JPH06187048A - 自動弁 - Google Patents

自動弁

Info

Publication number
JPH06187048A
JPH06187048A JP35677592A JP35677592A JPH06187048A JP H06187048 A JPH06187048 A JP H06187048A JP 35677592 A JP35677592 A JP 35677592A JP 35677592 A JP35677592 A JP 35677592A JP H06187048 A JPH06187048 A JP H06187048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission shaft
valve
power transmission
pressure
automatic valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35677592A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2741324B2 (ja
Inventor
Koichi Ikeda
耕一 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TLV Co Ltd
Original Assignee
TLV Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TLV Co Ltd filed Critical TLV Co Ltd
Priority to JP35677592A priority Critical patent/JP2741324B2/ja
Publication of JPH06187048A publication Critical patent/JPH06187048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2741324B2 publication Critical patent/JP2741324B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Safety Valves (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)
  • Control Of Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 減圧弁を母体とする自動弁であり、駆動部、
弁本体といった大きなブロックとして分離することがで
き、かつブロック同志の結合と、その位置決め調節が容
易で、簡単に分解組み立てができる自動弁を提供する。 【構成】 駆動軸に接続された動力伝達軸41は、先端
の近傍に溝54が設けられている。圧力調節ばねを押す
調節部材10には結合部12が設けられており、結合部
12は筒状で側面にスリット26がある。スリット26
の中には、ピン状の係止部材16が挿入されており、こ
の係止部材16が動力伝達軸41の溝54に入り込んで
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータやシリンダ等の
駆動源によって、設定圧力や開度等の作動条件が調節さ
れる自動弁に関するものである。そして本発明は、減圧
弁、真空調圧弁、差圧弁、逃し弁、一次圧調節弁、流量
調節弁、混合弁等の圧力や流量を調節する各種の調節弁
を母体とする自動弁として、特に好ましいものである。
【0002】
【従来の技術】上記した調節弁の内、例えば減圧弁の代
表的な構成は、弁の二次側の流路がダイアフラムによっ
て仕切られた圧力室に導通され、ダイアフラムの一方の
面には、主弁あるいはパイロット弁が固定され、他方の
面には圧力調節用のばねが当接されたものである。そし
て減圧弁の設定圧力の調節は、圧力調節ばねをねじ等に
よって他端から押圧し、その長さを変化させることによ
り行う。
【0003】旧来、減圧弁の設定圧力の変更は、専ら手
動によって行われていた。しかし近年、多種の制御条件
に迅速に対応するために、弁の作動条件を遠隔操作によ
って自動的に切り換えたり、負荷の状態をフィードバッ
クしてより精密な制御を可能とすることを目的として、
減圧弁を母体とした自動弁の需要が高い。そこで本出願
人は、減圧弁の作動条件を遠隔操作するための方策とし
て、減圧弁にモータ等の駆動源を取り付けた構成を提案
した(特公平4−1361号、実開平1−155519
号)。
【0004】本出願人が提案した構成は、駆動源の出力
軸に溝とボール、或いは溝とローラを介して軸方向に移
動可能に伝導軸を接続したものである。そして、伝導軸
にはねじが施され、弁本体に一体的に固定されたナット
に挿入されている。また伝導軸は、圧力調節ばねの上に
載置された調節部材に、ボールを介して当接されてい
る。従って伝導軸はモータの回転力を受けると、ナット
との嵌合によって回転しつつ軸方向に移動し、調節部材
を軸方向に押圧して、圧力調節ばねの長さを変化させ
る。
【0005】ところで、旧来減圧弁は、いずれも二次側
の圧力を大気圧以上に設定して利用するものであった。
しかし、ダイアフラムを圧力調節ばねによって押すだけ
でなく、これに引き方向に向かう力を加えることも可能
にして、大気圧以上から大気圧以下まで連続して使用す
る事ができる減圧弁が提案されている(実開昭63−1
14311号公報)。
【0006】そして近年、この種の減圧弁にも遠隔操作
ができる構成が望まれている。ところが、上記した、ダ
イアフラムを圧力調節ばねによって引き方向の力を付与
する減圧弁に、前記した自動弁の構成をそのまま応用す
ることはできない。即ち、前記した自動弁は、伝導軸を
ボールを介して調節部材に押し当てる構成であったた
め、伝導軸を調節部材から遠避けると、伝導軸と調節部
材が離れてしまい、調節部材を引くことはできない。
【0007】そこで従来では、大気圧以上から大気圧以
下まで連続して使用する減圧弁を母体とする自動弁に
は、次の様な構成の動力伝達構成が採用されていた。図
8は、従来技術の減圧弁を母体とする自動弁の部分断面
図であり、駆動部と弁本体の接続部分を示すものであ
る。
【0008】図8において、100は駆動軸であり、モ
ータの回転力が減速されて伝達され、低速で回転する。
駆動軸100の先端は六角状に加工され、同じく六角の
穴を有する軸継ぎ手103によって伝導軸101と接続
されている。伝導軸101は、頭部が六角状に加工さ
れ、先端部分にねじが設けられた六角ボルト状の部材で
ある。そして伝導軸101は、弁本体102の頭部に一
体的に固定された調節ねじガイド104によって、軸方
向には一体的に、回転方向には自由に支承されている。
更に伝導軸101先端のねじ部は、調節部材105に設
けられた雌ねじと嵌合している。また調節部材105は
前記した調節ねじガイド104に上下方向には自由移動
を許し、回転はできない状態に嵌合されており、かつ調
節部材105の下面には圧力調節ばね106が溶接され
ている。
【0009】従来技術の構成では、モータによって、駆
動軸100を回転すると、軸継ぎ手103によって伝導
軸101に回転力が伝達され、伝導軸101が回転す
る。そして、この回転力によって,ねじで嵌合する調節
部材105が軸方向に移動し、圧力調節ばね106の長
さを変化させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の自動弁は、
大気圧以上から大気圧以下まで連続して使用するような
減圧弁に対しても、設定圧力を遠隔操作することがで
き、好ましい構成である。しかしながら、従来技術の自
動弁は、組み付けの容易性や、メンテナンスの容易性と
いう点で改良すべき課題が残されていた。
【0011】即ち、従来技術の自動弁は組み立ての際
に、伝導軸101,軸継ぎ手103,調節ねじガイド1
04,あるいはスナップリング107といった小部品を
一つ一つ組み立てなければならない問題があった。そし
て特に問題であったのは、組み立ての際の基準位置合わ
せの困難性である。すなわち、自動弁を正確に遠隔操作
するためには、駆動軸100の原点位置からの回転数
と、調節部材105の位置関係を正確に調節した上で弁
本体と駆動部とを結合する必要がある。しかし、従来技
術の構成では、この作業が極めて困難であった。例え
ば、駆動軸100が原点から20回転した位置が、調節
部材105が中立の位置と一致させて組み立てる場合を
想定すると、駆動側は、駆動軸100を20回転した位
置で一旦停止しておく必要がある。一方弁本体側では、
調節部材105が所定の中立の位置になるように、伝導
軸101のねじの嵌合位置を調節しつつ、圧力調節ばね
106や調節部材105を順次本体に組み立てる必要が
ある。
【0012】このように、従来技術の自動弁では、弁本
体と駆動部を結合するにあたって、駆動部と、弁本体の
双方にそれぞれ仮位置決めをする必要があり、その作業
が非常に面倒であった。
【0013】特に、減圧弁等の調節弁は、機械設備を効
率よく運転する上で、重大な機能を担う部材のため、メ
ンテナンスが不可欠であり、製造者だけでなく、使用者
の手によっても容易に分解組み立てができる必要があ
る。しかし、従来技術における調節弁を母体とした自動
弁は、上記したように、分解、組み立てのための部品点
数が多く、又位置決め調節が困難であり、使用者による
分解の後の再組み立ては、極めて困難であった。
【0014】本発明は、従来技術の上記した欠点に着目
し、駆動部、弁本体といった大きなブロックとして分離
することができ、かつブロック同志の結合と、その位置
決め調節が容易な自動弁を提供することを目的とするも
のである。
【0015】
【課題を解決するための手段】そして、上記した問題を
解決するための本発明の特徴は、駆動源により軸方向に
移動する動力伝達軸によって調節部材が移動され、作動
条件が調節可能である自動弁において、動力伝達軸は先
端の近傍に溝が設けられ、調節部材は筒状の結合部を有
し、該結合部には内部に向かって突出するように付勢さ
れた係止部材が設けられ、動力伝達軸は調節部材の結合
部内に挿入されて前記係止部材が動力伝達軸の溝内に係
入されている自動弁にある。
【0016】
【作用】本発明の自動弁を組み立てる場合は、動力伝達
軸を筒状の結合部内に押し込む。すると、その押圧力に
よって、係止部材が筒状の外側に向かって逃げる。そし
て続けて動力伝達軸を押し込むと、動力伝達軸の溝の位
置と係止部材が一致し、係止部材は付勢力によって動力
伝達軸の溝に係入される。そして、動力伝達軸と係止部
材は軸方向に対して前進方向にも後退方向にも一体的に
結合される。
【0017】調節部材を押圧して作動条件を変更する場
合は、動力伝達軸を回転しつつ軸方向に前進させ、動力
伝達軸の前進力で直接調節部材を押して移動させる。一
方調節部材を引いて作動条件を変更する場合は、動力伝
達軸を後退させ、動力伝達軸の溝と係止部材との係合を
介して調節部材を引いて移動させる。
【0018】
【実施例】以下さらに本発明の具体的実施例について説
明する。図1は、本発明の具体的実施例の自動弁の一部
分を示す断面図である。図2は、図1の自動弁の動力伝
達軸と調節部材との結合部分の詳細図である。図3は、
図2の断面図である。図4は、図1の自動弁の動力伝達
軸の筒状部への挿入時における筒状部の断面図である。
図5は、図1の自動弁の動力伝達軸の調節部材からの離
脱時における筒状部の断面図である。図6は、図1の自
動弁の動力伝達軸と調節部材との分解斜視図である。図
7は、図1の自動弁の駆動軸と、動力伝達軸の分解斜視
図である。
【0019】図1において、1は、本発明の具体的実施
例の自動弁を示す。本実施例の自動弁1は、弁本体2と
駆動部3がブロックになっていて、それぞれ別々の構成
部品として組み立てられ、両者が結合されて成るもので
ある。ここで母体となる弁本体2は、蒸気用のダイアフ
ラム型パイロット式減圧弁である。弁本体2のダイアフ
ラム5以下の構成は、図示を省略するが、省略部分の構
造は、公知のダイアフラム型パイロット式減圧弁と何ら
異なるところは無い。簡単に説明すると、ダイアフラム
5の下に形成されたダイアフラム室7は、弁本体2の二
次側と連通し、またダイアフラム5の下面はパイロット
弁の可動部に当接されている。そしてパイロット弁の一
次側は、弁本体2の一次側と連通し、パイロット弁の二
次側は、主弁を駆動するシリンダーに連通している。そ
して、弁本体2の二次側の圧力変動に応じてダイアフラ
ムは上下し、パイロット弁を開閉して一次側の高い圧力
を利用して主弁を動作させるものである。
【0020】本実施例の自動弁1の弁本体2の構成で肝
心な点は、ダイアフラム5よりも上側に位置する構成に
ある。即ち、本実施例では、従来技術と同様に、ダイア
フラム5の上に圧力調節ばね8が載置されているが、圧
力調節ばね8は、ダイアフラム5の中央のダイアフラム
押さえ9に直接溶接されている。
【0021】そして、更に圧力調節ばね8の上端には、
調節部材10が溶接されている。調節部材10は、図
2,3に示すように大きく分けて結合部12と、ばね当
接部14とからなる。結合部12の構成から順次説明す
ると、結合部12は、筒状体15,係止部材16,押し
リング17,ばね18,解除リング19よりなる。筒状
体15は、上側が底20のある円筒24であって、筒状
体15の下端部にはねじ23が設けられている。円筒2
4の内周は後記する動力伝達軸41の内径にほぼ等し
く、底20も動力伝達軸41の端部の形状に略一致する
ようにザグリ状の窪みが設けられている。
【0022】そして、筒状体15には、外側から円筒内
部に連通するスリット26が形成されている。スリット
26は、外側から内部方向には、斜め上に向かって形成
されたものであり、対称の位置に2箇所設けられてい
る。筒状体15の下端近くは、直径が他の部分よりも太
く作られており、ばね係止部28が形成されている。
【0023】係止部材16は、直径が2から3mm程度
であって、長さが筒状体15の直径よりも幾分長い円柱
状のピンである。押しリング17は中心に筒状体15の
直径よりも少し大きい穴の空いたリングである。ばね1
8は捲線の内径が筒状体15の直径よりもやや大きいコ
イルばねである。解除リング19は、断面形状が凹状の
部材であり、中心には筒状体15の直径よりも少し大き
い穴が設けられている。
【0024】次に、結合部12を構成する部材の各位置
関係を説明する。係止部材16は、筒状体15のスリッ
ト26に水平に挿入されている。従って、係止部材16
の中央部は、スリット26内に挿入され、一方係止部材
16の両端は筒状体15から突出している。また、筒状
体15の外周面には、ばね18、押しリング17が下か
ら順次装着されており、押しリング17の上面が、筒状
体15から突出した係止部材16の両端と当接してい
る。その結果、係止部材16は、ばね18によって常時
斜め上方向、即ち上方向であって係止部材16の中央部
が筒状体15の内部に向かって突出する様に付勢されて
いる。また解除リング19は、中心の孔が筒状体15の
外周面に挿入され、内面29が係止部材16の上部に当
接している。
【0025】一方ばね当接部14は、軸受け挿入部31
の周囲に、2面が切り欠かれた薄いフランジ32が形成
されたものである。軸受け挿入部31は、円筒形であ
り、内部には、段34が設けられている。軸受け挿入部
31の外周の上部には雄ねじ加工が施され(図示せ
ず)、外形がナットに似た上蓋35が装着されている。
そして軸受け挿入部31の内部には、玉軸受36が前記
した段34と上蓋35によって外輪が支持されて装着さ
れている。尚、本実施例で採用する玉軸受36は、内輪
と外輪が分離しないものであり、軸方向力を支持するこ
とができる。
【0026】前記した結合部12の下端のねじ23は、
玉軸受36の内輪内に挿入され、ナット37が締結され
ており、結合部12は、玉軸受36の内輪にしっかりと
固定されている。従って、結合部12は、ばね当接部1
4に対して回転可能であり、かつ軸方向には一体的に結
合されている。
【0027】弁本体2のケーシング30は、図1のよう
に頂部が断面凸状に形成されており、その中心には開口
33が設けられている。この開口33の大きさは、前記
した解除リング19の外形よりも小さく、後記する動力
伝導軸41の直径よりも大きい。
【0028】次に駆動部3の構成について説明する。駆
動部3は、アクチェータ部39のフレーム40にねじガ
イド42が固定され、さらに動力伝達軸41が接続さ
れ、これらが一体となって一つのブロックを形成するも
のである。アクチェータ部39から順次説明すると、ア
クチェータ部39自体は、公知のそれと大差なく、駆動
源であるモータと減速機(図示せず)、および、駆動軸
43の回転位置を検出するポテンショメータ(図示せ
ず)が内蔵されたものである。ただ本実施例で特異な構
成として、駆動軸43の下端にピン45が直交して挿入
されている点が挙げられる。
【0029】駆動部3の動力伝達軸41および動力伝達
軸41の接続構成は、本実施例において特徴的な構成で
あり、詳細に説明する。動力伝達軸41は、鋼の軸で、
図7に示す様に、上部は円筒形であり、上部の中央に
は、軸方向に前記した駆動軸43よりもやや大きい直径
の穴46が設けられている。そして円筒を形成する壁面
の対称の位置には、2本の長い溝47が上端から連続し
て軸方向に長く形成されており、従って動力伝達軸41
の上部は、二又状を呈している。ここで長い溝47の幅
は、駆動軸43の下端に装着されたピン45の直径より
もやや大きいものである。
【0030】動力伝達軸41の円筒形の部分の直下の位
置は、スパナによって回転できる様に六角加工部48が
設けられている。そして更に六角加工部48の下の位置
には、図1の様に送りねじ50が形成されている。また
送りねじ50の更に下は、細く加工され、その最も下端
には、係止部51が設けられている。係止部51は、先
端に大きな面取り52がされ、先端から少し上の周囲に
溝54が設けられたものである。溝54の断面形状は、
図3,図6の様に下向きの勾配56が小さく、上向きの
勾配57が大きい。そして、下向きの勾配56は、後記
する様に動力伝達軸41が結合部12に挿入されたと
き、筒状部に形成されたスリット26の上側の壁面59
との間で、中心に向かう程隙間が狭くなるように、即ち
下向きの勾配56とスリット26の上側の壁面59でテ
ーパを形成する様に配慮されている。
【0031】ねじガイド42は、筒状であって、内部に
雌ねじ加工が施されたものである。またねじガイド42
の下端には、取り付けフランジ55が設けられている。
【0032】駆動部3の各構成部品の組み付け関係を説
明すると、ねじガイド42がフランジ55およびねじ5
8によって、フレーム40の取り付けフランジ64の下
面に一体的に固定されている。そして、駆動軸43は、
動力伝達軸41の穴46内に挿入され、更に駆動軸43
のピン45は長い溝47に挿入されている。そして、動
力伝達軸41の送りねじ50は、ねじガイド42の雌ね
じと嵌合し、先端の係止部51は、ねじガイド42から
突出している。本実施例の自動弁1では、図1のA−A
を境に駆動部3が一個のブロックとして組み立てられ
る。
【0033】次に、前記した弁本体2と、駆動部3との
結合構造を、両者の組み立て手順を追って説明する。ま
ず最初、弁本体2と、駆動部3をそれぞれ単独で組み立
てる。そして駆動部3の取り付けフランジ64を弁本体
2の取り付けフランジ62の上面と一致させ、動力伝達
軸41を弁本体2の開口33から挿入して、先端の係止
部51を調節部材10の結合部12の円筒24に挿入す
る。
【0034】すると、動力伝達軸41の係止部51の先
端は、結合部12の円筒24内に突出している係止部材
16、即ちピンの中間部分に当接する。そして更に係止
部51を円筒24に押し込むと、ばね18に抗して係止
部材16は、スリット26に沿って斜め下側に下がる。
即ち係止部材16は押されることによって図4の様に横
方向に広がる。本実施例では、係止部51の先端に大き
な面取り52が施されているので、係止部51の降下の
際に係止部材16の角に引っ掛かることはなく、係止部
材16の移動はスムーズである。そして遂には、係止部
材16は、係止部51の円筒24外に押し出される。
【0035】そして更に動力伝達軸41を押し込み、動
力伝達軸41の下面が円筒24の底20に当接すると、
動力伝達軸41の先端近傍の溝54と、係止部材16が
挿入されているスリット26が一致する。そのため係止
部材16が円筒24内に再度進入して動力伝達軸41の
溝54に係入する。本実施例では、結合部12のスリッ
ト26の上側の壁面59と動力伝達軸41の溝54の下
向きの勾配56は、テーパを形成する様に選択されてい
るので、係止部材16は両者に挟まれて停止し、くさび
効果を発揮して強固に固定される。
【0036】この様に、動力伝達軸41を調節部材10
の結合部12の円筒24に挿入した後、取り付けフラン
ジ56を弁本体2に合致させ、ねじ61によって両者を
締結する。
【0037】自動弁1の設定圧力を上昇させる時は、図
示しないモータを回転させて駆動軸43を例えば右に回
転する。すると回転力は駆動軸43のピン45を介して
動力伝達軸41に伝えられ、動力伝達軸41が回転す
る。ここで、動力伝達軸41は送りねじ50が、ねじガ
イド42の雌ねじと嵌合しているので、回転しつつねじ
に沿って下方向へ移動する。尚、本実施例では、駆動軸
43は、動力伝達軸41の穴46内に挿入され、ピン4
5が動力伝達軸41に設けられた軸方向に長い溝47と
嵌合することによって回転力が伝達されるので、駆動軸
43が動力伝達軸41と離れてしまうおそれはない。
【0038】動力伝達軸41が下方向に移動すると、動
力伝達軸41の下面が、直接調節部材10の結合部12
の円筒24の底20を押圧し、調節部材10を下に押し
下げる。
【0039】一方自動弁1の設定圧力を降下させる時
は、先とは逆方向に駆動軸43を回転する。すると、動
力伝達軸41は上昇し調節部材10は、圧力調節ばね8
に押されて動力伝達軸41に追従し、上方向に移動す
る。そして更に動力伝達軸41を上昇させると、圧力調
節ばね8は中立位置に至る。続けて動力伝達軸41を上
昇させると、動力伝達軸41の溝54の下向きの勾配5
6から、係止部材16を介して結合部12のスリット2
6に引っ張り力が伝達され、調節部材10が強制的に引
き上げられる。
【0040】本実施例の自動弁1では、圧力調節ばね8
の上端は、調節部材10のフランジ32の下面に溶接さ
れており、かつ圧力調節ばね8の下端は、ダイアフラム
押さえ9に溶接されているので、圧力調節ばね8は引き
延ばされる。この時の自動弁1の出力蒸気の圧力は負圧
状態になっている。
【0041】次に、本実施例の自動弁1を分解する場合
の手順について説明する。自動弁1を分解する際は、駆
動軸43を回転して、動力伝達軸41を通常の使用域を
越えて引き上げる。尚、この種の自動弁では、誤って駆
動部を過度に回転して使用域を越えてしまうことがない
ように、何らかのストッパー機能が付加されていること
が多いが、これらの機能は、予め解除しておく。
【0042】動力伝達軸41の上昇によって調節部材1
0が引き上げられる。そして、調節部材10の結合部1
2の解除リング19が、弁本体2の頂部に設けられた凸
部の穴の周囲の壁63に当接する。そしてなおも調節部
材10を引き上げると、図5の様に解除リング19は下
に下がり、解除リング19に当接する係止部材16は、
溝の下向きの勾配56に沿って斜め下に押し下げられ
る。そして遂には係止部材16は、結合部12の円筒2
4の外に押し出される。その結果、動力伝達軸41と、
調節部材10の結合部12の嵌合は解け、動力伝達軸4
1は調節部材10から離れる。その後、ボルト61を外
し、駆動部3と、弁本体2とを分離する。
【0043】また上記した方法の他に、先にボルト61
を外し、弁本体2と、駆動部3とを互いに強く引っ張っ
ても両者を分離することは可能である。
【0044】以上説明した実施例では、解除リング19
を有する構成を説明した。本実施例の解除リングは、簡
単な構成で、極めて容易に、弁本体2と、駆動部3とを
分離することができるため、推奨される構成である。解
除リング19に変わって、弁本体2と、駆動部3とを分
離するための構成としては、例えば本実施例の弁本体2
の側面に開口を設け、弁本体2と、駆動部3を分離する
際には、この開口から治具を挿入して、係止部材16を
下方向に移動させる構成も考えられる。また同様に弁本
体の側面に頂部の開口33をより大きく設計し、弁本体
2と、駆動部3を分離する際には、結合部12をこの孔
から弁本体の外部まで引出し、手動によって係止部材1
6を降下させる方策も有効である。
【0045】本実施例では、係止部材の形状として円柱
状のものを例示して説明した。しかし本発明は、この円
柱状の構成にこだわるものではなく、例えば四角柱状や
球状のものでも採用することができる。球状の係止部材
を採用する場合の例としては、係止部材に孔を設け、こ
の孔の中に球状の係止部材と小径のコイルばねを挿入
し、このコイルばねで球を内部に押し出す構成が考えら
れる。
【0046】本実施例では、係止部材16がスリット2
6の上側の壁面59と動力伝達軸41の溝54の下面に
よって係止される構成を開示した。従って、本実施例で
は、溝54の上側の傾斜面は、直接的には係止部材16
と当接しない。従って、理論的には、溝の幅には制限が
なく、極端な構成としては、一見先端部だけが太く、先
端部から送りねじ50に至る間は、一様に細い構成も可
能である。しかしながら、動力伝達軸を安定して固定す
る目的からは、なるべく大きな面積で、動力伝達軸が筒
状体15の円筒24の内面と接することが望ましく、本
実施例の様な形状が推奨される。
【0047】本実施例の自動弁は、上記した実施例のよ
うな、正圧から負圧にかけて連続して使用できる減圧弁
を対象として開発されたものであるが、負圧域のみで使
用する減圧弁にも勿論利用することができる。また減圧
弁以外の調節弁や単に全開と全閉のみに使用される弁に
も応用することができる。各種の調節弁の内、逃し弁そ
の他の設定ばねを有する調節弁では、本実施例の構成を
そのまま利用して、ダイアフラム、プランジャ、ベロー
ズ、バイメタル等を押圧する設定ばねの長さを遠隔操作
することができる。これに対して、流量調節弁や仕切り
弁等の設定ばねを持たない弁を弁本体として採用する場
合は、それらの弁機構に応じた設計変更が必要となる。
例えば、ニードル式流量調節弁であれば、調節部材の下
面を直接ニードルの一部に当接し、調節部材で直接ニー
ドルを昇降させる構成が可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明の自動弁は、動力伝達軸の先端近
傍に溝が設けられ、調節部材は筒状の結合部を有し、内
部に向かって突出するように付勢された係止部材が設け
られたものであり、動力伝達軸を結合部に挿入して押し
込むだけで、弁本体と、駆動部とを結合することができ
る。また本発明の自動弁は、弁本体と、駆動部とを、大
きなブロックとして分離することができるので、組み立
て分解が容易である。さらに本発明の自動弁は、弁本体
と、駆動部とが直接的に動力伝達され、両者の間に部材
を介在させる必要がない。そのため従来必須であった面
倒な位置合わせの必要がなく、メンテナンスが極めて容
易である効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的実施例の自動弁の一部分を示す
断面図である。
【図2】図1の自動弁の動力伝達軸と調節部材との結合
部分の詳細図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】図1の自動弁の動力伝達軸の筒状部への挿入時
における筒状部の断面図である。
【図5】図1の自動弁の動力伝達軸の調節部材からの離
脱時における筒状部の断面図である。
【図6】図1の自動弁の動力伝達軸と調節部材との分解
斜視図である。
【図7】図1の自動弁の駆動軸と、動力伝達軸の分解斜
視図である。
【図8】従来技術の減圧弁を母体とする自動弁の部分断
面図である。
【符号の説明】
1 自動弁 2 弁本体 3 駆動部 8 圧力調節ばね 10 調節部材 12 結合部 15 筒状体 16 係止部材 18 ばね 24 円筒 26 スリット 41 動力伝達軸 42 ねじガイド 43 駆動軸 45 ピン 51 係止部 54 溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源により軸方向に移動する動力伝達
    軸によって調節部材が移動され、作動条件が調節可能で
    ある自動弁において、動力伝達軸は先端の近傍に溝が設
    けられ、調節部材は筒状の結合部を有し、該結合部には
    内部に向かって突出するように付勢された係止部材が設
    けられ、動力伝達軸は調節部材の結合部内に挿入されて
    前記係止部材が動力伝達軸の溝内に係入されていること
    を特徴とする自動弁。
JP35677592A 1992-12-21 1992-12-21 自動弁 Expired - Fee Related JP2741324B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35677592A JP2741324B2 (ja) 1992-12-21 1992-12-21 自動弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35677592A JP2741324B2 (ja) 1992-12-21 1992-12-21 自動弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06187048A true JPH06187048A (ja) 1994-07-08
JP2741324B2 JP2741324B2 (ja) 1998-04-15

Family

ID=18450710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35677592A Expired - Fee Related JP2741324B2 (ja) 1992-12-21 1992-12-21 自動弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2741324B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2741324B2 (ja) 1998-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2579897B2 (ja) 自己リベッティング・ファスナーの取付ヘッド装置
RU2376504C2 (ru) Устройство для соединения стержней
JP4851316B2 (ja) ロッドコネクタ・アッセンブリ、弁心棒コネクタ・アセンブリ、ロッドコネクタの接続方法、及び制御弁アセンブリ
US8696231B2 (en) Load relieving stem connectors
US20130142675A1 (en) Fluid control device
US9441757B2 (en) Load relieving stem connectors
WO2022095304A1 (zh) 一种快装联合供液阀、使用方法及快速拼接方法
JPH06187048A (ja) 自動弁
US6997209B2 (en) Locking device of an air-operated normally-closed valve for a gas cylinder
JP2016133156A (ja) 電動弁
JPH06195136A (ja) 自動弁
WO2024098733A1 (zh) 一种调节阀
JP2776930B2 (ja) 圧力調整弁
JPH06214659A (ja)
JPH0426891Y2 (ja)
JP3220922B2 (ja) 操作器の手動装置
JP2700718B2 (ja) 複式ディスクウエッジゲート弁のガイド隙間調整装置
JPH04153511A (ja) リテーナコッタの組付装置
KR940003008Y1 (ko) 가변조절식 안전밸브
JPH0790487B2 (ja) フローティング装置
JPH0534339Y2 (ja)
JP2000150547A (ja) チップ突き上げ装置
JPH1195843A (ja) 調圧装置
JPH1026241A (ja) 自動切換弁及び自動切換減圧弁
JPH0380580A (ja) 圧電アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100130

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees