JPH06187022A - 自動機械におけるオートリジューム方式 - Google Patents

自動機械におけるオートリジューム方式

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JPH06187022A
JPH06187022A JP4335871A JP33587192A JPH06187022A JP H06187022 A JPH06187022 A JP H06187022A JP 4335871 A JP4335871 A JP 4335871A JP 33587192 A JP33587192 A JP 33587192A JP H06187022 A JPH06187022 A JP H06187022A
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JP
Japan
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movable part
cpu
emergency stop
task
state
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JP4335871A
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Inventor
Tatsuyuki Moriya
達之 守屋
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CPUの従来のプログラムを大幅に改造する
ことなく、非常停止後も、作業の続行を指示するだけ
で、再起動して作業を続行できるようにする。 【構成】 非常停止時にCPUに対して割込信号を発生
し、その割込信号によって該CPUが可動部を動作不能
状態に保持した後、最も優先度の高いオートリジューム
処理のタスクを起動する。このタスクの処理によって、
その非常停止時点での上記可動部の移動目標位置データ
及び各I/Oの状態をセーブし、他の全てのタスクをそ
れぞれトラップに入るのを待って一時停止状態にし、そ
の後作業を続行する指示を受けるとその時の該可動部の
位置を検知し、その検知した位置から先にセーブした目
標位置へ該可動部を移動させた後、各I/Oを先にセー
ブした状態に戻し、一時停止状態の各タスクをリジュー
ムする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種産業用ロボット
や基板に電子部品を搭載するチップマウンタ等の各種自
動機械、特に作業を行なうための可動部の動作をCPU
によるマルチタスク処理によって制御する自動機械にお
いて、非常停止手段によって可動部の動作を非常停止さ
せた後に、やりかけた作業を続行させるためのオートリ
ジューム方式に関する。
【0002】
【従来の技術】上述した産業用ロボットやチップマウン
タ、各種加工あるいは組立用自動機械等には、作業者の
安全のために各種の安全装置、例えば非常停止ボタン
(スイッチ),安全カバー,ハンドヘルド・オペレーシ
ョン・デバイス(以下「HOD」と略称する)の非常停
止スイッチ等が設けられている。そして、その非常停止
ボタンが押されたり、安全カバーが開けられると、各可
動部(軸)を駆動する全てのモータの電源が直ちに遮断
されて停止するようになっている。特にヨーロッパで
は、このような安全規格が厳格に適用されるようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動機械がこのような
安全装置によって非常停止した場合でも、特に危険な状
況はないかその原因を除去した後、安全装置を戻してや
りかけの作業をそのまま続行したい場合が多い。しかし
ながら、従来の装置ではそれができず、安全装置を戻し
た後、機械の各可動部を原点あるいは初期位置へ復帰さ
せ、作業中のワークを排出して新たなワークをセットし
て作業を再開するか、仕掛りのワークに対する作業を継
続するために作業者が種々の設定を行なわなければなら
なかった。
【0004】そのため、ワークや部品を無駄にすること
になったり、作業を継続させるために余分な手間がかか
って操作性が悪いものとなるなどの問題があった。そこ
で、このような問題を改善するために、安全装置を戻し
た後、直ちにやりかけの作業を続行できるようにするこ
とが望まれる。しかしながら、このような自動機械は一
般に各可動部を駆動するモータ等をマイクロコンピュー
タのCPUを用いてサーボ制御しているが、非常停止中
はサーボロックがかからず各可動部(軸)がフリー状態
になるため、自重や作業者に触れられることによって任
意の位置へ移動してしまうことになる。
【0005】そのため、作業再開時に各可動部の現在位
置が不明になり、非常停止によって中断した作業を直ち
に続行することはできなかった。それを可能にするため
には、非常停止中の各可動部の動きも監視して、再起動
時に全ての可動部を非常停止直前の状態に戻せるように
CPUのプログラムを作り直す必要がある。しかし、C
PUのプログラムを全面的に作成し直すには膨大な時間
と費用を要することは周知のことである。しかも一般
に、1個のCPUによって複数の可動部の制御等の仕事
を並行処理できるようにマルチタスク処理を行なってい
るが、その場合には、その各タスクのプログラムを作成
し直さなければならなくなる。
【0006】さらに、複数種のCPUを用いて、それら
の間でデータ通信を行なって各種の可動部を連携させな
がら分散制御する機械も多いが、その場合に各CPU間
でデータ通信中に非常停止状態になっても、その後各部
の作業を続行できるようにするためには、メインのCP
Uのみならず他の全てのCPUのソフト(プログラム)
も作り直さねばならないばかりか、センサや信号線等の
ハード面でも大幅な改造を行なわなければならなくなる
という問題があった。
【0007】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、自動機械が非常停止した場合
でも、その後作業の続行を指示するだけで、再起動して
やりかけの作業を続行できるようにすることを、CPU
の従来のプログラムを大幅に改造したり、ハード面まで
改造するようなことなく、短期間で安価に実現できるよ
うにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、作業を行なうための可動部と、該可動部
の各種動作をマルチタスク処理によって制御するCPU
と、上記可動部の動作を直ちに停止させる非常停止手段
とを備えた自動機械において、次のような特徴を有する
オートリジューム方式を提供するものである。
【0009】上記非常停止手段による非常停止時に上記
CPUに対して割込信号を発生し、その割込信号によっ
て該CPUが可動部を動作不能状態に保持した後、最も
優先度の高いオートリジューム処理のタスクを起動す
る。
【0010】そして、そのタスクの処理によって、その
非常停止時点での上記可動部の移動目標位置データ及び
各I/Oの状態をセーブし、他の全てのタスクをそれぞ
れトラップに入るのを待って一時停止状態にし、その後
外部からの作業を続行するか否かの指示を待ち、作業を
続行する指示を受けると上記可動部を動作可能状態にし
て、その時の該可動部の位置を検知し、その検知した位
置から先にセーブした目標位置へ該可動部を移動させた
後、各I/Oを先にセーブした状態に戻し、一時停止状
態の各タスクをリジュームする。
【0011】また、作業を行なうための複数の可動部
と、その各可動部をそれぞれ駆動するためのそれぞれC
PUを有する複数の駆動制御部と、その各駆動制御部を
それぞれマルチタスク処理によって制御して上記各可動
部の動作を統括制御するメインCPUと、各可動部の動
作を直ちに全て停止させる非常停止手段とを備えた自動
機械に対して、次のような特徴を有するオートリジュー
ム方式も提供するものである。
【0012】上記非常停止手段による非常停止時に上記
メインCPUに対して割込信号を発生し、その割込信号
によって該メインCPUが上記各可動部を動作不能状態
に保持した後、最も優先度の高いオートリジューム処理
のタスクを起動する。
【0013】そして、そのタスクの処理によって、その
非常停止時点の各可動部それぞれの移動目標位置データ
及び各I/Oの状態をセーブし、他の全てのタスクをそ
れぞれトラップに入るのを待って一時停止状態にし、そ
の後外部からの作業を続行するか否かの指示を待ち、作
業を続行する指示を受けると各可動部を動作可能状態に
して、その時の各可動部の位置をそれぞれ検知し、その
検知した各位置から先にセーブした各目標位置へ各可動
部をそれぞれ移動させた後、各I/Oを先にセーブした
状態に戻し、一時停止状態の各タスクをリジュームす
る。
【0014】
【作用】この発明によるオートリジューム方式を各種自
動機械に適用すれば、安全のために設けられた非常停止
手段の作動によって可動部の動作を非常停止させた場合
に、CPUに対する割込信号の発生によって該CPUが
最も優先度の高いオートリジューム処理のタスクを起動
し、そのタスクによって再起動時にやりかけの作業を続
行できるようにするための全ての処理を行ない、その他
のタスクは一時停止状態にして、作業続行の指示がなさ
れた後、可動部及びI/Oを非常停止時の状態に戻して
からリジュームする。
【0015】したがって、オートリジューム処理のタス
ク以外の従来からあるタスクは、非常停止後の再起動時
に何事もなかったように次のステップの処理を実行する
ことができ、やりかけの作業を続行できる。しかも、非
常停止時に割込信号を発生させることと、その割込信号
によってCPUが起動する最優先のオートリジューム処
理のタスクを追加するだけで、CPUの従来のプログラ
ムを大幅に改造する必要はない。
【0016】特に、複数のCPUを用いて複数の各可動
部の動作を分散制御するような自動機械の場合、各CP
Uを統括するメインのCPUに対して上記オートリジュ
ーム処理のタスクを追加するだけで、他のCPUのソフ
ト(プログラム)を作り直したり、ハード面の改造を行
なったりする必要がなく、僅かな費用で操作性を大幅に
向上させることができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して具
体的に説明する。図2は、この発明を適用する自動機械
における制御回路の構成を簡略化して示すブロック回路
図である。
【0018】この制御回路は、中央処理装置であるCP
U1とその各タスクの制御プログラムや固定データを格
納したメモリであるROM2と一時的なデータを格納す
るメモリであるRAM3と入出力装置であるI/O4に
よって構成されるマイクロコンピュータによって制御さ
れる。
【0019】そのCPUはパルスジェネレータ5に指令
パルスを送出し、パルスジェネレータ5がその指令に応
じた周期変化プロフィールでパルスを発生してモータド
ライバ6を制御し、AC200Vの電源によってにモー
タ7を回転駆動させる。このモータ7としては、例えば
モータドライバ6からの駆動パルスによって正確に歩進
回転するパルスモータ、あるいは駆動電流によりサーボ
制御されるサーボモータ等が使用される。
【0020】このモータ7によって自動機械の各作動軸
あるいはアクチュエータ等の可動部が駆動されるが、そ
の現在位置をリニアスケール8及びポジションユニット
9によって常時検知し、その検知位置のデータをモータ
ドライバ6にフィードバックすると共に、パルスジェネ
レータ5を介してCPU1にも送る。なお、パルスジェ
ネレータ5にもCPUを備えており、CPU1(メイン
CPU)との間でデータ(指令パルス/現在位置等)通
信を行なう。
【0021】可動部が複数ある場合には、その各駆動部
に対してそれを駆動するモータと、その駆動制御部とし
てのパルスジェネレータ及びモータドライバを設けるこ
とになり、その各可動部の現在位置を検知するためのリ
ニアスケール及びポジションユニットもそれぞれ設ける
ことになるが、それらをまとめて各ユニットのアクチュ
エータ10として示してあり、それからI/O4を介し
て各アクチュエータの状態(現在位置等)をCPU1へ
取り込むようにする。
【0022】モータドライバ6に給電するAC電源ライ
ンには2連の接点S1,S2を有するメインリレー11
が介挿されている。そのメインリレー11は、非常停止
手段(安全回路)を構成する各スイッチと直列に、24
VのDC電源とアースとの間に接続されている。非常停
止手段は、非常停止ボタンが押されたときに開く(OF
Fになる)常閉の非常停止スイッチ12と、可動部を覆
う安全カバーの開閉に応じて開閉する安全カバースイッ
チ13とCPU1によって制御されるリレー14の接点
S3ととが直列に接続されて構成されている。
【0023】したがって、非常停止ボタンが押されるか
安全カバーが開けられると、リレー14の接点S3が閉
じていても、非常停止スイッチ12又は安全カバースイ
ッチ13がOFFになることによってメインリレー11
の給電回路が遮断され、その接点S1,S2が開くの
で、モータドライバ6及びモータ7への給電が断たれる
ため、モータ7及びそれによって駆動されるアクチュエ
ータ等の可動部は直ちに停止する。
【0024】一旦非常停止すると、CPU1によってリ
レー14がOFFにされ、その接点S3が開くので、単
に非常停止ボタンを離したり、安全カバーを閉じただけ
ではモータ7を再起動できないようになっている。ま
た、この実施例では安全カバースイッチ13に並列に常
開の許可スイッチ15が接続されている。これは、後述
するハンドヘルド・オペレーション・デバイス(以下
「HOD」と略称する)に設けられているスイッチであ
り、HODによって可動部を動かしてティーチングを行
なう際に、この許可スイッチ15をONにすることによ
って、安全カバーを開けたまま(安全スイッチ13がO
FF)でも可動部を駆動できるようにする。
【0025】CPU1にはさらに、表示制御部16を介
してモニタCRT等の表示器17が、キー入力制御部1
8を介してキーボード19及び前述したティーチング用
のHOD20も接続されている。
【0026】この実施例のCPU1の機能を図1に示す
フローチャートも参照してさらに説明する。この自動機
械の各種制御を複数のタスクに分けたプログラムがRO
M2に格納されており、CPU1はOSによって作動
し、常時はその中心のタスクディスパッチャによって順
次所要のタスクを切り換えて複数種のタスクを並行処理
している。
【0027】また、ROMにはこの発明によるオートリ
ジューム処理のタスクのプログラムも格納されており、
このタスクの優先度を最も高くしてある。一方、非常停
止スイッチ12又は安全カバースイッチ13がOFFに
なって非常停止状態になったとき、ラインaのDC電圧
がなくなるので、I/O4がそれを検知して割込信号を
発生してCPU1に割込みをかける。
【0028】それによって、CPU1は図1の(A)に
示す安全回路オープンの割込み処理を実行し、まずI/
O4を介してリレー14をOFFにしてその接点S3を
開き、可動部を動作不能状態(モータ7に通電不能状
態)に保持する。そして、最も優先度の高いオートリジ
ューム処理のタスクを起動(ウエイクアップ)して、タ
スクディスパッチャへ戻る。
【0029】オートリジューム処理のタスクは、常時は
ステップ1で安全回路オープンの事象待ちの状態で待機
(CPUの使用を放棄)しているが、非常停止時の割込
みによって起動されるとステップ2以降の処理を実行す
る。そして、ステップ2でその時点での各軸(可動部)
の行先座標のデータをセーブ(RAM3に保存)し、ス
テップ3で現在の各ユニットのアクチュエータ10等の
全I/Oの状態もセーブする。その後、ステップ4,5
で他の各タスクがトラツプに入るのを待って、ステップ
6で各タスクをサスペンド(一時停止状態に)する。な
お、トラップとは、各タスクの再開できる部位であり、
基本的にはパルス出力完了待ち状態等の部位である。
【0030】その後、表示器17に作業を続行するか否
(終了する)かを問い合わせる表示をして指示待ち状態
となる。そして、キーボード19から続行の指示が入力
されるとステップ10以降の処理へ進むが、終了の指示
が入力された場合には、ステツプ9へ進んで終了するた
めに必要な処理を行なって、ステップ1の待機状態に戻
る。
【0031】続行が指示されてステップ10へ進んだ場
合は、各安全装置(非常停止手段)を元に戻すことを促
すメッセージを表示器19に表示させ、ステップ11で
安全装置が復帰したか否かをチェックする。これは、I
/O4に入力するラインaがハイレベル(DC24V)
になっているか否かによって判断できる。復帰していれ
ばステップ12へ進んで、リレー14をONにしてモー
タ7の電源をONにし、ステップ13でリニアスケール
8から可動部である軸の現在位置を示す座標データを取
り込む。
【0032】そして、ステップ14で各軸を現在位置か
らステップ2でセーブした行先座標の位置へ移動させ、
ステップ15で全I/Oをステップ3でセーブした状態
に戻し、ステップ16でサスペンドした各タスクをリジ
ューム(処理再開)してステップ1へ戻る。
【0033】したがって、サスペンドされた各タスク
は、リジュームされた時にはまるで何事も無かったよう
に、やりかけの処理を続行することができる。各タスク
がサスペンドされている間に、駆動電源が遮断されてフ
リー状態になった各可動部が移動して、再起動時に現在
位置が不確定になるが、それを全て非常停止時の移動目
標位置へ位置させた後、各タスクがリジュームされるの
で、何の支障もなく処理を続行することができる。しか
も、これらの各タスクのプログラムは何ら変更する必要
がない。
【0034】また、パルスジェネレータ5内のCPUの
プログラムの変更や、メインのCPU1とのデータ通信
のための通信線あるいはセンサの追加等のハード面での
改造も全く不要である。
【0035】次に、この発明の具体的な実施例として、
プリント基板に電子部品を搭載するチップマウンタに適
用した場合について説明する。図3はそのチップマウン
タの斜め前方から見た外観図であり、図4はその駆動制
御系の概略構成を示すブロック構成図である。これらの
図において、図2の各部と対応する部分にはなるべく関
連する符号を付してある。
【0036】このチップマウンタは、図3に示すよう
に、筐体31の前面の上半部にアクリル製の安全カバー
33を備えており、この安全カバー33を開くと図2に
示た安全カバースイッチ13と同様なスイッチがOFF
になって、内部に設けられているヘッドユニット34の
各軸やXY移動機構35の各軸のモータ等の電源回路を
OFFにして全ての可動部を非常停止させる。また、筐
体31の前面右側部に設けられた操作パネル部31aに
は、非常停止ボタン32が設けられており、これが押さ
れた場合にも図2に示した非常停止スイッチ12と同様
なスイッチがOFFになって、同様に非常停止状態にな
る。
【0037】操作パネル部31aにはさらに、非常停止
後に続行あるいは終了を指示するためのキーも備えたキ
ーボード29、及び取外し自在で前述した許可スイッチ
15も備えたテーチング用のHOD40も設けられてい
る。その上部にはモニタ用CRTによる表示器27を設
けている。この表示器27によって、非常停止中に作業
を続行するか否かを問い合わせる表示や、続行が指示さ
れた時の安全装置の復帰を促すメッセージの表示等も行
なわれる。
【0038】さらに、筐体31の手前側には、各種のI
Cなどの多数のチップ部品をマトリクス状に配置したト
レイを多段にセットしてそれを選択的に送出するマトリ
クス・トレー・チェンジャ(以下「MTC」と略称す
る)36が配設されている。また、抵抗やコンデンサな
どの電子部品を列設したテープを巻回したテープリール
38からの部品を供給する部品フィーダ37が内部に設
けられている。筐体31の側面には図示しない基板搬送
ユニットを接続する基板カイド39が設けられている。
【0039】そして、図4に示すように、ヘッドユニッ
ト34には電子部品を吸着するための2個のノズル34
a,34bを垂設し、その各ノズルをそれぞれ昇降する
ためのZ1軸モータ73及びZ2軸モータ74と、タイ
ミングベルト34cを介してそれらを回転させるための
θ軸モータ75を備えている。そして、XY移動機構3
5には、ヘツドユニット34をX方向へ移動させるため
のX軸モータ71と、Y軸方向へ移動させるためのY軸
モータ72を備えている。
【0040】さらに、内部には非接触センタリングユニ
ット(以下「TLC」と略称する)45も設けられてい
る。これは、ヘッドユニット34のノズル34a,34
bによって吸着搬送された電子部品をドラム状載置台4
5aの中心部に載置して、CCDカメラ44で撮影して
そのピン位置や傾きを観察しながら、TLCモータ76
で載置台45aを回転させて所定の姿勢にするためのも
のである。
【0041】これらの各モータ71〜76,MTC3
6,部品フィーダ37及び図示しない基板搬送ユニット
が可動部であり、これを駆動制御するために、XY軸サ
ーボドライバ61,Z1軸サーボドライバ62,Z2軸
サーボドライバ63,θ軸サーボドライバ64,TLC
軸サーボドライバ65と、MTC制御ユニット42があ
る。
【0042】そして、XY軸サーボドライバ61は、C
PU21からの指令パルスによってパルス列を発生する
XYパルスジェネレータ51からのパルスに応じて、他
の軸のサーボドライバ62〜65は、同じくCPU21
からの指令パルスによって各軸用のパルス列を発生する
4軸パルスジェネレータ52からの各パルスに応じて各
モータを駆動する。なお、各軸のリニアスケール及びフ
ィードバック系、並びに非常停止回路(安全回路)は図
示を省略しているが、図2の例と同様に各軸に対して設
けられている。
【0043】部品フィーダ37はCPU21によってI
/O制御部41を介して制御され、MTC36はMTC
制御ユニット42によって、CPU21によるI/O制
御部を介しての指令に基づいて駆動される。また、TL
C45のCCDカメラ44は、CPU21とデータ通信
する画像処理ユニット43によってその動作制御及び撮
像信号の処理がなされる。
【0044】CPU21は図2におけるCPU1と同様
にこのチップマウンタ全体を統括制御するメインCPU
であり、ROM22に格納されている各タスク(オート
リジューム処理のタスクも含む)のプログラムにしたが
って動作する。RAM23はデータメモリである。な
お、XYパルスジェネレータ51,4軸パルスジェネレ
ータ52,MTC制御ユニット42,及び画像制御ユニ
ット43にも、それぞれCPUを有しており、それらと
メインのCPU21との間でデータ通信を行なってい
る。
【0045】このチップマウンタは、MTC36及び部
品フィーダ37によって供給される電子部品をヘッドユ
ニット34のノズル34a,34bで吸着して、TLC
45の基台に載置してその姿勢を修正した後、それを再
び吸着して、図示しない基板搬送ユニットによって供給
されて所定の位置にセツトされたプリント基板の決めら
れた位置に順次搭載する。
【0046】このチップマウンタにおいても、非常停止
ボタン32が押されるか安全カバー33が開けられる
と、図2に示した前述の実施例のと同様に各軸のモータ
への給電回路を開放して、全ての可動部を直ちに停止さ
せる。そのとき、図2に示したI/O制御部4と同様な
図示しないI/O制御部がメインCPU21に対して割
込信号を発生し、その割込信号によってメインCPU2
1が各軸(可動部)を動作不能状態(モータ給電回路の
リレーをOFF)に保持した後、最も優先度の高いオー
トリジューム処理のタスクを起動する。
【0047】そして、そのタスクの処理によって、その
時点での各軸それぞれの移動目標位置データ及び各I/
Oの状態をセーブし、他の全てのタスクをそれぞれトラ
ップに入るのを待ってサスペンド(一時停止状態に)
し、表示器27に作業を続行するか否かの問い合わせの
表示をする。その際、作業者が続行又は終了の指示をキ
ーボード29上のどのキーによって行なえばよいかも表
示する。
【0048】その後、キーボード29の作業を続行する
ことを指示するキーが押されると、各軸を動作可能状態
(上記リレーをON)にして、その時の各軸の位置をそ
れぞれ図示しないリニアスケールによって検知し、その
検知した各位置から先にセーブした各目標位置へ各軸を
それぞれ移動させた後、各I/Oを先にセーブした状態
に戻し、サスペンドした各タスクをリジュームする。な
お、各タスクをサスペンドする前には、アラームのリセ
ットや部品の後始末、他のCPUとの整合をとる処理な
ども必要に応じて実行する。
【0049】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、各種自動機械において安全のために設けられた非
常停止手段の作動によって可動部の動作を非常停止させ
た場合でも、作業の続行を指示だけで、各可動部が非常
停止した時点での目標位置に復帰した後やりかけの作業
を続行することができる。したがって、仕掛りのワーク
や部品を無駄にしたり、作業を続行させるための面倒な
準備操作が不要になるので、操作性が大幅に向上する。
【0050】しかも、非常停止時に割込信号を発生させ
ることと、その割込信号によってCPUが起動する最優
先のオートリジューム処理のタスクを追加するだけで、
CPUの従来のプログラムを大幅に改造する必要はな
い。特に、複数のCPUを用いて複数の各可動部の動作
を分散制御するような自動機械の場合、各CPUを統括
するメインのCPUに対して上記オートリジューム処理
のタスクを追加するだけで、他のCPUのソフト(プロ
グラム)を作り直したり、ハード面の改造を行なったり
する必要がなく、僅かな費用で操作性を大幅に向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のCPU1による非常停止時の割込み及び
それによって起動されるオートリジューム処理のタスク
を示すフローチャートである。
【図2】この発明を適用する自動機械における制御回路
の構成を簡略化して示すブロック回路図である。
【図3】この発明を適用するチップマウンタの外観例を
示す斜視図である。
【図4】同じくその駆動制御系の概略構成を示すブロッ
ク構成図である。
【符号の説明】
1,21 CPU 2,22 ROM(プログラム
メモリ) 3,23 RAM(データメモリ) 4 I/O 5 パルスジェネレータ 6 モータドライバ 7 モータ 8 リ
ニアスケール 9 ポジションユニット 10 各ユニットのアク
チュエータ 11 メインリレー 12 非常停止スイッチ 13 安全カバースイッチ 14 リレー 15
許可スイッチ 16 表示制御部 17,27 表示器 18
キー入力制御部 19,29 キーボード 20,40 ハンドヘルド・オペレーション・デバイス
(HOD) 32 非常停止ボタン 33 安全カバー 34
ベッドユニット 35 XY移動機構 36 マトリックス・トレイ・
チェンジャ(MTC) 37 部品フィーダ 41 I/O制御部 42 MTC制御ユニット 43 画像制御ユニット 44 CCDカメラ 45 非接触センタリン
グユニット 51 XYパルスジェネレータ 52 4軸パルス
ジェネレータ 61 XY軸サーボドライバ 62 Z1軸サー
ボドライバ 63 Z2軸サーボドライバ 64 θ軸サーボ
ドライバ 65 TCL軸サーボドライバ 71 X軸モータ 72 Y軸モータ 73 Z1軸モータ 74
Z2軸モータ 75 θ軸モータ 76 TLCモータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業を行なうための可動部と、該可動部
    の各種動作をマルチタスク処理によって制御するCPU
    と、前記可動部の動作を直ちに停止させる非常停止手段
    とを備えた自動機械において、 前記非常停止手段による非常停止時に前記CPUに対し
    て割込信号を発生し、その割込信号によって該CPUが
    前記可動部を動作不能状態に保持した後、最も優先度の
    高いオートリジューム処理のタスクを起動し、 該タスクの処理によって、その時点での前記可動部の移
    動目標位置データ及び各I/Oの状態をセーブし、他の
    全てのタスクをそれぞれトラップに入るのを待って一時
    停止状態にし、その後外部からの作業を続行するか否か
    の指示を待ち、作業を続行する指示を受けると前記可動
    部を動作可能状態にして、その時の該可動部の位置を検
    知し、その検知した位置から先にセーブした目標位置へ
    該可動部を移動させた後、各I/Oを先にセーブした状
    態に戻し、前記各タスクをリジュームすることを特徴と
    するオートリジューム方式。
  2. 【請求項2】 作業を行なうための複数の可動部と、該
    各可動部をそれぞれ駆動するためのそれぞれCPUを有
    する複数の駆動制御部と、該各駆動制御部をそれぞれマ
    ルチタスク処理によって制御して前記各可動部の動作を
    統括制御するメインCPUと、前記各可動部の動作を直
    ちに全て停止させる非常停止手段とを備えた自動機械に
    おいて、 前記非常停止手段による非常停止時に前記メインCPU
    に対して割込信号を発生し、その割込信号によって該メ
    インCPUが前記各可動部を動作不能状態に保持した
    後、最も優先度の高いオートリジューム処理のタスクを
    起動し、 該タスクの処理によって、その時点での前記各可動部そ
    れぞれの移動目標位置データ及び各I/Oの状態をセー
    ブし、他の全てのタスクをそれぞれトラップに入るのを
    待って一時停止状態にし、その後外部からの作業を続行
    するか否かの指示を待ち、作業を続行する指示を受ける
    と前記各可動部を動作可能状態にして、その時の各可動
    部の位置をそれぞれ検知し、その検知した各位置から先
    にセーブした各目標位置へ該各可動部をそれぞれ移動さ
    せた後、各I/Oを先にセーブした状態に戻し、前記各
    タスクをリジュームすることを特徴とするオートリジュ
    ーム方式。
JP4335871A 1992-12-16 1992-12-16 自動機械におけるオートリジューム方式 Pending JPH06187022A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008091666A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Yamaha Motor Co Ltd 部品実装装置
JP2011077206A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd 基板組立作業装置及び基板組立作業装置における制御方法

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