JPH0618674B2 - フロントグリルを備えた車輌用フレームの製造方法 - Google Patents

フロントグリルを備えた車輌用フレームの製造方法

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JPH0618674B2
JPH0618674B2 JP62201424A JP20142487A JPH0618674B2 JP H0618674 B2 JPH0618674 B2 JP H0618674B2 JP 62201424 A JP62201424 A JP 62201424A JP 20142487 A JP20142487 A JP 20142487A JP H0618674 B2 JPH0618674 B2 JP H0618674B2
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grill
aluminum
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市三 佃
昇 大根田
己信 鋤本
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    • B21C35/00Removing work or waste from extruding presses; Drawing-off extruded work; Cleaning dies, ducts, containers, or mandrels
    • B21C35/02Removing or drawing-off work
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はフロントグリルを一体に備えた車輌用フレー
ムの簡易な製造方法に関する。
従来の技術 一般に自動車の前面に装備されるラジエータの前には、
車の顔ともいうべきフロントグリルが装着されるのが普
通である。
従来、該グリルは、一般に鋼板を以て打抜き加工及びプ
レス成形加工等を施すことにより、孔あきの種々のデザ
インのものに製作されている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような従来のフロントグリルの製
造は、加工作業が厄介で生産性が悪いのみならず、重厚
感を表出するために厚みのある素材をつかうとそれに伴
って重量が増し、車輌の軽量化の要請に対応し難いとい
うような問題点があった。
この発明は、上記のような問題点に鑑み、軽量なアルミ
ニウム製のフロントグリルであって、多様なデザインの
変化に対応していずれも簡易に製造でき、アルミニウム
製車輌用フレームと一体型のものとしてフレームと同時
に成形することが可能で別途フレームへの取付作業を必
要としないアルミニウム製の車輌用フロントグリルの製
造方法を提供しようとするものである。
問題点を解決するための手段 この発明は、上記の目的において、アルミニウム押出型
材をフレーム材として用い、これにストレッチ加工を施
すことによって所要の多数の通気用開口をもった網状の
パネル体からなるフロントグリルを車輌用フレームに一
体に形成するものである。
即ち、この発明は、上下に1対の骨格桟部を有し、それ
らの間に板状ウェブ部分を有するアルミニウム押出型材
を用い、該型材の長さ方向の中間部分のフロントグリル
形成予定領域において上記ウェブ部に千鳥状配置に複数
個の切れ目ないしスリットを形成したのち、該スリット
形成部位において上記両骨格桟部を離間方向に拡張する
ストレッチ加工を施すことにより、ウェブ部を亀甲形等
の網目状に拡開してフロントグリルを形成すると共に、
該フロントグリルを形成した前記押出型材を長さ方向に
所定形状に屈曲してフレーム体を形成することを特徴と
するフロントグリルを備えた車輌用フレームの製造方法
を要旨とする。
実施例 図示実施例は、フロントグリル(1)部を無端状の車輌
用フレーム体(2)に連続してそれと一体に形成する場
合を示す。
而して、グリル(1)部付きフレーム体(2)の製造の
ための出発材料としては、第2図に示されるような所定
断面形状のアルミニウム押出型材(3)を用いる。
該型材の製造のために用いるアルミニウム合金として
は、特に限定されるものでないが、A−Mg−Si系
のA6000合金、例えば6N01合金を用いるのが望
ましい。即ち、該6000系合金は、押出性が良く、適
度な強度を有し、加工性、耐食性、溶接性等の諸特性に
おいて総合的に優れた性質を有するからである。
押出型材(3)の形状は、少なくとも上下の両側縁にフ
レームの主骨格を構成する骨格桟部(4)(5)を有
し、それらの間が板状のウェブ部(6)で連結されたも
のであることが必要であり、好ましくは更に該ウェブ部
(6)片面または両面に長さ方向に連続する1ないし複
数条のリブ(7)が平行状に形成されたものとなされ
る。また上記骨格桟部(4)(5)は、充分な曲げ強度
を保有せしめるために第2図に示すような中空状のもの
に形成するのが有利である。この場合、その中空部(4a)
(5a)は必要に応じて車輌の搭載機器のための配線ダクト
等にも利用することができる。また、特に下側の骨格桟
部は、車体ボディの下縁装飾材を兼ねた異形断面形状の
ものに製作してもよい。更に、押出型材(3)は図示の
ようなアルミニウム材の単体物として製作する場合に限
らず、内部にピアノ線等の異種強化材を適宜埋設した複
合材料として製作し、更に一層強度に優れたものとする
ことも可能である。
フロントグリル付きフレーム製造のための出発材料とし
て用いる上記押出型材は、溶体化処理後自然時効させた
調質材、あるいは押出加工から冷却したのち、自然
時効させたT1調質材を用いるのが好適である。
次に、所定長さの上記押出型材(3)に対し、その長さ
の中間部のフロントグリルの形成予定位置において、第
2図に示すようにウェブ部(6)に多数個の切れ目ない
しスリット(8)を千鳥状配置に穿設形成する一方、フ
レーム(2)の乗降用開口部の形成予定位置において前
記ウェブ部(6)を所要の長さ範囲に亘って切除し、上
下の骨格桟部(4)(5)のみを残した切除部(図示
略)を形成する。
そして、上記スリット(8)を形成した部位において、
それを拡大する方向に両骨格桟部(4)(5)間のウェ
ブ部分(6)を離間方向に拡張するストレッチ加工を施
すことにより、第3図に示すように亀甲形の網目状で多
数の通気孔(9)をもったフロントグリル(1)部を形
成する。一方、前記切除部の形成部位においても、上下
の骨格桟部(4)(5)を離間せしめる方向にストレッ
チ加工を施し、該骨格桟部(4)(5)を所定形状に曲
折せしめることによって前記切除を拡張し、第1図に示
すように所要の大きさに拡大された拡張開口部(11)を形
成する。該開口部(11)は前述のように乗降口、窓、その
他所要の開口部として利用されるものである。
次いで、このストレッチ加工を施した型材を、その長さ
方向において所要形状に屈曲し、かつ両端を突き合わせ
状に溶接して、第1図に示すような無端環状のフロント
グリル(1)部付きのフレーム体(2)を形成する。図
中(10)はこの突き付け溶接部を示す。そして必要に応じ
て上記フレーム体(2)についてエージング処理を施
し、更には必要に応じて所長部分に補強材の別途取付け
を行い、基本的にトータル・アルミニウム製である一体
にフロントグリル(1)を備えた車輌用フレームを完成
する。
なお、上記実施例では、無端環状のフレーム体(2)
に、それと一体にフロントグリル(1)を形成する場合
を示したが、フロントグリル(1)は、フレーム体
(2)におけるエンジンルームの周りの部分を形成する
部分的なフレーム材に一体に形成するものとしても良
い。
また、フロントグリル(1)部の網目形状は、第3図の
ような亀甲形に限らず、スリット(8)の穿設形成のパ
ターンの選択により、第4図及び第5図に示すフロント
グリル(1′)(1″)のような各種変形態様のものに形成す
ることも自由である。
発明の効果 この発明は上述のように、アルミニウム押出型材を出発
材料として、これにスリットを形成したのちストレッチ
加工を施すことにより、所要の網目状のフロントグリル
を形成するものであり、従来の製法によるものに較べ、
生産性を一段と向上しうる。しかも車輌用フレームの少
なくとも一部分を構成するフレーム体と一体のものとし
てグリル部が製作されるので、従来のように別途フレー
ムないしはボディにグリルをねじ等をもって装着する手
間を省略しうる。また、フロントグリルを含むフレーム
の全体がアルミニウム製のものであるから、もとより従
来の鋼製フレームに鋼製のフロントグリルを装着する場
合に較べて顕著な軽量化を達成できると共に、アルミニ
ウム製フレームやボディとの良好な接合性、及び接合し
た場合の耐電食性を保証しうることにより、アルミニウ
ム製フレーム及びボディの採用の途を開き、愈々車体の
全体としての軽量化に貢献を果しうる。
更には、前述のように、ストレッチ加工によってフロン
トグリルを網目状に形成するものであるから、スリット
の形成パターンの選択により、網目デザインを任意に変
化させることが容易にでき、多様なフロントグリルデザ
インの変化の要請に好都合に対応でき、安価にして変化
に富んだフロントグリル付き車輌用フレームの製作の提
供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例を示すもので、第1図はフレー
ム体と一体にフロントグリルを形成した状態の斜視図、
第2図は該グリル付きフレームの製造に用いるアルミニ
ウム押出型材のフロントグリル形成予定部位に所要のス
リットを形成した状態の斜視図、第3図はストレッチ加
工によりフロントグリル部を形成した状態の要部拡大斜
視図、第4図及び第5図はフロントグリル部のデザイン
パターンの変形例を示す正面図である。 (1)(1′)(1″)…フロントグリル、(2)…フレーム
体、(3)…アルミニウム押出型材、(4)(5)…骨
格桟部、(6)…ウェブ部、(7)…リブ、(8)……
スリット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 25/08 D 7816−3D (72)発明者 鋤本 己信 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−137128(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に1対の骨格桟部を有し、それらの間
    に板状ウェブ部分を有するアルミニウム押出型材を用
    い、該型材の長さ方向の中間部分のフロントグリル形成
    予定領域において上記ウェブ部に千鳥状配置に複数個の
    切れ目ないしスリットを形成したのち、該スリット形成
    部位において上記両骨格桟部を離間方向に拡張するスト
    レッチ加工を施すことにより、ウェブ部を亀甲形等の網
    目状に拡開してフロントグリルを形成すると共に、該フ
    ロントグリルを形成した前記押出型材を長さ方向に所定
    形状に屈曲してフレーム体を形成することを特徴とする
    フロントグリルを備えた車輌用フレームの製造方法。
JP62201424A 1987-08-11 1987-08-11 フロントグリルを備えた車輌用フレームの製造方法 Expired - Lifetime JPH0618674B2 (ja)

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