JPH061862U - 手動復帰式過負荷保護装置の復帰機構 - Google Patents

手動復帰式過負荷保護装置の復帰機構

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JPH061862U
JPH061862U JP4612292U JP4612292U JPH061862U JP H061862 U JPH061862 U JP H061862U JP 4612292 U JP4612292 U JP 4612292U JP 4612292 U JP4612292 U JP 4612292U JP H061862 U JPH061862 U JP H061862U
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JP
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pressure plate
protection device
recess
overload protection
torque transmission
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Application number
JP4612292U
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English (en)
Inventor
丈夫 川原
Original Assignee
株式会社椿本エマソン
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Publication date
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 トルク遮断状態からトルク伝達状態への手動
復帰機構を過負荷保護装置自体に設ける。 【構成】 過負荷保護装置10において,ハブ30は鍔
部31に凹所32を形成し,ドリブンプレート20の貫
通部分22を経て,トルク伝達素子12を嵌入抱持して
おり,コイルばね36で付勢されたプレッシャープレー
ト40でトルク伝達素子12を押圧抑止している。ドリ
ブンプレート20に過負荷が生じると,トルク伝達素子
12はコイルばね36の付勢力に抗しプレッシャープレ
ート40を軸方向に移動させ,ボール14を凹所39に
嵌入させプレッシャープレートの動きを抱束しコイルば
ねの付勢力を無作動状態にすると同時に凹所32から脱
出し,ドリブンプレート20からハブ30への負荷の伝
達を断つ。原位置に復帰するには,ハブ30に設けたね
じ手段50を螺進させ,プレッシャープレート40を軸
方向に移動させ,まずボール14を凹所39から脱出さ
せ,ばね36及びプレート40が協働する原位置に戻
す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ドリブンプレートに過負荷が生じたときにハブが空転するようにな っている手動復帰式過負荷保護装置の特に復帰機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の手動復帰式過負荷保護装置の一例を示している。過負荷保護装置 210は、貫通部分222が形成されたドリブンプレート220と、鍔部231 に凹所232が形成されたハブ230を有してなる。トルク伝達素子212は貫 通部分222及び凹所232に嵌入し、ばね236からプレッシャプレート24 0を介して凹所232に向って付勢されている。
【0003】 ドリブンプレート220に過負荷が生じると、トルク伝達素子212はばね2 36の付勢力に抗して凹所232から脱出し、プレッシャプレート240を押圧 する。過負荷保護装置210は、さらに、ハブ230の外周に環状溝239を有 する。ばね236とプレッシャプレート240との間にはボール214が環状に 配列保持されている。プレッシャプレート240が後退すると、ボール214は 環状溝239に陥入してプレッシャプレート240の半径方向内側に没入し、そ の結果、ばね236の付勢力はプレッシャプレート240に作用しなくなる。
【0004】 従って、外部から力を加えてプレッシャプレート240を元の位置に復帰させ 、ボール214を環状溝から脱出させない限り、ハブ230は空転を続ける。換 言すれば、ドリブンプレート220の側に過負荷が発生すると、それ以後は、ハ ブ230からドリブンプレート220にトルクが伝達されることはない。
【0005】 なお、以上の手動復帰式過負荷保護装置210は、ドリブンプレート220に 貫通部分222、ハブ230に凹所232が設けられたものであるが、ハブに貫 通部分、ドリブンプレートに凹所が設けられたものもある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
過負荷保護装置210に再度トルク伝達を行わせるには、外部から力を加えて 、トルク伝達素子212及びプレッシャプレート240を元の位置に復帰させな ければならない。ところが、プレッシャプレート240を復帰させるには、外径 334mmの過負荷保護装置では約690kg、外径178mmの過負荷保護装置では 約140kgという大きな力が必要となる。
【0007】 そのため、図6及び図7のように、てこの原理を利用したレバー250を基台 に設け、ピン252をプレッシャプレート240の凹み241に係合させて、ト ルク伝達状態への復帰が行われていた。このように、従来の手動復帰式過負荷保 護装置210は、トルク伝達状態に復帰させる余分な機構を別体に設けなければ ならず、設置場所の制限を受ける。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、トルク伝達素子がハブ又はドリブンプレートの一方に形成された貫 通部分に保持され、前記ハブ又はドリブンプレートの他方に形成された凹所に向 ってばねによりプレッシャプレートを介して付勢されてトルク伝達を行い、過負 荷時には前記ばねの付勢力に抗して前記トルク伝達素子が前記凹所から脱出する とともに前記付勢力が前記プレッシャプレートに作用しないようになっている過 負荷保護装置において、前記ハブ側に前記プレッシャプレートを押圧するねじ手 段を設けた復帰機構により、前記課題を解決した。
【0009】
【作用】
ドリブンプレートに過負荷が生じ、トルク伝達素子が凹所から脱出するまでの 動作は、従来の技術で説明したとおりである。本考案は、プレッシャプレートを トルク伝達状態に復帰させるための機構である。
【0010】 凹所とトルク伝達素子の位相を合わせ、レンチ等でねじ手段をハブに対して螺 進させると、プレッシャプレートはねじ手段によって徐々に押圧される。
【0011】 例えば、従来の技術で説明したような、環状溝とボールが組合わされた過負荷 保護装置では、ボールがプレッシャプレートを半径方向内側から押圧する力は強 大なものであるが、本考案では、ねじ手段に比較的軽い力を加えることにより、 プレッシャプレートを移動させることができる。
【0012】
【実施例】
図1及び図2は、本考案による手動復帰式過負荷保護装置の第1実施例を示し ている。過負荷保護装置10は、貫通部分22が形成されたドリブンプレート2 0と、鍔部31に凹所32が形成されたハブ30を有してなる。ドリブンプレー ト20はフランジ24にボルト締めされている。ドリブンプレート20及びフラ ンジ24はベアリング26を介し、ハブ30に対して回転可能に支持されている 。
【0013】 貫通部分22と凹所32は位相が同じである。貫通部分22と凹所32にはト ルク伝達素子12が嵌入する。40はプレッシャプレートであって、トルク伝達 素子12に接する。ハブ30の他端にはねじ部33が形成され、このねじ部33 にナット34が螺合する。プレッシャプレート40とナット34の間には、リテ ーナ35と、複数のコイルばね36と、パイロットプレート37が設けられてい る。調節ねじ38を調節してパイロットプレート37を前後動させることにより 、プレッシャプレート40に作用する付勢力が設定される。
【0014】 ハブ30の外周には環状溝39が形成されている。リテーナ35には複数のボ ール14が保持されている。トルク伝達素子12が貫通部分22及び凹所32の 双方に嵌入しているとき、トルク伝達状態が保たれ、ボール14はハブ30の外 周上に位置する。
【0015】 ドリブンプレート20に過負荷が生じると、トルク伝達素子12はコイルばね 36の付勢力に抗して凹所32から脱出し、プレッシャプレート40を後退させ る。すると、ボール14は環状溝39に陥入し、コイルばね36の付勢力はプレ ッシャプレート40に作用しなくなる。そして、ハブ30が空転する。
【0016】 本考案では、さらに、ねじ手段50が設けられている。ナット34はパイロッ トプレート37より径が大きい。ねじ手段50は、プレッシャプレート40と当 接できるように、ナット34に形成された孔52に螺合している。ねじ手段50 は、図2に示されるように、周方向に均等間隔で3箇所に設けられている。ねじ 手段50は、6角穴付きのものである。
【0017】 ドリブンプレート20に過負荷が生じた後には、プレッシャプレート40は後 退した状態にある(図1の下側点線位置)。トルク伝達状態に復帰させるには次 の操作が行われる。トルク伝達素子12と凹所32の位相を合わせ、ねじ手段5 0をプレッシャプレート40の方向に螺進させる。ねじ手段50は、プレッシャ プレート40に当接し、そして、プレッシャプレート40を押圧する。ボール1 4が環状溝39から脱出すると、コイルばね36の付勢力はプレッシャプレート 40に作用する。トルク伝達素子12は凹所32に嵌入し、トルク伝達状態が回 復する。トルク伝達状態が回復したら、ねじ手段50は元の位置に戻される。
【0018】 図3及び図4は、本考案による手動復帰式過負荷保護装置の第2実施例を示し ている。本実施例の過負荷保護装置110では、ねじ手段150がナット134 と同心上に設けられている。ねじ手段150は、復帰用ナットとして、ナット1 34の外周に形成されたねじ部に螺合している。復帰用ナット150は外周に複 数の半径方向孔152を有する。なお、ナット134には、復帰用ナットとの伴 回りを防止するため、止めねじ116が設けられている。その他の構成は第1実 施例と実質的に同じである。図3において、下側がトルク伝達状態を、上側がト ルク遮断状態からトルク伝達状態に復帰させる状態をそれぞれ示している。
【0019】 トルク伝達状態に復帰させるには次の操作が行われる。孔152に治具を差し 込み、復帰用ナット150を回転させる。復帰用ナット150は螺進し、プレッ シャプレート140に当接し、さらに、プレッシャプレート140を押圧する。 凹所132とトルク伝達素子112の位相が合わされていることはいうまでもな い。プレッシャプレート140が元の位置に近付くと、ボール114が環状溝1 39から脱出してコイルばね136の付勢力がプレッシャプレート140に作用 し、トルク伝達素子112は凹所132に嵌入する。
【0020】
【考案の効果】
本考案は以上のように、ねじ手段を利用することにより、それに比較的軽い力 を加えるだけで復帰作業に必要な大きな力を得ることができる。しかもそのねじ 手段を過負荷保護装置自体に設けたので、別個に復帰機構を設けることなく復帰 作業を行うことができるとともに、過負荷保護装置を設置する場所に制約を受け ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の復帰機構を具えた手動復帰式過負荷保
護装置の第1実施例の断面図である。
【図2】図1の過負荷保護装置の右側面図である。
【図3】本考案の復帰機構を具えた手動復帰式過負荷保
護装置の第2実施例の断面図である。
【図4】図2の過負荷保護装置の右側面図である。
【図5】従来の手動復帰式過負荷保護装置の断面図であ
る。
【図6】図5の過負荷保護装置の復帰機構の正面図であ
る。
【図7】図5の過負荷保護装置の復帰機構の側面図であ
る。
【符号の説明】
10,110 過負荷保護装置 12,112 トルク伝達素子(ボール) 14,114 ボール 20 ドリブンプレート 22 貫通部分 30 ハブ 31 鍔部 32,132 凹所 34,134 ナット 36,136 コイルばね 39,139 環状溝 40,140 プレッシャプレート 50,150 ねじ手段 52,152 孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク伝達素子がハブ又はドリブンプレ
    ートの一方に形成された貫通部分に保持され、前記ハブ
    又はドリブンプレートの他方に形成された凹所に向って
    ばねによりプレッシャプレートを介して付勢されてトル
    ク伝達を行い、過負荷時には前記ばねの付勢力に抗して
    前記トルク伝達素子が前記凹所から脱出するとともに前
    記付勢力が前記プレッシャプレートに作用しないように
    なっている過負荷保護装置において、 前記ハブ側に前記プレッシャプレートを押圧するねじ手
    段を設けたことを特徴とする、 手動復帰式過負荷保護装置の復帰機構。
JP4612292U 1992-06-10 1992-06-10 手動復帰式過負荷保護装置の復帰機構 Pending JPH061862U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015166525A1 (ja) * 2014-04-28 2015-11-05 株式会社島津製作所 トルク伝達機構

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015166525A1 (ja) * 2014-04-28 2015-11-05 株式会社島津製作所 トルク伝達機構
JPWO2015166525A1 (ja) * 2014-04-28 2017-04-20 株式会社島津製作所 トルク伝達機構

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