JPH06185722A - ごみ固形化燃料の製造方法 - Google Patents

ごみ固形化燃料の製造方法

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JPH06185722A
JPH06185722A JP33285492A JP33285492A JPH06185722A JP H06185722 A JPH06185722 A JP H06185722A JP 33285492 A JP33285492 A JP 33285492A JP 33285492 A JP33285492 A JP 33285492A JP H06185722 A JPH06185722 A JP H06185722A
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fuel
refuse
rdf
additive
heating
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JP33285492A
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English (en)
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Akihiro Hamazaki
彰弘 浜崎
Hitoshi Miyamoto
均 宮本
Toshio Haneda
壽夫 羽田
Masanori Taji
正憲 田地
Iwao Nakayasu
巖 中安
Masatoshi Kubota
正敏 久保田
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KORYO ENG KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
KORYO ENG KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
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    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境に負荷を与えることのない、かつ経済的
なごみ固形化燃料(RDF)の製造方法を提供する。 【構成】 ごみ固形化燃料の燃焼灰をそのままで、ある
いは物理的化学的に処理して、可燃性ごみに、重量比2
〜20%で混合した後、温度範囲75〜150℃、圧力
範囲20〜150 kg/cm2 にて加温加圧し固形化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はごみ固形化燃料の製造方
法に関するものである。ごみ固形化燃料はRDF(Refu
se Derived Fuel,ごみに由来する燃料)とも呼ばれてい
るものであり、ごみ(主として都市ごみ)に添加物を加
えて固形化したものである。以下の説明において“RD
F”という略称を用いることがある。
【0002】
【従来の技術】都市廃棄物(ごみ)は、年間排出物5,
000万トンのうち、74%が焼却されているが、エネ
ルギー源としては潜在能力として270万kW, 236億
kWh の発電能力があるにもかかわらず産業用に利用され
ているケースは限られ、32万kW程度(年間22億kWh
)利用されているにすぎず、廃棄物処理工場外で利用
されている電力については僅か6億kWh に過ぎず大部分
は未利用である。ごみを産業用のエネルギー源として有
効利用するためには、大量の取扱いが容易で、負荷の変
動に適合させるための貯蔵を可能にするとともに環境、
保安上の問題を考慮し安定した利用し易い形態に変換す
ること、すなわち固形化が必要である。
【0003】図12は従来より用いられている生石灰熱
処理法によるRDF製造・使用プロセスの一例のフロー
チャートである。この方法では、まずごみを適度な大
きさに破砕Aし、次に金属やガラス等の不燃物を分別B
して除去し、このごみにCaOを添加混合Cし、圧力1
50〜920 kg/cm2 で加圧成形Dする。その後、20
0〜250℃で重油による熱処理固化Eを行う。この
ようにして製造されたRDFを輸送Fし、貯蔵Gし、
発電所で燃料として使用Hする。発電所で発生したRD
F燃焼灰は廃棄される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法には下
記の問題点があった。 (1)熱処理工程Eとそれに必要な燃料として重油が
必要で、運転費、建設費が高額になる。 (2)CaO 等を大量に供給する必要がある。 (3)大量に発生するRDF燃焼灰の、環境負荷の低
い、かつ経済的な処理法が確立されていない。
【0005】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、こ
の製造・使用プロセスの内部でCaO等と熱とを循環的に
供給し、環境に大きい負荷を与えることなくごみを固形
化する、経済的なごみ固形化燃料の製造方法を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、次の特徴を有するごみ固形化燃料の
製造方法に関するものである。
【0007】(1)ごみ固形化燃料の燃焼灰を、可燃性
ごみに、重量比2〜20%で混合した後、温度範囲75
〜150℃,圧力範囲20〜150 kg/cm2 にて加温加
圧し固形化すること。
【0008】(2)ごみ固形化燃料の燃焼灰を少量の水
で水洗し脱水して得られたケーキを乾燥し焼成したもの
を添加物として、可燃性ごみに、重量比2〜20%で混
合した後、温度範囲75〜150℃,圧力範囲20〜1
50 kg/cm2 にて加温加圧し固形化すること。
【0009】(3)ごみ固形化燃料の燃焼灰を前記
(2)項に記載の方法で処理したものにフライアッシュ
を混合したものを添加物として、可燃性ごみに、重量比
2〜20%で混合した後、温度範囲75〜150℃,圧
力範囲20〜150 kg/cm2 にて加温加圧し固形化する
こと。
【0010】(4)ごみ固形化燃料の燃焼灰を大量の水
で水洗し脱水して得られたケーキを乾燥し焼成したもの
を添加物として、可燃性ごみに、重量比2〜20%で混
合した後、温度範囲75〜150℃,圧力範囲20〜1
50 kg/cm2 にて加温加圧し固形化すること。
【0011】(5)ごみ固形化燃料の燃焼灰を少量の水
で水洗して脱水しケーキと溶液に分離し、同溶液にボイ
ラ燃焼ガスを作用させた後沈澱脱水して得られた第2の
ケーキを前記のケーキと混合し、乾燥焼成したものにフ
ライアッシュを混合したものを添加物として、可燃性ご
みに、重量比2〜20%で混合した後、温度範囲75〜
150℃,圧力範囲20〜150 kg/cm2 にて加温加圧
し固形化すること。
【0012】(6)ごみ固形化燃料の燃焼灰を少量の水
で水洗して脱水して得られる溶液にボイラ燃焼ガスを作
用させた後沈澱脱水して得られたケーキを乾燥焼成した
ものを添加物として、可燃性ごみに、重量比2〜20%
で混合した後、温度範囲75〜150℃,圧力範囲20
〜150 kg/cm2 にて加温加圧し固形化すること。
【0013】(7)ごみ固形化燃料の燃焼灰を前記
(6)項に記載の方法で処理したものにフライアッシュ
を混合したものを添加物として、可燃性ごみに、重量比
2〜20%で混合した後、温度範囲75〜150℃,圧
力範囲20〜150 kg/cm2 にて加温加圧し固形化する
こと。
【0014】(8)ごみ固形化燃料の燃焼灰を前記
(6)項に記載の方法で処理したものを更に水洗したも
のを添加物として、可燃性ごみに、重量比2〜20%で
混合した後、温度範囲75〜150℃,圧力範囲20〜
150 kg/cm2 にて加温加圧し固形化すること。
【0015】(9)ごみ固形化燃料の燃焼灰を前記
(8)項に記載の方法で処理したものにフライアッシュ
を混合したものを添加物として、可燃性ごみに、重量比
2〜20%で混合した後、温度範囲75〜150℃,圧
力範囲20〜150 kg/cm2 にて加温加圧し固形化する
こと。
【0016】
【作用】以上述べた各種の添加物の主な組成は、大きく
分けて次のように分類される。 (1)CaO (2)Ca(OH)2 (3)CaO とフライアッシュの混合物からなり、その組
成がCaO :フライアッシュ=1:0.1〜1のもの (4)Ca(OH)2 とフライアッシュの混合物からなり、そ
の組成がCa(OH)2 :フライアッシュ=1:0.1〜1の
もの (5)水洗によりRDF燃焼灰中に含まれているCaCl2
を除去したもの (6)水洗によりRDF燃焼灰中に含まれているCaCl2
及びCaSO4 を除去したもの 上記各種の方法は、下記の作用によってごみを固形化さ
せるものである。
【0017】(1)漆喰またはセメント生成反応による
ごみの固化 CaO またはCa(OH)2 のみを使用する場合は、漆喰生成反
応による固化、CaO が60%以上、SiO2が約30%以
下、Al2O3,Fe2O3 が数%の場合はセメント生成反応によ
る固化、Ca(OH)2 が60%以上、SiO2が約30%以下、
Al2O3,Fe2O3 が数%の場合はセメント生成反応による固
化である。
【0018】(2)加熱による反応促進及び結合強化性
結晶の生成 常温の固化反応は数日かかるが加熱することにより反応
速度が増加するので短期間で固化できる。常温では板状
の結晶ができるが、加熱すると結合力の強い針状、繊維
状の結晶ができる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の第1実施例の方法によるRD
F製造・使用プロセスのフローチャートである。図にお
いて、まずごみを破砕工程Aで適度な大きさに破砕
し、次に分別工程Bで金属、ガラス等を除去し、混合工
程Cで前工程で不燃物を除去されたごみに発電所で発生
したRDF燃焼灰を重量比2〜20%の割合で添加混
合し、成型加熱工程Jで圧力範囲20〜150 kg/cm
2 、温度範囲75〜150℃で加圧加熱し、短時間で固
形化する。RDF燃焼灰は、CaO およびCa(OH)2に富
み、その他SiO2,Al2O3, Fe2O3 を含むものであり、可燃
性ごみの固形化と腐敗防止のために添加するものであ
る。
【0020】混合比率は、ごみの全重量に比して添加物
が2%以上混合すれば良好な固化体が得られるが、あま
り混合割合が大きくなると灰分が多くなり燃料としての
特性が低下する。従って、2〜20%の混合比率とする
のがよい。また、反応温度は75℃以上であれば、ごみ
は固形化できる。高温になれば投入エネルギーが大きく
なり、かつ、水蒸気圧力も高くなる。従って、温度範囲
は75〜150℃が適している。反応圧力は20 kg/cm
2 以上あれば、ごみは固化できるが1000 kg/cm2
高圧でも作製可能である。しかし、高圧になれば、投入
エネルギーが大きくなり、かつ、機械の摩擦損傷が大き
くなる。従って圧力範囲は20〜150kg/cm2 が適し
ている。加熱時間は60℃以上を3〜5分間、加熱時の
温度を保ちながらの加圧時間は1〜3分程度で充分であ
る。
【0021】上記の工程によって、固化したRDF(ご
み固形化燃料)を輸送工程Fによって発電所の近くまで
輸送し、貯蔵工程Gで使用時まで貯蔵する。使用前に発
電所の排ガスで乾燥Kし、水分を除去後、発電所で燃
焼Hする。発電所で発生するRDF燃焼灰は、前述の
ようにごみ固形化用の添加物として使用される。この実
施例の方法はRDF燃焼灰を何の処理もしないでその
まま添加物として使用する方法である。
【0022】図2は本発明の第2〜第9実施例の方法に
係るRDF製造・使用プロセスのフローチャートであ
る。この図の工程においては、RDF燃焼灰を未処理の
ままでは用いないで、RDF添加物製造プロセスLによ
り、RDF燃焼灰に物理的化学的な処理を施してRD
F添加物を製造し、これを混合工程Cにおいて、重量
比2〜20%の割合で添加混合するものである。RDF
燃焼灰に上記のような物理的化学的な処理を施す理由
は、可燃性ごみの固形化と腐敗防止の作用を一層高める
ためである。上記以外の工程および加圧、加温、加圧時
間等の条件は第1実施例の工程と同じである。以下に第
2〜第9実施例のRDF添加物の各製造プロセスLにつ
いて述べる。
【0023】図3は本発明の第2実施例のRDF添加物
の製造プロセスの工程図である。このプロセスでは、R
DF燃焼灰を小量の水で水洗1し、脱水2を行い、ケ
ーキと溶液に分離する。少量の水とはRDF燃焼灰10
0gに対して10g程度の水のことである。後述の第4
実施例の方法以外は、すべて本方法と同程度の割合の水
を用いる。少量の水を用いるため、RDF燃焼灰中のCa
SO4 は溶解除去されないでケーキ側に残る。このケーキ
を乾燥3し、その乾燥物を焼成4する。前記乾燥3には
焼成4で発生した燃焼ガスを用いる。焼成工程4を経た
ものが第2実施例の方法によるRDF添加物である。
【0024】図4は本発明の第3実施例のRDF添加物
の製造プロセスの工程図である。このプロセスでは、前
述の第2実施例の方法によって製造された添加物に、さ
らにフライアッシュを混合5してRDF添加物とするも
のである。
【0025】図5は本発明の第4実施例のRDF添加物
の製造プロセスの工程図である。本プロセスは第2実施
例のプロセスと似ているが、水洗工程1において大量の
水を用いるものである。大量の水とはRDF燃焼灰10
0gに対して2kg程度の水を用いるものである。この
時、CaCl2 およびCaSO4 は共に水に溶解して除去され
る。燃焼灰のリサイクルが進むと、Caがごみ中のCl及び
Sと反応し、CaCl2 及びCaSO4 となり、その濃度が上昇
してくる。その結果ごみ固化のための理想的な組成比か
ら離れてくるので適当なタイミングでCaCl2 及びCaSO4
を除去する必要がある。このプロセスはそのような必要
に応じて用いられる。
【0026】図6は本発明の第5実施例のRDF添加物
の製造プロセスの工程図である。このプロセスは、脱水
工程2において分離された溶液(CaCl2 を含む)にボイ
ラ燃焼ガス(CO2 を含む)を作用させて沈澱6させ、そ
の沈澱物を脱水7してケーキ(CaCO3 を含む)を回収
し、前述の第3実施例のプロセスにおける乾燥工程3に
おいて混入させ乾燥3させるものである。
【0027】図7は本発明の第6実施例のRDF添加物
の製造プロセスの工程図である。このプロセスにおいて
は脱水工程2において分離され、ボイラ燃焼ガスを作用
させて沈澱6させた沈澱物を脱水7して得られたケーキ
を乾燥8させ、焼成9して添加物が製造される。乾燥8
には焼成9の燃焼ガスが用いられる。
【0028】図8は本発明の第7実施例のRDF添加物
製造プロセスの工程図である。このプロセスにおいて
は、前述の第6実施例の方法によって得られたRDF添
加物CaO に、フライアッシュを、その混合比率CaO :フ
ライアッシュとして1:0.1〜1程度で混合10させ
てRDF添加物が製造される。石炭火力発電所等から発
生するフライアッシュの主成分は、SiO2,Al2O3,Fe2O3
であり、上記混合比率で混合した場合、CaO が60%以
上、SiO2が約30%以下、Al2O3,Fe2O3 が数%になる。
【0029】図9は本発明の第8実施例のRDF添加物
の製造プロセスの工程図である。このプロセスにおいて
は、前述の第6実施例の方法によって得られたRDF添
加物を水洗11してRDF添加物が得られる。
【0030】図10は本発明の第9実施例のRDF添加
物の製造プロセスの工程図である。このプロセスにおい
ては、前述の第8実施例の方法によって得られたRDF
添加物Ca(OH)2 にフライアッシュを、その混合比率とし
て、Ca(OH)2 :フライアッシュが1:0.1〜1程度と
なるよう混合して製造される。石炭火力発電所等から発
生するフライアッシュの主成分は、SiO2, Al2O3,Fe2O3
であり上記混合比率で混合した場合、Ca(OH)2 が60%
以上、SiO2が約30%以下、Al2O3,Fe2O3 が数%にな
る。
【0031】以上述べた各種の添加物の主な組成は、大
きく分けて次のように分類される。 (1)CaO (2)Ca(OH)2 (3)CaO とフライアッシュの混合物からなり、その組
成がCaO :フライアッシュ=1:0.1〜1のもの (4)Ca(OH)2 とフライアッシュの混合物からなり、そ
の組成がCa(OH)2 :フライアッシュ=1:0.1〜1の
もの (5)水洗によりRDF燃焼灰中に含まれているCaCl2
を除去したもの (6)水洗によりRDF燃焼灰中に含まれているCaCl2
及びCaSO4 を除去したもの 上述の各種の方法によるごみの固化は下記の作用による
ものである。
【0032】(1)漆喰またはセメント生成反応による
ごみの固化 CaO またはCa(OH)2 のみを使用する場合は、漆喰生成反
応による固化、CaO が60%以上、SiO2が約30%以
下、Al2O3,Fe2O3 が数%の場合はセメント生成反応によ
る固化、Ca(OH)2 が60%以上、SiO2が約30%以下、
Al2O3,Fe2O3 が数%の場合はセメント生成反応による固
化である。
【0033】(2)加熱による反応促進及び結合強化性
結晶の生成 常温の固化反応は数日かかるが加熱することにより反応
速度が増加するので短期間で固化できる。また、常温で
は板状の結晶ができるが、加熱すると結合力の強い針
状、繊維状の結晶ができる。
【0034】次に本発明に基づくごみ固形化燃焼(RD
F)の製造試験結果の1例を示す。RDFとなる前のご
みとして、大都市のごみ組成を参考に表1の組成の模擬
ごみを作って使用した。
【0035】
【表1】
【0036】上記の模擬ごみを用いたごみ固形化燃料
(RDF)の製造試験、すなわち、ごみの固形化試験は
次の順序で行った。 (1)模擬ごみ、所定の添加物(CaO ,フライアッシュ
Ca(OH)2 ,RDF燃焼灰及びRDF燃焼灰を水洗処理し
たもの)を所定(2〜14%)の分量混合する。 (2)次に本試料を20φの円柱状の孔の開いた成形機
に入れ所定の温度(60〜105℃)に加熱した。な
お、成形機は予め帯状のヒータにより60℃程度に予熱
してあり、所定の温度まで2,3分で加熱した。 (3)所定温度に達した後、所定の圧力(20〜700
kg/cm2 )で所定時間(数秒〜5分)加圧した。 (4)所定時間に達したあと、2,3分で70℃程度ま
で降温しその後圧力を開放し装置より試料を取り出し
た。 (5)試料の重量および体積(試料の長さと成形機の断
面積より計算)を測定し見掛け密度を算出し、結果を判
定した。
【0037】この試験によって、ごみの固形化に必要な
圧力、温度、加圧時間、添加物の添加量、添加物の組成
等の適切な条件が明らかになった。詳しくは表2に示
す。
【0038】
【表2】
【0039】上述の試験における製造条件の違いによる
結果は次の通りであった。 〔圧力の影響〕温度が115℃で圧力を20〜700 k
g/cm2 まで変化させたが、20 kg/cm2の圧力があれば
良好な固化体が得られた。 〔温度の影響〕60℃の場合は固化程度が弱いが、75
℃以上になると良好な固化体が得られた。 〔加圧時間の影響〕圧力50 kg/cm2 以上、60℃から
の昇温時間も合わせて100℃程度で数分おけば良好な
固化体が得られた。 〔組成〕CaO のみ、Ca(OH)2 のみ、RDF燃焼灰、及び
RDF燃焼灰を水洗処理したものを使用した場合は、い
ずれも良好な固化体が得られた。
【0040】上記各実施例のごみ固形化燃料の製造方法
によって、次のような効果がもたらされる。 (1)温度上昇のエネルギーは必要であるが加熱乾燥工
程が不要で、必要な燃料も加熱時間が短いため少量です
み運転費、建設費が従来法に比して改善される。 (2)CaO の代わりに、フライアッシュの添加、また
は、RDF燃焼灰をそのまま、あるいは水洗処理により
RDF燃焼灰よりCaCl2 のみ、またはCaCl2 とCaSO 4
を共に除去したものが使用可能であるので、従来法に比
してCaO 使用の大幅な低減が可能ととなった。また、石
炭火力発電所等から排出される膨大な量のフライアッシ
ュの有効利用につながる。 (3)RDF燃焼灰又はそれよりCaCl2 のみ、またはCa
Cl2 とCaSO4 とを共に除去したものを添加物として使用
した場合は、燃焼灰リサイクル使用により燃焼灰排出量
が大幅に低減される。 (4)また、添加物により、ごみは高アルカリに保たれ
るので、大部分の腐敗菌は繁殖活動を停止し、腐敗菌に
よる有機物の分解が阻止される。 (5)加熱、セメント反応の反応熱による蒸発、加圧に
よる搾りだし、及びセメントの固化反応による水分の固
定により含水率が20%程度になり腐敗菌の活動の原因
となる水分の除去が行われる。
【0041】
【発明の効果】本発明のごみ固形化燃料の製造方法にお
いては、ごみ固形化燃料の燃焼灰をそのままで、あるい
は物理的化学的に処理して、可燃性ごみに、重量比2〜
20%で混合した後、温度範囲75〜150℃、圧力範
囲20〜150 kg/cm2 にて加温加圧し固形化するの
で、環境に負荷を与えることのない、かつ経済的なごみ
固形化燃料の製造を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のRDF製造・使用プロセ
スのフローチャート。
【図2】本発明の第2〜第9実施例のRDF製造・使用
プロセスのフローチャート。
【図3】本発明の第2実施例のRDF添加物製造プロセ
スの工程図。
【図4】本発明の第3実施例のRDF添加物製造プロセ
スの工程図。
【図5】本発明の第4実施例のRDF添加物製造プロセ
スの工程図。
【図6】本発明の第5実施例のRDF添加物製造プロセ
スの工程図。
【図7】本発明の第6実施例のRDF添加物製造プロセ
スの工程図。
【図8】本発明の第7実施例のRDF添加物製造プロセ
スの工程図。
【図9】本発明の第8実施例のRDF添加物製造プロセ
スの工程図。
【図10】本発明の第9実施例のRDF添加物製造プロ
セスの工程図。
【図11】従来のRDF製造・使用プロセスのフローチ
ャート。
【符号の説明】 ごみ RDF(ごみ固形化燃料) RDF燃焼灰 CaO 重油 排ガス RDF添加物 A 破砕 B 分別 C 混合 D 成形 E 熱処理 F 輸送 G 貯蔵 H 発電所で燃料として使用 J 成形加熱 K 乾燥 L RDF添加物製造プロセス 1 水洗 2 脱水 3 乾燥 4 焼成 5 混合 6 沈澱 7 脱水 8 乾燥 9 焼成 10 混合 11 水洗 12 混合
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽田 壽夫 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 田地 正憲 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三 菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 中安 巖 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目8番25号 高菱エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 久保田 正敏 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目8番25号 高菱エンジニアリング株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ固形化燃料の燃焼灰を、可燃性ごみ
    に、重量比2〜20%で混合した後、温度範囲75〜1
    50℃,圧力範囲20〜150 kg/cm2 にて加温加圧し
    固形化することを特徴とするごみ固形化燃料の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 ごみ固形化燃料の燃焼灰を少量の水で水
    洗し脱水して得られたケーキを乾燥し焼成したものを添
    加物として、可燃性ごみに、重量比2〜20%で混合し
    た後、温度範囲75〜150℃,圧力範囲20〜150
    kg/cm2 にて加温加圧し固形化することを特徴とするご
    み固形化燃料の製造方法。
  3. 【請求項3】 ごみ固形化燃料の燃焼灰を請求項2に記
    載の方法で処理したものにフライアッシュを混合したも
    のを添加物として、可燃性ごみに、重量比2〜20%で
    混合した後、温度範囲75〜150℃,圧力範囲20〜
    150 kg/cm 2 にて加温加圧し固形化することを特徴と
    するごみ固形化燃料の製造方法。
  4. 【請求項4】 ごみ固形化燃料の燃焼灰を大量の水で水
    洗し脱水して得られたケーキを乾燥し焼成したものを添
    加物として、可燃性ごみに、重量比2〜20%で混合し
    た後、温度範囲75〜150℃,圧力範囲20〜150
    kg/cm2 にて加温加圧し固形化することを特徴とするご
    み固形化燃料の製造方法。
  5. 【請求項5】 ごみ固形化燃料の燃焼灰を少量の水で水
    洗して脱水しケーキと溶液に分離し、同溶液にボイラ燃
    焼ガスを作用させた後沈澱脱水して得られた第2のケー
    キを前記のケーキと混合し、乾燥焼成したものにフライ
    アッシュを混合したものを添加物として、可燃性ごみ
    に、重量比2〜20%で混合した後、温度範囲75〜1
    50℃,圧力範囲20〜150 kg/cm2 にて加温加圧し
    固形化することを特徴とするごみ固形化燃料の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 ごみ固形化燃料の燃焼灰を少量の水で水
    洗して脱水して得られる溶液にボイラ燃焼ガスを作用さ
    せた後沈澱脱水して得られたケーキを乾燥焼成したもの
    を添加物として、可燃性ごみに、重量比2〜20%で混
    合した後、温度範囲75〜150℃,圧力範囲20〜1
    50 kg/cm2 にて加温加圧し固形化することを特徴とす
    るごみ固形化燃料の製造方法。
  7. 【請求項7】 ごみ固形化燃料の燃焼灰を請求項6に記
    載の方法で処理したものにフライアッシュを混合したも
    のを添加物として、可燃性ごみに、重量比2〜20%で
    混合した後、温度範囲75〜150℃,圧力範囲20〜
    150 kg/cm 2 にて加温加圧し固形化することを特徴と
    するごみ固形化燃料の製造方法。
  8. 【請求項8】 ごみ固形化燃料の燃焼灰を請求項6に記
    載の方法で処理したものを更に水洗したものを添加物と
    して、可燃性ごみに、重量比2〜20%で混合した後、
    温度範囲75〜150℃,圧力範囲20〜150 kg/cm
    2 にて加温加圧し固形化することを特徴とするごみ固形
    化燃料の製造方法。
  9. 【請求項9】 ごみ固形化燃料の燃焼灰を請求項8に記
    載の方法で処理したものにフライアッシュを混合したも
    のを添加物として、可燃性ごみに、重量比2〜20%で
    混合した後、温度範囲75〜150℃,圧力範囲20〜
    150 kg/cm 2 にて加温加圧し固形化することを特徴と
    するごみ固形化燃料の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH101686A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Kawasaki Heavy Ind Ltd ごみ圧縮成形物の製造方法
JP2002285855A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Masaki Sadakata 燃料ブリケットおよびそれを用いたガスエンジンシステム
CN102676265A (zh) * 2012-05-07 2012-09-19 四川川润环保能源科技有限公司 垃圾可燃组分与煤液化残渣混合的成型燃料及制备方法

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