JPH0618545U

JPH0618545U - 住宅用階段下収納庫

Info

Publication number: JPH0618545U
Application number: JP6750792U
Authority: JP
Inventors: 優二上村
Original assignee: 優二上村
Priority date: 1992-08-13
Filing date: 1992-08-13
Publication date: 1994-03-11
Anticipated expiration: 2007-07-02
Also published as: JP2540151Y2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】住宅用階段の下部空間を収納庫として利用す
る。【構成】階段の踏み面を兼ねたハッチ２を階段１の最下
方に設ける。ハッチ２の最下方にヒンヂを設置し、上下
開閉式とする。２ａはハッチ２を開けた状態を示す。さ
らに、階段の下部空間を囲む側板４と１階の居室床面６
より低い底板５からなる箱体３を階段１の下部に設ける
ことで、収納容積を増加させるとともにハッチ２の高さ
を低くすることが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は住宅用階段の下部空間を利用した収納庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、２階に近い階段の下部空間のみが物入れとして利用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

（イ）１階に近い階段の下部空間は、天井が低いため収納スペースには適さず、デッドスペースになっている。（ロ）しかも、従来の階段の下部に設けた物入れは半間かそれ以上の奥行となるため、物が入れにくく、出しにくい。同じ半間の奥行をもつ夜具用の押し入れから類推できるように、半間の奥行は夜具入れとしては適当でも夜具以外のものの収納には深すぎるからである。（ハ）また、その物入れの内部には収納棚が設けられている場合が多く、スキーの板やゴルフバッグ等の長尺物の収納には適さない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

階段の踏み面を兼ねたハッチを階段の最下方に設ける。さらに、階段の下部空間を囲む側板および１階の居室床面より低い底板からなる箱体を前記階段の下部に設ける。

【０００５】

【作用】

階段の最下方に設けたハッチは、閉じた時には踏み面となり、開けた時には階段下部の収納庫への出入り口を開放する２つの役割をもっている。したがって、通常のハッチを閉じた状態では、階段の昇降は従来と何等変わりなく可能であるし、ハッチを開ければ、直接収納庫内に人が出入りして物の出し入れができる。階段の下部空間に設けた箱体は、底板が低くなっていることで、半床下式の収納スペースを構成するとともに、前記ハッチとも関連してその高さを低く抑える効果をもっている。ハッチが階段という斜面にある関係上、ハッチ最上部の居室床面からの垂直距離に箱体底板の居室床面からの距離を加えたものが出入り口の有効高さとなるからである。また、ハッチを備えた階段と半床下式の収納スペースとなる箱体とを組み合わせた本考案は、それ自体で出入り口を備える独立した収納庫としての機能をもっている。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図面によって説明する。図１は直線型階段における本考案の一実施例による収納庫の縦断面図である。図中の符号１は階段を示し、その最下方にヒンジによる上下開閉式のハッチ２を備えている。２ａは開けた状態のハッチを示す。３は箱体で、階段の下部空間を囲む側板４および１階の居室床面より低い底板５からなっている。箱体内部には、収納棚や底板に降りるための階段を有している。６は１階の居室床面である。なお、住宅用階段として、図１の実施例では直線型階段としたが、これに限定するものではなく、上部まわり段型、下部まわり段型および折り返し型としてもよい。それぞれの階段における他の実施例の平面図を図３、図４、図５に示す。また、図１の実施例では、ハッチ２をヒンジによる上下開閉式としたが、取り外し式としてもよい。

【０００７】

【考案の効果】

（イ）箱体３の床下部に相当する部分は収納スペースの増加となる。さらに、従来はデッドスペースとなっていた１階に近い階段の下部空間が、ハッチを設けたことによって、乗用車のトランクルームのように収納スペースに活用できるので、全体として従来の物入れより大きい収納容積をもつ収納庫が得られる。（ロ）収納庫内に人が出入りできるため、物の出し入れや点検が容易になる。（ハ）箱体３によって庫内床面がさがるぶんだけ庫内天井が高くなって、長尺物の収納がしやすくなる。（ニ）箱体３はハッチ２の高さを低く抑える効果をもっているので、出入り用としては、小さくしかも軽量の取扱いに便利なハッチとすることができる。（ホ）本考案は出入り口を備える独立した収納庫としての機能をもつので、従来の物入れのように階段下部の壁側面に開口部を設ける必要がなく、階段とその周辺の間取り設計上の自由度が高くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】直線型階段における本考案の一実施例の縦断面
図

【図２】図１の平面図

【図３】上部まわり段型階段における本考案の他の実施
例の平面図

【図４】下部まわり段型階段における本考案の他の実施
例の平面図

【図５】折り返し型階段における本考案の他の実施例の
平面図

【符号の説明】

１……階段、２……ハッチ、２ａ……開けた状態のハッ
チ、３……箱体、４……側板、５……底板、６……１階
の居室床面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】階段の踏み面を兼ねたハッチを最下方に備
えた階段と、その階段の下部空間を囲む側板および１階
の居室床面より低い底板からなる箱体とを組み合わせた
ことを特徴とする住宅用階段下収納庫。