JPH0618515A - シリコンウェーハ洗浄液の汚染度評価方法 - Google Patents
シリコンウェーハ洗浄液の汚染度評価方法Info
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- JPH0618515A JPH0618515A JP26962592A JP26962592A JPH0618515A JP H0618515 A JPH0618515 A JP H0618515A JP 26962592 A JP26962592 A JP 26962592A JP 26962592 A JP26962592 A JP 26962592A JP H0618515 A JPH0618515 A JP H0618515A
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Abstract
過酸化水素濃度の経時変化を測定し、過酸化水素濃度減
少率により洗浄液の銅汚染度を評価する方法。 【効果】 本発明の方法は、過酸化水素濃度の10-3
mol/lオーダーでの測定という簡便な方法を介して
試料中の0.1ppbオーダーの銅汚染を評価するものであ
り、利便性が高い。また、試料の濃縮等の特別な前処理
を必要としないので迅速な銅汚染評価が可能となり、洗
浄液の交換/追加操作と組合わせて効率的かつ経済的な
洗浄システムを構築することが可能となる。
Description
液の汚染度評価方法、特にアルカリ洗浄液汚染度を評価
する方法に関する。
通常、(1) 水、過酸化水素およびアンモニアの混合液に
よるアルカリ洗浄工程、(2) 水、過酸化水素および塩化
水素の混合液による酸性洗浄工程、ならびに後者の前後
に行なわれる純水によるリンス工程からなる。洗浄を二
段階で行なうのは、シリコンウェーハに付着した重金属
を確実に除去するためである。
よびCuで主として切削等に使用される潤滑油に由来す
る。そのうち Fe、AlおよびZnは酸性洗浄で比較的効
果的に除かれるが、Cuは酸性洗浄においてもその除去
が困難である。したがって、重金属元素を確実に除去す
るためには、第一段の洗浄工程であるアルカリ洗浄液中
のCu汚染を極力抑える必要がある。このため、従来、
洗浄槽中に洗浄液を連続的に供給し、汚染された洗浄液
はオーバーフローさせて除くことが行なわれていた。し
かし、この方法では、必要以上に大量の洗浄液を消費す
るため経済的ではない。そこで、洗浄液の汚染が許容限
界値に達するまで洗浄液を洗浄槽に滞留させるか、ある
いは、汚染が限界値以下の使用済み洗浄液を循環する試
みがなされている。
染度は10-1 ppb程度であり、一方、重金属分析のため
に行なわれる原子吸光法の測定限界は 数ppb程度である
ため、洗浄液の汚染度を測定するためには、洗浄槽内の
洗浄液を採取した後これを濃縮しその後に原子吸光法を
適用するという手順を踏む必要がある。このため、洗浄
液の汚染度が限界値に達するまで洗浄液を使用しようと
すると、汚染度管理に多大な手間と経費がかかるという
問題があった。
み、洗浄液の重金属による汚染度の評価を簡便かつ経済
的に行なう方法を提供し、よって従来に比べ低コストな
洗浄シーケンスを確立することを目的とする。
ハのアルカリ洗浄液組成の洗浄による経時変化について
検討し、過酸化水素濃度は、重金属汚染のない場合には
ほとんど変化しないが、重金属汚染のある場合には、重
金属の種類に応じて特徴的な洗浄経時変化を示すことを
見出した。特にFeとCuは過酸化水素濃度を有意に減
少させる。従って予め過酸化水素濃度の閾値を定めてお
けば、洗浄液の適否を判断することができる。
と水からなるシリコンウェーハ用アルカリ洗浄液の過酸
化水素濃度の使用による経時変化を測定し、過酸化水素
濃度減少率により該洗浄液の汚染度を評価する方法を提
供する。
に使用されているアンモニア−過酸化水素−水混合液か
らなるアルカリ洗浄液に適用し得る。典型的なアルカリ
洗浄液は、上記の各成分を1:1:5の割合で含む(初
期組成)。
重金属汚染の有無に関わらず時間の経過とともに減少し
ていく。これに対し、過酸化水素濃度は、重金属汚染が
ない場合、および、汚染金属がAlまたはZnである場
合には、時間が経過してもほとんど変化しないが、Fe
汚染がある場合には急速に減少し、Cu汚染に対して
は、時間経過につれて指数関数的に、すなわちその対数
値がほぼ一定の割合で減少していく。この対時間減少率
は、Fe、Cuの濃度が増すにつれて大きくなる。した
がって、過酸化水素濃度を測定してその減少率を調べる
ことにより洗浄液中の重金属汚染度を評価することがで
きる。
因としては、上記の金属イオン濃度の他に、洗浄液の温
度とアンモニア濃度が考えられるが、液温は実際の洗浄
においては通常一定である。アンモニア濃度に関して
は、10-4mol/l以上であれば過酸化水素減少率に実
質的な影響を及ぼないことが確認された。実際の洗浄液
では、アンモニア濃度がこれ以下になることはないの
で、アンモニアについては実際上考慮する必要がない。
率(以下、特にことわらない限り対数値)は、Cu単独
汚染の場合と同様に一定になる(但し、CuとFeとの
複合的な汚染がある場合、この一定の減少率は、必ずし
もCu単独汚染の場合の減少率とは一致しない)ことが
見出された。したがって、あらかじめ実際の洗浄条件と
同様な条件下でCu、Feの濃度を変化させて、これら
の濃度と過酸化水素減少率との関係を示す検量線を作成
し、閾値を決定すればよい。「検量線」とは、既知の試
料について測定された上記の金属イオン濃度と過酸化水
素濃度減少率との関係を示すデータの集合を指し、必ら
ずしもグラフ化されていることを要するものではない。
閾値は実状に即して定めることができる。
本発明は、汚染としてCuのみを考慮すればよい場合に
は、Cu濃度−過酸化水素濃度減少率検量線に基づいて
閾値を定めればよい。
当な精度での測定が可能であるならば、特に限定されな
い。10-1 ppb程度の重金属汚染を検知するためには、
過酸化水素濃度の測定を95%程度の精度で行なえばよ
い。過酸化水素濃度が10-3〜5mol/lであればこう
した測定が可能である。これは、通常のアルカリ洗浄液
の濃度範囲内である。このような測定方法としては、た
とえば、酸化還元滴定法がある。測定は、15分程度の
間隔をもって行えばよい。なお、後述の参考例に示され
るように、アルカリ洗浄液の使用条件によっては、液の
濃縮により過酸化水素濃度が上昇することがあるが、こ
れは使用条件によってほぼ一義的に決まるものであり、
実際の測定値よりこの変化分を差し引くことによりその
影響を除くことが可能である。
用される条件下であれば、特に制限なく適用することが
できる。
非常に簡単になる。汚染度の管理は、典型的には、過酸
化水素減少率(測定値)が閾値を上回った場合に、洗浄
液の交換または追加を行なうことにより行なわれる。本
発明の方法は、シリコンウェーハの存否に関わらず行な
うことができるので、洗浄時のみならず、その前後にお
ける洗浄液の汚染度管理にも用いることができる。
を経て洗浄液の交換/追加に至るプロセスは、その全体
または一部を、適当な制御手段を用いて自動化あるいは
システム化して行なうこともできる。
-3mol/lオーダーでの測定という簡便な手法で洗浄液
の汚染度を評価するものであり、利便性が高い。また、
試料の濃縮等の特別な前処理を必要としないので迅速な
汚染評価が可能となり、洗浄液の交換/追加操作と組合
わせて効率的かつ経済的な洗浄システムを構築すること
を可能とする。
1:5の割合で含むアルカリ洗浄液を調製し、液温を2
1℃、50℃、80℃に保って、過マンガン酸カリウム
を使用した酸化還元滴定により過酸化水素濃度を測定し
た。結果は表1に示すとおりであり、顕著な変化はみら
れなかった。なお、この結果は、清浄なシリコンウェー
ハを投入した場合でも同様であった。
1:5の割合で含むアルカリ洗浄液に銅、亜鉛の各イオ
ンを添加し、各イオンを10ppb の濃度で含む試験溶
液、および銅と亜鉛のイオン10ppbずつ含む試験溶液
をそれぞれ調製した。上記各試験溶液を80℃に保ち、
溶液中の過酸化水素濃度を一定時間ごとに測定した。結
果を表2および図1に示す。表2より明らかなように、
Znのみの試験溶液では、ブランク(上記参考例)の場
合と同様、濃度変化はみられなかった。これに対し、C
u10ppbの場合は、過酸化水素濃度は当初からほぼ一定
の割合で減少している。また、Cu10ppb+Zn10ppb
の溶液であっても、Znによる影響はみられず一定の割
合になっている。減少率(log[H2O2]/分)はいず
れもほぼ1×10-2である。なお、この結果はウェハー
の有無に関わらず同様であった。
比1:1:5)において銅イオン添加量のみを1ppb、5pp
b、10ppb と変えた試験溶液を調製し、80℃で30
分加熱した後、それぞれの溶液における過酸化水素濃度
を測定した。結果(log[H2O2]Int−[H2O2]
t30)はそれぞれ0.097、0.82、1.6であった。
この結果より明らかなように、Cu濃度が高いほど過酸
化水素の減少率が大きいといえる。
位 mol/l)
mol/l)
化水素濃度の洗浄経時変化を示すグラフ。
Claims (1)
- 【請求項1】 アンモニアと過酸化水素と水からなるシ
リコンウェーハ用アルカリ洗浄液の過酸化水素濃度の使
用による経時変化を測定し、過酸化水素濃度減少率によ
り該洗浄液の汚染度を評価する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26962592A JP2789287B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-09-11 | シリコンウェーハ洗浄液の汚染度評価方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-102176 | 1992-03-27 | ||
JP10217692 | 1992-03-27 | ||
JP26962592A JP2789287B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-09-11 | シリコンウェーハ洗浄液の汚染度評価方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0618515A true JPH0618515A (ja) | 1994-01-25 |
JP2789287B2 JP2789287B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=26442908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26962592A Expired - Fee Related JP2789287B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-09-11 | シリコンウェーハ洗浄液の汚染度評価方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2789287B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007024572A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Kurabo Ind Ltd | アルカリ水溶液の疲労度評価方法 |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP26962592A patent/JP2789287B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007024572A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Kurabo Ind Ltd | アルカリ水溶液の疲労度評価方法 |
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Publication number | Publication date |
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JP2789287B2 (ja) | 1998-08-20 |
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