JPH0618459B2 - 直流高電圧装置 - Google Patents

直流高電圧装置

Info

Publication number
JPH0618459B2
JPH0618459B2 JP10915381A JP10915381A JPH0618459B2 JP H0618459 B2 JPH0618459 B2 JP H0618459B2 JP 10915381 A JP10915381 A JP 10915381A JP 10915381 A JP10915381 A JP 10915381A JP H0618459 B2 JPH0618459 B2 JP H0618459B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
short
switch
electrode
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10915381A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5811056A (ja
Inventor
達夫 木村
修 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Origin Electric Co Ltd
Original Assignee
Origin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Origin Electric Co Ltd filed Critical Origin Electric Co Ltd
Priority to JP10915381A priority Critical patent/JPH0618459B2/ja
Publication of JPS5811056A publication Critical patent/JPS5811056A/ja
Publication of JPH0618459B2 publication Critical patent/JPH0618459B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は接地した負荷又は他の物体が高圧荷電々極に極
めて接近、或いは接触する場合などにも火花放電の発生
を確実に防止し得る機能を備えた直流高電圧装置に関す
る。
静電塗装においては、火花回避機能を備えた斯かる種の
従来の静電塗装装置としては特公昭55−35989号
及び特開昭53−21240号公報などに記載されたも
のがあるが、これら公報に記載された静電塗装装置にお
いてはいずれも高電圧出力の短絡用スイツチとして機械
的スイツチを用いているために、その動作応答の遅れ時
間が種々な問題点を生じている。例えば機械的スイツチ
が数十ミリ秒の動作遅れ時間を有する場合には、負荷電
流の増加量がかなり小さい領域においてその増加量が火
花放電の発生を招来するものであるか否かを判定せねば
ならず、従つて複雑な検出を行つているにも拘らず誤検
出が多くならざるを得ない。この誤検出を減少させるた
めには非常に多くの設定レベルを用意しておき、被塗装
物品の形状などに応じて適正な設定レベルを選択せねば
ならないが、この作業は充分に静電塗装についての経験
を有する作業者でなければ適正な設定レベルを選定でき
ないという大きな欠点がある。また被塗装物品が、短絡
用スイツチの動作応答時間に対応する速度以上の速度で
高電圧電極に接近する場合には、如何なる検出を行つて
も火花放電の発生を回避し得ない。
従つて斯かる従来の欠点を除去するためには、極めて動
作速度の速い、例えばシリコン制御整流器を多数個直列
接続してなる短絡用スイツチ素子、或いは電極間に放電
ギヤツプを有するギヤツプ型スイツチからなる短絡用ス
イツチ素子、又はこれら両者を適当に直列接続してなる
短絡用スイツチ素子などを用いることが好ましいが、高
電圧電極の残留電圧が現出、即ち導通状態における短絡
用スイツチ素子の両端に生ずる電圧が残留電圧として現
出し、この電圧を無視し得ないことが分つた。この残留
電圧はスイツチ素子の形態及び構造によつては数百V以
上になることもあり、短絡用スイツチ素子が導通した後
においても高電圧電極に負荷又は他の物体が接触若しく
はそれに近い状態まで接近した場合には、残留電圧によ
つて火花放電が発生する危険性が充分にある。
本発明は斯かる知見に基づき、高電圧電極とこの電極と
離れて配設される負荷間の電圧が残留電圧程度の値に降
下すると自動的に主回路を実質的に遮断する様な残留電
圧遮断用素子を主電流が流れる主回路に直列に設けたこ
とを特徴としている。
先ず第1図により本発明の一実施例を静電塗装に適用し
た例を説明する。この図において、1は高周波発振器
(図示せず)などが接続される低電圧巻線Nと高電圧
巻線Nとを有する昇圧用トランス、2は高電圧巻線N
に正の出力端子が接続された直流高圧電源、3は直流
高圧電源2の負の出力端子から塗装用ガンとして示され
ている高電圧電極4に至る高電圧線路5の途中に接続さ
れた電流制限用高圧抵抗器、6は接地された被塗装物
品、7は直流高圧電源2の正の出力端子と接地端子間に
接続された電流検出回路、8は火花放電発生予知回路、
9はサイリスタを多数個直列接続してなる短絡用スイツ
チ素子とその点弧回路などからなる短絡用装置、10は
主電流Iが通流する主回路に、主電流Iの通流する
方向とは逆の極性になる様に直列に接続されたアバラン
シエ特性を有する通常のダイオード、又はツエナーダイ
オードの様な残留電圧遮断用素子である。
次に斯かる構成の回路の動作を説明すると、直流高圧電
源2の正の出力端子から電流検出回路7、接地された低
電圧端子、被塗装物品6、高電圧電極4、電流制限用抵
抗3及び残留電圧遮断用素子10を介して負の出力端子
に至る主回路を流れる主電流Iが正常である場合に
は、火花放電発生予知回路8が動作しないので、短絡用
装置9は開いた状態にある。この状態では、直流高圧電
源2の出力電圧は残留電圧遮断用素子10のブレークダ
ウン電圧よりはるかに大きいので、残留電圧遮断用素子
10は逆方向に導通している状態にあり、逆方向に主電
流Iを流している。この主電流Iは通常、数十μA
乃至数百μAと非常に小さいので、残留電圧遮断用素子
10の使用上全く問題が無い。
次に主電流Iの増大により火花放電発生予知回路8か
ら火花放電予知信号が発生せられると、この火花放電予
知信号により短絡用装置9が付勢されてその短絡用スイ
ツチ部が導通する。これに伴い負の高電圧線路5の電位
は急激に接地電位に向かつて上昇するが、短絡用装置9
における直列接続された各サイリスタの順方向ドロップ
の和に相当する残留電圧Vにほぼ相当する電圧だけ接
地電位より低くなる。つまり短絡用装置9が導通した後
も塗装用ガンの高電圧電極4と接地された被塗装物品6
との間には残留電圧Vにほぼ等しい電圧が印加された
ままになる。しかし残留電圧遮断用素子10の導通開始
電圧は残留電圧Vより若干大きい程度の電圧に選定さ
れているので、短絡用装置9が導通して高電圧線路5の
電位が残留電圧V程度になると、残留電圧遮断用素子
が自動的に非導通に至る。しかる後、更に被塗装物品6
が高電圧電極4に近づいて接触したとしても、残留電圧
遮断用素子10の両端には残留電圧V程度の電圧が印
加されるだけであるので、残留電圧遮断用素子10は非
導通のままであり、この素子10を介して短絡電流が流
れることはない。ここで通常のダイオードはアバランシ
エ電圧の8割程度の電圧で1μAより小さいリーク電流
が流れるだけである。従つて被塗装物品6が塗装用ガン
の高電圧電極4に接触してもこれらの間に火花放電を生
ずることは皆無である。尚、残留電圧遮断用素子10は
浮遊容量の悪影響を出来る限り小さくするために塗装用
ガン内に設けられることが好ましい。尚、電流制限用抵
抗器3は高電圧電極4に被塗装物品6又は人体が異常に
接近した場合などにおける電流の増大を制限し、また短
絡用装置9が動作したとき短絡装置9を介して流れる電
流を制限する作用も行う。
次に第2図により他の一実施例を静電塗装に適用した例
を説明する。
この実施例では短絡用装置9として内部に特定の絶縁性
ガスを封入してなる管球9A内に所定の間隔で配設され
たトリガ用電極9Bと9C及び主放電々極9Dとを備え
たギヤツプ型放電スイツチ9′を用いており、そして残
留電圧遮断用素子10として酸化亜鉛などを焼結してな
る非線形素子を用いており、これはギヤツプ型放電スイ
ツチ9′の残留電圧に等しい電圧程度、或いはそれより
大きい電圧でその通流する電流が急激に増大するような
電圧−電流特性を有する。また11は高インピーダンス
素子であり、高電圧用抵抗、又は高電圧用抵抗とインタ
クタとの直列接続体などからなる。
次に斯かる回路の動作を説明する。
高インピーダンス素子11を流れる負荷電流Iの変化
に伴い高インピーダンス素子11の両端の電圧がギヤツ
プ型放電スイツチ9′のトリガ電圧以上に上昇すると、
ギヤツプ型放電スイツチ9′のトリガ用電極9Bと9C
間に放電が生じ、この放電によりトリガされてこれらト
リガ用電極と主放電々極9D間に主放電が生起する。こ
の結果、高電圧線路5はギヤツプ型放電スイツチ9′を
介して接地端子に接続されるが、ギヤツプ型放電スイツ
チ9′はその両端の電圧が或る電圧以下に降下すると消
弧されてしまう。この電圧がギヤツプ型放電スイツチ
9′の残留電圧Vとなり、ギヤツプ型放電スイツチ
9′の導通後も高電圧線路5に残留電圧Vにほぼ等し
い電圧を与えることになる。しかしこの実施例によれ
ば、ギヤツプ型放電スイツチ9′の残留電圧V以上の
動作電圧が印加されなければ主たる導通を行わない残留
電圧遮断素子10を主電流路に直列に備えているので、
短絡用装置9が高電圧線路5と接地端子間を電気的に接
続した後には残留電圧遮断用素子10が実質的に非導通
に至つて主電流路を実質的に遮断する。従つて被塗装物
品6が塗装用ガンの高電圧電極4に接触しても火花放電
々流が流れることが無い、つまり火花放電が発生するこ
ともない。
次に第3図により本発明の別の一実施例を静電塗装に適
用した例を説明すると、この実施例においては短絡用装
置9としてサイリスタスイツチ91とこれに直列接続さ
れたギヤツプ型放電スイツチ92とを用い、残留電圧遮
断用素子10としては短絡用装置9の残留電圧V以上
の電圧で放電を開始、又は点灯を開始する放電管を用い
ている。この放電管10の作用としては前記実施例の残
留電圧遮断用素子の作用とほぼ同じであつて、得られる
効果も同じであるので説明を省略し、短絡用装置9につ
いて簡単に説明する。
先ず高電圧線路5の負の直流高電圧をVとすると、短
絡用装置9が非導通の状態ではサイリスタスイツチ91
とギヤツプ型放電スイツチ92との両端に直流高電圧V
が印加される。サイリスタスイツチ91の両端にはほ
ぼV/4が印加され、ギヤツプ型放電スイツチ92の
電極E1とE2、E2とE3、及びE3とE4の夫々の
間にもほぼV/4の電圧が印加される様になつてい
る。そしてギヤツプ型放電スイツチ92は、各電極間に
ほぼV/3に相当する電圧が印加される場合は確実に
放電状態、つまり導通状態に至る様なものが選定されて
いる。従つて火花放電発生予知回路8から予知信号が短
絡用装置9のサイリスタスイツチ91に印加されること
によりサイリスタスイツチ91が瞬時に閉じると、今迄
サイリスタスイツチ91の両端に印加されていた電圧V
/4もギヤツプ型放電スイツチ92に印加されること
になり、従つてスイツチ92の各電極間に印加されてい
た電圧V/4がV/3まで上昇する。この電圧上昇
の過程でスイツチ92の電極間に放電が発生し、スイツ
チ92全体が放電状態に至り、高電圧線路5を接地端
子、つまり低電圧端子に接続する。斯かる構成の短絡用
装置9によれば、直流高電圧Vのほぼ1/4程度の耐
圧を有するだけのサイリスタスイツチを用いることが出
来、また光サイリスタスイツチを用いることも可能であ
る。
尚、ギヤツプ型放電スイツチとしては単一構造のものを
複数個直列接続しても良いことは勿論である。
以上述べた様に本発明の実施例によれば、短絡用装置の
スイツチ部の残留電圧程度以下の電圧が印加されるとき
には主電流通流方向に対し実質的に主回路を遮断する残
留電圧遮断用素子を主回路に直列に備えているので、高
電圧電極に負荷又は他の物体が衝突する様なことがあつ
ても、ほぼ完全に火花放電の発生を防止出来る。従つて
稼働中における火花放電の発生による火災事故及び電撃
事故などを確実に防止でき、しかも稼働効率も向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は夫々本発明の異なる実施例を静電塗
装に適用した図である。 1……昇圧用トランス、2……直流高電圧電源 3……電流制限用抵抗器、4……高電圧電極 5……高電圧線路、6……負荷 7……電流検出回路 8……火花放電発生予知回路 9……短絡用装置 10……残留電圧遮断用素子 11……高インピーダンス素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流高電圧を出力する高電圧電源と,この
    高電圧電源により荷電される高電圧電極と,これら高電
    圧電源と高電圧電極との間の高電圧線路と低電圧端子間
    に接続され,かつ前記高電圧電源の出力電流が設定状態
    に増大するとき導通して前記高電圧線路の電位を低電圧
    に下降させる短絡用装置とを少なくとも備え,前記高電
    圧電極とこれから離れて位置する負荷又は別の電極間に
    直流高電圧が印加される直流高電圧装置において, 前記短絡用装置と高電圧電極との間に,前記短絡用装置
    の導通時に前記高電圧線路の電圧が前記短絡用装置の残
    留電圧程度まで降下するとき非導通に至って実質的に前
    記短絡用装置と高電圧電極との間を遮断する残留電圧遮
    断用素子を備えたことを特徴とする直流高電圧装置。
JP10915381A 1981-07-13 1981-07-13 直流高電圧装置 Expired - Lifetime JPH0618459B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10915381A JPH0618459B2 (ja) 1981-07-13 1981-07-13 直流高電圧装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10915381A JPH0618459B2 (ja) 1981-07-13 1981-07-13 直流高電圧装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5811056A JPS5811056A (ja) 1983-01-21
JPH0618459B2 true JPH0618459B2 (ja) 1994-03-09

Family

ID=14502965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10915381A Expired - Lifetime JPH0618459B2 (ja) 1981-07-13 1981-07-13 直流高電圧装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0618459B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4508497B2 (ja) * 2001-09-21 2010-07-21 旭サナック株式会社 静電塗装装置
CN102266825A (zh) * 2011-06-17 2011-12-07 上海理工大学 一种具有单喷头的红外辐射辅助高压静电喷雾装置及其应用

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5811056A (ja) 1983-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930700966A (ko) 아크 분류 가감기
US3655995A (en) Automatic electric fence charging system
US3056066A (en) Ignition system for internal combustion engines
US4095140A (en) Trigger circuit for flash lamp directly coupled to ac source
EP0061838B1 (en) Surge voltage protection arrangements
JPH0618459B2 (ja) 直流高電圧装置
US3409804A (en) Ordnance control circuit
JP5926408B2 (ja) スパークギャップ装置
US3939379A (en) High energy gas discharge switching device
US4017763A (en) Device for triggering the discharge of flash tubes
US3519550A (en) Apparatus for creating high-voltage pulses
GB2094078A (en) Surge voltage protection arrangements
US4205211A (en) Surface alloying apparatus including safety circuit
US4241369A (en) Electrical power source for an electronic flash unit
US3406314A (en) Ignition systems
JPS6334426Y2 (ja)
US3624487A (en) Dual energy electrical pulse generating system
JPS58271A (ja) 静電塗装方法
US4012664A (en) Ignition arrangement for an electronic flashtube
SU1008891A1 (ru) Генератор высоковольтных импульсов тока
US3543125A (en) Electrical system for charging and discharging capacitors
US3238419A (en) Electrical protective circuit
US5399910A (en) High voltage/current pulse generator using spark gaps
US4706154A (en) Circuit arrangement for protecting a CRT and associated circuitry from damage due to arcing
RU2159978C2 (ru) Способ поджига разрядника