JPH06184352A - フルオロアルキル基含有重合体組成物 - Google Patents

フルオロアルキル基含有重合体組成物

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JPH06184352A
JPH06184352A JP35440692A JP35440692A JPH06184352A JP H06184352 A JPH06184352 A JP H06184352A JP 35440692 A JP35440692 A JP 35440692A JP 35440692 A JP35440692 A JP 35440692A JP H06184352 A JPH06184352 A JP H06184352A
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vinyl ether
carbon atoms
integer
formula
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Application number
JP35440692A
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English (en)
Inventor
Hideo Sawada
英夫 沢田
Masahiro Sano
正宏 佐野
Keiji Kawamoto
惠司 河本
Masahiro Ishidoya
昌洋 石戸谷
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)(a)一般式 Rf−[CH2C(R1)(CO2H)]j−[CH2C(R2)
(R3)]k−Rf (R1、R2、R3、Rf、j及びkは明細書に記載のと
おりである)で表される平均分子量500〜10000
00のカルボキシル基を有するフルオロアルキル基含有
重合体と、(b)一般式 Q1O−CQ2=CH2 (Q1及びQ2は明細書に記載のとおりである)で表され
るビニルエーテル類とを反応させて成る、一般式 【化1】 (R1、R2、R3、Rf、Q1、Q2、j及びkは前記と
同じである)で表される平均分子量500〜10000
00のフルオロアルキル基含有重合体に対し、(B)該
ビニルエーテル類0.1〜99重量%を含有させて成る
フルオロアルキル基含有重合体組成物。 【効果】熱安定性が高く、また、硬化性官能基であるカ
ルボキシル基がビニルエーテル類によりブロックされて
いるため、熱潜在性硬化剤として、塗料、成型品、イン
キ、接着剤など、種々の分野で好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なフルオロアルキ
ル基含有重合体組成物、さらに詳しくは、カルボキシル
基がビニルエーテル類によりブロックされた熱安定性の
高いフルオロアルキル基含有重合体組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】有機化合物中にフルオロアルキル基が導
入されたフルオロアルキル基含有重合体は、低表面張
力、低屈折性、耐熱性、耐寒性、耐油性、電気絶縁性、
撥水性、離型性、耐薬品性などの優れた特性を有してい
るため種々の分野において、例えば、光学レンズ、眼鏡
用レンズ、ガラス器具、塗料などの表面における撥水撥
油性及び防汚染性などの付与のための表面処理剤、生体
材料、医薬・農薬の原料、さらには離型性を付与する材
料などの分野において有用であると考えられている。特
に、フルオロアルキル基含有重合体において、カルボキ
シル基が導入された含フッ素カルボキシル基含有重合体
は、フルオロアルキル基による疎水性セグメント及びカ
ルボキシル基による親水性セグメントを有する化合物で
あるため、両親媒性材料として注目されている。さら
に、含フッ素カルボキシル基含有重合体は、エポキシ基
などの官能基を有する化合物と反応させることにより硬
化性材料を得ることができるため、これら材料は硬化剤
としても興味がもたれる化合物である。しかしながら、
含フッ素カルボキシル基含有重合体は、活性な官能基で
あるカルボキシル基を有するため、エポキシ基含有化合
物などの反応活性な化合物と反応させる場合において
は、カルボキシル基をブロックさせ、反応を温和な条件
下にコントロールさせることが強く望まれているのが実
状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が、このような
事情のもとで、カルボキシル基がビニルエーテル類にブ
ロックされた熱安定性の高い新規なフルオロアルキル基
含有重合体組成物を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有するフルオロアルキル基含有重合体組成
物を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、カルボキシル基
を有する特定の構造のフルオロアルキル基含有重合体と
ビニルエーテル類とを反応させて得られたフルオロアル
キル基含有重合体、及びビニルエーテル類を特定の割合
で含有する組成物により、その目的を達成しうることを
見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、(A)(a)一般式 Rf−[CH2C(R1)(CO2H)]j−[CH2C(R2)(R3)]k−Rf …[1] [式中のR1及びR2は同一若しくは異なる基であって、
水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜5のアルキル
基、R3は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数
1〜4のアルキルスルホン酸基、アミドアルキルスルホ
ン酸基、−CO24、−OCOR5、−CO2[CH2CH
(R6)O]m−[CH2CH(R7)O]n[CH2CH2(CH2)q
O]p(R8)又は−CO2(CH2)r−CHR9CHR10O[C
O(CH2)sCHR11(CH2)tCHR12O]u−H、Rfは
−(CF2)eX又は
【0005】
【化3】
【0006】で表される基を示し、jは1〜1000の
整数、kは0又は1〜3000の整数を示す(ただし、
4は炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数3〜6の
ヒドロキシアルキル基、R5及びR6は同一若しくは異な
る基であって、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基
又は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、R6、R7
びR8は同一若しくは異なる基であって、水素原子又は
メチル基、mは1〜20の整数、n及びpは0又は1〜
20の整数、qは1又は2、R9、R10、R11及びR12
は同一若しくは異なる基であって、水素原子又はメチル
基、rは0、1又は2、s及びtは0又は1〜3の整
数、uは1〜5の整数、Xはフッ素原子、塩素原子又は
水素原子、eは1〜10の整数、fは0又は1〜8の整
数である)]で表される平均分子量500〜10000
00のカルボキシル基を有するフルオロアルキル基含有
重合体と、(b)一般式 Q1O−CQ2=CH2 …[2] [式中のQ1は炭素数1〜20のアルキル基、Q3CO2
−Q4−、(Q3CO2)2CH−Q4−、HO−Q4−又は炭
素数3〜8のシクロアルキル基、Q2は水素原子、炭素
数1〜5のアルキル基又はアルコキシ基を示す(ただ
し、Q3は炭素数1〜8のアルキル基、Q4は炭素数1〜
10のアルキレン基である)]で表されるビニルエーテ
ル類とを反応させることにより得られる、一般式
【0007】
【化4】
【0008】(式中のR1、R2、R3、Rf、Q1
2、j及びkは前記と同じ意味をもつ)で表される平
均分子量500〜1000000のフルオロアルキル基
含有重合体に対し、(B)前記一般式[2]で表される
ビニルエーテル類0.1〜99重量%を含有させて成る
フルオロアルキル基含有重合体組成物を提供するもので
ある。以下、本発明を詳細に説明する。本発明組成物に
おいては、(A)成分として、一般式
【0009】
【化5】
【0010】で表される平均分子量500〜10000
00のフルオロアルキル基含有重合体が用いられる。前
記一般式[3]において、R1及びR2は同一若しくは異
なる基であって、水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1
〜5のアルキル基、R3は水素原子、ハロゲン原子、シ
アノ基、炭素数1〜4のアルキルスルホン酸基、アミド
アルキルスルホン酸基、−CO24、−OCOR5、−
CO2[CH2CH(R6)O]m−[CH2CH(R7)O]n[CH
2CH2(CH2)qO]p(R8)又は−CO2(CH2)r−CHR
9CHR10O[CO(CH2)sCHR11(CH2)tCHR
12O]u−H、Rfは−(CF2)eX又は
【0011】
【化6】
【0012】で表される基、Q1は炭素数1〜20のア
ルキル基、Q3CO2−Q4−、(Q3CO2)2−Q4−、H
O−Q4−又は炭素数3〜8のシクロアルキル基、Q2
水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又はアルコキシ基
を示し、jは1〜1000の整数、kは0又は1〜30
00の整数を示す。そして、R4は炭素数1〜18のア
ルキル基又は炭素数3〜6のヒドロキシアルキル基、R
5及びR6は同一若しくは異なる基であって、水素原子、
炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数1〜4のヒドロ
キシアルキル基、R6、R7及びR8は同一若しくは異な
る基であって、水素原子又はメチル基、mは1〜20の
整数、n及びpは0又は1〜20の整数、qは1又は
2、R9、R10、R11及びR12は同一若しくは異なる基
であって、水素原子又はメチル基、rは0、1又は2、
s及びtは0又は1〜3の整数、uは1〜5の整数、X
はフッ素原子、塩素原子又は水素原子、eは1〜10の
整数、fは0又は1〜8の整数を示す。また、Q3は炭
素数1〜8のアルキル基、Q4は炭素数1〜10のアル
キレン基を示す。前記一般式[3]で示されるフルオロ
アルキル基含有重合体において、適用可能なフルオロア
ルキル基(Rf)eX又は
【0013】
【化7】
【0014】の具体例としては、CF3、F(CF2)2
F(CF2)3、F(CF2)4、F(CF2)5、F(CF2)6、F
(CF2)7、F(CF2)8、F(CF2)9、F(CF2)10、H
CF2、H(CF2)2、H(CF2)3、H(CF2)4、H(CF
2)5、H(CF2)6、H(CF2)7、H(CF2)8、H(CF2)
9、H(CF2)10、ClCF2、Cl(CF2)2、Cl(CF
2)3、Cl(CF2)4、Cl(CF2)5、Cl(CF2)6、C
l(CF2)7、Cl(CF2)8、Cl(CF2)9、Cl(C
2)10
【0015】
【化8】
【0016】で表される基などを好ましく挙げることが
できる。前記フルオロアルキル基におけるe及びfが、
それぞれ10及び8を超える場合には、溶媒に対する溶
解性が低下する。該一般式[3]で表されるフルオロア
ルキル基含有重合体の具体例としては、
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】で表される重合体などを好ましく挙げるこ
とができる。また、本発明のフルオロアルキル基含有重
合体における平均分子量は500〜1000000の範
囲にある。本発明組成物において、(A)成分として用
いられる前記一般式[3]で表されるフルオロアルキル
基含有重合体は、(a)一般式 Rf−[CH2C(R1)(CO2H)]j−[CH2C(R2)(R3)]k−Rf …[1] (式中のR1、R2、R3、Rf、j及びkは前記と同じ
意味をもつ)で表される平均分子量500〜10000
00のカルボキシル基を有するフルオロアルキル基含有
重合体と、(b)一般式 Q1O−CQ2=CH2 …[2] (式中のQ1及びQ2は前記と同じ意味をもつ)で表され
るビニルエーテル類とを反応させることにより得られ
る。この際、前記一般式[1]で表されるカルボキシル
基を有するフルオロアルキル基含有重合体と前記一般式
[2]で表されるビニルエーテル類との仕込み割合につ
いては、該重合体中の全カルボキシル基のモル数に対し
て、該ビニルエーテル類を1〜100モル倍の割合で用
いるのが好ましい。さらに、この反応においては、溶媒
を用いることも可能であり、その際の溶媒としては、例
えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど
のケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステ
ル系溶媒、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒な
どを用いることができる。これらの溶媒は1種用いても
よいし、2種以上混合して用いてもよく、その際の溶媒
の濃度は0.1〜99重量%の範囲が好ましい。さら
に、一般式[2]で表されるビニルエーテル類を直接反
応溶媒として用いることも可能である。この反応におけ
る反応温度は−20〜50℃の範囲が好ましく、また反
応時間は1時間ないし7日間の範囲が好ましい。
【0020】該反応におけて用いられる前記一般式
[2]で表されるビニルエーテル類の具体例としては、
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソプ
ロピルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、
イソブチルビニルエーテル、n−アミルビニルエーテ
ル、イソアミルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビ
ニルエーテル、n−オクタデシルビニルエーテル、4−
ヒドロキシブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニ
ルエーテル、n−ドデシルビニルエーテル、4−ヒドロ
キシブチルビニルエーテル、2−ヒドロキシブチルビニ
ルエーテル、2−クロロエチルビニルエーテル、4−ク
ロロブチルビニルエーテルなどを好ましく挙げることが
できる。本発明のフルオロアルキル基含有重合体組成物
においては、(A)成分として、カルボキシル基を有す
るフルオロアルキル基含有重合体中のカルボキシル基
が、前記一般式[2]で表されるビニルエーテル類によ
りブロックされたフルオロアルキル基含有重合体を1種
又は2種以上含有するとともに、(B)成分として、前
記一般式[2]で表されるビニルエーテル類1種又は2
種以上を、該(A)成分の重合体に対して0.1〜99
重量%の割合で含有することが必要である。該ビニルエ
ーテル類の含有量が0.1重量%未満では該(A)成分
のビニルエーテル類でブロックされたフルオロアルキル
基含有重合体の安定性が著しく劣り、ビニルエーテル基
の脱離反応が優先し、前記一般式[1]で表されるカル
ボキシル基を有するフルオロアルキル基含有重合体を生
成しやすい傾向がある。本発明組成物においては、該
(B)成分のビニルエーテル類は、(A)成分の重合体
において、カルボキシル基がブロックされたビニルエー
テルと同一のものを用いてもよいし、異なるものを用い
てもよく、また前記一般式[2]で表されるビニルエー
テル類2種以上を任意の割合で混合したものを用いても
よい。本発明においては、前記一般式[1]及び[3]
で表されるフルオロアルキル基含有重合体は、フルオロ
アルキル基が重合体の片末端のみに導入されたものを含
んでいてもよい。本発明のフルオロアルキル基含有重合
体組成物は、汎用の樹脂や、通常公知の添加剤を任意の
割合で混合させた混合系にて使用することも可能であ
る。
【0021】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 実施例1 次の構造で示されるカルボキシル基含有オリゴマー0.
5g中に、
【0022】
【化11】
【0023】Mn=11200(Mw/Mn=1.5
4) n−プロピルビニルエーテル15gを添加させ、撹拌下
室温にて2日間反応させた。反応後、減圧下にて未反応
のn−プロピルビニルエーテルを一部除去し、不揮発性
成分43.0wt%の下記構造式で示されるn−プロピル
ビニルエーテルでブロックされたフルオロアルキル基含
有アクリル酸オリゴマーが収量2.5gで得られた。な
お、得られた化合物をさらに真空下にて乾燥させ、未反
応のn−プロピルビニルエーテルを完全に除去させた後
のIRスペクトルを測定したところ、図1に示すように
カルボン酸中の水酸基の吸収(3400cm-1付近)が完
全に消失していることからも、ビニルエーテルにより完
全にブロックされていることが明らかとなった。なお、
図2においてビニルエーテルによりブロックする前のカ
ルボキシル基含有オリゴマーのIRスペクトルを示し
た。
【0024】
【化12】
【0025】比較例1 実施例1にて得られたフルオロアルキル基含有アクリル
酸オリゴマーを真空下にて重量が一定になるまで乾燥さ
せることにより、n−プロピルビニルエーテルフリーの
フルオロアルキル基含有アクリル酸n−プロピルビニル
エーテルブロックオリゴマーが0.8g得られた。 実施例2 次の構造で示されるカルボキシル基含有オリゴマー1.
0g中に、
【0026】
【化13】
【0027】Mn=12140(Mw/Mn=2.1
1) n−プロピルビニルエーテル15gを添加させ、実施例
1に準じて反応を行ったところ、不揮発性成分69.8w
t%の下記構造式で示されるn−プロピルビニルエーテ
ルでブロックされたフルオロアルキル基含有アクリル酸
オリゴマーが収量3.8gで得られた。
【0028】
【化14】
【0029】比較例2 実施例2にて得られたフルオロアルキル基含有アクリル
酸オリゴマーを真空下にて重量が一定になるまで乾燥さ
せることにより、n−プロピルビニルエーテルフリーの
フルオロアルキル基含有アクリル酸n−プロピルビニル
エーテルブロックオリゴマーが0.8g得られた。 実施例3 次の構造で示されるカルボキシル基含有オリゴマー1.
0g中に、
【0030】
【化15】
【0031】Mn=5010(Mw/Mn=1.35) n−プロピルビニルエーテル20gを添加させ、実施例
1に準じて反応を行ったところ、不揮発性成分23.6w
t%の下記構造式で示されるn−プロピルビニルエーテ
ルでブロックされたフルオロアルキル基含有メタクリル
酸オリゴマーが収量5.0gで得られた。
【0032】
【化16】
【0033】比較例3 実施例3にて得られたフルオロアルキル基含有メタクリ
ル酸オリゴマーを真空下にて重量が一定になるまで乾燥
させることにより、n−プロピルビニルエーテルフリー
のフルオロアルキル基含有アクリル酸n−プロピルビニ
ルエーテルブロックオリゴマーが0.7g得られた。 実施例4 次の構造で示されるカルボキシル基含有オリゴマー1.
0g中に、
【0034】
【化17】
【0035】Mn=5630(Mw/Mn=1.53) n−プロピルビニルエーテル15g添加させ、実施例1
に準じて反応を行ったところ、不揮発性成分26.2wt
%の下記構造式で示されるn−プロピルビニルエーテル
でブロックされたフルオロアルキル基含有メタクリル酸
オリゴマーが収量7.0gで得られた。
【0036】
【化18】
【0037】比較例4 実施例4にて得られたフルオロアルキル基含有メタクリ
ル酸オリゴマーを真空下にて重量が一定になるまで乾燥
させることにより、n−プロピルビニルエーテルフリー
のフルオロアルキル基含有アクリル酸n−プロピルビニ
ルエーテルブロックオリゴマーが0.9g得られた。 実施例5〜8 実施例1〜4にて調製されたフルオロアルキル基含有
(メタ)アクリル酸n−プロピルビニルエーテルブロッ
クオリゴマーの40℃における経日変化を酸価により測
定した。その結果を第1表に示した。 比較例5〜8 比較例1〜4にて調製されたフルオロアルキル基含有
(メタ)アクリル酸n−プロピルビニルエーテルブロッ
クオリゴマーの40℃における経日変化を酸価により測
定した。その結果を第1表に示した。
【0038】
【表1】
【0039】注 1)酸価により求められたカルボキシ
ル基への変化率(%)
【0040】
【発明の効果】本発明のフルオロアルキル基含有重合体
組成物は、新規なものであり、かつ熱安定性の高いもの
である。さらに、本発明の組成物は、フルオロアルキル
基がエステル結合でなく直接炭素−炭素結合により結合
されているため、フルオロアルキル基に起因した性質を
長期にわたり維持することが可能であり、耐候性の高い
化合物である。したがって、低表面張力性、低屈折性、
耐熱性、耐寒性、耐油性、電気絶縁性、撥水性、耐薬品
性などの特性を有する化合物として、撥水撥油性及び防
汚染性の付与のための表面処理剤として有用である。ま
た、塗料、光学レンズ、眼鏡用レンズ、ガラス器具、生
体材料などの表面における材料及び医薬・農薬などの原
料などにも利用することができる。特に、本発明のフル
オロアルキル基含有重合体組成物は、硬化性官能基であ
るカルボキシル基がビニルエーテル類によりブロックさ
れているため、熱潜在性硬化剤として、塗料、成型品、
インキ、接着剤などの種々の分野へ利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1におけるn−プロピルビニル
エーテルでブロックされたフルオロアルキル基含有アク
リル酸オリゴマーのIR吸収スペクトル図である。
【図2】図2は、実施例1におけるn−プロピルビニル
エーテルでブロックされる前のカルボキシル基を有する
フルオロアルキル基含有アクリル酸オリゴマーのIR吸
収スペクトル図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(a)一般式 Rf−[CH2C(R1)(CO2H)]j−[CH2C(R2)(R3)]k−Rf …[1] [式中のR1及びR2は同一若しくは異なる基であって、
    水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1〜5のアルキル
    基、R3は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数
    1〜4のアルキルスルホン酸基、アミドアルキルスルホ
    ン酸基、−CO24、−OCOR5、−CO2[CH2CH
    (R6)O]m−[CH2CH(R7)O]n[CH2CH2(CH2)q
    O]p(R8)又は−CO2(CH2)r−CHR9CHR10O[C
    O(CH2)sCHR11(CH2)tCHR12O]u−H、Rfは
    −(CF2)eX又は 【化1】 で表される基を示し、jは1〜1000の整数、kは0
    又は1〜3000の整数を示す(ただし、R4は炭素数
    1〜18のアルキル基又は炭素数3〜6のヒドロキシア
    ルキル基、R5及びR6は同一若しくは異なる基であっ
    て、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数
    1〜4のヒドロキシアルキル基、R6、R7及びR8は同
    一若しくは異なる基であって、水素原子又はメチル基、
    mは1〜20の整数、n及びpは0又は1〜20の整
    数、qは1又は2、R9、R10、R11及びR12は同一若
    しくは異なる基であって、水素原子又はメチル基、rは
    0、1又は2、s及びtは0又は1〜3の整数、uは1
    〜5の整数、Xはフッ素原子、塩素原子又は水素原子、
    eは1〜10の整数、fは0又は1〜8の整数であ
    る)]で表される平均分子量500〜1000000の
    カルボキシル基を有するフルオロアルキル基含有重合体
    と、(b)一般式 Q1O−CQ2=CH2 …[2] [式中のQ1は炭素数1〜20のアルキル基、Q3CO2
    −Q4−、(Q3CO2)2CH−Q4−、HO−Q4−又は炭
    素数3〜8のシクロアルキル基、Q2は水素原子、炭素
    数1〜5のアルキル基又はアルコキシ基を示す(ただ
    し、Q3は炭素数1〜8のアルキル基、Q4は炭素数1〜
    10のアルキレン基である)]で表されるビニルエーテ
    ル類とを反応させることにより得られる、一般式 【化2】 (式中のR1、R2、R3、Rf、Q1、Q2、j及びkは
    前記と同じ意味をもつ)で表される平均分子量500〜
    1000000のフルオロアルキル基含有重合体に対
    し、(B)前記一般式[2]で表されるビニルエーテル
    類0.1〜99重量%を含有させて成るフルオロアルキ
    ル基含有重合体組成物。
JP35440692A 1992-12-16 1992-12-16 フルオロアルキル基含有重合体組成物 Pending JPH06184352A (ja)

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