JPH06184322A - 二輪又は三輪自動車の車体 - Google Patents
二輪又は三輪自動車の車体Info
- Publication number
- JPH06184322A JPH06184322A JP35536592A JP35536592A JPH06184322A JP H06184322 A JPH06184322 A JP H06184322A JP 35536592 A JP35536592 A JP 35536592A JP 35536592 A JP35536592 A JP 35536592A JP H06184322 A JPH06184322 A JP H06184322A
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- JP
- Japan
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- vehicle body
- rigidity
- glass fiber
- resin
- vehicle
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- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ポリオレフィン樹脂をマトリックスとするガ
ラス繊維強化樹脂からなり、樹脂中のガラス繊維の体積
含量Vf(%)と樹脂の厚みt(mm)が、次式(1) 270≦(9.3×Vf+60)×t≦3800 --- (1) を満足する範囲内にある二輪車又は三輪車用のモノコッ
ク構造の車体。 【効果】 軽量で、実用的に適切な剛性を有し、乗り心
地が快適で操縦安定性の優れた二輪車又は三輪車用のモ
ノコック構造車体が提供される。
ラス繊維強化樹脂からなり、樹脂中のガラス繊維の体積
含量Vf(%)と樹脂の厚みt(mm)が、次式(1) 270≦(9.3×Vf+60)×t≦3800 --- (1) を満足する範囲内にある二輪車又は三輪車用のモノコッ
ク構造の車体。 【効果】 軽量で、実用的に適切な剛性を有し、乗り心
地が快適で操縦安定性の優れた二輪車又は三輪車用のモ
ノコック構造車体が提供される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二輪又は三輪自動車の車
体に関するものである。詳しくは、繊維強化樹脂により
構成された二輪又は三輪自動車のモノコック構造の車体
の改良に関するものである。
体に関するものである。詳しくは、繊維強化樹脂により
構成された二輪又は三輪自動車のモノコック構造の車体
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、二輪又は三輪自動車の車体は、鉄
鋼材料の加工品あるいは鋳鋼製品で構成され、更に、車
体の構造を支持する主要部分は自転車に類似したパイプ
からなるフレ−ム構造となっている。近年、二輪自動車
(スク−タ−)の車体として、薄肉の繊維強化樹脂材料に
より中空状に一体的に構成された、所謂モノコック構造
の車体が提案されている(特公平3-224887号公報)。
鋼材料の加工品あるいは鋳鋼製品で構成され、更に、車
体の構造を支持する主要部分は自転車に類似したパイプ
からなるフレ−ム構造となっている。近年、二輪自動車
(スク−タ−)の車体として、薄肉の繊維強化樹脂材料に
より中空状に一体的に構成された、所謂モノコック構造
の車体が提案されている(特公平3-224887号公報)。
【0003】繊維強化樹脂材料を用いたモノコック構造
の車体は、スチ−ル材料の車体に比較して軽量であり、
特に電動スク−タ−の場合には走行動力の負担が軽減さ
れ、また、モノコック構造とすることにより、電源電池
を搭載する電池用ケ−スを別異の構造として付設する必
要がない等の利点がある。
の車体は、スチ−ル材料の車体に比較して軽量であり、
特に電動スク−タ−の場合には走行動力の負担が軽減さ
れ、また、モノコック構造とすることにより、電源電池
を搭載する電池用ケ−スを別異の構造として付設する必
要がない等の利点がある。
【0004】しかしながら、繊維強化樹脂材料を用いた
モノコック構造の車体においては、車体の剛性に関する
考慮が極めて重要であり、車体の剛性は大きいほど良い
というものではなく最適な範囲が存在する。即ち、剛性
が大き過ぎると車体が硬い感じとなり乗り心地が悪くな
る。また、剛性が小さ過ぎる場合は変形が過大となり操
縦安定性が劣る等の問題がある。
モノコック構造の車体においては、車体の剛性に関する
考慮が極めて重要であり、車体の剛性は大きいほど良い
というものではなく最適な範囲が存在する。即ち、剛性
が大き過ぎると車体が硬い感じとなり乗り心地が悪くな
る。また、剛性が小さ過ぎる場合は変形が過大となり操
縦安定性が劣る等の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軽量でしか
も適切な剛性を有すると共に、乗り心地が快適で操縦安
定性の優れた二輪又は三輪自動車用のモノコック構造の
車体を提供することを目的とするものである。
も適切な剛性を有すると共に、乗り心地が快適で操縦安
定性の優れた二輪又は三輪自動車用のモノコック構造の
車体を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために検討を重ねた結果、モノコック構造の
車体用の材料として、ポリオレフィン樹脂を主たるマト
リックス樹脂とするガラス繊維強化樹脂を使用し、しか
もこの材料中のガラス繊維の体積含量Vf(%)と、該ガ
ラス繊維強化樹脂の厚みとを特定の範囲内に選ぶことに
より、上記の目的が達成されることを見い出し本発明に
到達した。
を達成するために検討を重ねた結果、モノコック構造の
車体用の材料として、ポリオレフィン樹脂を主たるマト
リックス樹脂とするガラス繊維強化樹脂を使用し、しか
もこの材料中のガラス繊維の体積含量Vf(%)と、該ガ
ラス繊維強化樹脂の厚みとを特定の範囲内に選ぶことに
より、上記の目的が達成されることを見い出し本発明に
到達した。
【0007】即ち、本発明の要旨は、ポリオレフィン樹
脂を主たるマトリックス樹脂とするガラス繊維強化樹脂
から構成され、かつ該ガラス繊維強化樹脂中のガラス繊
維の体積含量Vf(%)と該ガラス繊維強化樹脂の厚みt
(mm)が、次式(1) 270≦(9.3×Vf+60)×t≦3800 --- (1) を満足する範囲内にあることを特徴とする二輪又は三輪
自動車のモノコック構造の車体に存する。
脂を主たるマトリックス樹脂とするガラス繊維強化樹脂
から構成され、かつ該ガラス繊維強化樹脂中のガラス繊
維の体積含量Vf(%)と該ガラス繊維強化樹脂の厚みt
(mm)が、次式(1) 270≦(9.3×Vf+60)×t≦3800 --- (1) を満足する範囲内にあることを特徴とする二輪又は三輪
自動車のモノコック構造の車体に存する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
モノコック構造の車体を構成する材料としては、ポリオ
レフィン樹脂を主たるマトリックス樹脂とするガラス繊
維強化樹脂が使用される。ポリオレフィン樹脂としては
特に限られるものではないが、商業的に安価に入手でき
る点から、ポリプロピレン及びポリエチレンが挙げられ
る。
モノコック構造の車体を構成する材料としては、ポリオ
レフィン樹脂を主たるマトリックス樹脂とするガラス繊
維強化樹脂が使用される。ポリオレフィン樹脂としては
特に限られるものではないが、商業的に安価に入手でき
る点から、ポリプロピレン及びポリエチレンが挙げられ
る。
【0009】一方、ガラス繊維としては、樹脂強化用の
グレ−ドが適している。繊維の長さは弾性率に関係し、
従って、車体の剛性とも関連するので長い方が好まし
い。具体的には、アスペクト比100以上が望ましい。繊
維径が10μmの場合には1 mm以上が好ましく、更に好ま
しくは25 mm以上であり、連続長繊維が最も望ましい。
繊維の形態としては、以下に述べる成形法とも関連する
が、25 mm程度にカットしたチョップトストランドから
なるランダム配向のマットや、連続長繊維からなるコン
ティニュアスストランドマット、あるいは織物乃至はモ
ノフィラメントがランダムに分散した不織布などが挙げ
られる。
グレ−ドが適している。繊維の長さは弾性率に関係し、
従って、車体の剛性とも関連するので長い方が好まし
い。具体的には、アスペクト比100以上が望ましい。繊
維径が10μmの場合には1 mm以上が好ましく、更に好ま
しくは25 mm以上であり、連続長繊維が最も望ましい。
繊維の形態としては、以下に述べる成形法とも関連する
が、25 mm程度にカットしたチョップトストランドから
なるランダム配向のマットや、連続長繊維からなるコン
ティニュアスストランドマット、あるいは織物乃至はモ
ノフィラメントがランダムに分散した不織布などが挙げ
られる。
【0010】ガラス繊維強化ポリオレフィン樹脂からな
る車体部材は、周知の種々の成形法により作製すること
ができる。代表的な例としては、圧縮成形の一種である
スタンピング成形法が擧げられる。この方法は、主とし
てチョップトストランドにマトリックス樹脂を含浸させ
た固形のシ−ト(スタンパブルシ−ト)をカットしたブラ
ンクを、予め遠赤外線又は加熱空気等により樹脂が溶融
する程度に加熱して型に注入し、速やかに型を閉じ、加
熱ブランクを若干流動させて賦形する成形法である。
る車体部材は、周知の種々の成形法により作製すること
ができる。代表的な例としては、圧縮成形の一種である
スタンピング成形法が擧げられる。この方法は、主とし
てチョップトストランドにマトリックス樹脂を含浸させ
た固形のシ−ト(スタンパブルシ−ト)をカットしたブラ
ンクを、予め遠赤外線又は加熱空気等により樹脂が溶融
する程度に加熱して型に注入し、速やかに型を閉じ、加
熱ブランクを若干流動させて賦形する成形法である。
【0011】その他、クランピング圧縮成形が擧げら
れ、これは繊維強化樹脂の伸びるシ−ト(Stretchable S
heet)を成形型のフレ−ムに強く固定(クランピング)
し、加熱した型により賦形する成形法である。この場
合、好ましい繊維形態はチョップトストランドマット、
渦巻状の連続繊維又は配向した不連続繊維のマットであ
る。通常の連続繊維は伸びない(non-stretchable)の
で、上記方法とは異なる方法、即ち、クランプ力を調節
しシ−トがスリップするようにしたスリップフレ−ム法
(Slip-Freme)が適用される。
れ、これは繊維強化樹脂の伸びるシ−ト(Stretchable S
heet)を成形型のフレ−ムに強く固定(クランピング)
し、加熱した型により賦形する成形法である。この場
合、好ましい繊維形態はチョップトストランドマット、
渦巻状の連続繊維又は配向した不連続繊維のマットであ
る。通常の連続繊維は伸びない(non-stretchable)の
で、上記方法とは異なる方法、即ち、クランプ力を調節
しシ−トがスリップするようにしたスリップフレ−ム法
(Slip-Freme)が適用される。
【0012】上記の成形法は、何れも雌雄一対の成形型
を用いる圧縮成形であるが、片側のみの型を使用する以
下の成形法を用いることもできる。例えば、ダイアフラ
ム法はシ−トをダイアフラム間に挟み、型の反対側から
空気圧をかける方法であり、Them−X(SM)法はゴ
ム粉末の熱膨張によって加圧・賦形する方法である。そ
の他、全く別の成形法として、強化繊維の賦形体を冷却
型内に予め載置しておき射出成形機等を用いて速やかに
溶融樹脂を供給したのち直ちに型締めし、含浸と賦形を
同時に行なう方法(射出−圧縮成形)を適用することもで
きる。
を用いる圧縮成形であるが、片側のみの型を使用する以
下の成形法を用いることもできる。例えば、ダイアフラ
ム法はシ−トをダイアフラム間に挟み、型の反対側から
空気圧をかける方法であり、Them−X(SM)法はゴ
ム粉末の熱膨張によって加圧・賦形する方法である。そ
の他、全く別の成形法として、強化繊維の賦形体を冷却
型内に予め載置しておき射出成形機等を用いて速やかに
溶融樹脂を供給したのち直ちに型締めし、含浸と賦形を
同時に行なう方法(射出−圧縮成形)を適用することもで
きる。
【0013】本発明のモノコック構造の車体は、上記方
法により成形した車体部材から作製する。二輪車又は三
輪自動車は、前輪と後輪の車軸中心間距離(ホイ−ルベ
−ス)で表現すると1000 mm〜1650 mmの範囲であり、通
常は1050 mm〜1270 mmであるが、モノコック構造の車体
はそのまま外板となり得るので車体重量を1.5〜6 kg程
度に軽量化することができる。
法により成形した車体部材から作製する。二輪車又は三
輪自動車は、前輪と後輪の車軸中心間距離(ホイ−ルベ
−ス)で表現すると1000 mm〜1650 mmの範囲であり、通
常は1050 mm〜1270 mmであるが、モノコック構造の車体
はそのまま外板となり得るので車体重量を1.5〜6 kg程
度に軽量化することができる。
【0014】次に、本発明を図面について説明するに、
図1は、本発明のモノコック構造の車体を使用した二輪
自動車(電動スク−タ−)の一例の正面略図である。な
お、図1では、本発明のモノコック構造の車体部分を他
の部分と区別するために車体部分を特に太線で表示し
た。図2は、図1のA−A線における車体の断面の略図
であり、図3は、図1のB−B線における車体の断面の
略図である。図4は、モノコック構造の車体の剛性測定
装置の正面略図であり、図5は、モノコック構造の車体
のねじり剛性の実測値と、前記(1)式における(9.3×V
f+60)×tの計算値との関係を示す図表である。
図1は、本発明のモノコック構造の車体を使用した二輪
自動車(電動スク−タ−)の一例の正面略図である。な
お、図1では、本発明のモノコック構造の車体部分を他
の部分と区別するために車体部分を特に太線で表示し
た。図2は、図1のA−A線における車体の断面の略図
であり、図3は、図1のB−B線における車体の断面の
略図である。図4は、モノコック構造の車体の剛性測定
装置の正面略図であり、図5は、モノコック構造の車体
のねじり剛性の実測値と、前記(1)式における(9.3×V
f+60)×tの計算値との関係を示す図表である。
【0015】図1〜図3において、1は車体の上部部材
で、左側部材1aの上縁と右側部材1bの上縁をビス止
め等により結合する。2は車体の下部部材で、上部部材
1下縁と下部部材2上縁とをビス止め等により結合して
一体的に構成される。また、上部部材1の下縁の両側と
下部部材2の上縁の両側には、夫々、図2及び図3に示
すように、足乗せ用のステップ板3と4を延設して重ね
合せ、ビス止め等により結合する。なお、上部部材1
は、1a及び1bに分割せず、単一の部材として一体に
成形することもできる。5はフロントフォ−ク、6は前
輪、7は後輪、8はサドルである。
で、左側部材1aの上縁と右側部材1bの上縁をビス止
め等により結合する。2は車体の下部部材で、上部部材
1下縁と下部部材2上縁とをビス止め等により結合して
一体的に構成される。また、上部部材1の下縁の両側と
下部部材2の上縁の両側には、夫々、図2及び図3に示
すように、足乗せ用のステップ板3と4を延設して重ね
合せ、ビス止め等により結合する。なお、上部部材1
は、1a及び1bに分割せず、単一の部材として一体に
成形することもできる。5はフロントフォ−ク、6は前
輪、7は後輪、8はサドルである。
【0016】本発明の最も大きな特徴は、モノコック構
造の車体を構成するガラス繊維強化ポリオレフィン樹脂
材料において、ガラス繊維の体積含量Vf(%)と、該ガ
ラス繊維強化樹脂の厚みt(mm)とを、次式(1) 270≦(9.3×Vf+60)×t≦3800 --- (1) を満足する範囲内とした点である。
造の車体を構成するガラス繊維強化ポリオレフィン樹脂
材料において、ガラス繊維の体積含量Vf(%)と、該ガ
ラス繊維強化樹脂の厚みt(mm)とを、次式(1) 270≦(9.3×Vf+60)×t≦3800 --- (1) を満足する範囲内とした点である。
【0017】一般にモノコック構造の車体の剛性には、
上下剛性、前後剛性、ねじり剛性の3種類があり、上下
剛性が小さ過ぎると乗車時に車体が沈み込んだり、凹凸
路の走行時に上下振動により車体の底部が路面を擦った
りする弊害を生じる。また、上下剛性が大き過ぎる場合
は、路面からの振動を拾い易く、乗り心地が悪くなった
り、ドライバ−が筋肉疲労を起し易くなる。
上下剛性、前後剛性、ねじり剛性の3種類があり、上下
剛性が小さ過ぎると乗車時に車体が沈み込んだり、凹凸
路の走行時に上下振動により車体の底部が路面を擦った
りする弊害を生じる。また、上下剛性が大き過ぎる場合
は、路面からの振動を拾い易く、乗り心地が悪くなった
り、ドライバ−が筋肉疲労を起し易くなる。
【0018】一方、前後剛性が小さ過ぎると、制動時に
ドライバ−が前方又は後方にのめる恐れがある。更に、
ねじり剛性が小さ過ぎると、ハンドルのキレが悪くなっ
たり、スラロ−ム走行や高速走行時の操縦安定性が劣化
する結果を招く。また、過度のねじれ変形を生じ、車体
に取り付けられたエンジンなどに負荷がかかることとな
る。
ドライバ−が前方又は後方にのめる恐れがある。更に、
ねじり剛性が小さ過ぎると、ハンドルのキレが悪くなっ
たり、スラロ−ム走行や高速走行時の操縦安定性が劣化
する結果を招く。また、過度のねじれ変形を生じ、車体
に取り付けられたエンジンなどに負荷がかかることとな
る。
【0019】本発明者の検討の結果、ガラス繊維強化ポ
リオレフィン樹脂材料中のガラス繊維の体積含量Vf
(%)と、該ガラス繊維強化樹脂の厚みt(mm)とを、前記
(1)式を満足する範囲内に選ぶことにより、軽量でしか
も適切な剛性を有し、乗り心地が快適で操縦安定性の優
れた二輪又は三輪自動車用のモノコック構造の車体が得
られることが判明した。
リオレフィン樹脂材料中のガラス繊維の体積含量Vf
(%)と、該ガラス繊維強化樹脂の厚みt(mm)とを、前記
(1)式を満足する範囲内に選ぶことにより、軽量でしか
も適切な剛性を有し、乗り心地が快適で操縦安定性の優
れた二輪又は三輪自動車用のモノコック構造の車体が得
られることが判明した。
【0020】即ち、前記(1)式における(9.3×Vf+6
0)×tの値は、ガラス繊維強化ポリオレフィン樹脂の系
では、車体の剛性にほぼ比例し、所望の剛性のレベルに
応じて、式(9.3×Vf+60)×tの値を適切に選択でき
る。例えば、通勤、通学あるいは買物用の二輪又は三輪
自動車の場合は、剛性は比較的小さい方が望ましく、
(9.3×Vf+60)×tの値としては270〜900、特に400〜
800の範囲が好ましい。一方、レ−ス・スポ−ツ・レジ
ャ−用の高速又は凹凸路走行を主とする場合は900〜380
0、特に1200〜2100の範囲が好ましい。
0)×tの値は、ガラス繊維強化ポリオレフィン樹脂の系
では、車体の剛性にほぼ比例し、所望の剛性のレベルに
応じて、式(9.3×Vf+60)×tの値を適切に選択でき
る。例えば、通勤、通学あるいは買物用の二輪又は三輪
自動車の場合は、剛性は比較的小さい方が望ましく、
(9.3×Vf+60)×tの値としては270〜900、特に400〜
800の範囲が好ましい。一方、レ−ス・スポ−ツ・レジ
ャ−用の高速又は凹凸路走行を主とする場合は900〜380
0、特に1200〜2100の範囲が好ましい。
【0021】前記(1)式におけるガラス繊維の体積含量
Vf(%)は、成形法ごとに成形し易い範囲があるので適
切に選択すればよい。例えば、スタンパブルシ−トを用
いてスタンパブル成形を行なう場合はVfは10〜40%の
範囲内であり、材料の流動性やボイドの発生を小さくす
るため15〜30%が一層好ましい。ガラス繊維の賦形体を
成形型上に予め載置し溶融樹脂をその上に供給する方法
(射出−圧縮成形)の場合はVfは10〜50%好ましくは15
〜40%である。クランピング法、スリップフレ−ム法、
ダイアフラム法及びThem−X(SM)法の場合は非常
に高いVfが可能であり、60%でも成形が可能である。
Vf(%)は、成形法ごとに成形し易い範囲があるので適
切に選択すればよい。例えば、スタンパブルシ−トを用
いてスタンパブル成形を行なう場合はVfは10〜40%の
範囲内であり、材料の流動性やボイドの発生を小さくす
るため15〜30%が一層好ましい。ガラス繊維の賦形体を
成形型上に予め載置し溶融樹脂をその上に供給する方法
(射出−圧縮成形)の場合はVfは10〜50%好ましくは15
〜40%である。クランピング法、スリップフレ−ム法、
ダイアフラム法及びThem−X(SM)法の場合は非常
に高いVfが可能であり、60%でも成形が可能である。
【0022】前記(1)式におけるガラス繊維強化ポリオ
レフィン樹脂の厚みt(mm)は、平均厚みを表わし、厚み
分布を持たせることにより、変形し易い箇所を相対的に
厚く、そうでない箇所は薄くすることができる。ガラス
繊維の配向については、基本的にはランダム配向である
が、力のかかる方向がほぼ一定していることが判ってい
る場合は、その方向に相対的に多く配向させることがで
きる。本発明のモノコック構造の車体に、モ−タ−、フ
ロントフォ−ク、前輪、後輪、サドル、その他の所要の
部材、計器類を組み込むことにより、二輪又は三輪自動
車を作製することができる。
レフィン樹脂の厚みt(mm)は、平均厚みを表わし、厚み
分布を持たせることにより、変形し易い箇所を相対的に
厚く、そうでない箇所は薄くすることができる。ガラス
繊維の配向については、基本的にはランダム配向である
が、力のかかる方向がほぼ一定していることが判ってい
る場合は、その方向に相対的に多く配向させることがで
きる。本発明のモノコック構造の車体に、モ−タ−、フ
ロントフォ−ク、前輪、後輪、サドル、その他の所要の
部材、計器類を組み込むことにより、二輪又は三輪自動
車を作製することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例について更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限りこれ等の実
施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例に
おける車体の剛性は、図4の装置を用いて次に述べる方
法により測定したものである。図4において、モノコッ
ク構造の車体部分を他の部分と区別するために、車体部
分を特に太線で表示した。
明するが、本発明はその要旨を超えない限りこれ等の実
施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例に
おける車体の剛性は、図4の装置を用いて次に述べる方
法により測定したものである。図4において、モノコッ
ク構造の車体部分を他の部分と区別するために、車体部
分を特に太線で表示した。
【0024】図4は、モノコック構造の車体の剛性測定
装置の略図である。図4において、9は架台、10はハ
ンドルと前輪とをつなぐスチ−ル製のパイプ、11はパ
イプ10を回転させるための治具であり、ねじり剛性試
験の際に取り付けて使用する。12はスチ−ル製のパイ
プ(紙面に垂直)で10に対してT字型に溶接で取り付け
てある。パイプ12は上下剛性試験の際には架台9にネ
ジで固定し、また前後剛性試験の際には架台9の上に置
き、ネジ止めはせず点線で示す前後荷重をかける。13
は、ねじり剛性試験の際の回転軸の推定線である。
装置の略図である。図4において、9は架台、10はハ
ンドルと前輪とをつなぐスチ−ル製のパイプ、11はパ
イプ10を回転させるための治具であり、ねじり剛性試
験の際に取り付けて使用する。12はスチ−ル製のパイ
プ(紙面に垂直)で10に対してT字型に溶接で取り付け
てある。パイプ12は上下剛性試験の際には架台9にネ
ジで固定し、また前後剛性試験の際には架台9の上に置
き、ネジ止めはせず点線で示す前後荷重をかける。13
は、ねじり剛性試験の際の回転軸の推定線である。
【0025】14はリアクッションピボットを車体に取
り付ける治具、15はリアフォ−クピボットを車体に取
り付ける治具、16はリアクッションに相当するスチ−
ル製のパイプである。17はスチ−ル製のパイプ(紙面
に垂直)で、リアフォ−クとパイプ16とをつないでお
り、上下剛性、前後剛性、ねじり剛性試験の何れの場合
にも架台にネジで固定されている。
り付ける治具、15はリアフォ−クピボットを車体に取
り付ける治具、16はリアクッションに相当するスチ−
ル製のパイプである。17はスチ−ル製のパイプ(紙面
に垂直)で、リアフォ−クとパイプ16とをつないでお
り、上下剛性、前後剛性、ねじり剛性試験の何れの場合
にも架台にネジで固定されている。
【0026】モノコック構造の車体の上下剛性は、パイ
プ12及び17を架台9にネジで固定し、左右のステッ
プ部に矢印Xの方向に荷重を負荷し、荷重点での変位は
ダイヤルゲ−ジで測定した。また車体の前後剛性は、1
7を架台9にネジで固定し、12は架台9上に置き、1
2に対して矢印Yの方向に荷重を負荷し、荷重点での変
位はダイヤルゲ−ジで測定した。
プ12及び17を架台9にネジで固定し、左右のステッ
プ部に矢印Xの方向に荷重を負荷し、荷重点での変位は
ダイヤルゲ−ジで測定した。また車体の前後剛性は、1
7を架台9にネジで固定し、12は架台9上に置き、1
2に対して矢印Yの方向に荷重を負荷し、荷重点での変
位はダイヤルゲ−ジで測定した。
【0027】更に、車体のねじり剛性は、17を架台9
にネジで固定し、一方回転用の治具11を架台9に固定
(図示せず)するが回転し得るようにしておく。12をフ
リ−にしておき、これに紙面に垂直に荷重を負荷し、そ
の結果として矢印Z方向のねじれを発生させ、荷重点1
2での変位はダイヤルゲ−ジで測定した。
にネジで固定し、一方回転用の治具11を架台9に固定
(図示せず)するが回転し得るようにしておく。12をフ
リ−にしておき、これに紙面に垂直に荷重を負荷し、そ
の結果として矢印Z方向のねじれを発生させ、荷重点1
2での変位はダイヤルゲ−ジで測定した。
【0028】実施例1 図1〜図3に示す一人乗り二輪電動自動車用のモノコッ
ク構造の車体を、左側及び右側の上部部材1a及び1b
と、下部部材2の三種類の部材から構成し、各部材を、
平均繊維長が約25 mmのランダム配向のガラス繊維のス
タンパブル成形用シ−ト(ガラス繊維含量:48%、マトリ
ックス樹脂:ポリプロピレン)を用いてスタンパブル成形
を行なった。
ク構造の車体を、左側及び右側の上部部材1a及び1b
と、下部部材2の三種類の部材から構成し、各部材を、
平均繊維長が約25 mmのランダム配向のガラス繊維のス
タンパブル成形用シ−ト(ガラス繊維含量:48%、マトリ
ックス樹脂:ポリプロピレン)を用いてスタンパブル成形
を行なった。
【0029】得られた三種類の成形部材をトリミングし
た後、左右の上部部材1a及び1bの上縁部をビス止め
して上部部材1を組み立て、次いで、上部部材1の下縁
部と下部部材2の下縁部をビス止めしてモノコック構造
の車体を組み立てた。
た後、左右の上部部材1a及び1bの上縁部をビス止め
して上部部材1を組み立て、次いで、上部部材1の下縁
部と下部部材2の下縁部をビス止めしてモノコック構造
の車体を組み立てた。
【0030】組み立てた車体のガラス繊維の体積含量V
fは25%であり、平均厚みは3.3 mmであり、車体の重量
は6.7 kgであった。この車体の上下剛性、前後剛性及び
ねじり剛性を図4の装置により実測し、測定値を車体の
重量と共に表1に示す。なお、参考までに、参考例1及
び2として、スチ−ルパイプフレ−ム構造の車体の剛性
の実測値及び重量を併記した。表1における剛性は、荷
重(kg)/荷重点における変位(mm)で表わした。
fは25%であり、平均厚みは3.3 mmであり、車体の重量
は6.7 kgであった。この車体の上下剛性、前後剛性及び
ねじり剛性を図4の装置により実測し、測定値を車体の
重量と共に表1に示す。なお、参考までに、参考例1及
び2として、スチ−ルパイプフレ−ム構造の車体の剛性
の実測値及び重量を併記した。表1における剛性は、荷
重(kg)/荷重点における変位(mm)で表わした。
【0031】
【表1】
【0032】表1に示すように、本発明のモノコック構
造の車体は実用上充分な剛性を保有していることが理解
される。
造の車体は実用上充分な剛性を保有していることが理解
される。
【0033】本実施例で作製したモノコック構造の車体
に、モ−タ−、モ−タ−マウントブラケット、ベルトプ
−リ−、リアフォ−ク、ヘッドライト、ウインカ−、速
度計、フロントブレ−キ、リヤブレ−キ、バックミラ
−、リヤランプ、フロントカバ−、座席、リヤフェンダ
−、フロントインナ−フェンダ−、フロントフォ−ク、
ハンドルパイプ、前輪、後輪、リヤクッション、電池、
自立用スタンド、スタンドブラケット、コ−ドハ−ネス
類、モ−タ−コントロ−ラ、充電器、ヘッドパイプ、リ
ヤフォ−クピボット、リヤクッションピボット、警音器
等を組み付けて一人乗りの電動スク−タ−を作製した。
に、モ−タ−、モ−タ−マウントブラケット、ベルトプ
−リ−、リアフォ−ク、ヘッドライト、ウインカ−、速
度計、フロントブレ−キ、リヤブレ−キ、バックミラ
−、リヤランプ、フロントカバ−、座席、リヤフェンダ
−、フロントインナ−フェンダ−、フロントフォ−ク、
ハンドルパイプ、前輪、後輪、リヤクッション、電池、
自立用スタンド、スタンドブラケット、コ−ドハ−ネス
類、モ−タ−コントロ−ラ、充電器、ヘッドパイプ、リ
ヤフォ−クピボット、リヤクッションピボット、警音器
等を組み付けて一人乗りの電動スク−タ−を作製した。
【0034】前輪と後輪の車軸間距離(ホイ−ルベ−ス)
は1080 mmであった。この二輪自動車について、周回コ
−スにおける一般走行試験(最高速度、制動距離、加速
性能、スラロ−ム走行性、一充電走行距離)及び凹凸路
における走行試験を実施して実用性があることが実証さ
れた。
は1080 mmであった。この二輪自動車について、周回コ
−スにおける一般走行試験(最高速度、制動距離、加速
性能、スラロ−ム走行性、一充電走行距離)及び凹凸路
における走行試験を実施して実用性があることが実証さ
れた。
【0035】実施例2〜4 実施例1の各成形部材において、ガラス繊維の体積含量
Vf(%)及び平均厚みt(mm)を表2に記載の通りとした
外は、実施例1と同様にしてモノコック構造の車体を組
み立てた。得られた車体のねじり剛性を図4の測定装置
により実測した。その結果を車体重量と共に表2に示
す。
Vf(%)及び平均厚みt(mm)を表2に記載の通りとした
外は、実施例1と同様にしてモノコック構造の車体を組
み立てた。得られた車体のねじり剛性を図4の測定装置
により実測した。その結果を車体重量と共に表2に示
す。
【0036】
【表2】
【0037】実施例5 ガラス繊維の繻子織りの織物にポリプロピレンを含浸さ
せたプリプレグを用い、実施例1の各部材と同じ形状の
雌型を成形用の型に使用してスリップフレ−ム法によっ
て車体の各部材を成形した。プリプレグは予めほぼ疑似
等方の配向になるように積層させシ−トとして置いた。
成形した各部材をトリミングし、実施例1と同様の方法
でモノコック構造の車体に組み立てた。ガラス繊維の体
積含量Vfは50%であり、平均厚みtは2.9 mmであり、
図4の測定装置により測定した車体のねじり剛性は5.9
kg/mm、車体の重量は7.7 kgであった。
せたプリプレグを用い、実施例1の各部材と同じ形状の
雌型を成形用の型に使用してスリップフレ−ム法によっ
て車体の各部材を成形した。プリプレグは予めほぼ疑似
等方の配向になるように積層させシ−トとして置いた。
成形した各部材をトリミングし、実施例1と同様の方法
でモノコック構造の車体に組み立てた。ガラス繊維の体
積含量Vfは50%であり、平均厚みtは2.9 mmであり、
図4の測定装置により測定した車体のねじり剛性は5.9
kg/mm、車体の重量は7.7 kgであった。
【0038】実施例6 実施例5の各成形部材における平均厚みt(mm)を変え
て、実施例5の方法により車体の各部材を成形し、各部
材をトリミングし、実施例5と同様にモノコック構造の
車体を組み立てた。ガラス繊維の体積含量Vfは50%、
平均厚みtは2.0mmであった。図4の測定装置により測
定した車体のねじり剛性は4.1 kg/mm、車体の重量は5.
3 kgであった。
て、実施例5の方法により車体の各部材を成形し、各部
材をトリミングし、実施例5と同様にモノコック構造の
車体を組み立てた。ガラス繊維の体積含量Vfは50%、
平均厚みtは2.0mmであった。図4の測定装置により測
定した車体のねじり剛性は4.1 kg/mm、車体の重量は5.
3 kgであった。
【0039】図5は、実施例1〜6のモノコック構造車
体のねじり剛性の実測値と、(1)式における(9.3×Vf
+60)×tの計算値との関係を示す図表であり、縦軸は
車体のねじり剛性値(kg/mm)を示し、横軸は(9.3×Vf
+60)×tの計算値を示す。図5によれば、(9.3×Vf
+60)×tの値が、実施例1〜6の車体の剛性に比例す
ることを示しており、また、同じ剛性を得るには、(9.3
×Vf+60)×tの値を同じにすればよいことを示して
いる。
体のねじり剛性の実測値と、(1)式における(9.3×Vf
+60)×tの計算値との関係を示す図表であり、縦軸は
車体のねじり剛性値(kg/mm)を示し、横軸は(9.3×Vf
+60)×tの計算値を示す。図5によれば、(9.3×Vf
+60)×tの値が、実施例1〜6の車体の剛性に比例す
ることを示しており、また、同じ剛性を得るには、(9.3
×Vf+60)×tの値を同じにすればよいことを示して
いる。
【0040】
【発明の効果】本発明により、モノコック構造の車体と
してガラス繊維強化ポリオレフィン樹脂を使用し、か
つ、ガラス繊維の体積含量Vf(%)とガラス繊維強化樹
脂の厚みを特定の範囲から選ぶことにより、軽量で適切
な剛性を有し、乗り心地が快適で操縦安定性の優れた二
輪又は三輪自動車用のモノコック構造車体が提供され
る。
してガラス繊維強化ポリオレフィン樹脂を使用し、か
つ、ガラス繊維の体積含量Vf(%)とガラス繊維強化樹
脂の厚みを特定の範囲から選ぶことにより、軽量で適切
な剛性を有し、乗り心地が快適で操縦安定性の優れた二
輪又は三輪自動車用のモノコック構造車体が提供され
る。
【図1】本発明の車体を使用した二輪自動車の一例の正
面略図である。
面略図である。
【図2】図1のA−A線における車体断面の略図であ
る。
る。
【図3】図1のB−B線における車体断面の略図であ
る。
る。
【図4】本発明の車体の剛性測定装置の略図である。
【図5】本発明の車体のねじり剛性の実測値と計算値と
の関係を示す図表である。
の関係を示す図表である。
1 モノコック構造の車体 1a 車体の左側の上部部材 1b 車体の右側の上部部材 2 車体の下部部材
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂を主たるマトリック
ス樹脂とするガラス繊維強化樹脂から構成され、かつ該
ガラス繊維強化樹脂中のガラス繊維の体積含量Vf
(%)と該ガラス繊維強化樹脂の厚みt(mm)が、次
式(1) 270≦(9.3×Vf+60)×t≦3800 −−− (1) を満足する範囲内にあることを特徴とする二輪又は三輪
自動車のモノコック構造の車体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35536592A JPH06184322A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 二輪又は三輪自動車の車体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35536592A JPH06184322A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 二輪又は三輪自動車の車体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06184322A true JPH06184322A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18443510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35536592A Pending JPH06184322A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 二輪又は三輪自動車の車体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06184322A (ja) |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP35536592A patent/JPH06184322A/ja active Pending
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