JPH06127449A - 二輪又は三輪自動車の車体 - Google Patents
二輪又は三輪自動車の車体Info
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- JPH06127449A JPH06127449A JP30628292A JP30628292A JPH06127449A JP H06127449 A JPH06127449 A JP H06127449A JP 30628292 A JP30628292 A JP 30628292A JP 30628292 A JP30628292 A JP 30628292A JP H06127449 A JPH06127449 A JP H06127449A
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- JP
- Japan
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- vehicle body
- rigidity
- carbon fiber
- resin
- monocoque structure
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 エポキシ樹脂をマトリックスとする炭素繊維
強化樹脂からなり、かつ樹脂中の炭素繊維の体積含量V
f(%)と樹脂の厚みt(mm)が、次式(1) 270≦(29×Vf+115)×t≦3800 --- (1) を満足する範囲内にある二輪車又は三輪車用のモノコッ
ク構造の車体。 【効果】 軽量で、実用的に適切な剛性を有し、乗り心
地が快適で操縦安定性の優れた二輪車又は三輪車用のモ
ノコック構造車体が提供される。
強化樹脂からなり、かつ樹脂中の炭素繊維の体積含量V
f(%)と樹脂の厚みt(mm)が、次式(1) 270≦(29×Vf+115)×t≦3800 --- (1) を満足する範囲内にある二輪車又は三輪車用のモノコッ
ク構造の車体。 【効果】 軽量で、実用的に適切な剛性を有し、乗り心
地が快適で操縦安定性の優れた二輪車又は三輪車用のモ
ノコック構造車体が提供される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二輪又は三輪自動車の車
体に関するものである。詳しくは、繊維強化樹脂により
構成された二輪又は三輪自動車のモノコック構造の車体
の改良に関するものである。
体に関するものである。詳しくは、繊維強化樹脂により
構成された二輪又は三輪自動車のモノコック構造の車体
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、二輪又は三輪自動車の車体は、鉄
鋼材料の加工品あるいは鋳鋼製品で構成され、更に、車
体の構造を支持する主要部分は自転車に類似したパイプ
からなるフレ−ム構造となっている。近年、二輪自動車
(スク−タ−)の車体として、薄肉の繊維強化樹脂材料に
より中空状に一体的に構成された、所謂モノコック構造
の車体が提案されている(特公平3-224887号公報)。
鋼材料の加工品あるいは鋳鋼製品で構成され、更に、車
体の構造を支持する主要部分は自転車に類似したパイプ
からなるフレ−ム構造となっている。近年、二輪自動車
(スク−タ−)の車体として、薄肉の繊維強化樹脂材料に
より中空状に一体的に構成された、所謂モノコック構造
の車体が提案されている(特公平3-224887号公報)。
【0003】繊維強化樹脂材料を用いたモノコック構造
の車体は、スチ−ル材料の車体に比較して軽量であり、
特に電動スク−タ−の場合には走行動力の負担が軽減さ
れ、また、モノコック構造とすることにより、電源電池
を搭載する電池用ケ−スを別異の構造として付設する必
要がない等の利点がある。
の車体は、スチ−ル材料の車体に比較して軽量であり、
特に電動スク−タ−の場合には走行動力の負担が軽減さ
れ、また、モノコック構造とすることにより、電源電池
を搭載する電池用ケ−スを別異の構造として付設する必
要がない等の利点がある。
【0004】しかしながら、繊維強化樹脂材料を用いた
モノコック構造の車体においては、車体の剛性に関する
考慮が極めて重要であり、車体の剛性は大きいほど良い
というものではなく最適な範囲が存在する。即ち、剛性
が大き過ぎると車体が硬い感じとなり乗り心地が悪くな
る。また、剛性が小さ過ぎる場合は変形が過大となり操
縦安定性が劣る等の問題がある。
モノコック構造の車体においては、車体の剛性に関する
考慮が極めて重要であり、車体の剛性は大きいほど良い
というものではなく最適な範囲が存在する。即ち、剛性
が大き過ぎると車体が硬い感じとなり乗り心地が悪くな
る。また、剛性が小さ過ぎる場合は変形が過大となり操
縦安定性が劣る等の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軽量でしか
も適切な剛性を有すると共に、乗り心地が快適で操縦安
定性の優れた二輪又は三輪自動車用のモノコック構造の
車体を提供することを目的とするものである。
も適切な剛性を有すると共に、乗り心地が快適で操縦安
定性の優れた二輪又は三輪自動車用のモノコック構造の
車体を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために検討を重ねた結果、モノコック構造の
車体用の材料として、エポキシ樹脂を主たるマトリック
ス樹脂とする炭素繊維強化樹脂を使用し、しかも、この
材料中の炭素繊維の体積含量Vf(%)と、該炭素繊維強
化樹脂の厚みとを特定の範囲内に選ぶことにより、上記
の目的が達成されることを見い出し本発明に到達した。
を達成するために検討を重ねた結果、モノコック構造の
車体用の材料として、エポキシ樹脂を主たるマトリック
ス樹脂とする炭素繊維強化樹脂を使用し、しかも、この
材料中の炭素繊維の体積含量Vf(%)と、該炭素繊維強
化樹脂の厚みとを特定の範囲内に選ぶことにより、上記
の目的が達成されることを見い出し本発明に到達した。
【0007】即ち、本発明の要旨は、エポキシ樹脂を主
たるマトリックス樹脂とする炭素繊維強化樹脂から構成
され、かつ該炭素繊維強化樹脂中の炭素繊維の体積含量
Vf(%)と該炭素繊維強化樹脂の厚みt(mm)が、次式
(1) 270≦(29×Vf+115)×t≦3800 --- (1) を満足する範囲内にあることを特徴とする二輪又は三輪
自動車のモノコック構造の車体に存する。
たるマトリックス樹脂とする炭素繊維強化樹脂から構成
され、かつ該炭素繊維強化樹脂中の炭素繊維の体積含量
Vf(%)と該炭素繊維強化樹脂の厚みt(mm)が、次式
(1) 270≦(29×Vf+115)×t≦3800 --- (1) を満足する範囲内にあることを特徴とする二輪又は三輪
自動車のモノコック構造の車体に存する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
モノコック構造の車体を構成する材料としては、エポキ
シ樹脂を主たるマトリックス樹脂とする炭素繊維強化樹
脂が使用される。エポキシ樹脂としては特に限られるも
のでなく、例えば、ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ル
F、ノボラック樹脂等とエピクロルヒドリンとの反応生
成物であるグリシジルエ−テル型エポキシ樹脂、あるい
はグリシジルアミン型エポキシ樹脂、グリシジルエステ
ル型エポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、ハロゲン化
エポキシ樹脂等が挙げられ、これらの一種又は二種以上
が使用される。硬化剤としては、アミン系硬化剤、カル
ボン酸無水物系硬化剤が用いられ、要すれば、更に硬化
促進剤が併用される。
モノコック構造の車体を構成する材料としては、エポキ
シ樹脂を主たるマトリックス樹脂とする炭素繊維強化樹
脂が使用される。エポキシ樹脂としては特に限られるも
のでなく、例えば、ビスフェノ−ルA、ビスフェノ−ル
F、ノボラック樹脂等とエピクロルヒドリンとの反応生
成物であるグリシジルエ−テル型エポキシ樹脂、あるい
はグリシジルアミン型エポキシ樹脂、グリシジルエステ
ル型エポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、ハロゲン化
エポキシ樹脂等が挙げられ、これらの一種又は二種以上
が使用される。硬化剤としては、アミン系硬化剤、カル
ボン酸無水物系硬化剤が用いられ、要すれば、更に硬化
促進剤が併用される。
【0009】一方、炭素繊維としては樹脂強化用のグレ
−ドが適している。繊維の長さは弾性率に関係し、従っ
て車体の剛性とも関連するので長い方が好ましい。具体
的にはアスペクト比100以上が望ましい。繊維径が10μm
の場合には1 mm以上が好ましく、更に好ましくは25 mm
以上であり、連続長繊維が最も望ましい。繊維の形態と
しては、以下に述べる成形法とも関連するが、25 mm程
度にカットしたチョップトストランドからなるランダム
配向のマットや、連続長繊維からなるコンティニュアス
ストランドマット、あるいは織物乃至はモノフィラメン
トがランダムに分散した不織布などが挙げられる。
−ドが適している。繊維の長さは弾性率に関係し、従っ
て車体の剛性とも関連するので長い方が好ましい。具体
的にはアスペクト比100以上が望ましい。繊維径が10μm
の場合には1 mm以上が好ましく、更に好ましくは25 mm
以上であり、連続長繊維が最も望ましい。繊維の形態と
しては、以下に述べる成形法とも関連するが、25 mm程
度にカットしたチョップトストランドからなるランダム
配向のマットや、連続長繊維からなるコンティニュアス
ストランドマット、あるいは織物乃至はモノフィラメン
トがランダムに分散した不織布などが挙げられる。
【0010】炭素繊維強化エポキシ樹脂からなる車体の
部材は、周知の種々の成形法により作製することができ
る。少量を作製する場合は、ハンドレイアップ法や、プ
リプレグを積層しオ−トクレ−ブで成形する方法などの
手作りに近い方法が適用できる。一方、大量に作製する
場合は、反応射出成形(RIM)法、強化反応射出成形
(RRIM)法、構造反応射出成形(SRIM)法、レジン
・トランスファ−・モ−ルディング(RTM)法、フィラ
メントワインディング(FW)法又はシ−トモ−ルディン
グ(SMC)法などが適用される。
部材は、周知の種々の成形法により作製することができ
る。少量を作製する場合は、ハンドレイアップ法や、プ
リプレグを積層しオ−トクレ−ブで成形する方法などの
手作りに近い方法が適用できる。一方、大量に作製する
場合は、反応射出成形(RIM)法、強化反応射出成形
(RRIM)法、構造反応射出成形(SRIM)法、レジン
・トランスファ−・モ−ルディング(RTM)法、フィラ
メントワインディング(FW)法又はシ−トモ−ルディン
グ(SMC)法などが適用される。
【0011】本発明のモノコック構造の車体は、上記の
成形法により作製した炭素繊維強化エポキシ樹脂材料の
部材から構成される。二輪車又は三輪自動車は、前輪と
後輪の車軸中心間距離(ホイ−ルベ−ス)で表現すると10
00 mm〜1650 mmの範囲であり、通常は1050 mm〜1270 mm
であるが、モノコック構造の車体はそのまま外板となり
得るので車体重量を1.5〜6 kg程度に軽量化することが
できる。
成形法により作製した炭素繊維強化エポキシ樹脂材料の
部材から構成される。二輪車又は三輪自動車は、前輪と
後輪の車軸中心間距離(ホイ−ルベ−ス)で表現すると10
00 mm〜1650 mmの範囲であり、通常は1050 mm〜1270 mm
であるが、モノコック構造の車体はそのまま外板となり
得るので車体重量を1.5〜6 kg程度に軽量化することが
できる。
【0012】次に、図面につき説明するに、図1は本発
明のモノコック構造の車体を使用した二輪自動車(電動
スク−タ−)の一例の正面略図である。なお図1では、
本発明のモノコック構造の車体部分を他の部分と区別す
るため車体部分を特に太線で表示した。図2は図1のA
−A線における車体の断面の略図であり、図3は図1の
B−B線における車体の断面の略図である。図4はモノ
コック構造の車体の剛性測定装置の正面略図、図5はモ
ノコック構造の車体のねじり剛性の実測値と、前記(1)
式における(29×Vf+115)×tの計算値との関係を示
す図表である。
明のモノコック構造の車体を使用した二輪自動車(電動
スク−タ−)の一例の正面略図である。なお図1では、
本発明のモノコック構造の車体部分を他の部分と区別す
るため車体部分を特に太線で表示した。図2は図1のA
−A線における車体の断面の略図であり、図3は図1の
B−B線における車体の断面の略図である。図4はモノ
コック構造の車体の剛性測定装置の正面略図、図5はモ
ノコック構造の車体のねじり剛性の実測値と、前記(1)
式における(29×Vf+115)×tの計算値との関係を示
す図表である。
【0013】図1〜図3において、1はモノコック構造
の車体、1aは車体の左側の上部部材、1bは車体の右
側の上部部材であり、左右上部部材の上縁はビス止め等
により結合する。2は車体の下部部材で、左右の上部部
材1a,1bの下縁と下部部材2の上縁はビス止等によ
り一体に構成する。また、左側上部部材及び右側上部部
材の下縁側部と下部部材2の上縁側部には、図2及び図
3に示すように、それぞれ足乗せ用のステップ板用の3
a、3b及び4を延設して重ね合せビス止め等により結
合する。なお、左右上部部材1aと1bは分割せず、単
一の部材として一体に成形することもできる。5はフロ
ントフォ−ク、6は前輪、7は後輪、8はサドルであ
る。
の車体、1aは車体の左側の上部部材、1bは車体の右
側の上部部材であり、左右上部部材の上縁はビス止め等
により結合する。2は車体の下部部材で、左右の上部部
材1a,1bの下縁と下部部材2の上縁はビス止等によ
り一体に構成する。また、左側上部部材及び右側上部部
材の下縁側部と下部部材2の上縁側部には、図2及び図
3に示すように、それぞれ足乗せ用のステップ板用の3
a、3b及び4を延設して重ね合せビス止め等により結
合する。なお、左右上部部材1aと1bは分割せず、単
一の部材として一体に成形することもできる。5はフロ
ントフォ−ク、6は前輪、7は後輪、8はサドルであ
る。
【0014】本発明の最も大きな特徴は、モノコック構
造の車体を構成する炭素繊維強化エポキシ樹脂材料にお
いて、炭素繊維の体積含量Vf(%)と、該炭素繊維強化
樹脂の厚みt(mm)とを、次式(1) 270≦(29×Vf+115)×t≦3800 --- (1) を満足する範囲内とした点である。
造の車体を構成する炭素繊維強化エポキシ樹脂材料にお
いて、炭素繊維の体積含量Vf(%)と、該炭素繊維強化
樹脂の厚みt(mm)とを、次式(1) 270≦(29×Vf+115)×t≦3800 --- (1) を満足する範囲内とした点である。
【0015】一般にモノコック構造の車体の剛性には、
上下剛性、前後剛性、ねじり剛性の3種類があり、上下
剛性が小さ過ぎると乗車時に車体が沈み込んだり、凹凸
路の走行時に上下振動により車体の底部が路面を擦った
りする弊害を生じる。また、上下剛性が大き過ぎる場合
は、路面からの振動を拾い易く、乗り心地が悪くなった
り、ドライバ−が筋肉疲労を起し易くなる。
上下剛性、前後剛性、ねじり剛性の3種類があり、上下
剛性が小さ過ぎると乗車時に車体が沈み込んだり、凹凸
路の走行時に上下振動により車体の底部が路面を擦った
りする弊害を生じる。また、上下剛性が大き過ぎる場合
は、路面からの振動を拾い易く、乗り心地が悪くなった
り、ドライバ−が筋肉疲労を起し易くなる。
【0016】一方、前後剛性が小さ過ぎると、制動時に
ドライバ−が前方又は後方にのめる恐れがある。更に、
ねじり剛性が小さ過ぎると、ハンドルのキレが悪くなっ
たり、スラロ−ム走行や高速走行時の操縦安定性が劣化
する結果を招く。また、過度のねじれ変形を生じ、車体
に取り付けられたエンジンなどに負荷がかかることとな
る。
ドライバ−が前方又は後方にのめる恐れがある。更に、
ねじり剛性が小さ過ぎると、ハンドルのキレが悪くなっ
たり、スラロ−ム走行や高速走行時の操縦安定性が劣化
する結果を招く。また、過度のねじれ変形を生じ、車体
に取り付けられたエンジンなどに負荷がかかることとな
る。
【0017】本発明者の検討の結果、炭素繊維強化エポ
キシ樹脂中の炭素繊維の体積含量Vf(%)と、該炭素繊
維強化樹脂の厚みt(mm)とを、前記(1)式を満足する範
囲内に選ぶことにより、軽量でしかも適切な剛性を有
し、乗り心地が快適で操縦安定性に優れた二輪又は三輪
自動車用のモノコック構造の車体が得られることが判明
した。即ち、炭素繊維強化エポキシ樹脂の系では、前記
(1)式の(29×Vf+115)×tの値は、車体の剛性にほ
ぼ比例し、所望の剛性のレベルに応じて、この値を適切
に選択することができる。例えば、通常の舗装道路の走
行を考慮した場合は、操縦安定性と乗り心地のバランス
及び車両重量の点で前記(1)式における(29×Vf+11
5)×tの値としては500〜2000の範囲が好ましい。
キシ樹脂中の炭素繊維の体積含量Vf(%)と、該炭素繊
維強化樹脂の厚みt(mm)とを、前記(1)式を満足する範
囲内に選ぶことにより、軽量でしかも適切な剛性を有
し、乗り心地が快適で操縦安定性に優れた二輪又は三輪
自動車用のモノコック構造の車体が得られることが判明
した。即ち、炭素繊維強化エポキシ樹脂の系では、前記
(1)式の(29×Vf+115)×tの値は、車体の剛性にほ
ぼ比例し、所望の剛性のレベルに応じて、この値を適切
に選択することができる。例えば、通常の舗装道路の走
行を考慮した場合は、操縦安定性と乗り心地のバランス
及び車両重量の点で前記(1)式における(29×Vf+11
5)×tの値としては500〜2000の範囲が好ましい。
【0018】前記(1)式における炭素繊維の体積含量V
f(%)は、成形法ごとに成形し易い範囲があるので、そ
れに従って選べばよい。例えば、ハンドレイアップ法の
場合には、Vfは10〜30%であり、プリプレグを積層し
オ−トクレ−ブで成形する場合は40〜70である。また、
レジンインジェクション法やSRIM法の場合は10〜40
%である。FW法は、一般にはモノコック構造の車体の
ような複雑な形状物には適切ではないが、多数の動きの
自由度を有する最新鋭の装置によれば成形でき、Vfは
40〜70%が可能である。SMC法では、Vfは10〜50
%、好ましくは15〜40%が可能である。
f(%)は、成形法ごとに成形し易い範囲があるので、そ
れに従って選べばよい。例えば、ハンドレイアップ法の
場合には、Vfは10〜30%であり、プリプレグを積層し
オ−トクレ−ブで成形する場合は40〜70である。また、
レジンインジェクション法やSRIM法の場合は10〜40
%である。FW法は、一般にはモノコック構造の車体の
ような複雑な形状物には適切ではないが、多数の動きの
自由度を有する最新鋭の装置によれば成形でき、Vfは
40〜70%が可能である。SMC法では、Vfは10〜50
%、好ましくは15〜40%が可能である。
【0019】前記(1)式における炭素繊維強化エポキシ
樹脂の厚みt(mm)は、平均厚みを表わし、厚み分布を持
たせることにより、変形し易い箇所を相対的に厚く、そ
うでない箇所は薄くすることができる。炭素繊維の配向
については、基本的にはランダム配向であるが、力のか
かる方向がほぼ一定していることが判っている場合は、
その方向に相対的に多く配向させることができる。本発
明のモノコック構造の車体に、モ−タ−又はエンジン、
フロントフォ−ク、前輪、後輪、サドル、その他の所要
の部材、計器類を組み込むことにより、二輪又は三輪自
動車を作製することができる。
樹脂の厚みt(mm)は、平均厚みを表わし、厚み分布を持
たせることにより、変形し易い箇所を相対的に厚く、そ
うでない箇所は薄くすることができる。炭素繊維の配向
については、基本的にはランダム配向であるが、力のか
かる方向がほぼ一定していることが判っている場合は、
その方向に相対的に多く配向させることができる。本発
明のモノコック構造の車体に、モ−タ−又はエンジン、
フロントフォ−ク、前輪、後輪、サドル、その他の所要
の部材、計器類を組み込むことにより、二輪又は三輪自
動車を作製することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例について更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限りこれ等の実
施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例に
おける車体の剛性は、図4の装置を用いて次に述べる方
法により測定したものである。図4において、モノコッ
ク構造の車体部分を他の部分と区別するために、車体部
分を特に太線で表示した。
明するが、本発明はその要旨を超えない限りこれ等の実
施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例に
おける車体の剛性は、図4の装置を用いて次に述べる方
法により測定したものである。図4において、モノコッ
ク構造の車体部分を他の部分と区別するために、車体部
分を特に太線で表示した。
【0021】図4は、モノコック構造の車体の剛性測定
装置の略図である。図4において、9は架台、10はハ
ンドルと前輪とをつなぐスチ−ル製のパイプ、11はパ
イプ10を回転させるための治具であり、ねじり剛性試
験の際に取り付けて使用する。12はスチ−ル製のパイ
プ(紙面に垂直)で10に対してT字型に溶接で取り付け
てある。パイプ12は上下剛性試験の際には架台9にネ
ジで固定し、また前後剛性試験の際には架台9の上に置
き、ネジ止めはせず点線で示す前後荷重をかける。13
は、ねじり剛性試験の際の回転軸の推定線である。
装置の略図である。図4において、9は架台、10はハ
ンドルと前輪とをつなぐスチ−ル製のパイプ、11はパ
イプ10を回転させるための治具であり、ねじり剛性試
験の際に取り付けて使用する。12はスチ−ル製のパイ
プ(紙面に垂直)で10に対してT字型に溶接で取り付け
てある。パイプ12は上下剛性試験の際には架台9にネ
ジで固定し、また前後剛性試験の際には架台9の上に置
き、ネジ止めはせず点線で示す前後荷重をかける。13
は、ねじり剛性試験の際の回転軸の推定線である。
【0022】14はリアクッションピボットを車体に取
り付ける治具、15はリアフォ−クピボットを車体に取
り付ける治具、16はリアクッションに相当するスチ−
ル製のパイプである。17はスチ−ル製のパイプ(紙面
に垂直)で、リアフォ−クとパイプ16とをつないでお
り、上下剛性、前後剛性、ねじり剛性試験の何れの場合
にも架台にネジで固定されている。
り付ける治具、15はリアフォ−クピボットを車体に取
り付ける治具、16はリアクッションに相当するスチ−
ル製のパイプである。17はスチ−ル製のパイプ(紙面
に垂直)で、リアフォ−クとパイプ16とをつないでお
り、上下剛性、前後剛性、ねじり剛性試験の何れの場合
にも架台にネジで固定されている。
【0023】モノコック構造の車体の上下剛性は、パイ
プ12及び17を架台9にネジで固定し、左右のステッ
プ部に矢印Xの方向に荷重を負荷し、荷重点での変位は
ダイヤルゲ−ジで測定した。また車体の前後剛性は、1
7を架台9にネジで固定し、12は架台9上に置き、1
2に対して矢印Yの方向に荷重を負荷し、荷重点での変
位はダイヤルゲ−ジで測定した。
プ12及び17を架台9にネジで固定し、左右のステッ
プ部に矢印Xの方向に荷重を負荷し、荷重点での変位は
ダイヤルゲ−ジで測定した。また車体の前後剛性は、1
7を架台9にネジで固定し、12は架台9上に置き、1
2に対して矢印Yの方向に荷重を負荷し、荷重点での変
位はダイヤルゲ−ジで測定した。
【0024】更に、車体のねじり剛性は、17を架台9
にネジで固定し、一方回転用の治具11を架台9に固定
(図示せず)するが回転し得るようにしておく。12をフ
リ−にしておき、これに紙面に垂直に荷重を負荷し、そ
の結果として矢印Z方向のねじれを発生させ、荷重点1
2での変位はダイヤルゲ−ジで測定した。
にネジで固定し、一方回転用の治具11を架台9に固定
(図示せず)するが回転し得るようにしておく。12をフ
リ−にしておき、これに紙面に垂直に荷重を負荷し、そ
の結果として矢印Z方向のねじれを発生させ、荷重点1
2での変位はダイヤルゲ−ジで測定した。
【0025】実施例1 図1〜図3に示す一人乗り二輪電動自動車用のモノコッ
ク構造の車体を、左側及び右側の上部部材1a及び1b
と、下部部材2の三種類の部材から構成し、各部材を構
造反応射出成形法(SRIM)により成形した。上部部材
1aと1b及び下部部材2に対応する成形型を樹脂型で
作製し、この型を成形機のプラテン(定盤)に取り付けた
後、各部材と同一の形状に賦形した炭素繊維のランダム
配向のマットを型上に載置し型締めした。この型の中
に、下記の樹脂成分を射出して成形を行なった。
ク構造の車体を、左側及び右側の上部部材1a及び1b
と、下部部材2の三種類の部材から構成し、各部材を構
造反応射出成形法(SRIM)により成形した。上部部材
1aと1b及び下部部材2に対応する成形型を樹脂型で
作製し、この型を成形機のプラテン(定盤)に取り付けた
後、各部材と同一の形状に賦形した炭素繊維のランダム
配向のマットを型上に載置し型締めした。この型の中
に、下記の樹脂成分を射出して成形を行なった。
【0026】[樹脂成分]エポキシ樹脂として、ビスフ
ェノ−ルF型グリシジルエ−テル("エピクロン 830" 大
日本インキ化学社製)50部及びグリシジルメタクリレ−
ト("SYモノマ−G"阪本薬品社製)50部、カルボン酸無水
物としてメチルテトラヒドロ無水フタル酸("MT500" 新
日本理化社製)106部、硬化促進剤として2-エチル-4-メ
チルイミダゾ−ル("2E4MZ" 四国化成工業社製)5部及び
ラジカル重合開始剤として1,1-ビス(t-ブチルパ−オキ
シ)3,3,5-トリメチルシクロヘキサン("パ−ヘキサ3M"
日本油脂社製)1部からなる。
ェノ−ルF型グリシジルエ−テル("エピクロン 830" 大
日本インキ化学社製)50部及びグリシジルメタクリレ−
ト("SYモノマ−G"阪本薬品社製)50部、カルボン酸無水
物としてメチルテトラヒドロ無水フタル酸("MT500" 新
日本理化社製)106部、硬化促進剤として2-エチル-4-メ
チルイミダゾ−ル("2E4MZ" 四国化成工業社製)5部及び
ラジカル重合開始剤として1,1-ビス(t-ブチルパ−オキ
シ)3,3,5-トリメチルシクロヘキサン("パ−ヘキサ3M"
日本油脂社製)1部からなる。
【0027】上記三種類の成形部材を夫々トリミングし
た後、左右の上部部材1a及び1bの上縁部をビス止め
して上部部材1を組み立て、次いで、上部部材1の下縁
部と下部部材2の下縁部をビス止めしてモノコック構造
の車体を組み立てた。
た後、左右の上部部材1a及び1bの上縁部をビス止め
して上部部材1を組み立て、次いで、上部部材1の下縁
部と下部部材2の下縁部をビス止めしてモノコック構造
の車体を組み立てた。
【0028】車体の炭素繊維の体積含量Vfは20%であ
り、平均厚みは1.4 mmであり、車体の重量は3.1 kgであ
った。この車体の上下剛性、前後剛性及びねじり剛性を
図4の装置により実測し、車体の重量と共に表1に示
す。なお、参考までに、参考例1及び2として、スチ−
ルパイプフレ−ム構造の2種の車体の剛性の測定値及び
車体重量を併記した。表1における剛性は、荷重(kg)/
荷重点における変位(mm)で表わした。
り、平均厚みは1.4 mmであり、車体の重量は3.1 kgであ
った。この車体の上下剛性、前後剛性及びねじり剛性を
図4の装置により実測し、車体の重量と共に表1に示
す。なお、参考までに、参考例1及び2として、スチ−
ルパイプフレ−ム構造の2種の車体の剛性の測定値及び
車体重量を併記した。表1における剛性は、荷重(kg)/
荷重点における変位(mm)で表わした。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示すように、本発明のモノコック構
造の車体は、参考例1及び2の車体に比し大幅に軽量化
されているにも拘らず、実用可能な剛性を保有している
ことが理解される。
造の車体は、参考例1及び2の車体に比し大幅に軽量化
されているにも拘らず、実用可能な剛性を保有している
ことが理解される。
【0031】本実施例で作製したモノコック構造の車体
に、モ−タ−、モ−タ−マウントブラケット、ベルトプ
−リ−、リアフォ−ク、ヘッドライト、ウインカ−、速
度計、フロントブレ−キ、リヤブレ−キ、バックミラ
−、リヤランプ、フロントカバ−、座席、リヤフェンダ
−、フロントインナ−フェンダ−、フロントフォ−ク、
ハンドルパイプ、前輪、後輪、リヤクッション、電池、
自立用スタンド、スタンドブラケット、コ−ドハ−ネス
類、モ−タ−コントロ−ラ、充電器、ヘッドパイプ、リ
ヤフォ−クピボット、リヤクッションピボット、警音器
等を組み付けて一人乗りの電動スク−タ−を作製した。
に、モ−タ−、モ−タ−マウントブラケット、ベルトプ
−リ−、リアフォ−ク、ヘッドライト、ウインカ−、速
度計、フロントブレ−キ、リヤブレ−キ、バックミラ
−、リヤランプ、フロントカバ−、座席、リヤフェンダ
−、フロントインナ−フェンダ−、フロントフォ−ク、
ハンドルパイプ、前輪、後輪、リヤクッション、電池、
自立用スタンド、スタンドブラケット、コ−ドハ−ネス
類、モ−タ−コントロ−ラ、充電器、ヘッドパイプ、リ
ヤフォ−クピボット、リヤクッションピボット、警音器
等を組み付けて一人乗りの電動スク−タ−を作製した。
【0032】前輪と後輪の車軸間距離(ホイ−ルベ−ス)
は1080 mmであった。この二輪自動車について、周回コ
−スにおける一般走行試験(最高速度、制動距離、加速
性能、スラロ−ム走行性、一充電走行距離)及び凹凸路
における走行試験を実施して実用性があることが実証さ
れた。
は1080 mmであった。この二輪自動車について、周回コ
−スにおける一般走行試験(最高速度、制動距離、加速
性能、スラロ−ム走行性、一充電走行距離)及び凹凸路
における走行試験を実施して実用性があることが実証さ
れた。
【0033】実施例2〜4 実施例1の各成形部材において、炭素繊維の体積含量V
f(%)及び平均厚みt(mm)を表2に記載の通りとした外
は、実施例1と同様にしてモノコック構造の車体を組み
立てた。得られた車体のねじり剛性を図4の測定装置に
より実測した。その結果を車体の重量と共に表2に示
す。
f(%)及び平均厚みt(mm)を表2に記載の通りとした外
は、実施例1と同様にしてモノコック構造の車体を組み
立てた。得られた車体のねじり剛性を図4の測定装置に
より実測した。その結果を車体の重量と共に表2に示
す。
【0034】
【表2】
【0035】実施例5 炭素繊維のUD(一方向性)プリプレグを用いて車体の部
材を作製した。予めエポキシ樹脂をマトリックスとして
含浸させて指触乾燥状態にした炭素繊維マット(プリプ
レグ)として、化成ファイバ−ライト社製のhyE10714AK
を使用した。実施例1の各部材と同じ形状の雌型を成形
用の型に使用し、プリプレグの積層は疑似等方の配向に
なるように行い、バッギングしたのち120℃で硬化させ
た。成形した各部材をトリミングし、実施例1と同様の
方法でモノコック構造の車体に組み立てた。炭素繊維の
体積含量Vfは55%であり、平均厚みtは1.2 mmであ
り、車体のねじり剛性は8.5 kg/mmであった。また車体
重量は3.1 kgであった。
材を作製した。予めエポキシ樹脂をマトリックスとして
含浸させて指触乾燥状態にした炭素繊維マット(プリプ
レグ)として、化成ファイバ−ライト社製のhyE10714AK
を使用した。実施例1の各部材と同じ形状の雌型を成形
用の型に使用し、プリプレグの積層は疑似等方の配向に
なるように行い、バッギングしたのち120℃で硬化させ
た。成形した各部材をトリミングし、実施例1と同様の
方法でモノコック構造の車体に組み立てた。炭素繊維の
体積含量Vfは55%であり、平均厚みtは1.2 mmであ
り、車体のねじり剛性は8.5 kg/mmであった。また車体
重量は3.1 kgであった。
【0036】図5は、実施例1〜5のモノコック構造車
体のねじり剛性の実測値と、(1)式における(29×Vf
+115)×tの計算値との関係を示す図表であり、縦軸は
車体のねじり剛性値(kg/mm)を示し、横軸は、(29×V
f+115)×tの計算値を示す。 図5によれば、(29×
Vf+115)×tの値が、実施例1〜5の車体の剛性に比
例することを示しており、また、同じ剛性を得るには、
(29×Vf+115)×tの値を同じにすればよいことを示
している。
体のねじり剛性の実測値と、(1)式における(29×Vf
+115)×tの計算値との関係を示す図表であり、縦軸は
車体のねじり剛性値(kg/mm)を示し、横軸は、(29×V
f+115)×tの計算値を示す。 図5によれば、(29×
Vf+115)×tの値が、実施例1〜5の車体の剛性に比
例することを示しており、また、同じ剛性を得るには、
(29×Vf+115)×tの値を同じにすればよいことを示
している。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、モノコック構造の車体
として、炭素繊維強化エポキシ樹脂を使用し、かつ、炭
素繊維の体積含量Vf(%)と炭素繊維強化樹脂の厚みを
特定の範囲から選ぶことにより、軽量で適切な剛性を有
し、乗り心地が快適で操縦安定性の優れた二輪又は三輪
自動車用のモノコック構造車体が提供される。
として、炭素繊維強化エポキシ樹脂を使用し、かつ、炭
素繊維の体積含量Vf(%)と炭素繊維強化樹脂の厚みを
特定の範囲から選ぶことにより、軽量で適切な剛性を有
し、乗り心地が快適で操縦安定性の優れた二輪又は三輪
自動車用のモノコック構造車体が提供される。
【図1】本発明の車体を使用した二輪自動車の一例の正
面略図である。
面略図である。
【図2】図1のA−A線における車体断面の略図であ
る。
る。
【図3】図1のB−B線における車体断面の略図であ
る。
る。
【図4】本発明の車体の剛性測定装置の略図である。
【図5】本発明の車体のねじり剛性の実測値と計算値と
の関係を示す図表である。
の関係を示す図表である。
1 モノコック構造の車体 1a 車体の左側の上部部材 1b 車体の右側の上部部材 2 車体の下部部材
Claims (1)
- 【請求項1】 エポキシ樹脂を主たるマトリックス樹脂
とする炭素繊維強化樹脂から構成され、かつ、該炭素繊
維強化樹脂中の炭素繊維の体積含量Vf(%)と該炭素
繊維強化樹脂の厚みt(mm)が、次式(1) 270≦(29×Vf+115)×t≦3800 −−− (1) を満足する範囲内にあることを特徴とする二輪又は三輪
自動車のモノコック構造の車体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30628292A JPH06127449A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 二輪又は三輪自動車の車体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30628292A JPH06127449A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 二輪又は三輪自動車の車体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06127449A true JPH06127449A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17955224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30628292A Pending JPH06127449A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 二輪又は三輪自動車の車体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06127449A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4829638A (en) * | 1986-12-19 | 1989-05-16 | Yoshida Kogyo K. K. | Automatically locking slider |
JP2009179279A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Honda Motor Co Ltd | スクータ型車両のフロア構造 |
JP2009292467A (ja) * | 2008-06-04 | 2009-12-17 | Ducati Motor Holding Spa | 改良され簡素化されたオートバイ |
DE102011053100A1 (de) * | 2011-08-30 | 2013-02-28 | Rehau Ag + Co | Zweiradrahmen, Zweirad und Verfahren zur Herstellung eines Zweiradrahmens |
CN107499433A (zh) * | 2017-09-11 | 2017-12-22 | 天津懿峯科技发展有限公司 | 一种铝合金个性电动车 |
WO2018056819A3 (en) * | 2016-09-22 | 2018-07-26 | Bolt Mobility B.V. | Scooter |
WO2018174037A1 (ja) * | 2017-03-21 | 2018-09-27 | ヤマハ発動機株式会社 | 傾斜車両 |
WO2018174036A1 (ja) * | 2017-03-21 | 2018-09-27 | ヤマハ発動機株式会社 | 傾斜車両 |
US11034404B2 (en) | 2016-09-22 | 2021-06-15 | Etergo B.V. | Scooter |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP30628292A patent/JPH06127449A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4829638A (en) * | 1986-12-19 | 1989-05-16 | Yoshida Kogyo K. K. | Automatically locking slider |
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WO2018056819A3 (en) * | 2016-09-22 | 2018-07-26 | Bolt Mobility B.V. | Scooter |
WO2018174037A1 (ja) * | 2017-03-21 | 2018-09-27 | ヤマハ発動機株式会社 | 傾斜車両 |
WO2018174036A1 (ja) * | 2017-03-21 | 2018-09-27 | ヤマハ発動機株式会社 | 傾斜車両 |
TWI657958B (zh) * | 2017-03-21 | 2019-05-01 | 日商山葉發動機股份有限公司 | 傾斜車輛 |
TWI659883B (zh) * | 2017-03-21 | 2019-05-21 | 日商山葉發動機股份有限公司 | 傾斜車輛 |
JPWO2018174037A1 (ja) * | 2017-03-21 | 2020-01-23 | ヤマハ発動機株式会社 | 傾斜車両 |
JPWO2018174036A1 (ja) * | 2017-03-21 | 2020-01-30 | ヤマハ発動機株式会社 | 傾斜車両 |
CN107499433A (zh) * | 2017-09-11 | 2017-12-22 | 天津懿峯科技发展有限公司 | 一种铝合金个性电动车 |
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