JPH06184166A - 新規なセファロスポリン化合物およびその製法 - Google Patents

新規なセファロスポリン化合物およびその製法

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JPH06184166A
JPH06184166A JP5191429A JP19142993A JPH06184166A JP H06184166 A JPH06184166 A JP H06184166A JP 5191429 A JP5191429 A JP 5191429A JP 19142993 A JP19142993 A JP 19142993A JP H06184166 A JPH06184166 A JP H06184166A
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cephem
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pyrimidinium
thiomethyl
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Yong Zu Kim
キム・ヨンジュ
Hun Seung Oh
オー・フンソン
Kee Pyung Nahm
ナム・キビョン
Jae Hong Yeo
ヨ・ジェホン
Jong Chan Lim
リム・ジョンチャン
Chan-Shik Bang
パン・チャンシク
Mi Kyeong Seo
ソ・ミギョン
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D501/00Heterocyclic compounds containing 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. cephalosporins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】抗菌力に優れたセファロスポリンを提供する。 【構成】下記式(I) のセファロスポリン化合物、その薬剤学的に許容され得
る無毒性塩、生理学的に加水分解され得る、エステル、
水和物、溶媒和物およびその製造方法と薬学組成物。具
体的一例を示すと、7−[(Z)−2−(2−アミノチ
アゾール−4−イル)−2(2−カルボキシプロプ−2
−オキシイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−
1−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−
4−カルボキシラートになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗生物質として有用な新
規なセファロスポリン化合物、その薬剤学的に許容され
得る無毒性塩、生理学的に加水分解され得る、エステ
ル、水和物および溶媒和物およびその異性体とその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術と本発明が解決しようとする課題】セファ
ロスポリン系抗生物質は人体および動物において、病原
性細菌による疾病を治療するのに広く用いられ、特に、
ペニシリン化合物などの他の抗生物質に対する耐性のあ
る細菌による疾病の治療とペニシリン過敏性患者とを治
療するのに有用である。多くの場合において、グラム陽
性菌およびグラム陰性菌等の全てに活性を示す抗生物質
に用いるのが望ましく、従って、いろいろな態様の広範
囲なセファロスポリン系抗生物質の開発に関して多くの
研究が行われてきた。例えば、英国特許第1,399,
086号は、一般式(イ)で表されるセファロスポリン
系誘導体が広くかつ総括的に説明されている。
【化3】 (式中、Raは、水素または有機基であり、Rbは、炭素
原子を経て炭素原子に結合したエーテル化1価有機基で
あり、Bは、SまたはS→Oであり、Pは有機基であ
る)
【0003】前記のような種類の化合物が発見された以
後、より改善された特性、特にグラム陰性菌に対して改
善された抗菌活性を有する抗生物質を開発するために多
くの試みが続けられてきた。このような努力の一例とし
て、英国特許第1,522,140号は、一般式(ロ)の
セファロスポリン抗生物質[ここで、化合物はシン異性
体であるか、シン異性体を少なくとも90%以上含むシ
ンおよびアンチ異性体の混合物として存在する]が開示
されている。
【化4】 (式中、Rcはフリルまたはチエニル基であり、RdはC
1-4 アルキル基、C3-7シクロアルキル基、フリルメチ
ルまたはチエニルメチル基であり、Reは水素、カルバ
モイル、カルボキシメチル、スルホニルまたはメチル基
である)。これらの化合物は、広範囲なグラム陽性菌お
よびグラム陰性菌に対して高い抗菌力を示し、かつ、い
ろいろのグラム陽性菌により生成されるβ−ラクタマー
ゼ剤に対して非常に安定であるのみならず生体内でも極
めて安定である。
【0004】最近には前記一般式(ロ)に示されるよう
なセフェム核の7−位置にアシルアミド基を導入し、3
−位置に特定な基を導入させる等の方法により新規で、
より改善された抗生物質を開発しようとして努力がなさ
れてきた。例えば、ベルギー特許第852,427 号は一般式
(イ)の中、Raが2−アミノチアゾル−4−イルをは
じめ、他の種々の有機基で置換され、オキシイミノ基の
酸素原子に脂肪族炭化水素基が付けられ、この脂肪族炭
化水素基のものがカルボキシ基で置換され得るセファロ
スポリン抗生物質化合物が述べられている。
【0005】ヨーロッパ特許出願第47,977号は、
一般式(ハ)のセフェム化合物に対して説明している。
【化5】 (式中、nは0または1であり、Amは任意に置換され
たアミノであり、Tはチアジアゾリル成分(その炭素原
子二つによって他の基に付く)であり、Rfは水素、所
望により置換されたアルキル、シクロアルキルまたは所
望により置換されたカルバモイルであり;Rgは所望に
より置換されたチアゾルリウム、所望により置換された
ピラゾルリウム、トリ(低級)アルキルアンモニウムま
たは次の構造式のピリジニウム基である。
【化6】 (式中、Rはシクロアルキル、メチル、ヒドロキシ,
アルコキシ、ハロゲン、シアノ、カルバモイル、カルボ
キシルまたはスルホニルで置換された(低級)アルキ
ル、カルボキシで置換または非置換の(低級)アルケニ
ル、カルボキシで置換または非置換の(低級)アルキル
チオ、(低級)アルキル、(低級)アルカノイルまたは
アミノベンゼンスルホニルで置換または非置換のアミ
ノ、ジ(低級)アルキルアミノ、(低級)アルキル、ヒ
ドロキシ、(低級)アルコキシ、またはシアノで置換さ
れたカルバモイル、ジ(低級)アルキルカルバモイル、
チオカルバモイル、シクロアルキル、フェニル、ヒドロ
キシ、(低級)アルコキシ、ハロゲン(低級)アルコキ
シカルボニル、(低級)アルカノイルオキシ、(低級)
アルカノイル、カルボキシ、スルホシアノ、ニトロまた
はヒドロキシスルホ(低級)アルキルであり、Riは水
素またはカルバモイルであるか、またはRhのような意
味を有し、Rjは水素であるか、またはRhと同じであ
る)。
【0006】ツトムテラチ等は米国特許第4,390,5
34号に次の一般式(ニ)のセフェム化合物に関して述
べている。
【化7】 (式中、Rkはアミノまたは保護されたアミノ;Rlは水
素、アシル、置換または非置換のアリール、置換された
アルキル、アルケニル、アルキニル、置換または非置換
のシクロアルキル、シクロアルケニルまたはオキソで置
換された酸素または硫黄を含む5−員複素環、Rmは水
素またはアルキル、Rnは水素、アシルオキシアルキ
ル、アルキルチオアルキル、置換または非置換のピリジ
ニウムアルキル、置換または非置換の複素環チオアルキ
ル、アルキル、ハロゲン、ヒドロキシまたは置換または
非置換のチアゾリウムアルキルであり、Roはカルボキ
シまたは保護されたカルボキシであるが、但し、Rn
置換または非置換のピリジニウムアルキルまたは置換ま
たは非置換のチアゾルリウムアルキルの時、Roはカル
ボキシであり;点線は単一結合または二重結合であるこ
とを示す)。しかしながら、前記から見られるように先
行文献にはセフェム核の3位置に(3−置換基−2、6
−ジアミノピリミジニウム−4−イル)チオメチル基が
含まれることは言及または提示されていない。
【0007】ヨーロッパ特許出願第150,507号
は、次の一般式(ホ)のセフェム化合物について説明し
ている。
【化8】 (式中、Rは、ヘテロシクロ基であり、特に、トリアゾ
ロピリミジルまたはチアジアゾロピリミジル基であり、
pは水素またはアミノ保護基であり、Rqは水素、メチ
ル基、ヒドロキシ保護基またはアシル基であり、Rr
水素またはカルボキシル保護基である) しかし、前記ヨーロッパ特許第150,507号におい
てRは、任意に置換されたトリアゾロピリミジル基を広
範囲に表しているだけであり、本発明の核心である任意
に置換されたトリアゾロピリミジニウム基が含まれると
いう言及または提示は全然ない。
【0008】また、本発明者らにより出願された韓国特
許KR89−6431、KR89−7827、KR89
−7828、KR89−10755およびKR90−1
351号などで、次の一般式(ヘ)のセフェム化合物に
関して説明している。
【化9】 (式中、Rsは、C1-4アルキル基、C3-4アルケニル
基、C3-4アルキニル基、−C(Ra)(Rb)CO2Hを
表し、Ra、Rbは同一であるか、異なることができ、各
々水素またはC1-4アルキル基を表すか、またはRaおよ
びRbはそれらが結合している炭素原子と一緒になって
3-7シクロアルキル基を形成し、RtはC1-4アルキル
基、C3-4アルケニル基、C3-4アルキニル基、C3-4
クロアルキル基、置換または非置換されたアミン基、ま
たは置換もしくは非置換されたフェニル基であり、Ru
は水素またはC1-4アルキル基を表し、QはCHまたは
Nである)
【0009】しかし、本発明らにより先に出願された特
許願は、C−3位置の置換基が単一ヘテロ環であるピリ
ミジウム環に限られており、二つ以上のヘテロ環が融合
されたトリアゾロピリミジニウム環については全然言及
していない。これに、本発明らは、前述したKR89−
6431、KR89−7827、KR89−7828、
KR89−10755およびKR90−1351号など
の特許出願のように、C−3の位置に、正電荷を帯びた
構造を有する任意に置換されたピリミジニウムチオメチ
ルを導入したセファロスポリン化合物などが高い抗菌力
を有するという点に基づいて、研究を重ねた結果、C−
3の位置に正電荷を帯びた構造を有する、任意に置換さ
れたトリアゾロ環が融合されたピリミジニウムチオメチ
ル基が導入されたセファロスポリン化合物など、即ち、
C−3位置に([1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリ
ミジニウム−5−イル)チオメチル基または(1,2,
8−置換−7−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,
5−c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル基を有
すると共に、7−β位置に特定な幾つかの基を有するセ
ファロスポリン化合物が広範囲な病原菌に対して強力な
活性を表すという事実を発見するに至った。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は抗生物質として
有用な下記一般式(I)のセファロスポリン化合物、そ
の薬剤学的に許容され得る無毒性塩、生理学的に加水分
解され得るエステル、水和物および溶媒和物とその異性
体およびその製造方法に関する。
【化10】 (式中、R1はC1-4アルキル基、C3-4アルケニル基、
3-4アルキニル基または−C(Ra)(Rb)COOH
(ここで、RaおよびRbは同一または異なって、各々水
素またはC1-4アルキル基であるか、RaおよびRbはそ
れらが結合している炭素原子と一緒になってC3-7シク
ロアルキル基を形成する)であり、R2は水素、置換ま
たは非置換アミノ基、アルコキシ基または窒素原子を有
するヘテロシクロ基であり、R3は水素、C1-4アルキル
基、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミ
ノメチル基、ヒドロキシルメチル基またはカルボキシル
メチル基であり、R4は水素、C1-4アルキル基、アミノ
基、ヒドロキシル基、アセトアミド基、カルボキシアル
キル基、ヒドロキシアルキル基またはスルホニルエチル
基であり、R5は水素、C1-4アルキル基、アミノ基、カ
ルボキシル基、カルボキシルアルキル基またはヒドロキ
シル基であり、QおよびTは、各々独立的にCHまたは
Nであって、ただし、TがNであると、R2はアミノで
ある)
【0011】本発明による一般式(I)の化合物は、幾
何異性体として、その中には、シン−異性体またはシン
−異性体を90%以上含有するシンおよびアンチ−異性
体の混合物も含まれ、また一般式(I)の化合物の溶媒
和物および水和物も本発明の範囲に含まれる。また、一
般式(I)の化合物において、RaとRbが異なる場合、
それらが結合されている炭素原子は、非対称中心になっ
てジアステレオ異性体を形成し、本発明には、これらの
化合物各々のジアステレオ異性体およびこれらの混合物
が含まれる。
【0012】また、一般式(I)の化合物において、R
2がアミノであり、R5がヒドロキシ基であり、TがNで
ある場合、2−ヒドロキシ[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジニウム−5−イルは[1,2,
4]トリアゾロ−3−オン[1,5−c]ピリミジニウ
ム−5−イルと互変異性体を形成し得るので、このよう
な互変異性体も本発明の範囲に含まれる。
【化11】 2−ヒドロキシ[1,2,4]トリアゾロ [1,2,4]トリアゾロ−3−オン [1,5-c]ピリミジニウム−5−イル [1,5-c]ピリミジニウム−5−イル
【0013】一方、一般式(I)の化合物において、R2
がアミノ基を除いた他の基であり、R5 がヒドロキシで
あり、TがCHである場合、2−ヒドロキシ[1,3]
イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5−イルは、
[1,3]イミダゾ−ル−4−オン[1,2−c]ピリ
ミジニウム−5−イルと互変異性体を形成し得るので、
このような互変異性体も本発明の範囲に含まれる。
【化12】 2−ヒドロキシ[1,3]イミダゾ [1,3]イミダゾ−ル−4−オン [1,2-c]ピリミジニウム−5−イル [1,2-c]ピリミジニウム−5−イル
【0014】R1基の定義において、望ましくは、メチ
ル基、エチル基、アリル基、プロパギル基または−C
(Ra)(Rb)COOH(ここで、RaおよびRbは同一
であるか異なって、各々水素、メチルまたはエチル基で
あるか、RaおよびRbがそれらが結合している炭素原子
と一緒になってシクロペンチル基を形成する)である。R
2基の定義において、望ましくは、水素またはアミノ基
である。R3基の定義において、望ましくは、水素、メ
チル基またはアミノ基である。R4基の定義において、
望ましくは、メチル基、エチル基、アミノ基またはカル
ボキシルメチル基である。R5基の定義において、望ま
しくは、水素、メチル基、アミノ基またはヒドロキシル
基である。本発明の化合物中、優れた抗菌力の望ましい
化合物の例は表1に示した。
【表1】
【表2】
【0015】前記一般式(I)の化合物の薬剤学的に許
容される無毒性塩は、塩酸、臭素酸、燐酸、硫酸のよう
な無機酸との塩または酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン
酸、ギ酸、マレイン酸、水酸、琥珀酸、安息香酸、酒石
酸、フマル酸、マンデリン酸、アスコルビン酸、マリン
酸のような有機カルボキル酸またはメタンスルホン酸、
パラ−トルエンスルホン酸のようなスルホン酸との塩お
よびペニシリンとセファロスポリンの技術分野で公知さ
れている他の酸などとの塩を含む。これらの酸付加塩な
どは常法により得られる。また、一般式(I)の化合物
は、R1基によっては塩基との無毒性を形成することも
できる。ここで用いられる塩基は、アルカリ金属水酸化
物類(例:水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)、アル
カリ土金属水酸化物類(例:水酸化カルシウム)、重炭
酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸カルシウムなどの無機塩基とアミノ酸の
ような有機塩基が含まれる。
【0016】薬剤学的に許容可能な無毒性塩は、公知の
方法より、例えば、一般式(I)の化合物を溶媒存在下
で前記塩に相応する酸または塩基1ないし4当量と反応
させて製造し得る。前記溶媒としては水、または水と水
−混和性溶媒、例えば、メタノール、エタノール、アセ
トニトリル、アセトンとの混合物が用いられる。一般式
(I)の化合物の生理学的に加水分解され得るエステル
の例としては、インダニル、フタリディル、メトキシメ
チル、ピバロイルオキシメチル、グリシルオキシメチ
ル、フェニルグリシルオキシメチル、5−メチル−2−
オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチルおよび
ペニシリンとセファロスポリンの技術分野で公知の他の
生理学的に加水分解され得るエステルを含む。かかるエ
ステルは、公知の方法により製造する。
【0017】一般式(I)の化合物の溶媒和物の例とし
ては、水混和性溶媒、例えば、メタノール、エタノー
ル、アセトンまたはアセトニトリル、さらに望ましく
は、エタノールとの溶媒和物が挙げられる。一般式
(I)の化合物は、種々のグラム陽性および陰性菌に対
して高い抗菌作用を示し、人間を含む動物の細菌感染の
予防および治療を目的として用いられる。一般式(I)
の化合物は、通常の剤薬用担体と賦形剤を用いて常法に
したがって製剤化し、単位投与量形または多容量容器に
含有される。この組成物はオイルまたは水性媒質中の溶
液、懸濁液または乳化液などの形態として存在し、通常
の分散剤、懸濁化剤または安定化剤を含有することがで
きる。また、この組成物は、例えば、無菌、発熱物質が
除去された水で使用前に溶かして用いる乾燥粉末の形態
で存在することもある。また、一般式(I)の化合物
は、ココアバターまたはその他のグリセリドのような通
常のざ剤基剤を用いてざ剤として製剤化することもでき
る。所望により、本発明の化合物は、ペニシリンまたは
セファロスポリンのような他の抗菌剤と組合わせて投与
することもできる。
【0018】単位容量形の組成物の場合には、一般式
(I)の化合物の活性成分を約50ないし1,500m
g含有することが望ましい。一般式(I)の化合物の量
は、患者の体重、年令および疾病の特殊な性質と重症度
のような要因に応じて医者の処方による。しかし、成人
に対しては、投与の頻度と経路によって一日に約500
ないし5,000mg投与することが普通であり、筋肉
内または静脈内の投与の時、一回の投与量に分けて、一
日に普通約150ないし3,000mgの全投与量で十
分であるが、一部菌株の感染の場合は、より多量投与す
ることが望ましい。本発明の化合物は、広範囲な抗菌作
用を表すが、一般に、グラム陰性菌に対して活性が高
く、これらの化合物はβ−ラクタマーゼを生成する多く
のグラム陰性菌にも適用される。特に、本発明の化合物
はシュードモナス菌株に対して極めて高い活性を表す。
【0019】本発明による次の一般式(I)の化合物、
その薬剤学的に許容され得る無毒性塩、生理学的に加水
分解され得るエステル、水和物または溶媒和物は、下記
一般式(II)の化合物を溶媒の存在下、下記一般式(II
I)の化合物と反応させ、所望によって、反応前や後に
アミノ保護基または酸保護基を除去するか、またはS−
オキシド[S−(0)n]を還元させることによって製
造される。
【化13】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、QおよびTは前記
で定義した通りであり、nは0または1であり;R6
水素またはアミノ保護基であり;R7はC1-4アルキル
基、C3-4アルケニル基、C3-4アルキニル基または−C
(Ra)(Rb)CO2(Rc)基であり、この時、Ra
よびRは同一であるか異なって、各々水素またはC
1-4アルキル基を表すか、またはRおよびRbはそれら
が結合している炭素原子と一緒になってC3-7シクロア
ルキル基を形成し、Rcは水素またはカルボキシル保護
基であり;R8は、水素またはカルボキシル保護基であ
り;Lは脱離基である。
【0020】前記において、アミノ保護基はアシル、置
換または非置換されたアル(低級)アルキル(例えば、
ベンジル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、4
−メトキシベンジルなど)、ハロ(低級)アルキル(例
えば、トリクロロメチル、トリクロロエチルなど)、テ
トラヒドロピラニル、置換されたフェニルチオ、置換さ
れたアルキリデン、置換されたアルアルキリデン、置換
されたシクロリデンなどのような通常のアミノ保護基を
いう。アミノ保護基として適当なアシル基は、脂肪族ア
シルおよび芳香族または複素環を有するアシル基である
こともできる。かかるアシル基の例としては、炭素数1
−6の低級アルカノイル(例えば、ホルミル、アセチ
ル)、炭素数2−6のアルコキシカルボニル(例えば、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなど)、低級
アルカンスルホニル(例えば、メタンスルホニル、エタ
ンスルホニル)、またはアル(低級)アルコキシカルボ
ニル(例えば、ベンジルオキシカルボニルなど)などが
挙げられる。前記のアシルは、ハロゲン、ヒドロキシ、
シアノ、ニトロなど1−3個の適当な置換基を有するこ
とができる。その以外にも、シラン、硼素、燐化合物と
アミノ基との反応生成物もアミノ保護基として用いられ
る。R7 のRやR8 のカルボキシル保護基とは、通
常、穏和な条件下で除きやすいものであれば全て適当で
あり、例としては、(低級)アルキルエステル(例え
ば、メチルエステル、t−ブチルエステルなど)、(低
級)アルケニルエステル(例えば、ビニルエステル、ア
リルエステルなど)(低級)アルコキシ(低級)アルキ
ルエステル(例えば、メトキシメチルエステルなど)、
(低級)アルキルチオ(低級)アルキルエステル(例え
ば、メチルチオメチルエステルなど)、ハロ(低級)ア
ルキルエステル(例えば、2,2,2−トリクロロエチ
ルエステルなど)、置換または非置換されたアルアルキ
ルエステル(例えば、ベンジルエステル、p−ニトロベ
ンジルエステル、p−メトキシベンジルエステル)また
はシリルエステルなどがある。前記のアミノ保護基やカ
ルボキシル保護基は、加水分解反応や還元反応などの穏
和な反応の条件下で、容易に除去されて遊離アミノ基や
カルボキシル基を形成し得るもので、一般式(I)の化
合物の性質によって適切に選択して用いる。Lは脱離基
として、例えば、塩素、弗素などのハロゲン、アセトキ
シなどの(低級)アルカノイルオキシ、メタンスルホニ
ルオキシなどの(低級)アルカンスルホニルオキシ、p
−トルエンスルホニルオキシなどのアレネスルホニルオ
キシまたはアルコキシカルボニルオキシなどがある。
【0021】前記一般式(II)において、点線が表す意
味は、一般式(II)の化合物が単独に次の一般式(II−
a)の化合物または一般式(II−b)の化合物各々を表
すか一般式(II−a)の化合物と(II−b)の化合物と
の混合物を意味する。
【化14】 (式中、n、R6、R7、R8およびLは前記の定義と同
一である)
【0022】本発明の出発物質である一般式(II)の化
合物は、公知の化合物として、次の反応式にしたがって
製造される。即ち、次の一般式(IV)の化合物または
その塩をアシル化剤で活性化した後、一般式(V)の化
合物と反応させることによって製造される。
【化15】 (反応式中、n、R6、R7、R8および前記の定義と同
一であり、一般式(V)の化合物で点線は一般式(V)
の化合物が単独に下記一般式(V−a)の化合物、また
は一般式(V−b)の化合物を表すか一般式(V−a)
の化合物と一般式(V−b)の化合物との混合物を表
す。
【化16】 (式中、n、R8 およびLは前述のことと同一である)
【0023】本発明のもう他の出発物質である前記一般
式(III)の化合物は下記反応式によって下記一般式
(VI)の化合物を環化反応させて、下記一般式(VI
I)の化合物を製造し、ここに置換基R4を導入して一般
式(VIII)の化合物を製造し、これをさらにアルカリ
金属ヒドロスルフィド(M−SH)で還元することによ
って製造される。
【化17】 (式中、R2、R3、R4およびR5は前述の通りであり、
9はC1-4アルキル基であり、Xはハロゲン原子または
スルファートなどのような酸残基を表し、Mはアルカリ
金属原子として、とくに、リチウム、ナトリウムまたは
カリウムである)
【0024】前記反応式において、一般式(VI)の化
合物から一般式(VII)の化合物を合成する環化反応
は、目的化合物である一般式(IV)の化合物の特性に
したがって、アセトアルデヒド、ブロムピルブ酸メチ
ル、4−ブロム酢酸メチルおよびブロム酢酸エチルなど
からなる群から適切に選択された試薬が用いられる。こ
の時の反応は、0ないし150℃、望ましくは、60な
いし120℃の温度範囲で30分ないし48時間、望ま
しくは、1ないし20時間行われる。一般式(VII)の
化合物に置換基R4を導入して、一般式(II)の化合物
を製造する反応において、置換基R4によって、ヨウ化
メチル、臭化エチル、ヨウ化ブチルのようなハロゲン化
アルキルや硫酸ジメチル、硫酸ジエチルのような硫酸ジ
アルキルまたは2−ヨードエタノール、ブロム酢酸t−
ブチル、0−アルキル(またはアリール)スルホニルヒ
ドロキシルアミンなどを適切に選択して用いられる。こ
こで使用可能な溶媒としては、反応に悪影響を与えな
い、いずれの溶媒も用いられるが、水とテトラヒドロフ
ラン、アセトニトリル、アルコール類などのような水混
和性極性溶媒からなる混合溶媒が用いられ、とくに、望
ましくは水およびテトラヒドロフランの混合溶媒が良
く、反応は0ないし150℃で行われるが、通常、溶媒
の還流温度で行われ、反応時間は1ないし48時間、望
ましくは、15ないし30時間が適している。
【0025】また、一般式(VIII)の化合物から一般
式(III)の化合物を製造する還元反応に用いられるア
ルカリ金属ヒドロスルフィドとしては、硫化水素ナトリ
ウムまたは硫化水素カリウムがとくに望ましく、反応溶
媒は反応に悪影響を与えないいずれの溶媒も用いられる
が、メタノール、エタノールなどのようなアルコル類が
望ましく、反応は、通常、溶媒の還流温度で行うが、加
熱還流時、さらに気泡が発生しなくなると、反応が完了
する。前記一般式(I)の化合物の製造において、アミ
ノ保護基や酸保護基はセファロスポリン分野に公知の常
法により除去し得る。即ち、加水分解または還元反応に
より保護基が除去され得、保護基としてアミド基を含む
場合には、イミノハロゲン化およびイミノエーテル化を
経て加水分解することが望ましい。酸加水分解反応はト
リ(ジ)フェニルメチル基またはアルコキシカルボニル
基の除去に有用であり、蟻酸、トリフルオロ酢酸、p−
トルエンスルホン酸、塩酸などの有機酸または無機酸を
用いて行う。
【0026】一方、本発明で一般式(II)化合物のC−
3位置に一般式(III)の化合物を導入して、一般式
(I)化合物を製造する時、溶媒としてはN,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシドまたはメタノールのような極性溶媒
が用いられる。反応温度は0〜80℃、望ましくは20
〜40℃の範囲で反応がよく進み、一般式(III)の化
合物は一般式(II)の化合物に対して0.5〜2当量、
望ましくは0.9〜1.1当量が用いられる。
【0027】前記反応の生成物から再結晶化、イオン泳
動法、シリカゲルカラムクロマトグラフィまたはイオン
交換樹脂クロマトグラフィなどの種々の方法により所望
の一般式(I)の化合物を分離精製し得る。
【0028】下記の製造例および実施例は、本発明をさ
らに詳細に説明し、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。 製造例1 7−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジン−5−チオンの合成 1,4,6−トリアミノ−2−(1H)−ピリミジンチ
オン15.7gを蟻酸150mlに溶かして、24時間
加熱還流した後、室温に冷却し、減圧下溶媒を除去した
残留物にアセトン200mlを加えて固体化した。生成
した固体を濾過し、アセトン300mlで洗浄した後、
乾燥して白色固体の標記化合物15.1gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):5.90(s,1H),
6.52(s,2H),8.19(s,1H),12.9
5(bs,1H) 融点:>187℃(分解)
【0029】製造例2 7−アミノ−8−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジン−5−チオンの合成 5−メチル−1,4,6−トリアミノ−2(1H)−ピ
リミジンチオン17.1gを蟻酸150mlに溶かした
後、製造例1と同一な方法にしたがって白色固体の標記
化合物15.3gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):2.10(s,3H),
6.21(s,2H),8.12(s,1H),12.8
1(bs,1H) 融点:>197℃(分解)
【0030】製造例3 2,7−ジアミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジン−5−チオンの合成 1,4,6−トリアミノ−2(1H)−ピリミジンチオ
ン10gを蒸留水500mlに懸濁させた溶液にブロモ
ニトリル15gを入れて、70℃で24時間攪拌した。
反応液を室温に冷却した後、1N−荷性ソーダ溶液でp
H7〜8となるように調整して、0〜4℃で6時間放置
した。生成した沈殿物を濾過して蒸留水300mlおよ
びアセトン300mlで洗浄し乾燥して標記化合物12
gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):5.83(s,1H),
7.53(s,2H),7.85(s,2H),12.9
2(bs,1H) 融点:>195℃(分解)
【0031】製造例4 7−アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合成 製造例1から得た7−アミノ[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−5−チオン16.9gを蒸
留水100mlおよびテトラヒドロフラン30mlに懸
濁させた溶液に、荷性ソーダ4.4gを加えて清い溶液
になるように攪拌した後、ヨウ化メチル17gを加え、
室温で1時間攪拌した。生成した固体を濾過し、蒸留水
100mlで洗浄して、真空オブンで乾燥した白色固体
14.3gをテトラヒドロフラン200mlに懸濁さ
せ、ヨウ化メチル30gを加えた後、40時間加熱還流
した。反応液を室温に冷却し、生成した固体を濾過し
て、アセトン100mlで洗浄した後、乾燥して得た白
色固体24.9gをメタノール100mlに溶解した
後、70%硫化水素ナトリウム4.4gを加えて、気泡
が発生しなくなるまで加熱還流した。反応液を室温に冷
却した後、生成した固体を濾過し、メタノール50ml
および蒸留水30mlで洗浄した後、乾燥して白色固体
の標記化合物5.7gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.60(s,3H),
5.75(s,1H),7.03(s,2H),8.62
(bs,1H) 融点:>195℃(分解)
【0032】製造例5 7−アミノ−1,8−ジメチル[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合成 製造例2から得た7−アミノ−8−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
18.1gを製造例4と同一な方法で処理して白色固体
の標記化合物5.8gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):2.19(s,3H),
3.87(s,3H),6.79(s,2H),8.54
(s,1H) 融点:>200℃(分解)
【0033】製造例6 2,7−ジアミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合成 製造例3から得た2,7−ジアミノ[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン18.3
gを蒸留水150mlおよびテトラヒドロフラン40m
lに懸濁した溶液に荷性ソーダ4.5gを加えて清澄な
溶液になるまで攪拌した後、ヨウ化メチル18gを加
え、1時間室温で攪拌した。生成した固体を濾過して蒸
留水200mlで洗浄および乾燥して得た白色固体をテ
トラヒドロフラン200mlに懸濁し、ヨウ化メチル3
0gを加え、24時間加熱還流した。反応液を室温に冷
却した後、生成した固体を濾過してアセトン400ml
で洗浄した後、乾燥して白色固体26gを得た。この固
体をメタノール100mlに溶解して、70%硫化水素
ナトリウム4.6gを加えて、気泡が発生しなくなるま
で加熱還流した。反応液を室温に冷却した後、生成した
固体を濾過し、メタノール50mlおよび蒸留水30m
lで洗浄した後、白色固体の標記化合物6.2gを得
た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.45(s,3H),
6.15(s,1H),7.75(s,2H),7.83
(s,2H) 融点:>230℃(分解)
【0034】製造例7 2,7−ジアミノ−1,8−ジメチル[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合成 5−メチル−1,4,6−トリアミノ−2(1H)−ピ
リミジンチオン12gを蒸留水500mlに懸濁した溶
液にブロモニトリル16gを入れ、70℃で24時間攪
拌した。反応液を室温に冷却した後、1N−荷性ソーダ
溶液でpHを7〜8となるようにして、0〜4℃で6時
間放置した。生成した沈殿物を濾過して蒸留水300m
lおよびアセトン400mlで洗浄した後、乾燥した白
色固体13.2gを製造例4と同一な方法にしたがって
反応を行って標記化合物6.4gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):2.15(s,3H),
3.87(s,3H),7.82(s,2H),7.95
(s,2H) 融点:>281℃(分解)
【0035】製造例8 7−アミノ−1−カルボキシメチル[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合成 製造例1から得た7−アミノ[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−5−チオン14.3gを蒸
留水100mlおよびテトラヒドロフラン30mlに懸
濁した溶液に荷性ソーダ3.5gを加えて完全に溶かし
た後、ヨウ化メチル18gを加え、室温で1時間攪拌し
た。反応中に生成した固体を濾過し、蒸留水300ml
で洗浄した後、真空オブンで乾燥した。乾燥して得た白
色固体をテトラヒドロフラン200mlに懸濁し、t−
ブチルブロモアセテート30gを加えた後、24時間加
熱還流した。反応液を室温に冷却した後、生成した固体
を濾過してアセトン300mlで洗浄した後、乾燥して
得た白色固体22gをメタノール100mlに溶解し
た。ここに、70%硫化水素ナトリウム4.5gを加え
て、気泡が発生しなくなるまで加熱還流した。反応液を
室温に冷却した後、生成した固体を濾過し、メタノール
50mlおよび蒸留水50mlで洗浄した後、乾燥して
白色固体の標記化合物6.4gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):4.92(s,2H),
5.87(s,1H),7.43(s,2H),8.52
(s,1H) 融点:>215℃(分解)
【0036】製造例9 7−アミノ−8−メチル−1−カルボキシメチル[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チ
オンの合成 製造例2から得た7−アミノ−8−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
15.4gを蒸留水100mlおよびテトラヒドロフラ
ン30mlに懸濁した溶液に荷性ソーダ3.5gを加え
て清澄な溶液になるまで攪拌した後、製造例8と同様に
実施して白色固体の標記化合物7.2gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):2.15(s,3H),
4.84(s,2H),7.42(s,2H),8.49
(s,1H) 融点:>240℃(分解)
【0037】製造例10 7−アミノ−1,2−ジメチル[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合成 1,4,6−トリアミノ−2(1H)−ピリミジンチオ
ン8.6gを酢酸50mlに溶かし、酢酸無水物10.2
gを加えた後、24時間還流した。生成した沈殿物を濾
過して酢酸100mlとアセトン200mlで洗浄し、
蒸留水100mlに懸濁した後、荷性ソーダ4gを徐々
に滴加して完全に溶解させた。ここに、テトラヒドロフ
ラン20mlを加え、ヨウ化メチル7.1gを混ぜた
後、1時間攪拌した。生成した固体を濾過して蒸留水2
00mlおよびアセトン300mlで洗浄して、乾燥し
た後、テトラヒドラフラン50mlに溶かし、ヨウ化メ
チル10gを加えて、12時間還流した。生成した固体
を濾過してアセトン300mlで洗浄し乾燥して得た固
体13.2gをメタノール50mlに溶解させた。ここ
に、70%硫化水素ナトリウム6gを加え2時間還流し
た後、反応液を室温に冷却して、生成した沈殿物を濾過
し、アセトン200mlおよび蒸留水200mlで洗浄
した後、乾燥して白色固体の標記化合物5.3gを得
た。 NMR(δ,DMSO−d6):2.47(s,3H),
3.63(s,3H),5.95(s,1H),6.68
(s,2H) 融点:>250℃(分解)
【0038】製造例11 7−アミノ−1,2,8−トリメチル[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合成 5−メチル−1,4,6−トリアミノ−2(1H)−ピ
リミジンチオン7.4gを酢酸50mlに溶かし、酢酸
無水物9.5gを加えた後、製造例10と同様に実施し
て白色固体の標記化合物4.8gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):2.02(s,3H),
2.42(s,3H),3.67(s,3H),6.68
(s,2H) 融点:>245℃(分解)
【0039】製造例12 7−アミノ−1−ヒドロキシエチル[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合成 製造例1から得た7−アミノ[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−5−チオン16.9gを蒸
留水100mlおよびテトラヒドロフラン30mlに懸
濁した溶液に荷性ソーダ4.4gを加えて、完全に清澄
な溶液になるまで攪拌した。ここに、2−ヨードエタノ
ール20gを加え、室温で1時間攪拌した後、製造例4
と同様に実施して白色固体の標記化合物6.1gを得
た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.32(t,2H),
3.94(t,2H),4.82(bs,1H),5.8
4(s,1H) 7.27(s,2H),8.51(s,1H) 融点:>270℃(分解)
【0040】製造例13 7−アミノ−2−メチル−1−カルボキシメチル[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チ
オンの合成 1,4,6−トリアミノ−2(1H)−ピリミジンチオ
ン8.6gを酢酸50mlに溶かし、酢酸無水物10.2
gを加えた後、24時間加熱還流した。生成した固体を
濾過して酢酸150mlとアセトン300mlで洗浄し
た後、蒸留水100mlに懸濁して、荷性ソーダ4gを
徐々に滴加して完全に溶解させた。ここに、テトラヒド
ロフラン20mlを加え、ヨウ化メチル7.1gを混ぜ
た後、1時間攪拌した。生成した固体を濾過して蒸留水
300mlとアセトン400mlで洗浄し、乾燥して、
テトラヒドラフラン50mlに溶かした後、t−ブチル
ブロモアセテート15gを混ぜ、12時間加熱還流し
た。生成した固体を濾過してアセトン300mlで洗浄
し、乾燥して得た固体14.3gをメタノール50ml
に溶解した。ここに、70%硫化水素ナトリウム6gを
加えて2時間還流した後、室温に冷却して、生成した沈
殿物を濾過して、アセトン300mlおよび蒸留水30
0mlで洗浄および乾燥して白色固体の標記化合物5.
3gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):2.43(s,3H),
4.84(s,2H),5.25(s,1H),7.21
(s,2H) 融点:>242℃(分解)
【0041】製造例14 2,7−ジアミノ−1−カルボキシメチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の合成 製造例3から得た2,7−ジアミノ[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン18.3
gを蒸留水150mlおよびテトラヒドロフラン40m
lに懸濁した溶液に荷性ソーダ4.5gを加えて、清澄
な溶液になるまで攪拌した後、ヨウ化メチル18gを加
え、室温で1時間攪拌した。生成した固体を濾過して蒸
留水200mlで洗浄し、乾燥して得た白色固体をテト
ラヒドロフラン200mlに懸濁し、t−ブチルブロモ
アセテート32gを加え、24時間加熱還流した後、製
造例6と同様に実施して白色固体の標記化合物6.7g
を得た。 NMR(δ,DMSO−d6):4.94(s,2H),
5.42(s,1H),7.75(s,2H),7.97
(s,2H) 融点:>260℃(分解)
【0042】製造例15 2,7−ジアミノ−1−ヒドロキシエチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の合成 製造例3から得た2,7−ジアミノ−[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオンを用
い、ここに製造例14でのt−ブチルブロモアセテート
の代わりに2−ヨードエタノール27gを加え、同様に
実施して白色固体の標記化合物6.4gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.51(t,2H),
4.01(t,2H),4.91(bs,1H),5.3
6(s,1H) 7.82(s,2H),8.02(s,2H) 融点:>246℃(分解)
【0043】製造例16 7−アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合成 1,4,6−トリアミノ−2(1H)−ピリミジンチオ
ン10gをジメチルホルムアミド20mlに溶解した
後、ヨウ化メチル11gを加え、常温で2時間攪拌した
後、ジエチルエーテル50mlを加えた。生成した固体
を濾過し、アセトン400mlで洗浄し、乾燥して白色
粉末の固体10.4gを得た。ここで得た固体をジメチ
ルホルムアミド20mlに溶かし、カルボニルイミダゾ
ル5gを加えた後、常温で1時間攪拌した。反応液にジ
エチルエーテル60mlを加えて、生成した固体を濾過
し、メチレンジクロリド100mlで十分洗浄し乾燥し
て白色粉末の固体である7−アミノ−5−メチルチオ
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン
9.7gを得た。この固体をテトラヒドロフラン200
mlに溶かし、ヨウ化メチル25gを加えた後12時間
加熱還流した。反応液を室温に冷却し、生成した固体を
濾過した後、アセトン400mlで洗浄し乾燥して得た
白色固体23gをメタノール100mlに溶解した後、
70%硫化水素ナトリウム4.4gを加えて気泡が発生
しなくなるまで加熱還流した。反応液を室温に冷却した
後、生成した固体を濾過し、メタノール50mlおよび
蒸留水30mlで洗浄し乾燥して白色固体の標記化合物
5.7g得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.82(s,3H),
5.31(s,1H),7.24(s,2H) 融点:>260℃(分解)
【0044】製造例17 7−アミノ−1−カルボキシメチル[1,2,4]トリ
アゾール−3−オン[1,5−c]ピリミジン−5−チ
オンの合成 製造例16から得た中間物質7−アミノ−5−メチルチ
オ[1,2,4]トリアゾール−3−オン[1,5−
c]ピリミジン9.5gをテトラヒドロフラン200m
lに溶かし、t−ブロモ酢酸ブチル30gを加えて、3
0時間加熱還流した後、反応液を室温に冷却して、生成
した固体を濾過し、アセトン200mlで洗浄した後、
乾燥して得た固体8.4gをメタノール100mlに溶
解した。ここに、70%硫化水素ナトリウム4.4gを
加えて2時間加熱還流した後、室温に冷却し、生成した
固体を濾過してメタノール200mlおよび蒸留水20
0mlで洗浄した後、乾燥して白色固体の標記化合物
5.6gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):4.97(s,2H),
5.29(s,1H),7.32(s,2H) 融点:>255℃(分解)
【0045】製造例18 7−アミノ−1−ヒドロキシエチル[1,2,4]トリ
アゾール−3−オン[1,5−c]ピリミジン−5−チ
オンの合成 製造例17と同様に実施するが、製造例17で用いたt
−ブチルブロモアセテートの代わりに、2−ヨードエタ
ノール27gを用いて白色固体の標記化合物5.3gを
得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.6(t,3H),
4.1(t,3H),5.27(s,1H),7.36
(s,2H) 融点:>235℃(分解)
【0046】製造例19 7−アミノ−1,8−ジメチル[1,2,4]トリアゾ
ール−3−オン[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の合成 製造例16の1,4,6−トリアミノ−2(1H)−ピ
リミジンチオンの代わりに、5−メチル−1,4,6−
トリアミノ−2(1H)−ピリミジンチオンを用いて、
製造例16と同様に実施して、白色固体の標記化合物
5.9gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):1.83(s,3H),
3.76(s,3H),6.68(s,2H) 融点:>205℃(分解)
【0047】製造例20 7,8−ジアミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合成 1,4,5,6−テトラアミノ−2(1H)−ピリミジ
ンチオン17.1gを蟻酸150mlに溶かした後、1
2時間加熱還流し、室温に冷却して減圧下で溶媒を除去
した残留物にアセトン200mlを加えて固体化した。
生成した固体を濾過し、アセトン500mlで洗浄した
後、乾燥して得た白色固体16.9gを製造例4の7−
アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミ
ジン−5−チオンの代わりに用いて、実施例4と同様に
実施して白色固体の標記化合物5.4gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.81(s,3H),
7.12(s,2H),8.20(s,2H),8.57
(s,1H) 融点:>215℃(分解)
【0048】製造例21 7,8−ジアミノ−1,2−ジメチル[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合成 製造例10の1,4,6−トリアミノ−2(1H)−ピ
リミジンチオンの代わりに、1,4,5,6−テトラア
ミノ−2(1H)−ピリミジンチオン9.3gを用い
て、製造例10と同様に実施して白色固体の標記化合物
5.7gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):2.51(s,3H),
3.71(s,3H),7.04(s,2H),7.56
(s,2H) 融点:>205℃(分解)
【0049】製造例22 1−メチル−2,7,8−トリアミノ[1,2,4]ト
リアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合成 1,4,5,6−テトラアミノ−2(1H)−ピリミジ
ンチオン12gを蒸留水50mlに懸濁した溶液にブロ
モニトリル15gを加え、70℃で24時間攪拌した。
反応液を室温に冷却した後、1N−荷性ソーダ溶液でp
H7ないし8となるようにして、0ないし4℃で6時間
放置した後、生成した沈殿物を濾過して、蒸留水300
mlおよびアセトン500mlで洗浄し,乾燥して得た
白色固体12.7gを製造例6の2,7−ジアミノ
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−
5−チオンの代わりに用いて、製造例6と同様に実施し
て白色固体の標記化合物6.1gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.52(s,3H),
7.02(s,2H),7.43(s,2H),7.82
(s,2H) 融点:>220℃(分解)
【0050】製造例23 7,8−ジアミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾ
ール−3−オン[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の合成 製造例16の1,4,6−トリアミノ−2(1H)−ピ
リミジンチオンの代わりに、1,4,5,6−テトラア
ミノ−2(1H)−ピリミジンチオン11gを用いて、
製造例16と同様に実施して白色固体の標記化合物5.
3gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.62(s,3H),
7.21(s,2H),7.48(s,2H) 融点:>215℃(分解)
【0051】製造例24 7−アミノ−1−メチル−8−ヒドロキシ[1,2,
4]トリアミノ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の合成 1,4,6−トリアミノ−5−ヒドロキシ−2(1H)
−ピリミジンチオン16.2gを蟻酸150mlに溶解
した後、12時間加熱還流し、室温に冷却して、減圧下
で溶媒を除去した残留物にアセトン200mlを加え
た。生成した固体を濾過し、アセトン300mlで洗浄
して乾燥した固体16.8gを製造例4の7−アミノ
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−
5−チオンの代わりに用いて、製造例4と同様に実施し
て、白色固体の標記化合物5.1gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.65(s,3H),
7.22(s,2H),8.47(s,1H),11.2
4(bs,1H) 融点:>230℃(分解)
【0052】製造例25 2,7−ジアミノ−1−メチル−8−ヒドロキシ[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チ
オンの合成 1,4,6−トリアミノ−5−ヒドロキシ−2(1H)
−ピリミジンチオン10.5gを蒸留水500mlに懸
濁した溶液にブロモニトリル15gを入れて、70℃で
20時間攪拌した。反応液を室温に冷却した後、1N−
荷性ソーダ水溶液でpH7ないし8となるようにして、
0ないし4℃で6時間放置した後、生成した沈殿物を濾
過して蒸留水300mlおよびアセトン300mlで洗
浄し、乾燥して得た固体11.4gを製造例6の2,7
−ジアミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジン−5−チオンの代わりに用いて製造例6と同様
に実施して、白色固体の標記化合物5.2gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.58(s,3H),
7.41(s,2H),7.96(s,2H),10.8
9(bs,1H) 融点:>240℃(分解)
【0053】製造例26 7−アミノ−1−メチル−8−ヒドロキシ[1,2,
4]トリアゾール−3−オン[1,5−c]ピリミジン
−5−チオンの合成 製造例16の1,4,6−トリアミノ−2(1H)−ピ
リミジンチオンの代わりに、1,4,6−トリアミノ−
5−ヒドロキシ−2(1H)−ピリミジンチオン11g
を用いて製造例16と同様に実施して、白色固体の標記
化合物5.4gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.64(s,3H),
8.04(s,2H),11.2(bs,1H),11.
7(bs,1H) 融点:>235℃(分解)
【0054】製造例27 7−アミノ−2−メトキシ−1−メチル[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの合
成 2−メチルチオ−1,4,6−トリアミノピリミジン1
8.6gをジメチルホルムイミド50mlに溶かし、カ
ルボニルジイミダゾール10.2gを加えた後、常温に
1時間攪拌した。反応液にジエチルエーテル200ml
を加えて生成した固体を濾過し、ジクロロメタン100
mlと蒸留水200mlで洗浄した後、乾燥した。乾燥
した固体を蒸留水100mlに懸濁した後、攪拌しなが
ら清澄な溶液になるまで荷性ソーダ約4gを徐々に加え
た。ここに、ヨウ化メチル17gを加え、30分間攪拌
した後、生成した固体を濾過して、蒸留水400mlで
洗浄し乾燥した。乾燥した固体18.4gをテトラヒド
ロフラン150mlに溶かした後、ヨウ化メチル30g
を加え、10時間加熱還流して、室温に冷却して生成し
た固体を濾過しアセトン500mlで洗浄した後、乾燥
して得た白色固体をメタノール100mlに溶かした。
ここに、70%硫化水素ナトリウム9gを加え、2時間
加熱還流した後、室温に冷却して、生成した固体をメタ
ノール100mlおよび蒸留水100mlで洗浄した
後、乾燥して白色粉末の標記化合物9.7gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.67(s,3H),
4.01(s,3H),5.86(s,1H),7.03
(s,2H) 融点:>227℃(分解)
【0055】製造例28 7−アミノ−1,8−ジメチル−2−メトキシ[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チ
オンの合成 製造例27の2−メチルチオ−1,4,6−トリアミノ
ピリミジンの代わりに、5−メチル−2−メチルチオ−
1,4,6−トリアミノピリミジン20.1gを用いて
製造例27と同様に実施して、白色粉末の標記化合物
8.7gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):2.04(s,3H),
3.54(s,3H),3.99(s,3H),7.12
(s,2H) 融点:>218℃(分解)
【0056】製造例29 1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジ
ン−5−チオンの合成4−アミノ−2−メチルチオピリ
ミジン14.1gを蒸留水200mlに懸濁した溶液を
100℃で加熱しながら、酢酸ナトリウム8.2gおよ
び50%クロロアセトアルデヒド32gを加えた。反応
液を30分間攪拌し、常温に冷却した後、減圧下で脱水
した。残留物にテトラヒドロフラン200mlを加えた
後濾過して不溶性物質を除去した。濾液にヨウ化メチル
20gを加え、10時間加熱攪拌した後、常温に冷却し
た。生成した固体を濾過し、テトラヒドロフラン 50
mlで洗浄し乾燥して得た固体17.8gを蒸留水10
0mlに懸濁した。この懸濁液に70%硫化水素ナトリ
ウム8gを加えた後、気泡が発生しなくなるまで70な
いし80℃で加熱攪拌した。反応液を常温に冷却し、濃
塩酸で中和した後、生成した固体を濾過して蒸留水20
mlおよびアセトン50mlで洗浄し、乾燥して白色粉
末の標記化合物5.8gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.83(s,3H),
7.19(d,1H),7.89(d,1H),8.03
(d,1H),8.22(d,1H) 融点:>232℃(分解)
【0057】製造例30 7−アミノ−1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2−
c]ピリミジン−5−チオンの合成 4,6−ジアミノ−2−メチルチオピリミジン15.6
gを用いて製造例29の方法と同様に実施して標記化合
物4.7gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.55(s,3H),
5.72(s,1H),6.73(s,2H),7.39
(d,1H) 7.82(d,1H) 融点:>241℃(分解)
【0058】製造例31 1−メチル−7−メチルアミノ[1,3]イミダゾ
[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの合成 4−アミノ−6−メチルアミノ−2−メチルチオピリミ
ジン17gを用いて製造例29の方法と同様に実施して
標記化合物5.7gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):2.76(d,3H),
3.60(s,3H),5.77(s,1H),7.17
(q,1H) 7.38(d,1H),7.82(d,1H) 融点:>267℃(分解)
【0059】製造例32 7−ジメチルアミノ−1−メチル[1,3]イミダゾ
[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの合成 4−アミノ−6−ジメチルアミノ−2−メチルチオピリ
ミジン18.4gを用いて、製造例29の方法と同様に
実施して標記化合物6.9gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.08(s,6H),
3.58(s,3H),5.97(s,1H),7.41
(q,1H) 7.80(d,1H) 融点:>257℃(分解)
【0060】製造例33 7−モルポリン−1−メチル[1,3]イミダゾ[1,
2−c]ピリミジン−5−チオンの合成 4−アミノ−6−モルホリン−2−メチルチオピリミジ
ン22.6gを用いて製造例29の方法と同様に実施し
て標記化合物8.3gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.55〜3.71
(m,8H),3.61(s,3H),6.25(s,1
H),7.45(d,1H),7.82(d,1H) 融点:>247℃(分解)
【0061】製造例34 7−メトキシ−1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2
−c]ピリミジン−5−チオンの合成 4−アミノ−6−メトキシ−2−メチルチオピリミジン
17.1gを用いて製造例29の方法と同様に実施して
標記化合物4.1gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.59(s,3H),
4.07(s,3H),5.99(s,1H),7.41
(d,1H) 7.83(d,1H) 融点:>221℃(分解)
【0062】製造例35 7,8−ジアミノ−1−メチル[1,3]イミダゾ
[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの合成 2−メチルチオ−4,5,6−トリアミノピリミジン1
7.1gを用いて製造例29の方法と同様に実施して標
記化合物6.9gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.57(s,3H),
4.23(s,2H),6.87(s,2H),7.37
(d,1H),7.81(d,1H) 融点:>259℃(分解)
【0063】製造例36 7−アミノ−1,8−ジメチル[1,3]イミダゾ
[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの合成 4,6−ジアミノ−5−メチル−2−メチルチオピリミ
ジン17gを用いて製造例29と同様に実施して標記化
合物6.3gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):1.97(s,3H),
3.63(s,3H),6.97(s,2H),7.18
(d,1H),7.40(d,1H) 融点:>255℃(分解)
【0064】製造例37 2−エチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジ
ン−5−チオンの合成 4−アミノ−2−メチルチオピリミジン14.1gを蒸
留水200mlに懸濁した溶液を100℃で加熱しなが
ら、酢酸ナトリウム8.2gおよび50%クロロアセト
アルデヒド32gを加えた。反応液を30分間攪拌し、
常温に冷却した後、減圧下で脱水した。残留物にテトラ
ヒドロフラン200mlを加えた後、濾過して不溶性物
質を除去した。濾液にヨウ化エチル30gを加え、20
時間加熱攪拌した後、常温に冷却した。生成した固体を
濾過し、テトラヒドロフラン50mlで洗浄し、乾燥し
て得た固体18.3gを蒸留水100mlに加えて懸濁
した。この懸濁液に70%硫化水素ナトリウム8gを加
えた後、気泡が発生しなくなるまで70ないし80℃で
加熱攪拌した。反応液を常温に冷却し、濃塩酸で中和し
た後、生成した固体を濾過して蒸留水20mlおよびア
セトン50mlで洗浄し乾燥して白色粉末の標記化合物
6.3gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):1.27(t,3H),
4.13(q,2H),7.17(d,1H),7.87
(d,1H),8.07(d,1H),8.20(d,1
H) 融点:>239℃(分解)
【0065】製造例38 7−アミノ−2−エチル[1,3]イミダゾ[1,2−
c]ピリミジン−5−チオンの合成 4,6−ジアミノ−2−メチルチオピリミジン(15.
6g)を用いて製造例37の方法と同様に実施して標記
化合物4.8gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):1.31(t,3H),
4.20(q,2H),5.81(s,1H),6.84
(s,2H),7.37(d,1H),7.83(d,1
H) 融点:>243℃(分解)
【0066】製造例39 1−エチル−7−メチルアミノ[1,3]イミダゾ
[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの合成 4−アミノ−6−メチルアミノ−2−メチルチオピリミ
ジン17gを用いて製造例37の方法と同様に実施して
標記化合物5.4gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):1.29(t,3H),
2.83(d,3H),4.13(q,2H),5.78
(s,1H),7.27(q,1H),7.31(d,1
H) 7.79(d,1H) 融点:>257℃(分解)
【0067】製造例40 7,8−ジアミノ−1−エチル[1,3]イミダゾ
[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの合成 2−メチルチオ−4,5,6−トリアミノピリミジン1
7.1gを用いて製造例37と同様に実施して標記化合
物6.7gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):1.33(t,3H),
4.21(q,2H),4.39(bs,2H),6.9
3(s,2H) 7.29(d,1H),7.71(d,1H) 融点:>260℃(分解)
【0068】製造例41 7−アミノ−1−エチル−8−メチル[1,3]イミダ
ゾ[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの合成 4,6−ジアミノ−5−メチル−2−メチルチオピリミ
ジン17gを用いて、製造例37の方法と同様に実施し
て標記化合物6.4gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):1.31(t,3H),
1.98(s,3H),4.19(q,2H),6.83
(s,2H) 7.42(d,1H),7.85(d,1H) 融点:>257℃(分解)
【0069】製造例42 7−アミノ−1−ヒドロキシエチル[1,3]イミダゾ
[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの合成 4,6−ジアミノ−2−メチルチオピリミジン15.6
gを蒸留水200mlに懸濁した溶液を100℃で加熱
しながら、酢酸ナトリウム8.2gおよび50%クロロ
アセトアルデヒド32gを加えた。反応液を30分間攪
拌し、常温に冷却した後、減圧下で脱水した。残留物に
テトラヒドロフラン200mlを加えた後、濾過して不
溶性物質を除去した。濾液に2−ヨードエタノール30
gを加え、20時間加熱攪拌した後、常温に冷却した。
生成した固体を濾過し、テトラヒドロフラン50mlで
洗浄し乾燥して得た固体19.2gを蒸留水100ml
に加えて懸濁した。この懸濁液に70%硫化水素ナトリ
ウム8gを加えた後、気泡が発生しなくなるまで70な
いし80℃で加熱攪拌した。反応液を常温に冷却し、濃
塩酸で中和した後、生成した固体を濾過して蒸留水20
mlおよびアセトン250mlで洗浄し乾燥して白色粉
末の標記化合物7.6gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.37(m,2H),
3.92(t,2H),4.79(bs,1H),5.8
9(s,1H),7.01(s,2H),7.39(d,
1H) 7.79(d,1H) 融点:>207℃(分解)
【0070】製造例43 7−アミノ−1−カルボキシメチル[1,3]イミダゾ
[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの合成 製造例42の方法と同様に実施して、2−ヨードエタノ
ールの代わりにメチルブロモアセテート30gを用いて
標記化合物7.2gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):4.87(s,2H),
5.75(s,1H),7.23(s,2H),8.21
(d,1H),8.58(d,1H) 融点:>201℃(分解)
【0071】製造例44 7−アミノ−2−カルボキシ−1−メチル[1,3]イ
ミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの合成 4,6−ジアミノ−2−メチルチオピリミジン15.6
gを蒸留水100mlとN,N−ジメチルホルムアミド
100mlとの混合溶液に懸濁した溶液を100℃で加
熱しながら、酢酸ナトリウム8.2gおよびメチルブロ
モピルビン酸エステル45gを加えた。反応液を1ない
し2時間攪拌した後、常温に冷却し、減圧下で溶媒を蒸
留除去した。残留物にテトラヒドロフラン200mlを
加えて不溶性物質を除去した後、濾液にヨウ化メチル3
0gを加え、10時間加熱攪拌した後、常温に冷却し
た。生成した固体を濾過してアセトン50mlで洗浄し
乾燥して得た固体18.6gを蒸留水100mlに懸濁
した。この懸濁液に70%硫化水素ナトリウム12gを
加えた後、気泡が発生しなくなるまで加熱還流した。反
応液を常温に冷却し、濃塩酸で中和した後、氷浴中で1
時間放置して生成した固体を濾過して、蒸留水20ml
およびアセトン50mlで洗浄した後、乾燥して黄色固
体の標記化合物5.7gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.69(s,3H),
5.72(s,1H),7.01(s,2H),8.28
(s,1H) 融点:>197℃(分解)
【0072】製造例45 7−アミノ−2−カルボキシ−1,8−ジメチル[1,
3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの
合成 4,6−ジアミノ−5−メチル−2−メチルチオピリミ
ジン17gを用いて、製造例44の方法と同一に行うこ
とによって標記化合物5.5gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):1.95(s,3H),
3.57(s,3H),5.67(s,1H),6.99
(s,2H),8.11(s,1H) 融点:>198℃(分解)
【0073】製造例46 7−アミノ−2−カルボキシメチル−1−メチル[1,
3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの
合成 4,6−ジアミノ−2−メチルチオピリミジン15.6
gを蒸留水100mlとN,N−ジメチルホルムアミド
100mlの混合溶液に懸濁した溶液を100℃で加熱
しながら、酢酸ナトリウム8.2gおよび4−ブロモ酢
酸メチル40gを加えた。反応液を1ないし2時間攪拌
した後、常温に冷却し、減圧下で溶媒を蒸留除去した。
残留物にテトラヒドロフラン200mlを加えて不溶性
物質を除去した後、濾液にヨウ化メチル30gを加え、
10時間加熱攪拌して、常温に冷却した。生成した固体
を濾過してアセトン50mlで洗浄し乾燥して得た固体
17.9gを蒸留水100mlに懸濁した。この懸濁液
に70%硫化水素ナトリウム12gを加えた後、気泡が
発生しなくなるまで加熱還流した。反応液を常温に冷却
し、濃塩酸で中和した後、氷浴中で1時間放置して生成
した固体を濾過して、蒸留水20mlおよびアセトン5
0mlで洗浄し乾燥して黄色固体の標記化合物6.1g
を得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.48(s,3H),
3.91(s,2H),5.75(s,1H),6.73
(s,2H),7.84(s,1H) 融合:>203℃(分解)
【0074】製造例47 7−アミノ−2−カルボキシメチル−1,8−ジメチル
[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−チ
オンの合成 4,6−ジアミノ−5−メチル−2−メチルチオピリミ
ジン17gを用いて、製造例46の方法と同一に行って
標記化合物5.5gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):1.97(s,3H),
3.51(s,3H),3.95(s,2H),6.89
(s,2H),7.90(s,1H) 融点:>205℃(分解)
【0075】製造例48 7−アミノ−1−メチル[1,3]イミダゾール−4−
オン[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの合成 4,6−ジアミノ−2−メチルチオピリミジン15.6
gをテトラヒドロフラン200mlに懸濁した溶液にブ
ロモ酢酸メチル40gを加え、20時間加熱還流した
後、常温に冷却した。生成した固体を濾過し、アセトン
100mlで洗浄して乾燥した固体を蒸留水100ml
に懸濁し、水酸化ナトリウム4gを加えて、50℃で1
時間攪拌した後、常温に冷却した。生成した固体を濾過
し蒸留水20mlおよびアセトン50mlで洗浄して乾
燥した。乾燥した固体をN,N−ジメチルホルムアミド
100mlに溶かした溶液にヨウ化メチル15gを加え
て80℃で2時間攪拌した後、減圧下で溶媒を蒸留して
除去した。残留物にアセトン100mlを加えて生成し
た固体を濾過した後、アセトン50mlで洗浄し乾燥し
た後、得られた固体11.7gを蒸留水50mlに懸濁
し、70%硫化水素ナトリウム4gを加えて気泡が発生
しなくなるまで加熱還流した。反応液を常温に冷却し、
濃塩酸で中和した後、生成した固体を濾過して、蒸留水
20mlおよびアセトン50mlで洗浄し乾燥して微白
色固体の標記化合物3.1gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):3.03(s,3H),
4.47(s,2H),5.63(s,1H),7.52
(bd,2H) 融点:>237℃(分解)
【0076】製造例49 7−アミノ−1,8−ジメチル[1,3]イミダゾール
−4−オン[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの合
成 4,6−ジアミノ−5−メチル−2−メチルチオピリミ
ジン17gを用いて、製造例48と同一に行って、標記
化合物3.5gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):1.97(s,3H),
3.07(s,3H),4.41(s,2H),7.47
(bd,2H) 融点:>242℃(分解)
【0077】製造例50 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−[1−(ジフェニルメトキシカルボニル)シクロ
ペントキシイミノ]−2−[2−(トリフェニルメチ
ル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミド}−3
−セフェム−4−カルボン酸エステルの合成
【0078】段階1)ジフェニルメチル1−ブロモシク
ロペンタンカルボン酸エステルの合成 シクロペンタンカルボン酸57gに赤リン1gを加えた
反応液を130〜140℃で加熱攪拌しながらブロム9
6gを3時間滴加し、さらに1時間を攪拌した後、常温
に冷却した。反応液にエチルエテル300mlおよび水
300mlを加えて5分間攪拌した後、有機層を分離し
て硫酸マグネシウムで乾燥し濾過した。乾燥した有機層
にエチルエーテルで1モル濃度となるように希釈したジ
フェニルジアゾメタン溶液を常温で、気泡が発生しなく
なるまで滴加しながら攪拌し、反応液を5%重炭酸ナト
リウム水溶液500mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶
液500mlで洗浄して有機層を分離した。得られた有
機層を硫酸マグネシウムで乾燥濾過し、減圧下で濃縮し
て油状標記化合物95gを得た。 NMR(δ,CDCl3):1.63〜1.88(m,2
H),1.88〜2.08(m,2H),2.20〜2.4
2(m,4H) 6.88(s,1H),7.20〜7.43(m,10
H)
【0079】段階2)(Z)−2−{[2−(トリフェ
ニルメチル)アミノチアゾール−4−イル]−2−[1
−(ジフェニルメトキシカルボキニル)シクロペントキ
シイミノ]酢酸の合成 アリル2−[2−(トリフェニルメチル)アミノチアゾ
ール−4−イル]−2−ヒドロキシイミノ酢酸エステル
46.9gをジメチルスルホキシド200mlに溶かし
た溶液に炭酸カリウム27.2gおよび段階1で製造し
た化合物39gを加えた後、30〜40℃で加熱しなが
ら5時間攪拌した。反応液を常温に冷却し、酢酸エチル
1lおよび蒸留水1lを加えて5分間攪拌して有機層を
分離した後、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液1lで
2回洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥濾過して減圧濃縮し
た。濃縮された残留物にジクロロメタン400mlを加
えて溶かした後、生成した溶液にトリフェニルホスフィ
ン2.6g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム0.1gおよび酢酸エチル200mlで希釈し
たカリウム2−エチルヘキサノエト19gを順に加えて
常温にて2時間攪拌した。反応液に酢酸エチル500m
lおよび飽和食塩水1lを加えて攪拌しながら2N−塩
酸水溶液で水層のpHを3となるように調整した後、有
機層を分離して硫酸マグネシウムで乾燥濾過して減圧下
で濃縮して泡沫状態の標記化合物58.1gを得た。 NMR(δ,CDCl3):1.48〜1.75(m,4
H),1.95〜2.25(m,4H),6.39(s,
1H),6.88(s,1H),7.05〜7.40
(m,26H) 8.95(bs,1H)
【0080】段階3)p−メトキシベンジル3−クロロ
メチル−7−{(Z)−2−[1−(ジフェニルメトキ
シカルボニル)シクロペントキシイミノ]−2−[2−
トリフェニルメチル)アミノチアゾール−4−イル]ア
セトアミド}−3−セフェム−4−カルボン酸エステル
の合成 p−メトキシベンジル7−アミノ−3−クロロメチル−
3−セフェム−4−カルボン酸エステル塩酸塩8.5g
および段階2で製造した化合物14gをジクロロメタン
100mlに懸濁した溶液を−20℃に冷却して、この
温度で保持しながらピリジン5.4gおよびオキシ塩化
リン3.1gを加えて攪拌した後、1時間に亘って常温
に昇温させた。反応液に酢酸エチル200mlおよび1
%塩酸水溶液200mlを加えて、5分間攪拌した後、
有機層を分離してさらに飽和塩化ナトリウム水溶液20
0mlで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥濾
過し、減圧下で濃縮して泡沫状の標記化合物18.1g
を得た。 NMR(δ,CDCl3):1.65〜1.86(m,4
H),2.10〜2.25(m,2H),2.32〜2.5
5(m,2H) 3.22〜3.47(ABq,2H),3.80(s,3
H),4.40〜4.55(ABq,2H) 5.02(d,1H),5.23(q,2H),5.95
(q,1H),6.67(s,1H),6.88(s,1
H),6.90(d,2H),7.05〜7.42(m,
28H),7.46(d,1H)
【0081】製造例51 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−1−[(R)−ジフェニルメトキシカルボキニルプロ
プ−1−オキシイミノ]−2−[2−トリフェニルメチ
ル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミド}−3
−セフェム−4−カルボン酸エステルの合成
【0082】段階1)S−(−)−2−クロロブタノ酸
の合成 S−(+)−2−クロロブタノ酸25.78gを6M−
塩酸水溶液400mlに溶かした反応液を0℃に冷却
し、亜硝酸ナトリウム27.6gを蒸留水100mlに
溶かした溶液を反応液の温度が5℃を超えないように保
持しながら徐々に滴加した後、反応液の温度を室温に上
げ、18時間放置した。さらに3時間を攪拌しながら発
生する気体を除去した後、重炭酸ナトリウム25gを徐
々に加えて、エチルエーテル100mlで4回抽出して
有機層を分離した。分離した有機層を減圧下で濃縮して
溶媒および揮発性物質を除去し、残留物を塩化ナトリウ
ム水溶液15mlに溶かした後、エーテル30mlで抽
出して有機層を得、この有機層を塩化カルシウムで乾燥
濾過した後、濾液を減圧下で蒸留して溶媒を除去した。
溶媒が除去された残液を減圧蒸留して40℃〜50℃で
蒸留された標記化合物17.43gを得た。 NMR(δ,CDCl3):1.05(t,3H),1.
88〜2.09(m,2H),4.27(dd,1H),
11.35(bs,1H) [α]D 20=−13.07(C=6.71,メタノール)
【0083】段階2)S−(−)−2−クロロブタノ酸
ベンズヒドリルエステルの合成 段階1から得た。S−(−)−2−クロロブタノ酸1
6.7gをジエチルエーテル100mlに溶かした溶液
にジエチルエーテル中のジフェニルジアゾメタン溶液を
窒素が発生しない時まで滴加した。反応の完了後、反応
液に5%−重炭酸ナトリウム水溶液200mlを入れて
よく揺って混ぜた後、有機層を分離して無水硫酸マグネ
シウムで乾燥濾過した濾液を減圧蒸留して溶媒を除去し
た。この溶媒を除去した残液をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィで分離精製して標記化合物34gを得た。 NMR(δ,CDCl3):0.95(t,3H),1.
87〜2.15(m,2H),4.30(dd,1H),
6.90(s,1H),7.20〜7.40(m,10
H) [α]D 20=−6.03(C=3.17,メタノール)
【0084】段階3)アリル2−(トリチルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−[(R)−(+)−1−(ジ
フェニルメトキシカルボニル)−プロプ−1−オキシイ
ミノ]酢酸エステルの合成 アリルヒドロキシイミノ−[2−(トリチルアミノ)−
チアゾール−4−イル)−酢酸エステル55.91gと
段階2のS−(−)−2−クロロブタノ酸ベンズヒドリ
ルエステル34gをジメチルスルホキシド200mlに
溶かし、炭酸カリウム32.1gを加えた後、55℃で
加熱しながら1.5時間攪拌した。反応の完了後、蒸留
水500mlを入れてジエチルエーテル500mlで抽
出して分離した有機層を10%塩酸水溶液500mlと
飽和塩化ナトリウム水溶液500mlで徐々に洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥濾過して、濾液を減圧
蒸留して標記化合物75.58gを得た。 NMR(δ,CDCl3):0.92(t,3H),1.
80〜2.00(m,2H),4.79(d,2H),
4.88(dd,1H),5.20(d,1H),5.3
8(d,1H),5.80〜6.00(m,1H),6.
50(s,1H),6.90(s,1H),7.17〜
7.38(m,26H) [α]D 20=+9.87゜(C=14.35,酢酸エチ
ル)
【0085】段階4)2−(トリチルアミノチアゾール
−4−イル)−2−[(R)−(+)−1−(ジフェニ
ルメトキシカルボニル)−プロプ−1−オキシイミノ]
酢酸の合成 段階3から合成したアリル2−(トリチルアミノチアゾ
ール−4−イル)−2−[(R)−(+)−1−(ジフ
ェニルメトキシカルボニル)−プロプ−1−オキシイミ
ノ]酢酸エステル75.58gをジクロロメタン500
mlに溶かした溶液にトリフェニルホスフィン10.6
1gとパラジウムテトラキストリフェニルホスフィン
2.75gを入れた後、カリウム−2−エチルヘキサノ
エート20.1gを酢酸エチル120mlに溶かした溶
液を加えて室温で1時間攪拌した。反応の完了後、反応
液中の有機溶媒を減圧蒸留して除去し、酢酸エチル50
0mlと蒸留水400mlを入れてよく攪拌しながら1
0%塩酸水溶液でpHを2.4となるように調整し、生
成した固体を濾過し、蒸留水500mlで洗浄した後、
乾燥して標記化合物64.02gを得た。 NMR(δ,DMSO−d6):0.83(t,3H),
1.65〜1.90(m,2H),4.68(dd,1
H),6.80(s,1H),6.83(s,1H)7.
10〜7.50,(m,25H),8.85(s,1
H),13.80(bs,1H) [α]D 20=+13.6゜(C=8.9,ジメチルスルホ
キシド)
【0086】段階5)p−メトキシベンジル3−クロロ
メチル−7−{(Z)−1−[(R)−(ジフェニルメ
トキシカルボニルプロプ−1−オキシイミノ]−2−
[2−(トリフェニルメチル)アミノチアゾール−4−
イル]アセトアミド}−3−セフェム−4−カルボン酸
エステルの合成 p−メトキシベンジル7−アミノ−3−クロロメチル−
3−セフェム−4−カルボン酸エステル86.68gを
ジクロロメタン1lに加えた後、ピリジン50.64g
を加えて完全な溶液となるまで攪拌した後、反応液を−
20℃〜−25℃に冷却し、段階4で合成した2−(ト
リチルアミノチアゾール−4−イル)−2−[(R)−
(+)−1−(ジフェニルメトキシカルボニル)−プロ
プ−1−オキシイミノ]酢酸135.5gとオキシ塩化
リン32.8gを入れて30分間攪拌した。反応の完了
後、1%塩酸水溶液500mlで洗浄して、有機層を分
離した後、蒸留水500mlと飽和塩化ナトリウム水溶
液500mlで順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥濾過した後、濾液を減圧蒸留して微白色固体の標記化
合物185gを得た。 NMR(δ,CDCl3):1.06(t,3H),1.
95(q,2H),3.29(ABq,2H),3.81
(s,3H),3.97(ABq,2H),4.95
(d,1H),5.02(dd,1H),5.21(AB
q,2H),5.92(dd,1H),7.1(ABq,
4H),6.72(s,1H),6.95(s,1H),
7.22〜7.39(m,25H),8.08(d,1
H)
【0087】製造例52 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−1−(R,S)−ジフェニルメトキシカルボニルプロ
プ−1−オキシイミノ)−2−[2−(トリフェニルメ
チル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミド}−
3−セフェム−4−カルボン酸エステルの合成
【0088】段階1)(±)−2−ブロモブタノ酸ベン
ズヒドリルエステルの合成 製造例51の段階2で用いたS−(−)−2−クロロブ
タノ酸の代わりに、(±)−2−ブロモブタノ酸17.
4gを用いて同様に行って、シリカゲルカラムクロマト
グラフィで精製して標記化合物35.2gを得た。 NMR(δ,CDCl3):1.02(m,3H),2.
08(m,2H),4.18(dd,1H),6.90
(s,1H) 7.21〜7.41(m,10H)
【0089】段階2)アリル2−(トリチルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−[(±)−1−(ジフェニル
オキシカルボニル)−プロプ−1−オキシイミノ]酢酸
エステルの合成 製造例51の段階3で用いたS−(−)−2−クロロブ
タノ酸ベンズヒドリルエステルの代わりに、前記段階1
で合成した(±)−2−ブロモブタノ酸ベンズヒドリル
エステル57.24gを用いて同様に行うことによって
標記化合物78.4gを得た。 NMR(δ,CDCl3):0.99(m,3H),1.
86(m,2H),4.67(dd,1H),4.72
(d,2H),5.35(ABq,2H),5.98
(m,1H),6.53(s,1H),6.91(s,1
H),6.93(s,1H),7.21〜7.42(m,
25H)
【0090】段階3)2−(トリチルアミノチアゾール
−4−イル)−2−[(±)−1−(ジフェニルメトキ
シカルボニル)−プロプ−1−オキシイミノ]酢酸の合
成 製造例51の段階4で用いた2−(トリチルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−[(R)−(+)−1−(ジ
フェニルメトキシカルボニル)−プロプ−1−オキシイ
ミノ]酢酸アリルエステルの代わりに、前記段階2で合
成した2−(トリチルアミノチアゾール−4−イル)−
2−[(±)−1−(ジフェニルメトキシカルボニル)
−プロプ−1−オキシイミノ]酢酸アリルエステル7
5.6gを用いて同様に行うことによって白色固体の標
記化合物64.3gを得た。 NMR(δ,CDCl3):0.98(m,3H),1.
87(m,2H),4.65(dd,1H),6.53
(s,1H),6.92(s,1H),6.94(s,1
H),7.22〜7.41(m,25H),11.12
(bs,1H)
【0091】段階4)p−メトキシベンジル3−クロロ
メチル−7−{(Z)−1−(R,S)−ジフェニルメ
トキシカルボニルプロプ−1−オキシイミノ)−2−
[2−(トリフェニルメチル)アミノチアゾール−4−
イル]アセトアミド}−3−セフェム−4−カルボン酸
エステルの合成 製造例51の段階5で用いた2−(トリチルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−[(R)−(+)−1−(ジ
フェニルオキシカルボニル)−プロプ−1−オキシイミ
ノ]酢酸の代わりに、前記段階3で合成した2−(トリ
チルアミノチアゾール−4−イル)−2−[(±)−1
−(ジフェニルメトキシカルボニル)−プロプ−1−オ
キシイミノ]酢酸135.5gを用いて同様に行うこと
によって白色粉末の標記化合物185gを得た。 NMR(δ,CDCl3):1.02(m,3H),1.
91(m,2H),3.51(ABq,2H),4.47
(ABq,2H),4.74〜4.85(m,1H),
5.02(dd,1H),5.20(ABq,2H),
5.81〜6.01(m,1H),6.78(s,1
H),6.92(s,1H),6.98(s,1H),
7.12(ABq,2H),7.21〜7.38(m,2
5H),8.84(dd,1H)
【0092】製造例53 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−((R,S)−ジフェニルメトキシカルボニルブ
ト−2−オキシイミノ)−2−[2−(トリフェニルメ
チル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミド}−
3−セフェム−4−カルボン酸エステルの合成 段階1)アリル2−(トリチルアミノチアゾール−4−
イル)−2−[ジフェニルメトキシカルボニル)−ブト
−2−オキシイミノ]酢酸エステルの合成アリル−[2
−(トリチルアミノチアゾール−4−イル]−ヒドロキ
シイミノ酢酸エステル250gと2−ブロモ−2−メチ
ルブタノ酸ベンズヒドリルエステル200gをジメチル
スルホキシド600mlに溶かした後、炭酸カリウム1
50gを加え、反応液を60℃で加熱しながら18時間
攪拌した。反応液を酢酸エチル3lと氷水1.5lとの
混合溶媒に注いだ後、よく揺って混ぜ、有機層を分離し
て1%塩酸水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液1.5l
で順に洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥濾過
し、減圧蒸留して溶媒を除去し白色固体の標記化合物3
50gを得た。 NMR(δ,CDCl3 ):0.81(t,3H),1.
54(s,3H),1.91(q,2H),4.82
(d,2H),5.31(ABq,2H),5.86〜
6.02(m,1H),6.47(s,1H),6.74
(s,1H),6.86(s,1H),7.12〜7.4
1(m,25H)
【0093】段階2)2−(トリチルアミノチアゾール
−4−イル)−2−[2−(ジフェニメトキシカルボニ
ル)−ブト−2−オキシイミノ]酢酸の合成 前記段階1で合成したアリル2−(トリチルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−[2−(ジフェニルメトキシ
カルボニル)−ブト−2−オキシイミノ]酢酸エステル
350gをジクロロメタン1.4lに溶かした後、トリ
フェニルホスフィン17.2gとp−ジウムテトラキス
トリフェニルホスフィン3.05gを入れて、カリウム
−2−エチルヘキサノエート95.25gを酢酸エチル
600mlに溶かした溶液を加えた後、常温で4時間攪
拌した。減圧蒸留して反応液中の有機溶媒を除去した残
液に酢酸エチル600mlと蒸留水600mlとの混合
溶媒を加えてよく攪拌しながら5%塩酸水溶液でpH
2.8となるように調整した。pHの調整が終了した
後、有機層を分離し無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾過
した後、濾液を減圧蒸留して溶媒を除去した残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィで分離精製して白色固
体の標記化合物280gを得た。 NMR(δ,CDCl3 ):0.72(t,3H),1.
57(s,3H),1.87(q,2H),6.33
(s,1H),6.90(s,1H),7.14〜7.4
2(m,26H),9.02(bs,1H)
【0094】段階3)p−メトキシベンジル3−クロロ
メチル−7−{(Z)−2−((R,S)−ジフェニル
メトキシカルボニルブト−2−オキシイミノ)−2−
[2−(トリフェニルメチル)アミノチアゾール−4−
イル]アセトアミド}−3−セフェム−4−カルボン酸
エステルの合成 p−メトキシベンジル7−アミノ−3−クロロメチル−
3−セフェム−4−カルボン酸エステル86.7gをジ
クロロメタン1lに加えた後、ピリジン50.64gを
加えて、完全な溶液となるまで攪拌した後、反応液を−
20℃〜−25℃に冷却し、前記段階2で合成した2−
(トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−[2−
(ジフェニルメトキシカルボニル)−ブト−2−オキシ
イミノ]酢酸135.5gとオキシ塩化リン32.8gを
入れて30分間攪拌した。反応の完了後、1%塩酸水溶
液500mlで洗浄して有機層を分離した後、蒸留水5
00mlと飽和塩化ナトリウム水溶液500mlの順に
洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥し濾過して濾液を減
圧蒸留して微白色固体の標記化合物185gを得た。 NMR(δ,CDCl3):0.85〜0.89(m,3
H),1.69(d,3H),1.87〜2.24(m,
2H),3.08〜3.17(m,2H),3.85
(s,3H),4.44〜4.61(m,2H),5.0
2(dd,1H),5.20〜5.36(m,2H),
5.89〜6.01(m,1H),6.67(d,1
H),6.91(d,1H),6.97(d,1H),
7.15〜7.45(m,29H),
【0095】実施例1 7−{(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミ
ノ)アセトアミド}−3−(7−アミノ−1−メチル
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウ
ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
ン酸エステルの合成 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−(2−3級−ブトキシカルボニルプロプ−2−オ
キシイミノ)−2−[2−(トリフェニルメチル)アミ
ノチアゾール−4−イル]アセトアミド}−3−セフェ
ム−4−カルボン酸エステル2gをジメチルスルホキシ
ド10mlに溶かし、製造例4で得た7−アミノ−1−
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン5
−チオン400mgを加えた後、常温にて2時間攪拌し
た。反応液にジエチルエーテル50mlを加えて、激し
く攪拌した後、ジエチルエーテルを除去した残留物にジ
クロロメタン15mlを加えて溶かした後、エチルエー
テル100mlを徐々に滴加した。生成した固体を濾過
してエチルエーテル50mlで洗浄し乾燥して固体を
得、この固体をフェノール10mlに溶かした溶液に濃
塩酸1.0mlを加えて50℃で2時間攪拌した。反応
液を常温に冷却し、アセトン100mlを加えて、生成
した固体を濾過し、アセトン40mlで洗浄し乾燥して
微白色固体1.3gを得た。得た固体を10%メタノー
ル水溶液を溶離液にして分取用液体クロマトグラフィ
(μ−Bondapak C18 Steel Column,19mm×30c
m)により分離精製して白色固体の標記化合物700m
gを得た。 MS(FAB,M+1):637 NMR(δ,D2O+NaHCO3):1.42(d,6
H),3.41(ABq,2H),3.67(s,3
H),4.41(ABq,2H),6.71(s,1
H),7.21(s,2H),8.55(bs,2H) 9.07(s,1H) IR(KBr,cm-1):1765(β−ラクタム),
1660,1630,1550
【0096】実施例2ないし21 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−(2−3級−ブトキシカルボニルプロプ−2−オ
キシイミノ)−2−[2−(トリフェニルメチル)アミ
ノチアゾール−4−イル]アセトアミド}−3−セフェ
ム−4−カルボン酸エステルおよび製造例4ないし7、
10ないし12、14ないし16および18ないし28
から合成したチオンを用いて実施例1の方法と同様に実
施して新規なセファロスポリンなどを得、これらを次の
表2にまとめた。
【表3】
【表4】
【表5】
【0097】実施例22 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−((S)−1−カルボキシエト−1−オキシ
イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチ
ル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニ
ウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カル
ボン酸エステルおよび7−[(Z)−2−(2−アミノ
チアゾール−4−イル]−2−((R)−1−カルボキ
シエト−1−オキシイミノ)アセトアミド}−3−(7
−アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,
5−c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル−3−
セフェム−4−カルボン酸エステルの合成 p−メトキシベンジル3−クロロ−7−{(Z)−2−
((S,R)−1−3級−ブトキシカルボニルエト−1
−オキシイミノ)−2−[2−(トリフェニルメチル)
アミノチアゾール−4−イル]アセトアミド}−3−セ
フェム−4−カルボン酸エステル2.0gをジメチルス
ルホキシド10mlに溶かして、製造例4で合成した7
−アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,
5−c]ピリミジン−5−チオン380mgを加えた
後、常温で3時間攪拌した。反応液にジエチルエーテル
50mlを加えて、激しく攪拌した後、ジエチルエーテ
ル層を除去して残留物を得、この残留物にジクロロメタ
ン20mlを加えた溶液にジエチルエーテル100ml
を徐々に滴加した。生成した固体を濾過してエチルエー
テル50mlで洗浄し乾燥して得た固体をフェノール1
0mlに溶かした溶液に濃塩酸1.0mlを加えて50
℃で2時間攪拌した。反応液を常温に冷却してアセトン
100mlを加えて形成された固体を濾過し、アセトン
50mlで洗浄した後、乾燥して微白色固体1.2gを
得た。得た固体を5%メタノール水溶液を溶離液として
用いて分取用液体クロマトグラフィ(μ−Bondapak C
18 SteelColumn,19mm×30cm)により分離精製
してSおよびR異性体として標記化合物300mg,2
70mgを得た。 MS(FAB,M+1):623 NMR(δ,D2O+NaHCO3): (S):1.53(d,3H),3.45(ABq,2
H),3.64(s,3H),4.52(ABq,2
H),4.63(q,1H),5.01(d,1H),
5.72(d,1H),6.47(s,1H),6.78
(s,1H),9.09(s,1H) (R):1.53(d,3H),3.45(ABq,2
H),3.64(s,3H),4.52(ABq,2
H),4.63(q,1H),5.01(d,1H),
5.68(d,1H),6.47(s,1H),6.78
(s,1H),9.09(s,1H) IR(KBr,cm-1):1766(β−ラクタム),
1765,1590,1525
【0098】実施例23ないし27 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−((R,S)−1−3級−ブトキシカルボニルエ
ト−1−オキシイミノ)−2−[2−(トリフェニルメ
チル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミド}−
3−セフェム−4−カルボン酸エステルおよび製造例4
ないし7、16および19で合成したチオンを用いて、
実施例22の方法と同様に実施して新規なセファロスポ
リンなどを得、これらを次の表3にまとめた。
【表6】
【表7】
【0099】実施例28 7−{(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−(1−カルボキシメトキシイミノ)アセトア
ミド}−3−(7−アミノ−1−メチル[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5−イル)
チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸エステルの
合成 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7{(Z)−
2−(1−3級−ブトキシカルボニルメトキシイミノ)
−2−[2−(トリフェニルメチル)アミノチアゾール
−4−イル]アセトアミド}−3−セフェム−4−カル
ボン酸エステル2gをジメチルスルホキシド10mlに
溶かし、製造例4で得た7−アミノ−1−メチル[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チ
オン420mgを加えた後、常温に2時間攪拌した。反
応液にジエチルエーテル50mlを加えて激しく攪拌し
た後、有機溶媒層を除去した残留物にジクロロメタン2
0mlを加えて溶かした後、ジエチルエーテル100m
lを徐々に滴加した。生成した固体を濾過してジエチル
エーテル50mlで洗浄し乾燥して固体を得、この固体
をフェノール10mlに溶かした後、濃塩酸1.0ml
を加えて50℃で2時間攪拌した。反応液を常温に冷却
し、アセトン100mlを加えて、生成した固体を濾過
し、アセトン40mlで洗浄した後、乾燥して微白色粉
末1.2gを得た。得た固体を10%メタノール水溶液
を溶離液として用いて分取用液体クロマトグラフィ(μ
−Bondapak C18 Steel Column,19mm×30cm)
により分離精製して白色固体の標記化合物680mgを
得た。 MS(FAB,M+1):609 NMR(δ,DMSO−d6):3.44(ABq,2
H),3.66(s,3H),4.38(ABq,2
H),4.82(s,2H),4.99(d,1H),
5.70(dd,1H),6.42(s,1H),6.7
3(s,1H),7.24(s,2H),8.62(s,
2H),9.08(s,1H) IR(KBr,cm-1):1760(β−ラクタム),
1670,1600,1550
【0100】実施例29ないし35 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−(1−3級−ブトキシカルボニルメトキシイミ
ノ)−2−[2−(トリフェニルメチル)アミノチアゾ
ール−4−イル]アセトアミド}−3−セフェム−4−
カルボン酸エステルおよび製造例4ないし7、16、1
9、20および27で合成したチオンを用いて実施例2
8の方法と同様に実施して新規なセファロスポリンなど
を得、これらを次の表4にまとめた。
【表8】
【0101】実施例36 7−{(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−(エトキシイミノ)アセトアミド]−3−
(7−アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル
−3−セフェム−4−カルボン酸エステルの合成 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7{(Z)−
2−(2−エトキシイミノ)−2−[2−(トリフェニ
ルメチル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミ
ド}−3−セフェム−4−カルボン酸エステル2.0g
をジメチルスルホキシド10mlに溶かし、製造例4で
得た7−アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−5−チオン430mgを加
えた後、常温で2時間攪拌してテトラヒドロフラン30
mlと酢酸エチル30mlとの混合溶媒で抽出し、飽和
塩化ナトリウム水溶液100mlで洗浄した。分離した
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧蒸留して
溶媒を除去した後、得た固体をアニソール4mlに溶か
した。反応液を0℃ないし4℃に冷却し、トリフルオロ
酢酸8mlを滴加した後、室温で50分間攪拌し、反応
液を−20℃ないし−30℃に冷却し、ジエチルエーテ
ル50mlを滴加して生成した固体を濾過し、アセトン
100mlで洗浄し乾燥して微白色粉末の固体1.2g
を得た。得た固体を20%メタノール水溶液を溶離液と
して用いて分取用液体クロマトグラフィ(μ−Bondapak
18 Steel Column,19mm×30cm)により分離
精製して白色固体の標記化合物700mgを得た。 MS(FAB,M+1):579 NMR(δ,DMSO−d6):1.27(t,3H),
3.42(ABq,2H),3.69(s,3H),4.
11(q,2H),4.45(ABq,2H),5.13
(d,1H),5.57(q,1H),6.30(s,1
H),6.71(s,1H),7.23(s,2H),
9.01(s,1H),9.47(d,1H) IR(KBr,cm-1):1760(β−ラクタム),
1660,1590
【0102】実施例37ないし45 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−(エトキシイミノ)−2−[2−(トリフェニル
メチル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミド}
−3−セフェム−4−カルボン酸エステルおよび製造例
4ないし6、8ないし10、13,14、16および1
9で合成したチオンを用いて実施例36の方法と同様に
実施して新規なセファロスポリンなどを得、これらを次
の表5にまとめた。
【表9】
【表10】
【0103】実施例46 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−
(7−アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル
−3−セフェム−4−カルボン酸エステルの合成 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−(メトキシイミノ)−2−[2−(トリフェニル
メチル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミド}
−3−セフェム−4−カルボン酸エステル2.0gをジ
メチルスルホキシド10mlに溶かし、製造例4で得た
7−アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−5−チオン430mgを加
えた後、常温で2時間攪拌し、テトラヒドロフラン30
mlと酢酸エチル30mlとの混合溶媒で抽出し、飽和
塩化ナトリウム水溶液100mlで洗浄した。分離した
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧蒸留して
溶媒を除去した後、乾燥して固体を得、この固体をアニ
ソール4mlに溶かした。反応液を0℃ないし4℃に冷
却し、トリフルオロ酢酸8mlを滴加した後、室温で5
0分間攪拌し、反応液を−20℃ないし−30℃に冷却
し、ジエチルエーテル50mlを滴加して生成した固体
を濾過し、アセトン100mlで洗浄し乾燥して微白色
粉末の固体1.2gを得た。得た固体を20%メタノー
ル水溶液を溶離液として用いて分取用液体クロマトグラ
フィ(μ−Bondapak C18 Steel Column,19mm×3
0cm)により分離精製して白色固体の標記化合物70
0mgを得た。 MS(FAB,M+1):565 NMR(δ,DMSO−d6):3.41(ABq,2
H),3.68(s,3H),3.81(s,3H),
4.41(ABq,2H),4.93(d,1H),5.
57(q,1H),6.31(s,1H),6.74
(s,1H),7.24(s,2H),9.03(s,1
H),9.51(d,1H) IR(KBr,cm-1):1765(β−ラクタム),
1610,1640,1540
【0104】実施例47ないし67 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−(メトキシイミノ)−2−[2−(トリフェニル
メチル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミド}
−3−セフェム−4−カルボン酸エステルおよび製造例
4ないし8および12ないし28で合成したチオンを用
いて実施例46の方法と同様に行って得た新規なセファ
ロスポリンなどを得、これらを次の表6にまとめた。
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【0105】実施例68 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(2−フロフィン−1−オキシイミノ)アセ
トアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5−イ
ル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸エステ
ルの合成 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−(2−フロフィン−1−オキシイミノ)−2−
[2−(トリフェニルメチル)アミノチアゾール−4−
イル]アセトアミド}−3−セフェム−4−カルボン酸
エステル1.5gをジメチルスルホキシド10mlに溶
かし、製造例4で合成した7−アミノ−1−メチル
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−
5−チオン340mgを加えた後、常温に3時間攪拌し
て、テトラヒドロフラン20mlと酢酸エチル20ml
との混合溶媒で抽出し、塩化ナトリウム水溶液100m
lで洗浄した。分離した有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧蒸留して溶媒を除去した後、乾燥して得
た固体をアニソール4mlに溶かした。反応液を0℃な
いし4℃に冷却し、トリフルオロ酢酸8mlを滴加した
後、室温で40分間攪拌し、反応液を−20℃ないし−
30℃に冷却し、ジエチルエーテル50mlを滴加して
生成した固体を濾過し、アセトン50mlで洗浄した後
乾燥して微白色粉末の固体0.9gを得た。得た固体を
25%−メタノール水溶液を溶離液として用いて分取用
液体クロマトグラフィ(μ−Bondapak C18 Steel Colu
mn,19mm×30cm)により分離精製して白色固体
の標記化合物500mgを得た。 MS(FAB,M+1):589 NMR(δ,DMSO−d6):3.03(s,1H),
3.64(s,3H),4.43(ABq,2H),4.
84(s,2H),5.07(d,1H),5.57
(q,1H),6.30(s,1H),6.74(s,1
H),7.24(s,2H),9.04(s,1H),
9.46(d,1H) IR(KBr,cm-1):1766(β−ラクタム),
1685,1632,1525
【0106】実施例69ないし71 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−(2−プロプィン−1−オキシイミノ)−2−
[2−(トリフェニルメチル)アミノチアゾール−4−
イル]アセトアミド}−3−セフェム−4−カルボン酸
エステルおよび製造例6、8および16で合成したチオ
ンを用いて実施例68の方法と同様に実施して新規なセ
ファロスポリンなどを得、これらを次の表7にまとめ
た。
【表15】
【0107】実施例72 7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
アゾ−ル−3−イル)−2−(エトキシイミノ)アセト
アミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5−イ
ル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸エステ
ルの合成 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−[(Z)
−2−(エトキシイミノ)−2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)アセトアミド]−
3−セフェム−4−カルボン酸エステル2.0gをジメ
チルスルホキシド10mlに溶かし、製造例4で得た7
−アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,
5−c]ピリミジン−5−チオン400mgを加えた
後、常温で2時間攪拌した。反応液にジエチルエーテル
50mlを加えて激しく攪拌した後、有機溶媒層を除去
した残留物にジクロロメタン20mlを加えて溶かした
後、ジエチルエーテル100mlを徐々に滴加した。生
成した固体を濾過してジエチルエーテル50mlで洗浄
し乾燥して得た固体をアニソール4mlに溶かした。反
応液を0℃ないし4℃に冷却し、トリフルオロ酢酸8m
lを滴加した後、室温で50分間攪拌し、反応液を−2
0℃ないし−30℃に冷却し、ジエチルエーテル50m
lを滴加して生成した固体を濾過し、アセトン100m
lで洗浄した後乾燥して微白色粉末の固体1.1gを得
た。得た固体を15%メタノール水溶液を溶離液として
用いて分取用液体クロマトグラフィ(μ−Bondapak C
18 SteelColumn,19mm×30cm)により分離精製
して白色固体の標記化合物650mgを得た。 MS(FAB,M+1):580 NMR(δ,DMSO−d6):1.21(t,3H),
3.42(ABq,2H),3.68(s,3H),4.
15(q,2H),4.47(ABq,2H),5.01
(d,1H),5.62(dd,1H),8.23(s,
2H),9.07(s,1H),9.54(d,1H) IR(KBr,cm-1):1768(β−ラクタム),
1690,1630,1575
【0108】実施例73ないし82 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−[(Z)
−2−(エトキシイミノ)−2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾ−ル−3−イル)アセトアミド]−
3−セフェム−4−カルボン酸エステルおよび製造例
4、6ないし10、16、17、20、22および23
で合成したチオンを用いて、実施例72の方法と同様に
実施して新規なセファロスポリン化合物を得、これらを
次の表8にまとめた。
【表16】
【表17】
【0109】実施例83 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(1−カルボキシシクロペントキシイミノ)
アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5
−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸エ
ステルの合成 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−[1−(ジフェニルメトキシカルボニル)シクロ
ペントキシイミノ]−2−[2−(トリフェニルメチ
ル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミド}−3
−セフェム−4−カルボン酸エステル2gをジメチルス
ルホキシド10mlに溶かし、製造例4で得た7−アミ
ノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジン−5−チオン400mgを加えた後、常
温で2時間攪拌した。反応液にジエチルエーテル50m
lを加えて、激しく攪拌した後、ジエチルエーテルを蒸
留除去して残った残留物にジクロロメタン15mlを加
えて溶かした後、エチルエーテル100mlを徐々に滴
加した。生成した固体を濾過してエチルエーテル50m
lで洗浄し乾燥して得た固体をフェノール10mlに溶
かした後、濃塩酸1mlを加え、50℃で2時間攪拌し
た。反応液を常温に冷却しアセトン100mlを加えて
生成した固体を濾過し、アセトン40mlで洗浄した
後、乾燥して微白色固体1.4gを得た。得た固体を1
5%メタノール水溶液を溶離液として用いて分取用液体
クロマトグラフィ(μ−Bondapak C18 Steel Column,
19mm×30cm)により分離精製して標記化合物6
40mgを得た。 MS(FAB,M+1):663 NMR(δ,D2O+NaHCO3):1.71(m,4
H),2.11(m,4H),3.63(ABq,2
H),3.77(s,3H),4.45(ABq,2
H),5.17(d,1H),5.73(d,1H),
6.39(s,1H),6.93(s,1H),8.67
(s,1H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1670,16101560
【0110】実施例84 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(1−カルボキシシクロペントキシイミノ)
アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−1−メチル
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウ
ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
ン酸エステルの合成 p−メトキシベンジル3−クロロメチル−7−{(Z)
−2−[2−(トリフェニルメチル)アミノチアゾール
−4−イル]−2−[1−(ジフェニルメトキシカルボ
ニル)シクロペントキシイミノ]アセトアミド}−3−
セフェム−4−カルボン酸エステル2gをジメチルスル
ホキシド10mlに溶かし、製造例3で得た2,7−ジ
アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5
−c]ピリミジン−5−チオン400mgを加えて、常
温で2時間攪拌した。反応液にジエチルエーテル50m
lを加えて、激しく攪拌した後、ジエチルエーテルを蒸
留除去して残った残留物にジクロロメタン15mlを加
えて溶かした後、エチルエーテル100mlを徐々に滴
加した。生成した固体を濾過してエチルエーテル50m
lで洗浄および乾燥させて得た固体をフェノール10m
lに溶かした後、濃塩酸1mlを加え、50℃で2時間
攪拌した。反応液を常温で冷却させアセトン100ml
を加えて生成した固体を濾過し、アセトン40mlで洗
浄した後、乾燥させて微白色固体1.4gを得た。得た
固体を15%メタノール水溶液を溶離液として用いて分
取用液体クロマトグラフィ(μ−Bondapak C18 Steel
Column,19mm×30cm)により分離精製して白色
固体の標記化合物620mgを得た。 MS(FAB,M+1):678 NMR(δ,D2O+NaHCO3):1.72(m,4
H),2.03(m,4H),3.51(s,3H),
3.61(ABq,2H),4.40(ABq,2H),
5.13(d,1H),5.71(d,1H),6.21
(s,1H),6.92(s,1H) IR(KBr,cm-1):1765(β−ラクタム),
1680,1620,1550
【0111】実施例85 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((S)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メ
チル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジ
ニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カ
ルボン酸エステルの合成 製造例52で合成した化合物2.0gをジメチルスルホ
キシド15mlに溶かし、製造例4で合成した7−アミ
ノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジン−5−チオン420mgを加えて、常温
で3時間攪拌した後、テトラヒドロフラン30mlと酢
酸エチル30mlとの混合溶媒で抽出し飽和塩化ナトリ
ウム水溶液150mlで洗浄した。分離した有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し減圧蒸留して溶媒を除去し
た後、乾燥して固体を得た。得られた固体をアニソール
6mlに溶かした。反応液を0〜4℃に冷却しトリフル
オロ酢酸10mlを滴加し、室温で40分間攪拌した
後、反応液を−20〜−30℃に冷却しジエチルエーテ
ル80mlを滴加して、生成した固体を濾過しアセトン
70mlで洗浄し乾燥して微白色粉末の固体1.2gを
得た。得た固体を10%メタノール水溶液を溶離液とし
て用いて分取用液体クロマトグラフィ(μ−Bondapak
18 Steel Column,19mm×30cm)により分離
精製して白色粉末固体の標記化合物280mgを得た。 MS(FAB,M+1):637 NMR(δ,D2O+NaHCO3):0.96(t,3
H),1.83(q,2H),3.64(ABq,2
H),3.72(s,3H),4.42(ABq,2
H),4.51(t,1H),5.15(d,1H),
5.74(d,1H),6.26(s,1H),6.84
(s,1H),8.65(s,1H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1670,1620,1580 [α]D 20:−101.20(C=0.0098,H
2O)
【0112】実施例86 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((R)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メ
チル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジ
ニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カ
ルボン酸エステルの合成 製造例51で合成した化合物1.5gをジメチルスルホ
キシド10mlに溶かし、製造例4で合成した7−アミ
ノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジン−5−チオン350mgを加えて、常温
で3時間攪拌した後、テトラヒドロフラン20mlと酢
酸エチル20mlとの混合溶媒で抽出し飽和塩化ナトリ
ウム水溶液100mlで洗浄した。分離した有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し減圧蒸留して溶媒を除去し
た後、乾燥して固体を得た。得られた固体をアニソール
4mlに溶かした。反応液を0〜4℃に冷却しトリフル
オロ酢酸10mlを滴加した後、室温で40分間攪拌し
て、反応液を−20〜−30℃に冷却しジエチルエーテ
ル50mlを滴加して、生成した固体を濾過しアセトン
50mlで洗浄し乾燥して微白色固体1.0gを得た。
得た固体を25%メタノール水溶液を溶離液として用い
て分取用液体クロマトグラフィ(μ−BondapakC18 Ste
el Column,19mm×30cm)により分離精製して
白色固体の標記化合物480mgを得た。 MS(FAB,M+1):637 NMR(δ,D2O+NaHCO3):0.97(t,3
H),1.82(q,2H),3.61(ABq,2
H),3.73(s,3H),4.39(ABq,2
H),4.46(t,1H),5.14(d,1H),
5.70(d,1H),6.29(s,1H),6.82
(s,1H),8.62(s,1H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1670,1620,1580 [α]D 20:−67.47(C=0.0096,H2O)
【0113】実施例87 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((S)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−
1−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−
4−カルボン酸エステルの合成 実施例85で用いた7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の代わりに、製造例6で合成した2,7−ジアミノ−1
−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリ
ミジン−5−チオンを用いて、実施例85の方法と同様
に実施して白色固体の標記化合物260mgを得た。 MS(FAB,M+1):652 NMR(δ,D2O+NaHCO3):0.96(t,3
H),1.83(q,2H),3.49(s,3H),
3.57(ABq,2H),4.43(ABq,2H),
4.49(t,1H),5.15(d,1H),5.70
(d,1H),6.18(s,1H),6.86(s,1
H) IR(KBr,cm-1):1775(β−ラクタム),
1680,1620,1570 [α]D 20:−87.09(C=0.0098,H2O)
【0114】実施例88 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((R)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−
1−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−
4−カルボン酸エステルの合成 実施例86で用いた7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の代わりに、製造例6で合成した2,7−ジアミノ−1
−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリ
ミジン−5−チオンを用いて、実施例86の方法と同様
に実施して白色固体の標記化合物490mgを得た。 MS(FAB,M+1):652 NMR(δ,D2O+NaHCO3):0.96(t,3
H),1.84(q,2H),3.48(s,3H),
3.56(ABq,2H),4.37(ABq,2H),
4.48(t,1H),5.16(d,1H),5.68
(d,1H),6.13(s,1H),6.81(s,1
H) IR(KBr,cm-1):1775(β−ラクタム),
1680,1620,1570 [α]D 20:−57.36(C=0.0103,H2O)
【0115】実施例89 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((S)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8
−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−
4−カルボン酸エステルの合成 実施例85で用いた7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の代わりに、製造例5で合成した7−アミノ−1,8−
ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリ
ミジン−5−チオンを用いて、実施例85の方法と同様
に実施して白色固体の標記化合物255mgを得た。 MS(FAB,M+1):651 NMR(δ,D2O+NaHCO3):0.95(t,3
H),1.82(q,2H),2.20(s,3H),
3.54(ABq,2H),4.36(ABq,2H),
4.43(t,1H),5.12(d,1H),5.67
(d,1H),6.84(s,1H),8.64(s,1
H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1675,1620,1580 [α]D 20:−102.52(C=0.0102,H
2O)
【0116】実施例90 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((R)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8
−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−
4−カルボン酸エステルの合成 実施例86で用いた7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の代わりに、製造例5で合成した7−アミノ−1,8−
ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリ
ミジン−5−チオンを用いて、実施例86の方法と同様
に実施して白色固体の標記化合物485mgを得た。 MS(FAB,M+1):651 NMR(δ,D2O+NaHCO3):0.96(t,3
H),1.84(q,2H),2.23(s,3H),
3.58(ABq,2H),4.42(ABq,2H),
4.45(t,1H),5.15(d,1H),5.69
(d,1H),6.82(s,1H),8.62(s,1
H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1675,1620,1580 [α]D 20:−69.27(C=0.0096,H2O)
【0117】実施例91 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((S)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−
1,8−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフ
ェム−4−カルボン酸エステルの合成 実施例85で用いた7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の代わりに、製造例7で合成した2,7−ジアミノ−
1,8−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジン−5−チオンを用いて、実施例85の方
法と同様に実施して白色固体の標記化合物265mgを
得た。 MS(FAB,M+1):666 NMR(δ,D2O+NaHCO3):0.97(t,3
H),1.84(q,2H),2.23(s,3H),
3.52(ABq,2H),3.69(s,3H),4.
42(ABq,2H),4.48(t,1H),5.13
(d,1H),5.67(d,1H),6.82(s,1
H) IR(KBr,cm-1):1780(β−ラクタム),
1660,1630,1590 [α]D 20:−87.25(C=0.0104,H2 O)
【0118】実施例92 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((R)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−
1,8−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフ
ェム−4−カルボン酸エステルの合成 実施例86で用いた7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の代わりに、製造例7で合成した2,7−ジアミノ−
1,8−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジン−5−チオンを用いて、実施例86の方
法と同様に実施して白色固体の標記化合物470mgを
得た。 MS(FAB,M+1):666 NMR(δ,D2O+NaHCO3 ):0.96(t,3
H),1.82(q,2H),2.22(s,3H),
3.48(ABq,2H),3.71(s,3H),4.
37(ABq,2H),4.47(t,1H),5.13
(d,1H),5.64(d,1H),6.80(s,1
H) IR(KBr,cm-1):1780(β−ラクタム),
1660,1630,1590 [α]D 20:−58.49(C=0.0095,H2O)
【0119】実施例93 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((S)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,2
−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−
4−カルボン酸エステルの合成 実施例86で用いた7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の代わりに、製造例10で合成した7−アミノ−1,2
−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジン−5−チオンを用いて、実施例86の方法と同
様に実施して白色固体の標記化合物260mgを得た。 MS(FAB,M+1):651 NMR(δ,D2O+NaHCO3):0.97(t,3
H),1.81 (q,2H),2.52(s,3H),3.54(AB
q,2H),3.63(s,3H),4.46(ABq,
2H),4.47(t,1H),5.14(d,1H),
5.68(d,1H),6.18(s,1H),6.91
(s,1H) IR(KBr,cm-1):1775(β−ラクタム),
1670,1620,1590 [α]D 20:−104.79(C=0.0097,H
2O)
【0120】実施例94 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((R)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,2
−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−
4−カルボン酸エステルの合成 実施例86で用いた7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の代わりに、製造例10で合成した7−アミノ−1,2
−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジン−5−チオンを用いて、実施例86の方法と同
様に実施して白色固体の標記化合物465mgを得た。 MS(FAB,M+1):651 NMR(δ,D2O+NaHCO3):0.98(t,3
H),1.83(q,2H),2.54(s,3H),
3.58(ABq,2H),3.61(s,3H),4.
38(ABq,2H),4.46(t,1H),5.15
(d,1H),5.67(d,1H),6.17(s,1
H),6.89(s,1H) IR(KBr,cm-1):1775(β−ラクタム),
1670,1620,1590 [α]D 20:−72.27(C=0.0095,H2O)
【0121】実施例95 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(2−カルボキシブト−2−オキシイミノ)
アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5
−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸エ
ステル(a)および(b)の合成 製造例53で合成した化合物2.0gをジメチルスルホ
キシド15mlに溶かし、製造例4で合成した7−アミ
ノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジン−5−チオン350mgを加えた後、常
温で2時間攪拌した。反応液にジエチルエーテル50m
lを加えて激しく攪拌した後、有機溶媒層を除去して残
った残留物にジクロロメタン20mlを加えて溶かした
後、ジエチルエーテル100mlを徐々に滴加した。生
成した固体を濾過してジエチルエーテル50mlで洗浄
し乾燥した後、アニソール4mlに溶かした。反応液を
0〜4℃に冷却しトリフルオロ酢酸8mlを滴加して、
室温で50分間攪拌した後、反応液を−20〜−30℃
に冷却しジエチルエーテル50mlを滴加した後、生成
した固体を濾過しアセトン100mlで洗浄し乾燥して
部分立体異性体などの混合物である微白色粉末の固体
1.2gを得た。得た固体を0.5%の酢酸を含有する2
0%メタノール水溶液を溶離液にして分取用液体クロマ
トグラフィ(μ−Bondapak C18 Steel Column,19m
m×30cm)により分離精製して白色粉末固体の短い
保持時間を示す標記化合物(a)および長い保持時間を
示す(b)を各々190mgおよび180mg得た。 MS(FAB,M+1):651 NMR(δ,D2O+NaHCO3): (a):0.89(t,3H),1.43(s,3H),
1.86(q,2H),3.57(ABq,2H),3.
72(s,3H),4.43(ABq,2H),5.14
(d,1H),5.71(d,1H),6.21(s,1
H),6.90(s,1H),8.63(s,1H) (b):0.85(t,3H),1.42(s,3H),
1.84(q,2H),3.56(ABq,2H),3.
72(s,3H),4.47(ABq,2H),5.12
(d,1H),5.73(d,1H),6.24(s,1
H),6.89(s,1H),8.65(s,1H) IR(KBr,cm-1):1775(β−ラクタム),
1670,1620,1570 [α]D 20: (a):−93.75(C=0.0101,H2O) (b):−74.69(C=0.0103,H2O)
【0122】実施例96 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−(2−カルボキシブト−2−オキシイミノ)
アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−1−メチル
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウ
ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
ン酸エステル(a)および(b)の合成実施例95で用
いた7−アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−5−チオンの代わりに、製
造例6で合成した2,7−ジアミノ−1−メチル[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チ
オンを用いて、実施例95の方法と同様に実施して白色
固体の標記化合物(a)および(b)を各々195mg
および200mg得た。 MS(FAB,M+1):666 NMR(δ,D2O+NaHCO3): (a):0.86(t,3H),1.43(s,3H),
1.82(q,2H),3.48(s,3H),3.56
(ABq,2H),4.39(ABq,2H),5.14
(d,1H),5.71(d,1H),6.17(s,1
H),6.87(s,1H) (b):0.83(t,3H),1.42(s,3H),
1.84(q,2H),3.63(ABq,2H),3.
48(s,3H),4.37(ABq,2H),5.12
(d,1H),5.72(d,1H),6.18(s,1
H),6.88(s,1H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1680,1620,1560 [α]D 20: (a):−88.94(C=0.0096,H2O) (b):−69.82(C=0.0102,H2O)
【0123】実施例97 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−(2−カルボキシブト−2−オキシイミノ)
アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8−ジメチル
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウ
ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
ン酸エステル(a)および(b)の合成 実施例95で用いた7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の代わりに、製造例5で合成した7−アミノ−1,8−
ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリ
ミジン−5−チオンを用いて、実施例95の方法と同様
に実施して白色固体の標記化合物(a)および(b)を
各々200mgおよび190mg得た。 MS(FAB,M+1):665 NMR(δ,D2O+NaHCO3): (a):0.88(t,3H),1.43(s,3H),
1.82(q,2H),2.24(s,3H),3.68
(ABq,2H),3.69(s,3H),4.42(A
Bq,2H),5.14(d,1H),5.73(d,1
H),6.20(s,1H),6.91(s,1H),
8.63(s,1H) (b):0.87(t,3H),1.44(s,3H),
1.84(q,2H),2.22(s,3H),3.58
(ABq,2H),3.63(s,3H),4.38(A
Bq,2H),5.12(d,1H),5.69(d,1
H),6.19(s,1H),6.89(s,1H),
8.61(s,1H) IR(KBr,cm-1):1775(β−ラクタム),
1670,1620,1580 [α]D 20: (a):−105.36(C=0.0099,H2O) (b):−84.29(C=0.0101,H2O)
【0124】実施例98 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(2−カルボキシブト−2−オキシイミノ)
アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−1,8−ジ
メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミ
ジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−
カルボン酸エステル(a)および(b)の合成 実施例95で用いた7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の代わりに、製造例7で合成した2,7−ジアミノ−
1,8−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジン−5−チオンを用いて、実施例95の方
法と同様に実施して白色固体の標記化合物(a)および
(b)を各々195mgおよび190mg得た。 MS(FAB,M+1):680 NMR(δ,D2 O+NaHCO3): (a):0.88(t,3H),1.44(s,3H),
1.83(q,2H),2.24(s,3H),3.55
(ABq,2H),3.70(s,3H),4.36(A
Bq,2H),5.10(d,1H),5.68(d,1
H),6.91(s,1H) (b):0.89(t,3H),1.43(s,3H),
1.82(q,2H),2.23(s,3H),3.55
(ABq,2H),3.71(s,3H),4.34(A
Bq,2H),5.10(d,1H),5.68(d,1
H),6.88(s,1H) IR(KBr,cm-1):1775(β−ラクタム),
1680,1630,1590 [α]D 20: (a):−103.35(C=0.0098,H2O) (b):−79.48(C=0.0097,H2O)
【0125】実施例99 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−(2−カルボキシブト−2−オキシイミノ)
アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,2−ジメチル
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウ
ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
ン酸エステル(a)および(b)の合成 実施例95で用いた7−アミノ−1−メチル[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−5−チオン
の代わりに、製造例10で合成した7−アミノ−1,2
−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジン−5−チオンを用いて、実施例95の方法と同
様に実施して白色固体の標記化合物(a)および(b)
各々180mgおよび185mgを得た。 MS(FAB,M+1):665 NMR(δ,D2O+NaHCO3): (a):0.87(t,3H),1.42(s,3H),
1.84(q,2H),2.53(s,3H),3.59
(ABq,2H),3.61(s,3H),4.43(A
Bq,2H),5.12(d,1H),5.69(d,1
H),6.20(s,1H),6.93(s,1H),
7.41(d,1H),7.52(d,1H) (b):0.88(t,3H),1.43(s,3H),
1.82(q,2H),2.51(s,3H),3.58
(ABq,2H),3.64(s,3H),4.47(A
Bq,2H),5.14(d,1H),5.70(d,1
H),6.21(s,1H),6.91(s,1H),
7.42(d,1H),7.53(d,1H) IR(KBr,cm-1):1775(β−ラクタム),
1670,1620,1560 [α]D 20: (a):−95.32(C=0.0104,H2O) (b):−80.27(C=0.0098,H2O)
【0126】実施例100 7−{(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミ
ノ)アセトアミド}−3−(1−メチル[1,3]イミ
ダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5−イル)チオメ
チル−3−セフェム−4−カルボン酸エステルの合成 p−メトキシシベンジル3−クロロメチル−7−
{(Z)−2−(2−3級−ブトキシカルボニルプロプ
−2−オキシイミノ)−2−[2−(トリフェニルメチ
ル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミド}−3
−セフェム−4−カルボン酸エステル1.0gをジメチ
ルスルホキシド5mlに溶かし、製造例29で合成した
I−メチル[1,3]イミダゾ[1,2,c]ピリミジ
ン−5−チオン150mgを加えた後、常温で2時間攪
拌した。反応液にエチルエーテル(3×50ml)を加
えて激しく攪拌した後、エチルエーテル層を除去した。
残留物をジクロロメタン10mlに溶かした溶液をエチ
ルエーテル100mlに徐々に滴加した。生成した固体
を濾過してエチルエーテル10mlで洗浄した後、乾燥
した。得た固体をフェノール5mlに溶かした溶液に濃
塩酸0.5mlを加え、50℃で2時間攪拌した。反応
液を常温に冷却しアセトン60mlを加えて生成した固
体を濾過しアセトン20mlで洗浄した後、乾燥して微
白色固体 720mgを得た。このように得た固体を1
0%メタノール水溶液を溶離液にして分取用液体クロマ
トグラフィ(μ−Bondapak C18 Steel Column,19m
m×30cm)で分離精製して白色固体の標記化合物3
40mgを得た。 MS(FAB,M+1):633 NMR(δ,D2O+NaHCO3):1.48(d,6
H),3.62(ABq,2H),4.01(s,3
H),4.58(ABq,2H),5.12(d,1
H),5.77(d,1H),6.91(s,1H),
7.71(d,1H),7.98(d,1H),8.07
(d,1H),8.32(d,1H) IR(KBr,cm-1):1765(β−ラクタム),
1660,1610,1580
【0127】実施例101ないし115 p−メトキシシベンジル3−クロロメチル−{(Z)−
2−(2−3級−ブトキシカルボニルプロプ−2−オキ
シイミノ)−2−[2−(トリフェニルメチル)アミノ
チアゾール−4−イル]アセトアミド}−3−セフェム
−4−カルボン酸エステルおよび製造例30ないし4
2、48および49で合成したチオンを用いて実施例1
00の方法と類似に行って新規なセファロスポリン化合
物を得、これらを次の表9に示した。
【表18】
【表19】
【表20】
【0128】実施例116 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−((S)−1−カルボキシエト−1−オキシ
イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチ
ル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−
5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸
エステルおよび7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−((R)−1−カルボキシエト
−1−オキシイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミ
ノ−1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリ
ミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4
−カルボン酸エステルの合成 p−メトキシシベンジル3−クロロメチル−7−
{(Z)−2−((S,R)−1−3級−ブトキシカル
ボニルエト−1−オキシイミノ)−2−[2−(トリフ
ェニルメチル)アミノチアゾール−4−イル]アセトア
ミド}−3−セフェム−4−カルボン酸エステル1.0
gをジメチルスルホキシド5mlに溶かし、製造例30
で合成した7−アミノ−1−メチル[1,3]イミダゾ
[1,2−c]ピリミジン−5−チオン150mgを加
えた後、常温で2時間攪拌した。反応液にエチルエーテ
ル(3 x 50ml)を加えて激しく攪拌した後、エ
チルエーテル層を除去した。残留物にジクロロメタン1
0mlを溶かした溶液にエチルエーテル100mlを徐
々に滴加した。生成した固体を濾過してエチルエーテル
10mlで洗浄し乾燥して得た固体をフェノール5ml
に溶かした溶液に濃塩酸0.5mlを加えて50℃で2
時間攪拌した。反応液を常温に冷却してアセトン60m
lを加えて生成した固体を濾過し、アセトン20mlで
洗浄した後、乾燥して微白色固体610mgを得た。得
た固体を5%メタノール水溶液を溶離液として分取用液
体クロマトグラフィ(μ−Bondapak C18 Steel Colum
n,19mm×30cm)で分離精製してSおよびR異
性体として標記化合物160mgおよび140mgを各
々得た。 MS(FAB,M+1):634 NMR(δ,D2O+NaHCO3): S:1.48(d,3H),3.55(ABq,2H),
3.70(s,3H) 4.45(ABq,2H),4.63(q,1H),5.
15(d,1H),5.86(d,1H),6.23
(s,1H),6.97(s,1H),7.45(s,1
H),7.56(s,1H) R:1.48(d,3H),3.55(ABq,2H),
3.70(s,3H) 4.45(ABq,2H),4.63(q,1H),5.
15(d,1H),5.80(d,1H),6.23
(s,1H),6.97(s,1H),7.45(s,1
H),7.56(s,1H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1680,1620,1570
【0129】実施例117ないし121 p−メトキシシベンジル3−クロロメチル−7−
[(Z)−2−((R,S)−1−3級−ブトキシカル
ボニルエト−1−オキシイミノ)−2−[2−(トリフ
ェニルメチル)アミノチアゾール−4−イル]アセトア
ミド]−3−セフェム−4−カルボン酸エステルおよび
製造例36、38、41、48および49で合成したチ
オンを用いて、実施例116の方法と同一に実施して新
規なセファロスポリンを得、これらを次の表10に示し
た。
【表21】
【表22】
【0130】実施例122 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−(1−カルボキシメト−2−オキシイミノ)
アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,
3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5−イ
ル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸エステ
ルの合成 p−メトキシシベンジル3−クロロメチル−7{(Z)
−2−(1−3級−ブトキシカルボニルメト−1−オキ
シイミノ)−2−[2−(トリフェニルメチル)アミノ
チアゾール−4−イル]アセトアミド}−3−セフェム
−4−カルボン酸エステル1.0gをジメチルスルホキ
シド5mlに溶かし、製造例30で合成した7−アミノ
−1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミ
ジン−5−チオン150mgを加えた後、常温に2時間
攪拌した。反応液にエチルエーテル(3×50ml)を
加えて激しく攪拌した後、エチルエーテル層を除去し
た。得られた残留物にジクロロメタン10mlを溶かし
た溶液にジエチルエーテル100mlを徐々に滴加し
た。生成した固体を濾過してエチルエーテル10mlで
洗浄し乾燥して得た固体をフェノール5mlに溶かした
溶液に濃塩酸0.5mlを加えて50℃で2時間攪拌し
た。反応液を常温に冷却してアセトン60mlを加えて
生成した固体を濾過し、アセトン20mlで洗浄した
後、乾燥して微黄色固体610mgを得た。得た固体を
5%メタノール水溶液を溶離液にして分取用液体クロマ
トグラフィ(μ−Bondapak C18 Steel Column,1
9mm×30cm)を用いて分離精製して白色固体の標
記化合物310mgを得た。 MS(FAB,M+1):620 NMR(δ,D2O+NaHCO3):3.57(AB
q,2H),3.75(s,3H),4.52(ABq,
2H),4.81(s,2H),5.13(d,1H),
5.78(d,1H),6.17(s,1H),6.92
(s,1H),7.42(d,1H),7.51(d,1
H) IR(KBr,cm-1):1760(β−ラクタム),
1680,1610,1570
【0131】実施例123ないし129 p−メトキシシベンジル3−クロロメチル−7−
{(Z)−2−(1−3級−ブトキシカルボニルメト−
1−オキシイミノ)−2−[2−(トリフェニルメチ
ル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミド}−3
−セフェム−4−カルボン酸エステルおよび製造例3
1、36、38、39、41、42および製造例48で
合成したチオンを用いて実施例122と同様に実施して
新規なセファロスポリンなどを得、これらを次の表11
に示した。
【表23】
【表24】
【0132】実施例130 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−
(1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミ
ジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−
カルボン酸エステルの合成 p−メトキシシベンジル3−クロロメチル−7{(Z)
−2−(2−メトキシイミノ)−2−[2−(トリフェ
ニルメチル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミ
ド}−3−セフェム−4−カルボン酸エステル1.0g
をジメチルスルホキシド5mlに溶かし、製造例29で
合成した1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]
ピリミジン−5−チオン200mgを加えた後、常温で
2時間攪拌した。反応液にエチルエーテル(3 x 5
0ml)を加えて激しく攪拌した後、エチルエーテル層
を除去した。得られた残留物にジクロロメタン10ml
を加えて溶かした溶液をエチルエーテル100mlに徐
々に滴加した。生成した固体を濾過してエチルエーテル
10mlで洗浄し乾燥した。得られた固体をアニソール
3mlに加えて溶かした。反応液を0℃に冷却してその
温度を保持しながらトリフルオロ酢酸4mlを滴加した
後、常温に昇温して80分間攪拌した。反応液を−30
℃ないし−20℃にさらに冷却して、その温度を保持し
ながらエチルエーテル50mlを滴加して生成した固体
を濾過し、アセトン30mlで洗浄し乾燥して白色粉末
の固体670mgを得た。得た固体を20%メタノール
水溶液を溶離液として分取用液体クロマトグラフィ(μ
−Bondapak C18 Steel Column,19mm×30cm)
により分離精製して標記化合物310mgを得た。 MS(FAB,M+1):561 NMR(δ,D2O+アセトン-d6):3.62(AB
q,2H),3.95(s,3H),4.07(s,3
H),4.62(ABq,2H),5.11(d,1
H),5.72(d,1H),6.87(s,1H) 7.80(d,1H),7.99(d,1H),8.11
(d,1H),8.32(d,1H) IR(KBr,cm-1):1765(β−ラクタム),
1680,1620,1550
【0133】実施例131ないし143 p−メトキシシベンジル3−クロロメチル−7−
{(Z)−2−(メトキシイミノ)−2−[2−(トリ
フェニルメチル)アミノチアゾール−4−イル]アセト
アミド}−3−セフェム−4−カルボン酸エステルおよ
び製造例30、31、34、36、37、41〜46、
48および49で合成したチオンを用いて実施例130
と同様に実施して新規なセファロスポリンなどを得、こ
れらを次の表12に示した。
【表25】
【表26】
【表27】
【0134】実施例144 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−(エトキシイミノ)アセトアミド]−3−
(1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミ
ジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−
カルボン酸エステルの合成 p−メトキシシベンジル3−クロロメチル−7−
{(Z)−2−(エトキシイミノ)−2−[2−(トリ
フェニルメチル)アミノチアゾール−4−イル]アセト
アミド}−3−セフェム−4−カルボン酸エステル1.
0gをジメチルスルホキシド5mlに溶かし、製造例2
9で合成した1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2−
c]ピリミジン−5−チオン200mgを加えた後、常
温で2時間攪拌した。反応液にエチルエーテル(3 x
50ml)を加えて激しく攪拌した後、エチルエーテ
ル層を除去した。残留物にジクロロメタン10mlを溶
かした溶液をエチルエーテル100mlに徐々に滴加し
た。生成した固体を濾過してエチルエーテル10mlで
洗浄し乾燥して、固体を得、この固体をアニソール3m
lに溶かした。反応液を0℃に冷却してその温度を保持
しながらトリフルオロ酢酸4mlを滴加した後、常温に
昇温して80分間攪拌した。反応液を−30℃ないし−
20℃にさらに冷却して、その温度を保持しながらエチ
ルエーテル50mlを滴加した。生成した固体を濾過
し、アセトン30mlで洗浄し乾燥して白色固体680
mgを得た。このようにして得た固体を20%メタノー
ル水溶液を溶離液にして分取用液体クロマトグラフィ
(μ−Bondapak C18 Steel Column,19mm×30c
m)で分離精製して標記化合物270mgを得た。 MS(FAB,M+1):575 NMR(δ,D2O+アセトン−d6):1.21(t,
3H),3.63(ABq,2H),3.92(s,3
H),4.14(q,2H),4.57(ABq,2
H),5.13(d,1H),5.74(d,1H),
6.93(s,1H),7.81(d,1H),7.98
(d,1H),8.11(d,1H),8.33(d,1
H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1680,1610,1540
【0135】実施例145ないし157 p−メトキシシベンジル3−クロロメチル−7−
{(Z)−2−(エトキシイミノ)−2−[2−(トリ
フェニルメチル)アミノチアゾール−4−イル]アセト
アミド}−3−セフェム−4−カルボン酸エステルおよ
び製造例30、32、33、38、39,41、42、
44および49で合成したチオンを用いて実施例144
と同様に実施して新規なセファロスポリン化合物を得、
これらを次の表13に示した。
【表28】
【表29】
【表30】
【0136】実施例158 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(1−カルボキシシクロペントキシイミノ)
アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,
3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5−イ
ル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸エステ
ルの合成 p−メトキシシベンジル3−クロロメチル−7−
{(Z)−2−(1−(ジフェニルメトキシカルボニ
ル)シクロペントキシイミノ)−2−[2−(トリフェ
ニルメチル)アミノチアゾール−4−イル]アセトアミ
ド}−3−セフェム−4−カルボン酸エステル2gをジ
メチルスルホキシド10mlに溶かし、製造例30で得
た7−アミノ−1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2
−c]ピリミジン−5−チオン400mgを加えた後、
常温で2時間攪拌した。反応液にジエチルエーテル50
mlを加えて激しく攪拌した後、ジエチルエーテルを蒸
留して除去して残った残留物にジクロロメタン5mlを
溶かした溶液にエチルエーテル100mlを徐々に滴加
した。生成した固体を濾過してエチルエーテル50ml
で洗浄し乾燥した固体をフェノール10mlに溶かした
溶液に濃塩酸1mlを加え、50℃で2時間攪拌した。
反応液を常温に冷却しアセトン100mlを加えて生成
した固体を濾過しアセトン40mlで洗浄した後、乾燥
して微白色固体1.4gを得た。このようにして得た固
体を15%メタノール水溶液を溶離液にして分取用液体
クロマトグラフィ(μ−Bondapak C18 Steel Colum
n,19mm×30cm)で分離精製して標記化合物6
20mgを得た。 MS(FAB,M+1):680 NMR(δ,D2O+NaHCO3):1.61(m,4
H),2.04(m,4H),3.58(ABq,2
H),3.68(s,3H),4.47(ABq,2
H),5.12(d,1H),5.74(d,1H)6.
27(s,1H),6.92(s,1H),7.40
(s,1H)7.52(s,1H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1685,1595
【0137】実施例159 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((S)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メ
チル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム
−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン
酸エステルの合成 製造例52で合成した化合物2.0gをジメチルスルホ
キシド15mlに溶かし、製造例30で合成した7−ア
ミノ−1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピ
リミジン−5−チオン420mgを加えた後、常温に3
時間攪拌してテトラヒドロフラン30mlと酢酸エチル
30mlとの混合溶媒で抽出し飽和塩化ナトリウム水溶
液150mlで洗浄した。分離した有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧蒸留して溶媒を除去した後、
固体を得た。得た固体をアニソール6mlに溶かした。
反応液を0〜4℃に冷却し、トリフルオロ酢酸10ml
を滴加し、常温に昇温して40分間攪拌した後、反応液
を−20℃ないし−30℃にさらに冷却し、ジエチルエ
ーテル80mlを滴加して生成した固体を濾過し、アセ
トン70mlで洗浄し乾燥して微白色粉末の固体1.2
gを得た。得た固体を10%メタノール水溶液を溶離液
にして分取用液体クロマトグラフィ(μ−Bondapak C
18 Steel Column,19mm×30cm)で分離精製し
て白色粉末の標記化合物255mgを得た。 MS(FAB,M+1):648 NMR(δ,D2O+NaHCO3):0.95(t,3
H),1.84(q,2H),3.61(ABq,2
H),3.68(s,3H),4.47(ABq,2
H),4.49(t,1H),5.13(d,1H),
5.77(d,1H),6.96(s,1H),6.26
(s,1H),7.41(d,1H),7.53(d,1
H) IR(KBr,cm-1):1775(β−ラクタム),
1670,1620,1570 [α]D 20:−107.55(C=0.0105,H
2O)
【0138】実施例160 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((R)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メ
チル[1,3]−イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウ
ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
ン酸エステルの合成 製造例51で合成した化合物1.5gをジメチルスルホ
キシド10mlに溶かし、製造例30で合成した7−ア
ミノ−1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピ
リミジン−5−チオン350mgを加えた後、常温で3
時間攪拌し、テトラヒドロフラン20mlと酢酸エチル
20mlとの混合溶媒で抽出して飽和塩化ナトリウム水
溶液100mlで洗浄した。分離した有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧蒸留して溶媒を除去した
後、固体を得た。得た固体をアニソール4mlに溶かし
た。反応液を0〜4℃に冷却し、トリフルオロ酢酸10
mlを滴加した後、室温で40分間攪拌し、反応液を−
20℃ないし−30℃にさらに冷却し、ジエチルエーテ
ル50mlを滴加して生成した固体を濾過し、アセトン
50mlで洗浄し乾燥して微白色粉末の固体1.0gを
得た。得た固体を25%メタノール水溶液を溶離液とし
て分取用液体クロマトグラフィ(μ−BondapakC18 Ste
el Column,19mm×30cm)で分離精製して白色
粉末の標記化合物470mgを得た。 MS(FAB,M+1):648 NMR(δ,D2O+NaHCO3):0.98(t,3
H),1.81(q,2H),3.61(ABq,2
H),3.68(s,3H),4.41(ABq,2
H),4.46(t,1H),5.16(d,1H)5.
74(s,1H),6.27(s,1H),6.93
(s,1H)7.44(d,1H),7.53(d,1
H) IR(KBr,cm-1):1775(β−ラクタム),
1670,1620,1570 [α]D 20:−77.05(C=0.0104,H2O)
【0139】実施例161 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((S)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8
−ジメチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジ
ニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カ
ルボン酸エステルの合成 実施例159で用いた7−アミノ−1−メチル[1,
3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの
代わりに製造例36で合成した7−アミノ−1,8−ジ
メチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−
5−チオンを用いて、実施例159と同様に実施して白
色固体の標記化合物450mgを得た。 MS(FAB,M+1):662 NMR(δ,D2O+NaHCO3 ):0.96(t,3
H),1.82(q,2H),2.24(s,3H),
3.58(ABq,2H),3.63(s,3H),4.
38(ABq,2H)4.43(t,1H),5.15
(d,1H),5.70(d,1H),6.94(s,1
H),7.41(d,1H)7.52(d,1H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1680,1610,1580 [α]D 20:−101.99(C=0.0097,H
2O)
【0140】実施例162 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−((R)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
シイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8
−ジメチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジ
ニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カ
ルボン酸エステルの合成 実施例160で用いた7−アミノ−1−メチル[1,
3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの
代わりに、製造例36で合成した7−アミノ−1,8−
ジメチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジン
−5−チオンを用いて、実施例160と同様に実施して
白色固体の標記化合物460mgを得た。 MS(FAB,M+1):662 NMR(δ,D2O+NaHCO3):0.98(t,3
H),1.84(q,2H),2.23(s,3H),
3.56(ABq,2H),3.61(s,3H),4.
42(ABq,2H),4.45(t,1H),5.16
(d,1H),5.69(d,1H),6.92(s,1
H),7.42(d,1H),7.51(d,1H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1680,1610,1580 [α]D 20:−70.34(C=0.0098,H2O)
【0141】実施例163 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル]−2−(2−カルボキシブト−2−オキシイミノ)
アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,
3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5−イ
ル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸エステ
ル(a)および(b)の合成 実施例53で合成した化合物2.0gをジメチルスルホ
キシド15mlに溶かし、製造例30で合成した7−ア
ミノ−1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピ
リミジン−5−チオン350mgを加えた後、常温に2
時間攪拌した。反応液にジエチルエーテル50mlを加
えて激しく攪拌した後、有機溶媒層を除去して得た残留
物にジクロロメタン20mlを加えて溶かし、ジエチル
エーテル100mlを徐々に滴加した。生成した固体を
濾過してジエチルエーテル50mlで洗浄した後、乾燥
してアニソール4mlに溶かした。反応液を0〜4℃に
冷却し、トリフルオロ酢酸8mlを滴加した後、室温で
50分間攪拌し、反応液を−20〜−30℃に冷却し、
ジエチルエーテル50mlを滴加して生成した固体を濾
過しアセトン100mlで洗浄した後、乾燥して部分立
体異性体などの混合物である微白色粉末の固体1.1g
を得た。得た固体を0.5%の酢酸を含有する20%メ
タノール水溶液を溶離液として分取用液体クロマトグラ
フィ(μ−Bondapak C18 Steel Column,19mm×3
0cm)で分離精製して白色粉末固体の短い保持時間を
示す標記化合物(a)および長い保持時間を示す(b)
を各々200mgおよび205mg得た。 MS(FAB,M+1):662 NMR(δ,D2O+NaHCO3): (a):0.87(t,3H),1.44(s,3H),
1.84(q,2H),3.58(ABq,2H),3.
63(s,3H),4.43(ABq,2H),5.12
(d,1H),5.68(d,1H),6.20(s,1
H),6.91(s,1H),7.42(d,1H),
7.53(d,1H) (b):0.86(t,3H),1.46(s,3H),
1.85(q,2H),3.59(ABq,2H),3.
64(s,3H),4.45(ABq,2H),5.13
(d,1H),5.72(d,1H),6.23(s,1
H)6.90(s,1H),7.41(d,1H),7.
51(d,1H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1670,1640,1580 [α]D 20: (a):−109.83(C=0.0102,H2O) (b):−92.2(C=0.0104,H2O)
【0142】実施例164 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾ−ル−4−イ
ル)−2−(2−カルボキシブト−2−オキシイミノ)
アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8−ジメチル
[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5
−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボン酸エ
ステル(a)および(b)の合成 実施例163で用いた7−アミノ−1−メチル[1,
3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジン−5−チオンの
代わりに、製造例36で合成した7−アミノ−1,8−
ジメチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジン
−5−チオンを用いて実施例64と同様に実施して白色
固体の標記化合物(a)および(b)を各々190mg
および180mg得た。 MS(FAB,M+1):676 NMR(δ,D2O+NaHCO3): (a):0.90(t,3H),1.42(s,3H),
1.82(q,2H),2.23(s,3H),3.59
(ABq,2H),3.65(s,3H),4.45(A
Bq,2H),5.12(d,1H),5.69(d,1
H),6.17(s,1H),6.89(s,1H),
7.41(d,1H),7.52(d,1H) (b):0.86(t,3H),1.46(s,3H),
1.85(q,2H),2.34(s,3H),3.59
(ABq,2H),3.64(s,3H),4.45(A
Bq,2H),5.13(d,1H),5.72(d,1
H),6.23(s,1H),6.90(s,1H),
7.41(d,1H),7.51(d,1H) IR(KBr,cm-1):1770(β−ラクタム),
1680,1620,1570 [α]D 20: (a):−112.82(C=0.0097,H2O) (b):−94.37(C=0.0099,H2O)
【0143】本発明の化合物の中、優れた抗菌力を有す
る望ましい化合物の抗菌活性を評価するために対照薬剤
としてセフタジジウムを用いて標準菌株に対する最小抑
制濃度(MIC)値を次のような方法により求めた。ミ
ラ−ヒントン(Muller-Hinton)寒天培地に2倍連続希
釈法により希釈した化合物を分散した後、107 CFU
(Colony forming unit)1mlの標準菌株2μlを培
地に接種して、30℃で約20時間培養した。その結果
を表14に示した。
【表31】
【表32】
【表33】
【表34】
【表35】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ナム・キビョン 大韓民国デジョン、ヨイソング、ドリョン ドン381−42番 ラッキー・アパートメン ト6−102 (72)発明者 ヨ・ジェホン 大韓民国デジョン、ヨイソング、シンソン ドン118−1番 (72)発明者 リム・ジョンチャン 大韓民国デジョン、ヨイソング、ドリョン ドン386−4番 ラッキー・アパートメン ト・エイ−104 (72)発明者 パン・チャンシク 大韓民国デジョン、ヨイソング、ドリョン ドン386−4番 ラッキー・ドーム210 (72)発明者 ソ・ミギョン 大韓民国デジョン、ヨイソング、ドリョン ドン386−1番 ラッキー・ドーム426

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1はC1-4アルキル基、C3-4アルケニル基、
    3-4アルキニル基または−C(Ra)(Rb)COOH
    (ここで、RaおよびRbは同一または異なって、各々水
    素またはC1-4アルキル基を表すかRaおよびRbはそれ
    らが結合している炭素原子と一緒になってC3-7のシク
    ロアルキル基を形成する)であり、R2は水素、置換ま
    たは非置換アミノ基、アルコキシ基または窒素原子を有
    するヘテロシクロ基であり、R3は水素、C1-4アルキル
    基、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミ
    ノメチル基、ヒドロキシメチル基またはカルボキシメチ
    ル基であり、R4は水素、C1-4アルキル基、アミノ基、
    ヒドロキシル基、アセトアミド基、ヒドロキシアルキル
    基、カルボキシアルキル基またはスルホニルエチル基で
    あり、R5は水素、C1-4アルキル基、アミノ基、カルボ
    キシル基、カルボキシルアルキル基、またはヒドロキシ
    ル基であり、QおよびTは各々CHまたはNであり、た
    だし、TがNであると、R2はアミノである)を有する
    セファロスポリン化合物、その薬剤学的に許容され得る
    無毒性塩、生理学的に加水分解され得る、エステル、水
    和物および溶媒和物およびその異性体。
  2. 【請求項2】 R1はメチル基、エチル基、アリル基、
    プロパギル基または−C(Ra)(Rb)COOH(ここ
    で、RaおよびRbは同一であるかまたは異なって、各々
    水素、メチル基またはエチル基を表すかそれらが結合し
    ている炭素原子と一緒になってシクロペンチル基を形成
    する)であり、R2が水素またはアミノ基であり、R3
    水素、メチル基またはアミノ基であり、R4がメチル
    基、エチル基、アミノ基、またはカルボキシメチル基で
    あり、R5は水素、メチル基、アミノ基またはヒドロキ
    シル基である、請求項1記載のセファロスポリン化合
    物。
  3. 【請求項3】 下記の化合物からなる群から選択され
    る、請求項1記載のセファロスポリン化合物: 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,
    2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5
    −イル)チオメチル−3−セペム−4−カルボキシラー
    ト、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−1−メチル
    [1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウ
    ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
    キシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8−ジメチル
    [1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウ
    ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
    キシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−1,8
    −ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
    リミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−
    4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8−ジメ
    チル[1,2,4]トリアゾール−3−オン[1,5−
    c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフ
    ェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((S)−1−カルボキシエト−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチ
    ル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニ
    ウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カル
    ボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(エトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (7−アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ
    [1,5−c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル
    −3−セフェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(エトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (2,7−ジアミノ−1−メチル[1,2,4]トリア
    ゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5−イル)チオメ
    チル−3−セフェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (7−アミノ−1−メチル[1,2,4]トリアゾロ
    [1,5−c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル
    −3−セフェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (7−アミノ−1−カルボキシメチル[1,2,4]ト
    リアゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5−イル)チ
    オメチル−3−セフェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (2,7−ジアミノ−1−メチル[1,2,4]トリア
    ゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5−イル)チオメ
    チル−3−セフェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (2,7−ジアミノ−1−カルボキシメチル[1,2,
    4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5−イ
    ル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラー
    ト、 7−[(Z)−2−(5−アミノ−1,2,4−チアジ
    アゾル−3−イル)−2−(エトキシイミノ)アセトア
    ミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,2,4]
    トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5−イル)
    チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((R)−1−カルボキシエト−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチ
    ル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニ
    ウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−3−セフ
    ェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((R)−1−カルボキシエト−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−1
    −メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリ
    ミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4
    −カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((R)−1−カルボキシエト−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8−
    ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリ
    ミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4
    −カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((R)−1−カルボキシエト−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−
    1,8−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
    c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフ
    ェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(1−カルボキシシクロペントキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,
    2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5
    −イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラ
    ート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(1−カルボキシシクロペントキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−1−メチル
    [1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウ
    ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
    キシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2((R)−1−カルボキシプロプ−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチ
    ル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニ
    ウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カル
    ボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((R)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
    シイミノ)アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−
    1−メチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
    リミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−
    4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((R)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
    シイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8
    −ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピ
    リミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−
    4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシブト−2−オキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,
    2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウム−5
    −イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラ
    ート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシブト−2−オキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(2,7−ジアミノ−1−メチル
    [1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウ
    ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
    キシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシブト−2−オキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8−ジメチル
    [1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジニウ
    ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
    キシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル
    [1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5
    −イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラ
    ート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−(7−メチルアミノ−1−メ
    チル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム
    −5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキ
    シラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−(7,8−ジアミノ−1−メ
    チル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム
    −5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキ
    シラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8−ジメ
    チル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム
    −5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキ
    シラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−エチル
    [1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5
    −イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラ
    ート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−(7,8−ジアミノ−1−エ
    チル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム
    −5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキ
    シラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−8−メチル−
    1−エチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジ
    ニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カ
    ルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(2−カルボキシプロプ−2−オキシイミ
    ノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル
    [1,3]イミダゾ−ル−4−オン[1,2−c]ピリ
    ミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4
    −カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2((S)−1−カルボキシエト−1−オキシイ
    ミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル
    [1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5
    −イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラ
    ート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((R)−1−カルボキシエト−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチ
    ル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−
    5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシ
    ラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2((S)−1−カルボキシエト−1−オキシイ
    ミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8−ジ
    メチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウ
    ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
    キシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((R)−1−カルボキシエト−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8−
    ジメチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニ
    ウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カル
    ボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((S)−1−カルボキシエト−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−エチ
    ル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−
    5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシ
    ラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((R)−1−カルボキシエト−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−エチ
    ル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−
    5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシ
    ラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((S)−1−カルボキシエト−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチ
    ル[1,3]イミダゾ−ル−4−オン[1,2−c]ピ
    リミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−
    4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((R)−1−カルボキシエト−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチ
    ル[1,3]イミダゾ−ル−4−オン[1,2−c]ピ
    リミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−
    4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(1−カルボキシメト−1−オキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,
    3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5−イ
    ル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラー
    ト、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(1−カルボキシメト−1−オキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(7−アミノ−1,8−ジメチル
    [1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5
    −イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラ
    ート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(1−カルボキシメト−1−オキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−エチル[1,
    3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5−イ
    ル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラー
    ト、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(1−カルボキシメト−1−オキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,
    3]イミダゾ−ル−4−オン[1,2−c]ピリミジニ
    ウム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カル
    ボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (7−アミノ−1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2
    −c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セ
    フェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (7−アミノ−1,8−ジメチル[1,3]イミダゾ
    [1,2−c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル
    −3−セフェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (7−アミノ−1−エチル[1,3]イミダゾ[1,2
    −c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セ
    フェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(メトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (7−アミノ−1−メチル[1,3]イミダゾ−ル−4
    −オン[1,2−c]ピリミジニウム−5−イル)チオ
    メチル−3−セフェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(エトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (7−アミノ−1−メチル[1,3]イミダゾ[1,2
    −c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セ
    フェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(エトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (7−アミノ−1−メチル[1,3]イミダゾ−ル−4
    −オン[1,2−c]ピリミジニウム−5−イル)チオ
    メチル−3−セフェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(エトキシイミノ)アセトアミド]−3−
    (7−アミノ−1−エチル[1,3]イミダゾ[1,2
    −c]ピリミジニウム−5−イル)チオメチル−3−セ
    フェム−4−カルボキシラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−(1−カルボキシシクロペントキシイミノ)
    アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチル[1,
    3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−5−イ
    ル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシラー
    ト、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((R)−1−カルボキシプロプ−1−オキ
    シイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メ
    チル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム
    −5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキ
    シラート、 7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
    ル)−2−((R)−1−カルボキシエト−1−オキシ
    イミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−メチ
    ル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウム−
    5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボキシ
    ラート、および7−[(Z)−2−(2−アミノチアゾ
    ール−4−イル)−2−(2−カルボキシブト−2−オ
    キシイミノ)アセトアミド]−3−(7−アミノ−1−
    メチル[1,3]イミダゾ[1,2−c]ピリミジニウ
    ム−5−イル)チオメチル−3−セフェム−4−カルボ
    キシラート。
  4. 【請求項4】 下記一般式(I)の化合物、薬剤学的に
    許容され得るその無毒性塩および生理学的に加水分解可
    能なそのエステル、水和物または溶媒和物およびその異
    性体の製造方法であって、下記一般式(II)の化合物を
    溶媒の存在下、下記一般式(III)の化合物と反応させ
    ることを特徴とする方法。 【化2】 (式中、R1、R2、R3、R4およびR5は請求項1で定
    義したと同様の意味を有し、nは0または1であり、R
    6は水素またはアミノ保護基であり、R7はC1-4アルキ
    ル基、C3-4アルケニル基、C3-4アルキニル基または−
    C(Ra)(Rb)CO2(Rc)基であり、ここで、Ra
    およびRbは同一であるか異って、各々水素またはC1-4
    アルキル基であるか、またはRaおよびRbはそれらが結
    合している炭素原子と一緒になってC3-7シクロアルキ
    ル基を形成し、Rcは水素またはカルボキシル保護基で
    あり、R8は水素またはカルボキシル保護基であり、L
    は脱離基として、ハロゲン、(低級)アルカノイルオキ
    シ基、(低級)アルカンスルホニルオキシ基、アレーン
    スルホニルオキシ基またはアルコキシカルボニルオキシ
    基である)
  5. 【請求項5】 前記溶媒がN,N−ジメチルホルムアミ
    ド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキ
    シドまたはメタノールであることを特徴とする、請求項
    4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記一般式(III)の化合物が一般式
    (I)の化合物に基づいて、0.5ないし2当量の量に
    用いられることを特徴とする、請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記一般式(II)の化合物と一般式(II
    I)の化合物を反応させる前または後に、アミノ保護基
    または酸保護基を除去するか、またはS−オキシドを還
    元することを特徴とする、請求項4記載の方法。
  8. 【請求項8】 有効成分として、請求項1〜3のいずれ
    か一項記載の化合物の治療学的に有効な量および薬剤学
    的に許容され得る担体、賦形剤またはその他の添加剤を
    含むことを特徴とする医薬組成物。
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