JPH06183970A - 医薬用組成物 - Google Patents

医薬用組成物

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JPH06183970A
JPH06183970A JP33637992A JP33637992A JPH06183970A JP H06183970 A JPH06183970 A JP H06183970A JP 33637992 A JP33637992 A JP 33637992A JP 33637992 A JP33637992 A JP 33637992A JP H06183970 A JPH06183970 A JP H06183970A
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hydrogen atom
oil
hydroxy
pharmaceutical composition
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Application number
JP33637992A
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English (en)
Inventor
Akira Kagayama
彰 加賀山
Tokunori Kaihara
徳紀 貝原
Sachiyo Tanimoto
幸代 谷本
Takehisa Hata
武久 秦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 免疫抑制効果で知られるFK506に代表さ
れるトリシクロ化合物に関して、保存用としては保存に
適した溶液剤とし、使用時に生体への適用性に優れたエ
マルジョン状態とすることができ、従って静脈注射や筋
肉注射、点眼等の局所投与、経口投与、直腸注入を始め
とする種々の投与形態に適合し得る医薬用組成物を提供
する。 【構成】 FK506に代表されるトリシクロ化合物か
らなる活性成分を含む有機溶媒溶液組成物と、医薬とし
て許容される乳剤に分けて保存し、用時これを混合して
生体への適応性に優れたO/W型エマルジョン組成物を
与えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は優れた免疫抑制作用を
有するということで注目されている後記一般式(I)で
示される化合物または医薬として許容されるその塩を含
有する医薬用組成物に関するものであり、詳細には保存
中は有機溶媒溶液組成物として長期に亘る優れた保存安
定性を示し、且つ使用時には簡単に安定したエマルジョ
ン状態を形成することによって静脈注射や筋肉注射、さ
らには点眼等の局所投与、またさらには経口投与、直腸
注入を始めとする種々の投与形態に適合することのでき
る医薬用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般式(I)
【0003】
【化2】
【0004】(式中、R1 およびR2 、R3 およびR
4 、R5 およびR6 の隣接するそれぞれの対は、各々独
立して、 a)2つの隣接する水素原子を表すか、もしくは b)結合している炭素原子との間でもうひとつの結合を
形成してもよく、それに加え、R2 はアルキル基であっ
てもよく、R7 は水素原子、ヒドロキシ基、保護された
ヒドロキシ基、もしくはアルキルオキシ基を表わすか、
またはR1 と共になってオキソ基を表わしていてもよ
く、R8 およびR9 は独立して、水素原子、ヒドロキシ
基を、R10は水素原子、アルキル基、1以上のヒドロキ
シ基によって置換されたアルキル基、アルケニル基、1
以上のヒドロキシ基によって置換されたアルケニル基、
またはオキソ基によって置換されたアルキル基を、Xは
オキソ基、(水素原子、ヒドロキシ基)、(水素原子、
水素原子)、または式−CH2 O−で表わされる基を、
Yはオキソ基、(水素原子、ヒドロキシ基)、(水素原
子、水素原子)、または式N−NR1112もしくはN−
OR13で表わされる基を、R11およびR12は独立して水
素原子、アルキル基、アリール基またはトシル基を、R
13、R14、R15、 R16、R17、R18、R19、R22および
23は独立して水素原子またはアルキル基を、R20およ
びR21は、独立してオキソ基、または各々独立して(R
20a、水素原子)および(R21a、水素原子)であって
もよく、R20aおよびR21aは独立してヒドロキシ基、
アルキルオキシ基、もしくは、式OCH2 OCH2 CH
2 OCH3 で表わされる基、またはR21aは保護された
ヒドロキシ基を表わし、さらにR20aおよびR21aは共
になってエポキシド環中の酸素原子を表わしていてもよ
く、nは1、2または3を表わす。
【0005】上記の意味に加え、さらにY、R10および
23はそれらが結合している炭素原子と一緒になって飽
和もしくは不飽和の5員もしくは6員環からなる窒素原
子、硫黄原子および/もしくは酸素原子を含有する複素
環基を表わしていてもよいが、その複素環基は、アルキ
ル基、ヒドロキシ基、1以上のヒドロキシ基によって置
換されたアルキル基、アルキルオキシ基、ベンジル基お
よび式−CH2 Se(C65 )で表わされる基から選
ばれる1以上の基によって置換されていてもよい)で示
される化合物または医薬として許容されるその塩は、免
疫抑制作用を有する物質として公知であり(特開昭61−
148181号公報、ヨーロッパ特許公開第0323042 号参
照)、心臓、肝臓、腎臓、骨髄、皮膚、角膜、肺臓、膵
臓、小腸、筋、神経、四肢等の臓器移植を始めとする各
医療分野における利用が期待されている。
【0006】上記化合物(I)とその医薬的に許容され
る塩は、上記の2つの特許公報に開示されたものと同一
の方法で得られる。特に、ストレプトミセス・ツクバエ
ンシス No.9993(微工研寄第927 号)かまたはストレプ
トミセス・ハイグロスコピカス・サブスペシンス・ヤク
シマエンシスNo.7238 (微工研寄第928 号)の培養によ
って製造されたマクロライド類はFR−900506,FR-90052
0,FR-900523,FR-900525と番号がつけられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】化合物(I)または医
薬として許容されるその塩[以下「化合物(I)」の表
現で代表する]は難水溶性であり、従ってこれを液状医
薬として利用するに当たっては、汎用されている水溶性
の可溶化剤(エタノール、ポリエチレングリコール等)
を用いて可溶化させることが考えられる。しかるに上記
手段で調製された液剤は、投与部位において体液で希釈
されたときに結晶の析出を生じることがあり、この場合
はバイオアベイラビリティが低下するという問題があ
る。
【0008】そこで投与時における上記の様な問題を生
じない医薬形態としてエマルジョン製剤が考えられてい
るが、エマルジョン製剤は一般に安定性が十分でなかっ
たり、乳化剤の選択範囲が狭められたり、乳化剤の使用
量についての制約があったりして必ずしも十分な安定性
は得られていない。
【0009】この発明は上記の様な事情に着目してなさ
れたものであって、保存安定性は非常に良好であり、使
用に際しては簡単に良好なエマルジョン製剤として調製
され体液に接しても結晶の析出を生じることのない液剤
とすることのできる様な医薬用組成物を提供すべくなさ
れたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の医薬用組成物
は、上記化合物(I)からなる活性成分を医薬として許
容される有機溶媒に溶解してなる有機溶媒溶液組成物
(A)と、医薬として許容される水中油型乳剤(B)か
らなり、使用時にこれらを混合する様に構成されたもの
である。
【0011】
【作用】まず一般式(I)において使用されている各定
義およびその具体例、並びにその好ましい実施態様を以
下詳細に説明する。「低級」とは特に指示がなければ、
炭素原子1〜6個を有する基を意味するものとする。
「アルキル基」の好ましい例としては、直鎖もしくは分
枝鎖脂肪族炭化水素残基が挙げられ、例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等の低級アルキル基
が挙げられる。「アルケニル基」の好ましい例として
は、1個の二重結合を含有する直鎖もしくは分枝鎖脂肪
族炭化水素残基が挙げられ、例えばビニル、プロペニ
ル、ブテニル、メチルプロペニル、ペンテニル、ヘキセ
ニル等の低級アルケニル基が挙げられる。「アリール
基」の好ましい例としては、フェニル、トリル、キシリ
ル、クメニル、メシチル、ナフチル等が挙げられる。
【0012】「保護されたヒドロキシ基」における好適
な保護基としては、例えばメチルチオメチル、エチルチ
オメチル、プロピルチオメチル、イソプロピルチオメチ
ル、ブチルチオメチル、イソブチルチオメチル、ヘキシ
ルチオメチル等の低級アルキルチオメチル基のような1
−(低級アルキルチオ)(低級)アルキル基、さらに好
ましいものとしてC1 〜C4 アルキルチオメチル基、最
も好ましいものとしてメチルチオメチル基;例えばトリ
メチルシリル、トリエチルシリル、トリブチルシリル、
第三級ブチル−ジメチルシリル、トリ第三級ブチルシリ
ル等のトリ(低級)アルキルシリル、例えばメチル−ジ
フェニルシリル、エチル−ジフェニルシリル、プロピル
−ジフェニルシリル、第三級ブチル−ジフェニルシリル
等の低級アルキル−ジアリールシリル等のようなトリ置
換シリル基、さらに好ましいものとしてトリ(C1 〜C
4 )アルキルシリル基およびC1 〜C4 アルキルジフェ
ニルシリル基、最も好ましいものとして第三級ブチル−
ジメチルシリル基および第三級ブチル−ジフェニルシリ
ル基;カルボン酸、スルホン酸およびカルバミン酸から
誘導される脂肪族アシル基、芳香族アシル基および芳香
族基で置換された脂肪族アシル基のようなアシル基;等
が挙げられる。
【0013】脂肪族アシル基としては、例えばホルミ
ル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイ
ル、カルボキシアセチル、カルボキシプロピオニル、カ
ルボキシブチリル、カルボキシヘキサノイル等の、カル
ボキシのような適当な置換基を1個以上有していてもよ
い低級アルカノイル基、例えばシクロプロピルオキシア
セチル、シクロブチルオキシプロピオニル、シクロヘプ
チルオキシブチリル、メンチルオキシアセチル、メンチ
ルオキシプロピオニル、メンチルオキシブチリル、メン
チルオキシペンタノイル、メンチルオキシヘキサノイル
等の、低級アルキルのような適当な置換基を1個以上有
していてもよいシクロ(低級)アルコキシ(低級)アル
カノイル基、カンファースルホニル基、例えばカルボキ
シメチルカルバモイル、カルボキシエチルカルバモイ
ル、カルボキシプロピルカルバモイル、カルボキシブチ
ルカルバモイル、カルボキシペンチルカルバモイル、カ
ルボキシヘキシルカルバモイル等のカルボキシ(低級)
アルキルカルバモイル基、または例えばトリメチルシリ
ルメトキシカルボニルエチルカルバモイル、トリメチル
シリルエトキシカルボニルプロピルカルバモイル、トリ
エチルシリルエトキシカルボニルプロピルカルバモイ
ル、第三級ブチルジメチルシリルエトキシカルボニルプ
ロピルカルバモイル、トリメチルシリルプロポキシカル
ボニルブチルカルバモイル基等のトリ(低級)アルキル
シリル(低級)アルコキシカルボニル(低級)アルキル
カルバモイル基等の保護されたカルボキシ(低級)アル
キルカルバモイル基等のようなカルボキシもしくは保護
されたカルボキシのような適当な置換基を1個以上有す
る低級アルキルカルバモイル基等が挙げられる。
【0014】芳香族アシル基としては、例えばベンゾイ
ル、トルオイル、キシロイル、ナフトイル、ニトロベン
ゾイル、ジニトロベンゾイル、ニトロナフトイル等の、
ニトロのような適当な置換基を1個以上有してもよいア
ロイル基、例えばベンゼンスルホニル、トルエンスルホ
ニル、キシレンスルホニル、ナフタレンスルホニル、フ
ルオロベンゼンスルホニル、クロロベンゼンスルホニ
ル、ブロモベンゼンスルホニル、ヨードベンゼンスルホ
ニル等の、ハロゲンのような適当な置換基を1個以上有
していてもよいアレーンスルホニル基等が挙げられる。
【0015】芳香族基で置換された脂肪族アシル基とし
ては、例えばフェニルアセチル、フェニルプロピオニ
ル、フェニルブチリル、2−トリフルオロメチル−2−
メトキシ−2−フェニルアセチル、2−エチル−2−ト
リフルオロメチル−2−フェニルアセチル、2−トリフ
ルオロメチル−2−プロポキシ−2−フェニルアセチル
等の、低級アルコキシおよびトリハロ(低級)アルキル
のような適当な置換基を1個以上有していてもよいアル
(低級)アルカノイル基等が挙げられる。
【0016】上記アシル基中、さらに好ましいアシル基
としては、カルボキシを有してもよいC1 〜C4 アルカ
ノイル基、シクロアルキル部分に(C1 〜C4 )アルキ
ルを2個有するシクロ(C5 〜C6 )アルキルオキシ
(C1 〜C4 )アルカノイル基、カンファースルホニル
基、カルボキシ(C1 〜C4 )アルキルカルバモイル
基、トリ(C1 〜C4 )アルキルシリル(C1 〜C4
アルコキシカルボニル(C 1 〜C4 )アルキルカルバモ
イル基、ニトロ基を1個または2個有していてもよいベ
ンゾイル基、ハロゲンを有するベンゼンスルホニル基、
1 〜C4 アルコキシとトリハロ(C1 〜C4 )アルキ
ルを有するフェニル(C1 〜C4 )アルカノイル基が挙
げられ、それらのうち、最も好ましいものとしては、ア
セチル、カルボキシプロピオニル、メンチルオキシアセ
チル、カンファースルホニル、ベンゾイル、ニトロベン
ゾイル、ジニトロベンゾイル、ヨードベンゼンスルホニ
ルおよび2−トリフルオロメチル−2−メトキシ−2−
フェニルアセチルが挙げられる。「5員もしくは6員環
からなる窒素原子、硫黄原子および/もしくは酸素原子
を含有する複素環基」の好ましい例としては、ピロリル
基、テトラヒドロフリル基等が挙げられる。
【0017】化合物(I)の医薬的に許容される塩とし
ては、無毒の、医薬として許容される慣用の塩であり、
例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、
例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類
金属塩、アンモニウム塩、例えばトリエチルアミン塩、
N−ベンジル−N−メチルアミン塩等のアミン塩のよう
な無機または有機塩基との塩が挙げられる。化合物
(I)において、コンホーマーあるいは不斉炭素原子お
よび二重結合に起因する光学異性体および幾何異性体の
ような1対以上の立体異性体が存在することがあり、そ
のようなコンホーマーあるいは異性体もこの発明の範囲
に包含される。
【0018】この発明における有機溶媒溶液組成物
(A)を調製するための有機溶媒について説明する。該
有機溶媒としては、それ自身医薬用途への適用が許容さ
れるものであり、且つ化合物(I)を安定に溶解し得る
様な有機溶媒であることが望まれ、この様な条件を満足
するものである限り特に制限を受けないが、代表的な溶
媒を挙げると、エタノール、プロピレングリコール、グ
リセリン、ポリエチレングリコールおよびこれらの混合
溶媒等が非限定的に例示される。
【0019】上記有機溶媒溶液組成物(A)における化
合物(I)の濃度は、選択された有機溶媒に対する化合
物(I)の溶解度、並びに溶解後の保存安定性等を考慮
して総合的に判断・決定するが、一般的には1〜100
mg/mlの濃度、好ましくは10〜50mg/mlとするのが
良い。
【0020】次にこの発明で用いる乳剤(B)について
説明する。乳剤(B)はO/W型エマルジョンを構成す
るものであって、(イ)乳化剤、(ロ)油成分および
(ハ)水を用いて調製される。
【0021】(イ)乳化剤としては医薬として許容される
天然乳化剤や合成乳化剤を使用するのが好ましく、この
うち天然乳化剤としては、動物または植物を起源とする
種々の乳化剤を使用することができ、代表的なものを挙
げると、卵黄レシチン、大豆レシチン、あるいはこれら
の水添物、さらにはフォスファチジルコリン、フォスフ
ァチジルセリン、スフィンゴミエリン、アラビアゴム、
ゼラチン等が非限定的に例示される。また合成乳化剤で
ある界面活性剤としてはカチオン性、アニオン性、ノニ
オン性等の如何を問わず利用できるが、特に好ましいの
はノニオン性であり、それらのうち代表的なものを例示
すると、ヒマシ油系の界面活性剤、特にHCO(ポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ油)系が好ましく、たとえばH
CO−60、HCO−50、HCO−40が推奨され
る。上記以外にはポリソルベート80等のポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル誘導体、グリセリンモ
ノカプリレート等のグリセリン脂肪酸エステル誘導体、
ポリオキシエチレン40モノステアレート等のポリエチ
レン脂肪酸エステル誘導体、中鎖脂肪酸モノ(または
ジ)グリセリド類[例えばカプリル酸ジグリセリド、カ
プリル酸モノグリセリド、カプロン酸ジグリセリド等の
炭素数6〜12の脂肪酸モノ(またはジ)グリセリド
類]、ポリオキシエチル化オレイン酸グリセリド等のポ
リオキシエチル化グリセリド等が使用できる。
【0022】尚上記乳化剤は所謂第1次乳化剤として用
いられるものであり、必要に応じて補助乳化剤を用いる
こともこの発明の範囲に含まれる。補助乳化剤の種類に
ついても一切の制限はないが、代表的なものとしてはコ
レステロール、カンテン、水酸化マグネシウム、メチル
セルロース、ペクチン等が例示される。尚上記例示した
乳化剤は、それぞれ例示したものを第1次乳化剤とし
て、或は補助乳化剤として、夫々複合して用い得ること
は言う迄もない。
【0023】(ロ)油相成分としては、医薬として許容さ
れ得るものである限り全て利用でき、特に代表的なもの
を非限定的に例示しておくと、例えば植物油(例えば大
豆油、ゴマ油、綿実油、オリーブ油、サフラワー油、コ
ーン油、菜種油、ピーナツ油等)、中鎖脂肪酸トリグリ
セリド類[例えば日本油脂株式会社製のパナセート80
0,810,1000,1200等の様な炭素数6〜1
4の脂肪酸(例えばペラルゴン酸、カプリル酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸等)のトリグリセリド類]、中鎖脂肪
酸モノアルキルエステル類[例えば前記した様な炭素数
6〜14の脂肪酸(例えばミリスチン酸等)のイソプロ
ピルエステル等]、液状炭化水素(例えば流動パラフィ
ン、スクワレン、スクワラン等)等が挙げられ、もちろ
んこれらは併用することも可能である。
【0024】この発明の乳剤(B)は上記した様な乳化
剤、油相成分及び水から調製されたもので、水中油型乳
剤中の油相成分の量は特に制限されないが、一般に5〜
40%、好ましくは10〜20%とする。この様な乳剤
(B)は公知の方法に準じて製造できるが、市販のもの
であっても良く、代表的なものとしては、静注用脂肪乳
剤、たとえばイントラリポス10%、20%(商品名:
ミドリ十字製、油相成分:大豆油、乳化剤:卵黄レシチ
ン)が特に好ましい。
【0025】上記の様にして提供される有機溶媒溶液組
成物(A)及び乳剤(B)は夫々優れた長期安定性を有
するもので、個々には保存安定性が良好なものである。
そしてヒトまたは動物に投与するに当たっては、両者を
混合して生体への吸収性に優れた医薬製剤とされるが、
そのときは、有機溶媒溶液組成物(A)の有機溶媒が、
用時調製後のエマルジョン製剤中の10重量部以下、好
ましくは0.0001〜10重量部、更に好ましくは0.01〜5
重量部とすることが推奨される。
【0026】尚化合物(I)の医薬用途への適用に当た
っては、上記以外の成分として、生体への投与部位に応
じた浸透圧調整剤を併用する場合もあり、この様な浸透
圧調整剤としては、例えばグリセリン、ソルビトール、
イノシトール、キシリトール、マンニトール等の糖アル
コールを例示することができる。また必要に応じて防腐
剤(例えば塩化ベンザルコニウム、各種パラオキシ安息
香酸エステル類、塩化ベンゼトニウム塩、クロロブタノ
ール等)を配合することも可能である。この様な成分
は、予め有機溶媒溶液組成物(A)および乳剤(B)の
いずれか一方または両方に配合するか、用時調製時に第
3成分として添加しても良い。
【0027】この発明の組成物における前記用時調製後
の化合物(I)の含有量は0.01〜10mg/mlとすること
が推奨されるが、適用部位に応じて種々設定することが
望ましく、静注用としては0.05〜2mg/ml, 筋注用とし
ては1〜5mg/ml,点眼剤としては0.1 〜2mg/ml,経
口用としては0.1 〜10mg/mlとすることが推められ
る。尚これらは投与部位に応じて、水、生理食塩液、ブ
ドウ糖注射液、ジュース,牛乳等の水性媒体で更に希釈
することも可能であり、これによって上記した濃度以下
になることは言う迄もない。
【0028】本発明の医薬用組成物は、以下に開示され
た化合物を有効成分として含有させるときにも有効に利
用することができる。例えばEP-A-353678,特開平 2-743
30号,PCT/GB90/01262,EP-A-413532,PCT/JP91/00314, 英
国特許No.9012963.6, 同No.9014136.7, 同No.9014681.
2, 同No.9014880.0, 同No.9014881.8, 同No.9015098.8,
同No.9016115.9, 同No.9016693.5,EP-A-323865, 同349
061, 同358508, 同364031, 同364032, 同378317, 同378
320, 同378321, 同388153, 同396399, 同396400, 同399
579, 同403242, 同428365, 同356399,GB2225576.A,EP-A
-402931, 同427680等が挙げられる。
【0029】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 化合物(I)として R1 、R2 、R8 、R23=水素 R7 、R9 =ヒドロキシ基 R10=アリ
ル基 R14、R15、R16、R17、R18、R19、R22=メチル基 R20=(R20a、H)(R20a=メトキシ基) R21=(R21a、H)(R21a=ヒドロキシ基) X、Y=オキソ基 n=2 R3 、R4 =結合している炭素原子との間のもう一つの
結合 R5 、R6 =結合している炭素原子との間のもう一つの
結合 実線と点線により表わされる記号=単結合であり、かつ
遊離状態の化合物を選んだ。この化合物は特に優れた免
疫抑制作用を有し、以下FK506と称す。
【0030】実験1 FK506のエタノール溶液をイントラリポス10%
(ミドリ十字製)にエタノール濃度として1%添加した
ときの濾過(ふるい径:0.22μm)前後のFK506の
含量変化を調べた。結果を表1に示す。表1の結果より
保存期間中の結晶の析出は認められなかった。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】この発明の医薬組成物は保存安定性が優
れ、且つ用時にエマルジョン製剤として調製されるので
体液と接しても活性成分の結晶析出を生じることが無
く、優れたバイオアベイラビリティを示すことが確認さ
れた。また、この医薬組成物は、小児にとっても口あた
りがよく、容易に投与量を調整可能であるという利点も
有している。この発明の製剤は、トリシクロ化合物
(I)の薬理作用から、心臓、腎臓、肝臓、骨髄、皮
膚、角膜、肺、膵臓、小腸、手足、筋肉、神経、椎間
板、気管等の臓器または組織の移植の際の拒絶反応;骨
髄移植による移植片対宿主反応;慢性関節リウマチ、全
身性紅斑性狼瘡、橋本甲状腺炎、多発性硬化症、重症筋
無力症、I型糖尿病等の自己免疫疾患;並びに病原性微
生物(例えば、アスペルギルス・フミガーシス,フサリ
ウム・オキシスポルマ,トリコフィトン・アステロイデ
ス等)による感染症の治療および予防に有用である。
【0033】さらにトリシクロ化合物(I)の製剤は、
次の疾患の治療および予防にも有用である。炎症性およ
び増殖亢進性皮膚病および免疫学的仲介皮膚疾患(例え
ば、乾癬、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、湿疹状皮
膚炎、脂漏性皮膚炎、扁平苔癬、天疱瘡、水疱瘡類天疱
瘡、表皮水疱症、じんま疹、血管性水腫、脈管炎、紅
斑、皮膚好酸球増加症、紅斑性狼瘡、座瘡および円形脱
毛症);自己免疫疾患の眼疾患(例えば、角結膜炎、春
季結膜炎、ベーチェット病関連のブドウ膜炎、角膜炎、
ヘルペス性角膜炎、円錐形角膜炎、角膜上皮異栄養症、
角膜白斑、眼天疱瘡、モーア潰瘍、強膜炎、グレーブス
眼障害、フォークト−小柳−原田症候群、類肉腫症
等);
【0034】可逆的閉塞性気道疾患、[ぜん息(例え
ば、気管支ぜん息、アレルギー性ぜん息、内因性ぜん
息、外因性ぜん息および塵埃性ぜん息)、特に慢性また
は難治性ぜん息(例えば、遅発型ぜん息および気道反応
性亢進)、および気管支炎等];粘膜および血管の炎症
(例えば胃潰瘍、虚血症および血栓症による血管損傷、
虚血性腸疾患、腸炎、壊死性全腸炎、火傷による腸損
傷、ロイコトリエンB4 −仲介疾患;腸の炎症/アレル
ギー(例えば、小児脂肪便症、直腸炎、好酸性胃腸炎、
肥満細胞症、クローン病および潰瘍性大腸炎);胃腸管
から遠隔の部位に症候性症状発現をする食物関連アレル
ギー疾患(例えば偏頭痛、鼻炎および湿疹);腎症(例
えば、間質性腎炎、グッドパスチャー症候群、溶血性尿
毒症症候群および糖尿病性腎症);
【0035】神経性疾患(例えば多発性筋炎、ギラン−
バレー症候群、メニエール病、多発神経炎、多発性神経
炎、単発性神経炎および神経根障害);内分泌疾患(例
えば、甲状腺機能亢進症およびバセドウ病);血液疾患
(例えば、純赤芽球病、再生不良性貧血、形成不良性貧
血、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧
血、無顆粒球症、悪性貧血、巨赤芽球性貧血および赤血
球形成不全症);骨疾患(例えば、骨粗鬆症);呼吸器
系統疾患(例えば、サルコーイドシス(類肉腫症)、肺
繊維症および特発性間質性肺炎);皮膚疾患(例えば、
皮膚筋炎、尋常性白斑症、尋常性魚鱗癬、光線過敏症お
よび皮膚T細胞リンパ腫);
【0036】循環器系統疾患(例えば、動脈硬化症、ア
テローム硬化症、大動脈炎症候群、結節性多発性動脈炎
および心筋症);膠原病(例えば、強皮症、ウェゲナー
肉芽腫およびシェーグレン症候群);脂肪過多症;好酸
球性筋膜炎;歯周病[例えば、歯肉、歯周、歯槽骨、
(歯の)セメント質の損傷];ネフローゼ症候群(例え
ば、糸球体腎炎);男性型脱毛症または老人性脱毛症;
筋ジストロフィー;膿皮症およびセザリー症候群;アジ
ソン病;
【0037】活性酸素仲介疾患[例えば、臓器損傷(保
存、移植または虚血性疾患(血栓症、心筋梗塞等)の際
に生ずる(心臓、肝臓、腎臓、消化管等の)臓器の虚血
性血流損傷):腸疾患(例えばエンドトキシンショッ
ク、偽膜性大腸炎、薬剤または放射線による大腸炎:腎
性疾患(例えば虚血性急性腎不全、慢性腎不全:肺疾患
(例えば肺中酸素または薬剤(例えばパラコート、ブレ
オマイシン)による中毒、肺癌、肺気腫):眼病(例え
ば白内障、鉄沈着症(眼球鉄錆症)、網膜炎、色素沈着
症、老人性斑点変質、ガラス体瘢痕、アルカリ火傷角
膜):皮膚炎(例えば、多形性紅斑、綿状免疫グロブリ
ンA皮膚炎、セメント皮膚炎):およびその他の疾患
(例えば歯肉炎、歯周炎、敗血症、膵炎、または環境汚
染(例、大気汚染)、老化、発癌物質、癌転移、高山病
による疾患)];ヒスタミンまたはロイコトイリエンC
4 遊離による疾患;ベーチェット病(例えば、腸型、血
管型、神経型、口腔、皮膚、目、外陰部、関節、副睾
丸、肺、腎)等。
【0038】さらに、トリシクロ化合物(I)の製剤
は、肝臓再生作用および/または肝細胞の肥大および過
形成の刺激作用を有する。従って、それら化合物は、肝
疾患[例、免疫原性疾患(自己免疫性肝臓病、原発性胆
汁性肝硬変または硬化性胆管炎のような慢性自己免疫性
肝臓病)、部分的肝臓切除、急性肝臓壊死(例えば、毒
物、ウィルス性肝炎、ショックまたは無酸素症による壊
死)、B型肝炎、非A非B型肝炎、肝硬変(例えばアル
コール性肝硬変)および肝機能不全(例、劇症肝炎、遅
発性肝炎および急性から慢性へ移行した肝機能不全)]
の治療および予防に有用である。さらにまたトリシクロ
化合物(I)の製剤は、化学療法作用の増強作用、サイ
トメガロウイルスやエイズウイルス感染の予防および治
療作用、発癌抑制作用、抗炎症作用等のような薬理作用
により種々の疾患に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/10 G 7433−4C J 7433−4C

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 およびR2、R3 およびR4、R5 およびR6
    の隣接するそれぞれの対は、各々独立して、 a)2つの隣接する水素原子を表わすか、もしくは b)結合している炭素原子との間でもうひとつの結合を
    形成してもよく、 それに加え、R2 はアルキル基であってもよく、R7
    水素原子、ヒドロキシ基、保護されたヒドロキシ基、も
    しくはアルキルオキシ基を表わすか、またはR1 と共に
    なってオキソ基を表わしていてもよく、R8 およびR9
    は独立して、水素原子、ヒドロキシ基を、R10は水素原
    子、アルキル基、1以上のヒドロキシ基によって置換さ
    れたアルキル基、アルケニル基、1以上のヒドロキシ基
    によって置換されたアルケニル基、またはオキソ基によ
    って置換されたアルキル基を、Xはオキソ基、(水素原
    子、ヒドロキシ基)、(水素原子、水素原子)、または
    式−CH2 O−で表わされる基を、Yはオキソ基、(水
    素原子、ヒドロキシ基)、(水素原子、水素原子)、ま
    たは式N−NR1112もしくはN−OR13で表わされる
    基を、R11およびR12は独立して水素原子、アルキル
    基、アリール基またはトシル基を、R13、R14、R15
    16、R17、R18、R19、R22およびR23は独立して水
    素原子またはアルキル基を、R20およびR21は、独立し
    てオキソ基、または各々独立して(R20a、水素原子)
    および(R21a、水素原子)であってもよく、R20aお
    よびR21aは独立してヒドロキシ基、アルキルオキシ
    基、もしくは、式OCH2 OCH2 CH2 OCH3 で表
    わされる基、またはR21aは保護されたヒドロキシ基を
    表わし、さらにR20aおよびR21aは共になってエポキ
    シド環中の酸素原子を表わしていてもよく、nは1、2
    または3を表わす。上記の意味に加え、さらにY、R10
    およびR23はそれらが結合している炭素原子と一緒にな
    って飽和もしくは不飽和の5員もしくは6員環からなる
    窒素原子、硫黄原子および/もしくは酸素原子を含有す
    る複素環基を表わしていてもよいが、その複素環基は、
    アルキル基、ヒドロキシ基、1以上のヒドロキシ基によ
    って置換されたアルキル基、アルキルオキシ基、ベンジ
    ル基および式−CH2 Se(C65 )で表わされる基
    から選ばれる1以上の基によって置換されていてもよ
    い)で示されるトリシクロ化合物またはその医薬的に許
    容される塩が、医薬として許容される有機溶媒に溶解さ
    れてなる有機溶媒溶液組成物と、医薬として許容される
    水中油型乳剤とからなり、使用時にこれらを混合するも
    のであることを特徴とする医薬用組成物。
  2. 【請求項2】 トリシクロ化合物(I)が、R3 および
    4 、R5 およびR6 の隣接するそれぞれの対が、それ
    らが結合する炭素原子との間に形成されたもう一つの結
    合を形成してもよく、R8 とR23は独立して水素原子、
    9 はヒドロキシ基、R10はメチル、エチル、プロピル
    またはアリル基、Xは(水素原子、水素原子)、または
    Xはオキソ基、Yはオキソ基、R14、R15、R16
    17、R18、R19とR22はそれぞれメチル基、R20とR
    21は独立して(R20a、水素原子)または(R21a、水
    素原子)、 (ただしR20aとR21aはそれぞれヒドロキシ基または
    アルコキシ基、 またはR21aは保護されたヒドロキシ基)、nは1また
    は2で示される化合物である請求項1に記載の医薬用組
    成物。
  3. 【請求項3】 トリシクロ化合物(I)が、R7 が水素
    原子、ヒドロキシ基または保護されたヒドロキシ基、X
    がオキソ基、R20aがメトキシ基、R21aがヒドロキシ
    基または保護されたヒドロキシ基で示される請求項1ま
    たは2に記載の医薬用組成物。
  4. 【請求項4】 トリシクロ化合物(I)が 17-アリル-
    1,14-ジヒドロキシ-12-[2-(4-ヒドロキシ -3-メトキシ
    シクロヘキシル)-1-メチルビニル]-23,25-ジメトキシ-1
    3,19,21,27- テトラメチル-11,28- ジオキサ -4-アザト
    リシクロ[22,3,1,04.9] オクタコス-18-エン-2,3,10,16
    −テトラオンまたは 17-エチル-1,14-ジヒドロキシ-12-
    [2-(4-ヒドロキシ -3-メトキシシクロヘキシル)-1-メチ
    ルビニル]-23,25-ジメトキシ-13,19,21,27- テトラメチ
    ル-11,28- ジオキサ -4-アザトリシクロ[22,3,1,04.9]
    オクタコス-18-エン-2,3,10,16−テトラオンである請求
    項1〜3のいずれか1つに記載の医薬用組成物。
  5. 【請求項5】 医薬として許容される有機溶媒がエタノ
    ール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレ
    ングリコールよりなる群から選択されるものである請求
    項1〜4のいずれかに記載の医薬用組成物。
  6. 【請求項6】 有機溶媒溶液組成物におけるトリシクロ
    化合物(I)の含有量が1〜100mg/mlである請求項1
    〜5のいずれかに記載の医薬用組成物。
  7. 【請求項7】 医薬として許容される水中油型乳剤にお
    ける乳化剤が天然乳化剤である請求項1〜6のいずれか
    に記載の医薬用組成物。
  8. 【請求項8】 医薬として許容される水中油型乳剤にお
    ける乳化剤が合成乳化剤である請求項1〜6のいずれか
    に記載の医薬用組成物。
  9. 【請求項9】 水中油型乳剤における油または脂肪が、
    ごま油、大豆油、コーン油、ピーナツ油、ミリスチン酸
    イソプロピル、トリペラルゴン酸グリセリンよりなる群
    から選択されるものである請求項1〜8のいずれかに記
    載の医薬用組成物。
  10. 【請求項10】 医薬として許容される水中油型乳剤が
    静注用脂肪乳剤である請求項1〜6のいずれかに記載の
    医薬用組成物。
  11. 【請求項11】 トリシクロ化合物(I)の含有量が0.01
    〜10mg/mlである請求項1〜10のいずれかに記載の
    医薬用組成物。
  12. 【請求項12】 水中油型乳剤100重量部に対して有
    機溶媒溶液組成物を10重量部以下の比率で混合するも
    のである請求項1〜11に記載の医薬用組成物。
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