JPH06183781A - ブロック状ガラスの熱処理方法 - Google Patents

ブロック状ガラスの熱処理方法

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Publication number
JPH06183781A
JPH06183781A JP33884092A JP33884092A JPH06183781A JP H06183781 A JPH06183781 A JP H06183781A JP 33884092 A JP33884092 A JP 33884092A JP 33884092 A JP33884092 A JP 33884092A JP H06183781 A JPH06183781 A JP H06183781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
heat
block
heat treatment
capsule
Prior art date
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Pending
Application number
JP33884092A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Furusawa
智 古沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Original Assignee
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP33884092A priority Critical patent/JPH06183781A/ja
Publication of JPH06183781A publication Critical patent/JPH06183781A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ブロック状ガラスを耐熱性粒子中に埋設して
熱処理を行うブロック状ガラスの熱処理方法において、
カプセルと該カプセル内に収納したブロック状ガラスと
の間に耐熱性粒子を加圧密閉状態で充填した後、前記カ
プセル内のブロック状ガラスを熱処理することを特徴と
する。 【効果】 カプセル内に収納されたブロック状ガラスと
カプセルとの間には耐熱性粒子が加圧密閉状態で充填さ
れているので、熱処理中のブロック状ガラスの変形を防
止できる。従って、本発明の熱処理方法にて熱処理して
得られた多孔質ガラスを用いた製品は、ばらつきが小さ
く寸法精度が良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多孔質ガラスの製造に
際して行うブロック状ガラスの熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多孔質ガラスの製造に際してブロック状
ガラスを熱処理することにより相分離を起こさせるが、
かかる熱処理は、一般に650〜750℃程度の温度で
3日間程炉の中に放置することにより行われる。ブロッ
ク状ガラスは熱処理により相分離させた後薄くスライス
し、これを酸処理後、多孔質にして分離用フィルター等
に用いられることから、ブロック状態での変形は、最終
製品としての形状のバラツキ、寸法精度に大きく影響を
与えることになる。一方、熱処理にて変形したものは、
その後の最終製品に至るまでの工程において元の寸法精
度に復元することは困難であるため、ブロック状ガラス
が変形しないように熱処理を行う必要がある。
【0003】このため、一般に、図3に示すように、ア
ルミナ等の耐熱性粒子2を充填したカートリッジ3中に
ブロック状ガラス1を埋設した状態で、炉4の中に入れ
て熱処理を行っている。カートリッジ3に複数個のブロ
ック状ガラス1を埋設して、同時に熱処理することによ
り生産性の向上を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カートリッジ
3に粒子2を詰める際に空気等を含むため、ブロック状
ガラスの自重(例えば、直径25mmで高さ50mmの
ブロック状ガラスでは約60gである)で、粒子2が熱
処理中に徐々に密に充填されるようになる。そして粒子
の充填状態の変化は、ブロック状ガラス1の変形の原因
となる。しかも、図3に示すように、カートリッジ3に
ブロック状ガラス1を複数個埋設する場合には、さらに
充填密度の変化が大きくなり深刻である。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、ブロック状ガラ
スを変形させることなく熱処理することができる方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のブロック状ガラ
スの熱処理方法は、ブロック状ガラスを耐熱性粒子中に
埋設して熱処理を行うブロック状ガラスの熱処理方法に
おいて、カプセルと該カプセル内に収納したブロック状
ガラスとの間に耐熱性粒子を加圧密閉状態で充填した
後、前記カプセル内のブロック状ガラスを熱処理するこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】カプセル内には耐熱性粒子が加圧密閉状態で充
填され、その中にブロック状ガラスが埋設される。加圧
密閉状態では粒子が自由に移動できないので、粒子の充
填密度が熱処理中に変化することはほとんどない。従っ
て、ブロック状ガラスを変形させることなく、熱処理を
行うことができる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の熱処理方法について図面を
参照しつつ説明する。図1に示すカプセル10は、ステ
ンレス、インコネル、石英ガラスなどの耐熱性物質で作
成された円筒状の収納部11と、収納部11の開口部と
螺合する蓋体12とからなる。カプセル10の大きさ
は、収納するブロック状ガラスの大きさにもよるが、一
般に収納部11のほぼ中央にブロック状ガラスを配置し
た状態でカプセル10の内壁面とブロック状ガラスとの
間隙が5〜8mm程度となる大きさが好ましい。両者の
間隙がこれよりも大きくなると、充填する耐熱性粒子量
が多くなって、熱処理中の粒子の充填密度の変化によ
り、ブロック状ガラスの変形の原因となり得るからであ
る。蓋体12は収納部11の開口部を容易に開閉自在に
できるものであればよく、螺合するものには限らない。
また、収納部11の壁面の厚みは3〜4mm程度が好ま
しい。
【0009】このカプセル10の収納部11にブロック
状ガラス1を収納部11のほぼ中央に位置するように収
納し、収納部11内に隙間なく耐熱性粒子2を充填す
る。ブロック状ガラス1と耐熱性粒子2の順序は特に限
定しないが、まず、適当量の耐熱性粒子2を収納部11
内に充填した状態でブロック状ガラス1を収納部11の
ほぼ中央に配置し、隙間に粒子2を充填する方法が簡便
である。なお、耐熱性粒子2としては、熱処理温度でも
安定な物質、例えばアルミナ、窒化珪素等のセラミック
ス粒子など、従来使用していたものを用いることができ
る。
【0010】収納部11内に隙間なく耐熱性粒子2を充
填して、蓋体12で蓋をすることにより、収納部11内
を加圧密閉状態とする。なお、図1に示す例では、1個
のカプセル10に1個のブロック状ガラス1を収納した
だけであったが、加圧密閉状態を容易に満足できれば、
2個又はそれ以上のブロック状ガラスを同一カプセル内
に収納することも可能である。
【0011】このようにして、加圧密閉状態に充填され
た粒子2内にブロック状ガラス1を埋設した状態のカプ
セル10を、図2に示すようにインコネル等の耐熱性物
質で作成されたカートリッジ3に適宜配置し、このカー
トリッジ3を炉4にいれて熱処理する。熱処理時間は、
ガラスの種類、組成等にもよるが、相分離を起こさせる
のに必要十分な時間と温度である。なお、図2では、各
カプセル10を蓋体12が上方になるように配列してい
るが、カプセル10を横に倒した状態で並べるなど適宜
選択できる。
【0012】このような熱処理方法では粒子2が加圧密
閉状態に充填されているので、熱処理中にブロック状ガ
ラス1の自重がかかっっても、粒子2の充填状態はほと
んど変化しない。また、1個のカプセル10に充填され
る粒子2の量は、カートリッジ3全体に充填する場合と
比べて極めて少量で済むことから、粒子2の充填密度が
変化し得るとしてもその変化の程度は従来よりも極めて
小さい。従って、粒子2の充填状態の変化によりブロッ
ク状ガラス1が変形することはほとんどない。また、粒
子2の充填量が少なくて済むことは経済的にも好まし
い。さらに、個々のカプセル10にブロック状ガラス1
を1個づつ収納する場合には、カートリッジ3に複数個
のブロック状ガラス1をバランスよく配置させる従来の
方法よりも、作業が簡便である。
【0013】なお、直径25mmの円柱形のブロック状
ガラスを従来の方法及び本発明の方法により100個づ
つ熱処理したところ、従来の方法では全体の70%のブ
ロック状ガラスが変形したのに対し、本発明の方法では
変形したブロック状ガラスはわずか10%だけであり、
本発明の熱処理方法による変形率の低下、すなわち歩留
まりの向上が確認できた。
【0014】
【発明の効果】カプセル内に収納されたブロック状ガラ
スとカプセルとの間には耐熱性粒子が加圧密閉状態で充
填されているので、粒子の充填密度は熱処理中にほとん
ど変化せず、ブロック状ガラスの変形を防止できる。従
って、本発明の熱処理方法にて熱処理して得られた多孔
質ガラスをスライス等して製造される最終製品は、ばら
つきが小さく寸法精度が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱処理方法を説明するための図であ
る。
【図2】本発明の熱処理方法を説明するための図であ
る。
【図3】従来の熱処理方法を示した図である。
【符号の説明】
1 ブロック状ガラス 2 耐熱性粒子 4 炉 10 カプセル 11 収納部 12 蓋体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック状ガラスを耐熱性粒子中に埋設
    して熱処理を行うブロック状ガラスの熱処理方法におい
    て、 カプセルと該カプセル内に収納したブロック状ガラスと
    の間に耐熱性粒子を加圧密閉状態で充填した後、前記カ
    プセル内のブロック状ガラスを熱処理することを特徴と
    するブロック状ガラスの熱処理方法。
JP33884092A 1992-12-18 1992-12-18 ブロック状ガラスの熱処理方法 Pending JPH06183781A (ja)

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JP33884092A JPH06183781A (ja) 1992-12-18 1992-12-18 ブロック状ガラスの熱処理方法

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JPH06183781A true JPH06183781A (ja) 1994-07-05

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ID=18321922

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115259640A (zh) * 2022-04-15 2022-11-01 常熟佳合显示科技有限公司 一种异型曲面盖板的热处理方法及装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115259640A (zh) * 2022-04-15 2022-11-01 常熟佳合显示科技有限公司 一种异型曲面盖板的热处理方法及装置
CN115259640B (zh) * 2022-04-15 2024-05-14 常熟佳合显示科技有限公司 一种异型曲面盖板的热处理方法及装置

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