JPH0618351B2 - 音楽信号の通信装置 - Google Patents

音楽信号の通信装置

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JPH0618351B2
JPH0618351B2 JP57165970A JP16597082A JPH0618351B2 JP H0618351 B2 JPH0618351 B2 JP H0618351B2 JP 57165970 A JP57165970 A JP 57165970A JP 16597082 A JP16597082 A JP 16597082A JP H0618351 B2 JPH0618351 B2 JP H0618351B2
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    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、音楽信号を伝送したり記憶したりするために
この信号をデジタルでエンコードする技術に係る。
音楽信号に対してデジタル伝送媒体やデジタル記憶媒体
を用いると、雑音裕度を大きくとれるので、このような
媒体を用いた場合には、古くから知られているアナログ
伝送技術やアナログ記憶技術よりも便利である。即ち、
デジタル伝送技術やデジタル記憶技術を用いた時には、
伝送媒体又はメモリ媒体に本来ある雑音が最終的な再生
音楽信号に及ぼす影響が、アナログ装置の場合よりも相
当に小さいものとなる。
これまでに提案されている代表的な公知のデジタル式音
楽信号エンコード装置では、アナログ−デジタル変換器
を用いて、音楽信号に相当するアナログ入力信号が一連
のデジタルワードに変換されている。各々のデジタルワ
ードは、一般に、特定の時点におけるアナログ信号の振
巾を表わすビットを14個ないし16個含んでいる。良
く知られたナイキストのサンプリング理論によれば、デ
ジタルデータワードを形成するためにアナログ信号をサ
ンプリングする速度は、装置で処理さるべき最高周波数
の少なくとも2倍でなければならない。従つて、再生し
ようとする最高の周波数が15KHzないし20KHzのレン
ジであるような代表的な音楽信号エンコード装置におい
ては、サンプリング速度が少なくとも30KHzないし4
0KHzでなければならない。
このような公知のデジタル装置は、音楽信号の通信に要
するデータ速度及びこれらの音楽信号をデジタル形態で
記憶するのに要するデータ記憶容量が、アナログ形態の
場合に必要とされる同様のデータ通信速度及び記憶容量
よりも著しく大きいという点で、大きな欠点がある。例
えば、サンプリング速度として44KHzを選択しそして
サンプルサイズとして14ビツトを選択した場合に、2
つのチヤンネルを用いるステレオ装置では、1秒当たり
123万ビツトが必要となる。同じ条件で、16ビツト
サンプルを用いたとすれば、1秒当たり140万ビツト
が必要となる。このような所要データ速度及びそれに対
応する所要記憶容量は、アナログ式の音楽装置で現在利
用できる容量をはるかに越えるものである。従つて、こ
の形式のデジタル式音楽信号伝送装置や記憶装置では、
一般に、所要のデータ速度及び記憶容量を得るために、
ビデオデイスクやビデオカセツトレコーダのようなビデ
オ記憶技術を用いることに特定される。従つて、このよ
うなデジタル装置のコストや複雑さは、これに代わるア
ナログ装置をはるかに越えたものとなる。
本発明の目的は、必要とするデータ速度及び記憶容量を
相当に低くするようなやり方で音楽信号のデジタル表示
体を通信したり記憶したりする方法を提供することであ
る。アナログの音楽信号を受信し、これを本発明の原理
に基いてデジタルデータに変換し、このデジタルデータ
を或るユニツトに送つてこれをアナログ形態に変換し直
すような装置と共に、上記の方法を説明する。本発明の
ここに述べる別の特徴によれば、アナログの音楽信号を
受信し、これを本発明の原理に基いてデジタルデータに
変換し、これがデジタルデータメモリに記憶される。次
いで、このデジタルデータメモリをその関連ユニットに
接続し、該ユニットはメモリに記憶されたデジタルデー
タを読み出し、これをアナログ形態に変換し直し、そし
てアナログの音楽信号を出力する。
本発明の別の目的は、音楽信号をデジタル形態で表わし
たことによる利点を用いることによつて音楽信号の周波
数をフイルタする簡単な手段を提供することである。
本発明の1実施例によれば、アナログの音楽信号は、複
数の繰り返しサンプリングインターバルにおけるアナロ
グ音楽信号の振巾を表わす一連のデジタルデータワード
に変換される。時間ドメインと称するやり方で構成され
たこの1組のデータワードは、公知のフーリエ変換器に
よつて周波数ドメインに変換される。本発明の原理によ
れば、少なくとも1組の周波数に対し、時間ドメインの
デジタルデータワードから離散的フーリエ変換係数が計
算される。各組の周波数は、主周波数と、これに対して
オクターブの関係を有する少なくとも1つの周波数とを
含む。
本発明の更に別の特徴によれば、これらの組の周波数
は、各組の主周波数が主オクターブの全体にわたつて同
じ割合いの周波数間隔だけ離されるように選択される。
本発明の更に別の特徴によれば、これらの主周波数の各
々は選択された別々の音符に対応する。本発明の更に別
の特徴によれば、主オクターブの各音符の所定周波数レ
ンジ内に複数の主周波数が配置される。
本発明の更に別の実施例においては、選択された周波数
における複素数の離散的フーリエ変換係数が、実数部及
び虚数部を有する直交座標形態から、大きさ部及び角度
部を有する極座標形態に変換される。人間の耳は情報の
大きさ部に対する感度よりも情報の角度部に対する感度
の方が低いことが分つているので、角度部は大きさ部よ
りも少数のビットで表わされる。本発明の更に別の特徴
によれば、情報を著しく失なうことなくデータ速度を更
に低下させるために、複素数の離散的フーリエ変換係数
の大きさ部が対数形態に変換される。
本発明の更に別の実施例においては、複素数の離散的フ
ーリエ変換係数の大きさ部をその対応周波数に関連した
量だけ修正することによつて周波数フイルタの作用が得
られる。大きさ部が比例形態である場合には、各々の大
きさ部に、その関連周波数のフイルタ値に対応する係数
を乗算することにより、この修正が行なわれる。大きさ
部が対数形態の場合には、その対応周波数に基いて選択
された所定数値を各々の大きさ部に加えることにより、
この修正が行なわれる。
本発明の上記及び他の目的並びに特徴は、添付図面を参
照した以下の詳細な説明より明らかとなろう。
以下、添付図面を参照して本発明を詳細に述べる。第1
図は本発明によるエンコード装置の好ましい実施例を示
す。第5図は本発明によるデコード装置の好ましい実施
例を示す。或る通信チヤンネルを経て音楽信号を送るよ
うなシステムにおいては、第1図に示された装置が送信
ステーシヨンは配置され、そして第5図に示された装置
が受信ステーシヨンに配置される。レコード盤や、或る
形式の磁気記録媒体例えば磁気デイスクや、磁気テープ
又はカセツトのような幾つかの携帯メモリ装置に音楽信
号を記憶する場合には、第1図に示された装置を用い
て、メモリへ送るべき音楽信号がエンコードされ、そし
て第5図に示された装置を用いて、この携帯メモリから
読み出されたデジタルデータがデコードされる。
第1図は本発明によるエンコード装置100の好ましい
実施例を示す。アナログ入力信号はアナログ入力101
を経て受け取られ、アナログ−デジタルコンバータ11
0へ送られる。このアナログ−デジタルコンバータ11
0はアナログ入力に対応する一連のデジタルデータワー
ドを作り出す。アナログ−デジタルコンバータ110か
らのこの一連のデジタルデータワードはフーリエ変換手
段120へ送られる。このフーリエ変換手段120は、
アナログ−デジタルコンバータ110からの時間ドメイ
ンのデジタルデータを、選択された周波数における周波
数ドメインのデジタルデータに変換する。この周波数ド
メインのデジタルデータは直交座標−極座標変換手段1
30へ送られる。この直交座標−極座標変換手段130
は、フーリエ変換手段120から受けた複素数の離散的
フーリエ変換係数を、実数部及び虚数部を有する直交座
標形態から、大きさ部及び角度部を有する極座標形態に
変換する。この極座標形態の複素数データは対数変換手
段140へ送られる。この対数変換手段140は、複素
数データの大きさ部を対数形態に変換する。このように
変換された極座標形態の複素数データは対数変換手段1
40からデジタルフイルタ150へ送られる。このデジタ
ルフイルタ150は各々の複素数係数の大きさ部を選択
的に修正する。この修正は、選択的な周波数フイルタ作
用を果たすように、特定の複素数の離散的フーリエ変換
係数の周波数に基いて行なわれる。デジタルフイルタ1
50からの複素数の離散的フーリエ変換係数の出力はメ
モリ手段160又は通信チヤンネル170へ送られる。
メモリ160は、これらの複素数の離散的フーリエ変換
係数を、後で読み出して使用するために記憶する。通信
チヤンネル170は、これらの複素数の離散的フーリエ
変換係数を別の受信・デコード装置へ送る。
アナログ−デジタルコンバータ110は、入力101に
受けたアナログ入力データを一連のデジタルデータワー
ドに変換するように働く。このアナログ−デジタルコン
バータ110は、ローパスフイルタ111と、サンプル
・ホールド装置112と、クロツク113と、デジタイザ
114とを備えている。ローパスフイルタ111のカツ
トオフ周波数は、入力101へ送られる予想される入力
信号の当該最高周波数に等しい。音楽信号が入力101
へ送られるような代表的な装置においては、ローパスフ
イルタ111のカツトオフ周波数が15KHzないし20K
Hzである。ローパスフイルタ111は、構成されたアナ
ログ信号に干渉する他の高周波信号がサンプル・ホール
ド装置112へ送られないようにするために使用される。
サンプル・ホールド装置112は、ローパスフイルタ1
11からのフイルタされた出力を受け取る。クロツク1
13により決定された時間間隔で、サンプル・ホールド
装置112は、これに送られるアナログ信号の振巾を周
期的にサンプリングし、そしてこのサンプルを、次のサ
ンプルが取り出されるまで保持する。サンプル・ホール
ド装置112は、典型的に、出力コンパシタ(Compacito
r)を駆動するゲート式増巾器の形態をとり、出力コン
パシタはサンプリング間隔に比べて時定数が比較的大き
い回路に接続される。サンプル・ホールド装置112か
らのサンプリングされた大きさ信号は、クロツク113
からの信号と共にデジタイザ114へ送られる。デジタ
イザ114は、サンプリングされた信号の大きさに対応
する値を有したデジタルデータワードを形成する。
第2図、第3図及び第4図は、第1図に示されたデジタ
イザ114の色々な実施例を示している。第2図は傾斜
電圧型のデジタイザを示している。サンプル・ホールド
装置112からのサンプル電圧は比較器103の非反転
(+)入力に送られる。傾斜電圧発生器104の出力は比
較器103の反転(-)入力に送られる。クロツク113
からの信号は、傾斜電圧発生器104の作動を開始及び
リセツトさせると共に、フリツプ−フロツプ105をセ
ツトさせる。フリツプ−フロツプ105は、これがセツ
トされると、ノアゲート107の一方の入力に論理高信
号を与える。従つて、ノアゲート107は、発振器106
からの信号をカウンタ108へ通すインバータとして働
く。発振器106の周波数はクロツク113の周波数よ
りも非常に高い値に選択される。傾斜電圧発生器104
からの電圧は小さな値から始まつて直線的に増加する
が、この電圧がサンプル・ホールド装置112からの電
圧に交差した時に、比較器103の出力がフリツプ−フ
ロツプ105をリセツトする。従つて、ノアゲート10
7はもはや発振器106の出力をカウンタ108へ通せ
ない。この時、カウンタ108に蓄積されたカウントで
は、傾斜電圧発生器104からの電圧がサンプリングさ
れた電圧に達するまでに要する時間に直接関係し、ひい
ては、サンプリングされた電圧に比例する。カウンタ1
08はサンプル・ホールド装置112のサンプリング時
期と同期されるようにクロツク113からの信号によつ
て作動が開始されたりリセツトされたりする。
第3図は追跡カウンタ型のデジタイザを示している。サ
ンプル・ホールド装置112からの電圧は比較器103
の非反転(+)入力に送られる。比較器103の出力はア
ップ/ダウンカウンタ115のアツプ/ダウン制御入力
に送られる。アツプ/ダウンカウンタ115は発振器1
06によつて駆動される。アツプ/ダウンカウンタ11
5の出力は所望のデジタルデータワード出力であるが、
この出力はデジタル−アナログコンバータ116に送ら
れる。デジタル−アナログコンバータ116はデジタル
データワードに比例したアナログ電圧を発生し、このア
ナログ信号を比較器103の反転(-)入力に与える。デ
ジタル−アナログコンバータ116は、デジタル−アナ
ログコンバータ250について以下に述べると同様に作動
する。第3図に示された装置は、アツプ/ダウンカウン
タ115に蓄積されたカウントを、サンプリングされた
電圧に比例させるようなフイードバツクループを備えて
いる。アツプ/ダウンカウンタ115のカウンタが小さ
過ぎる場合には、デジタル−アナログコンバータ116
が、サンプリングされた電圧よりも小さな出力信号を発
生する。この場合、比較器103はアツプ/ダウンカウ
ンタ115をカウントアツプモードにする。一方、アツ
プ/ダウンカウンタ115のカウントが大き過ぎる場合
には、デジタル−アナログコンバータ116からの出力
が、サンプリングされた電圧より大きくなる。この場合
は、比較器103の出力がアツプ/ダウンカウンタ11
5にカウントダウンモードにする。このようにして、フ
イードバツクループは、アツプ/ダウンカウンタ115
が所望のデジタルデータワードカウントに向う方向にカ
ウントを行なうようにする。アツプ/ダウンカウンタ1
15はサンプル・ホールド装置112と同期されるよう
にクロツク113からの信号によつて作動がリセツトさ
れたり開始されたりする。第3図に示された装置は典型
的に最下位ビツトを1と0との間で切換えるので、アツ
プ/ダウンカウンタ115には、所望のデジタルデータ
ワードに対して必要とされるビツト以外にもう1つのビ
ツトが含まれるのが一般的であることに注意されたい。
第4図は連続近似型のデジタイザを示している。サンプ
ル・ホールド装置112からのサンプル電圧は比較器1
03の非反転(+)入力に送られる。第3図に示された例
と同様に、デジタル−アナログコンバータ116はアナ
ログ電圧を比較器103の反転(-)入力に供給する。比
較器103の出力はシーケンサ117のアツプ/ダウン
入力に送られる。シーケンサ117は、最上位ビツトで
始まつて最下位ビツトで終わるプリセツト可能なカウン
タ118のカウントをプリセツトする。最初、このプリ
セツト可能なカウンタ118に蓄積されたカウントは完
全にゼロであり、従つてデジタル−アナログコンバータ
からの出力はサンプル電圧よりも小さい。次いで最上位
ビツトが1にセツトされ、従つて、デジタル−アナログ
コンバータ116は、プリセツト可能なカウンタ118に
蓄積されたデジタルデータワードによつて制御される中
間レンジの電圧を発生する。デジタル−アナログコンバ
ータ116からの電圧出力がまだサンプル電圧より小さ
い場合には、比較器103からの出力が不変であり、最
上位ビツトの所要値は1である。デジタル−アナログコ
ンバータ116からの出力がサンプル電圧より大きくな
ると、比較器103からの出力が反転し、それ故、最上
位ビツトはゼロになる。次いで最上位から2番目のビツ
トが1にセツトされ、比較器103によつて再び比較が
行なわれて、このビツトに対する適正値がゼロであるか
1であるかを決定される。このプロセスは、これらの各
ビツトがこのようにセツトされるまで、プリセツト可能
なカウンタ118の全ビツトに対して続けられる。シー
ケンサ117は、サンプル・ホールド装置112と同期
されるように、クロツク113からの信号によつて作動
がリセツトされたり開始されたりする。
アナログ−デジタルコンバータ110からのデジタルデ
ータワードはフーリエ変換手段120へ送られる。フー
リエ変換手段120は、アナログ−デジタルコンバータ
110から受けた時間ドメインのデータを、特定の1組
の選択された周波数における周波数ドメインのデータに
変換する。フーリエ変換手段120は、121,122
及び123で示された1群の離散的フーリエ変換器(DF
T)を備えている。ここでは、相当量の計算が必要とさ
れると共に、離散的フーリエ変換係数を計算すべきとこ
ろの選択された周波数が特定のやり方で編成されるため
に、このような1群の離散的フーリエ変換器が必要にな
る。これらの離散的フーリエ変換器は時間ドメインにお
いてサンプリングされたデータに対して高速フーリエ変
換を行なう。フーリエ変換は、時間ドメインにおいてサ
ンプリングされたデータからフーリエ変換係数を計算す
るのに必要な計算を簡単化するようにマトリクス演算を
利用する数学技術である。この数学技術は、データ計算
要の専用ハードウエアを含む実施例にも、プログラム式
デジタルコンピュータを用いた実施例にも等しく適用で
きる。ここに取り上げる使い方では、約50ミリ秒のア
ナログ入力に対応する1組のデジタルデータワードが離
散的フーリエ変換器の入力に与えられる。公知の典型的
な使い方では、離散的フーリエ変換器の出力は、1組の
比較的に間隔のとられた周波数に対応する1組の複素数
の離散的フーリエ変換係数であり、上記の間隔はデータ
ブロツクで表わされたデータの長さの逆数に相当する。
従つて、例えば、長いデータワードブロツクをサンプリ
ングする程、大きな周波数分析力を得ることができる
が、この大きな周波数分析力を有するデータを得るため
の計算量もそれに応じて増大する。ここで取り上げる離
散的フーリエ変換器の使い方では、これらの比較的に間
隔のとられた周波数の各々に対して複素数の離散的フー
リエ変換係数が計算されるのではなく、特定の離散的フ
ーリエ変換を解くことのできる最低周波数である主周波
数に対してのみ離散的フーリエ変換係数が計算される。
これはデータサンプルの長さに関連すると共に、主周波
数に対してオクターブの関係をもつ周波数にも関連して
いる。従つて、離散的フーリエ変換係数は、主周波数F
と、式 (但しnは整数)に合致する周波数とに対してのみ計算
される。これらの周波数のみに対する離散的フーリエ変
換係数の計算は、他の周波数に対応する離散的フーリエ
変換係数の計算に要するマトリクス演算を除外するよう
に高速フーリエ変換計算法を若干修正することによつて
行なわれる。
オクターブ関係をもつ多数の組の周波数に対して離散的
フーリエ変換係数を計算するために、フーリエ変換手段
120は複数の離散的フーリエ変換器121,122及
び123を含むように図示されている。従つて、各々の
離散的フーリエ変換器はアナログ−デジタルコンバータ
110からの異なつた数の連続的な時間ドメインのサン
プルに対して作動し、主オクターブ内に主周波数をもつ
1組の周波数に対して離散的フーリエ変換係数を作り出
す。
離散的フーリエ変換手段の作用が第7図に一般的に示さ
れている。曲線301は入力101に送られる音楽信号
に対応するもので、これは時間ドメインである。アナロ
グ−デジタルコンバータ110はサンプル302で指示
された各時間における曲線301の振巾に対応するデジ
タルデータワードを形成する。これらのデジタルデータ
ワードは群303で指示されたサンプル群として離散的
フーリエ変換手段に送られる。前記したように、サンプ
ル群の長さは離散的フーリエ変換の周波数分析力を決定
する。曲線304は曲線301で示されたアナログ波形
のフーリエ変換を表わしており、曲線304は曲線30
1に時間ドメインで表わされた同じ情報を周波数ドメイ
ンで表わしていることが理解される。サンプル302の
サンプル群303を公知技術に基いて離散的フーリエ変
換器に送ると、サンプル群303の時間長の逆数だけ周
波数が離された複数の離散的フーリエ変換係数305が
形成される。これらの離散的フーリエ変換係数の各々
は、曲線301で示されたアナログ波の特定周波数にお
ける周波数ドメインサンプルに対応する複素数であるこ
とに注意されたい。本発明によれば、これらの離散的フ
ーリエ変換係数の副組のみが計算される。この副組は選
択された周波数306で示されている。本発明によれ
ば、この選択された周波数306は、多数の主周波数
と、その各々に対してオクターブの関係をもつ1群の周
波数とを含む。
選択された周波数における複素数の離散的フーリエ変換
係数はフーリエ変換手段120から直交座標−極座標変
換手段130へ送られる。フーリエ変換手段120によ
り形成された複素数は直交座標形態であることに注意さ
れたい。即ち、これら複素数の各々は実数部と、これに
直交する虚数部とで表わされる。直交座標−極座標変換
手段130はこれらの複素数の各係数を直交座標表示か
ら極座標表示へと変換する。極座標表示では、これら複
素数の各々が大きさ部と、角度部とを有する。直交座標
形態の複素数は次式によつて極座標形態の複素数に変換
される。
但し、Mは極座標表示の大きさ部であり、Aはその角度
部であり、そしてRは直交座標表示の実数部であり、l
はその虚数部である。
直交座標−極座標変換手段130は、マルチプライヤ1
31及び132と、アダー133と、アドレス手段13
4と、平方根のルツクアツプテーブル135と、デバイ
ダ136と、アドレス手段137と、アークタンジエン
トのルツクアツプテーブル138とを備えている。複素
数の離散的フーリエ変換係数の各々が直交座標−極座標
変換手段130によつて受け取られた時には、その実数
部Rがマルチプライヤ131の両入力に送られて、R
が計算される。同様に、その虚数部lがマルチプライヤ
132の両入力に送られて、lが計算される。マルチ
プライヤ131及び132の出力はアダー133の両入
力に送られる。この加算結果はアドレス手段134に送
られ、平方根のルツクアツプテーブル135から読み出
すべきデータが決定される。特に、アドレス手段134
はアダー133から受けた信号に基いてアドレスを形成
し、平方根のルツクアツプテーブル135からデータ値
がアクセスされて、アドレス手段134に送られて数値
の平方根が読み出される。アドレス手段134は、アダ
ー133からの出力が平方根のルツクアツプテーブル1
35に記憶された平方根の値の1つに厳密に一致しない
場合には、平方根のルツクアツプテーブル135に記憶
された平方根の値の最も近いものにアクセスするように
或る形式の丸め機能を含んでもよい。平方根のルツクア
ツプテーブル135からの平方根の値の出力は複素数の
大きさ部に対応する。
極座標形態の複素数の角度部は、デバイタ136、アドレ
ス手段137及びアークタンジエントのルツクアツプテ
ーブル138を用いて計算される。直交座標の虚数部l
及び実数部Rはデバイタ136に送られ、T/Rが形成され
る。これはアドレス手段137へ送られ、このアドレス
手段は、アドレス手段134と平方根のルツクアツプテ
ーブル135との相互作動と同様に、アークタンジエン
トのルツクアツプテーブル138からのデータの読み出
しを制御する。即ち、アドレス手段137は、デバイダ
136からの数値出力のアークタンジエントに対応する
データが記憶されたアドレスをアークタンジエントのル
ツクアツプテーブル138から選択する。従つて、アー
クタンジエントのルツクアツプテーブル138の出力は
極座標形態の複素数の角度部となる。以下に述べるよう
に、極座標形態で表わされた複素数の角度部は、極座標
形態で表わされた複素数の大きさ部或いは直交座標形態
で表わされた複素数の実数部又は虚部数を表わすのに用
いられるビツト数よりも少数のビツト数で表わされる。
このため、角度部は比較的大まかなやり方で定量化さ
れ、それ故、適切な角度部を選択するのに正確な計算を
行なう必要はない。先ず第1に、実数部及び虚数部の符
号ビツトは、角度部が存在する象限、ひいては角度部の
最上位2ビツトに直接対応している。更に、デバイダ1
36で行なう除算は、選択された角度部に影響を及ぼす
ことなく、虚数部l及び実数部Rの最上位の若干のビツ
トのみで行なわれる。或いは又、虚数部l及び実数部R
の最上位ビツトの大きさの絶対値を比較して、角度部の
最下位ビツトを導出してもよい。これらのやり方或いは
これと同様の他のやり方を用いて、角度部の計算に必要
な計算両を少なくすることができる。
直交座標−極座標変換手段130からの各々の複素数の
フーリエ変換係数の大きさ部及び角度部は対数変換手段
140の入力に送られる。対数変換手段140は複素数
のフーリエ変換係数の大きさ部を受け取つた時だけ作動
する。この大きさ部Mは、対数のルツクアツプテーブル
142をアドレスするアドレス手段141に送られる。
アドレス手段141及び対数のルツクアツプテーブル1
42は、上記のアドレス手段134及び平方根のルツク
アツプテーブル135と同様に作動する。この場合、ア
ドレス手段141は、これに送られたデジタルデータワ
ードの対数値に相当するデータが記憶されたところの対
数ルツクアツプテーブル142内のアドレスを選択す
る。従つて、対数のルツクアツプテーブル142の出
力、ひいては対数変換手段140の出力は、該手段に送
られた複素数のフーリエ変換係数の大きさの部の対数に
相当する。
直角座標形態から極座標形態への変換は、音に対する人
間の耳の応答性という点から効果的である。人間の耳は
位相角に対して比較的不感である。このため、極座標形
態で表わされた複素数の離散的フーリエ変換係数の角度
部は、比較的少数のビツトでこれを表わしても忠実度を
失なうことがない。これに加えて、人間の耳は音の振巾
に対し対数的に応答する。このため、所要ビツトよりも
少数のビツトで大きさ部の対数を表わすことによつて同
じレンジの音振巾のエンコードしても忠実度を失なうこ
とはない。時間ドメインにおいて忠実に表わすために1
4ビツトのデータワードを必要とする信号は、周波数ド
メインにおいては、大きさに対して6ビツトそして角度
に対して4ビツトの合計10ビツトのデータワードを用
いるだけでこの同じ信号を同じ忠実度で表わすことがで
きると分つた。
対数変換手段140の出力はデジタルフイルタ150へ
送られる。デジタルフイルタ150は周波数フイルタと
して作動する。デジタルフイルタ150は、アダー15
1と、カウンタ152と、アドレス手段153と、周波
数係数のルツクアツプテーブル154とを備えている。
デジタルフイルタ150によつて作用を受けるのは、複
素数のフーリエ変換係数の中の対数で表わされた大きさ
部だけであることに注意されたい。この対数で表わされ
た大きさ部はアダー151の一方の入力に送られる。ア
ダー151の他方の入力は次のように導出される。対数
変換手段140とデジタルフイルタ150との間のデー
タ転送速度に同期されたカウンタ152はアドレス手段
153を駆動する。フーリエ変換手段120の出力は、
ここからの複素数の離散的フーリエ変換係数出力がそれ
らの対応周波数に基いて所定の繰り返し順次となるよう
に編成されている。カウンタ152のカウント容量は、
複素数の離散的フーリエ変換係数を計算するために選択
される周波数の個数に等しい。従つて、この装置のデー
タ転送速度に同期されたカウンタ152のカウントは、
対数変換手段140から現在受け取つた複素数のフーリエ
変換係数の対応周波数を表わしている。アドレス手段1
53はカウンタ152のカウントを受け、現在受け取つ
た複素数のフーリエ変換係数に対応するところの周波数
係数のルツクアツプテーブル154内のアドレスを選択
する。このルツクアツプテーブル154の出力はアダー
151の他方の入力に送られ、従つてアダー151は受
け取つた複素数のフーリエ変換係数の大きさ部を修正す
る。アダー151の出力はデジタルフイルタ150の出
力である。対数の大きさ部に或る数値を加えることは、
比例形態で表わされた大きさ部に或る所定の係数を乗算
することと同じであることに注意されたい。
デジタルフイルタ150の出力はメモリ160又は通信
チヤンネル170のいずれかへ送られる。デジタルデー
タを記憶してこれを後で再生するように装置100を用
いる場合には、デジタルフイルタ150からのデータ出
力がメモリ160へ送られる。メモリ160は、永久固
定デイスクの構に変化を加えたもののような永久メモリ
であつてもよいし、磁気記録媒体のような書き込み可能
なメモリであつてもよい。この磁気記録媒体は、コンピ
ュータ磁気デイスクであつてもよいし、リール・リール
式テープ、カートリツジテープ又はカセツトテープであ
つてもよい。このエンコード装置100を通信に用いる
場合には、デジタルフイルタ150の出力が通信チヤン
ネル170に送られて、適当な受信ステーシヨンへ伝送
される。
第5図は本発明によりデジタル音楽信号をデコードする
デコード装置を示している。このデコード装置200
は、デジタルフイルタ210と、真数変換手段220
と、極座標−直交座標変換手段230と、逆フーリエ変
換手段240と、デジタル−アナログ変換手段250と
を備えている。デジタルフイルタ210は、第1図に示
されたメモリ160のようなメモリの適当な読み取り手
段か、或いは第1図に示された通信チヤンネル170の
ような通信チヤンネルから入力201にデジタルデータ
入力を受け取る。デジタルフイルタ210は第1図に示
されたデジタルフイルタ150とほぼ同様に周波数フイ
ルタとして作動する。デジタルフイルタ210からのフ
イルタされたデジタルデータワードは、真数変換手段2
20へ送られる。この真数変換手段220は、第1図に
示された対数変換手段140の作動とは逆に作動して、
対数で表わされた大きさデータを、比例形態で表わされ
たデータに変換する。このように変換されたデジタルデ
ータは極座標−直交座標変換手段230へ送られる。こ
の極座標−直交座標交換手段230は、真数変換手段22
0から受け取つた極座標形態の複素数のフーリエ変換係
数を直交座標形態に変換する。この作動は、第1図に示
された直交座標−極座標変換手段130により行なわれ
た作動の逆である。極座標−直交座標変換手段230か
らの直交座標形態の複素数のフーリエ変換係数は逆フー
リエ変換手段240へ送られる。この逆フーリエ変換手
段240は、極座標−直交座標変換手段230から受け
取つた選択された周波数における離散的フーリエ変換係
数を時間ドメインに変換する。逆フーリエ変換手段24
0の出力は1組の時間ドメインのデジタルデータワード
であり、各デジタルデータワードはアナログ信号の大き
さに対応する値を有している。逆フーリエ変換手段24
0は、第1図に示されたフーリエ変換手段120とは逆
の作動を行なう。逆フーリエ変換手段240からの時間
ドメインのデジタルデータワードはデジタル−アナログ
変換手段250へ送られる。このデジタル−アナログ変
換手段250は逆フーリエ変換手段240から時間ドメ
インのデジタルデータワードサンプルを受け取り、これ
に対応するアナログ信号を発生する。この作動は第1図
に示されたアナログ−デジタルコンバータ110の作動
の逆である。デジタル−アナログ変換手段250は出力
202にアナログ出力を発生する。
デジタルフイルタ210は、上記した第1図のデジタル
フイルタ150と同様に作動する。デジタルフイルタ2
10はデジタルデータ入力201にデジタルデータワー
ドを受ける。このデジタルデータワードは、メモリ16
0のようなメモリの適当な読み出し装置からのものであ
つてもよいし、通信チヤンネル170のような通信チヤ
ンネルから受け取つたものでもよい。これらのデジタル
データワード入力はアダー211の一方の入力に送られ
る。カウンタ212は、デジタルデータ入力201にお
けるデータワードの受信速度と同期される。この同期
は、メモリ160の読み出し手段と同期をとることによ
つて達成されるか、或いは通信チヤンネル170のデジ
タルデータワードに付随する同期信号を受信してこれを
検出することによつて達成される。カウンタ212のカ
ウントはアドレス手段213に送られる。デジタルフイ
ルタ150について上記で述べたのと同様に、アドレス
手段213は、現在受けた周波数に対応するところの周
波数係数ルツクアツプテーブル214内のアドレスを選択
する。この周波数係数はアダー211の他方の入力に送
られる。デジタルフイルタ150について上記で述べた
のと同様に、このアダー211による加算により、デジ
タルデータ入力201に送られた極座標形態の複素数の
フーリエ変換係数の大きさ部が修正される。アダー21
1の出力はデジタルフイルタ210の出力である。
真数変換手段220は、デジタルフイルタ210により形
成された修正済みの極座標形態の複素数のフーリエ変換
係数を受け取り、対数で表わしたその大きさ部を比例形
態に変換し直す。真空変換手段220は、アドレス手段
221と、真空のルツクアツプテーブル222とを備え
ている。前記のアドレス手段及びルツクアツプテーブル
の組合せ体について既に述べたように、このアドレス手
段221は受け取つた複素数の大きさ部に対応するアド
レスを形成する。真数のルツクアツプテーブル222
は、この位置に、この受け取つた大きさ部の真数に相当
するデータワードを記憶している。この真数のデジタル
データワードは、アドレス手段221によつて真数のル
ツクアツプテーブル222へアドレスが送られた時にこ
のルツクアツプテーブル222から読み出される。真数
のルツクアツプテーブル222の出力は真空変換手段2
20の出力である。
極座標−直交座標交換手段230は、真数変換手段22
2からのデジタルデータワード出力を受け、極座標形態
の複素数を直交座標形態に変換する。極座標−直交座標
変換手段230は、アドレス手段231と、コサインの
ルツクアツプテーブル232と、マルチプライヤ233
と、アドレス手段234と、サインのルツクアツプテー
ブル235と、マルチプライヤ236とを備えている。
極座標形態で表わされた複素数の角度部Aはアドレス手
段231へ送られる。アドレス手段231はこの受け取
つた角度部のデジタルデータワードに対応する適当なア
ドレスを選択して、コサインのルツクアツプテーブル2
32へ与える。このコサインのルツクアツプテーブル2
32は、アドレス手段231が受け取つた角度部Aのコ
サインに対応するデジタルデータワードを出力する。こ
のコサイン項はマルチプライヤ233の一方の入力に送
られる。複素数の大きさ部Mはこのマルチプライヤ23
3の他方の入力に送られる。従つて、マルチプライヤ2
33の出力は、式R=McosAにより、直交座標形態の
複素数の実数部となる。同様に、極座標形態の複素数の
角度部Aはアドレス手段234にも送られ、これによ
り、この角度部Aのサインに対応するデジタルデータワ
ードがサインのルツクアツプテーブル235から出力さ
れる。このサイン項はマルチプライヤ236の一方の入
力に送られ、このマルチプライヤの他方の入力には大き
さ部Mが送られる。従つて、マルチプライヤ236の出
力は式l=MsinAにより虚数部lとなる。
第6図は、第5図に示された真数変換手段220及び極座
標−直交座標変換手段230の両方に代つて使用するこ
とのできる極座標−直交座標変換兼真数変換手段260
を示している。この極座標−直交座標変換兼真数変換手
段260は、アドレツサ261と、ルツクアツプテーブ
ル262と、アダー263と、アドレツサ264と、ル
ツクアツプテーブル265と、アドレツサ266と、ル
ツクアツプテーブル267と、アダー268と、アドレ
ツサ269と、ルツクアツプテーブル270とを備えてい
る。極座標形態で表わされた複素数の角度部Aは両アド
レツサ161及び166に送られる。アドレツサ161
は、この受け取つた角度部に対応するところのルツクア
ツプテーブル262内のアドレスを選択する。この位置
に記憶されたデータは角度Aのコサインの対数に相当す
るものである。同様に、アドレツサ266は、受け取つ
た角度部Aに対応するところのルツクアツプテーブル2
67内のアドレスを選択する。この位置に記憶されたデ
ータは角度Aのサインの対数に相当するものである。ル
ツクアツプテーブル262からのデータはアダー263
の一方の入力に送られ、このアダー263は大きさ部M
の対数も受け取る。同様に、ルツクアツプテーブル267
の出力はアダー268の一方の入力に送られ、このアダ
ー268は大きさ部Mの対数も受け取る。アダー263
からの和の出力はアドレツサ264へ送られ、このアド
レツサ264はルツクアツプテーブル265内の適当な
アドレスを選択する。ルツクアツプテーブル265内の
この選択されたアドレスのデータは、アダー263から
の出力の真数に相当するものである。同様に、アダー26
8からの和の出力はアドレツサ269へ送られ、ルツク
アツプテーブル270内の適当な位置が選択される。ル
ツクアツプテーブル265の場合と同様に、ルツクアツ
プテーブル270はアダー268からの和の出力の真数に
対応するデータを記憶している。従つて、極座標−直交
座標変換兼真数変換手段260は、式R=真数(logM
+logcosA)によつて実数部Rを計算する。同様な、極
座標−直交座標変換兼真数変換手段260は、式l=真
数(logM+logsinA)によつて虚数部lを計算する。
このようにして直交座標を計算する場合には、極座標−
直交座標変換手段230のマルチプライヤ233及び2
36に代つて、極座標−直交座標変換兼真数変換手段2
60にはアダー263及び268が用いられることにな
る。このような取り替えにより、直交座標の計算に要す
る計算量が大巾に低減される。三角関数のルツクアツプ
テーブル232及び235と、三角関数の対数のルツク
アツプテーブル262及び267との間の相違はこれら
テーブル内の特定データが異なるだけであるから、この
相違によつて更に別の計算が必要になることはない。
逆フーリエ変換器240は、極座標−直交座標変換兼真
数変換手段230からの直交座標形態の複素数を受け取
つて、このデータを時間ドメインに変換する。ここで
は、周波数ドメインの入力データを時間ドメインに変換
する計算が必要とされるので、フーリエ変換手段120
の場合と同様に、この逆フーリエ変換手段240は、離
散的フーリエ変換器241、242及び243で表わさ
れた多数の離散的フーリエ変換器を備えている。離散的
な高速フーリエ変換の数学的解析において重要であり且
つ有用な特徴は、この数学技術が完全に可逆であるとい
うことである。即ち、時間ドメインにおいてサンプリン
グされたデータを周波数ドメインに変換する場合と、周
波数ドメインにおいてサンプリングされたデータを時間
ドメインに変換する場合との両方に、同じマトリクス演
算を使用することができる。それ故、各々の離散的フー
リエ変換器241、242及び243は、第1図に示さ
れた離散的フーリエ変換器121、122及び123と
同じものであり、同じ数学的機能を果たす。この1群の
離散的フーリエ変換器の出力は、或る選択された時間に
おけるアナログ信号の大きさに各々対応する1組のデジ
タルデータワードである。この1組のデジタルデータワ
ードは、デジタルフイルタ150及びデジタルフイルタ
210の周波数フイルタ作用を除けば、アナログ−デジ
タル変換手段110からのデジタルデータワード出力に
相当する。
逆フーリエ変換手段240からの時間ドメインのデジタ
ルデータワードはデジタル−アナログ変換手段250へ
送られる。このデジタル−アナログ変換手段250はこ
れらの受け取つたデジタルデータワードをアナログ信号
に変換して、アナログ信号出力202に出力する。デジ
タル−アナログ変換手段250は、レジスタ251と、
カレントドライブ252、253及び254で表わされ
た多数の電流発生手段と、アナログ加算増巾器255
と、ローパスフイルタ256とを備えている。受け取つ
た各々のデジタルデータワードはレジスタ251へ並列
に送られ、金デジタルデータワードがここに記憶され
る。デジタルデータワードの各個々のビツトはカレント
ドライブ252、253及び254で示された1群の電
流発生手段の1つに送られる。レジスタ251に記憶さ
れた対応ビツトの状態により、各々のカレントドライブ
が作動であるか不作動であるかが決定される。各々のカ
レントドライブが作動中である時にこれによつて発生さ
れる電流量が、表わされる特定デジツトに対応すること
に注意されたい。従つて、カレントドライブ252は1
単位電流を発生し、カレントドライブ253は2単位電
流を発生し、そしてカレントドライブ254は2単位
電流を発生する。但し、Nはレジスタ251に記憶され
たデジタルデータワードのビツト数である。カレントド
ライブ252、253及び254によつて発生された各
々の電流はアナログ加算増巾器255へ送られる。このア
ナログ加算増巾器255の出力の大きさは、レジスタ2
51に記憶されたデジタルデータワードの値に対応す
る。このアナログ出力はローパスフイルタ256へ送ら
れ、このフイルタはレジスタ251に送られる次々のデ
ジタルデータワード間の切換過度現象をフイルタ除去す
るように働く。フイルタ256の出力は出力202へ送
られる。この出力は、デジタルフイルタ150及びデジ
タルフイルタ210のフイルタ作用を除けば、入力10
1へ送られたアナログ入力に実質的に一致する。
第8図は、第1図に示されたフーリエ変換手段120及
び第5図に示された逆フーリエ変換手段240に対する
周波数ドメインのフーリエ変換係数の選択された周波数
を示している。人間の耳は、一般に、パーセント周波数
差に基いて楽音を聴き分けることが知られている。従つ
て、人間の耳は各々のオクターブにおいて音に対する分
析力がほぼ同じである。人間の聴覚系におけるこの分析
力の限度をうまく利用することにより、離散的フーリエ
変換係数を必要とする周波数の個数を大巾に少なくする
ことができる。本発明の一般的な考え方は、オクターブ
の関係にある周波数の組において離散的フーリエ変換係
数を形成することである。
第8図は周波数スペクトルを対数目盛で示したものであ
り、即ち、各オクターブは他のオクターブの各々と同じ
比例スペースを占有する。この対数目盛は上記した人間
の耳の分析力は近似するものである。この周波数スペク
トルは、主オクターブ401と、副オクターブ402、
403及び404とを備えている。各周波数の組は、主
オクターブ内の主周波数と、各副オクターブ内の副周波
数とを含んでいる。主周波数411は主オクターブ40
1内に入ることに注意されたい。この主周波数411に
は、副オクターブ402内の副周波数412、副オクタ
ーブ403内に副周波数413、そして副オクターブ4
04内の副周波数414のような副周波数が組合わされ
る。主周波数421も主オクターブ401内に入る。こ
の主周波数421は、これに対してオクターブの関係を
もつ副周波数422、423及び424を有している。
同様に、主周波数431には、オクターブの関係をもつ
周波数432、433及び434が組合わされる。主周
波数441と副周波数442、443及び444との間
にも同様の関係が保たれる。主周波数411、421、
431及び441は主オクターブ401内で成るパーセ
ンテージづつ互いに等しく離間されていてる。従つて、
各副オクターブ内の副周波数もその各々の副オクターブ
にわたつて同じ周波数間隔で離間されている。従つて、
離散的フーリエ変換係数を計算するこれらの選択された
周波数は、当該周波数スペクトル全体にわたつて或るパ
ーセント周波数づつ等しく離間されている。当該周波数
スペクトル全体にわたるこの同じパーセンテージでの周
波数分散は、音に対する人間の聴覚系の応答性にほぼ等
しい。本発明の考え方によれば、高いオクターブ程、そ
の周波数に対して計算される離散的フーリエ変換係数の
個数が、これまでに知られている個数より少数となる
が、人間の聴覚系は高いオクターブ程周波数に対して比
較的不感であるから、若干の周波数を省略しても、再生
される楽音の忠実度を低下させることはない。
第9図は主オクターブに対して主周波数を選択する好ま
しい実施例を示している。各々の副オクターブ(第9図
には示さず)では、第9図に示した主周波数に関連した
副周波数が同様に分散されることを理解されたい。第9
図は、主オクターブ401と、この主オクターブ全体に
分布された1群の主周波数とを示している。第9図に示
された実施例の場合は、12個の主周波数501ないし
512が主オクターブ全体にわたつて等しく分布されて
いる。この場合、12個の主周波数501ないし512
の各々は主オクターブ401内の12個の楽音の周波数
に相当する。従つて主周波数501は音符Aに相当し、
主周波数502は音符Bの半音低い音に相当し、主周波
数503は音符Bに相当し、・・・というようにして主
オクターブ全体にわたつて主周波数が各々の音符に対応
している。主周波数501ないし512の各々はそれに
関連した種々のオクターブに多数の副周波数を有してい
るので、当該スペクトル全体にわたり各音符に対応する
周波数に対して離散的フーリエ変換係数を計算する場合
の周波数選び方が第9図に示されていることに注意され
たい。離散的フーリエ変換係数の計算用としてこのよう
に周波数を選択すれば、先ず第1に前記したように、人
間の聴覚系はパーセント周波数差に感じるだけであり、
そして第2に、離散的フーリエ変換係数を計算するこれ
らの選択された周波数は、音楽信号をエンコードする際
に最大量のエネルギが予想される周波数に厳密に一致す
るので、このような周波数の選び方が特に効果的であ
る。
第10図及び第11図は、音符B及びCに対応する主オ
クターブの1部分を示しており、離散的フーリエ変換係
数を計算する周波数の選び方の改良を示している。楽器
は、演奏される音符の周波数に完全に一致するような明
確な周波数包絡線を形成せず、むしろ、演奏される音符
に対応する周波数付近の周波数に総体的に対応するよう
な多少広いスペクトルを形成することが一般に知られて
いる。特に、各々の音符ごとに2つ以上の周波数発生器
を用いているピアノやパイプオルガンのような幾つかの
楽器は、音符に対応する周波数より低く同調された1つ
以上の周波数発生素子と、音符に対応する周波数より高
い周波数に同調された1つ以上の周波数発生素子とをも
つことにより、広目の周波数スペクトルを形成するよう
に慎重に同調される。このような楽器の場合は、第8図
に示された周波数の選び方では、音楽信号を高い忠実度
で再生するに要する全ての有用な情報を送ることができ
ない。第10図及び第11図に示された2つの選び方
は、このような広目の音楽信号を更に正確にサンプリン
グしそして再生できるようにするものである。。
第10図は音符B及びCを含む主オクターブの1部分を
示している。音符Bの周波数付近のポテンシヤルエネル
ギが包絡線601で示されている。音符Cの周波数付近
のポテンシヤルエネルギが包絡線602で示されてい
る。図示された音符B及びCの各々に対し、選択された
周波数は3つあることに注意されたい。音符Bに対応す
る周波数は、この音符の周波数に等しい主周波数610
と、この音符の周波数より低い主周波数611と、この
音符の周波数より高い主周波数612とである。同様
に、音符Cに対応する主周波数も3つある。これらは、
この音符の周波数に等しい主周波数620と、この音符
の周波数より低い主周波数611と、この音符の周波数
より高い主周波数622とである。第10図に2つの主
音符B及びCに対して示されたように、主オクターブ内
の各々の音符のポテンシヤルエネルギ包絡線内に1群の
3つの主周波数が分布されるものとする。従つて、主オ
クターブは36個の主周波数を含むことになる。これら
主周波数の各々には1群の副周波数が組合わされるの
で、各音符には、当該周波数スペクトル全体にわたり、
離散的フーリエ変換係数を計算する周波数を3個1組づ
つ有することになる。
第11図は第10図と同様の図であるが、楽音B及びC
の各々に対して1対の主周波数を示している。第11図
は、主オクターブの音符Bに対応するポテンシヤルエネ
ルギ包絡線701と、主オクターブの音符Cに対応する
ポテンシヤルエネルギ包絡線702とを示している。両
音符B及びCには2つの主周波数が組合わされている。
音符Bにはその周波数より低い主周波数711と、その
周波数より高い主周波数712とが組合わされている。
同様に、音符Cには、その周波数より低い主周波数72
1と、その周波数より高い主周波数722とが組合わさ
れている。主オクターブ内の12個の音符の各々には2
つの主周波数が組合わされ、主周波数は全部で24個と
なる。第8図に示された周波数の選び方と同様に、図示
された主周波数に関連した副周波数が当該周波数スペク
トル全体にわたつて存在する。従つて、第11図に示さ
れた周波数の選び方によれば、当該スペクトル内の各音
符には、離散的フーリエ交換係数を計算する周波数が2
つ組合わされる。
フーリエ変換手段120は、必要とされるデータ計算量
を最小限にするように、離散的フーリエ変換係数を計算
する周波数を選択するという前記の原理に基いて、構成
することができる。これは、第1図に示された離散的フ
ーリエ変換器121,122及び123のような離散的
フーリエ変換器を各々の主周波数に対して1つづつ設け
ることによつて達成できる。これらの離散的フーリエ変
換器の各々は、アナログ−デジタルコンバータ110から
の色々な数のサンプルデジタルデータワードに対して作
用する。前記したように、離散的フーリエ変換器からの
出力の最低の分析可能周波数は、サンプリングされる時
間長さ、ひいては離散的フーリエ変換器に送られるサン
プルの個数に関係している。一般に、離散的フーリエ変
換器は、分析できる最低の周波数及びこの周波数の整数
倍の全周波数において離散的フーリエ変換係数を形成す
ることができる。各々の主周波数ごとに離散的フーリエ
変換器を設け、各々の離散的フーリエ変換器がその主周
波数に対応するアナログ−デジタルコンバータ110か
らの所定数のデジタルデータワードサンプルに応答する
ようにすることにより、1つの離散的フーリエ変換器で
もつて主オクターブ内の各々の周波数に対応する周波数
分析力を発揮させるよう非常に多数のデータワードサン
プルに対して作動させる必要がなくなる。更に、これら
の離散的フーリエ変換器の各々は、その各々の主周波数
に対してオクターブの関係をもつ副周波数においても離
散的フーリエ変換係数を形成することができる。特定の
離散的フーリエ変換器の主周波数に対してオクターブの
関係をもつ周波数以外の周波数における離散的フーリエ
変換係数の計算は、これら係数の計算に必要なマトリク
ス演算の除外によつて阻止される。
以上に述べた技術は、以下の具体例の説明により明らか
となろう。第9図において、離散的フーリエ変換係数を
計算するのに必要な最近の主周波数が27.5Hzである
ことに注意されたい。サンプルデータ速度を44KHzと
仮定すれば、この周波数を分析するためには1600個
のサンプルを用いることが必要である。従つて、160
0個のデジタルデータワードにより成る基本的なデータ
ブロツクがフーリエ変換手段120へ送られる。これに
より周波の高い他の主周波数に対する離散的フーリエ変
換器は、この基本的なデータブロツクを構成する160
0個のデータワードよりも少数の一連の連続したデジタ
ルデータワードに応答する。例えば、音符Bに対応する
30.9Hzの周波数を分析するためには、1424個の
連続したデジタルデータワードが用いられる。従つて、
主周波数30.9Hzに対応する離散的フーリエ変換器
は、1600個のデジタルデータワードの各サイクル中
に、アナログ−デジタルコンバータ110からの142
4個の連続的なデジタルデータワードに応答し、その他
のデータワードには応答しないようにしなければならな
い。この組の1424個の連続したデジタルデータワー
ドは、1600個のデジタルワードの基本的なデータブ
ロツク内にどこかにある。同様に、音符Cに対応する3
2.7Hzの主周波数を有する離散的フーリエ変換器は、
1600個のデータワードのデータブロツク内の134
6個の連続したデジタルデータワードに応答しなければ
ならない。第10図に示されたような周波数の選び方を
用い、中心周波数からのずれを約0.5%とすれば、周
波数611は約30.7Hzとなり、これは1431個の
サンプルを必要とする。周波数610は約30.9Hzと
なつて、1424個のサンプルを必要とし、周波数61
2は31.1Hzとなつて、1417個のサンプルを必要
とし、周波数621は約32.5Hzとなつて1353個
のサンプルを必要とし、周波数620は約32.7Hzと
なつて、1346個のサンプルを必要とし、そして周波
数622は約32.8Hzとなつて、1339個のサンプ
ルを必要とする。同様に、第11図に示されたような周
波数の選び方を用い、周波数のずれを0.3%とすれ
ば、周波数711は約30.8Hzとなつて、1424個
のサンプルを必要とし、周波数712は約31.0Hzと
なつて、1420個のサンプルを必要とし、周波数72
1は約32.6Hzとなつて、1350個のサンプルを必
要とし、そして周波数722は約32.8Hzとなつて、
1342個のサンプルを必要とする。
本発明のデータ速度に対する効果は、若干の簡単な計算
によつて示すことができる。第10図に示された周波数
の選び方を用い、10オクターブという音楽的スケール
に対して、各々の楽音に3個の選択された周波数が組合
わされるものと仮定する。従つて1オクターブ当たり3
6個の周波数が選択され、全部で360個の周波数が選
択される。2チヤンネルステレオ装置の場合は、各々1
0ビツト(対数で表わした大きさに対して6ビツト、そ
して角度に対して4ビツト)の複素数の離散的フーリエ
変換係数が720個となる。これらの複素数の離散的フ
ーリエ変換係数は、主オクターブが約20Hzで始まると
仮定すれば、1秒当たり約20回計算されて送られるこ
とになる。これにより、奎データ速度は、1秒当たり約
144000ビツトとなる。これは、公知技術で必要と
された1秒当たり123万ないし140万ビツトという
速度よりもほゞ1桁小さい。この1桁のデータ速度の減
少により、本発明の技術は、本発明で必要される付加的
な計算を加味しても、種々様々なメモリ素子や通信帯域
巾の要件に対して非常に効果的なものとなることが考え
られる。
本発明は、2チヤンネルのステレオ装置にも、4チヤン
ネルのクオドラホニツク装置にも、大巾な変更なしに、
等しく利用できることが当業者に明らかであろう。又、
エンコード装置100及びデコード装置200の若干の
部品は、適当な時分割データ分離により多チヤンネル装
置において共通に使用できることも明らかであろう。例
えば、適当なアドレス作動を行なえば、ルツクアツプテ
ーブル232及び235の機能をまとめることができ
る。同様に、ルツクアツプテーブル262及び267を
まとめることもできる。
第12図は、音楽信号再生装置において室内の音響効果
を打ち消すための逆フイルタ係数を作り出す好ましい実
施例を示している。第12図は、第1図に示されたよう
なメモリ160を示しており、これは実質的に第5図に
示されたようなデコード装置200に接続されている。
このデコード装置200は、デジタルフイルタ210
と、真数のルツクアツプテーブル220と、極座標−直
交座標交換手段230と、逆フーリエ交換手段240
と、デジタル−アナログ変換手段250とを備えてい
る。デジタル−アナログ変換手段250は、第12図に
示されたスピーカ801のような音再生手段に接続され
る。スピーカ801は部屋802内の作動位置に配置さ
れている。この部屋802内には、好ましい聴取位置に
置かれたマイクロホン803もある。このマイクロホン
803は、実質的に第1図に示されたようなエンコード
装置100に接続される。このエンコード装置100
は、アナログ−デジタル変換手段110と、フーリエ変
換手段120と、直交座標−極座標変換手段130と、
対数変換手段140とを備えている。対数変換手段14
0の出力は、後述するように働くプロセツサ804へ接
続される。
メモリ160には、第12図に示された装置によつて部
屋802の室内音響効果を打ち消せるようにする特定の
テストプログラムが記憶されている。この種のテストデ
ータは、一般に、当該周波数スペクトル全体にわたる実
質的な音響エネルギを含む信号を1つ以上含んでいる。
メモリ160にテストデータを記録するのとは別に、こ
のようなテスト信号を発生するテスト信号源805をデ
ジタルフイルタ210へ接続することもできる。このテ
スト信号源805は一連の同じデジタルデータワードを
発生するのが好ましい。これらのデジタルデータワード
はデコード装置200によつて極座標形態の複素数の離
散的フーリエ変換係数として認識されるので、テスト信
号源805からこれらの同じテストワードが与えられる
と、デコード装置200の各々の選択された周波数にお
いて同じエネルギを有する“ホワイトノイズ”信号とし
て解読されることになる。このテスト信号はスピーカ8
01により聴取質802へ送出される。マイクロホン8
03は、聴取室802の音響効果によつて変更されたテ
スト信号を受け取る。この信号はエンコード装置100
によつて処理され、対数変換手段140の出力はプロセ
ツサ804へ送られる。テスト信号音が各々の選択され
た周波数において同じエネルギを有する場合は、対数変
換手段140の出力においてもしこの同じエネルギから
ずれがあれば、これは室内の音響効果によるものであ
る。プロセツサ804は、対数のルツクアツプテーブル
140から極座標形態の複素数の離散的フーリエ変換係
数を受け取り、各々の選択された周波数ごとにその大き
さ部の逆数を計算する。この1組の逆数の大きさ部はデ
ジタルフイルタ210の1部であるルツクアツプテーブ
ル214へ入力される。この場合、ルツクアツプテーブ
ル214は、ランダムアクセスメモリ(RAM)か、又は
消去可能なプログラム式リードオンリメモリ(EPROM)
かのいずれかでなければならない。
このようにして特定の周波数係数がデジタルフイルタ2
10に入力されると、デコード装置200は、デジタル
フイルタ210へ送られるものとは異なつた信号をスピ
ーカ801から聴取室802へ送出させる。この場合
は、上記したようにルツクアツプテーブル214の内容
が指定された時にデジタルフイルタ210の働きにより
聴取室802の音響特性が打ち消される。従つて、例え
ば、聴取室802のマイクロホン803の位置に、特定
の周波数の“デツドスポツト”がある場合には、これが
第12図の装置によつて感知され、デジタルフイルタ2
10により適当な補正が行なわれる。この技術は、聴取
室802の音響特性によりマイクロホン803の位置で
特定周波数の信号振巾が増大されるような“ホツトスポ
ツト”の場合にも等しく利用できる。
第13図は、第1図に示されたエンコード装置100及
び/又は第5図に示されたデコード装置200の機能を
果たすことのできる別の実施例を示している。第13図
に示された装置900は、第1図に示されたようなアナ
ログ−デジタル変換手段110を備えている。このアナ
ログ−デジタル変換手段110により形成されたデータ
ワードは入力コントローラ手段901へ送られそしてこ
こから演算論理ユニツト902へ送られる。この演算論
理ユニツト902は、リードオンリメモリ903に永久
的に記憶されたプログラムの制御を受けて論理機能を果
たす。リードオンリメモリ903は、演算論理ユニツト
902がフーリエ変換手段120、直交座標−極座標変
換手段130、対数変換手段140及びデジタルフイル
タ150の機能を果たせるように永久的にプログラムさ
れてもよいし、更には、演算論理ユニツト902がデジ
タルフイルタ210、真数変換手段220、極座標−直
交座標変換手段230及び逆フーリエ変換手段240の
機能を果たせるようにプログラムされてもよい。リード
オンリメモリ903に記憶されたプログラムの制御下
で、この演算論理ユニツト902は中間処理データをラ
ンダムアクセスメモリ904に一時的に記憶してもよ
い。演算論理ユニツト902は、リードオンリメモリ90
3に記憶されたプログラムに基いて、ランダムアクセス
メモリ904に記憶された中間処理データに周期的にア
クセスし、この中間処理データを更に計算する。演算論
理ユニツト902の論理演算の結果は出力手段905へ
送られ、そしてここからデジタル−アナログ変換手段2
80へ送られる。この装置では多量の計算が必要とされ
るので、演算論理ユニツト902は、音楽信号データの
上記処理を実時間で行なうような非常に高速度の装置で
なければならない。然し乍ら、このような態様では、リ
ードオンリメモリ903に記憶されたプログラムを変更
するだけで、行なわれる特定のアルゴリズムをすばやく
変更することができ、特に、デジタルフイルタ150及
びデジタルフイルタ210内のフイルタ係数をすばやく
変更することができる。これに加えて、利用者によつて
形成されてランダムアクセスメモリ904の1部に記憶
されたプログラムに演算論理ユニツト902が応答する
ようにさせることもできる。従つて、利用者は、ランダ
ムアクセスメモリ904内に記憶されたデータを変更す
るだけで、デジタルフイルタ150又はデジタルフイル
タ210内のフイルタ係数を変更することができる。従
つて、第13図に示された装置900は、非常に融通性
のあるデジタル信号処理装置である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるエンコード装置を示すブロツク
図、 第2図、第3図及び第4図は第1図に示されたデジタイ
ザ114の別の実施例を示すブロツク図、 第5図は本発明によるデコード装置を示すブロツク図、 第6図は第5図に示された真数変換手段220及び極座
標−直交座標変換手段230に代わる極座標−直交座標
変換兼真数変換手段を示すブロツク図、 第7図は同じ信号を時間ドメイン及び周波数ドメインの
両方において示した信号図、 第8図はフーリエ変換手段からの選択された周波数を一
例として含む周波数スペクトル図、 第9図はフーリエ変換手段の選択された周波数が音符に
対応するような本発明の別の実施例による周波数スペク
トル図、 第10図はフーリエ変換手段の3つの周波数サンプルが
各々の音符に対応する包絡線内に入るような周波数スペ
クトルの1部を示す図、 第11図はフーリエ変換手段の2つの選択された周波数
が各音符に関連した包絡線内に含まれるような周波数ス
ペクトルの1部を示す図、 第12図は室内の音響効果を打ち消す逆フイルタ係数を
作り出すための本発明による装置の好ましい実施例を示
す図、そして 第13図は本発明によるデジタル信号処理の大部分がプ
ログラム式デジタルコンピユータによつて実行されるよ
うな本発明の実施例を示す図である。 100……エンコード装置、101……アナログ入力、
110……アナログ−デジタルコンバータ、111……
ローパスフイルタ、112……サンプル・ホールド装
置、113……クロツク、114……デジタイザ、12
0……フーリエ変換手段、121,122,123……
離散的フーリエ変換器、130……直交座標−極座標変
換手段、131,132……マルチプライヤ、133…
…アダー、134,137……アドレス手段、135…
…平方根のルツクアツプテーブル、136……デバイ
ダ、138……アークタンジエントのルツクアツプテー
ブル、140……対数変換手段、141……アドレス手
段、142……対数のルツクアツプテーブル、150…
…デジタルフイルタ、151……アダー、152……カ
ウンタ、153……アドレス手段、154……周波数係
数のルツクアツプテーブル、160……メモリ、170
……通信チヤンネル、200……デコード装置、210
……デジタルフイルタ、211……アダー、212……
カウンタ、213……アドレス手段、214……周波数
係数のルツクアツプテーブル、220……真数変換手
段、221……アドレス手段、222…真数のルツクア
ツプテーブル、230……極座標−直交座標変換手段、
231,234……アドレス手段、232……コサイン
のルツクアツプテーブル、233,236……マルチプ
ライヤ、235……サインのルツクアツプテーブル、2
40……逆フーリエ変換手段、241,242,243
……離散的フーリエ変換器、250……デジタル−アナ
ログ変換手段、251……レジスタ、252,253,
254……カレントドライブ、255……加算増巾器、
256……ローパスフイルタ、260……極座標−直交
座標交換兼真数変換手段、261,266,264,2
69……アドレツサ、262,267,265,270
……ルツクアツプテーブル、263,268……アダ
ー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−452(JP,A) 特開 昭48−100004(JP,A) J.A.S.A.,68〔2〕,PP. 420〜430,Aug・1980 “Comput er Studies on Param etric Coding of Spe ech Spectra"

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音楽信号を表わすアナログ信号を受け取っ
    て、このアナログ信号をこれに対応する複数個の第1の
    デジタルデータワードに変換するアナログ−デジタル変
    換手段(110)を備え、上記の第1のデジタルデータ
    ワードの各々は、複数のサンプリングインターバルの中
    の対応するインターバルにおける上記音楽信号の振巾を
    表わすものであり、 上記のアナログ−デジタル変換手段に接続されていて、
    連続する選択された組の連続した第1のデジタルデータ
    ワードをこれに対応する組の複数個の第2のデジタルデ
    ータワードに変換するフーリエ変換手段(120)を備
    え、上記の第2のデジタルデータワードの各々は、少な
    くとも1組の周波数の中の対応する周波数における複素
    数の離散的フーリエ変換係数を表し、各組の周波数は、
    主周波数及びこれに対してオクターブの関係をもつ周波
    数のみを含み、そしてこの主周波数に対してオクターブ
    の関係をもたない高調波を除去するものであり、 上記のフーリエ変換手段に接続されていて、これから送
    られて来るデジタルデータワードを伝送する通信手段を
    備え、 上記の通信手段に接続されていて、上記の通信手段によ
    って送られるデジタルデータワードの組を第3のデジタ
    ルデータワードの連続する組に変換する逆フーリエ変換
    手段(240)を備え、上記の第3のデジタルデータワ
    ードの各々は、複数のサンプリングインターバルの中の
    対応するインターバルにおけるアナログ信号の振巾を表
    わすものであり、 上記の逆フーリエ変換手段に接続されていて、複数個の
    第3のデジタルデータワードをこれに対応するアナログ
    信号に変換するデジタル−アナログ変換手段(250)
    を備え、 上記のフーリエ変換手段と上記の通信手段とに接続され
    ていて、第2のデジタルデータワードの各々を極形式に
    変換する直角一極変換手段(130)を備え、その極形
    式において複素数の離散的フーリエ変換係数は、第1の
    所定数のビットを有する振幅部と第2の所定数のビット
    を有する角度部とを有し、上記の第1の所定数のビット
    は、上記の第2の所定数のビットよりも大きく、そし
    て、 上記の通信手段と上記の逆フーリエ変換手段とに接続さ
    れていて、受け取った各デジタルデータワードを直角形
    式に変換する極一直角変換手段(230)を備え、その
    直角形式において複素数の離散的フーリエ変換係数は、
    実部と虚部とを有すること特徴とする音楽信号の通信装
    置。
JP57165970A 1981-09-22 1982-09-22 音楽信号の通信装置 Expired - Lifetime JPH0618351B2 (ja)

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