JPH06182517A - 溶融金属の流動制御装置 - Google Patents

溶融金属の流動制御装置

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JPH06182517A
JPH06182517A JP33888092A JP33888092A JPH06182517A JP H06182517 A JPH06182517 A JP H06182517A JP 33888092 A JP33888092 A JP 33888092A JP 33888092 A JP33888092 A JP 33888092A JP H06182517 A JPH06182517 A JP H06182517A
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molten steel
energization
duty
electric coil
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JP33888092A
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English (en)
Inventor
Keisuke Fujisaki
崎 敬 介 藤
Kenji Umetsu
津 健 司 梅
Kiyoshi Wajima
嶋 潔 和
Koji Ueyama
山 高 次 植
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続鋳造鋳型内における溶鋼流の水平方向各
部での流速を等しくする。 【構成】 リニアモ−タを形成するように配列した各電
磁石のコイルに、溶鋼駆動用交流電流又は溶鋼制動用直
流電流を流す。各電磁石に接続した通電制御回路のそれ
ぞれには、駆動用交流レベル設定器又は制動用直流レベ
ル設定器を備えて、これらで、各電磁石毎に駆動用交流
レベル又は制御動直流レベルを調節して、溶鋼流を水平
方向で一定速度とする。交流通電又は直流通電を簡単な
通電回路で行なうために、また、それらのレベル設定を
容易にするために、通電電流値は、GTOの通電デュ−
ティで制御する。 【効果】 過大流動速度は抑制されてパウダ−の巻込み
が抑制されかつ介在物の浮上が促進される。過小流動速
度は増速又は無制動されてブロ−ホ−ルの発生が抑止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳型内溶融金属の流動
速度を調整する流動制御装置に関し、特に、これに限る
意図ではないが、連続鋳造鋳型内の溶融金属の流速を、
水平方向で可及的に一定にするための流動制御装置に関
する。
【0002】
【従来技術】例えば連続鋳造では、タンデイッシュより
鋳型に溶鋼が注入され、鋳型において溶鋼は鋳型壁面か
ら次第に冷却されつつ引き抜かれる。同一高さの鋳型壁
面における温度が不均一であると、表面割れやシェル破
断を生じ易い。これを改善するために、従来は、電磁石
あるいはリニアモ−タを用いて、鋳型内で溶鋼をその上
面と平行に、鋳型壁面に沿って循環流動駆動する(例え
ば特開平1−228645号公報)。また溶鋼表層部で
の溶鋼流動速度が不均一であると、溶鋼上のパウダ−が
溶鋼中に巻き込まれ、これが鋼片中の欠陥となるが、鋳
型にはタンデイッシュより注入ノズルを介して溶鋼が供
給され、この溶鋼が鋳型に流入する速度が高く、これに
よりパウダ−巻込みを生じ易い。これを改善するために
特開平3−258442号公報には、溶鋼に静磁界を加
える電磁ブレ−キ装置が提示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−22864
5号公報に提示の溶鋼の流動駆動はある程度の効果があ
るものの、注入ノズルを介してタンデイッシュに流入す
る溶鋼の流れにより鋳型壁面に沿った循環流動が乱され
る。この種の流動駆動には、鋳型の長辺に沿って配列さ
れた複数個の磁極のそれぞれに電気コイルを巻回したリ
ニアモ−タ型の電磁石が用いられるが、電気コイルは3
相の各相毎に束ねられ、120°位相のずれた3相電源
の各相に、束ねられた単位で接続され、3相電源の電圧
および又は周波数をインバ−タやサイクロコンバ−タで
調整され、これにより、所要の駆動力および速度が得ら
れる。3相電源を用いる場合、各相電流の総和(電流が
流れる方向により+,−の極性を付した電流和)が零と
なるので、リニアモ−タは定常領域で駆動力が一定であ
り、端領域では駆動力が低い。いずれにしてもリニアモ
−タの駆動力は、その全体については出力電圧および又
は周波数の調節により調整できるが、リニアモ−タの延
びる方向(長辺に沿う方向)各部で任意(部分的)に駆
動力を調整しえない。したがって、溶鋼注入ノズルより
溶鋼が高速で流入する所では、これに対して駆動力が不
足(注入溶鋼の流れ方向とリニア駆動方向が逆向き)又
は過大(注入溶鋼の流れ方向とリニア駆動方向が同方
向)となり、ノズルより離れた所ではリニア駆動力が不
足するなど、溶鋼注入による鋳型内溶鋼の流速の不均一
分布を十分に改善することができない。
【0004】特開平3−258442号公報に提示の電
磁ブレ−キ装置も同様に、電磁石全体が長辺全長又はそ
の特定部位のみに磁界を与えるので、溶鋼注入による鋳
型内溶鋼の流速の不均一分布を十分に改善することはで
きない。すなわち注入ノズルを介してタンデイッシュに
流入する溶鋼の流れを抑制する効果があるが、流速分布
を均一化する効果は低い。
【0005】本発明は、溶融金属の流速分布をより均一
化しうる流動制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明の流動制
御装置は、溶融金属を取り囲む鋳型辺(1)に沿って配列
した複数個の磁極(11〜19);各磁極を励磁するための複
数個の電気コイル(1Aa〜3Aa,1Ba〜3Ba,1Ca〜3Ca);直流
電源(60);前記複数個の電気コイルのそれぞれと前記直
流電源の間に介挿され各電気コイルを個別に前記直流電
源に、正極性接続および負極性接続する、複数個のスイ
ッチング手段(41〜49の411,412);電気コイルそれぞれの
リニア駆動力を定めるための駆動力設定手段(61〜69の6
11,612);および、電気コイルそれぞれに前記駆動力設
定手段が定めたリニア駆動力を発生する交流電流(Iaa:A
a,Ba,Ca)を通電するために前記スイッチング手段を、接
極性接続付勢および負極性接続付勢する、交流通電制御
手段(81〜83;61〜69の、611,612,615〜621;41〜49の41
3,414);を備える。
【0007】本願の第2発明の流動制御装置は、溶融金
属を取り囲む鋳型辺(1)に沿って配列した複数個の磁極
(11〜19);各磁極を励磁するための複数個の電気コイル
(1Aa〜3Aa,1Ba〜3Ba,1Ca〜3Ca);直流電源(60);前記複
数個の電気コイルのそれぞれと前記直流電源の間に介挿
され、各電気コイルを個別に前記直流電源に接続する、
複数個のスイッチング手段(41〜49の411,412);電気コイ
ルそれぞれの制動力を定めるための制動力設定手段(61
〜69の613,614);および、電気コイルそれぞれに、前記
制動力設定手段が定めた制動力を発生する直流電流(Ib)
を通電するために該制動力対応の通電デュ−ティで前記
スイッチング手段をオン/オフ付勢する、直流通電制御
手段(61〜69の614〜621;41〜49の413,414);を備える。
【0008】なお、上記カッコ内に示した記号等は、後
述する実施例中の対応する要素の符号又は対応事項を参
考までに示したものである。
【0009】
【作用】前記第1発明の流動制御装置では、前記交流通
電制御手段が、前記スイッチング手段を接極性接続付勢
および負極性接続付勢して、溶融金属を取り囲む鋳型辺
(1)に沿って配列した複数個の磁極(11〜19)のそれぞれ
を励磁するための複数個の電気コイル(1Aa〜3Aa,1Ba〜3
Ba,1Ca〜3Ca)に、前記駆動力設定手段が定めたリニア駆
動力を発生する交流電流(Iaa:Aa,Ba,Ca)を通電する。こ
れにより溶融金属は磁極の配列方向に流動駆動される
が、各磁極が及ぼす駆動力が前記駆動力設定手段が磁極
(電気コイル)毎に定めたものとなる。したがってこの
設定を、溶融金属流速が長辺(1)に沿う方向の各部で実
質上同一になるようにしておくことにより、例えば、溶
鋼注入ノズルより溶鋼が高速で流入する所では、流動方
向がリニア駆動方向と対向する位置では駆動力を大きく
設定し流動方向が同方向の位置では駆動力を小さく設定
しノズルより離れた所では流速の不足を補う駆動力を設
定することにより、溶鋼注入による鋳型内溶鋼の流速の
不均一分布を十分に改善することができる。
【0010】前記第2発明の流動制御装置では、前記直
流通電制御手段が、前記制動力設定手段が設定した制動
力対応の通電デュ−ティで前記スイッチング手段をオン
/オフ付勢して電気コイルのそれぞれに、前記制動力設
定手段が定めた制動力を発生する直流電流(Ib)を通電す
る。これにより溶融金属は磁極の配列方向の各部で制動
されるが、各磁極が及ぼす制動力が前記制動力設定手段
が磁極(電気コイル)毎に定めたものとなる。したがっ
てこの設定を、溶融金属流速が長辺(1)に沿う方向の各
部で実質上同一になるようにしておくことにより、例え
ば、溶鋼注入ノズルより溶鋼が高速で流入する所では、
制動力を大きく設定し、ノズルより離れた所では流速が
低いので制動力を極く低く設定もしくは制動力零に設定
することにより、鋳型内溶鋼の流速の不均一分布を十分
に改善することができる。
【0011】前記第1発明と第2発明の組合せにより、
鋳型内溶鋼の流速の不均一分布を抑制しかつ積極的に所
要の定流速を得ることができる。
【0012】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0013】
【実施例】図1に、本発明の一実施例の、磁極および電
気コイルの配置を示す。図中1および2は、連続鋳造鋳
型の長辺、3および4は短辺であり、これらが囲む空間
に、注入ノズル30を通して溶鋼が、図1紙面の表側か
ら裏側に向けて(垂直方向zで上方から下方に)、注入
される。この実施例では、鋳型(1〜4)内の溶鋼を、
3相リニアモ−タ型で長辺1に沿って右から左に(+y
から−yの方向に)駆動するために、第1組の9個の磁
極11〜19が長辺1の外側に水平方向(+yから−y
の方向)に配置している。また、長辺2に沿って左から
右に(−yから+yの方向に)駆動するために、第2組
の9個の磁極21〜29が長辺2の外側に水平方向(+
yから−yの方向)に配置されている。これらの磁極に
は、それぞれ1個の電気コイル1Aa等が巻回されてい
る。磁極間の共通磁路である磁極ベ−ス10と20は、
それらの外部への磁束の漏れを抑制するように、ヨ−ク
31,32で接続されている。
【0014】図2を参照する。第1組の第1磁極11に
巻回された、第1組の第1電気コイル1Aaは、図2に
示すように、正極性通電用のGTO(ゲ−ト・タ−ン・
オフ・SCR)411および負極性通電用のGTO41
2を通して、直流電源60の+出力端および−出力端に
接続される。GTO411および412は、それぞれG
TOドライバ413および414でオン(通電)/オフ
(非通電)付勢される。電気コイル1Aaに流れる電流
の値(絶対値)を電流検出器415が検出し、それを示
すアナログ信号を、後述の通電パルス発生器61に与え
る。これらの通電および検出回路要素と電気コイル1A
aの組合せ回路が、第1の励磁回路41である。
【0015】他の電気コイル1Ab等も、同様な通電お
よび検出回路要素が接続されて、同様な励磁回路42等
を構成している。すなわち図1に示す第1組9個および
第2組9個の電気コイル1Aa等に関して、図2に示す
ように、第1組9個の励磁回路41〜49および第2組
9個の励磁回路51〜59が構成されている。
【0016】図3を参照する。図3は、図2に示す励磁
回路41〜49および51〜59を含めた、流動制御回
路の全体構成を示す。なお図3においては、電源回路は
省略し、制御信号の流れる方向を矢印で示した。励磁回
路41〜49,51〜59のGTOドライバ(411,
412)には、通電パルス発生器61〜69,71〜7
9が、オン指示パルス(高レベルHがオン指示/低レベ
ルLはオフ指示)を与える。通電パルス発生器61の構
成を図4に示す。その機能は後述する。他の通電パルス
発生器62等も、61と同一の構成である。
【0017】第1組の中の通電パルス発生器61,64
および67には関数発生器81が、交流サイン波(例え
ば図7のAa)状の時系列電流変化をもたらす一連の通
電デュ−ティデ−タを与える。第1組の中の通電パルス
発生器62,65および68には関数発生器82が、交
流サイン波(例えば図7のBa)状の時系列電流変化を
もたらす一連の通電デュ−ティデ−タを与える。第1組
の中の通電パルス発生器63,66および69には関数
発生器83が、交流サイン波(例えば図7のCa)状の
時系列電流変化をもたらす一連の通電デュ−ティデ−タ
を与える。
【0018】第2組の中の通電パルス発生器71,74
および77には関数発生器84が、交流サイン波(例え
ば図7のAb)状の時系列電流変化をもたらす一連の通
電デュ−ティデ−タを与える。第2組の中の通電パルス
発生器72,75および78には関数発生器85が、交
流サイン波(例えば図7のBb)状の時系列電流変化を
もたらす一連の通電デュ−ティデ−タを与える。第2組
の中の通電パルス発生器73,76および79には関数
発生器86が、交流サイン波(例えば図7のCb)状の
時系列電流変化をもたらす一連の通電デュ−ティデ−タ
を与える。
【0019】関数発生器81の構成は図5に示す。その
機能は後述する。他の関数発生器82〜86も81と同
一構成である。パルス発生回路90は、交流サイン波
(例えば図7のAa〜Ca,Ab〜Cb)状の時系列電
流変化をもたらすように各連の通電デュ−ティデ−タを
発生するためのタイミングパルス等、タイミング信号を
発生し、関数発生器81〜86に与える。
【0020】図6を参照して、パルス発生回路90が発
生するパルスを説明する。溶鋼流動駆動用の交流電流波
形を図6に示すIsと想定すると、パルス発生回路90
は、交流電流波形Isの一周期に対して極めて短い周期
の、クロックパルスPdを発生し、クロックパルスPd
を分周して、やはりIsの一周期に対して短かい周期
の、デュ−ティ通電の一周期を規定する通電タイミング
パルスPaを発生し、パルスPaを分周して、交流電流
波形Isの一周期を規定する第1の交流周期同期パルス
Pboを発生する。回路90は更に、パルスPboを基
点にパルスPaをカウントして、交流電流波形Isに図
7のAaを対応付けると、それより120°,240
°,180°,60°および300°位相が遅れた波形
Ba,Ca,Ab,BbおよびCb(図7)を発生させ
るための第2,第3,第4,第5および第6の交流周期
同期パルスPb120,Pb240,Pb180,Pb60およびP
b300を発生する。これらのパルスは、図5に示すよう
に、関数発生器81〜86ならびに通電パルス発生器6
1〜69,71〜79に与えられる。
【0021】図5を参照して、関数発生器81の機能を
説明する。メモリ812には、溶鋼流動駆動用の基準交
流電流波形Is(図6)なる電流を電気コイルに通電す
るための通電デュ−ティデ−タ(パルスPaの一周期の
間の通電時間デ−タであり、クロックパルスPdの個数
を表わす)が、Isの1サイクル分格納されており、前
半サイクルおよび後半サイクルの通電デュ−ティデ−タ
が表わす値の絶対値は同じであるが、前半サイクルの通
電デュ−ティデ−タは正極性通電を指定するために正値
とされ、後半サイクルの通電デュ−ティデ−タは負極性
通電を指定するために負値とされている。第1の交流周
期同期パルスPbo(の高レベルH)がアドレスカウン
タ811をクリアし、このパルス信号Pboが低レベル
Lの間アドレスカウンタ811が通電タイミングパルス
Pa(の立上り)をカウントアップする。アドレスカウ
ンタ811のカウントデ−タがメモリ812の読出しア
ドレスを指定する。これによりメモリ812は、パルス
Paの到来(Paの立上り)に同期して、基準交流電流
波形Isを電気コイルに通電するための一連(Isの1
サイクル分)の通電デュ−ティデ−タを順次に出力し、
パルスPboが到来するとまた同じく一連の通電デュ−
ティデ−タを順次に出力する。メモリ812の出力デ−
タは、パルスPa(の立下り)に同期してラッチ813
にラッチ(記憶)される。
【0022】関数発生器82〜86の構成は81の構成
と同一であるが、図5に示すように、関数発生器82に
は、第2の交流周期同期パルスPb120が与えられてこ
れによりそのアドレスカウンタ(図示せず)がクリアさ
れるので、またPb120はPboより120°位相が遅
れているので、関数発生器81が発生する通電デュ−テ
ィデ−タに基づいた電気コイル通電電流が例えば図7の
Aaとなる場合、関数発生器82が発生する通電デュ−
ティデ−タに基づいた電気コイル通電電流は図7のBa
となる。関数発生器83には、第3の交流周期同期パル
スPb240が与えられてこれによりそのアドレスカウン
タ(図示せず)がクリアされるので、またPb240はP
boより240°位相が遅れているので、関数発生器8
3が発生する通電デュ−ティデ−タに基づいた電気コイ
ル通電電流は図7のCaとなる。大要では後述するよう
に、これらの関数発生器81〜83が出力する通電デュ
−タィデ−タに基づいて電気コイルに流れる電流(波
形)のAa(81出力)は図1に示す電気コイル1A
a,2Aa,3Aaに、Ba(82出力)は電気コイル
1Ba,2Ba,3Baに、Ca(83出力)は電気コ
イル1Ca,2Ca,3Caに流れるので、第1組の磁
極11〜19により鋳型の長辺1に沿って右(+y)か
ら左(−y)に移動する磁界が、鋳型内の溶融金属に作
用する。
【0023】関数発生器84には、第4の交流周期同期
パルスPb180が与えられてこれによりそのアドレスカ
ウンタ(図示せず)がクリアされるので、またPb180
はPboより180°位相が遅れているので、関数発生
器81が発生する通電デュ−ティデ−タに基づいた電気
コイル通電電流が例えば図7のAaとなる場合、関数発
生器84が発生する通電デュ−ティデ−タに基づいた電
気コイル通電電流は図7のAbとなる。関数発生器85
には、第5の交流周期同期パルスPb60が与えられてこ
れによりそのアドレスカウンタ(図示せず)がクリアさ
れるので、またPb60はPboより60°位相が遅れて
いるので、関数発生器85が発生する通電デュ−ティデ
−タに基づいた電気コイル通電電流は図7のBbとな
る。また、関数発生器86には、第6の交流周期同期パ
ルスPb300が与えられてこれによりそのアドレスカウ
ンタ(図示せず)がクリアされるので、またPb300
Pboより300°位相が遅れているので、関数発生器
86が発生する通電デュ−ティデ−タに基づいた電気コ
イル通電電流は図7のCbとなる。Cbに対してBbは
120°位相が遅れており、AbはCbに対して240
°位相が遅れている点に注意されたい。大要では後述す
るように、これらの関数発生器84〜86が出力する通
電デュ−タィデ−タに基づいて電気コイルに流れる電流
(波形)のAb(84出力)は図1に示す電気コイル4
Ab,5Ab,6Abに、Bb(85出力)は電気コイ
ル4Bb,5Bb,6Bbに、Cb(86出力)は電気
コイル4Cb,5Cb,6Cbに流れるので、第2組の
磁極21〜29により鋳型の長辺2に沿って左(−y)
から右(+y)に移動する磁界が、鋳型内の溶融金属に
作用する。
【0024】図4を参照して通電パルス発生器61の機
能を説明する。関数発生器81の出力デ−タ(図7のA
a対応)は乗算器612に与えられる。乗算器612に
は駆動電流設定器611が増幅率デ−タを与える。設定
器611は、オペレ−タが増幅率を指定するためのアブ
ソリュ−トエンコ−ダを有する。該エンコ−ダの摘子を
廻わすとエンコ−ダの、数値を示す出力コ−ドが、回転
角対応のものに変化する。ここで増幅率は、0以上の値
である。乗算器612は、関数発生器81が与えるデュ
−ティデ−タが表わす値に設定器611が与えるデ−タ
(増幅率)を乗算した値を示す通電デュ−ティデ−タを
加算器614に与える。例えば、設定器611が与える
増幅率が1のときには、電気コイル1Aaには基準電流
Is(図6)が流れるが、増幅率が1より大きいと例え
ば図6に示すIaaとなる。増幅率が1未満のときには基
準電流Isより低レベルの電流が電気コイルに流れる。
【0025】加算器614には、上述の増幅率を乗算し
た通電デュ−ティデ−タ(溶鋼流動駆動用の電流値を指
定する)の他に、制動電流設定器613が、制動電流指
示デ−タを与える。設定器613も、オペレ−タが制動
電流値(を決定する通電デュ−ティ)を指定するための
アブソリュ−トエンコ−ダを有する。該エンコ−ダの摘
子を廻わすとエンコ−ダの、数値を示す出力コ−ドが、
回転角対応のものに変化する。ここで制動電流値は、
0,正値および負値であり、エンコ−ダの摘子が中立位
置のときエンコ−ダは0を表わすデ−タを、中立位置よ
り時計方向に回転すると回転角対応の正値を表わすデ−
タを、中立位置より反時計方向に回転すると絶対値が回
転角対応の値の負値を表わすデ−タを、加算器614に
出力する。例えば、設定器613が与えるデ−タが、制
動電流値0を越える正値(例えば図6のIbを指定)の
ときには、電気コイル1Aaには、溶鋼流動駆動用の電
流(例えば図6のIaa)を、正方向にIb分シフトした、
図6に示すIbaが流れる。すなわち電気コイル電流が、
溶鋼流動駆動用の電流Iaaに、制動用の直流バイアスI
bを加えたものとなる。設定器613が与えるデ−タが
負値のときには、電気コイル電流は、溶鋼流動駆動用の
電流Iaaを負方向にシフトしたものとなる。
【0026】加算器614の出力デ−タ(が表わす値)
の正,負極性を、極性判別器615が検出し、正極性と
検出したときに高レベルHで、負極性と検出したときに
低レベルLの極性検出信号をアンドゲ−ト620,62
1に与え、加算器614の出力デ−タの絶対値を示すデ
−タを加算器616およびフィ−ドバック演算器622
に与える。フィ−ドバック演算器622は、電気コイル
の電流目標値(加算器614の出力デ−タの絶対値が示
す電流値)から、電気コイルに流れた電流値(の絶対
値。図2に示す電流検出器415の出力)を減算した値
を示すデ−タをパルスPaに同期してラッチ623にラ
ッチ(記憶)する。ラッチ623の出力デ−タは、電気
コイルに流れる電流値を電流目標値とするために必要な
補正量を表わし、それが正値のときには通電電流値(通
電デュ−ティ)の所要アップ量を、負値のときには所要
ダウン量を表わす。
【0027】加算器616は、電流目標値(加算器61
4の出力デ−タの絶対値)に補正量(ラッチ623の出
力)を加算した値をカウンタ617に出力する。なお、
ラッチ623が与える補正量が負値のときには、加算器
616は実質上減算を行なうことになる。カウンタ61
7には、パルスPaを遅延器618で遅延して得たパル
スがロ−ド指示信号として、またクロックパルスPdが
カウントパルスとして与えられ、カウンタ617は、パ
ルスPaを遅延して得たパルス(ロ−ドパルス)が高レ
ベルHに立上ったときに加算器616の出力デ−タをロ
−ドして、ロ−ドパルスが立下ると、クロックパルスP
dをカウントし、カウント値がロ−ド値(加算器616
の出力デ−タ)に合致すると、キャリ−信号を発生して
フリップフロップ619をリセットする。なお、フリッ
プフロップ619はロ−ドパルスの立下でセットされて
そのQ出力をLからHに反転し、キャリ−信号でリセッ
トされてQ出力をHからLに戻す。これにより、フリッ
プフロップ619のQ出力は、パルスPaに同期して立
上り、この立上りから、加算器616の出力デ−タが示
す時間(パルスPdの数)の経過の後に立下る。なお、
ロ−ドパルスを、パルスPaより遅延させているのは、
関数発生器81の出力デ−タがパルスPaに同期して切
換わるが、切換わったデ−タに関して、乗算器612,
加算器614,極性判別器615および加算器616に
よる演算,判定等の処理時間(遅れ時間)があるので、
すべての演算,判定等の完了を待つためである。
【0028】フリップフロップ619の、上述のQ出力
はアンドゲ−ト620および621に与えられる。これ
らのアンドゲ−ト620,621には極性検出信号(判
別器615の出力)も与えられ、これがアンドゲ−ト6
20にはそのまま入力され、アンドゲ−ト621には反
転して入力されるので、加算器614の出力デ−タが正
値を示すものであるときにはアンドゲ−ト620が、前
記Q出力が高レベルHの間のみHの通電指示信号Pdp
を発生し、加算器614の出力デ−タが負値を示すもの
であるときにはアンドゲ−ト621が、前記Q出力が高
レベルHの間のみHの通電指示信号Ndpを発生する。
これらの信号PdpおよびNdpは関数発生器81の出
力デ−タの変化に対応して図6に示すように時系列で変
化し、それぞれ、図2に示す励磁回路41のGTOドラ
イバ413および414に与えられる。GTOドライバ
413は、信号PdpがHの間のみGTO411を導通
とし、これにより電気コイル1Aaには、信号Pdpが
Hの間のみ正方向電流が流れる。GTOドライバ414
は、信号NdpがHの間のみGTO412を導通とし、
これにより電気コイル1Aaには、信号NdpがHの間
のみ正方向電流が流れる。これらにより、電気コイル1
Aaの通電電流(時系列平滑値)が図6に示すIbaと
なる。この電流Ibaの正ピ−クから負ピ−クの間の変
動は乗算器612の出力によって定まる溶鋼流動駆動電
流成分であって、駆動電流設定器611により、正ピ−
ク/負ピ−ク間のレベル差すなわち交流電流値つまり溶
鋼駆動力を調節しうる。Ibaの直流バイアス分Ib
は、制動電流設定器613の出力によって定まる制動電
流成分であって、制動電流設定器613によって調節し
うる。すなわち制動電流設定器613によって制動力を
調節しうる。
【0029】他の通電パルス発生器62〜69ならびに
71〜79も、上述の図4に示す通電パルス発生器61
と同じ構成であり、同様に動作する。
【0030】以上の構成により、図1に示す電気コイル
1Aa,2Aa,3Aaには、図7に示す電流波形Aa
(81出力)の振幅および直流バイアスを電気コイル毎
に調節した電流が流れ、電気コイル1Ba,2Ba,3
Baには、図7に示す電流波形Ba(82出力)の振幅
および直流バイアスを電気コイル毎に調節した電流が流
れ、電気コイル1Ca,2Ca,3Caには、図7に示
す電流波形Ca(83出力)の振幅および直流バイアス
を電気コイル毎に調節した電流が流れるので、第1組の
磁極11〜19により、鋳型の長辺1に沿って右(+
y)から左(−y)に移動する磁界が、磁極毎に大きさ
を変えて鋳型内の溶融金属に作用し、しかも、磁極毎に
大きさが異なる制動磁界(静止磁界)が溶融金属に作用
する。
【0031】同様に、図1に示す電気コイル4Ab,5
Ab,6Abには、図7に示す電流波形Ab(84出
力)の振幅および直流バイアスを電気コイル毎に調節し
た電流が流れ、図1に示す電気コイル4Bb,5Bb,
6Bbには、図7に示す電流波形Bb(85出力)の振
幅および直流バイアスを電気コイル毎に調節した電流が
流れ、図1に示す電気コイル4Cb,5Cb,6Cbに
は、図7に示す電流波形Cb(86出力)の振幅および
直流バイアスを電気コイル毎に調節した電流が流れるの
で、第2組の磁極21〜29により鋳型の長辺2に沿っ
て左(−y)から右(+y)に移動する磁界が、磁極毎
に大きさを変えて鋳型内の溶融金属に作用し、しかも、
磁極毎に大きさが異なる制動磁界(静止磁界)が溶融金
属に作用する。
【0032】この実施例は、上述の移動磁界および制動
磁界により、図1に示す鋳型の長辺1に沿って右から左
に進み、短辺4に当ってそれに沿って長辺2に至り、長
辺2に沿って左から右に進み、短辺3に当ってそれに沿
って長辺1に至る、各辺に沿いしかもノズル30の外部
を周回する、この流れ方向で速度が可及的に均一な溶鋼
流を生成しようとするものである。ところでノズル30
から鋳型に流れ込む溶鋼により、図8の(a)および
(b)に実線矢印で示すような溶鋼流が発生する。この
溶鋼流による、長辺1表面での、磁極11〜19配列方
向での流速分布は大略で図9の(a)に実線で示すもの
となり、長辺2表面での、磁極21〜29配列方向での
流速分布は大略で図9の(b)に実線で示すものとな
る。
【0033】この溶鋼流のノズル30近くでの高い流速
を下げることによりパウダ−の巻き込みが抑制され溶鋼
中介在物の浮上が容易となり、また、溶鋼が滞留し易い
(速度が遅い)位置で溶鋼を流動駆動して、鋳型辺の面
に沿っての溶鋼流を水平方向で定方向かつ定速度とする
ことにより鋳型辺の面による溶鋼の凝固表面の水平方向
温度分布が均一となりブロ−ホ−ルの発生が抑制され
る。このようにするためには、溶鋼の流速を、例えば図
9に一点鎖線で示すように水平方向各部で一定値とすれ
ばよい。図9に示す例では、左下がり斜線領域は制動を
要し、右下り斜線領域は駆動を要する。これを満すため
の、各磁極に巻回した各電気コイルの所要電流値が図1
0に示すものとなる。なお、図9の(a)では磁極19
(電気コイル3Ca)では駆動を要するのに、図10の
(a)では駆動電流に加えて制動電流も流す必要がある
ように示している。この制動電流は、長辺1に沿って左
に流れる溶鋼が短辺4にぶつかることによる、長辺1と
短辺4とのコ−ナ部での溶鋼の過度の盛り上がりを抑制
するための制動をかけるものである。図9の(a)では
磁極11(電気コイル1Aa)では駆動を要するのに、
図10の(a)では駆動電流に加えて制動電流も流す必
要があるように示している。この制動電流は、短辺3に
沿って長辺1に向かう溶鋼が短辺3にぶつかることによ
る、長辺1と短辺3とのコ−ナ部での溶鋼の過度の盛り
上がりを抑制するための制動をかけるものである。
【0034】図10に示す各電気コイルの駆動電流(右
下り斜線棒グラフで示される値)は、通電パルス発生器
61〜69,71〜79の駆動電流設定器(611)で
設定し、各電気コイルの制動電流(左下り斜線棒グラフ
で示される値)は、通電パルス発生器61〜69,71
〜79の制動電流設定器(613)で設定する。これに
より、大略で図9に一点鎖線で示す流速分布となり、磁
極11等の位置(高さ)で溶鋼は図8の(b)に一点鎖
線矢印で示す方向に流動し、鋳型各辺1〜4の表面直近
では略一定速度の定方向流となる。
【0035】なお、上記実施例では、関数発生器81〜
86でサイン波電流を形成するためのデュ−ティデ−タ
を発生し、通電パルス発生器61〜69,71〜79で
は、関数発生器が与える通電デュ−ティデ−タに、駆動
電流設定器611が与える増幅率を乗算し、得た積に制
動電流設定器613が与える直流バイアス分のデュ−テ
ィを加算し、得た和に更に、電流フィ−ドバックによる
目標値からの偏差分のデュ−ティを加算して出力デ−タ
(通電デュ−ティ)を得ている。すなわち通電デュ−テ
ィデ−タのデジタル演算処理により出力デ−タを算出し
ている。
【0036】しかし、通電デュ−ティは、通電デュ−テ
ィ制御で従来公知の他の処理方法で決定してもよい。例
えば、関数発生器81〜86でサイン波電圧を発生し、
該サイン波電圧を可変ゲイン増幅器で駆動電流設定器6
11が出力する増幅率(アナログ信号)で増幅し、その
出力に、演算増幅器で制動電流設定器613が出力する
直流バイアス値(アナログ信号)ならびに電流フィ−ド
バックによる目標値からの偏差分(アナログ信号)を加
算して(可変ゲイン増幅器の出力をバイアスして)、得
たサイン波電圧を、比較器で所定周期,所定レベルの3
角波(アナログ信号)と比較して、サイン波電圧が3角
波より高いときにはGTO411をオン、GTO412
をオフにし、サイン波電圧が3角波より低いときにはG
TO411をオフ、GTO412をオンにするなど、ア
ナログ電気回路による信号処理により、上述の実施例と
同様に、例えば図6に示す電流Ibaを電気コイルに流
すことができる。
【0037】更には、上述の実施例では、電気コイル1
Aa等は、磁極11等を周回する形で、すなわちx軸に
平行な直線を周回する形で磁極ベ−ス10,20に装着
しているが、これらの電気コイル1Aa等は、図11に
示すように、磁極ベ−ス10,20の、磁極間幹部を周
回する形で、すなわちy軸(図1)に平行な直線を周回
する形で装着してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上の通り本願の第1発明の流動制御装
置によれば、各磁極が及ぼす駆動力が駆動力設定手段(6
11)が磁極(電気コイル)毎に定めたものとなる。した
がってこの設定を、溶融金属流速が長辺(1)に沿う方向
の各部で実質上同一になるようにしておくことにより、
例えば、溶鋼注入ノズルより溶鋼が高速で流入する所で
は、流動方向がリニア駆動方向と対向する位置では駆動
力を大きく設定し流動方向が同方向の位置では駆動力を
小さく設定しノズルより離れた所では流速の不足を補う
駆動力を設定することにより、溶鋼注入による鋳型内溶
鋼の流速の不均一分布を十分に改善することができる。
【0039】本願の第2発明の流動制御装置では、各磁
極が及ぼす制動力が制動力設定手段(613)が磁極(電気
コイル)毎に定めたものとなる。したがってこの設定
を、溶融金属流速が長辺(1)に沿う方向の各部で実質上
同一になるようにしておくことにより、例えば、溶鋼注
入ノズルより溶鋼が高速で流入する所では、制動力を大
きく設定し、ノズルより離れた所では流速が低いので制
動力を極く低く設定もしくは制動力零に設定することに
より、鋳型内溶鋼の流速の不均一分布を十分に改善する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の、磁極および電気コイル
の配列を示す図面であり、連続鋳造鋳型の水平断面を示
す。
【図2】 図1に示す電気コイルに接続された通電回路
を示すブロック図である。
【図3】 図2に示す励磁回路41〜49,51〜59
に通電信号を与える通電制御回路を示すブロック図であ
る。
【図4】 図3に示す通電パルス発生器61の構成を示
すブロック図である。
【図5】 図3に示す関数発生器81の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】 図1および図2に示す電気コイル1Aaに流
れる電流の時系列平滑値の1サイクル分Is(基準値の
もの),Iaa(コイル毎の駆動力補正を施したもの)
およびIba(駆動力補正および制動力補正を施したも
の),図3に示すパルス発生回路90が発生するパル
ス、ならびに、図4に示す通電パルス発生器61が発生
する通電指示信号を示すタイムチャ−トである。
【図7】 図5に示す関数発生器81〜86が発生する
通電デュ−ティデ−タに従って電気コイルに流れる電流
の時系列平滑値を示すタイムチャ−トである。
【図8】 (a)は図1に示す鋳型(1〜4)の垂直断
面図、(b)は水平断面図である。
【図9】 (a)は、図1に示す鋳型(1〜4)へのノ
ズル30よりの溶鋼の注入による、磁極11等の高さで
の長辺1表面に沿った水平方向の、鋳型内溶鋼の流動速
度分布を示すグラフ、(b)は、長辺2表面に沿った水
平方向の、鋳型内溶鋼の流動速度分布を示すグラフであ
る。
【図10】 (a)は、図9の(a)に示す流動速度分
布を平担化するために必要な、長辺1の裏側に配置され
た電気コイル1Aa等に流す駆動電流および制動電流を
示すグラフ、(b)は、図9の(b)に示す流動速度分
布を平担化するために必要な、長辺2の裏側に配置され
た電気コイル1Ab等に流す駆動電流および制動電流を
示すグラフである。
【図11】 本発明のもう1つの実施例の、磁極および
電気コイルの配列を示す図面であり、(a)は連続鋳造
鋳型の水平断面を示し、(b)は(a)に示す矢印B方
向の側面図である。
【符号の説明】
1:鋳型の長辺 2:鋳型の長辺 3:鋳型の短辺 4:鋳型の短辺 10:磁極ベ−ス 11〜19:第1組の磁極 1Aa:磁極11に巻回された電気コイル 1Ba:磁極12に巻回された電気コイル 1Ca:磁極13に巻回された電気コイル ・ ・ 3Ca:磁極19に巻回された電気コイル 20:磁極ベ−ス 21〜29:第2組の磁極 4Ab:磁極21に巻回された電気コイル 4Bb:磁極22に巻回された電気コイル 4Cb:磁極23に巻回された電気コイル ・ ・ 6Cb:磁極29に巻回された電気コイル 30:溶鋼注入ノズル 31,32:ヨ−ク 41〜49,51〜59:励磁回路 61〜69,71〜79:通電パルス発生器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植 山 高 次 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融金属を取り囲む鋳型辺に沿って配列し
    た複数個の磁極;各磁極を励磁するための複数個の電気
    コイル;直流電源;前記複数個の電気コイルのそれぞれ
    と前記直流電源の間に介挿され、各電気コイルを個別に
    前記直流電源に、正極性接続および負極性接続する、複
    数個のスイッチング手段;電気コイルそれぞれのリニア
    駆動力を定めるための駆動力設定手段;および、 電気コイルそれぞれに前記駆動力設定手段が定めたリニ
    ア駆動力を発生する交流電流を通電するために前記スイ
    ッチング手段を、正極性接続付勢および負極性接続付勢
    する、交流通電制御手段;を備える、溶融金属の流動制
    御装置。
  2. 【請求項2】溶融金属を取り囲む鋳型辺に沿って配列し
    た複数個の磁極;各磁極を励磁するための複数個の電気
    コイル;直流電源;前記複数個の電気コイルのそれぞれ
    と前記直流電源の間に介挿され、各電気コイルを個別に
    前記直流電源に接続する、複数個のスイッチング手段;
    電気コイルそれぞれの制動力を定めるための制動力設定
    手段;および、 電気コイルそれぞれに前記制動力設定手段が定めた制動
    力を発生する直流電流を通電するために該制動力対応の
    通電デュ−ティで前記スイッチング手段をオン/オフ付
    勢する、直流通電制御手段;を備える、溶融金属の流動
    制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995024285A1 (fr) * 1994-03-07 1995-09-14 Nippon Steel Corporation Procede et appareil de coulage continu
WO1998012008A1 (en) * 1996-09-19 1998-03-26 Hoogovens Staal B.V. Continuous casting machine

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EP0832704A1 (en) * 1996-09-19 1998-04-01 Hoogovens Staal B.V. Continuous casting machine
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