JPH06182372A - 海水浄化設備 - Google Patents

海水浄化設備

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JPH06182372A
JPH06182372A JP4312457A JP31245792A JPH06182372A JP H06182372 A JPH06182372 A JP H06182372A JP 4312457 A JP4312457 A JP 4312457A JP 31245792 A JP31245792 A JP 31245792A JP H06182372 A JPH06182372 A JP H06182372A
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JP
Japan
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seawater
purification
section
purifying
water
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Withdrawn
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JP4312457A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Hagiwara
運弘 萩原
Chiaki Niwa
千明 丹羽
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 海域Sの沿岸に沿って構築し、海域Sで発生
した波Wの通過を許す越波堤1と、この越波堤1の陸地
側に設けて、海域Sの潮位にあわせてその水位が変化す
るように構成し、内部に配設した礫8,8,…により海
水Xの浄化を行う浄化部4と、越波堤1の陸地側に、越
波堤1と隣接して設け、越波堤1を乗り越えた海水Xを
貯留するとともに、この海水Xを水位差によって浄化部
4に供給する遊水部2とを備え、この遊水部2と浄化部
4との間には、水車10を設け、この水車10の回転に
よりブロワー12を駆動する構成とした。 【効果】 電力などのエネルギーを用いずに海水浄化設
備の周辺の半閉鎖性海域の水質保全をはかることができ
る。さらに、設備費・動力費を削減できるうえ、維持管
理も大幅に容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、沿岸域の水質保全を図
るため、海水を浄化するのに好適な海水浄化設備に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば港湾などの沿岸域の水質保
全を図るため、沿岸域内に仕切堤を設け、この仕切堤内
に礫等の海水浄化用の微生物担体を充填したものを用い
て、この礫間の隙間に汚れた海水を通し、微生物担体に
より海水を浄化する礫間接触型浄化方法が用いられてい
る。この方法では、礫等の微生物担体に微生物が付着
し、この微生物により、ここを通過する海水を物理化学
的あるいは生物化学的に浄化する構成となっている。こ
のため、礫間を通過する海水に適度な流れが必要となる
とともに、微生物の呼吸や有機物の酸化分解のために酸
素が必要となる。従来、このような礫間接触型浄化方法
を適用した海水浄化設備には、海水に流れを与えるため
にはポンプなどを用い、また、酸素の供給はブロワーに
より行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の海水浄化設備では、ポンプ,ブロワー等
が必要であるため、設備が大掛かりになり、またこれを
稼働させるのに電力などの動力源が必要となるため、動
力費等のコストがかかり、さらにはこれらの設備の維持
管理が面倒である等の問題がある。本発明は、以上のよ
うな点を考慮してなされたもので、低コストで、かつ維
持管理が容易である海水浄化設備を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
海域の沿岸に沿って構築され、前記海域で発生した波の
通過を許す越波堤と、この越波堤の陸地側に設けられ、
前記海域の潮位にあわせてその水位が変化するように構
成され、内部に配設された微生物担体により海水の浄化
を行う浄化部と、前記越波堤の陸地側に、該越波堤と隣
接して設けられ、該越波堤を乗り越えた海水を貯留する
とともに、この海水を水位差によって前記浄化部に供給
する遊水部とを備えてなることを特徴としている。
【0005】請求項2に係る発明は、請求項1記載の海
水浄化設備において、前記遊水部は、貯留された海水が
一定水位を越えたときに、該海水を遊水部上端から越流
させて前記浄化部に供給するよう構成されていることを
特徴としている。
【0006】請求項3に係る発明は、請求項1記載の海
水浄化設備において、前記遊水部と浄化部とは、これら
遊水部,浄化部内の海水面より下方位置に設けられた海
水通路によって連通されていることを特徴としている。
【0007】請求項4に係る発明は、請求項2記載の海
水浄化設備において、前記遊水部に隣接して該遊水部か
ら浄化部へ越流する海水によって回転する水車と、前記
浄化部内に配設された散気管と、前記水車の回転によっ
て駆動され、外部より導入した空気を前記散気管を通し
て前記浄化部内に送り込むブロワーとを具備してなるこ
とを特徴としている。
【0008】請求項5に係る発明は、請求項3記載の海
水浄化設備において、前記海水通路内に配設され、該海
水通路内を流れる海水によって回転駆動される回転翼
と、前記浄化部内に配設された散気管と、前記回転翼の
回転によって駆動され、外部より導入した空気を前記散
気管を通して前記浄化部内に送り込むブロワーとを具備
してなることを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、海域に発生した波に
より越波堤を乗り越えて流れ込んだ海水を遊水部で貯留
して、遊水部の水位を前記海域の潮位より高め、この海
水を遊水部と浄化部との水位差により浄化部に供給す
る。そして、浄化部の内部に配設した微生物担体で、供
給された海水を浄化する。
【0010】請求項2記載の発明では、遊水部で貯留し
た海水が一定水位を越えたときに、この海水を遊水部か
ら浄化部に供給する。このとき浄化部内に、遊水部上端
から越流して流れ込んだ海水により流れが生じる。
【0011】請求項3記載の発明では、遊水部、浄化部
内の、海水面より下方位置に設けられた海水通路によっ
て連通されており、遊水部と浄化部との水位差によりこ
の海水通路から海水を浄化部に供給する。このとき浄化
部内に、海水通路から流れ込んだ海水により流れが生じ
る。
【0012】請求項4記載の発明では、遊水部から浄化
部へ越流する海水により水車が回転し、この水車の回転
によりブロワーを駆動して、散気管を通して空気を浄化
部に送り込む。これにより、浄化部の内部の微生物担体
に空気を供給する。
【0013】請求項5記載の発明では、海水通路を通っ
て遊水部から浄化部へ流れ込む海水で回転翼を回転駆動
させ、この回転翼の回転によりブロワーを駆動して、散
気管を通して空気を浄化部に送り込む。これにより、浄
化部の内部の微生物担体に空気を供給する。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図1に示す実施例1を参照し
て説明する。本実施例は、海水浄化設備Aを、例えば港
湾等の沿岸域に、周囲の海域と仕切って半閉鎖性海域を
形成するように設置して用いるものである。図1におい
て、符号Sは半閉鎖性海域の周囲の海域であり、この海
域Sの沿岸には越波堤1が構築されている。この越波堤
1はコンクリート造で、通常の満潮時の潮位において、
海水が越えてこない高さになっており、波Wが押し寄せ
てきたときに波Wのみがこれを越えてくる高さに設定さ
れている。
【0015】この越波堤1の陸地側には、この越波堤1
に隣接して遊水部2が設けられている。この遊水部2
は、この越波堤1に連続して構築されたコンクリート壁
3により囲まれて形成されており、越波堤1を越えてき
た波Wの海水Xを貯留する貯留槽として構成されたもの
である。遊水部2と後述する浄化部4との間のコンクリ
ート壁3aの高さは、浄化部4へ水位差をもって海水X
を供給するよう、海域Sの満潮時の潮位より高い高さに
構築されている。
【0016】浄化部4は、遊水部2に隣接されたもので
あって、コンクリート壁3aを含む壁部6によって槽と
して構成されたものである。この浄化部4は、図示しな
い水路により、港湾等を介して前記海域Sと連通し、そ
の水位が海域Sの潮位と連動するようになっている。こ
の浄化部4の下部には、仕切板7が配置され、仕切板の
上部には礫(微生物担体)8,8,…が、満潮時におけ
る潮位より高い位置まで充填されている。この礫8,
8,…の間隙ないし表面には、微生物ないし底生生物が
棲息しており、この微生物や底生生物により、礫8,
8,…間を通過する海水Wを、物理化学的あるいは生物
化学的に浄化するものである。さらに仕切板7の下方の
空間部4aにはその表面に多数の孔が形成された散気管
9が配置されている。
【0017】コンクリート壁3aには、遊水部2に貯留
された海水Xの水位がコンクリート壁3aの上端(遊水
部上端)3bを越えたときに、コンクリート壁3aを越
えて流れ込む海水Xにより回転する水車10が設けられ
ている。このコンクリート壁3a内には、さらに、水車
10の回転力を増速する増速機11と、外部から空気を
導入し、この空気を散気管9に供給するブロワー12と
が設けられている。この構成により、水車9の回転力は
増速機11により増速されてブロワー12を駆動し、散
気管9に空気を送り込む構造とされている。
【0018】次に、上記の構成の海水浄化設備Aを用い
て海水Xを浄化する作用について、図1を参照して説明
する。前記海域Sに発生した波Wが、越波堤1を乗り越
えて遊水部2に流れ込む。そして遊水部2に流れ込んだ
海水Xの水位がコンクリート壁3aの上端3bを越える
と、水位差により、この海水Xがコンクリート壁3aを
越えて浄化部4に流れ込む。このとき浄化部4内に、流
れ込んだ海水Xおよび潮汐による流れが生じ、海水Xが
礫8,8,…間を通過して、海水Xが浄化される。
【0019】一方、前記、海水Xがコンクリート壁3a
を越えて浄化部4に流れ込むときに、海水Xの流れによ
り水車10が回転される。この水車10の回転力は、増
速機11で増速されてブロワー12を駆動し、このブロ
ワー12により外部より導入した空気を、散気管9を通
して浄化部4に送り込む。これにより、礫8,8,…の
表面に棲息する微生物や底生生物の呼吸や、有機物の酸
化分解のために必要な酸素が供給される。
【0020】以上、上述したように、海水浄化設備Aで
は、海域Sに発生した波Wにより越波堤1を乗り越えて
遊水部2に流れ込んだ海水Xを貯留して、遊水部2の水
位を海域Sの潮位より高め、この海水Xを遊水部2と浄
化部4との水位差により浄化部4に供給して、浄化部4
の内部に配設した礫8,8,…で海水Xを浄化する。こ
れにより、電力などの駆動源を用いずに、海水浄化設備
Aの周辺の半閉鎖性海域の水質保全をはかることができ
る。また、遊水部2で貯留した海水Xがコンクリート壁
3aを越えて浄化部4に流れ込むことにより、浄化部4
に流れが生じる。したがって、浄化部4で海水Xを浄化
する際に必要な流れを従来の様にポンプなどにより生じ
させる必要がない。これにより、従来にくらべ、ポンプ
の設備費・動力費を削減できるうえ、維持管理が大幅に
容易になる。さらに、海水Xがコンクリート壁3aを越
えて浄化部4に流れ込むときの海水Xの流れにより、水
車10が回転し、この回転力でブロワー12を駆動し
て、散気管9を通して空気を浄化部4に送り込む。これ
により、礫8,8,…の表面に棲息する微生物および底
生生物の呼吸や、有機物の酸化分解のために必要な酸素
を、一切の動力源を必要とせずに供給することができ
る。したがって、従来にくらべ、酸素供給のための設備
の動力費を削減できるうえ、維持管理が大幅に容易にな
る。
【0021】次に、以下、本発明を図2に示す実施例2
を参照して説明する。この図において、図1と共通する
部分には、共通の番号を付し、説明を省略化する。先の
実施例では遊水部2と浄化部4との間のコンクリート壁
3aに、コンクリート壁3aを越えて流れ込む海水Xに
より回転する水車10を配設し、これによりブロワー1
2を駆動させる構造としたのに対し、本実施例では、海
水浄化設備Bの遊水部2と浄化部4とを連通する海水通
路21に設けられた回転翼22によりブロワー12を駆
動させる構造とした点が異なっている。
【0022】図2に示すように、遊水部2と浄化部4と
の間のコンクリート壁20はコンクリート造で、通常の
満潮時の潮位において、海水Xが越えてこない高さにな
っている。このコンクリート壁20には、浄化部4の干
潮時の潮位より下方位置で遊水部2と浄化部4とを連通
する海水通路21が設けられている。
【0023】海水通路21には、遊水部2と浄化部4と
の間の海水Xの流れにより回転する回転翼22が設けら
れている。このコンクリート壁20内には、図1と同様
に、回転翼22の回転力を増速する増速機11と、外部
から空気を導入し、この空気を散気管9に供給するブロ
ワー12とが設けられている。
【0024】次に、上記の構成の海水浄化設備Bにより
海水Xを浄化する作用について、図2を参照して説明す
る。前記海域Sに発生した波Wが、越波堤1を乗り越え
て遊水部2に流れ込む。そして遊水部2に流れ込んだ海
水Xの水位が、浄化部4の水位、すなわち海域Sの潮位
より高まると、水位差により、海水Xが海水通路21を
通って遊水部2から浄化部4へ流れ込む。このとき浄化
部4内に、流れ込んだ海水Xおよび潮汐による流れが生
じ、海水Xが礫8,8,…間を通過して、海水Xが浄化
される。
【0025】一方、前記、海水Xが海水通路21を通る
ときに、この海水Xの流れにより回転翼22が回転され
る。この回転翼22の回転力は、増速機11で増速され
てブロワー12を駆動し、このブロワー12により外部
より導入した空気を、散気管9を通して浄化部4に送り
込む。これにより、礫8,8,…の表面に棲息する微生
物や底生生物の呼吸や、有機物の酸化分解のために必要
な酸素が供給される。
【0026】以上、上述したように、実施例2の海水浄
化設備Bでは、海域Sに発生した波Wにより越波堤1を
乗り越えて遊水部2に流れ込んだ海水Xを貯留して、遊
水部2の水位を海域Sの潮位より高め、この海水Xを遊
水部2と浄化部4との水位差により海水通路21を通し
て浄化部4に供給し、浄化部4の内部に配設した礫8,
8,…で海水Xを浄化する。これにより、図1に示した
海水浄化設備Aと同様に、電力などの駆動源を用いずに
海水浄化設備Bの周辺の半閉鎖性海域の水質保全をはか
ることができる。また、遊水部2で貯留した海水Xが水
位差により海水通路21を通して浄化部4に流れ込み、
浄化部4に流れが生じる。この流れにより海水Xが礫
8,8,…間を通過して浄化される。したがって、浄化
部4で海水Xを浄化する際に必要な流れを従来の様にポ
ンプなどにより生じさせる必要がなく、従来にくらべ、
ポンプの設備費・動力費を削減できるうえ、維持管理が
大幅に容易になる。さらに、海水Xが海水通路21を通
して浄化部4に流れ込むときの流れにより、回転翼22
が回転し、この回転力でブロワー12を駆動して、散気
管9を通して空気を浄化部4に送り込む。これにより、
礫8,8,…の表面に棲息する微生物および底生生物の
呼吸や、有機物の酸化分解のために必要な酸素を、一切
の動力源を必要とせずに供給することができる。したが
って、従来にくらべ、酸素供給のための設備の動力費を
削減できるうえ、維持管理も大幅に容易になる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る海
水浄化設備によれば、海域に発生した波により越波堤を
乗り越えて遊水部に流れ込んだ海水を貯留して、遊水部
の水位を海域の潮位より高め、この海水を遊水部と浄化
部との水位差により海水通路を通して浄化部に供給し、
浄化部の内部に配設した微生物担体で海水を浄化する。
これにより、電力などの動力源を用いずに海水浄化設備
の周辺の半閉鎖性海域の水質保全をはかることができ
る。
【0028】請求項2に係る海水浄化設備によれば、遊
水部で貯留した海水が水位差によりコンクリート壁を越
えて浄化部に流れ込むことにより、浄化部に流れが生じ
る。この流れにより海水が微生物担体間を通過して浄化
される。これにより、浄化部で海水を浄化する際に必要
な流れを従来の様にポンプなどにより生じさせる必要が
なく、従来にくらべ、ポンプの設備費・動力費を削減で
きるうえ、維持管理が大幅に容易になる。
【0029】請求項3に係る海水浄化設備によれば、遊
水部で貯留した海水が水位差により海水通路を通して浄
化部に流れ込み、浄化部に流れが生じる。この流れによ
り海水が微生物担体間を通過して浄化される。したがっ
て浄化部で海水を浄化する際に必要な流れを従来の様に
ポンプなどにより生じさせる必要がなく、従来にくら
べ、ポンプの設備費・動力費を削減できるうえ、維持管
理が大幅に容易になる。
【0030】請求項4に係る海水浄化設備によれば、海
水がコンクリート壁を越えて浄化部に流れ込むときの流
れにより、水車が回転し、この回転力でブロワーを駆動
して、散気管を通して空気を浄化部に送り込む。これに
より、微生物担体の表面に棲息する微生物および底生生
物の呼吸や、有機物の酸化分解のために必要な酸素を、
一切の動力源を必要とせずに供給することができる。し
たがって、従来にくらべ、酸素供給のための設備の動力
費を削減できるうえ、維持管理も大幅に容易になる。
【0031】請求項5に係る海水浄化設備によれば、海
水が海水通路を通して浄化部に流れ込むときの流れによ
り回転翼が回転し、この回転力でブロワーを駆動して、
散気管を通して空気を浄化部に送り込む。これにより、
微生物担体の表面に棲息する微生物および底生生物の呼
吸や、有機物の酸化分解のために必要な酸素を、一切の
動力源を必要とせずに供給することができる。したがっ
て、従来にくらべ、酸素供給のための設備の動力費を削
減できるうえ、維持管理も大幅に容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる海水浄化設備の一例を示す側断
面図である。
【図2】本発明にかかる海水浄化設備の他の一例を示す
側断面図である。
【符号の説明】
1 越波堤 2 遊水部 4 浄化部 8 礫(微生物担体) 9 散気管 10 水車 12 増速機 21 海水通路 22 回転翼 A,B 海水浄化設備 S 海域 X 海水 W 波

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海域の沿岸に沿って構築され、前記海域
    で発生した波の通過を許す越波堤と、この越波堤の陸地
    側に設けられ、前記海域の潮位にあわせてその水位が変
    化するように構成され、内部に配設された微生物担体に
    より海水の浄化を行う浄化部と、前記越波堤の陸地側
    に、該越波堤と隣接して設けられ、該越波堤を乗り越え
    た海水を貯留するとともに、この海水を水位差によって
    前記浄化部に供給する遊水部とを備えてなることを特徴
    とする海水浄化設備。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の海水浄化設備において、
    前記遊水部は、貯留された海水が一定水位を越えたとき
    に、該海水を遊水部上端から越流させて前記浄化部に供
    給するよう構成されていることを特徴とする海水浄化設
    備。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の海水浄化設備において、
    前記遊水部と浄化部とは、これら遊水部,浄化部内の海
    水面より下方位置に設けられた海水通路によって連通さ
    れていることを特徴とする海水浄化設備。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の海水浄化設備において、
    前記遊水部に隣接して該遊水部から浄化部へ越流する海
    水によって回転する水車と、前記浄化部内に配設された
    散気管と、前記水車の回転によって駆動され、外部より
    導入した空気を前記散気管を通して前記浄化部内に送り
    込むブロワーとを具備してなることを特徴とする海水浄
    化設備。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の海水浄化設備において、
    前記海水通路内に配設され、該海水通路内を流れる海水
    によって回転駆動される回転翼と、前記浄化部内に配設
    された散気管と、前記回転翼の回転によって駆動され、
    外部より導入した空気を前記散気管を通して前記浄化部
    内に送り込むブロワーとを具備してなることを特徴とす
    る海水浄化設備。
JP4312457A 1992-11-20 1992-11-20 海水浄化設備 Withdrawn JPH06182372A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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