JPH0713840Y2 - 閉鎖系水域における水質浄化装置 - Google Patents

閉鎖系水域における水質浄化装置

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JPH0713840Y2
JPH0713840Y2 JP2825891U JP2825891U JPH0713840Y2 JP H0713840 Y2 JPH0713840 Y2 JP H0713840Y2 JP 2825891 U JP2825891 U JP 2825891U JP 2825891 U JP2825891 U JP 2825891U JP H0713840 Y2 JPH0713840 Y2 JP H0713840Y2
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徹 磯田
年優 入江
忠宏 東
修平 宮内
泰造 井本
秀和 中辻
勲男 永石
泰弘 波多野
和英 ▲ど▼山
順二 形山
正弘 森井
誓文 川本
哲郎 成実
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    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、湖沼、貯水池あるいは
海湾奥であって、流れがほとんど生じない停滞した閉鎖
系水域における環境を改善するために、底層の溶存酸素
量を向上せしめることで前記閉鎖系水域の栄養塩類のバ
ランスを良く調整するとともに、外部からエネルギー供
給を必要としない自己完結型の水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来湖沼、貯水池あるいは海湾奥では、
水あるいは海水の流れがほとんど生じないために、河川
などのように空気中の酸素と接触することが少なく溶存
酸素量は自然に減少することが知られている。結果、一
度流入した栄養塩類、即ち窒素、りん酸などの有機物を
栄養として嫌気性植物プランクトンである藍藻類が増殖
する。これらの藍藻類はとくに溶存酸素量が希薄な底層
にはびこって、湖沼、貯水池の底層では死水化を増長さ
せる。これらの問題を解決するために水底を強制的に浚
渫して前記藍藻類を除去したり、あるいは電動式水流機
や風力式水流機を設けて水中に強い流れを発生させて比
較的上層に存在する溶存酸素を底層に供給したりしてい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法であれば前記湖沼、貯水池等の底層に蓄積したヘ
ドロあるいは塵芥を上層まで吹き上げる結果となり、い
たずらに湖沼、貯水池等の濁りを誘発し悪臭を周囲に撒
き散らすことになる。そしてこれらの濁りは湖沼、貯水
池等の透明度を低下させるだけで光合成を必要とする微
生物の活性化を阻むことになり、栄養塩類を効果的に減
少せしめるには至らなかった。また、前記電動式水流機
を利用するには、そのエネルギーとして電力を用いるた
めに、電力の供給と、周辺機器も含めた本体の維持管理
には多大の経費を必要とする問題があり、又、風力式水
流機の場合も風のないときにはこの装置を用いることが
できないという問題があった。
【0004】本考案はかかる現況に鑑みてなされたもの
であり、前記湖沼、貯水池等の上層であって比較的に溶
存酸素の豊富な水を、溶存酸素のほとんど存在しなくな
った底層に適宜供給して、上層と底層のあいだに継続的
でゆるやかな流れを発生させ水中の透明度を維持したま
まで好気性微生物の増殖を促し水処理をなし、栄養塩類
の低下を図るとともに、エネルギー生成手段として太陽
熱及び風力のいずれか一方かあるいはこれらを併用する
ことで、電力供給施設のない環境下であっても維持管理
費を極めて低廉にした閉鎖系水域における水質浄化装置
を提供せんとするにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記、本考案の目的は以
下の水質浄化装置にて解決される。即ち、本考案は、閉
鎖系水域の水面に一部を露出させた基台と;前記基台に
設置した風車と太陽電池とからなるエネルギー生成手段
と;前記基台に設けた水攪拌手段と;前記風車と前記水
攪拌手段とを関係づけるとともに前記太陽電池と水攪拌
手段とを直流モーターを介して関係づけた駆動伝達手段
と;風車とこれに直結したダイナモを利用し、前記基台
又はエネルギー生成手段近傍に設けた風力検知手段と;
前記基台の水面下に太陽電池の起電力を受けて作動する
ポンプを揚水手段として設け、該ポンプから送水管を立
起させノズルから基台外方へ水を噴出させるようにした
曝気手段と;前記風力検知手段として利用したダイナモ
による電圧の一定値をさかいとして前記太陽電池からな
るエネルギー生成手段を水攪拌手段と曝気手段かのいず
れか一方又は両方に切り替える切替手段とからなるもの
である。
【0006】底層の栄養塩類の低下を効果的になすため
に、前記水攪拌手段の下部には前記閉鎖系水域の底層方
向へ流水を案内する柔軟性のある筒状部材を設けてな
る。
【0007】
【作用】本考案は、上述のような構成でなり、湖沼、貯
水池あるいは海湾奥などの流入あるいは流出のほとんど
ない停滞した閉鎖系水域における水質を改善する浄化装
置として用いる。該水質浄化装置のエネルギー生成手段
として太陽光及び風力を利用した風車及び太陽電池を用
いてなり、これらのエネルギー生成手段にて得た駆動力
あるいは電力を基台下部に設けた水攪拌手段あるいは揚
水手段とに伝えることで、前記閉鎖系の水面下に流れを
生ぜしめ、上層に比較的多量に溶化している溶存酸素を
底層に送り込むのである。該水質浄化装置は前記のとお
りエネルギー生成手段として太陽光及び風力を利用して
いるため、天気の状態によって攪拌能力に違いが生ずる
が、これらの状況を互いに補完し合うようにして利用す
る。天気の状況としては、晴天かつ風がある時、晴天で
無風の時、雨又は曇天で風がある時、雨又は曇天で無風
の時、の4つのパターンに大別でき、以下説明する。
【0008】晴天かつ風がある時には、先ず風力により
風車を回転させこの駆動力を駆動手段でスクリュー等に
伝える。一方、風力検知手段に直結したダイナモにて得
た電圧を切替手段に伝え、この電圧が一定値を越えたと
きには太陽電池にて得た起電力を揚水手段である水中ポ
ンプへ供給し、前記スクリュー等と水中ポンプのいずれ
も作動させるのである。そして該水中ポンプから基台に
立起させた送水手段を通じてノズルから基台の外方へ向
けて水を噴出させて水面にて曝気させ空気中の酸素を溶
化せしめる。
【0009】晴天で無風の時には、前記風車は回転しな
いことから水攪拌手段であるスクリュー等も回転せず、
同時に風力検知手段も作動しないことからこの電圧は、
切替手段に対し太陽電池の起電力を直流モーターに与え
ることを指令し、この直流モーターの作動により水攪拌
手段としてのスクリュー等を回転させるのである。
【0010】雨もしくは曇天で風がある時には、風力に
より風車を回転させこの駆動力を駆動手段を介してスク
リュー等のみの攪拌をなす。雨か曇天で無風の時には、
風車と太陽電池のいずれも駆動しないか又はゆるやかな
駆動しかしないことになる。
【0011】
【実施例】本考案に係る水質浄化装置は前述のように、
湖沼、貯水池あるいは海湾奥などの閉鎖系水域の水質を
向上させ、且つ電力供給のない僻地であっても、自然エ
ネルギーの風力と太陽光を選択的又は併合的に使用する
ことで、自己完結的な稼働を実現する水質浄化装置であ
る。以下、本考案の詳細を図示した実施例にもとづき説
明する。図1は本考案に係る水質浄化装置の説明用斜視
図である。図2のものは、本考案に係る水質浄化装置の
断面説明図を示し、図中Aが基台である。該基台Aは、
前記した湖沼、貯水池或は海湾奥等の閉鎖系水域の水面
上に基本的に浮上せしめることのできる浮体であって、
ステンレス鋼又は硬質プラスチック等により中空成形さ
れたもの、或は中実であっても浮上しうる特性を有する
もの等の基台本体1と、該基台本体1の下部に設けたバ
ランスウエイト2と、該バランスウエイト2の下部に設
けた支持脚3とで構成されている。
【0012】この基台Aには2つのエネルギー生成手段
4が設けられている。一方のエネルギー生成手段4は風
力を利用したものであり、他方は太陽光を利用したもの
である。風力を利用したものは風車を用いており、太陽
光を利用したものは太陽電池を用いている。図中5とし
て示すものは、エネルギー生成手段としての風車であっ
て、後述の回転軸周りに単又は複数の羽根5aを突設し
形成してなる。この風車5の羽根5aの横幅を、第1実
施例では水面から上方に向けて広くなるように逆テーパ
ー状になしているのは、一般に水面近くよりもある程度
上方の方が風力が強くなり回転に有効な風が得やすいこ
とからである。該風車5は、前記基台Aの中央に中空の
縦軸5bを、その下部が前記基台Aの水面下まで貫通す
るように立設し、且つ基台A表面上に位置する縦軸5b
の周りに前記風車5を回転可能に取付けている。そし
て、この羽根5aが取り付けられている回転軸5cは図
例の如くその上端と下端で前記縦軸5bに対して、ベア
リング等の軸受で回転可能に枢支されてなる。
【0013】そして、他方のエネルギー生成手段4とし
ての太陽光を利用した発電手段である太陽電池6は、基
台A上方適所に設けられているが、図例のものにあって
は、前記した風車5の上方に傘状枠体6aを設け、該枠
体表面に多数の太陽電池6を張りつけることにより形成
している。該傘状枠体6aを太陽電池6を設けることに
より、どのような方向からの太陽光の照射に対しても、
効率よく受光することができ、又雨天時には風雨が前記
風車5の上方からかからないように、これを遮ることが
できる。
【0014】次に、図中7は、前記基台Aに設定してい
る水攪拌スクリュー等による水攪拌手段であって、基台
Aに立設した前記縦軸5bから側方に偏して回転可能に
貫通立設した回転軸7aの下端にスクリュー7bを設け
てなる。そして風車5によって得られる回転力を駆動伝
達手段によって前記水攪拌手段7に伝達しスクリュー7
bを攪拌させるのである。この駆動伝達手段8は、前記
風車5の下端に取り付けた風力による回転を外方へ取出
す為の歯車8aと、前記水攪拌手段の上端の歯車8b、
駆動力を伝達するタイミングベルト8c、後述の直流モ
ーター8d及びワンウェイクラッチ8eとから構成して
なる。そして水攪拌手段7の上端の歯車8bは風車5の
歯車8aとタイミングベルト8cで連結され、風車5の
歯車8aが回転するとこの歯車8b、即ちスクリユー7
bも回転可能にしているのである。よって、風車5が回
転することにより風車5下部に設けた歯車8aによって
その回転が該水攪拌手段上端の歯車8bに伝達される。
従って、風車5の歯車8aと水攪拌手段の歯車8bとの
ギア比を変化させることにより、風車5の回転数以上の
回転数を水攪拌手段8bとしてのスクリュー7bに与え
ることができる。又、水攪拌手段7は上述の風車5によ
って攪拌するとともに、前記太陽電池6によって得られ
た起電力を直流モーター8dに供給して回転駆動力に変
換して、この回転駆動力を前記駆動伝達手段8を介して
水攪拌手段7に伝達してスクリュー7bを攪拌させる。
つまり、前記タイミングベルト8cの途中には直流モー
ター8dを設け、この直流モーター8dの回転軸8fに
取付けた歯車8gと風車5の歯車8a並びに水攪拌手段
の回転軸7aに取付けた歯車8bの3点にタイミングベ
ルト8cがかけられている。直流モーター8dは後述の
切換手段により、前記太陽電池6によるエネルギー生成
手段で得られた電力を風がないときに直流モーター8d
に与え、もってこの回転力を水攪拌手段7としてのスク
リュー7bに与え、風のある日並びに風がなく晴天の日
も継続して該スクリュー7bを回転して水を攪拌せんと
するものである。このために、風車5及び/又は直流モ
ーター8dではワンウェイクラッチ8eを設けること
で、特に直流モーター8dに外部からの回転力が与えら
れても直流モーター8dに設けたワンウェイクラッチ8
eによって逆回転しないようにしている。加えて、強風
時に直流モーター8dが空転して故障が発生することを
防止する為に、直流モーター8dにクラッチ機構を附設
し、強風時にはこのクラッチを切って風車5の回転を直
流モーター8dに与えないようにすることも考慮され
る。
【0015】次に、図中9は風力検知手段であって、前
記した基台A上に立設してなる縦軸5b上端の傘状枠体
6a上方にロビンソン風車等の風力検知用の風車を設け
ている。このロビンソン風車9aは図中9bとして示す
ダイナモに直結され、風の有無をダイナモ9bの電圧レ
ベルで検知し、この検知した電圧レベルの信号により、
太陽電池6で得られた起電力を前記スクリュー等の水攪
拌手段7へ与えるか、後述の曝気手段における水中ポン
プへ与えるかが選択される。図中10は、この風力検知
手段9で検知された信号により、他方のエネルギー生成
手段である太陽電池6の電力を受けて駆動する曝気手段
であって、前記中空の縦軸5bの中に送水管10aを立
設し、その下端には、水中ポンプ10bを基台A水面下
の水中に位置して設け、上端は前記傘状枠体6aの内部
から周縁外方へ向けて水噴射用のノズル10cを設定
し、もって揚水手段としての水中ポンプ10bを作動さ
せることにより、前記ノズル10cから基台A外方へ水
を噴出可能にしている。図中11は、前記揚水手段とし
ての水中ポンプ10bの保護具であって、その壁面には
多数の透水部11aが設けられてあり、水中の藻類等が
水中ポンプ10bへ付着することを防止している。図中
12は前記基台Aの下面に設けた単もしくは複数の係留
索、又13は、この前記係留索12と選択的に基台A下
面に取付けられる支柱である。仮に、池等で水深が深い
ときには係留索12が用いられ、この状態で池の水深が
浅くなったときには前記支持脚3が底面に接地して支持
する。従って、水攪拌手段7のスクリュー7b並びに曝
気手段としての水中ポンプ10b及びその周りに設けた
保護具11等の下端をこの支持脚3の下端よりも上方に
設定しておくことで、基台Aが湖沼等の底面に降下した
ときに、底面にスクリュー7b等が直接接触して損傷を
受けないための保護部分となるのである。
【0016】そして、このような本水質浄化装置におい
て、前記基台Aに設けたエネルギー生成手段4から水攪
拌手段7並びに駆動伝達手段8にどのエネルギーをどの
部分に与えるかが、風力検知手段9によってなされるの
である。即ち、図3で示すごとくエネルギー生成手段4
としての風車5による回転駆動力は、常に風のある状態
ではこれが風車5の回転軸5c並びに歯車8aから水攪
拌手段7の回転軸8bに伝達され、スクリュー7bが回
転されて、湖、沼等の水面下でこの水を攪拌し、これと
ともに、溶存酸素の多い上層水を湖沼等の底部方向へ流
下させて、溶存酸素の少ない池の底部周辺に酸素の供給
をなさせしめるものである。しかし、風が少ないか存在
しない状態、即ち風力のない状態下においては、風車5
によりこの水攪拌手段7が駆動されないところから、風
がなくしかも太陽光が照射している状態下においては、
前記他のエネルギー生成手段4としての太陽電池6によ
り、電力が供給可能であるのでこの電力を切替手段14
によって、直流モーター8dに供給して回転駆動力に変
換して水攪拌手段7としてのスクリュー7bに与えられ
るようにしている。当然、風があり、太陽光が照射して
いるときには該電力は、揚水手段としての水中ポンプ1
0bに与えられるようになしている。つまり、この切替
手段14は、9として示す風力検知手段、図例の場合で
はロビンソン風車9aによって風の有無が検出され、こ
れと直結したダイナモ9bが作動し、風力に応じた発電
がされるので、この電力を、電磁ソレノイドや限界電圧
検知手段並びにこれに関係づけたリレー等の切替手段1
4を太陽電池6とダイナモ9bに関係づけ、一定風力が
あるとき、即ち一定電圧が風車並びにダイナモ9bで作
られているときには、この一定電圧値を境にして切替手
段14を作用させ、太陽電池6の起電力を揚水手段へ与
え、又一定電圧に至らないときには、風がないことから
直流モーター8dに与えて、該直流モーター8dを回転
させることで、前記水攪拌手段7としてのスクリュー7
bを駆動せしめるのである。つまり、風があるときには
風車5が回転するから、水攪拌手段7としてのスクリュ
ー7bが回転し、しかもこのとき太陽光が地上に照射さ
れているならば、太陽電池6により起電力が発生し、こ
の電力が水中ポンプ10bに与えられて、水が揚水され
ノズル10cから基台A外方へ、湖沼の上層水を噴射し
かつ水面上で、この噴水と水面との衝突により酸素が水
中に与えられるのである。ところが、太陽光があり、し
かも風のない状態においては、当然前記ロビンソン風車
9aは回転しないことから、ダイナモ9bによって発電
がなされず、これを検知して図3の切替手段は太陽電池
6の起電力を直流モーター8dに与えることから、水攪
拌手段7としてのスクリュー7bのみが回転する状態と
なる。風がなく、しかも太陽光がない状態においては、
該風車5並びに太陽電池6によるエネルギー生成がなさ
れないことから、これら各装置の機能は発揮しないこと
は当然である。
【0017】尚、15は水攪拌手段としてのスクリュー
7bを回転させたときに水をなるべく湖沼等の底部へ効
率良く案内し且つ水深が変化しても手間をかけずに屈
曲、伸縮しうるようにするために設けた柔軟性のある部
材、例えば合成樹脂シート製の筒状部材である。水の吸
入に応じた排出がこの筒状部材15の上下部分で必要な
ために上方では透水部分である孔あるいはスリット等の
開口15aを設けておかなければならないし、下部では
該筒状部材15の下端が湖沼等の底部に接しても筒外へ
水が流出可能なように孔やスリット等の開口15bを設
けておくことが好ましい。該筒状部材15は、上述のよ
うに水深の変化に対応するようにしてなるが、比較的に
水深が得られるときに用いれば好ましく、夏期など水深
があまり得られないときには取り外すなどしてもよい。
【0018】
【考案の効果】本考案は以上の通りにしてなり請求項1
による効果としては、外部からの電力供給を受けずに自
然エネルギーのみをエネルギー生成手段とする自己完結
型の装置であるから、自然エネルギーとして風力および
太陽光を前記切替手段にて、エネルギー生成手段にて得
た駆動力と風力を適宜選択してスクリュー等かあるいは
水中ポンプに伝達しこれを作動させる。そして本考案の
対象とする閉鎖系水域であって流出あるいは流入のない
停滞した湖沼、貯水池等の栄養塩類のバランス良く調整
するために、上層であって比較的に溶存酸素の豊富な水
を底層に適宜供給して、上層と底層の間に継続的でゆる
やかな流れを発生させ水中の透明度を維持したままで好
気性微生物の増殖を促し、栄養塩類の低下を図りこれら
閉鎖系水域の水質を向上させるのである。しかも、前記
のとおりエネルギー生成手段として風力および太陽光の
いずれか一方かあるいは両者を併用するから、運転費と
維持管理費を極めて低廉に抑えることができるのであ
る。よって、風のないときに全く稼働しなかった風力式
水流機の弱点をカバーし、なおかつ電力供給施設のない
環境であっても設置が充分可能で、かつ余分な周辺機器
が必要ではないのでいたずらに周辺の美感を損ねること
もない効果的な自己完結型の閉鎖系の水質浄化装置を得
ることができる。
【0019】即ち、少なくとも風力および太陽光のいず
れかが存在すれば、スクリュー等の水攪拌手段を常時稼
働するように切替をできるようにしている。つまり、風
が少ないかあるいは存在しないときには、当然、風車に
よりこの水攪拌手段が駆動されないところから、風がな
くてしかも太陽光が照射している状態においては、エネ
ルギー生成手段としての太陽電池による電力が供給可能
であるので、この電力を切替手段によって、水攪拌手段
としてのスクリュー等に、又あるときには、揚水手段と
しての水中ポンプに与えられるようになしているから、
エネルギー生成手段である風力と太陽光とを選択的に採
用可能となり常時稼働の状況を得ることができる。
【0020】更に、少なくとも風力および太陽光のいず
れかが存在すれば、スクリュー等は常時稼働するように
切替えをなすが、その切替手段として風力検知手段であ
風車とこれに直結したダイナモによる電圧を利用して
なり、これによって風の有無が検出され、これと直結し
たダイナモが作動し、風車に応じた発電がされるので、
この電力を、電磁ソレノイドや限界電圧検知手段等並び
にこれと関係づけたリレー等の切替手段とを、一定風力
があるとき、即ち一定電圧が作られているときには、こ
の一定電圧をさかいにして切替手段を作用させ電力を揚
水手段に与え、又一定電圧に至っていないときには、こ
の電力を直流モーターに与えて、該直流モーターを回転
させることで、前記水攪拌手段としてのスクリュー等を
駆動せしめうるのである。つまり、風があるときには風
車が回転するから、水攪拌手段としてのスクリュー等が
回転し、しかもこのとき太陽光があるならば、太陽電池
により起電力が発生し、この電力が水中ポンプに与えら
れて、水が揚水され曝気手段から基台外方へ、湖沼の上
層水を噴射しかつ水面上で、この噴水と水面との衝突に
より酸素が水中に与えられるのである。つまり、エネル
ギー生成手段として、風力と太陽光とが選択的に採用可
能となって、風又は太陽光の照射がある限り水攪拌手段
を、継続して作動させることができるとともに、両者が
得られるときには曝気の際に水面上に群生するアオコ等
を分断し、上層水の溶存酸素量が高められ更に高濃度の
溶存酸素を含み且つ好気性微生物を含む上層水をスクリ
ュー等の攪拌によって底層におくりこむことで、底層の
栄養塩類をこれら微生物により分解し減少させる等の相
乗効果を得ることができる。
【0021】請求項2の効果として、上層水を底層に流
水状態で案内し且つ水深が変化しても自在に屈曲、伸縮
しうるために、種々の水深を有する湖沼やあるいは季節
ごとの水深の変化にも対応可能となり、これらの状況下
であっても上層水を確実に底層に送り込み水質浄化を促
進することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の説明用斜視図。
【図2】本考案の第1実施例の断面説明図。
【図3】本考案の切替手段を示すブロック説明図。
【符号の説明】
A 基台 1 基台本体 2 バランスウエイト 3 支持脚 4 エネルギー生成手段 5 風車 6 太陽電池 7 水攪拌手段 8 駆動伝達手段 9 風力検知手段 10 曝気手段 11 保護具 12 係留索 13 支柱 14 切替手段 15 筒状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 宮内 修平 大阪府泉佐野市長滝3428の1 (72)考案者 井本 泰造 大阪府東大阪市岩田町6−2−6 (72)考案者 中辻 秀和 大阪府堺市浅香山町2丁6−10 (72)考案者 永石 勲男 三重県名張市赤目町新川285−13 (72)考案者 波多野 泰弘 大阪府堺市三原台3丁33番2号 (72)考案者 ▲ど▼山 和英 大阪府堺市辻之62 (72)考案者 形山 順二 大阪府茨木市下中条町10番14号 (72)考案者 森井 正弘 大阪府富田林市梅の里3丁目12番11号 (72)考案者 川本 誓文 大阪府枚方市杉山手2−11−26 (72)考案者 成実 哲郎 大阪府大阪市西淀川区野里1−6−2 (56)参考文献 特開 平1−253572(JP,A) 特開 昭54−42845(JP,A) 実開 昭63−63198(JP,U) 実開 昭63−69598(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】閉鎖系水域の水面に一部を露出させた基台
    と、前記基台に設置した風車と太陽電池とからなるエネ
    ルギー生成手段と、前記基台に設けた水攪拌手段と、前
    記風車と前記水攪拌手段とを関係づけるとともに前記太
    陽電池と水攪拌手段とを直流モーターを介して関係づけ
    た駆動伝達手段と、風車とこれに直結したダイナモを利
    用し、前記基台又はエネルギー生成手段近傍に設けた風
    力検知手段と、前記基台の水面下に太陽電池の起電力を
    受けて作動するポンプを揚水手段として設け、該ポンプ
    から送水管を立起させノズルから基台外方へ水を噴出さ
    せるようにした曝気手段と、前記風力検知手段として利
    用したダイナモによる電圧の一定値をさかいとして前記
    太陽電池からなるエネルギー生成手段を水攪拌手段と曝
    気手段かのいずれか一方又は両方に切り替える切替手段
    と、からなる閉鎖系水域における水質浄化装置。
  2. 【請求項2】前記水攪拌手段の下部には前記閉鎖系水域
    の底層方向へ流水を案内する柔軟性のある筒状部材を設
    けてなる請求項1記載の閉鎖系水域における水質浄化装
    置。
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