JPH0618229A - 赤外線による膜厚むら測定器 - Google Patents

赤外線による膜厚むら測定器

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JPH0618229A
JPH0618229A JP17550592A JP17550592A JPH0618229A JP H0618229 A JPH0618229 A JP H0618229A JP 17550592 A JP17550592 A JP 17550592A JP 17550592 A JP17550592 A JP 17550592A JP H0618229 A JPH0618229 A JP H0618229A
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JP
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infrared
light
film
film body
amplifier
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JP17550592A
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English (en)
Inventor
Naohiko Moriyama
直彦 森山
Kanji Kurome
寛治 黒目
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高分子フィルム等の膜体の厚さを走行中に正
確に測定する測定器を開発すること。 【構成】 物体の赤外線透過特性を利用して、膜体の厚
さ斑を高精度で測定する装置であって、チョッパ機構を
除いて高速応答性を高めると共に低ノイズ化し、多段増
幅により測定精度を高めた測定器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体の赤外線透過特性
を利用して高分子フイルム(以下単に膜体という)の厚
さ斑を測定する赤外線による膜厚むら測定器に関する。
更に詳しくは、本発明は高分子フイルム製造工程や加工
工程のような膜体が高速で移動したときにも、温湿度等
の環境変化、即ち長周期的変動要素の影響を受けずに、
膜厚むらを高い精度で測定することのできる赤外線によ
る膜体の厚さ斑測定器に係るものである。
【0002】
【従来の技術】膜体の厚さ測定技術として、従来から赤
外線を利用した光の透過吸収方式や赤外二色性を利用す
る技術がある。ベールの法則を応用した前者の膜体測定
法は、一般的であって、膜体へ入射した光の強度が膜厚
に応じた吸収により減衰し透過する性質を利用するもの
である。その測定は入射光の強さと透過光の強さの比が
膜厚をパラメータとする信号で表わすことができる。と
ころが、膜体の厚み計とするには、 (イ)入射光の強さが温湿度等の環境で変動することや
光源の経時変化により一定とならない。 (ロ)入射光や透過光の信号はセンサやアンプを必要と
するが、この電気信号の処理にノイズやドリフトにより
膜厚の測定に関するS/N比が変動する。 (ハ)膜体自体が特異的な赤外線吸収を示すことがある
ので赤外線吸収挙動は入射光やその波長の影響を受け
る。 (ニ)上述の(イ)〜(ハ)の補償方法は意外にわずら
わしい。
【0003】通常は、測定用の膜体と標準となる参照用
の膜体(一定の厚さのもの)とを対照させながら膜厚や
膜厚斑を測定する場合が多い。この技術は特開昭53―
31156号公報や特開平3―162605号公報に開
示されている。
【0004】赤外線二色性を利用した膜厚測定手段は、
赤外フィルタを切換えて、測定する膜体によく吸収され
る波長と、殆んど吸収されない波長(参照波長)とを交
互に、同一光路を通過させるものであり、安定な連続的
測定が可能な筈である。
【0005】もっともこの場合もフィルタを高速切替
(例えば10〜1000Hz)したときには、サンプリ
ングによるノイズが発生する。また低速切替(例えば
0.001〜10Hz)のときには参照波長を照射して
いる間は信号が得られず測定ができないブランクの時間
が発生してしまう。
【0006】膜体の厚さの測定において、被測定物の膜
体が走行している状態で、その厚さを正確に測定するこ
とは、前述の場合に較べ更に種々の要件が加わってく
る。工業的には、例えば高分子フイルムの製造では長手
方向や幅方向において、均一な厚みを補償すべく、厚み
調整手段を作用させるが、その基礎となる厚み測定の精
度が重要となる。そして、製造工程での膜体の厚み制御
を伴う場合には時間的に正確に追従できることも要件と
なることから、高速応答の可能な測定法が求められる。
また、このような製造工程では膜体の平均厚みの測定よ
りも、膜厚むらがどの程度の変動値に抑制できているか
が一層重要な測定値となる。従って、微少な変動を観測
できるようなレベルの低い信号を受け得る必要がある。
【0007】本発明は高分子フイルムの微細な膜厚変動
を正確かつ迅速に測定できる新しい赤外線膜厚むら測定
器である。殊に高分子フイルムの製造工程に組込み、フ
イルムの走行方向での膜厚むらの時間的変化を測定する
ものである。フイルムの製造における膜厚むらは、非常
に小さいことから、低ノイズの測定が可能であること
と、高速応答が可能であることが要求される。
【0008】ところで、従来の赤外線による膜厚測定で
はチョッパ機構が設けられているため、低ノイズ化は不
可能である。この対応策としてチョッパ機構に代る低ノ
イズの増幅手段が必要となる。
【0009】また、従来技術には膜厚むらのような微細
な厚みの計測法として、赤外線吸収特性を応用するもの
ではないが、光干渉厚み測定器がある。この測定器は極
めて高い精度を備えているものの、迅速な応答性に欠け
る。従って、膜厚むらの測定手段として光干渉法を適用
することには無理がある。
【0010】本発明は、高分子フイルム等の膜体の赤外
線透過特性を利用して膜厚及びその変動を測定するもの
であり、殊に膜体が相当速く移動(走行)している条件
で、長期的変動要素(例えば温度・湿度等の変化)の影
響を受けることなく、その厚み斑を高い精度で測定する
ものである。ここで厚み斑とは、膜体が走行している際
0.001〜100Hzの範囲で変化する変動部分をい
う。例えばポリエチレンナフタレンジカルボキシレート
やポリエチレンテレフタレートから造られたフイルムを
ビデオやコンピュータ用途の記録メディアのベースフイ
ルムとして採択したとき、その品質に影響を及ぼすよう
な範囲のものである。
【0011】
【本発明が解決しようとする課題】膜体の厚みむらを測
定しようとする場合、赤外線光源と赤外線センサとの間
にチョッパ機構を配置し、赤外線源からの赤外線をチョ
ッピングし、測定すべき膜体に入射させ、その透過光量
を赤外線センサが受光し、センサからのチョッピング信
号を直流再生して受光量に応じて膜体の厚みを測定しよ
うとしている。
【0012】この測定では、ノイズが大きいことから、
チョッパ機構を除き、その代りに本発明は新たな増幅手
段を設け、高速応答およびノイズの低減を図った膜厚む
ら測定器を開発したものである。
【0013】膜体の厚みむらを赤外線の吸収特性を利用
し、高精度で測定しようとするとき(およそ0.1μm
以下)、チョッパ機構のモータ系による電磁波誘導ノイ
ズ成分が、厚みむらとしての信号成分と同等、もしくは
より大きな値となり測定が不可能になるという問題や、
さらには、チョッパの回転むら、窓形状のバラつき等に
より、30、60Hz等の特有のノイズが発生する(例
えば、膜体が高速で移動した時、膜体の厚みむらが前記
周波数前後で発生するとノイズにより厚みむらが測定不
可能になる)という問題は本発明によって解消すること
ができる。
【0014】本発明の目的は、ノイズが小さく、測定精
度の高い膜厚むら測定器を開発することである。また本
発明の第2の目的は、走行(移動)している膜体の膜厚
を正確に、しかも迅速に測定できる測定器を開発するも
のである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、赤外線光源
と、該光源から出射した出射光が膜体を透過した透過光
を集光する赤外線レンズと、膜体の吸収特性に応じた光
学フィルタと、該レンズ及び該光学フィルタを透過した
光量に応じた検出信号を出力する赤外線センサと、該検
出信号を膜体の厚みむら(斑)として出力する増幅手段
とを備えてなる膜体の厚みむらを赤外線により測定する
測定器であって、該測定器にはチョッパ機構を設けてい
ないことに基いて該赤外線センサに入射する赤外線を連
続光となす第1の特徴と、該増幅手段は初段増幅器と、
該初段増幅器の出力信号の直流成分をカットするハイパ
スフィルタと、更に該ハイパスフィルタの出力信号を増
幅する後段増幅器より構成されることを第2の特徴とす
る赤外線による膜厚むら測定器である。
【0016】
【作用】本発明を図面を参照して説明する。図1は測定
器全体の機器の構成を示す斜視図である。赤外線光源1
は赤外線を充分に発生することが可能なものであり、反
射体2により出射ポート3から膜体(図示せず)に連続
光として連続的に照射されている。この測定器にはチョ
ッパ機構がないことから、当然に連続光が出射されるこ
ととなる。膜体からの透過光は受光ポート4、赤外線レ
ンズ5、光学フィルタ6を通り、赤外線センサ7により
受光される。ここで、光学フィルタ6は膜体を、例えば
ポリエステルフイルムとしたとき、そのフイルムの固有
の吸収特性を呈する波長(ポリエチレンテレフタレート
では5.8μm)の光を透過するバンド パス フィル
タである。赤外線センサの受光量は増幅器8により厚み
斑に対応した出力となる。
【0017】次に図2は、本発明の測定器の要部となる
増幅器の構成を示す回路図である。全体を機能的に分割
すると基準電圧発生回路9、赤外線センサ駆動回路1
0、初段増幅器11、ハイパスフィルタ12、及び後段
増幅器13の5つの部分として示される。
【0018】図2において、基準電圧V1 はオペレーシ
ョナブルアンプOP1 及びOP2 に供給される。駆動回
路におけるA点及びB点の電位はV1 と等しくなるよう
に差動する。R1 ,R2 及びR4 は温度係数の小さい金
属皮膜抵抗の抵抗値を示したものである。そこで、いま
1 =R3 とすることにより、R2 及びR4 は同一の定
電流I2 ,I3 が流れるようになる。R2 は赤外線セン
サの検知部の抵抗値であり、R4 はR2 の標準状態(例
えば厚さ30μmの標準のポリエチレンテレフタレート
フイルムを透過した赤外線を受光したとき)の値と可能
な限り同一とする。すなわち、V2 とV3 との電位差を
少なくしておくものである。このようにすると、初段ア
ンプ11の増幅出力は飽和しない範囲で増幅度を大きく
選ぶことができ、全体のS/N比を良い条件となし得
る。
【0019】また、長期的変動要因により、V1 がドリ
フトしたとしても、その影響はOP 1 ,OP2 に同様に
作用することから、相殺される利点がある。
【0020】いま、膜体の厚みが変化した時、その膜体
を通過した透過光を赤外線センサが受光し、検知部抵抗
2 は厚み変化に応じた値ΔRだけ変化したとする。初
期増幅器への入力電圧V2 ,V3 は下記のようになる。
【0021】
【数1】
【0022】となり上記変化ΔRに比例したものとな
る。ここで初段増幅器の増幅度(1+2×R6 /R5
は、およそ200倍である。また初段アンプは計測アン
プで構成しておりV2 ,V3 の長期的変動要素によるノ
イズの除去には有利な構成としている。ハイパスフィル
タ12は低周波(0.001Hz以下)をカットするも
のであり、初段増幅器までの長期的変動要素をさらに除
去するものである。後段増幅器13は検出信号のレベル
をさらに大きくする、また必要に応じて高周波(100
Hz以上)のノイズをカットするフィルタを兼ねる。
【0023】従って上記変化ΔRが0.001〜100
Hzの周波数範囲で生じた場合には、最終出力V5 に厚
みむらがΔV5 として出力され、赤外線による厚みむら
測定を行ない得る。
【0024】以上説明したとおり、赤外線電源、赤外線
レンズ、光学フィルタ、赤外線センサ及び通常の増幅器
は従来技術と同等のものである。これに対し、本発明は
チョッパ機構を除いたことにより赤外線センサに入射さ
れる赤外線が連続光となる特徴がある。また、チョッパ
機構を除いたことにより、ノイズを極めて低い状況(セ
ンサ入力換算により1.5μV以下)に抑えることが可
能となる。
【0025】次に本発明は図2に詳述したように5ブロ
ックからなる増幅手段を備えている特徴があり、0.0
01Hz以下のドリフトノイズを低減する作用があり、
初段増幅器と出力信号DC成分をカットするハイパスフ
ィルタを設けたことにより高精度で膜厚が測定できるよ
うにしたものである。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、膜体が高速で移動した
ときにも、長期的変動要因(光源の劣化、微小信号を増
幅するアンプ系の温度ドリフト、光学素子の汚れ等)の
影響を受けずに、その膜厚むらを高精度に測定できる効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の赤外線による膜厚むら測定器の斜視図
である。
【図2】本発明の測定器の増幅機の回路図である。
【符号の説明】
1 赤外線光源 2 反射体 3 出射ポート 4 受光ポート 5 赤外線レンズ 6 光学フィルタ 7 赤外線センサ 8 増幅器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線光源と、該光源から出射した出射
    光が膜体を透過した透過光を集光する赤外線レンズと、
    膜体の吸収特性に応じた光学フィルタと、該レンズ及び
    該光学フィルタを透過した光量に応じた検出信号を出力
    する赤外線センサと、該検出信号を膜体の厚みむら
    (斑)として出力する増幅手段とを備えてなる膜体の厚
    みむらを赤外線により測定する測定器であって、該測定
    器にはチョッパ機構を設けていないことに基いて該赤外
    線センサに入射する赤外線を連続光となす第1の特徴
    と、該増幅手段は初段増幅器と、該初段増幅器の出力信
    号の直流成分をカットするハイパスフィルタと、更に該
    ハイパスフィルタの出力信号を増幅する後段増幅器より
    構成されることを第2の特徴とする赤外線による膜厚む
    ら測定器。
JP17550592A 1992-07-02 1992-07-02 赤外線による膜厚むら測定器 Pending JPH0618229A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150026975A (ko) * 2013-08-31 2015-03-11 다이도 토쿠슈코 카부시키가이샤 아크로

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150026975A (ko) * 2013-08-31 2015-03-11 다이도 토쿠슈코 카부시키가이샤 아크로

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