JPH06182234A - ディスポーザブルチップ - Google Patents

ディスポーザブルチップ

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JPH06182234A
JPH06182234A JP34270792A JP34270792A JPH06182234A JP H06182234 A JPH06182234 A JP H06182234A JP 34270792 A JP34270792 A JP 34270792A JP 34270792 A JP34270792 A JP 34270792A JP H06182234 A JPH06182234 A JP H06182234A
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JP
Japan
Prior art keywords
disposable chip
disposable
tip
vacuum blood
blood collection
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Pending
Application number
JP34270792A
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English (en)
Inventor
Noboru Tokunaga
昇 徳永
Masaaki Takeda
雅明 竹田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 血液検査において、真空採血管を密閉したま
まの状態で精度良く別の容器に分注するためのディスポ
ーザブルチップを提供する。 【構成】 本発明に係るディスポーザブルチップ16
は、その側壁に一体として設けられた1つ以上の通気路
18を有し、通気路18は、ノズルベースと嵌合するデ
ィスポーザブルチップ16の上端に設けられた上部通気
口19aと、ディスポーザブルチップ16の上端から試
料と吸引口に至るいずれかの部分に設けられた下部通気
口19bとを有する。この通気路18を設けたことによ
って、ディスポーザブルチップ16を真空採血管28に
挿入すると同時に、外気が通気路18を介して真空採血
管28内に侵入し、大気圧と同じ圧力になる。これによ
り、ポンプを用いて、精度良く試料を分注することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスポーザブルチッ
プ、特に自動分注装置において真空採血管から血清等の
試料を分注するディスポーザブルチップの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来は、血液検査のために1つの注射器
を使って複数の人体から血液を採取していた。そして、
採取された血液は、数種の検査を行うために注射器から
別の容器に移し取られていた。
【0003】しかしながら、採血時の注射器による感染
が問題となり、現在では注射針と真空採血管を組み合わ
せて用いることが多くなってきている。図6に示すよう
に、真空採血管28はキャップ20が試験管26上部の
開口部に設けられている。キャップ20は、アルミシー
ト22と、該アルミシート22の上に接着され開口部の
中央部分に注射針を挿入しても密着するような軟らかい
ゴム24とによって構成されている。
【0004】従って、真空採血管28に採血された血液
を自動分注装置30(図10参照)によって別の容器6
6に移し取る場合、例えば検査において血清が必要な場
合には、真空採血管28にキャップ20をしたまま遠心
分離し、その後1本ずつオペレータがキャップ20を外
した後、自動分注装置30にセットしていた。
【0005】しかしながら、この作業は煩雑なばかりで
なく、オペレータが作業中に直接検体に触れる機会があ
り、感染のおそれがある。また、キャップ20を取るこ
とによって、分注されるまでに異物が混入することがあ
る。この場合には、検査結果に重大な影響を与えるおそ
れがある。
【0006】一方、キャップ20を付けたまま真空採血
管28から分注する場合には、従来、固定ノズルチップ
をゴム24の中央に挿入し、強引に負圧下に存在する検
体を吸引していた。しかしながら、吸引可能量は少量に
限られるため、血球分析等に限定される。
【0007】従って、従来の自動分注装置30におい
て、ディスポーザブルチップ36(図11参照)を用い
て、キャップ20を付けたままの真空採血管28から試
料を分注することはできなかった。ここで、ディスポー
ザブルチップ36とは、図10に示される自動分注装置
30のノズル部32を構成する一部品であり、図11に
示されるようにディスポーザブルチップ36の上部開口
には、ノズルベース35の先端が加圧挿入され、ディス
ポーザブルチップ36の上部開口にノズルベース35の
先端が嵌合することによって、ディスポーザブルチップ
36がノズルベース35に確実に固定される。そして、
吸引口36aより試料が吸引される。また、ノズル部3
2は、自動分注装置30において、試験管立てラック6
0に起立保持されている遠心分離後の真空採血管28か
ら試料(例えば血清等)を吸引し、容器66に分注する
ための吸引手段である。
【0008】そこで、図7に示すように真空採血管28
から吸引する際に、ノズルチップを成すディスポーザブ
ルチップ36をゴム24の中央に挿入すると共に、通気
パイプ40をキャップ20のアルミシート22に挿入
し、真空採血管28内を大気圧と等しくし、図8に示す
開放系の分注と同様の分注精度を得ることを、本発明者
は考案した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感染を
予防するという見地から、通気パイプはディスポーザブ
ルである必要があるが、ディスポーザブルにするとラン
ニングコストがかさみ、ごみが増大する。また、ディス
ポーザブルチップを駆動させる駆動手段のほかに、通気
パイプをキャップに挿入する駆動手段が必要となり、自
動分注装置が大型化するという問題があった。
【0010】また、従来のディスポーザブルチップで血
清等を強引に多量に吸引したとしても、真空採血管内は
負圧となっているために、真空採血管から引き抜く瞬間
にディスポーザブルチップの吸引口に掛かる大気圧の影
響により試料がポンプ側に急激に入り込み吸引した試料
を正確に分注できないばかりか、試料によってポンプを
汚染してしまうおそれがあった(図9参照)。
【0011】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、血液検査において、真空採血
管を密閉したままの状態で精度良く別の容器に分注する
ためのディスポーザブルチップを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、真空採血管から試料を分注
するために自動分注装置の吸引手段の先端に配設される
ディスポーザブルチップであって、前記ディスポーザブ
ルチップの側壁に一体として設けられた1つ以上の通気
路を有することを特徴とする。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のディスポーザブルチップにおいて、前記通気路は、
前記ディスポーザブルチップの側壁の肉厚内に1つ以上
形成され、かつ前記吸引手段の先端に配設される前記デ
ィスポーザブルチップの上端に設けられた上部通気口
と、前記ディスポーザブルチップの上端から試料と吸引
口に至るいずれかの部分に設けられた下部通気口と、を
有することを特徴とする。
【0014】更に、請求項3記載の発明は、請求項1記
載のディスポーザブルチップにおいて、前記通気路は、
前記ディスポーザブルチップの側壁の外側面に設けられ
た1つ以上の溝であって、前記1つ以上の溝は、前記吸
引手段の先端に配設される前記ディスポーザブルチップ
の上端近傍から吸引口に至るいずれかの部分まで形成さ
れていることを特徴とする。
【0015】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載のディスポーザブルチップにおいて、前記通気路は、
前記ディスポーザブルチップの側壁の外側面に突起して
設けられた断面が双子山形状の1つ以上の突起溝であっ
て、前記1つ以上の突起溝は、前記吸引手段の先端に配
設される前記ディスポーザブルチップの上端近傍から吸
引口に至るいずれかの部分まで形成されていることを特
徴とする。
【0016】
【作用】上記請求項1、2の構成によれば、1つ以上の
通気路をディスポーザブルチップと一体化させたことに
より、ディスポーザブルチップを真空採血管に挿入する
と同時に、外気が通気路を介して真空採血管内に侵入
し、大気圧と同じ圧力になる。このため、試験管開口開
放系時と同等に精度良く吸引することができる。
【0017】上記請求項3の構成によれば、1つ以上の
溝をディスポーザブルチップの側壁の外側面に設けたこ
とにより、ディスポーザブルチップを真空採血管に挿入
すると、真空採血管のゴムとディスポーザブルチップと
の間に溝分の隙間が生じる。このため、ディスポーザブ
ルチップを真空採血管に挿入すると同時に、外気がディ
スポーザブルチップの外側壁に設けられた溝を介して真
空採血管内に侵入し、大気圧と同じ圧力になる。従っ
て、試験管開口開放系時と同等に試料を精度良く吸引す
ることができる。
【0018】上記請求項4の構成によれば、ディスポー
ザブルチップの側壁の外側面に突起して設けられた断面
が双子山形状の1つ以上の突起溝により、ディスポーザ
ブルチップを真空採血管に挿入すると、真空採血管のゴ
ムとディスポーザブルチップとの間に突起部分の両脇と
溝の分に隙間が生じる。このため、ディスポーザブルチ
ップを真空採血管に挿入すると同時に、外気がディスポ
ーザブルチップの外側壁に設けられた突起溝を介して真
空採血管内に侵入し、大気圧と同じ圧力になる。従っ
て、試験管開口開放系時と同等に精度良く吸引すること
ができる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。
【0020】図1には、本発明に係るディスポーザブル
チップの構造及び機能を説明する模式図が示されてい
る。すなわち、本発明に係るディスポーザブルチップ1
6は、その側壁に一体として設けられた1つ以上の通気
路18を有し、通気路18は、ノズルベース35と嵌合
するディスポーザブルチップ16の上端に設けられた上
部通気口19aと、ディスポーザブルチップの上端から
試料と吸引口に至るいずれかの部分に設けられた下部通
気口19bとを有する。
【0021】この通気路18を設けたことによって、デ
ィスポーザブルチップ16を真空採血管28に挿入する
と同時に、外気が通気路18を介して真空採血管28内
に侵入し、大気圧と同じ圧力になる。これにより、ポン
プを用いて、精度良く試料を分注することができる。
【0022】本発明に係るディスポーザブルチップ16
の構造の例を以下に示す。
【0023】図2には、本発明に係るディスポーザブル
チップ16の第1及び第2の実施例と従来のディスポー
ザブルチップ36との構造が示されている。なお、図2
(a)は従来例であり、図2(b)、(c)は、それぞ
れ本実施例である。そして、各々ディスポーザブルチッ
プの横からの断面図と上面図とが示されている。
【0024】図2(a)の従来例と比較すると明らかな
ように、図2(b)に示す第1の実施例は、ディスポー
ザブルチップ16(以下チップ16という)の側壁内に
一体として設けられた通気路18を有する。すなわち、
第1の実施例のチップ16は二重管になっている。そし
て、通気路18は、ノズルベース35と嵌合するチップ
16の上端に設けられた通気口19aと、吸引口16a
近傍に設けられた通気口19bとを有する。従って、チ
ップ16を真空採血管28に挿入すると、この通気口1
9aより外気が侵入し、通気路18を介して通気口19
bにより真空採血管28内は大気圧と同等になる。
【0025】また、図2(c)に示す第2の実施例は、
チップ16の側壁内に一体として設けられた2つの通気
路18、18′を有する。そして、通気路18、18′
は、各々ノズルベース35と嵌合するチップ16の上端
に設けられた通気口19a、19′aと、吸引口16a
近傍に設けられた通気口19b、19′bとを有する。
従って、第1の実施例よりも、早急に真空採血管28内
が大気圧と同等になる。
【0026】上述のいずれの実施例においても、チップ
16の外側面は、真空採血管28のキャップ20のゴム
24に密着しているので、異物が混入することはない。
【0027】以上、チップ16を二重管にして1又は2
個の通気路18を設けた場合について説明したが、通気
路は複数形成してもよく、複数になればなるほどチップ
16挿入後の真空採血管28の内圧が大気圧に速く移行
する。
【0028】図3には、本発明に係るチップ16の第3
の実施例の構造が示されている。図3(a)は、チップ
16の第3の実施例の正面図であり、図3(b)は、図
3(a)におけるA−A′断面図である。
【0029】図3(a)に示すように、チップ16の外
側面には、ノズルベース35と嵌合する上端近傍から吸
引口16aの近傍にかけて溝12が形成されている。そ
して、溝12は、図3(b)のA−A′断面図より明ら
かなように隙間を形成している。
【0030】図4には、先の第3の実施例のチップ16
が真空採血管28に挿入されている図が示されている。
図4(a)は、挿入された状態の斜視図であり、図4
(b)は、挿入された状態の溝12を含む横断面図であ
る。また、図4(c)は、図4(b)におけるB−B′
断面図である。
【0031】図4(a)及び図4(b)に示されるよう
に、チップ16に形成された溝12が、外気を真空採血
管28内に導入する役目を果たすので、上述同様に真空
採血管28の内圧が大気圧になる。しかも、図4(c)
に示されるように、溝12を除いてチップ16の外側面
は、キャップ20のゴム24と密着しているので、異物
が混入することもない。なお、溝12は、複数個形成し
てもよく、複数形成することにより先と同様にチップ1
6挿入後の真空採血管28の内圧が大気圧に速く移行す
る。
【0032】図5には、本発明に係るチップ16の第4
の実施例の構造が示されている。図5(a)は、チップ
16の第4の実施例の正面図であり、図5(b)は、図
5(a)におけるC−C′断面図である。また、図5
(c)は、第4の実施例のチップ16を真空採血管28
に挿入された場合の下方透視図である。
【0033】図5(a)に示すように、チップ16の外
側面には、ノズルベース35と嵌合する上端近傍から吸
引口16aの近傍にかけて突起溝14が形成されてい
る。この突起溝14は、図5(b)のC−C′断面図よ
り明らかなように双子山形状を有している。従って、図
5(c)に示すようにチップ16とキャップ20のゴム
24との間には、突起溝14によって隙間15a、15
b、15cが形成される。
【0034】本実施例では、突起溝14は単数である
が、複数個設けてもよい。これにより、先に述べたよう
にチップ16挿入後の真空採血管28の内圧が速やかに
大気圧に移行する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ディスポーザブルチップを真空採血管に挿入すると同時
に、外気が通気路を介して真空採血管内に侵入し、大気
圧と同じ圧力になる。このため、試験管開口開放系時と
同等に精度良く吸引することができる。
【0036】すなわち、ディスポーザブルチップの側壁
内に一体として通気路を設けたり、又はディスポーザブ
ルチップの側壁の外側に溝又は突起溝を設けりすること
によって、ディスポーザブルチップを真空採血管に挿入
すると、真空採血管上部のキャップのゴムとディスポー
ザブルチップとの間に溝分の隙間を形成させることがで
きる。この隙間を介して外気が真空採血管内に侵入し、
大気圧と同じ圧力にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスポーザブルチップの構造及
び機能を説明する模式図である。
【図2】本発明に係るディスポーザブルチップの第1及
び第2の実施例と従来のディスポーザブルチップとの構
造を示す図である。
【図3】本発明に係るディスポーザブルチップの第3の
実施例の構造を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例のディスポーザブルチッ
プが真空採血管に挿入されている状態を示す図である。
【図5】本発明に係るディスポーザブルチップの第4の
実施例の構造を示す図である。
【図6】真空採血管の構造を示す外観図である。
【図7】従来のディスポーザブルチップと通気パイプを
併用して真空採血管から吸引する例を示す図である。
【図8】試験管開口開放系での従来のディスポーザブル
チップによる吸引例を示す図である。
【図9】従来のディスポーザブルチップにより真空採血
管から吸引する例を示す図である。
【図10】ディスポーザブルチップが使用される自動分
注装置の外観図である。
【図11】ノズル部の要部断面図である。
【符号の説明】 16 ディスポーザブルチップ 18 通気路 19a、19b 通気口 20 キャップ 22 アルミシート 24 ゴム 26 試験管 28 真空採血管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空採血管から試料を分注するために自
    動分注装置の吸引手段の先端に配設されるディスポーザ
    ブルチップであって、 前記ディスポーザブルチップの側壁に一体として設けら
    れた1つ以上の通気路を有することを特徴とするディス
    ポーザブルチップ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスポーザブルチップ
    において、 前記通気路は、前記ディスポーザブルチップの側壁の肉
    厚内に1つ以上形成され、かつ前記吸引手段の先端に配
    設される前記ディスポーザブルチップの上端に設けられ
    た上部通気口と、前記ディスポーザブルチップの上端か
    ら吸引口の下端に至るいずれかの部分に設けられた下部
    通気口と、 を有することを特徴とするディスポーザブルチップ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディスポーザブルチップ
    において、 前記通気路は、前記ディスポーザブルチップの側壁の外
    側面に設けられた1つ以上の溝であって、前記1つ以上
    の溝は、前記吸引手段の先端に配設される前記ディスポ
    ーザブルチップの上端近傍から吸引口に至るいずれかの
    部分まで形成されていることを特徴とするディスポーザ
    ブルチップ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のディスポーザブルチップ
    において、 前記通気路は、前記ディスポーザブルチップの側壁の外
    側面に突起して設けられた断面が双子山形状の1つ以上
    の突起溝であって、前記1つ以上の突起溝は、前記吸引
    手段の先端に配設される前記ディスポーザブルチップの
    上端近傍から吸引口に至るいずれかの部分まで形成され
    ていることを特徴とするディスポーザブルチップ。
JP34270792A 1992-12-22 1992-12-22 ディスポーザブルチップ Pending JPH06182234A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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