JP2003194806A - 血球分離用チップ - Google Patents

血球分離用チップ

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JP2003194806A
JP2003194806A JP2001397138A JP2001397138A JP2003194806A JP 2003194806 A JP2003194806 A JP 2003194806A JP 2001397138 A JP2001397138 A JP 2001397138A JP 2001397138 A JP2001397138 A JP 2001397138A JP 2003194806 A JP2003194806 A JP 2003194806A
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Japan
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blood
filter
cell separation
blood cell
flow path
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JP2001397138A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kitamura
健 北村
Yasuhisa Fujii
泰久 藤井
Toshimitsu Fujiwara
利光 藤原
Shigeo Yamashita
重夫 山下
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 採取できない血液成分を可能な限り減少さ
せ、血球分離効率を向上する。 【解決手段】 血球分離用チップ30は、血液中の血球
を除去するフィルター14が組み込まれるフィルター受
け部32と、該フィルター受け部32に連通する流路と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血球分離用チップ
に関し、詳しくは、全血から血球成分を分離し、血漿又
は血清試料を採取するための血球分離用チップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】血液を用いた臨床検査や構成成分の培養
などの分野においては、通常、全血から不必要あるいは
妨害物質となる血球成分などを遠心分離して得られる血
漿又は血清を検体として用いることが多い。ところが、
遠心分離は大型の遠心分離機が必要となる上に、多量の
血液が必要となる。
【0003】近年、慢性疾患や免疫検査などの検査にお
いては、患者の負担(苦痛)を軽減させるために、少量
の血液で検査する手法の開発が望まれている。そこでガ
ラス繊維フィルタ一等を用いて濾過により血球を分離す
る手法が検討されている。
【0004】例えば、特開平8−54387号公報で
は、ガラス繊維フィルターに全血を滴下し、滴下面の反
対側に染み出してきた血漿成分をパッドに回収して、こ
のパッド内で試薬と反応させ検査を行う、いわゆるドラ
イケミストリという手法が開示されている。しかし、こ
の手法では、パッド内で完結する検査は問題がないが、
液体状の血漿あるいは血清を用いて行う必要がある検
査、例えば、生化学検査、血液凝固試験などの大部分の
検査においては、適用ができない。また、定量化が必要
な検査には対応しにくい。
【0005】この問題を解決し、自動分析装置等で検査
が可能な、約100〜500μl(マイクロリットル)
の液体状の血漿あるいは血清を採取する血液濾過ユニッ
トが、一部、実用化されており、特開平8−7692号
公報、特開平10−227788号公報などに開示され
ている。この手法は、同じくガラス繊維フィルターと微
多孔性膜とを組み合わせてホルダーにセットし、全血を
滴下後、反対側から吸引を行い、液体状の血漿あるいは
血清を採取するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10−
227788号公報などに開示されている血液濾過ユニ
ットは、約100〜500μlの血漿あるいは血清を採
取することを目的としており、そのためには数〜10m
l(ミリリットル)程度の全血が必要となり、遠心分離
手法と同じく注射器で血液を採取する必要があり、患者
の負担が軽いとは言えない。これは、ホルダーの大きさ
が比較的大きく、ホルダー内部に採取できない血漿が残
存する、いわゆるデッドスペースが大きいことが原因で
あり、採取された血漿量(V)を滴下した全血量(V
)で除した血球分離効率(V/V)が10%前後
と小さな値となってしまうからである。
【0007】したがって、本発明が解決すべき技術的課
題は、採取できない血液成分を可能な限り減少させ、血
球分離効率を向上することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術的課
題を解決するために、以下の構成の血球分離用チップを
提供する。
【0009】血球分離用チップは、血液中の血球を除去
するフィルターが組み込まれるフィルター受け部と、該
フィルター受け部に連通する流路とを備える。
【0010】上記構成において、フィルターで血球が除
去された血液成分を、フィルター受け部から流路に連続
的に導くことができる。上記構成によれば、フィルター
受け部や流路は、血液成分が残留し回収できなくなるス
ペースを無くしたり、可能な限り小さくすることができ
る。したがって、採取できない血液成分を可能な限り減
少させ、血球分離効率を向上することができる。
【0011】また、血球が分離された血液成分を試験装
置などに移し替えることなく、チップ上で検査に用いる
ように構成することができ、これにより、採血量を減ら
し、患者の負担を少なくすることができる。
【0012】また、上記構成によれば、適宜なフィルタ
ーを用いたり、必要に応じてフィルターを交換すること
で、フィルターの目詰まりが起こらないようにすること
が容易である。したがって、例えば突起や孔などの微小
構造をチップ自体に直接形成する場合に比べ、血球分離
効率を向上することが容易である。
【0013】好ましくは、上記流路の幅が50μm〜2
mmであり、上記流路の深さが20μm〜1mmであ
る。
【0014】採血量を減らすためには、流路の寸法を小
さくすることが好ましい。一方、流路の寸法を小さくす
ると、流路抵抗が大きくなり、液体を円滑に流すことが
困難になる。したがって、上記構成が好ましい。
【0015】好ましくは、上記フィルター受け部の底面
には、上記底面の中心に形成され、上記流路に連通する
開口と、上記開口から放射状に形成された複数の第1溝
と、上記開口を中心に同心円状に形成された複数の第2
溝とを含む。
【0016】上記構成において、フィルターを通過した
血液は、第1溝又は第2溝から開口を通って流路に流れ
る。上記構成によれば、フィルターを通過した血液が残
留するデッドスペースをなくし、血球分離効率を向上す
ることができる。また、フィルター受け部の底面から平
均的に吸引し、血球分離効率を一層向上させることもで
きる。
【0017】好ましくは、上記フィルター受け部の底面
には、上記流路に連通する複数の開口が形成される。
【0018】上記構成において、フィルターを通過した
血液成分は、開口を通って流路に流れる。開口を複数設
けることにより、フィルターを通過し、フィルター受け
部の底面に到達した血液成分が、そこから開口まで移動
する距離を短くし、フィルター受け部の底面上に残留す
る血液成分を減らし、血球分離効率を向上することがで
きる。また、また、フィルター受け部の底面から平均的
に吸引し、血球分離効率を一層向上させることもでき
る。
【0019】好ましくは、上記フィルター受け部は、上
記流路を介して吸引される。
【0020】吸引することにより、血球分離効率を一層
向上させることができる。例えば、流路に、吸引ポンプ
を接続される開口を設ける。あるいは、流路にマイクロ
ポンプを設けて吸引する。
【0021】好ましくは、上記流路と外部とを連通する
大気連通口を備える。
【0022】上記構成によれば、大気連通口を開放した
状態で吸引することで、流路中に残存する血液成分を採
取し、血球分離効率を向上させることができる。
【0023】好ましくは、上記大気連通口を封止する封
止部材を備える。
【0024】上記構成によれば、大気連通口を封止した
状態で、フィルターによる血球分離を行うことができ
る。これにより、血球分離中に、フィルターで濾過され
た血液成分が大気連通口から漏れないようにすることが
できる。また、血球分離中に、フィルター受け部を流路
側から吸引することも容易である。血球分離が完了した
後に大気連通口の封止を解除し、流路中に残存する血成
分を採取し、血球分離効率を向上させることができる。
【0025】好ましくは、上記フィルター受け部に、フ
ィルターが組み込まれる。
【0026】上記構成によれば、フィルターを血球分離
用チップと一体化することで、取り扱いが容易となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態に係る
血球分離用チップについて、図1〜12を参照しながら
説明する。
【0028】まず、第1実施形態に係る血球分離用チッ
プ30について、図1〜図4に基づいて説明する。
【0029】血球分離用チップ30は、図2及び図3に
示すように、シリコン基板20とガラス板26とが貼り
合わされたものである。図2に示したように、シリコン
基板20の表面には、凹部、すなわちフィルター受け部
32が形成されている。また、図3に示したように、シ
リコン基板20の裏面には流路36が形成され、ガラス
板26には、流路36の端部に連通する貫通穴28が形
成されている。
【0030】フィルター受け部32の底面の中心には、
貫通穴34が形成され、流路36と連通するようになっ
ている。また、フィルター受け部32の底面には、貫通
穴34の開口から放射状に複数の第1溝33aが形成さ
れ、また、貫通穴34の開口を中心に同心円状に複数の
第2溝33bが形成されている。
【0031】シリコン基板20は、図1に示した工程で
形成することができる。
【0032】図1(a)に示すように、シリコン基板2
0の表裏面に、シリコン酸化膜22,24を形成する。
例えば厚さ400μmのシリコンウエハーを用い、両面
にそれぞれ1.5μmの厚さのシリコン酸化膜22,2
4を成膜する。
【0033】次に、表面について、フォトリソグラフィ
ー技術を用いて、シリコン酸化膜22をドライエッチン
グする工程を2回行う。すなわち、シリコン酸化膜22
にフォトレジストを塗布し、所定のマスクパターンを露
光し、現像する。そして、シリコン酸化膜22をドライ
エッチングした後、フォトレジストを剥離する。1回目
の工程では、図1(b)において符号22aで示したよ
うに、フィルター受け部32の第1溝33a及び第2溝
33bとなる部分に対応して、シリコン酸化膜22を除
去する。2回目の工程では、図1(c)において符号2
2bで示したように、フィルター受け部32全体に対応
してシリコン酸化膜22を除去し、段差を設ける。
【0034】裏面についても、同様に2回の工程によ
り、シリコン酸化膜24を除去する。1回目の工程で
は、図1(d)において符号24aで示したように、貫
通穴34となる部分に対応して、シリコン酸化膜24を
除去する。2回目の工程では、図1(e)において符号
24bで示したように、流路36に対応する部分を除去
し、段差を設ける。
【0035】次に、ICP(Inductively
Coupled Plasma)エッチング装置によ
り、段差を有したシリコン酸化膜22,24をマスクに
するシリコン基板20のドライエッチングと、シリコン
酸化膜22,24のドライエッチングとを、交互に繰り
返し行う。
【0036】すなわち、表面について、シリコン基板2
0のドライエッチングを行い、図1(f)に示したよう
に、シリコン基板20から、フィルター受け部32の第
1溝33aと第2溝33bに対応する部分20aを除去
する。次に、シリコン酸化膜22のドライエッチングを
行い、図1(g)に示したように、フィルター受け部3
2の全体に対応する部分22cを除去する。次に、シリ
コン基板20のドライエッチングを行い、図1(h)に
示したように、シリコン基板20から、フィルター受け
部32全体に対応する部分20bと、第1溝33a及び
第2溝33bに対応する部分20cとを除去する。
【0037】裏面についても、同様に、シリコン基板2
0のドライエッチングを行い、図1(i)に示したよう
に、シリコン基板20から、貫通穴34に対応する部分
20dを除去する。次に、シリコン酸化膜24のドライ
エッチングを行い、図1(j)に示したように、流路3
6に対応する部分24cのシリコン酸化膜24を除去す
る。次に、シリコン基板20のドライエッチングを行
い、図1(k)に示したように、シリコン基板20か
ら、流路に対応する部分20eと、貫通穴34に対応す
る部分20fとを除去する。
【0038】最後に、残ったシリコン酸化膜22,24
をフッ酸に浸けて、ウエットエッチングでシリコン基板
20から除去し、図2及び図3に示した所望の形状とす
る。
【0039】血球分離用チップ30は、例えば図4に示
すホルダー40にセットして用いる。
【0040】図4(a)に示したように、ホルダー40
は、大略、フレーム44の凹部45に、血球分離用チッ
プ30と血液受け43とを挿入し、カバー42をねじ4
8で固定する。これにより、血球分離用チップ30の貫
通穴28の周囲に、吸着パッド46が圧着される。
【0041】図4(b)に示すように、血液受け43に
は、血球分離用チップ30の血液受け部32に対応する
位置に貫通穴43aが形成され、第1のフィルター12
が装着される。血球分離用チップ30の血液受け部32
には、第2のフィルター14が装着される。
【0042】全血が血液受け43の第1のフィルター1
2上に滴下され、図示していないが、チューブ挿し込み
インターフェイス47にチューブを介して接続された吸
引ポンプ等で吸引される。これに限るものではないが、
吸引ポンプは、シリンジポンプ又はしごきポンプを用い
てもよい。全血は、第1及び第2のフィルター12,1
4により、全血から血球が除去され、血球分離用チップ
30の血液受け部32には、血漿や血清を含む血液成分
が落下し、フィルター受け部32の第1溝33a又は第
2溝33bから連通穴34を通って、流路36に流れ
る。
【0043】血液受け43の貫通穴43aの上部開口
は、ピペッターによって全血を滴下するため、直径3m
m〜15mm程度であることが好ましい。また、第1及
び第2フィルター12,14に、フィルター中を通過す
る構成成分の速度差により分離を行うフィルターと、孔
のサイズにより構成成分を分離するフィルターの2種類
を併用する場合、血液受け43の底部が前者フィルター
を保持するようになっていてもよい。また、2種類のフ
ィルターを併用する場合、前者フィルターの体積によっ
て、処理できる全血量が決定される。すなわち、フィル
ター体積が倍になれば処理量も倍に、フィルター体積が
半分になれば処理量も半分となる。このため、フィルタ
ー厚が決まっている湯合は、その面積によって処理でき
る全血量が決定される。血液が血液受け43からあふれ
ないよう、処理する全血量より血液受け43の容量が大
きくなるように、血液受け43の貫通穴43aの深さが
設定されていることが好ましい。
【0044】フィルター受け部32は、第2のフィルタ
ー14の裏側から、第2のフィルター14の全体をでき
るだけ均等に吸引できる構造となっていることが好まし
い。そのために、前述したように、フィルター受け部3
2の底面には、中心から放射線状に伸びた第1溝33a
と同心円状の第2溝33bとを組み合わせた溝が形成さ
れていているが、後述するように、フィルター受けの全
面に渡って多数の穴が形成されていてもよい。
【0045】溝33a,33bを形成する場合、溝の深
さは10μm〜100μm程度、溝の幅は100μm〜
1mm程度が好ましい。また、穴径は、穴を中心に1つ
だけ形成する場合も多数の穴を全面に形成する場合も、
直径100μm〜2mm程度が好ましい。フィルター受
け部32の直径は、全血の回りこみを防ぐために、血液
受け43の貫通穴43aの下部開口の直径より大きいこ
とが好ましい。
【0046】フィルター12,14で全血から血球成分
を分離された血液成分は、フィルター受け部32の貫通
穴34から流路36へと流れる。フィルター受け部3
2、貫通穴34及び流路36は、親水性、血液成分への
活性などを変化させる目的で、さまざまな改質剤で処理
して使用してもよい。流路36の幅は50μm〜2m
m、流路36の深さは20μm〜1mmであることが好
ましい。
【0047】血球分離用チップ30には、第2のフィル
ター14を通過した血液成分が残留するデッドスペース
がないので、血球分離効率を向上することができる。ま
た、フィルター受け部32の底面から第2のフィルター
14の裏面を平均的に吸引することにより、血球分離効
率を一層向上させることができる。
【0048】第1及び第2フィルター12,14には適
宜なものを選択することができ、また、必要に応じて交
換することも可能であるので、フィルター12,14で
目詰まりが起こらないようにすることが容易である。し
たがって、例えば突起や孔などの微小構造をチップ自体
に直接形成する場合に比べ、血球分離効率を向上するこ
とが容易である。
【0049】第1及び第2フィルター12,14には、
全血中から血球を分離できる機能を有するフィルターで
あれば、どのようなものでも使用できる。具体的には、
(a)フィルター中を通過する構成成分の速度差により
分離を行うもの、(b)フィルターに開けられた孔のサ
イズにより構成成分を分離するものなどが挙げられる。
さらには、これら2種類以上のフィルターを併用するこ
とが好ましい。前者(a)のフィルター単体では、完全
に血球を除去することができず、血球の除去漏れが生じ
る恐れがある。後者(b)のフィルター単体では、血球
による目詰まりで、血球分離効率が低下する恐れがあ
る。
【0050】具体的には、前者(a)のフィルターは、
これに限るものではないが、ワットマン(Whatma
n)社製GF/D、GF/DVA、F147/11、ア
ドバンテック社製GA−100、GA−200、GS−
25などに代表されるガラス繊維フィルターや、ワット
マン社製1CHR、17CHR、日本ポール社製ヘマセ
ップVなどに代表される有機繊維フィルターなどが挙げ
られる。この中でも、特にガラス繊維フィルターを用い
ることが好ましい。また、これらのフィルターの分離能
力、親水性、血液成分への活性などを変化させる目的
で、さまざまな改質剤で処理して使用してもよい。
【0051】また、後者(b)のフィルターは、これに
限るものではないが、ポリカーボネート、ポリスルホ
ン、フッ素含有ポリマー、ニトロセルロース等の材料で
構成される有機多孔質フィルターを用いることが好まし
い。具体的には、ワットマン社製サイクロポアシリー
ズ、メムテック社製BTS−5、BTS−SP、BTS
−X、MMM−5などが挙げられる。フィルターに設け
られた孔径は、分離する血球成分により選択すればよい
が、0.5μm〜5μm程度が好ましい。
【0052】次に、フィルター受け部に多数の穴が形成
された第2実施形態に係る血球分離用チップ60につい
て、図5〜図7に基づき説明する。
【0053】血球分離用チップ60は、図6及び図7に
示すように、シリコン基板50とガラス板56とが貼り
合わされたものである。図6に示したように、シリコン
基板50の表面には、凹部、すなわちフィルター受け部
62が形成されている。また、図7に示したように、シ
リコン基板50の裏面には、凹部66と、凹部66に連
通する流路68とが形成されている。ガラス板56に
は、流路68の端部に連通する貫通穴58が形成されて
いる。
【0054】フィルター受け部62と凹部66とは、シ
リコン基板60の表裏面の対応する位置に形成され、複
数の貫通穴64を介して連通するようになっている。
【0055】シリコン基板50は、図5に示したよう
に、第1実施形態と同様の工程で形成される。
【0056】すなわち、図5(a)に示したように、シ
リコン基板50の両面に形成されたシリコン酸化膜5
2,54を、フォトリソグラフィー技術を用いてフォト
レジストをマスクにドライエッチングする。
【0057】すなわち、図5(b)及び(c)において
符号52a,52bで示したように、表面から2回のエ
ッチングにより、シリコン酸化膜52を、段差を設けて
除去する。裏面についても同様に、図5(d)及び
(e)において符号54a,54bで示したように、2
回のエッチングにより、シリコン酸化膜54を、段差を
設けて除去する。
【0058】こうして形成した両面の段差を有したシリ
コン酸化膜52,54をマスクにしたICPエッチング
装置によるシリコン基板50に対するドライエッチング
と、シリコン酸化膜52,54に対するドライエッチン
グとを、図1(f)〜(k)に示すように、交互に繰り
返し行う。
【0059】最後に、残ったシリコン酸化膜52,54
をウエットエッチングすることでシリコン基板50から
除去し、図6及び図7のような形状を形成する。
【0060】血球分離用チップ60は、フィルター受け
部62の底面に到達した血液成分が、貫通穴64、凹部
66を経て、流路68に流れるようになっている。フィ
ルター受け部62の底面に複数の貫通穴64の開口を配
置することにより、フィルター受け部66の底面に到達
した血液成分が、貫通穴64の開口まで移動する距離を
短くし、フィルター受け部66の底面上に残留する血液
成分を減らし、血球分離効率を向上することができる。
また、また、フィルター受け部62の底面から平均的に
吸引し、血球分離効率を一層向上させることもできる。
【0061】次に、大気連通口が形成された第3実施形
態に係る血球分離用チップ30aについて、図8及び図
9に基づいて説明する。
【0062】血球分離用チップ30aは、第1実施形態
の血球分離用チップ30と大略同様に構成されるので、
以下では、相違点を中心に説明する。
【0063】血球分離用チップ30aは、図9に示すよ
うに、外部と連通する大気連通口39を備える。大気連
通口39は、シリコン基板20xに形成された接続流路
38を介して、流路36に連通するようになっている。
大気連通口39の大きさは、断面形状が長方形の場合、
一辺の大きさが20μm〜2mmであることが好まし
く、断面形状が円形の場合は、直径が20μm〜2mm
であることが好ましい。
【0064】大気連通口39は、封止部材、例えば、接
続流路38に挿し込んだシリコンゴムなどの封止栓39
aや、大気連通口39を覆うように貼り付けられたシー
ル部材(図示せず)で、封止される。
【0065】血球分離用チップ30aには、大気連通口
39を封止した状態で、血球分離を行い、血液成分が大
気連通口39から漏れないようにすることができる。ま
た、血球分離中に、貫通穴28からフィルター受け部3
2を吸引することも容易である。血球分離が完了した後
に、封止栓39aを抜いたりシール部材を剥がしたり破
ることにより、大気連通口39の封止を解除した状態
で、貫通穴28から吸引することにより、流路36や接
続流路38に残っている血液成分を採取し、血球分離効
率を向上させることができる。
【0066】変形例として、接続流路38にバルブを設
け、これを開閉することにより、流路36が大気と連通
するタイミングを制御するようにしてもよい。
【0067】次に、フィルターを組み込んだ第4実施形
態に係る血球分離用チップ100について、図11に基
づき説明する。
【0068】血球分離用チップ100は、フィルター1
12が装填された第1基板110と、フィルターとして
機能する微小流路122が形成された第2基板120
と、表面に形成されたフィルター受け部132と裏面に
形成された流路136とが貫通穴134を介して連通す
る第3基板130と、流路136の端部に対応する位置
に吸引穴142が形成された第4基板140とが、順に
積層され、一体化されている。
【0069】フィルター112に滴下された全血は、フ
ィルター112、微小流路122、フィルター受け部1
32、貫通穴134、流路136に流れる。吸引穴14
2から吸引すれば、効率的に血球を分離することができ
る。全血中の大部分の血球は、フィルター112で除去
され、フィルター112を通過した血球も、血球より断
面が小さい微小流路122により進行が阻止され、除去
される。
【0070】血球分離用チップ100には、フィルター
として機能するもの112,122が組み込まれている
ので、取り扱いが容易である。
【0071】次に、第5実施形態に係る血球分離用チッ
プ200について、図12に基づき説明する。
【0072】血球分離用チップ200は、血球分離で得
られた血液成分を、血球分離用チップ200上で試薬と
混合し、反応させることにより、検査を行うことができ
る。
【0073】血球分離用チップ200は、基板210の
表面にガラス板220が貼り合わされている。
【0074】基板210の表面には、第1流路214と
第2流路216とが第3流路218で合流する、略Y字
状の流路212が形成されている。
【0075】第1流路214は、端部に試薬導入部21
4aが形成されている。第2流路216には、端部にフ
ィルター受け部216aが形成され、中間位置に液貯め
部216bが形成されている。第1流路214と第2流
路216とには、合流点の近傍に、撥水バルブ214
s,216sがそれぞれ形成されている。第3流路21
8の端部218b側には液貯め部212aが形成されて
いる。ガラス板220は、試薬導入部214a、フィル
ター受け部216a、第3流路218の端部に対応する
部分226が開口している。フィルター受け部216a
の上には、フィルターを搭載するために、血液受け23
0が設けられる。また、第1流路214と外部を連通す
る大気連通口214xと、第2流路216と外部とを大
気連通口216xとが形成されている。
【0076】試薬導入部214aには、適宜な試薬を導
入する。導入された試薬は、毛細管現象により第1流路
214を進行し、先端が撥水バルブ214aに達すると
停止する。
【0077】血液受け230のフィルターに全血を滴下
すると、フィルターで血球が除去された血液成分が、フ
ィルター受け部216aに達する。血液成分は、毛細管
現象により、第1流路216を進行し、液貯め部216
bを満たし、先端が撥水バルブ216sに達すると停止
する。
【0078】撥水バルブ214s,216sで停止して
いる試薬と血液成分は、大気連通口214x,216x
を閉じた状態で、第3流路218の端部の開口226か
ら適宜な圧力で吸引することで、第3流路に導き、混合
することができる。
【0079】そして、第3流路218内の混合液の変化
を、例えば、発光ダイオード250からの光を第3流路
218に照射し、第3流路218を透過した透過光をフ
ォトダイオード260により検出することにより、生化
学検査や血液凝固検査などの検査を行うことができる。
発光ダイオード250と血球分離用チップ200との
間、血球分離用チップ200とフォトダイオード260
との間には、アパチャー253,255;263,26
5が形成された各一対の絞り板252、254;26
2、264が、それぞれ配置され、光路を絞るようにな
っている。
【0080】血球分離用チップ200は、血球が分離さ
れた血液成分を試験装置などに移し替えることなく、チ
ップ200上で検査に用いることができる。これによ
り、採血量を減らし、患者の負担を少なくすることがで
きる。
【0081】以下、具体的な実施例を説明する。
【0082】製造例1 図1〜図4に示した第1実施形態に係る血球分離用チッ
プ30について、フィルター受け部32の径は12m
m、フィルター受け部32の深さは50μm、溝33
a,33bの幅は500μm、溝33a,33bの深さ
はl00μm、貫通穴34の径は1.0mm、流路36
の幅は1mm、流路36の深さは200μmである。こ
れに、直径1mmの血漿取り出し用の貫通穴28を設け
たガラス板26を、陽極接合で貼り付けた。この状態
で、血球分離用チップ30のフィルター受け部32に、
直径12mmに加工したワットマン社のポリサルフォン
製フィルターCyclopore0.8を第2のフィル
ター14としてセットし、その上に内径8mm、厚さ5
mmのポリカーボネート製の血球受け43を取り付け、
図4のようにフレーム44に組み込む。フレーム44も
ポリカーボネート製である。血液受け43には、アドバ
ンテック(Advantec)社のガラスファイバー製
フィルターGA200を、第1のフィルター12として
セットする。このとき、ガラスフィルターをフィルター
受け43の貫通穴43aの直径8mmより大きい直径1
0mmに加工して、第1のフィルター12として圧入す
ることで、血球成分の周辺部からの回り込みを防ぐ。血
球分離用チップ30の裏側のガラス板26の貫通穴28
には、シリコンゴム製の吸着パット46、ポリカーボネ
ート製のチューブ差し込みインターフェイス47を介し
て、シリコンチューブにつながいだ。このシリコンチュ
ーブは、シリンジポンプに接続した。
【0083】製造例2 図5〜図7に示した第2実施形態に係る血球分離用チッ
プ60について、フィルター受け部66の径は8mm、
フィルター受け部66の深さは50μm、貫通穴64の
径は0.7mm、流路68の幅は0.7mm、流路68
の深さは150μmである。これに、直径0.7mmの
貫通穴58を設けたガラス板56を、陽極接合で貼り付
ける。
【0084】この状態で、製造例1と同様に、図4に示
したホルダー40を用いた。すなわち、血球分離用チッ
プ60のフィルター受け部62に、直径8mmに加工し
たワットマン社のポリサルフォン製フィルターCycl
opore0.8を第2のフィルター14としてセット
し、その上に内径6mm、厚さ5mmのポリカーボネー
ト製の血球受け43を取り付け、図4のようにフレーム
44に組み込む。フレーム44もポリカーボネート製で
ある。血液受け43にはアドバンテック社のガラスファ
イバー製フィルターGA200を第1のフィルター12
としてセットする。このとき、ガラスフィルターをフィ
ルター受けの直径6mmより大きい直径8mmに加工し
て、第1のフィルター12として圧入することで、血球
成分の周辺部からの回り込みを防ぐ。血球分離用チップ
60の裏側のガラス板56の貫通穴58は、シリコンゴ
ム製の吸着パット46、ポリカーボネート製のチューブ
差し込みインターフェイス47を介して、シリコンチュ
ーブ(図示せず)につながれている。このシリコンチュ
ーブは、シリンジポンプ(図示せず)に接続されてい
る。
【0085】製造例3 図8及び図9に示した第3実施形態の血球分離用チップ
30aは、大気連通口39と連通流路38を設けた以外
は、製造例1と同じである。
【0086】製造例4 比較例として、フィルターを均一に吸引するための構造
をもたないフィルター受けに、貫通穴が1つだけあるタ
イプの製造法を説明する。
【0087】製造例1、2と同じプロセスで、図10
(a)〜(k)に示すように、表裏面にシリコン酸化膜
82,84が成膜されたシリコン基板80を、加工す
る。そして、また同様に、残ったシリコン酸化膜82,
84をウエットエッチングによりシリコン基板80から
除去する。フィルター受け部80bの径は12mm、フ
ィルター受け部80bの深さは50μm、貫通穴80
a,80eの径は1.0mm、裏の流路80dの幅は
1.0mm、流路80dの深さは200μmである。こ
れに、直径1.0mmの取り出し用の貫通穴を設けたガ
ラス板を、陽極接合で貼り付ける。これを、図4のよう
にフレームに組み込む。フレーム、及び吸引機構は、製
造例1と同様である。
【0088】実施例1 製造例1で作製した血球分離用チップ30で血液の血球
分離を行った。まず、健常者から全血200μlを採血
し、血液受け43にピペッターを用いて滴下した。この
血液のヘマトクリット値を測定したところ、42.9%
であった。この全血の滴下と同時に、チップ30からチ
ューブを介して接続されているシリンジポンプで吸引を
開始した。吸引速度は、100μl毎分に設定した。こ
れにより、46μlの血漿を得ることができ、得られた
血漿量を使用した全血量で除した値である血漿採取効率
は、23%であった。
【0089】実施例2 製造例2で作製した血球分離用チップ60で血液の血球
分離を行った。まず、健常者から全血100μlを採血
し、血液受け43にピペッターを用いて滴下した。実施
例1で使用した血液と同じ被験者の血液を使用したた
め、この血液のヘマトクリット値も、42.9%であ
る。この全血の滴下と同時に、チップ60からチューブ
を介して接続されているシリンジポンプで吸引を開始し
た。吸引速度は50μl毎分に設定した。これにより、
20μlの血漿を得ることができ、得られた血漿量を使
用した全血量で除した値である血漿採取効率は、20%
であった。
【0090】実施例3 製造例3で作製した血球分離用チップ30aで血液の血
球分離を行った。まず、健常者から全血200μlを採
血し、血液受け43にピペッターを用いて滴下した。実
施例1で使用した血液と同じ被験者の血液を使用したた
め、この血液のヘマトクリット値も42.9%である。
この全血の滴下と同時に、チップ30aからチューブを
介して接続されているシリンジポンプで吸引を開始し
た。吸引速度は、100μl毎分に設定した。そして、
実施例1で得られた血漿量と同じ量の血漿が得られた時
点で一度吸引を停止させ、大気連通口39の封止栓39
aを取り去り、流路36を大気連通させた後に吸引を再
開した。この動作により、実施例1では流路36に残存
し、チップ30外に取り出すことのできなかった血漿を
取り出すことができ、実施例1と同量の200μlの5
6μlの血漿を得ることができ、得られた血漿量を使用
した全血量で除した値である血漿採取効率は、28%で
あった。
【0091】比較例1 比較例として、製造例4で作製した血球分離用チップで
血液の血球分離を行った。まず、健常者から全血200
μlを採血し、血液受け43にピペッターを用いて滴下
した。実施例1で使用した血液と同じ被験者の血液を使
用したため、この血液のヘマトクリット値も42.9%
である。この全血の滴下と同時に、チップからチューブ
を介して接続されているシリンジポンプで、吸引を開始
した。吸引速度は50μl毎分に設定した。これによ
り、8μlの血漿を得ることができ、得られた血漿量を
使用した全血量で除した値である血漿採取効率は、4%
であった。
【0092】以上説明した血球分離用チップは、流路を
形成したマイクロチップに血球分離用のフィルターを組
み込めるようにしたことにより、少量の血液から効率良
く血漿や血清などの成分を得ることができ、採血量が少
なく済むため患者の負担を小さくすることができる。ま
た、混合、反応、検出の各機能をもったマイクロチップ
と組み合わせることで、小型の血液検査装置の構築が可
能となり、同一の作製工程でマイクロチップを作製すれ
ばコストダウンにも有効である。
【0093】なお、上述した具体的実施形態には以下の
構成を有する発明が含まれている。 (1) 流路の幅が50μm〜2mmであり、流路の深
さが20μm〜1mmであることを特徴とする、血球分
離用チップ。 (2) フィルター受け部は、流路を介して吸引される
ことを特徴とする、血球分離用チップ。 (3) 大気連通口を封止する封止部材を備えたことを
特徴とする、血球分離用チップ。
【0094】なお、本発明は、上記実施形態や実施例に
限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能
である。
【0095】例えば、血球分離用チップは、上記とは別
の製造方法で作製してもよい。また、樹脂等の別の材料
を用いてもよい。
【0096】また、吸引することなく、血球分離を行っ
てもよい。血球分離用チップのフィルター受け部に連通
する流路は、長くても、短くてもよい。例えば、貫通穴
34,64のみの短い流路しかない構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る血球分離用チッ
プのシリコン基板の製造方法の説明図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る血球分離用チッ
プを上から見た斜視図である。
【図3】 図2の血球分離用チップを下から見た斜視図
である。
【図4】 図2及び図3の血球分離用チップの使用方法
の説明図である。
【図5】 本発明の第2実施形態に係る血球分離用チッ
プのシリコン基板の製造方法の説明図である。
【図6】 本発明の第2実施形態に係る血球分離用チッ
プを上から見た斜視図である。
【図7】 図6の血球分離用チップを下から見た斜視図
である。
【図8】 本発明の第3実施形態に係る血球分離用チッ
プを上から見た斜視図である。
【図9】 図8の血球分離用チップを下から見た斜視図
である。
【図10】 比較例の血球分離用チップのシリコン基板
の製造方法の説明図である。
【図11】 本発明の第4実施形態に係る血球分離用チ
ップの断面図である。
【図12】 本発明の第5実施形態に係る血球分離用チ
ップの斜視図である。
【符号の説明】
30 血液分離用チップ 32 フィルター受け部 33a 第1溝 33b 第2溝 34 流路 39 大気連通口 60 血液分離用チップ 62 フィルター受け部 64 貫通穴 68 流路 100 血液分離用チップ 132 フィルター受け部 136 流路 200 血液分離用チップ 216a フィルター受け部 214x,216x 大気連通口
フロントページの続き (72)発明者 藤原 利光 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 山下 重夫 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2G045 BA10 BA13 BB04 BB05 CA25 HA06 HA14 JA07 2G052 AA30 AD29 BA14 CA12 CA39 CA40 EA03 EA11 EA14 EC14 FD06 JA04 JA07 JA11 JA13 JA16 JA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液中の血球を除去するフィルターが組
    み込まれるフィルター受け部と、該フィルター受け部に
    連通する流路とを備えたことを特徴とする、血球分離用
    チップ。
  2. 【請求項2】 上記フィルター受け部の底面には、 上記底面の中心に形成され、上記流路に連通する開口
    と、 上記開口から放射状に形成された複数の第1溝と、 上記開口を中心に同心円状に形成された複数の第2溝と
    を含むことを特徴とする、請求項1記載の血球分離用チ
    ップ。
  3. 【請求項3】 上記フィルター受け部の底面には、上記
    流路に連通する複数の開口が形成されたことを特徴とす
    る、請求項1記載の血球分離用チップ。
  4. 【請求項4】 上記流路と外部とを連通する大気連通口
    を備えたことを特徴とする、請求項1記載の血球分離用
    チップ。
  5. 【請求項5】 上記フィルター受け部に、フィルターが
    組み込まれたことを特徴とする、請求項1記載の血球分
    離用チップ。
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