JPH06181364A - 面発光型半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents
面発光型半導体レーザおよびその製造方法Info
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- JPH06181364A JPH06181364A JP4455793A JP4455793A JPH06181364A JP H06181364 A JPH06181364 A JP H06181364A JP 4455793 A JP4455793 A JP 4455793A JP 4455793 A JP4455793 A JP 4455793A JP H06181364 A JPH06181364 A JP H06181364A
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Abstract
VI族化合物半導体エピタキシャル層で埋め込まれ、光
出射側反射ミラーが、III−V族化合物半導体からな
る第1の層と、該第1の層と屈折率の異なるIII−V
族化合物半導体からなる第2の層とを交互に積層し、該
第2の層上に光出射口を設けたリング状金属電極を形成
し、かつ該光出射口上に誘電体からなる第3の層と、該
第3の層と屈折率の異なる誘電体からなる第4の層とを
交互に積層して構成される複合型多層膜ミラーから構成
されている。 【効果】 電極下の共振器の反射率を増加させることが
可能となり、これにより共振器内の光の多重反射の効率
が落ちないので、高効率な面発光型半導体レーザを提供
することができる。
Description
ザ光を発振する面発光型半導体レーザおよびその製造方
法に関する。
て、II−VI族化合物半導体で光共振器を埋め込んだ
面発光型の半導体レーザを提案している。
13に示したように、先ず、(702)n型GaAs基板に
(703) n型GaAsバッファ層、(704) 分布反射型多層
膜ミラー、(705) n型Al0.4 Ga0.6 Asクラッド
層、(706) p型GaAs活性層、(707)p型Al0.4 G
a0.6 Asクラッド層および(708) p型Al0.1 Ga
0.9 Asコンタクト層を順次成長させ、その後、(707)
p型Al0.4 Ga0.6 Asクラッド層および(708) p型
Al0.1 Ga0.9 Asコンタクト層を円柱状の領域を残
して垂直にエッチングし、さらに、この円柱状領域の周
囲に(709) ZnS0.06Se0.94を形成して埋め込み、し
かる後に、(708) p型Al0.1 Ga0.9 Asコンタクト
層の上面の、円柱径よりもやや小さい領域に(711) 誘電
体多層膜ミラーを蒸着し、最後に(710) p型オーミック
電極、(701) n型オーミック電極を形成することにより
構成されている。埋め込み層に用いた(709) ZnS0.06
Se0.94層は高抵抗かつ低屈折率であるため、電流およ
び光の閉じ込めが効率よく行われ、高性能な面発光型半
導体レーザとなる。
は、図13に示すように、電流を活性層に注入するため
のp型オーミック電極が光共振器の上にリング状に形成
される。そして、このリング状の(710) p型オーミック
電極の存在により、以下のような2つの問題が生じるこ
とが判明した。
射率は、光が出射する側の(711) 誘電体多層膜ミラーの
反射率よりも小さい。従って、(710) p型オーミック電
極下での光共振器内部では光の多重反射の効率が下がっ
てしまうという事態が生じる。そして、かかる事態を解
決するためには、(708) p型Al0.1 Ga0.9 Asコン
タクト層と(710) p型オーミック電極とが接触する部分
の面積を小さくする必要がある。ところが、この部分の
接触面積を小さくすると、今度は、接触不良等を原因と
して(710) p型オーミック電極と(708) p型Al0.1 G
a0.9 Asコンタクト層との間の接触抵抗が極めて高く
なり、この部分の抵抗により発生する熱が極めて大きな
ものとなってしまう。この結果、供給される電力がこの
部分で消費されてしまい、光共振器内での効率の低下、
入力電流対光出力特性の更なる向上が図れない等の新た
な問題が生じた。更に、かかる熱の発生は信頼性の上で
も好ましいものではない。
在により、図14に示すような複数の定在波の発生を原
因とする効率の低下という問題も生じた。
長が小さいため、1つの波長の定在波しか作り出すこと
しかできない。そのため素子の体積を全て有効にレーザ
共振器として機能させるには光共振器内での定在波の波
長が一様である必要がある。
誘電体と(14)半導体の界面、(12)金属と(14)半導体の界
面とでは光の境界条件が異なる。これは、境界面での反
射光の位相のずれ方の違いによる。半導体中を進行して
きた光が屈折率の小さい誘電体界面で反射するとき、界
面での反射波の位相が入射波の位相と同じになるため、
定在波の腹は境界面に形成されることになる。一方、金
属界面で反射するときは、反射波の位相が変化(0〜π
の間のある値)するので、疑似的に金属内部で光が反射
したように見える(仮想反射面)。その結果、定在波の
腹は境界面部にできないことになる。
導体レーザのように、リング状の(710) p型オーミック
電極を用いた構造では、電極下に生じる定在波と(711)
誘電体多層膜ミラーの下に生じる定在波ではその状態が
異なるので共振波長が一致しない。よって共振器の体積
のうちリング状の(710) p型オーミック電極の下にある
部分は、図14(c)に示すように、レーザ共振器とし
て役立っていないことになる。これは大きな無効電流を
発生させ、また発熱源ともなり、しきい値電流上昇、光
共振器内での効率の低下、温度特性悪化を引き起こして
いる。
あり、この目的とするところは、高効率かつ信頼性の高
い面発光型半導体レーザおよびこれを簡単な工程で作製
できる製造方法を提供するものである。
するため、請求項1の発明は、基板に垂直な方向に光を
出射する面発光型半導体レーザにおいて、一対の反射ミ
ラーとそれらの間の複数層の半導体層とを有し、前記半
導体層のうちの少なくとも1層が1本または複数本の柱
状に形成されている光共振器と、柱状の前記半導体層の
周囲に埋め込まれたII−VI族化合物半導体エピタキ
シャル層と、を含み、前記反射ミラーのうちの光出射側
反射ミラーは、III−V族化合物半導体からなる第1
の層と、該第1の層と屈折率の異なるIII−V族化合
物半導体からなる第2の層とを交互に積層し、該第2の
層上に光出射口を設けた金属電極を形成し、かつ該光出
射口上に誘電体からなる第3の層と、該第3の層と屈折
率の異なる誘電体からなる第4の層とを交互に積層して
構成される複合型多層膜反射ミラーであることを特徴と
する。
向に光を出射する面発光型半導体レーザの製造方法にお
いて、半導体もしくは誘電体からなる基板上に、光共振
器を構成する一対の反射ミラーおよびそれらの間の少な
くとも1層の半導体層を有機金属気相成長法もしくは分
子線エピタキシャル成長法により形成する工程と、前記
半導体層上にフォトレジストマスクを形成し、前記半導
体層のうちの少なくとも1層を前記フォトレジストマス
クを用いてエッチングして、1本または複数本の柱状に
形成する工程と、前記柱状の半導体層の周囲にII−V
I族化合物半導体をエピタキシャル成長させて埋め込み
層を形成する工程と、を含み、前記反射ミラーのうちの
光出射側反射ミラーは、基板から連続的にIII−V族
化合物半導体からなる第1の層と、該第1の層と屈折率
の異なるIII−V族化合物半導体からなる第2の層を
交互に積層成長させたのち、該第2の層上に光出射口を
設けた金属電極を形成し、かつ該光出射口上に誘電体か
らなる第3の層と、該第3の層と屈折率の異なる誘電体
からなる第4の層とを交互に積層させることを特徴とす
る。
半導体エピタキシャル層は、II族有機化合物およびV
I族有機化合物からなる付加体と、VI族水素化合物と
を原料として有機金属化学気相成長法により形成される
ことが望ましい。
向に光を出射する面発光型半導体レーザにおいて、一対
の反射ミラーとそれらの間の複数層の半導体層とを有
し、前記半導体層のうちの少なくとも1層が1本または
複数本の柱状に形成されている光共振器と、柱状の前記
半導体層の周囲に埋め込まれたII−VI族化合物半導
体エピタキシャル層と、前記半導体層上に形成され光出
射口を有する金属電極と、少なくとも前記光出射口内に
設けられた位相シフト層と、を含み、前記位相シフト層
の材質は、発振周波数に対する吸収係数が少なく、位相
シフト層との境界に接する前記半導体層と略等しい屈折
率をもつ材質であることを特徴とする。
向に光を出射する面発光型半導体レーザにおいて、一対
の反射ミラーとそれらの間の複数層の半導体層とを有
し、前記半導体層のうちの少なくとも1層が1本または
複数本の柱状に形成されている光共振器と、柱状の前記
半導体層の周囲に埋め込まれたII−VI族化合物半導
体エピタキシャル層と、前記半導体層上に形成され光出
射口を有する金属電極と、少なくとも前記光出射口内に
設けられた位相シフト層と、を含み、前記位相シフト層
の膜厚は、前記光出射口の下において発生する定在波の
波長を前記金属電極の下において発生する定在波の波長
と略等しくなる厚さに設定されていることを特徴とす
る。
の位相シフト層に連続的に誘電体材料からなる光出射側
の反射ミラーを形成できる誘電体材料であることが好ま
しい。
導体層を連続的に再成長させて形成できる前記半導体層
と同一材料であってもよい。
共振器の表面の少なくとも光出射口内に塗布形成できる
有機材料であってもよい。
よれば、光出射側の反射ミラーを光共振器径と同じ大き
さの半導体多層膜と金属電極、および光出射口を覆う誘
電体多層膜ミラーで構成することにより、電極下に半導
体多層膜ミラーが存在するため、電極下の光共振器の反
射率を増加させることが可能となり、これにより光共振
器内の効率が落ちないので、高効率な面発光型半導体レ
ーザを提供することができる。
いては、光出射側の反射ミラーのうち、半導体多層膜ミ
ラーは、光共振器を構成する活性層などといっしょに基
板から連続して結晶成長可能であることから、作製が極
めて簡単であり、非常に安定に、再現性よく上記の面発
光型半導体レーザを実施できる製造方法である。
半導体レーザによれば、金属電極の光出射口内には位相
シフト層が設けられており、これにより、金属電極の下
と光出射口の下に発生する定在波の波長を略等しくでき
る。従って、光共振器内に発生する定在波を一様にで
き、光共振器内の全ての領域を有効なレーザ共振器とし
て機能させることができるため、高効率な面発光型半導
体レーザを提供することができる。
て説明する。 (1)実施例1〜3 実施例1〜3は、光出射側の反射ミラーを、半導体多層
膜と金属電極、および光出射口を覆う誘電体多層膜ミラ
ーで構成した場合の実施例である。これらの実施例で
は、p型オーミック電極の下に、分布反射型多層膜ミラ
ーが配置されるため、電極下の光共振器の反射率を増加
させることが可能となり、高効率な面発光型半導体レー
ザを提供することができる。 (a)実施例1 図1は本発明の第1の実施例における(100) 半導体レー
ザの発光部の断面を示す斜視図であり、また、図2
(a)〜(f)は当該実施例における半導体レーザの製
造工程を示す断面図である。
ザの構成および製造工程について、図2(a)〜(f)
に従って説明する。
03) n型GaAsバッファ層を形成し、さらに、n型A
l0.7 Ga0.3 As層とn型Al0.1 Ga0.9 As層か
らなり波長870nm付近の光に対し98%以上の反射
率を持つ30ペアの(104) 分布反射型多層膜ミラーを形
成する。
クラッド層、(106) p型GaAs活性層、(107) p型A
l0.4 Ga0.6 Asクラッド層、そして、p型Al0.7
Ga0.3 As層とp型Al0.1 Ga0.9 As層からなり
波長870nm付近の光に対し75%以上の反射率を持
つ5ペアの(114) 分布反射型多層膜ミラーと(108) p型
Al0.1 Ga0.9 Asコンタクト層を、順次、MOCV
D法でエピタキシャル成長させる(図2(a))。この
とき、本実施例では、成長温度を700℃とし、成長圧
力を150Torrとし、III族原料としてはTMG
a(トリメチルガリウム)およびTMAI(トリメチル
アルミニウム)の有機金属を、V族原料としてはAsH
3 を、n型ドーパントとしてはH2 Seを、p型ドーパ
ントとしてはDEZn(ジエチルジンク)を、それぞれ
用いる。
によって、表面に(112) SiO2 層を形成し、さらに、
反応性イオンビームエッチング法(以下、「RIBE
法」と記す)により、(113) レジストで覆われた柱状の
発光部を残して、(107) p型Al0.4 Ga0.6 Asクラ
ッド層の途中まで、エッチングを行う(図2
((b))。この際、本実施例では、エッチングガスと
しては塩素とアルゴンの混合ガスを用いることとし、ガ
ス圧を1×10-3Torrとし、引出し電圧を400V
とする。ここで、(107) p型Al0.4 Ga0.6 Asクラ
ッド層の途中までしかエッチングしないのは、活性層の
水平方向の注入キャリアと光を閉じ込めるための構造
を、リブ導波路型の屈折率導波構造とするためである。
Asクラッド層上に、埋め込み層を形成する。このため
に、本実施例では、まず、(113) レジストを取り除き、
次に、MBE法域はMOCVD法などにより、(109) Z
nS0.06Se0.94層を埋め込み成長させる(図2
(c))。
メチル亜鉛とジメチルセレンの付加体)とH2 Se(セ
レン化水素)を原料に用いたMOCVD法で成長温度2
75℃、成長圧力70Torrで埋め込み成長を行っ
た。
て、(108) コンタクト層の表面に発光部の径よりもやや
小さい領域を(113) レジストで形成する(図2
(d))。
ク電極を蒸着し、リフトオフ法を用いて、発光部表面に
出射口を開ける(図2(e))。
のない発光部の上を覆うように2ペアの(111) SiO2
/a−Si誘電体多層膜ミラーを電子ビーム蒸着により
形成し、さらに(102) n型GaAs基板側に(101) n型
オーミック電極を蒸着する(図2(f))。そして、最
後に、N2 雰囲気中で、400℃のアロイングを行う。
光型半導体レーザは、埋め込みに用いたZnS0.06Se
0.94層がIGΩ以上の抵抗を有し、(109) 埋め込み層へ
の注入電流の漏れが起こらないため、極めて有効な電流
狭窄が達成される。また、(109) 埋め込み層は多層構造
にする必要が無いため容易に成長させることができ、バ
ッチ間の再現性も高い。
路構造となるので、ZnS0.06Se0.94層の下方の活性
層と共振器部の活性層の屈折率差が大きくなり、有効な
光閉じ込めも同時に達成される。
合物半導体がII族有機化合物およびVI族有機化合物
からなる付加体とVI族水素化物とを原料とすることに
より、従来と比較して非常に低い温度で埋め込み層を形
成することが可能となる。したがって、埋め込み層を形
成する際の熱によって共振器を形成する各層の結晶性が
悪化することを防止でき、同時に、結晶性に優れ、十分
な均一性を有する埋め込み層を得ることができる。II
族原料とVI族原料とを使用して一般の手法でMOCV
D法を実施すると、埋め込み層を形成する際の温度が非
常に高温(600℃以上)となる。このため、このとき
の熱によって、共振器を形成する各層に転移や欠陥が生
じて結晶性が悪化すること、これらの各層と埋め込み層
との界面で相互拡散が生じてしまうこと、また、埋め込
み層自体の結晶性が悪く、十分な均一性を得ることがで
きないことなどの幾つかの問題があった。しかし、前記
付加体およびVI族水素化物を用いることにより、MO
CVDにおける温度を500℃以下、好ましくは300
℃以下と低くすることができ、これらの問題を解消する
ことができた。
うに、光出射側の反射ミラーは、(110) p型オーミック
電極の下に半導体多層膜ミラーからなる(114) 分布反射
型多層膜ミラーが配置されるような構成となっている。
従って、電極下の光共振器の反射率を増加させることが
可能となり、高効率な面発光型半導体レーザを提供する
ことができる。そして、これにより、(110) p型オーミ
ック電極と半導体層との接触面積を大きくすることが可
能となるため、この部分での抵抗を少なくすることがで
きる。この結果、この部分での熱の発生を抑えることが
でき、半導体レーザの高効率化、信頼性の向上を図るこ
とができる。
射側の反射ミラーのうち、(114) 分布反射型多層膜ミラ
ーは、光共振器を構成する活性層などといっしょに基板
から連続して結晶成長可能である。従って、作製が極め
て簡単であり、非常に安定に、再現性よく面発光型半導
体レーザを提供でき、信頼性、歩留まり等を向上させる
ことができる。
ーの反射率は、半導体多層膜ミラーからなる(114) 分布
反射型多層膜ミラーと(111) 誘電体多層膜ミラーが合わ
さることにより、発振波長870nmで96%以上とす
ることができる。
膜ミラーからなる(114) 分布反射型多層膜ミラーと、(1
11) 誘電体多層膜ミラーで構成したのは、すべて半導体
多層膜ミラーにすると96%以上の反射率を得るために
は40層以上の半導体層を制御よく形成する必要があ
り、また、40層以上の半導体層の垂直方向の電気抵抗
は非常に大きくなり、面発光半導体レーザ自体の素子抵
抗を大きくしてしまう問題が発生したためである。 (b)実施例2 図3は本発明の第2の実施例における半導体レーザ(20
0) の発光部の断面を示す斜視図であり、また、図4
(a)〜(f)は当該実施例における半導体レーザ(20
0) の製造工程を示す断面図である。
を(208) p型Al0.1 Ga0.9 Asコンタクト層から(2
05) n型Al0.4 Ga0.6 Asクラッド層の一部までを
柱状に形成した点で、上述の実施例1と異なる。
いて、図4(a)〜(f)にしたがって説明する。
03) n型GaAsバッファ層を形成し、さらに、n型A
lAs層とn型Al0.1 Ga0.9 As層からなり波長8
70nm付近の光に対し98%以上の反射率を持つ30
ペアの(204) 分布半導体多層膜ミラーを形成する。続い
て、(205) n型Al0.4 Ga0.6 Asクラッド層、(20
6) p型GaAs活性層、(207) p型Al0.4 Ga0.6
Asクラッド層と成長させ、さらに、p型AlAs層と
p型Al0.1 Ga0.9 As層からなり波長870nm付
近の光に対し75%以上の反射率を持つ5ペアの(214)
分布反射型多層膜ミラーを形成し、その上に(208) p型
Al0.1 Ga0.9 Asコンタクト層を、順次、MOCV
D法でエピタキシャル成長させる(図4(a))。この
とき、本実施例では、成長温度を700℃とし、成長圧
力を150Torrとし、III族原料としてはTMG
a(トリメチルガリウム)およびTMAI(トリメチル
アルミニウム)の有機金属を、V族原料としてはAsH
3 を、n型ドーパントとしてはH2 Seを、p型ドーパ
ントとしてはDEZn(ジエチルジンク)を、それぞれ
用いる。
膜ミラーの形成においては、層形成中に(204) 分布反射
型多層膜ミラーではH2 Se供給量を、また(214) 分布
反射型多層膜ミラーではDEZn供給量を制御すること
により、層の界面近傍のドーパント濃度を高める。
で覆われた柱状の発光部を残して、(205) n型Al0.4.
Ga0.6 Asクラッド層の途中まで、エッチングを行う
(図4(b))。この際、本実施例では、エッチングガ
スとしては塩素とアルゴンの混合ガスを用いることと
し、ガス圧を1×10-3Torrとし、引出し電圧を40
0Vとする。
み層を形成する。このために、本実施例では、まず、(2
13) レジストを取り除き、次に、MBE法或はMOCV
D法などにより、(209) ZnS0.06Se0.94層を埋め込
み成長させる(図4(c))。
て、(208) コンタクト層の表面に発光部の径よりもやや
小さい領域をレジストで形成する(図4(d))。
ミック電極を蒸着し、リフトオフ法を用いて、発光部表
面に出射口を開ける(図4(e))。
の(211) SiO2 /a−Si誘電体多層膜ミラーを電子
ビーム蒸着により形成する。さらに(202) n型GaAs
基板側に(201) n型オーミック電極を蒸着する(図4
(f))。そして、最後に、N2 雰囲気中で、400℃
のアロイングを行う。
埋め込み構造を持つ(200) 面発光半導体レーザを得るこ
とができる。
光半導体レーザにおいても、埋め込みに用いたZnS
0.06Se0.94層がIGΩ以上の抵抗を有し、(209) 埋め
込み層への注入電流の漏れが起こらないため、極めて有
効な電流狭窄が達成される。また、(209) 埋め込み層は
多層構造にする必要が無いため容易に成長させることが
でき、バッチ間の再現性も高い。さらに、GaAsに比
べ屈折率が十分に小さいZnS0.06Se0.94層を用い、
(206) 活性層を埋め込んだ埋め込み型の屈折率導波路構
造により、より効果的な光の閉じ込めが実現される。
ミラーを構成する層の界面近傍のキャリア濃度を高めて
いるため、伝導帯の障壁が薄くなり、電子がトンネル伝
導しやすくなり、また価電子帯のバンド急峻性もなだら
かになるため、正孔も電導しやすくなるため、多層膜に
垂直な方向の電気抵抗が小さい。
濃度を高めているのは層の界面近傍のみであることか
ら、高濃度ドーピングによる膜質の悪化はない。 (c)実施例3 図5は本発明の第3の実施例における半導体レーザ(30
0) の発光部の断面を示す斜視図であり、図6(a)〜
(f)は当該実施例における半導体レーザ(300)の製造
工程を示す断面図である。
p型Al0.5 Ga0.5 Asクラッド層を、互いに分離溝
で分離された複数の柱状部で発光部を形成した点で、上
述の実施例1および実施例2と異なる。
いて図6(a)〜(f)にしたがって説明する。
03) n型GaAsバッファ層を形成し、さらに、n型A
l0.9 Ga0.1 As層とn型Al0.2 Ga0.8 As層か
らなり波長780nmを中心に±30nmの光に対して
98%以上の反射率を持つ25ペアの(304) 半導体多層
膜ミラーを形成する。続いて、(305) n型Al0.5 Ga
0.5 Asクラッド層、(306) p型Al0.13Ga0.87As
活性層、(307) p型Al0.5 Ga0.5 Asクラッド層、
そして、p型Al0.9 Ga0.1 As層とp型Al0.2 G
a0.8 As層からなり波長780nm付近の光に対し7
5%以上の反射率を持つ5ペアの(315) 分布反射型多層
膜ミラーと(308) p型Al0.15Ga0.85Asコンタクト
層を順次MOCVD法でエピタキシャル成長させる(図
6(a))。本実施例では、このときの成長条件を、成
長温度を720℃、成長圧力150Torrとするとと
もに、III族原料にはTMGa(トリメチルガリウ
ム)およびTMAI(トリメチルアルミニウム)の有機
金属を、V族原料にはAsH3 、n型ドーパントにTM
Si(テトラメチルシラン)、p型ドーパントにDEZ
n(ジエチルジンク)を、それぞれ用いる。
に、成長表面に紫外光を断続的に照射し、ミラーを形成
しているn型Al0.9 Ga0.1 As層とn型Al0.2 G
a0.8As層の界面近傍のキャリア濃度を上げて、(304)
半導体多層膜ミラーの抵抗を低減している。
2) SiO2 層を形成し、さらにその上にフォトレジス
トを塗布、フォトリソグラフィー工程を施し、必要なパ
ターンを作製する。その際、レジストパターンの側面が
基板面に対して、垂直になるようなパターン作製条件で
行ない、作製後は、側面のだれの原因となる温度加熱を
行なわない。
CF4 ガスをエッチングガスにした反応性イオンエッチ
ング(RIE)を行い(312) SiO2 層を除去する。以
上のようにして、必要なパターン形状を持ちながら、更
に基板に対して垂直な側面を持った(313) レジストと(3
12) SiO2 層によるパターンが作成できる(図6
(b))。
レジストをマスクにして、RIBE法を用いて、柱状の
発光部を残してエッチングを行う。この時、発光部を形
成する複数の柱状部の間は(307) p型Al0.5 Ga0.5
As クラッド層の途中まで、エッチングを行う(図6
(c))。この際、本実施例では、エッチングガスには
塩素とアルゴンの混合ガスを用い、ガス圧力5×10-4
Torr、プラズマ引出し電圧400V、エッチング試
料上でのイオン電流密度400μA/cm2 、試料温度
を20℃に保って行うこととする。
0.5 Asクラッド層の途中までしかエッチングしないの
は、活性層の水平方向の注入キャリアと光の閉じ込め
を、屈折率導波型のリブ導波路構造にして、活性層内の
光の一部を活性層水平方向に伝達できるようにするため
である。
(313) レジストを使用し、さらに、エッチング方法とし
てエッチング試料に対して垂直にイオンをビーム状に照
射してエッチングを行なうRIBE法を用いることによ
り、近接した(320) 発光部を、基板に垂直な(314) 分離
溝で分離させることができるとともに、面発光型半導体
レーザの特性向上に必要な垂直光発振器を作製すること
が可能となっている。
Asクラッド層上に、埋め込み層を形成する。このため
に、本実施例では、まず(313) レジストを取り除き、次
に、MBE法あるいはMOCVD法などにより、(309)
ZnS0.06Se0.94層を埋め込み成長させる(図6
(d))。
きた多結晶状のZnSSeを除去し、続いて、(303) コ
ンタクト層の表面に発光部の径よりやや小さい領域をレ
ジストで形成する。この表面に(310) p型オーミック電
極を蒸着し、リフトオフ法を用いて、発光部表面に出射
口を開ける(図6(e))。ここで、出射側の(310)p
型オーミック電極は、各(320) 発光部の各(308) コンタ
クト層に導通するように形成される。
の(311) SiO2 /a−Si誘電体多層膜ミラーを電子
ビーム蒸着により形成する。さらに(302) n型GaAs
基板側に(301) n型オーミック電極を蒸着する(図6
(f))。そして、最後に、N2 雰囲気中で、400℃
のアロイングを行う。
はZnS0.06Se0.94で埋め込んだ(314) 分離溝上にも
(311) 誘電体多層膜ミラーを作製することとしたので、
発光部に挾まれた領域にも垂直共振器構造が形成され、
したがって、(314) 分離溝にもれた光も有効にレーザ発
振に寄与し、また、漏れた光を利用するので、(320)発
光部の位相に同期した発光となる。
発光部を持った(300) 面発光型半導体レーザを得ること
ができる。
光半導体レーザにおいても、埋め込みに用いたZnS
0.06Se0.94層がIGΩ以上の抵抗を有し、(309) 埋め
込み層への注入電流の漏れが起こらないため、極めて有
効な電流狭窄が達成される。また、(209) 埋め込み層は
多層構造にする必要がないため容易に成長させることが
でき、バッチ間の再現性も高い。また、この面発光半導
体レーザはリブ導波路構造となるので、ZnS0.06Se
0.94層の下方の活性層と共振器部の活性層の屈折率差が
大きくなり、有効な光閉じ込めも同時に達成される。
ザではZnS0.06Se0.94で埋め込んだ(314) 分離溝上
にも(311) 誘電体多層膜ミラーを作成することとしたの
で、発光部に挾まれた領域にも垂直共振器構造が形成さ
れ、従って、(314) 分離溝に漏れた光も有効にレーザ発
振に寄与し、また漏れた光を利用するので(320) 発光部
の位相が同期した発光となる。 (2)実施例4〜6 実施例4〜6は、図7(a)に示すように、(431) 光出
射口に(430) 位相シフト層を設けた実施例である。
の(430) 位相シフト層を設け、その上に(411) 誘電体多
層膜ミラーを形成することにより、(431) 光出射口の下
に発生する定在波の実効共振器長を変化させ、(411) 誘
電体多層膜ミラーの反射面を、(410) p型オーミック電
極の内部の(16)仮想反射面と同じ位置にする。
31) 光出射口の下に発生する定在波の波長λ1 と、(41
0) p型オーミック電極の下に発生する定在波の波長λ
2 が等しくなるため、波光共振器内に生じる定在波を素
子内で一様にすることができ、素子体積の全てを有効に
レーザ共振器として機能させることが可能となる。
ては、発振波長に対してほぼ透明であること、屈折率が
半導体に近い材質であることが必要である。半導体界面
との境界面での反射の影響を無視できることが望ましい
からである。
体レーザを提供するためには、(430)位相シフト層の作製
の際に半導体表面にダメージを与えないような形成方法
を用いることが好ましい。このためには、200℃以下
の低温で位相シフト層を形成でき、レジストを用いたリ
フトオフ法を用いることができるプロセスが望まれる。 (a)実施例4 本実施例は、位相シフト層の材質として、誘電体材料、
例えばアモルファスシリコン(以下、a−Siと称す
る)を用いた場合の実施例であり、図8(a)〜(e)
には、本実施例に係る半導体レーザの製造工程の断面図
が示される。
導体多層膜ミラーからなる(204) 分布反射型多層膜ミラ
ーを設ける代わりに、位相シフト層を設けて、リング状
のp型オーミック電極の存在により生じる問題点を解決
するものである。従って、図8には、図4(e)に示す
p型オーミック電極を蒸着し光出射口を開けた後の工程
のみが示されており、その前の工程は省略している。
いて、図8(a)〜(e)にしたがって説明する。
し(431) 光出射口を開けた後(図8(a))、(433) レ
ジストで、位相シフト層を形成する以外の部分に、(43
1) 光出射口が露出するようにパターンを形成する(図
8(b))。
iを、所定の膜厚dの厚さにEB蒸着法等を用いて蒸着
する(図8(c))。即ち、この後に形成する(411) 誘
電体多層膜ミラーの反射面が、(410) p型オーミック電
極の内部の仮想反射面と同じ位置になるような膜厚の(4
30) 位相シフト層を形成する。この場合、同図に示すよ
うに、半導体層およびp型オーミック電極の上のみなら
ず、(433) レジストの上にもa−Siが蒸着されること
となる。
的に4ペアの(411) SiO2 /a−Si誘電体多層膜ミ
ラーを蒸着する(図8(d))。このように本実施例で
は、位相シフト層と誘電体多層膜ミラーを同じ炉内で連
続して形成できるため、レーザー特性、プロセスの歩留
まり、信頼性の向上等を図ることができる。
動を加えてリフトオフする。即ち、(433) レジストおよ
び、このレジストの上に堆積された(430) 位相シフト
層、(411) 誘電体多層膜ミラーをリフトオフにより除去
し、その後、(402) n型GaAs基板側に(401) n型オ
ーミック電極を蒸着する(図8(e))。最後に、N2
雰囲気下で、400℃のアロイングを行う。
に、(431) 光出射口の上に、(430)位相シフト層と(411)
誘電体多層膜ミラーとがサンドウイッチされた構造の
上部反射ミラーを形成することができる。なお、この場
合、(430) 位相シフト層は、少なくとも(431) 光出射口
内にあればよく、同図に示すように、(410) p型オーミ
ック電極を覆うような構造であってもよいし、覆わずに
(431) 光出射口内にのみ存在する構造であってもよい。
の材質として、a−Siを使用している。a−Siの屈
折率は、(430) 位相シフト層の下に形成される(408) p
型Al0.15Ga0.85Asコンタクト層の屈折率と比較的
近い。また、a−Siは、780nm付近で光吸収が少
し存在するが、それ以外の領域、例えば870nm付近
での光吸収係数が少ない。従って、この領域での発振周
波数をもつ半導体レーザに使用される位相シフト層の材
質として好適なものとなる。
とで、前記したように、(430) 位相シフト層の形成に連
続して、同じ炉内で(411) 誘電体多層膜ミラーを形成で
きるので、プロセスが複雑にならず工程が少なく、簡易
な製造方法を得ることができ、また、信頼性、レーザ特
性の向上等を図ることができる。
ト層は、室温で形成できるため、レジストマスクを用い
たリフトオフ法によるパターニングが可能となる。従っ
て、ドライエッチング等の手法を用いてパターニングす
る場合に比べて、半導体レーザの表面がエッチング中に
ダメージを受けにくく、また、工程を簡易にすることが
できる等の有利点がある。
る誘電体材料としては、a−Siに限らず、SixN
y、TiO2 、 CeO2 、ZnSSe、GaAs、C
dS等の各種の誘電体材料を使用することができる。
2 は、前記したa−Siと同様に、幅広い範囲で光吸収
係数が少なく、また、位相シフト層の下に形成される(4
08)p型Al0.15Ga0.85Asコンタクト層と屈折率が
比較的近い。従って、本実施例の位相シフト層として好
適なものとなる。また、200℃以下の温度にて成長さ
せることが可能であるため、前記したリフトオフ法を用
いてパターニングすることができ、半導体レーザの表面
がダメージを受けにくいという有利点をもっている。
Sは、200℃以下の温度にて成長させることが難し
い。従って、成長の際に(433) レジストが変形してしま
い、リフトオフ法を用いてパターニングすることは困難
である。しかし、これらの誘電体材料は前記のa−Si
に比べて、より幅広い範囲で光吸収係数が少なく、例え
ば780nmにおいての光吸収がほとんどない点で有利
点をもつ。
に際して、リフトオフ法を用いることができない誘電体
材料に対しては、図9(a)〜(e)に示す製造工程に
より、ドライエッチング法を用いて所望のパターニング
を行う。
し(431) 光出射口を開けた後(図9(a))、MOCV
D法、MBE法を用いて、ZnSSe、GaAs等から
なる(430) 位相シフト層を、所定の膜厚dの厚さになる
ように半導体レーザの表面の全面に形成する(図9
(b))。
領域に、(435) レジストを形成する(図9(c))。
30) 位相シフト層をエッチングする(図9(d))。
後、半導体レーザの全面に4ペアの(411) SiO2 /a
−Si誘電体多層膜ミラーを蒸着する(図9(e))。
動を加えてリフトオフし、その後、(402) n型GaAs
基板側に(401) n型オーミック電極を蒸着する(図9
(f))。最後に、N2 雰囲気下で、400℃のアロイ
ングを行う。 (b)実施例5 本実施例は、MBE法、MOCVD法等を用いて、半導
体層を再成長させて位相シフト層を形成した場合の実施
例であり、図10(a)〜(c)には、本実施例に係る
半導体レーザの製造工程の断面図が示される。
は、p型オーミック電極を蒸着し光出射口を開けた後の
工程のみが示されており、その前の工程は省略されてい
る。
いて説明する。
ック電極を形成し、(531) 光出射口を開けた後(図10
(a))、MBE法、MOCVD法などを用いて半導体
層を再成長させ、所望の膜厚dになるように(530) 位相
シフト層を形成する(図10(b))。即ち、比較的低
温、例えば400℃以下で半導体層が成長可能な結晶方
法を用いて、光共振器表面に、(508) p型Al0.15Ga
0.85Asコンタクト層と同じ組成の半導体層を形成し、
これを(530) 位相シフト層とする。
に、2ペアの(511) SiO2 /a−Si誘電体多層膜ミ
ラーを電子ビーム蒸着により形成する。さらに(502) n
型GaAs基板側に(501) n型オーミック電極を蒸着す
る(図10(c))。そして、最後に、N2 雰囲気中
で、400℃のアロイングを行う。
は、その下にある(508) p型Al0.15Ga0.85Asコン
タクト層を再成長させることにより形成でき、これらを
同一材料で形成することができることとなる。従って、
(530) 位相シフト層と(508) p型Al0.15Ga0.85As
コンタクト層との境界における光の界面反射、光吸収な
ど光に関する問題を無視することができる。この結果、
(530) 位相シフト層を挿入したことによるレーザー特性
の悪化をほとんど無視することができ、優れた性能の半
導体レーザを提供できることとなる。
は、下にあるクラッド層、活性層等の半導体層と同様の
プロセスにより行うことができ、このプロセスでは、通
常、MBE法、MOCVD法を用いて、数オングストロ
ーム単位で膜厚dを制御できる。従って、(531) 光出射
口の下と(510) p型オーミック電極の下とに発生する定
在波の波長λ1 、λ2 がほとんど等しくなるように、膜
厚dを制御することが可能となる。この結果、光共振器
内に生じる定在波を素子内で一様にすることができ、レ
ーザ特性を大幅に向上させることが可能となる。 (c)実施例6 本実施例は、p型オーミック電極を形成後、ポリイミ
ド、PMMA等の有機材料を、半導体レーザの表面上に
スピンコート等の塗布方法を用いて位相シフト層を形成
した実施例であり、図11(a)〜(e)には、本実施
例に係る半導体レーザの製造工程の断面図が示される。
1には、p型オーミック電極を蒸着し光出射口を開けた
後の工程のみが示されており、その前の工程は省略され
ている。
いて説明する。
ック電極を形成し(631) 光出射口を開けた後(図11
(a))、スピンコート等の塗布方法により、所望の膜
厚dになるように、ポリイミド、PMMA等の有機材料
からなる(630) 位相シフト層を、半導体レーザの全面に
形成する(図11(b))。
30) 位相シフト層を、ウエットエッチングまたはドライ
エッチングによりエッチングして、(630) 位相シフト層
のパターニングを行う(図11(c))。
後、半導体レーザの全面に4ペアの(611) SiO2 /a
−Si誘電体多層膜ミラーを蒸着する(図11
(e))。
動を加えてリフトオフし、その後、(602) n型GaAs
基板側に(601) n型オーミック電極を蒸着する(図11
( f) )。最後に、N2 雰囲気下で、400℃のアロイ
ングを行う。
を、スピンコート等の塗布工程により形成できるため
に、製造方法を非常に簡易なものとすることができる。
などの有機材料は、幅広い範囲で光吸収係数が少なく、
例えば870nmにおいての光吸収がほとんどない。ま
た、屈折率も、下にある半導体層と比較的近い。従っ
て、本実施例における位相シフト層の材質として好適な
ものとなる。但し、上記したポリイミド、PMMA以外
の有機材料であっても、少なくとも、(1) 発振波長に対
して透明であること、(2) 屈折率が下にある半導体層と
比較的近いこと、という2つの条件を満たせば、本実施
例における位相シフト層の材質として使用することがで
きる。 (d)位相シフト層の膜厚dの制御 金属と半導体の界面における反射波の位相変化は、金属
の材質や膜厚によって変動するものである。従って、位
相シフト層の膜厚dは、例えば、以下に述べる手法によ
りこれを求めて制御することが好ましい。以下、この手
法を図12(a)、(b)を用いて説明する。なお、図
12では、設計波数がm=1(1/2)の場合について
示されている。
導体レーザを作製し、そのLEDスペクトルを測定す
る。図12(a)には、この測定結果の一例が示されて
おり、同図に示すように、光出射口の下に生じる定在波
の波長のピークλ1 とp型オーミック電極の下の定在波
の波長のピークλ2 が測定できる。
数mに、この測定されたλ1 を乗算することにより実効
共振器長L1 が求められる。
されたλ2 を乗算することにより最終的に必要な実効共
振器長L2 が求められる。
分となる。
折率nで除算することにより、形成すべき位相シフト層
の膜厚dが求まることとなる。
が、以上のようにして求められた膜厚dとなるように、
プロセスの制御を行うこととなる。
御できない場合、あるいは、より高精度に膜厚dの制御
を行いたい場合は、以下のような手法により膜厚dの制
御を行う。
けた半導体レーザを作製し、上記した手法と同様に、L
EDスペクトルにより波長λ1 、λ2 を測定する。そし
て、下記に示す式により、設定すべき膜厚との差Δd
(λ1 とλ2 が等しくするためのΔd)を求める。
て、このΔdが0となるように、膜厚dのプロセス条件
を変化させる。これにより、膜厚dを安定して制御する
ことができ、より高精度に膜厚dを制御することが可能
となる。
シフトφを、外部からレーザ光を与えるなどの方法によ
り直接に測定し、この測定値より、実効共振器長の変化
分ΔL、および位相シフト層の膜厚dを近似して、膜厚
dの制御を行うことも可能である。
のではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が
可能である。
s系面発光型半導体レーザについて説明したが、本発明
はこれに限らず、その他のIII−V族系の面発光型半
導体レーザにも好適に適用でき、特に活性層はAlの組
成を替えることで発振波長を変更することもできる。
ずZnS−ZnSe超格子、他のII−VI族化合物半
導体、例えばZnSeやZnSやCdTeおよびその結
晶またはこれらの材料系による超格子を埋め込み層に選
んでも同様な効果が得られる。
としてジメチル亜鉛−ジメチルセレンを、水素化合物と
してH2 S(セレン化水素)を用いた場合について説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば表1に示す組み
合わせにより、それぞれの埋め込み層を形成することも
できる。
体のみならず、混晶でもよい。
やInPなどの半導体基板やサファイヤのような誘電体
基板でも同様な効果が得られた。
た埋め込み型の屈折率導波路構造の半導体レーザを例に
とり説明したが、本発明はこれに限らず、例えば実施例
1に対応したリブ導波路構造の半導体レーザや、実施例
3に対応した複数の柱状の半導体層を有する面発光型半
導体レーザにも当然に適用できる。第3実施例に示すよ
うな複数の柱状の半導体層を有する位相同期型レーザ
に、位相シフト層を形成する場合には、複数の柱状の半
導体層の表面および各柱状半導体層間の埋め込み層と対
向する領域にわたって、位相シフト層を設けることがで
きる。
の半導体層を有するが、ここにおける”複数層”の意味
は、違う極性の層が複数あるという意味である。即ち、
本発明を構成する光共振器は、少なくともp型の半導体
層とn型の半導体層を有していればよく、例えば、半導
体層を全て同じ材質のGaAs(極性だけ異なる)によ
り形成する構造とすることも可能である。
としては、前述した実施例のように、光共振器と対向す
る両側の位置に、それぞれ一枚の反射ミラーを設けたも
のに限らない。例えば、光共振器と対向する位置に設け
た出射側のミラーを複数枚のミラーで構成するもの、入
射側のミラーを複数枚のミラーで構成するもの、出射
側、入射側のミラーを共に複数枚のミラーで構成するも
のも含まれる。
用範囲は、プリンタ、複写機などの印刷装置のみなら
ず、ファクシミリ、ディスプレイ、通信機器にても全く
同様な効果を有することは言うまでもない。
発明に係る面発光型半導体レーザによれば、光出射側の
反射ミラーを共振器径と同じ大きさの半導体多層膜とリ
ング状電極、および光出射口を覆う誘電体多層膜ミラー
で構成することにより、電極下に半導体多層膜ミラーが
存在するため、電極下の共振器の反射率を増加させるこ
とが可能となりこれにより共振器内の効率が落ちないの
で、高効率な面発光型半導体レーザを提供することがで
きる。
いては、光出射側の反射ミラーのうち、半導体多層膜ミ
ラーは、共振器を構成する活性層などといっしょに基板
から連続して結晶成長可能であるため、非常に安定に、
再現性よく面発光半導体レーザを作成できる製造方法で
ある。
半導体レーザによれば、金属電極の下と光出射口の下に
発生する定在波の波長を略等しくでき、光共振器内に発
生する定在波を一様にできるため、高効率な面発光型半
導体レーザを提供することができる。
視図である。
体レーザの製造工程を示す断面図である。
断面を示す斜視図である。
体レーザの製造工程を示す断面図である。
断面を示す斜視図である。.
体レーザの製造工程を示す断面図である。
共振器長の延長を説明する概略説明図である。
体レーザの製造工程を示す断面図である。
ンニングにドライエッチングを用いた場合の実施例4に
関わる半導体レーザの製造工程を示す断面図である。
導体レーザの製造工程を示す断面図である。
導体レーザの製造工程を示す断面図である。
制御を行う手法について説明する概略説明図である。
ある。
ミック電極の存在により発生する定在波の波長の一様性
の問題について説明する概略説明図である。
01 n型オーミック電極 102、202、302、402、502、602、7
02 n型GaAs基板 103、203、303、403、503、603、7
03 n型GaAsバッファ層 104、114、204、214、304、315、4
04、504、604、704 分布反射型多層 膜ミ
ラー 105、205、405、505、605、705 n
型Al0.4 Ga0.6 Asクラッド層 106、206、406、506、606、706 p
型GaAs活性層 107、207、407、507、607、707 p
型Al0.4 Ga0.6 Asクラッド層 108、208、408、508、608、708 p
型Al0.1 Ga0.9 Asコンタクト層 109、209、309、409、509、609、7
09 ZnS0.06Se0.94埋め込み層 110、210、310、410、510、610、7
10 p型オーミック電極 111、311、411、511、611、711 誘
電体多層膜ミラー 112、212、312 SiO2 層 113、213、313 レジスト 305 n型Al0.5 Ga0.5 Asクラッド層 306 p型Al0.13Ga0.87As活性層 307 p型Al0.5 Ga0.5 Asクラッド層 308 p型Al0.15Ga0.85Asコンタクト層 314 分離溝 430、530、630、730 位相シフト層 431、531、631、731 光出射口 433、533、633、733 レジスト 435 レジスト 120、220、320 発光部
Claims (8)
- 【請求項1】 基板に垂直な方向に光を出射する面発光
型半導体レーザにおいて、 一対の反射ミラーとそれらの間の複数層の半導体層とを
有し、前記半導体層のうちの少なくとも1層が1本また
は複数本の柱状に形成されている光共振器と、 柱状の前記半導体層の周囲に埋め込まれたII−VI族
化合物半導体エピタキシャル層と、を含み、 前記反射ミラーのうちの光出射側反射ミラーは、III
−V族化合物半導体からなる第1の層と、該第1の層と
屈折率の異なるIII−V族化合物半導体からなる第2
の層とを交互に積層し、該第2の層上に光出射口を設け
た金属電極を形成し、かつ該光出射口上に誘電体からな
る第3の層と、該第3の層と屈折率の異なる誘電体から
なる第4の層とを交互に積層して構成される複合型多層
膜反射ミラーであることを特徴とする面発光型半導体レ
ーザ。 - 【請求項2】 基板に垂直な方向に光を出射する面発光
型半導体レーザの製造方法において、 半導体もしくは誘電体からなる基板上に、光共振器を構
成する一対の反射ミラーおよびそれらの間の少なくとも
1層の半導体層を有機金属気相成長法もしくは分子線エ
ピタキシャル成長法により形成する工程と、 前記半導体層上にフォトレジストマスクを形成し、前記
半導体層のうちの少なくとも1層を前記フォトレジスト
マスクを用いてエッチングして、1本または複数本の柱
状に形成する工程と、 前記柱状の半導体層の周囲にII−VI族化合物半導体
をエピタキシャル成長させて埋め込み層を形成する工程
と、を含み、 前記反射ミラーのうちの光出射側反射ミラーは、基板か
ら連続的にIII−V族化合物半導体からなる第1の層
と、該第1の層と屈折率の異なるIII−V族化合物半
導体からなる第2の層を交互に積層成長させたのち、該
第2の層上に光出射口を設けた金属電極を形成し、かつ
該光出射口上に誘電体からなる第3の層と、該第3の層
と屈折率の異なる誘電体からなる第4の層とを交互に積
層させることを特徴とする面発光型半導体レーザの製造
方法。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記II−VI族化合物半導体エピタキシャル層は、I
I族有機化合物およびVI族有機化合物からなる付加体
と、VI族水素化合物とを原料として、有機金属化学気
相成長法により形成されることを特徴とする面発光型半
導体レーザの製造方法。 - 【請求項4】 基板に垂直な方向に光を出射する面発光
型半導体レーザにおいて、 一対の反射ミラーとそれらの間の複数層の半導体層とを
有し、前記半導体層のうちの少なくとも1層が1本また
は複数本の柱状に形成されている光共振器と、 柱状の前記半導体層の周囲に埋め込まれたII−VI族
化合物半導体エピタキシャル層と、 前記半導体層上に形成され光出射口を有する金属電極
と、 少なくとも前記光出射口内に設けられた位相シフト層
と、を含み、 前記位相シフト層の材質は、発振周波数に対する吸収係
数が少なく、位相シフト層との境界に接する前記半導体
層と略等しい屈折率をもつ材質であることを特徴とする
面発光型半導体レーザ。 - 【請求項5】 基板に垂直な方向に光を出射する面発光
型半導体レーザにおいて、 一対の反射ミラーとそれらの間の複数層の半導体層とを
有し、前記半導体層のうちの少なくとも1層が1本また
は複数本の柱状に形成されている光共振器と、 柱状の前記半導体層の周囲に埋め込まれたII−VI族
化合物半導体エピタキシャル層と、 前記半導体層上に形成され光出射口を有する金属電極
と、 少なくとも前記光出射口内に設けられた位相シフト層
と、を含み、 前記位相シフト層の膜厚は、前記光出射口の下において
発生する定在波の波長を前記金属電極の下において発生
する定在波の波長と略等しくなる厚さに設定されている
ことを特徴とする面発光型半導体レーザ。 - 【請求項6】 請求項4または5において、 前記位相シフト層の材質は、この位相シフト層に連続的
に誘電体材料からなる光出射側の反射ミラーを形成でき
る誘電体材料であることを特徴とする面発光型半導体レ
ーザ。 - 【請求項7】 請求項4または5において、 前記位相シフト層の材質は、前記半導体層を連続的に再
成長させて形成できる前記半導体層と同一材料であるこ
とを特徴とする面発光型半導体レーザ。 - 【請求項8】 請求項4または5において、 前記位相シフト層の材質は、前記光共振器の表面の少な
くとも光出射口内に塗布形成できる有機材料であること
を特徴とする面発光型半導体レーザ。
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