JPH10209565A - 横方向電流注入型面発光半導体レーザ装置、その製造方法および半導体レーザアレイ - Google Patents
横方向電流注入型面発光半導体レーザ装置、その製造方法および半導体レーザアレイInfo
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Abstract
つ2次元アレイ化の容易な面発光型半導体レーザを提供
する。 【解決手段】 本発明の第1の特徴は、基板と垂直な方
向に光を放出するように構成された面発光型半導体レー
ザにおいて、半導体基板上で活性層が上部および下部の
半導体多層反射膜により挟まれた光共振器構造を有し、
少なくとも前記上部半導体多層反射膜の発光領域直上領
域を除く領域が除去されてなる柱状構造を有し、前記上
部半導体多層反射膜除去領域の一部に、第1導電型の第
1の不純物拡散領域を形成するとともに、前記上部半導
体多層反射膜除去領域の他の一部に、第2導電型の第2
の不純物拡散領域を形成し、これら第1および第2の不
純物拡散領域を介して電流の注入を行うようにしたこと
を特徴とする。
Description
置や、レーザプリンタなどの光源として使用される横方
向電流注入型面発光半導体レーザ装置、その製造方法お
よび半導体レーザアレイに関する。
ーコネクション用の光源として2次元集積の容易な面発
光レーザ装置が注目されている。この種の装置の1例と
して特公平2−57708で垂直発振型レーザが提案さ
れている。
および(B)に示すように、半絶縁性基板110上にレ
ーザ活性機能と光共振機能とを具備した活性層兼光共振
器の構成層となる半導体ヘテロ多層膜121を形成す
る。次にこの半導体ヘテロ多層膜121に対し、平面的
な所定のパターニングを施し、適宜のエッチング技術に
よってp型クラッド層を埋め込み形成するための溝と、
n型クラッド層を埋め込み形成するための溝を同時に、
または当初一方のみを形成する。この溝122の深さ
は、少なくとも基板110の表面を露出させる程度とす
る。続いて分子線エピタキシャル(MBE)法、有機金
属系気相成長(MOCVD)法、液相成長(LPE)法
など、適当な結晶成長技術を援用し、当該溝122にp
型クラッド層112を埋設的に成長させる。ついで同様
にしてn型クラッド層埋設用の溝123を、基板110
の表面を露出させる程度の深さまで形成し、この溝12
3内に分子線エピタキシー(MBE)法、有機金属系気
相成長(MOCVD)法、液相成長(LPE)法などに
より、n型クラッド層113を埋設的に成長させる。こ
のようにして面発光レーザ装置の基本構造を得ることが
可能となる。
な構造を有する面発光型レーザの製造に際しては、結晶
再成長を必要とするなど複雑で手間がかかり、特に2次
元アレイ化した際の特性の均一性や、素子の歩留まりへ
の影響が懸念されている。
で、製造が容易で再現性が高く、特性が良好でかつ2次
元アレイ化の容易な面発光型半導体レーザを提供するこ
とを目的とする。
徴は、基板と垂直な方向に光を放出するように構成され
た面発光型半導体レーザにおいて、半導体基板上で活性
層が上部および下部の半導体多層反射膜により挟まれた
光共振器構造を有し、少なくとも前記上部半導体多層反
射膜の発光領域直上を除く領域が除去されてなる柱状構
造を有し、前記上部半導体多層反射膜除去領域の一部
に、第1導電型の第1の不純物拡散領域を形成するとと
もに、前記上部半導体多層反射膜除去領域の他の一部
に、第2導電型の第2の不純物拡散領域を形成し、これ
ら第1および第2の不純物拡散領域を介して電流の注入
を行うようにしたことを特徴とする。
に下部半導体多層反射膜、下部スぺーサ層、半導体活性
層、上部スぺーサ層、上部半導体多層反射膜を順次積層
形成刷る半導体層積層工程と、少なくとも前記上部半導
体多層反射膜の一部をエッチング除去して半導体柱状領
域を形成するエッチング工程と、前記上部多層半導体反
射膜の除去された領域の一部から上部スぺーサ層内に、
第1の不純物拡散領域を形成する第1の不純物拡散工程
と、前記上部半導体多層反射膜の除去された領域の内の
他の一部から上部スぺーサ層内に、第2の不純物拡散領
域を形成する第2の不純物拡散工程と、前記第1および
第2の不純物拡散領域にそれぞれ第1および第2の電極
を形成する電極形成工程とを含み、これら第1および第
2の電極から第1および第2の不純物拡散領域を介して
電流の注入を行うようにした面発光型半導体レーザを形
成するようにしたことを特徴とする。
方向に光を放出するように構成されたマトリックス配線
方式の2次元面発光型半導体レーザアレイにおいて、半
導体基板上で活性層が上部および下部の半導体多層反射
膜により挟まれた光共振器構造を有し、少なくとも前記
上部半導体多層反射膜の発光領域直上を除く領域が除去
されてなる柱状構造を有し、前記上部半導体多層反射膜
除去領域の一部に、側面から不純物拡散を行い第1導電
型の第1の不純物拡散領域を形成するとともに、前記上
部半導体多層反射膜除去領域の他の一部に、側面から不
純物拡散を行い第2導電型の第2の不純物拡散領域を形
成し、前記上部半導体多層反射膜除去領域に接続配線を
形成し、これら第1および第2の不純物拡散領域を介し
て電流の注入を行うことにより駆動するようにしたこと
を特徴とする。
術により、実質的に活性層を配線電極よりも下層に埋め
込んだ構造を得ることができ、プロセスが簡便で再現性
が高く、レーザ特性の良好な横方向電流注入型屈折率導
波面発光レーザを提供することが可能となる。なお、上
部スペーサ層および下部スペーサ層についてはアンドー
プとしてもよいし、また、第2または第1の導電型にド
ープしたものを用いてもよいが、いずれを用いるかに応
じて、適切な構造をとるように細部構造を調整する必要
がある。 また、電流注入用の電極が半導体柱の頂面で
はなく、p側もn側も基板平坦部に形成するため、2次
元アレイ化するに際し、電気的に分離された配線を基板
平坦部にのみ配置することができ、配線パターンの高精
度化をはかるとともに歩留まりの向上をはかることが可
能となる。
照しつつ説明する。
導体レーザ装置の断面図である。
ープのガリウムヒ素(GaAs)基板1上に形成された
アンドープのAl0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As
下部半導体多層反射膜2と、アンドープのAl0.6Ga
0.4Asからなる下部スペーサ層3と、この下部スペー
サ層3上に形成されたアンドープのAl0.11Ga0.89量
子井戸層とアンドープのAl0.3Ga0.7As障壁層とか
らなる量子井戸活性層4と、アンドープのAl0.6Ga
0.4Asからなる上部スペーサ層5と、アンドープのA
l0.9Ga0.1As/Al0.3Ga0.7As上部半導体多層
反射膜6とが順次積層せしめられ、上部スペーサ層5が
露呈する深さまで、上部半導体多層反射膜6が発光領域
の上方を除いてエッチング除去され、角柱状の光制御領
域が形成されている。そしてこの上部半導体多層反射膜
6の除去領域の表面の一部から下部スペーサ層3に到達
する深さまでn型不純物拡散領域7が形成され、これに
対向する領域に同様に下部スペーサ層3に到達する深さ
までp型不純物拡散領域8が形成され、表面にそれぞれ
Au−Ge/Auからなるn側電極9およびCr/Au
からなるp側電極10が形成されている。
0.9Ga0.1As層とAl0.7Ga0.3As層とをそれぞれ
膜厚λ/(4nr)(λ:発振波長,nr:屈折率)で約
40.5周期積層することによって形成されたものであ
る。下部スペーサ層3は、アンドープのAl0.6Ga0.4
As層から構成され、また、量子井戸活性層4は、 ア
ンドープのAl0.11Ga0.89量子井戸層(膜厚8nm×
3)とアンドープのAl0.3Ga0.7As障壁層(膜厚5
nm×4)との組み合わせ、上部スペーサ層5はアンド
ープAl0.6Ga0.4Asから構成されており、膜厚は全
体でλ/nrの整数倍とする。また、上部半導体多層反
射膜6は、 Al0.9Ga0.1As層とAl0 .7Ga0.3A
sGaAs層とをそれぞれ膜厚 λ/(4nr)(λ:発
振波長,nr:屈折率)で交互に30周期積層すること
によって形成されたものである。そして酸化防止のため
に最上層はGaAs層とした。最後にn型不純物拡散領
域7は、シリコン不純物濃度1×1020cmー3である。
p型不純物拡散領域8は、亜鉛不純物濃度1×1020c
mー3である。上部半導体多層反射膜6の周期数を下部半
導体多層反射膜2の周期数よりも少なくしているのは、
反射率に差をつけて出射光を基板上面から取り出すため
である。ドーパントの種類についてはここで用いたもの
に限定されることなく、n型であればシリコン、セレ
ン、p型であれば亜鉛やマグネシウムなどを用いること
も可能である。不純物拡散領域は、表層のキャリア濃度
を増加し、電気的コンタクトを容易にとることができる
状態に変化させるとともに、周囲の半導体層との間で混
晶化を生じ、活性層付近ではこの領域のエネルギーバン
ドギャップが活性領域に比べて増大するという効果をも
有するため、発光領域での光閉じ込めが向上する。そし
て電流はn型不純物拡散領域7およびp型不純物拡散領
域8上に形成されたn側電極9およびp側電極10の間
で量子井戸活性層4を経由して流れる。
レーザ光を基板表面から取り出すことができる。
スによって電流経路および光閉じ込めが可能となるた
め、再現性が高く生産性にとみ、レーザ特性の良好な屈
折率導波型面発光レーザ装置を提供することができる。
また、2次元アレイ化して素子数が多数個にわたる場合
でも高い歩留まりを得ることが可能となる。
造工程について説明する。まず、図2に示すように、有
機金属気相成長(MOCVD)法により、アンドープの
ガリウムヒ素(GaAs)(100)基板1上に、 ア
ンドープAl0.9Ga0.1As/Al0.7Ga0.3As下部
半導体多層反射膜2と、アンドープのAl0 .6Ga0.4A
sからなる下部スペーサ層3と、アンドープの Al
0.11Ga0.89量子井戸層とアンドープのAl0.3Ga0.7
As障壁層とからなる量子井戸活性層4と、アンドープ
のAl0.6Ga0.4Asからなる上部スペーサ層5と、ア
ンドープのAl0.9Ga0.1As/Al0.7Ga0.3As上
部半導体多層反射膜6とを順次積層する。そして基板を
成長室から取出し、酸化シリコン膜あるいは窒化シリコ
ン膜などの絶縁膜21を形成した後フォトリソグラフィ
技術により、図3に示すように、レジストマスク22を
形成し、絶縁膜21を選択的に除去する。そしてさら
に、図4に示すように、この絶縁膜21をマスクとし
て、 SiCl4ガスを用いた反応性イオンエッチングに
より、上部スペーサ層5付近の深さまで半導体層をエッ
チング除去する。
により拡散源となるシリコン(Si)23を基板上面に
約5nm堆積させ、この基板を石英アンプルに砒素粒と
共に封入し、850℃で2時間の熱処理を行う。これに
より拡散源の直下および側壁部の半導体多層反射膜6、
上部スペーサ層5、量子井戸活性層4の半導体膜間で不
純物の拡散により誘起された無秩序化を生じ、図6に示
すように、元の半導体多層膜を混ぜあわせて合金化した
ような中間的なアルミ組成比を有するn型混晶化領域7
となる。従ってこのn型混晶化領域7はエネルギーバン
ドギャップについても元の半導体多層膜を混ぜあわせて
合金化したような中間的な値、すなわち、周囲の領域に
対して高いエネルギーバンドをもつことになる。
絶縁膜21を8μm径程度の円形に整形し、このマスク
を用いて再び SiCl4ガスを用いた反応性イオンエッ
チングにより、半導体層を上部スペーサ層5付近の深さ
までエッチング除去して、図7に垂直断面図を示すよう
に光制御領域となる円柱状のポスト形状を形成する。こ
の時Siを着膜した部分はこれがマスクとなって除去さ
れずに残る。
リング法により拡散源となるZn層24を基板上面に約
5nm堆積させ、この基板を石英アンプルに砒素粒と共
に封入し、575℃で30分間の熱処理を行う。これに
より図9に示すように、拡散源の直下および側壁部の半
導体多層反射膜6、上部スペーサ層5、量子井戸活性層
4の半導体膜間で不純物の拡散により誘起された無秩序
化を生じ、この部分の半導体多層膜が周囲の領域に対し
てエネルギーバンドギャップの低いp型混晶化領域8と
なる。すなわち、ここでも元の半導体多層膜を混ぜあわ
せて合金化したような中間的なアルミ組成比を有するp
型混晶化領域8となる。ここで石英アンプルに砒素粒を
封入するのは、熱処理により砒素が蒸発しやすいため、
基板から砒素が離脱するのを防ぐためである。
型混晶化領域8により周囲を埋めこまれた発光領域は最
終的には3〜6μm程度の円柱形状となる。
ァード弗酸により除去してから、底部の拡散源のSiお
よびZnの表層部を CF4プラズマによるドライエッチ
ングにより除去する。そして最後に、図10に示すよう
に、n型混晶化領域7およびp型混晶化領域8上面にそ
れぞれn側電極9およびp側電極10を形成し、図1に
示した本発明にかかる第1の実施例の面発光型半導体レ
ーザ装置が完成する。なお、前記実施例では各半導体層
は有機金属気相成長法で形成したが、これに限定される
ことなく分子線エピタキシー(MBE)法などによって
も良い。
めのマスクとして用いる絶縁膜についても、酸化シリコ
ン膜に限定されることなく窒化シリコン膜など他の材料
を用いても良い。
レーザ装置の動作は、以下に示すごとくである。ここ
で、p側電極10からp型混晶化領域8を介して上部半
導体多層反射膜6、量子井戸活性層4にキャリアが注入
され、上部半導体多層反射膜6を介してn型混晶化領域
7、n側電極9へと電流が流れるようになっている。そ
して、量子井戸層に注入されたキャリアは電子−正孔再
結合により光を放出し、この光は上部と下部の半導体多
層反射膜によって反射され、利得が損失を上回ったとこ
ろでレーザ発振を生ずる。レーザ光は半導体柱表面から
出射される。
体レーザ装置の製造方法について、図11乃至図13を
参照しつつ説明する。この方法は、p型不純物拡散領域
の形成方法が前記第1の実施例と異なることを特徴とす
るもので、図7に示した第1の拡散工程および半導体柱
の形成工程までは、前記第1の実施例と同様に形成し、
第2の不純物拡散工程において拡散源としてのZn層2
4からの拡散に代えて、図13に示すように、ZnAs
化合物(固体)を用い、気相状態にて拡散を行うように
したことを特徴とするものである。
例における図7の工程まで実施し、n型不純物拡散領域
(混晶化領域)を形成したのち、基板を石英アンプル内
にZnAs化合物および砒素粒と共に封入し、575℃
で30分間の熱処理を行う。これにより図11に示すよ
うに絶縁膜21および拡散源Si膜23で覆われた領域
以外の領域にZnが拡散し、この領域のエネルギーバン
ドギャップが元の半導体多層膜を混ぜあわせて合金化し
たような中間的なアルミニウム組成比を有するp型混晶
化領域28となる。
p型混晶化領域28により周囲を埋めこまれた発光領域
は最終的には3〜6μm径程度となる。
の絶縁膜21をバッファード弗酸によって除去した後、
同底部の拡散源Siを CF4プラズマによるドライエッ
チングにより除去する。
域27およびp型混晶化領域28に、それぞれ、n側電
極29およびp側電極30を形成し、本発明実施例の面
発光型半導体レーザ装置が完成する。
Zn拡散によるp型混晶化領域が半導体柱の底部とその
近傍のみならず、半導体柱側壁を取り囲むように形成さ
れる。ただし、既にSi層23下にあるSi拡散領域で
はSiがマスクとなって働くため、Zn拡散は生じな
い。さらに、Si層23のないSi拡散領域ではZn拡
散が生じるものの比較的アルミニウムの組成比の高い領
域でpn接合を形成するため、活性層付近でのポテンシ
ャル障壁に比べて電流が流れ難くレーザの動作に対して
は何等問題とならない。また、半導体柱を形成する半導
体多層膜柱にもpn接合は形成されるが、活性層に比べ
て膜厚が厚くかつアンドープであるため抵抗率は高く、
有効なキャリアの注入は行われないことから発光層とは
なり得ない。 この方法によれば、拡散源としてのZn
を特定の領域に形成する必要はなく、工数の低減をはか
ることが可能となる。
方向電流注入型の半導体レーザを2次元の面発光レーザ
アレイ装置に適用した例について説明する。
ン注入により下部半導体多層反射膜に到達する深さまで
プロトン注入を行うことにより、素子間を分離し、マト
リックス配線により各素子のうち特定のものを単独若し
くは複数個同時に発光させることができるようにしたも
のである。 ここで図15(a)は図14のA−A’断面
図、図15(b)は図14のB−B’断面図である。
ザアレイは、GaAs基板表面に集積化して形成され、
基板表面に形成されたマトリックス配線による電流供給
により、基板表面から突出して形成された各半導体柱の
頂面から、基板と垂直な方向に光を放出するように構成
されたものである。この各半導体柱に形成される面発光
型半導体レーザは、半導体基板上で活性層が上部および
下部の半導体多層反射膜により挟まれた光共振器構造を
有し、少なくとも前記上部半導体多層反射膜の発光領域
直上領域を除く領域が除去されてなる柱状構造を有し、
前記上部半導体多層反射膜除去領域の一部に、側面から
不純物拡散を行い第1導電型の第1の不純物拡散領域を
形成するとともに、前記上部半導体多層反射膜除去領域
の他の一部に、側面から不純物拡散を行い第2導電型の
第2の不純物拡散領域を形成し、前記上部半導体多層反
射膜除去領域すなわち、基板平坦面に、接続配線を形成
し、これら第1および第2の不純物拡散領域を介して電
流の注入を行うように構成されている。
のみ行われ得るため、段差のある領域でフォトリソグラ
フィを行う場合の段切れ等、素子の歩留まり低下の原因
となる工程が不要となるため、製造が容易で信頼性の高
いデバイスを得ることが可能となる。
てMOCVD装置を用いる場合について説明したが、こ
れに限定されることなく、例えば分子線ビームエピタキ
シー(MBE)装置、液相エピタキシー(LPE)装置
等を用いてもよい。
して、Siを用いたがこれに限定されることなく、例え
ばゲルマニウム(Ge)、酸素(O)等を用いてもよ
い。また前記第2導電型の不純物として、Znを用いた
がこれに限定されることなく、例えばカーボン(C)、
マグネシウム(Mg)等を用いてもよい。
性層を構成する材料としてGaAs/AlGaAs系半
導体を用いたが、これに限定されることなく、例えば量
子井戸活性層にGaAs/InGaAs系あるいは、I
nP/InGaAsP系半導体を用いることも可能であ
る。これらの量子井戸層からの発光波長はGaAs基板
に対して透過であるから、この場合基板裏面から出射光
を取り出すのが容易であリ、プロセス上の手間を省く事
ができる。さらに、前記実施例では拡散源のSiおよび
Znを所望の領域に直接成膜して固相より拡散を行うよ
うにしたが、これに限定されることなく、例えばイオン
インプランテーション技術を用いて拡散源となるイオン
化原子を所望の領域に直接打ち込み、その後結晶性を回
復させるためのアニールを行うなどの方法も可能であ
る。
ように、下部スペーサ層および上部スペーサ層をアンド
ープとしたが、この構造では接合部での抵抗が高く電流
注入がしにくいという問題がある。そこで、図16
(B)に示すように、片側の上部スペーサ層をp型、も
う下部スペーサ層をn型にドープしておくようにしても
よい。この構造ではスペーサ層の領域でpn接合が形成
されるが、この部分のポテンシャル障壁は活性層脇のそ
れに比べて高いため、キャリアは活性層中に流れ込む。
この構造(図16(B))の具体例を本発明の第4の実
施例として図17に示す。ここで上部スペーサ層5がp
型の高濃度拡散領域であるため、n型の高濃度拡散領域
との絶縁のために半導体柱の周り、特にn側電極の側は
絶縁膜25で覆われている。
ャリア濃度の高い領域がくることになるため、出射光が
フリーキャリアによる吸収を受け、発光効率が低下する
という問題を生じる可能性がある。この問題を解決する
ため、活性層から遠ざかるにつれて、半導体層のキャリ
ア濃度を段階的にあげるようにすることも有効である。
またキャリア濃度を連続的に変化させ組成傾斜層を形成
してもよい。
の拡散を活性層とスペーサ層との間で無秩序化を生じる
までにおこなったが、必ずしもこの深さまで拡散を行う
必要はない。この場合活性層に効率よくキャリアを注入
するため上部スペーサ層5をp型ドープしておく必要は
あるが、Zn拡散時の熱処理温度の低減や時間の短縮が
可能となり、プロセスの簡略化を図ることが可能であ
る。
で他の方法によっても実現可能であることはいうまでも
ない。例えば実施例では電流経路を光出射側に設けた
が、その反対側に設けても、反射率に変化を与える事が
できるので同様の効果を得る事が可能である。
ば、配線が容易で信頼性の高い面発光型半導体レーザを
得ることができる。特に集積化に際して極めて有効な構
造である。
装置を示す図
ザ装置の製造工程図
ザ装置の製造工程図
ザ装置の製造工程図
ザ装置を示す図
ザ装置を示す図
明図
ザ装置を示す図
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板上で活性層が上部および下部
の半導体多層反射膜により挟まれた光共振器構造を有
し、少なくとも前記上部半導体多層反射膜の発光領域直
上を除く領域が除去されてなる柱状構造を有し、 前記上部半導体多層反射膜除去領域の一部に、第1導電
型の第1の不純物拡散領域を形成するとともに、前記上
部半導体多層反射膜除去領域の他の一部に、第2導電型
の第2の不純物拡散領域を形成し、これら第1および第
2の不純物拡散領域を介して電流の注入を行うようにし
たことを特徴とする横方向電流注入型面発光半導体レー
ザ装置。 - 【請求項2】 半導体基板上に下部半導体多層反射膜、
下部スぺーサ層、半導体活性層、上部スぺーサ層、上部
半導体多層反射膜を順次積層形成する半導体層積層工程
と、 少なくとも前記上部半導体多層反射膜の一部をエッチン
グ除去して半導体柱状領域を形成するエッチング工程
と、 前記上部半導体多層反射膜の除去された領域の一部から
上部スぺーサ層内に、第1の不純物拡散領域を形成する
第1の不純物拡散工程と、 前記上部半導体多層反射膜の除去された領域の内の他の
一部から上部スぺーサ層内に、第2の不純物拡散領域を
形成する第2の不純物拡散工程と、 前記第1および第2の不純物拡散領域にそれぞれ第1お
よび第2の電極を形成する工程とを含み、 これら第1および第2の電極からそれぞれ第1および第
2の不純物拡散領域を介して電流の注入を行うように構
成された面発光型半導体レーザを形成したことを特徴と
する横方向電流注入型面発光半導体レーザ装置の製造方
法。 - 【請求項3】 基板と垂直な方向に光を放出するように
構成されたマトリックス配線方式の2次元面発光型半導
体レーザアレイにおいて、各レーザ素子が、半導体基板
上で活性層が上部および下部の半導体多層反射膜により
挟まれた光共振器構造を有し、少なくとも前記上部半導
体多層反射膜の発光領域直上を除く領域が除去されてな
る柱状構造を有し、前記上部半導体多層反射膜除去領域
の一部に、側面から不純物拡散を行い第1導電型の第1
の不純物拡散領域を形成するとともに、前記上部半導体
多層反射膜除去領域の他の一部に、側面から不純物拡散
を行い第2導電型の第2の不純物拡散領域を形成し、前
記上部半導体多層反射膜除去領域に接続配線を形成し、
これら第1および第2の不純物拡散領域を介して電流の
注入を行うことにより駆動するようにしたことを特徴と
する半導体レーザアレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01253997A JP3700307B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 横方向電流注入型面発光半導体レーザ装置および半導体レーザアレイの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01253997A JP3700307B2 (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 横方向電流注入型面発光半導体レーザ装置および半導体レーザアレイの製造方法 |
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