JPH06179934A - 低温ろう付け法によるAl合金製熱交換器 - Google Patents

低温ろう付け法によるAl合金製熱交換器

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JPH06179934A
JPH06179934A JP35420092A JP35420092A JPH06179934A JP H06179934 A JPH06179934 A JP H06179934A JP 35420092 A JP35420092 A JP 35420092A JP 35420092 A JP35420092 A JP 35420092A JP H06179934 A JPH06179934 A JP H06179934A
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JP
Japan
Prior art keywords
alloy
brazing
heat exchanger
fin material
fin
Prior art date
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Pending
Application number
JP35420092A
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English (en)
Inventor
Yoshito Inabayashi
芳人 稲林
Motoyoshi Yamaguchi
元由 山口
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Furukawa Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Aluminum Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Aluminum Co Ltd filed Critical Furukawa Aluminum Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F21/00Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials
    • F28F21/08Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials of metal
    • F28F21/081Heat exchange elements made from metals or metal alloys
    • F28F21/084Heat exchange elements made from metals or metal alloys from aluminium or aluminium alloys

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車熱交換器等に用いられる、軽量で、強
度、熱交換効率に優れたAl合金製熱交換器を提供す
る。 【構成】 Zr:0.03〜0.30wt%、Al:9
9.3wt%以上含有し、残部不可避的不純物からなるA
l合金フィン材と、通路構成部材とを500℃以下の温
度でろう付けすることにより製造することを特徴とする
低温ろう付け法によるAl合金製熱交換器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、500℃以下の温度で
ろう付けするAl合金製熱交換器に関するもので、特に
自動車用熱交換器として使用されるものである。
【0002】
【従来の技術およびその課題】自動車に使用されている
熱交換器としては、ラジエター、オイルクーラー、コン
デンサー、エバポレーター等があり、構造的にはサーペ
ンタイン型、ドロンカップ型、パラレルフロー型等の種
類がある。それら自動車用熱交換器の多くはAlおよび
Al合金が使用されており、フィン材と通路構成部材
(チューブ材、ヘッダー材等)とを組立て、これをろう
付けして一体化することにより製造されている。通常ろ
う付けはAl−Si系のろう材が用いられ、そのためろ
う付けは600℃程度の高温で行われる。ところで、近
年、熱交換器は軽量・小型化の方向にあり、そのために
材料の薄肉化が望まれている。しかし、従来の材料で薄
肉化を行った場合、材料の肉厚が減少する分フィン材の
強度と熱伝導性が不足してしまい、熱交換器自体の強度
および熱交換効率が低下してしまう。そのため、フィン
材の高強度化と熱伝導性の向上が検討されているが、両
者を満たす十分な成果は得られていない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題に鑑
み、強度および熱交換効率を向上させた熱交換器を得る
ためにはろう付け後の強度と熱伝導性が高いフィン材を
開発することが重要であり、そのためには、従来のブレ
ージング方法ではなく、ろう付け温度を低温にしたろう
付け法を用いることにより問題が解決できると考え、本
発明に到った。ろう付け温度を低温にしたろう付けと
は、近年、ろう付けコストの低減という観点から、ろう
付け温度をより低温にしたいという要求が高まってきた
ことから開発されたろう付け法である。ろう付け温度を
低温にすることにより、ろう付け時間の短縮、ろう付け
に要する熱量の低減、ろう付け炉のコスト低減、ろう付
け炉の耐久性向上等種々の利点が生まれる。現在開発さ
れている低温ろう付け用ろう材としては、融点500℃
以下なら、例えば純Zn、Zn−0〜28wt%Al、Z
n−Al系、Zn−Cd系、Sn−Zn系、Sn−Pb
系等がある。但し、ろう付け後の熱交換器の耐食性を考
慮すると、Zn−Al系のろう材が最も望ましい。すな
わち、本発明は500℃以下の温度においてろう付けを
行うAl製熱交換器に関するものであり、Zr:0.0
3〜0.30wt%、Al:99.3wt%以上含有し、残
部不可避的不純物からなるAl合金フィン材と、通路構
成部材とを500℃以下の温度でろう付けすることによ
り製造することを特徴とする低温ろう付け法によるAl
合金製熱交換器である。
【0004】
【作用】まず、本発明のフィン材の合金組成について説
明する。本発明に用いるフィン材はZr:0.03〜
0.30wt%、Al:99.3wt%以上含有し、残部不
可避的不純物からなるAl合金フィン材である。Zrは
合金中に非常に微細な分散粒子および固溶Zrとして存
在し、500℃以下のろう付け加熱中にフィン材に再結
晶が生じることでフィンが軟化することを防止する。す
なわち、分散粒子は亜結晶粒を微細かつ安定化させ、固
溶Zrは転位をピン止めする。このような作用により5
00℃以下のろう付け加熱であればろう付け後も高強度
を示す。Zrは0.03wt%未満では上記作用が不十分
であり、0.30wt%を超えて添加すると合金の鋳造時
に割れが生じ、フィン材を作製することができなくな
る。従って、Zrの含有量は0.03〜0.30wt%と
定める。以上が本発明に用いるフィン材の合金成分であ
るが、不可避的不純物やZrの析出を目的として0.5
wt%以下のFe、0.5wt%以下のSiが添加されても
かまわないし、上記以外に鋳塊組織の微細化を目的とし
たTi等の元素がそれぞれ0.05wt%未満であれば、
添加しても本発明を損なうものでない。しかし、そのよ
うな不可避的不純物元素等が過剰に存在した場合、フィ
ンの熱伝導性が低下するため、アルミニウムを99.3
wt%以上含有するものと定める。また、熱交換器として
組み立てる場合、低融点のろう材を被覆した通路構成部
材と組み合わせて用いるのが最も製造が容易である。こ
の場合、ろうの被覆は通常、溶射法、溶融めっき法、電
気めっき法、蒸着法、圧着法等の方法によって行われ
る。さらに内部に耐食性を要求される場合には、通路構
成部材の内側に犠牲層を設けて3層材とし、防食効果を
高めたものが特に推奨される。なお、本発明に用いるフ
ィン材の板厚は120μm以下である。
【0005】
【実施例】本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明す
る。表1に示す合金組成のフィン材を以下のチューブ材
およびヘッダー材と組み合わせ図1に示すラジエターを
組み立てた。チューブ材はJISA3003合金を芯材
とし、外側(大気側)にZn−15%Al合金を10
%、内側(冷媒側)にJISA7072合金を10%ク
ラッドしたものを用い、このチューブ材から製造した肉
厚0.3mmの電縫チューブ(1)と上記各合金組成のフィ
ン材から製造した肉厚0.1mmのコルゲートフィン(2)
とヘッダー材として3003合金の片側にZn−15%
Al合金を8%、裏面に7072合金を10%クラッド
したものから製造した厚さ1.6mmのヘッダープレート
(3) と、3003合金(Al−1%Mn−0.1%Cu
合金)の片側にZn15%Al合金を10%クラッドし
た厚さ1.2mmのサイドプレート(4) を図1に示すよう
に組み立て、ラジエターコアとし、これを治具で固定し
た。この組立物を有機溶剤で脱脂してステンレス製のト
レー上に載置した。そして、AlF3 とCsFを基本組
成とした弗化物系フラックスの10%濃度液を接合部に
塗布し、温度420℃に保持した露点−40℃の窒素ガ
ス雰囲気の電気炉内にこのトレーを挿入し、5分間加熱
してろう付けを実施した。また、同時にフィン材を加熱
し、ろう付け加熱後のフィン材の引張強度を測定し、熱
交換器自体の強度の指標として評価した。上記ろう付け
後のラジエターを炉外へ取り出し、ろう付け状況と熱交
換効率を調べ表2に示した。ろう付け状況は目視により
判定を行った。また、熱交換効率はラジエターに100
℃の水を循環させ、ラジエターの入口と出口の一定時間
内の温度変化を求め、従来例を100%として換算し
た。なお従来例としては、芯材をJISA3003合金
としJISA7072合金とJISA4343合金とを
熱間圧着した同一構成のブレージングシートを用い、同
様のラジエターを組み立て、AlF3 とKFを基本塑性
とした弗化物系フラックスの10%濃度液を塗布し、温
度600℃において上記と同様の炉中でろう付けした。
【0006】
【表1】
【0007】
【表2】
【0008】表2より明らかなように本発明によるラジ
エター本発明例No.1〜3は、ろう付け状況が良好
で、熱交換効率が従来例No.6に比べて優れている。
さらに、ろう付け加熱後の引張強度も表2に示すが、本
発明例は従来例に比較して強度が向上している。これに
対し、Zr含有量の少ないフィン材を用いた比較例N
o.4は強度が向上せず、Zr含有量の多い比較例N
o.5は圧延割れでフィン材が製造できなかった。
【0009】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
より軽量・小型化し、かつ強度・熱交換効率とも従来よ
り向上させたAl合金製熱交換器の製造が可能となり、
工業上顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用ラジエターの一例を示す説明図。
【符号の説明】
1 電縫チューブ 2 コルゲートフィン 3 ヘッダープレート 4 サイドプレート 5 プラスチック製タンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Zr:0.03〜0.30wt%、Al:
    99.3wt%以上含有し、残部不可避的不純物からなる
    Al合金フィン材と、通路構成部材とを500℃以下の
    温度でろう付けすることにより製造することを特徴とす
    る低温ろう付け法によるAl合金製熱交換器。
JP35420092A 1992-12-14 1992-12-14 低温ろう付け法によるAl合金製熱交換器 Pending JPH06179934A (ja)

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