JPH06179822A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

Info

Publication number
JPH06179822A
JPH06179822A JP33318092A JP33318092A JPH06179822A JP H06179822 A JPH06179822 A JP H06179822A JP 33318092 A JP33318092 A JP 33318092A JP 33318092 A JP33318092 A JP 33318092A JP H06179822 A JPH06179822 A JP H06179822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
resin
resin composition
inorganic filler
silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33318092A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigefumi Kuramoto
成史 倉本
Taisei Fuku
大成 富久
Tadahiro Yoneda
忠弘 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP33318092A priority Critical patent/JPH06179822A/ja
Publication of JPH06179822A publication Critical patent/JPH06179822A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】成型性、作業性及び得られる成型体の機械的強
度に優れた樹脂組成物を提供することを目的とする。 【構成】少なくとも一種以上の樹脂(S)、少なくとも
一種以上の無機充填剤(T)及び特定の含珪素ポリマー
(P)からなる樹脂組成物であって、(T)が(S)+
(T)の合計量に対して20〜90wt%の範囲であ
り、(P)が(T)に対して0.1〜30wt%の範囲
である樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂組成物に関するもの
である。更に詳しくは電気的特性・耐熱性・難燃性等が
良好で、特に、成型性、作業性及び得られる成型体の機
械的強度に優れた樹脂組成物に関するものである。本発
明の樹脂組成物は電気機器・電子通信部品等の絶縁材
料、封止材料及び/又は難燃材料として有用であり、特
にIC封止材用として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】電気機器・電子通信部品等に用いられる
絶縁材料、封止材料、難燃材料には、電気的特性、耐熱
性、難燃性等に優れたものが求められ、現在、これらの
用途の材料としてエポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱
硬化性樹脂やポリオレフィン、ポリスチレン、ABS樹
脂等の熱可塑性樹脂と溶融シリカ、結晶性シリカ、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモ
ン、炭酸カルシウム、ガラス繊維等の無機充填剤とから
成る成型材料が主として使用されている。
【0003】例えばIC封止材料としては、エポキシ樹
脂に耐湿信頼性や低線膨張率を達成するのに多量の溶融
シリカや結晶性シリカが配合された材料、難燃材料とし
てはポリオレフィン、エチレン−エチルアクリレート共
重合体、ポリ塩化ビニルやエポキシ樹脂等に難燃性を達
成するのに多量の水酸化マグネシウム、水酸化アルミニ
ウムや三酸化アンチモン等が配合された材料、電気絶縁
材料としては、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等に電気
絶縁性や耐湿性を達成するのに多量の溶融シリカ、炭酸
カルシウムやガラス繊維等が配合された材料等が知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た材料においては、いずれの場合も多量の無機充填剤を
添加する必要があり、混練時の粘度が上昇して流動性が
低下する結果、成型性や作業性が低下したり、また成型
時の脱泡が不充分となったり、樹脂と無機充填剤との界
面の親和性が不足したりして成型体にピンホールやボイ
ドが生じ機械的強度が低下する問題があった。更に混練
時の粘度が高くても無機充填剤の沈降が速く、成型体中
の無機充填剤に分布が生じ電気的特性、耐熱性、難燃性
等の基本的特性が低下する問題があった。特にIC封止
材の場合は溶融シリカや結晶性シリカ等の流動性が悪く
なると、成型時に金線の変形や切断が生じる問題があっ
た。そこで、成型性、作業性や得られる成型体の機械的
強度を改良するためにシラン系カップリング剤やチタネ
ート系カップリング剤や分散剤を樹脂と無機充填剤を混
練する際に添加したりあるいは予め無機充填剤の表面を
これらカップリング剤で処理したりして実用に供せられ
ているが、まだ満足とは言い難いものである。
【0005】この発明は、成型性、作業性及び得られる
成型体の機械的強度に優れた樹脂組成物を提供すること
を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記従来技
術の問題点を改善するために鋭意検討した結果、特定の
含珪素ポリマー(P)を含んだ樹脂組成物が電気的特
性、耐熱性、難燃性等の基本的性質を低下させることな
く、成型性、作業性及び得られる成型体の機械的強度に
優れたものになることを見い出し、本発明の樹脂組成物
を開発するに至った。
【0007】すなわち本発明は、少なくとも一種以上の
樹脂(S)、少なくとも一種以上の無機充填剤(T)及
び含珪素ポリマー(P)からなる樹脂組成物であって、
(T)が(S)+(T)の合計量に対して20〜90w
t%の範囲であり、(P)が(T)に対して0.1〜3
0wt%の範囲である樹脂組成物である。
【0008】(ただし、(P)は1分子当たり少なくと
も1個のR3 O基〔R3 は、水素原子、または置換され
ていても良いアルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アラルキル基及びアシル基から選ばれる1種の基で
あり、R3 が1分子中に複数ある場合、複数のR3 は互
いに同一であっても異なってもよい。〕と少なくとも1
個のSi原子を有し、R3 O基とSi原子が結合してS
i−O−C結合を形成しているとともに一部または全部
のSi原子がSi−O−C結合を介して主鎖と直接また
は間接的に結合している構造を有し、有機溶剤に可溶で
ある。)以下、本発明を詳しく説明する。
【0009】この発明で用いる樹脂(S)は絶縁材料、
封止材料、難燃材料等を構成するマトリックスとなるも
ので、その種類は特に限定されないが、例えば熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂及びゴムから選ばれる一種又は二種
以上である。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミ
ド(6−ナイロン、66−ナイロン、12−ナイロン
等)、ポリイミド、ポリウレタン、ポリオレフィン(ポ
リエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(PE
T、PBT、PEN等)、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、(メタ)ア
クリル樹脂、ABS樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂
及びこれらの共重合体や一部変性した重合体等が挙げら
れる。熱硬化性樹脂としては例えばフェノール樹脂(フ
ェノール・ホルマリン樹脂、クレゾール・ホルマリン樹
脂等)、エポキシ樹脂、アミノ樹脂(尿素樹脂、メラミ
ン樹脂、グアナミン樹脂等)及びこれらの共重合体や一
部変性した重合体等が挙げられる。ゴムとしては、例え
ばイソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジ
エンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴ
ム、エチレン−プロピレンゴム、アクリルゴム、エピク
ロルヒドリンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレ
タンゴム及びこれらの共重合体や一部変性した重合体等
が挙げられる。
【0010】特に電気絶縁材料として好ましい樹脂
(S)としては、電気絶縁性、耐湿性、機械的特性等に
バランスのとれたポリスチレン、ポリオレフィン、ポリ
塩化ビニル、ポリイミド、ABS樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂及びこれらの共重合体や一部変性した
重合体である。
【0011】また難燃材料として好ましい樹脂(S)と
しては、難燃性、機械的特性等にバランスのとれたポリ
オレフィン、ポリ塩化ビニル、(メタ)アクリル樹脂、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル、
スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−酢酸ビニルゴ
ム、エチレン−アクリルゴム及びこれらの共重合体や一
部変性した重合体等である。
【0012】封止材料として好ましい樹脂(S)として
は、電気絶縁性、耐湿性、密着性、機械的特性等にバラ
ンスのとれたエポキシ樹脂が挙げられ、更に具体的に例
示すると、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、フェノー
ルノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型
エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、脂環
式エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、レ
ゾルシン型エポキシ樹脂、テトラヒドロキシフェニルエ
タン型エポキシ樹脂、ポリアルコール型エポキシ樹脂、
ポリグリコール型エポキシ樹脂、グリセリントリエーテ
ル型エポキシ樹脂、ポリオレフィン型エポキシ樹脂等で
あり、特にIC封止材料として好ましい樹脂(S)とし
ては、耐湿性に優れたフェノールノボラック型エポキシ
樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、及び/又はこれらの一部変性
したエポキシ樹脂を必須として使用するのが良い。また
IC封止材用途としては、内部の熱応力を緩和するため
に上述したようなゴムやシリコーン樹脂を併用すること
が好ましい。
【0013】本発明で用いる無機充填剤(T)は、絶縁
材料、封止材料、難燃材料等に電気絶縁性、耐熱性、難
燃性、熱伝導性、寸法安定性、美粧性、機械的強度等の
機能を付与するためのものであり、その種類は特に限定
されないが、例えば溶融シリカ、結晶性シリカ、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸アンチモン、
五酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛、ガラス繊維、ガラスバ
ルン、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、タルク、マイカ、炭化ケイ素、チタン酸カリウム、
カーボンブラック、酸化鉄、酸化亜鉛等が挙げられ、形
状としては粒状、球状、破砕状、中空状、繊維状、鱗片
状、板状(又はフレーク状)等であり、これらは一種又
は二種以上使用される。
【0014】特に電気絶縁材料として好ましい無機充填
剤(T)は、電気絶縁性、熱伝導性、機械的強度等の特
性を材料に付与できる溶融シリカ、結晶性シリカ、酸化
アルミニウム、炭酸カルシウム、ガラス繊維、あるいは
ガラス繊維をチョップしたチョップドファイバー、ミル
ドファイバーやガラスパウダーである。また難燃材料と
して好ましい無機充填剤(T)は、難燃性を材料に付与
できる水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸
化アンチモン、五酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛である。
封止材料として好ましい無機充填剤(T)は、電気絶縁
性、熱伝導性、機械的強度等の特性を材料に付与できる
溶融シリカ、結晶性シリカ、酸化アルミニウム、炭酸カ
ルシウム、タルク、マイカ、ガラス繊維であり、特にI
C封止材料として好ましい無機充填剤(T)としては熱
伝導性に優れた溶融シリカ及び/又は結晶性シリカを必
須として使用するのが良い。
【0015】本発明で用いる含珪素ポリマー(P)は上
述した樹脂(S)中における無機充填剤(T)の分散性
を向上させると共に樹脂(S)と無機充填剤(T)との
界面の親和性を向上させることができ、混練時の組成物
の粘度を低下させ、無機充填剤(T)の充填率を高めた
り、成型時における組成物中の無機充填剤(T)の沈降
安定性を向上させたり最終的に得られる成型体の機械的
強度を高める効果を有するもので、分散剤及び/又はカ
ップリング剤として作用するものである。特にIC封止
材用途においては、含珪素ポリマー(P)により組成物
の粘度が低下し、成形時における金線の変形や切断が防
止できる。
【0016】この発明で用いる含珪素ポリマー(P)
は、上記R3 O基がSi原子に結合してSi−O−C結
合を形成している構造を有する。含珪素ポリマー(P)
は、2個以上のSi原子がシロキサン結合してなるポリ
シロキサン構造を有していても良い。含珪素ポリマー
(P)は、一部または全部のSi原子がSi−O−C結
合によって直接または間接的に主鎖と結合している構造
を有する。このSi−O−C結合は加水分解性を有する
はずであるが、Siと結合しているR3 O基に比べて主
鎖の分子量が非常に大きく立体的にかさ高くなるので、
加水分解性が抑制されている。
【0017】含珪素ポリマー(P)の一部または全部の
Si原子がSi−O−C結合によって直接または間接的
に主鎖と結合している構造とは、たとえば、Si原子が
下記の2価の結合を介して主鎖と直結し、Si−O−C
結合を形成していることである。
【0018】−O− −COOR2 O− −COO− −R2 O− −CONHR2 O− −R2 COO− (R2 は、2価の有機基である。)R2 は好ましくはC
数1〜20の2価の有機基であり、その具体例としては
例えば直鎖状または分岐状のアルキレン基または置換ア
ルキレン基(たとえば、メチレン、エチレン、プロピレ
ン、ブチレン、ヘキシレン、オクチレン、ドデシレン、
オクタデシレン、2−メチルテトラメチレン、3−メチ
ルテトラメチレン等)、フェニレン基または置換フェニ
レン基、オキシアルキレン基等の基が挙げられる。R2
が1分子中に複数ある場合、複数のR2 は互いに同一で
あっても異なってもよい。
【0019】含珪素ポリマー(P)の主鎖は、炭素を主
体とするものであり、主鎖結合にあずかる炭素原子が7
0〜100モル%、残部をN,O,S,Si,P等の元
素が占めるものである。
【0020】樹脂(S)、無機充填剤(T)、含珪素ポ
リマー(P)を混練又は成型する際にこの主鎖が無機充
填剤(T)の表面に存在することにより樹脂(S)と無
機充填剤(T)との界面の親和性が向上し、樹脂(S)
中における無機充填剤(T)の分散性や得られる成型体
の機械的強度を向上させることができる。
【0021】樹脂(S)中における無機充填剤(T)の
分散性を上げるには、ポリマー(P)は疎水基を有する
ものが好ましい。この理由は明らかではないが、ポリマ
ー(P)中のSi−O−R3 基が加水分解されて親水性
のSi−OH基となり、このSi−OH基と前記疎水基
とがバランスされてポリマー(P)が界面活性剤のよう
に働くと考えられる。前記疎水基としては、C数6以上
のアルキル基(たとえば、ヘキシル基、ヘプチル基、オ
クチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル
基、ドデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基
等)、C数6以上のアリール基(たとえば、フェニル
基、トリル基、キシリル基等)、C数7以上のアラルキ
ル基(たとえば、ベンジル基、フェネチル基等)が主鎖
に直接または該疎水基を有する有機基が主鎖に結合して
いれば良い。
【0022】上記のような主鎖を有するポリマーの具体
例としては、たとえば、(メタ)アクリル樹脂;ポリス
チレン;ポリ酢酸ビニル;ポリオレフィン;ポリ塩化ビ
ニル;ポリ塩化ビニリデン;ポリエステル;および、こ
れらの共重合体や一部変性した重合体等が挙げられる。
ポリマー(P)は、これらの樹脂の主鎖を構成している
1個以上の炭素原子に上述のような2価の基を介してS
iが結合している構造を有する。
【0023】ポリマー(P)は、樹脂(S)と無機充填
剤(T)との濡れ、分散性、得られる成型体の機械的強
度を上げるためには樹脂(S)と相溶するものが好まし
い。従って、用いられる樹脂(S)の溶解度パラメータ
ーに近い値を有するポリマー(P)を用いる方が好まし
く、樹脂(S)と同じ化学構造の主鎖を有するものがよ
り好ましい。
【0024】ポリマー(P)中のSi−OR3 基は無機
充填剤(T)との結合部となる基であり、ポリマー
(P)が無機充填剤(T)にSi−OR3 基で結合する
ことにより樹脂(S)中での濡れ、分散性、得られる成
型体の機械的強度等を改良することができる。特に、ポ
リマー(P)は主鎖とSiの間にSi−O−C結合を有
しているため、Si−C結合を有する場合に比べてSi
原子のイオン性が高まる。その結果、Si−OR3 基の
加水分解および無機充填剤(T)との結合速度が速くな
り、従来より使用されているシラン系カップリング剤で
効果の小さい樹脂(S)中における無機充填剤(T)の
分散性や得られる成型体の機械的強度等に改善効果が顕
著に発現される。
【0025】R3 O基は、含珪素ポリマー(P)1分子
当たり少なくとも1個であり、平均3〜100個である
ことが好ましい。R3 O基がないと含珪素ポリマー
(P)の無機充填剤(T)との結合点がなくなり、逆に
多すぎると無機充填剤(T)同士の凝集を促進し、組成
物の粘度が上昇する場合がある。
【0026】ここでR3 は、水素原子、または、置換さ
れていても良い、アルキル基、シクロアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基およびアシル基から選ばれる1種
の基であり、好ましくは炭素数20以下の基である。R
3 の具体例としては、たとえば、直鎖状または分岐状の
アルキル基(たとえば、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、第2級ブチル、第3級ブチル、ヘ
キシル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシ
ル、ドデシル、オクタデシル等)、脂環式アルキル基
(たとえば、シクロペンチル、シクロヘキシル等)、ア
リール基(たとえば、フェニル、トリル、キシリル
等)、アラルキル基(たとえば、ベンジル、フェネチ
ル)、アシル基(たとえば、アセチル、プロピオニル、
ブチリル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニ
ル)などが挙げられる。また、置換されている、アルキ
ル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基お
よびアシル基としては、それらの基の各水素の1または
2以上が、たとえば、メトキシ基、エトキシ基等のアル
コキシ基;アセチル基、プロピオニル基等のアシル基;
塩素、臭素等のハロゲン等で置換されてなる基が挙げら
れる。R3 が1分子中に複数ある場合、複数のR3 は互
いに同一であっても異なっていてもよい。R3 は、水素
原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が好
ましい。これは、R3 O基の加水分解縮合速度が更に速
くなるという理由による。
【0027】この発明に用いる含珪素ポリマー(P)
は、有機溶剤に可溶であることが必要である。ポリマー
(P)が有機溶剤に可溶であるということは、ポリマー
(P)が高度な架橋構造を有しておらず、熱可塑である
ことを示しており、たとえば、後述の実施例における溶
解性の試験方法で調べることができる。ポリマー(P)
は、後述する有機溶剤の少なくとも1種の単独溶剤また
は2種以上の混合溶剤に可溶であればよい。
【0028】このような有機溶剤は、反応性のものでも
非反応性のものでも良い。具体例としては、トルエン、
キシレン、スチレンなどの芳香族炭化水素類;酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、エチルアクリレート、
ブチルアクリレート等のエステル類;アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ−n−ブチルエー
テル等のエーテル類;n−ブタノール、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のアルコー
ル類などが挙げられる。
【0029】この発明で用いる含珪素ポリマー(P)
は、酸性官能基、アミノ基およびエポキシ基から選ばれ
る少なくとも1種を含有している構造を有するものが好
ましい。上記基を有することにより樹脂(S)としてエ
ポキシ樹脂やフェノール樹脂を用いる場合には樹脂
(S)との反応が促進され、得られる成型体の機械的強
度が向上する。
【0030】この発明で用いる含珪素ポリマー(P)
は、上記のようにR3 O基を有しているとともに、下記
一般式(Z−1)〜(Z−8)で表される1価の反応性
有機基(Z)の少なくとも1種がSi−O−C結合を介
してSi原子に結合している、すなわち、Z−O−Si
となっている構造を有するものが好ましい。そのように
反応性有機基Zを有するポリマー(P)は、樹脂(S)
との間に化学的結合を形成しうるので、基Zを有しない
ものに比べると、得られる成型体の機械的強度をより向
上させる。機械的強度をより高めるという点からは、ポ
リマー(P)は基Zを1分子当たり平均少なくとも1個
有することが好ましい。
【0031】 (Z−1) CH2 =C(R1 )−COOR2 − (Z−2) CH2 =C(R1 )−CO− (Z−3) CH2 =C(R1 )−R2 − (Z−4) CH2 =C(R1 )−CONHR2 − (Z−5) CH2 =C(R1 )−CONHR2 −CO
− (Z−6) CH2 =C(R1 )−R2 −CO− 〔一般式(Z−1)〜(Z−8)中、互いに独立に、R
1 は水素原子またはメチル基、R2 は前記と同じであ
る。〕反応性有機基(Z)が1分子中に複数ある場合、
複数のZは互いに同一であっても異なってもよい。
【0032】上記ポリマー(P)は、例えば特願平4−
192417号公報に記載した方法により製造すること
ができる。
【0033】本発明の組成物を構成する樹脂(S)、無
機充填剤(T)、含珪素ポリマー(P)の割合は(T)
が(S)+(T)の合計量に対して20〜90wt%、
好ましくは40〜80wt%の範囲であり、(P)が
(T)に対して0.1〜30wt%、好ましくは0.5
〜15wt%の範囲となるようにする。(T)が(S)
+(T)の合計量に対して20wt%未満であると目的
とする特性、例えば電気的特性、耐熱性、難燃性等が低
下する。一方90wt%を越えると、無機充填剤(T)
の量が多すぎて、作業性や成型性が悪くなると共に最終
的に得られる成型体にピンホールやボイドが生じ易くな
り機械的強度も低下する。また(P)が(T)に対して
0.1wt%未満であると、例えは混練時の粘度低減効
果が小さくなって成型性、作業性が低下すると共に無機
充填剤(T)を多量に使用することが困難となる。一
方、30wt%を越えると目的とする特性、例えば電気
的特性、耐熱性、難燃性等が低下する。
【0034】特にIC封止材用途には(T)が(S)+
(T)の合計量に対して50〜90wt%の範囲、
(P)が(T)に対して0.5〜6wt%の範囲が好ま
しい。(T)が(S)+(T)の合計量に対して50w
t%未満になると、ICチップの耐湿信頼性、熱伝導や
熱応力の緩和が低下し、90wt%を越えると混練時の
粘度が上昇し、作業性、成型性が低下する。
【0035】本発明の樹脂組成物は上述したように
(S)、(T)並びに(P)成分から成るものである
が、これ以外に要求性能に従って硬化剤、硬化促進剤、
着色剤、離型剤、カップリング剤、シリコーン化合物、
反応性希釈剤、可塑剤、安定化剤、難燃助剤等の添加剤
を混合して使用できる。
【0036】硬化剤は、樹脂(S)として熱硬化性樹脂
を用いる際に必要となる場合があり例えば樹脂(S)と
してエポキシ樹脂を用いる場合はポリアミド類、脂肪族
ポリアミン類、環状脂肪族ポリアミン類、芳香族ポリア
ミン類あるいはこれらの一部を変性したアミン類、酸無
水物類、ジシアンジアミド類、イミダゾール類、アミン
イミド類、ヒドラジド類、フェノールノボラック、クレ
ゾールノボラック等のノボラック系硬化剤等が挙げら
れ、これらの一種又は二種以上が使用される。また樹脂
(S)としてフェノール樹脂を用いる場合は、ウロトロ
ピンやホルマール等が挙げられ、これらの一種又は二種
以上を使用しても良い。使用する量は、樹脂(S)に対
して適宜の量で用いられる。
【0037】硬化促進剤は、樹脂(S)として熱硬化性
樹脂を用いる際にその硬化に促進作用を与えるものであ
り、最終的に得られる組成物の硬化性を調節するために
用いられる。樹脂(S)としてエポキシ樹脂を用いる場
合には例えば、イミダゾール類もしくはその塩、第三級
アミン類、もしくはその塩、トリアゾール類もしくはそ
の塩、有機金属錯塩、有機酸金属塩、第4級アンモニウ
ム塩、ホスフィン類、ホスホニウム塩、ジアゾビシクロ
アルケン類もしくはその塩等が挙げられ、これらの一種
又は二種以上使用しても良い。また樹脂(S)としてフ
ェノール樹脂やアミノ樹脂を用いる場合は、例えば酸
(シュウ酸やp−トルエンスルホン酸等の有機酸、塩酸
等の鉱酸等)やアルカリ(アンモニア、水酸化ナトリウ
ム、水酸化バリウム、トリエチルアミン等)触媒が挙げ
られ、これらの一種又は二種以上使用しても良い。
【0038】着色剤としては、有機顔料や染料等が使用
できる。
【0039】離型剤としては、天然や合成のパラフィ
ン、高級脂肪酸又はその金属塩、高級脂肪酸アミド、ビ
ス脂肪酸アミド、カルナバワックス等のエステルワック
ス、シリコーン等を挙げることができる。
【0040】樹脂(S)と無機充填剤(T)との接着性
は含珪素ポリマー(P)により充分向上するが、更にシ
ラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、
アルミニウム系カップリング剤を添加しても良い。
【0041】シリコーン化合物やシリコーン微粒子は、
特にIC封止材用途において低応力化を向上するのに使
用しても良い。
【0042】反応性希釈剤は組成物を混練する際にその
作業性をより向上させるためのもので、例えば樹脂
(S)としてエポキシ樹脂を用いる場合、例えば脂肪族
あるいは芳香族のモノ又はジグリシジルエーテル類等が
挙げられる。
【0043】可塑剤は、組成物の加工性を更に向上させ
るためのもので、例えばリン酸エステル類、フタル酸エ
ステル類、脂肪族−又は二塩基酸エステル類、二価アル
コールエステル類、オキシ酸エステル類、ポリグリコー
ル類等が挙げられ、特に樹脂(S)としてエポキシ樹脂
を用いる場合はポリグリコール類が好ましい。
【0044】安定化剤は、樹脂(S)の分解を抑制する
もので例えばステアリン酸鉛、ステアリン酸亜鉛等が挙
げられる。
【0045】難燃助剤は、リン酸エステル、亜リン酸エ
ステル、酸性リン酸エステル、フォスフォニウム塩等の
有機リン化合物等が挙げられる。これら添加剤は樹脂組
成物に対して適宜の量を使用することができる。
【0046】本樹脂組成物を成型体として調整する場合
の一般的な方法としては、所定の配合割合に選んだ各成
分をロール、ニーダー、ミキサー等の混合装置を用いて
充分均一に混合した後成型を行う。成型方法としては、
例えば押出し成型、射出成型、注型、圧縮成型、低圧ト
ランスファー成型等が挙げられる。特にIC封止材用途
としては低圧トランスファー成型が最も一般的である。
成型温度は例えば室温〜250℃、好ましくは50〜2
00℃の範囲で行われる。
【0047】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は樹脂(S)、無機
充填材(T)及び特定の含珪素ポリマー(P)から成る
もので含珪素ポリマー(P)が、樹脂(S)と無機充填
剤(T)との界面の親和性を向上させる結果、組成物の
粘度が低減され作業性及び成型性が向上すると共にま
た、無機充填剤(T)の充填率を高めたり、成型時にお
ける無機充填剤(T)の沈降安定性を改善させたり、更
には最終的に得られる成型体の機械的強度が良好となっ
て、種々の分野に有用である。例えば電気機器・電子通
信部品等の絶縁材料(高圧絶縁材、高周波絶縁材、配線
基板、配電盤等)封止材料(IC封止材等)、難燃性材
料(天井材、建材、電線、ケーブル、電気製品等)等に
好適に用いられる。
【0048】
【実施例】以下に、この発明の具体的な実施例および比
較例を示すが、この発明は下記実施例に限定されない。
なお、「%」および「部」は、それぞれ、「wt%」お
よび「重量部」を示す。
【0049】(含珪素ポリマー(P)の製造) (製造例1)撹拌機、滴下口、温度計、冷却管およびN
2 ガス導入口を備えた1リットルのガラス製反応器に有
機溶剤としてトルエン200gを入れ、N2 ガスを導入
しながらトルエンを110±2℃の温度に調整した。つ
いで、撹拌しながら、2−メタクリロキシエトキシトリ
メトキシシラン10g、ブチルアクリレート95gおよ
びスチレン95gと、ラジカル重合開始剤として2,
2′−アゾビスイソブチロニトリル2gを混合した溶液
を滴下口より2時間かけて滴下した。滴下後も同温度で
1時間撹拌を続けた後、2,2′−アゾビスイソブチロ
ニトリル0.2gを30分おきに2回添加し、更に2時
間加熱して共重合を行い、含珪素ポリマー(P−1)が
トルエンに溶解した溶液(固形分49%)を得た。次い
でトルエンをエバポレーターで減圧留去して含珪素ポリ
マー(P−1)(固形分97%)を製造した。該ポリマ
ー(P−1)の、1分子当たりの平均Z基数およびR3
O基数、有機溶剤への溶解性を調べた。その分析結果を
表1に示した。
【0050】(製造例2)製造例1において、2−メタ
クリロキシエトキシトリメトキシシラン10gの代わり
に、2−メタクリロキシトリメトキシシラン7g、ビス
−(2−メタクリロキシエトキシ)ジメトキシシラン
2.6g、トリス−(2−メタクリロキシエトキシ)メ
トキシシラン0.4gを使用し、ブチルアクリレート9
5gとスチレン95gの代わりに、ブチルアクリレート
90g、スチレン90g、グリシジルメタクリレート1
0gを用いたこと以外は製造例1と同様にして含珪素ポ
リマー(P−2)(固形分98%)を得た。得られたポ
リマー(P−2)の分析結果を表1に示した。
【0051】(製造例3)撹拌機、温度計、冷却管、滴
下口およびN2 ガス導入口を備えた1リットルのガラス
製反応器に有機溶剤としてトルエン300gを入れ、N
2 ガスを導入しながらトルエンを110±2℃の温度に
調整した。ついで、反応器中のトルエンを撹拌しなが
ら、ブチルアクリレート100g、エチルアクリレート
100g、スチレン6g、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート39g、および、ラジカル重合開始剤として
2,2′−アゾビスイソブチロニトリル6gを混合して
なる溶液を滴下口より1時間かけて滴下した。滴下後も
同温度で1時間撹拌を続けた後、未反応のモノマーを重
合させるためラジカル重合開始剤として1,1′−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン0.3gを1時間おきに2回添加し、更に
2時間加熱してヒドロキシル基含有ポリマー(b−1)
のトルエン溶液を得た。得られたヒドロキシル基含有ポ
リマー(b−1)のポリスチレン換算の数平均分子量を
測定したところ、14000であった。次に残存モノマ
ーを除去するため、n−ヘキサン中に該トルエン溶液を
添加し、ヒドロキシル基含有ポリマー(b−1)を沈殿
させた。この沈殿を回収して新たにトルエンに溶解して
n−ヘキサン中で沈殿させるという再沈精製を、残存モ
ノマーがGC分析で検知されなくなるまで繰り返し行っ
た後、n−ヘキサンで再沈した固体を60℃で5時間真
空乾燥し、ヒドロキシル基含有ポリマー(b−1)を得
た。該ポリマー(b−1)は1分子当たり平均13個の
ヒドロキシル基を有するポリマーであった。
【0052】ついで、撹拌機、温度計、冷却管を備えた
200mlの四つ口フラスコにテトラメトキシシラン
7.6g、ヒドロキシル基含有ポリマー(b−1)のト
ルエン溶液80g、グリシドール3.7g、トルエン3
0gを入れ、24時間還流下加熱した。冷却後、冷却管
の代わりに蒸留塔およびそれに接続された冷却管と留出
口を付け、圧力200mmHgで80℃まで2時間かけ
て昇温し、留出する液がなくなるまで同温度で保持し、
含珪素ポリマー(P−3)がトルエンに溶解した溶液
(固形分40%)を得た。次いでトルエンをエバポレー
ターで減圧留去して含珪素ポリマー(P−3)(固形分
97%)を製造した。得られたポリマー(P−3)の分
析結果を表1に示した。
【0053】(製造例4)撹拌機、温度計および冷却管
を備えた1リットルの4つ口フラスコにテトラメトキシ
シラン608g、水72g、強酸性陽イオン交換樹脂ア
ンバーリスト15(ローム&ハース・ジャパン社製)7
2gおよびメタノール100gを混合し、撹拌しながら
還流下2時間加熱(温度65℃)を続け、テトラメトキ
シシランの加水分解縮合を行った。
【0054】冷却後、冷却管を外し、蒸留塔に代え、再
び65℃で加熱し、メタノールを留去しながら、更に加
水分解縮合を進め、メタノールが留去しなくなったら冷
却してポリメトキシシロキサンを得た。再び、蒸留塔を
外して冷却管につけ代え、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート70gとメトキノン0.02gを加え、撹拌し
ながら還流下1時間加熱(温度70℃)を続け、ポリメ
トキシシロキサンのメトキシ基と2−ヒドロキシエチル
メタクリレートの交換反応を行った。ついで、再び冷却
管から蒸留塔に代え、80℃、200mmHg下で生成
したメタノールを留去した。冷却後、濾過によりアンバ
ーリスト15を除去し、重合性オルガノポリシロキサン
(f−1)を得た。
【0055】重合性オルガノポリシロキサン(f−1)
の数平均分子量を測定したところ、1800であった。
【0056】次に、製造例1と同様にして2−メタクリ
ロキシエトキシトリメトキシシランの代わりに重合性オ
ルガノポリシロキサン(f−1)20g、ブチルアクリ
レートとスチレンの代わりにメチルメタクリレート80
g、ラウリルメタクリレート90g、グリシジルメタク
リレート10g、ラジカル重合開始剤として2,2′−
アゾビスイソブチロニトリル10gを用いた以外は同様
にして含珪素ポリマー(P−4)(固形分96%)を得
た。得られたポリマー(P−4)の分析結果を表1に示
した。
【0057】(製造例5)製造例4において2−ヒドロ
キシエチルメタクリレートに代えて、メタクリル酸8.
0gを用いる以外は同様にして重合性オルガノポリシロ
キサン(f−2)を得た。得られた重合性オルガノポリ
シロキサン(f−2)の数平均分子量は4900であっ
た。
【0058】次いで製造例1において2−メタクリロキ
シエトキシトリメトキシシランの代わりに重合性オルガ
ノポリシロキサン(f−2)40g、ブチルアクリレー
トとスチレンの代わりにエチルアクリレート80g、ス
チレン60g、グリシジルメタクリレート20g、ラジ
カル重合開始剤として2,2′−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)9.2g、トルエンの代わりに
酢酸エチル400gを用い反応温度を70℃とした以外
は同様にして含珪素ポリマー(P−5)(固形分99
%)を得た。得られたポリマー(P−5)の分析結果を
表1に示した。
【0059】(製造例6)製造例4において、ポリメト
キシシロキサンの代わりに市販のポリエトキシシロキサ
ン(多摩化学工業株式会社製の商品名「エチルシリケー
ト40」)400gを用いたこと以外は製造例4と同様
にして交換反応を行い、重合性オルガノポリシロキサン
(f−3)を得た。得られた重合性オルガノポリシロキ
サン(f−3)の数平均分子量は800であった。
【0060】次いで製造例1において2−メタクリロキ
シエトキシトリメトキシシランの代わりに重合性オルガ
ノポリシロキサン(f−3)10g、ラジカル重合開始
剤として2,2′−アゾビスイソブチロニトリル2.0
gを用い反応温度を100℃とした以外は同様にして含
珪素ポリマー(P−6)(固形分98%)を得た。得ら
れたポリマー(P−6)の分析結果を表1に示した。
【0061】(製造例7)製造例4において、テトラメ
トキシシランの代わりにメチルトリメトキシシラン13
6gを、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの代わり
にヒドロキシブチルアクリルアミド212gを、およ
び、水9gを用いたこと以外は製造例4と同様にして重
合性オルガノポリシロキサン(f−4)を得た。得られ
た官能性オルガノポリシロキサン(f−4)の数平均分
子量は600であった。
【0062】次いで製造例1において2−メタクリロキ
シエトキシトリメトキシシランの代わりに重合性オルガ
ノポリシロキサン(f−4)40g、ブチルアクリレー
トとスチレンの代わりにシクロヘキシルメタクリレート
70g、2−エチルヘキシルアクリレート90g、ラジ
カル重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノエート4.0g、トルエンの代わりにキシレ
ン/メチルイソブチルケトン(7/3wt比)の混合溶
媒600gを用い、反応温度を120℃とした以外は、
同様にして含珪素ポリマー(P−7)(固形分97%)
を得た。得られたポリマー(P−7)の分析結果を表1
に示した。
【0063】(比較製造例1)製造例1において、2−
メタクリロキシエトキシトリメトキシシランの代わりに
2−メタクリロキシエトキシトリメチルシランを用いた
こと以外は製造例1と同様に行い、比較用含珪素ポリマ
ー(P−8)(固形分98%)を得た。得られたポリマ
ー(P−8)の分析結果を表1に示した。
【0064】なお、製造例1〜7および比較製造例1で
得られた含珪素ポリマーの主鎖とSiの間のSi−O−
C結合の確認、1分子当たりの平均反応性有機基(Z)
数およびR3 O基数、有機溶剤への溶解性は、下記の方
法により分析し評価した。結果を表1に示した。
【0065】(Si−O−C結合の確認)得られた含珪
素ポリマーをトルエン、アセトン等の良溶媒に溶解した
後ヘキサン、アセトニトリルまたはメタノール等の貧溶
媒を選択して再沈精製し、ガスクロマトグラフィー(G
C)および高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分
析で、残存する未反応原料が検出されなくなるまで再沈
精製を繰り返した。精製した含珪素ポリマーを50℃で
2時間真空乾燥し、FT−IR分析、H−NMR分析お
よびSi−NMR分析にかけてSi−O−C結合を確認
した。確認できたものを○で示した。
【0066】(1分子当たりの平均反応性有機基(Z)
数)上記方法により再沈精製して真空乾燥した含珪素ポ
リマー10gをテトラヒドロフラン50gに溶解した。
その際、残存しているZOHおよびR3 OHをGCおよ
びHPLC分析で定量した。ついで、水10gを添加し
て均一な溶液とし、還流下、1週間加熱(60℃)して
Si原子に結合しているZO基およびR3 O基を加水分
解により切断した。GCおよびHPLC分析によりZO
HおよびR3O−Hを定量し、加水分解により切断した
ZOHおよびR3 O−Hを求め、下記の式に従って含珪
素ポリマー1分子当たりの平均Z基数(β)および1分
子当たりの平均R3 O基数(γ)を定量した。
【0067】β=(W1 /Mw1 )/(W2 /Mn) (ここで、 W1 :加水分解により切断して生成したZOHの量
(g) Mw1 :ZOHの分子量 W2 :再沈精製した含珪素ポリマーの量(g) Mn:再沈精製した含珪素ポリマーの数平均分子量) γ=(W3 /Mw3 )/(W2 /Mn) (ここで、 W3 :加水分解により切断して生成したR3 O−Hの量
(g) Mw3 :R3 O−Hの分子量 W2 :再沈精製した含珪素ポリマーの量(g) Mn:再沈精製した含珪素ポリマーの数平均分子量) (有機溶剤への溶解性)含珪素ポリマー1gを下記の各
有機溶剤100gに室温下で1時間撹拌して溶解し、東
洋ろ紙株式会社製No.2のろ紙を用いてろ過により残
渣を取り出し、残渣を50℃で2時間真空乾燥して精秤
し、0.6g未満の場合は溶解しているとみなした。表
中の記号は、次のとおりである。
【0068】◎…残渣が0.2g未満 ○…残渣が0.2g以上、0.4g未満 △…残渣が0.4g以上、0.6g未満 ×…残渣が0.6g以上 (有機溶剤) ケトン類:アセトン エーテル類:テトラヒドロフラン(THF) 芳香族炭化水素類:トルエン エステル類:酢酸エチル
【0069】
【表1】
【0070】(実施例1)樹脂(S)としてクレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂175部、臭素化ビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂125部、無機充填剤(T)とし
て、破砕状溶融シリカ652部、三酸化アンチモン45
部、カーボンブラック3部、含珪素ポリマー(P)とし
てポリマー(P−3)7部、硬化剤としてフェノールノ
ボラック系硬化剤140部、硬化促進剤として2−メチ
ルイミダゾール6部、離型剤としてカルナバワックス6
部を加熱ロールで80℃で10分間混練し、冷却後粉砕
して本発明の樹脂組成物(1)を製造した。
【0071】次いで、得られた組成物(1)を用いて、
トランスファー成型機(成型条件:175℃,2分)を
用いて成型し、成型性及び成型体の特性を評価した。そ
の結果を表2に示す。
【0072】(実施例2) 樹脂(S):クレゾールノボラック型エポキシ樹脂 87部 臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂 63部 無機充填剤(T):破砕状溶融シリカ 790部 三酸化アンチモン 55部 カーボンブラック 5部 含珪素ポリマー(P):P−4 40部 硬化剤:フェノールノボラック系硬化剤 75部 硬化促進剤:2−メチルイミダゾール 4部 離型剤:カルナバワックス 8部 を用いた以外は実施例1と同様にして本発明の樹脂組成
物(2)を製造した。成型性及び成型体の特性の結果を
表2に示す。
【0073】(実施例3) 樹脂(S):クレゾールノボラック型エポキシ樹脂 280部 臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂 170部 無機充填剤(T):破砕状溶融シリカ 503部 三酸化アンチモン 45部 カーボンブラック 2部 含珪素ポリマー(P):P−5 11部 硬化剤:フェノールノボラック系硬化剤 220部 硬化促進剤:2−メチルイミダゾール 5部 離型剤:カルナバワックス 4部 を用いた以外は実施例1と同様にして本発明の樹脂組成
物(3)を製造した。成型性及び成型体の特性の結果を
表2に示す。
【0074】(比較例1〜3)実施例2において、含珪
素ポリマー(P−4)の代わりにシランカップリング剤
(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)(比
較例1)、含珪素ポリマー(P−8)(比較例2)、市
販粘度低下剤(ポリエーテル変性シリコーン化合物)
(比較例3)、各々40部を用いた以外は実施例2と同
様にして比較樹脂組成物(4)(比較例1)、比較樹脂
組成物(5)(比較例2)、比較樹脂組成物(6)(比
較例3)を得た。各々の成型性及び成型体の特性の結果
を表2に示す。
【0075】(比較例4)実施例3において樹脂(S)
としてクレゾールノボラック型エポキシ樹脂2000
部、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂350部を
用いた以外は実施例3と同様にして比較樹脂組成物
(7)を得た。成型性及び成型体の特性の結果を表2に
示す。
【0076】(比較例5)実施例3において含珪素ポリ
マー(P−5)の量を170部とした以外は実施例3と
同様にして比較樹脂組成物(8)を得た。成型性及び成
型体の特性の結果を表2に示す。
【0077】表2にみるように本発明の樹脂組成物がス
パイラルフロー、充填性、離型性、金型汚れ性の結果よ
り優れた成型性、作業性を有し、また成型性の外観や曲
げ強度の結果より優れた機械的強度を有するものである
ことがわかる。
【0078】また体積抵抗率や難燃性も低下していない
ことより、電気機器・電子部品の絶縁材料、封止材料、
難燃材料、特にスパイラルフローの結果より組成物の流
動性が向上しておりIC封止材料として優れた特性を有
しているものであることがわかる。
【0079】
【表2】
【0080】(実施例4) 樹脂(S):ビスフェノールA型エポキシ樹脂 400部 無機充填剤(T):結晶性シリカ 100部 水酸化アルミニウム 500部 含珪素ポリマー(P):P−1 5部 硬化剤:無水フタル酸 35部 をニーダーを用いて80℃で10分間混練後、冷却粉砕
して本発明の樹脂組成物(9)を製造した。
【0081】次いで得られた組成物(9)を500ml
のビーカーに入れ、120℃で加熱して粘度及び静置し
た時の沈降安定性を評価した。また、組成物(7)を注
型により成型(160℃、10時間)し得られた成型体
の曲げ強度を測定した。その結果を表3に示す。
【0082】(実施例5)実施例4において無機充填剤
(T)として結晶性シリカと水酸化アルミニウムの代わ
りにミルドファイバー500部を用い、含珪素ポリマー
(P)として(P−2)50部を用いた以外は同様にし
て本発明の樹脂組成物(10)を製造した。粘度沈降安
定性及び曲げ強度を評価した結果を表3に示す。
【0083】(比較例6)実施例4において、含珪素ポ
リマー(P−1)の代わりにチタネート系カップリング
剤(テトラオクチルビス(ジトリデシルホスフィト)チ
タネート)50部を用いた以外は同様にして比較樹脂組
成物(11)を製造した。粘度、沈降安定性及び曲げ強
度を評価した結果を表3に示す。
【0084】
【表3】
【0085】表3に見るように本発明の樹脂組成物は粘
度が低下することにより成型性や作業性に優れ、また、
組成物中の無機充填剤(T)の沈降安定性が改善され、
良好な機械的強度を有するものであることがわかる。こ
のことより、得られる成型体中に無機充填剤(T)が均
一に分散しており、絶縁材料や難燃材料として有用なも
のである。
【0086】(実施例6) 樹脂S:エチレン−エチルアクリレート共重合体 500部 無機充填剤(T):水酸化アルミニウム 500部 含珪素ポリマー(P):P−6 10部 を150℃、30分間、ブラベンダープラストミルを用
いて混練し冷却後本発明の樹脂組成物(12)を製造し
た。
【0087】次いで得られた樹脂組成物(12)の流動
性をフローテスターによって評価した。更に、フローテ
スターの射出口の金型の汚れ性も評価した。また、JI
SK−7113に従って、引っ張り強度を測定した。そ
の結果を表4に示す。
【0088】(実施例7) 樹脂(S):ポリ塩化ビニル 700部 無機充填剤(T):三酸化アンチモン 200部 炭酸カルシウム 100部 含珪素ポリマー(P):P−7 30部 可塑剤:ジオクチルフタレート 250部 安定化剤:ステアリン酸鉛 20部 を160℃、10分間加熱ロールを用いて混練し、冷却
後本発明の樹脂組成物(13)を製造した。得られた樹
脂組成物(13)の流動性、金型汚れ性及び引っ張り強
度を測定した。その結果を表4に示す。
【0089】(比較例7,8)実施例6及び7におい
て、含珪素ポリマー(P)を用いない以外は同様にして
比較樹脂組成物(14)(比較例7)、比較樹脂組成物
(15)(比較例8)を得、流動性、金型汚れ性及び引
っ張り強度を測定した。
【0090】(比較例9)実施例6において、無機充填
剤(T)として水酸化アルミニウム4600部を用いた
以外は同様にして比較樹脂組成物(16)を得、流動
性、金型汚れ性及び引っ張り強度を測定した。
【0091】
【表4】
【0092】表4にみるように、本発明の樹脂組成物は
流動性や金型汚れ性が向上することにより成型性や作業
性に優れ、また良好な機械的強度を有するものであるこ
とがわかり、難燃材料として有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/00 NKX 8830−4J 101/00 LTA 7242−4J H01L 23/29 23/31

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一種以上の樹脂(S)、少なく
    とも一種以上の無機充填剤(T)及び含珪素ポリマー
    (P)からなる樹脂組成物であって、(T)が(S)+
    (T)の合計量に対して20〜90wt%の範囲であ
    り、(P)が(T)に対して0.1〜30wt%の範囲
    である樹脂組成物。(ただし、(P)は1分子当たり少
    なくとも1個のR3 O基〔R3 は、水素原子、または置
    換されていても良いアルキル基、シクロアルキル基、ア
    リール基、アラルキル基及びアシル基から選ばれる1種
    の基であり、R3 が1分子中に複数ある場合、複数のR
    3 は互いに同一であっても異なってもよい。〕と少なく
    とも1個のSi原子を有し、R3 O基とSi原子が結合
    してSi−O−C結合を形成しているとともに一部また
    は全部のSi原子がSi−O−C結合を介して主鎖と直
    接または間接的に結合している構造を有し、有機溶剤に
    可溶である。)
  2. 【請求項2】ポリマー(P)がR3 O基を有するととも
    に、下記一般式(Z−1)〜(Z−8)で示される反応
    性有機基(Z)から選ばれる少なくとも1種を有し、該
    Z基がO原子を介してSi原子に結合してSi−O−C
    結合を形成している請求項1記載の樹脂組成物。 (Z−1) CH2 =C(R1 )−COOR2 − (Z−2) CH2 =C(R1 )−CO− (Z−3) CH2 =C(R1 )−R2 − (Z−4) CH2 =C(R1 )−CONHR2 − (Z−5) CH2 =C(R1 )−CONHR2 −CO
    − (Z−6) CH2 =C(R1 )−R2 −CO− 〔一般式(Z−1)〜(Z−8)中、R1 は水素原子ま
    たはメチル基、R2 は2価の有機基である。〕
  3. 【請求項3】樹脂(S)としてエポキシ樹脂を必須とし
    て含み、無機充填剤(T)として溶融シリカ及び/又は
    結晶性シリカを必須として含む請求項1または請求項2
    記載のIC封止材用樹脂組成物。
JP33318092A 1992-12-14 1992-12-14 樹脂組成物 Pending JPH06179822A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33318092A JPH06179822A (ja) 1992-12-14 1992-12-14 樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33318092A JPH06179822A (ja) 1992-12-14 1992-12-14 樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06179822A true JPH06179822A (ja) 1994-06-28

Family

ID=18263201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33318092A Pending JPH06179822A (ja) 1992-12-14 1992-12-14 樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06179822A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013087088A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 有機ケイ素化合物
JP2013530256A (ja) * 2010-04-02 2013-07-25 ソルヴェイ・スペシャルティ・ポリマーズ・イタリー・エッセ・ピ・ア 含フッ素ポリマーをベースとするハイブリッド有機/無機複合体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013530256A (ja) * 2010-04-02 2013-07-25 ソルヴェイ・スペシャルティ・ポリマーズ・イタリー・エッセ・ピ・ア 含フッ素ポリマーをベースとするハイブリッド有機/無機複合体
JP2016172855A (ja) * 2010-04-02 2016-09-29 ソルヴェイ・スペシャルティ・ポリマーズ・イタリー・エッセ・ピ・ア 含フッ素ポリマーをベースとするハイブリッド有機/無機複合体
JP2013087088A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 有機ケイ素化合物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0186191B1 (en) Curable resinous composition comprising epoxy resin and silicon-containing elastomeric polymer
JP3388537B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
EP0230619B1 (en) Silicone-modified epoxy resins having improved impact resistance
JP5737183B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物、半導体装置及び離型剤
EP1833917B1 (en) Silicone resin composition, curable resin composition, and cured resin
JPH05295084A (ja) 硬化性樹脂組成物
EP1478695B1 (en) Silicone resin composition, curable resin composition, and cured resin
US7105614B2 (en) Curable epoxy resin composition
WO2008041555A1 (en) Epoxy resin molding material for sealing and electronic component device
JP2010138384A (ja) 封止用液状エポキシ樹脂組成物、及びこの封止用液状エポキシ樹脂組成物で封止した素子を備えた電子部品装置およびウエハーレベルチップサイズパッケージ
TWI755404B (zh) 2液型環氧樹脂組成物
JP2721106B2 (ja) 無機素材の表面改質剤およびその用途
EP2197954B1 (en) Curable liquid epoxy resin composition and cured product thereof
JPH02214759A (ja) 硬化性組成物
JPH06179822A (ja) 樹脂組成物
JP2003147214A (ja) 有機樹脂用添加剤、それを含有する硬化性有機樹脂組成物、およびその硬化物
JP2004231728A (ja) エポキシ樹脂硬化剤および硬化性エポキシ樹脂組成物および硬化物
JPH11310682A (ja) 湿気硬化型組成物
JP2969094B2 (ja) 含珪素ポリマーの製造方法
JP3824066B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPH07242799A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
JPS6248968B2 (ja)
JPS6183220A (ja) 硬化性樹脂組成物
JP2560469B2 (ja) エポキシ系樹脂組成物
JP3388536B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置