JPH061793A - チアゾロ[5,4−dピリミジン誘導体及び農園芸用殺菌剤 - Google Patents

チアゾロ[5,4−dピリミジン誘導体及び農園芸用殺菌剤

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JPH061793A
JPH061793A JP4182836A JP18283692A JPH061793A JP H061793 A JPH061793 A JP H061793A JP 4182836 A JP4182836 A JP 4182836A JP 18283692 A JP18283692 A JP 18283692A JP H061793 A JPH061793 A JP H061793A
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茂寿 伊東
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克己 江口
Shigeru Hayashi
茂 林
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式〔I〕 【化1】 (式中、Xは水素原子、アルキル基、アルコキシ基等を
示し、Yは水素原子、アルキル基、フェニル基等を示
し、Rはアルキル基、ベンジル基、フェニル基等を示
し、nは1または2の整数を示す。)にて表されるチア
ゾロ[5,4−d]ピリミジン誘導体及びこれを有効成
分として含有する農園芸用殺菌剤。 【効果】本発明の化合物は、イネばか苗病、キュウリ灰
色かび病、イネいもち病に対して高い防除効果を有し、
しかも公知化合物と比較し、明らかに優る防除効果を有
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チアゾロ[5,4−
d]ピリミジン誘導体及びこれを有効成分として含有す
る農園芸用殺菌剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでに、生理活性を有するチアゾロ
[5,4−d]ピリミジン誘導体としては、西独特許第
2,155,963号明細書に記載されている血圧降下作
用を有する化合物、ヨーロッパ特許第101,518号
明細書に記載されている血管拡張作用を有する化合物、
フランス特許第2,581,067号明細書に記載されて
いる抗炎症活性を有する化合物が知られている。また、
この他にもケミカル・アンド・ファーマシューティカル
・ブリティン(Chem.Pharm.Bull.)、
第16巻−(4)、741−55頁(1968年)には
抗腫瘍作用あるいは殺細菌作用を有するものとして種々
のチアゾロ[5,4−d]ピリミジン類の例があげら
れ、特開昭62−129,282号明細書には医薬品の
中間体としての記載がみられる。しかし、これらはいず
れも医薬関連の生理活性を記載したものであり、農薬に
関する作用についての記載はない。
【0003】一方、農園芸用殺菌剤の分野では薬剤耐性
菌の出現がしばしば問題となる。例えば、イネばか苗病
の場合にはその防除薬剤として、メチル−1−(ブチル
カルバモイル)−2−ベンゾイミダゾールカーバメイト
及びビス(ジメチルカルバモイル)ジスルフィドを混合
した農薬が最も広く使用されているが、最近では薬剤耐
性菌の出現によって十分な防除効果が得られていない。
【0004】また、本発明のチアゾロ[5,4−d]ピ
リミジン誘導体に類似のチアジアゾロ[3,2−a]ピ
リジミン−5−オン誘導体には、農薬としての生理活性
を有するものとして特開昭63−10706号明細書及
び特開昭63−10794号明細書記載の化合物が知ら
れている。この化合物群は種々の植物病害、特に小松菜
黒すす病、リンゴ斑点落葉病、キュウリ灰色かび病、イ
ネいもち病、トマト疫病に高い効果を有するが、薬剤耐
性菌の出現によって問題視されているイネばか苗病に対
しては十分な効果が得られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】農園芸用作物の栽培で
は、有用作物の病害に対して多数の防除薬剤が使用され
てきている。しかし、それらのものは防除効果が十分で
なかったり、薬剤耐性菌の出現により使用が制限された
り、また植物体に薬害や汚染を生じたり、人畜魚類に対
する毒性が強いなど種々の欠点を有することから、必ず
しも満足のいく殺菌剤とはいえないものが少なくない。
従って、これらの欠点の少ない安全に使用できる薬剤の
出現が強く要望されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、農薬に関
する生理活性の知られていないチアゾロ[5,4−d]
ピリミジン誘導体について研究を行った結果、環の2位
にスルホニル基またはスルホキシド基を有する一般式
〔I〕で表される化合物が種々の植物病害、特に作物種
子に対する消毒効果においてすぐれており、また薬害も
ないことを見出して本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は文献未記載の新規化合
物であり、一般式〔I〕
【0008】
【化2】
【0009】{式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、フェニル基、ハロアルキル
基、アニリノ基またはフェノキシ基(該基はハロゲン原
子、アルキル基またはアルコキシ基で置換されてもよ
い。)を示し、Yは水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基またはア
ニリノ基を示し、Rはアルキル基、ベンジル基、フェニ
ル基、アルケニル基、シクロアルキル基、ハロゲン置換
アルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコ
キシアルキル基またはフェニルアルキル基を示し、nは
1または2の整数を示す。}にて表されるチアゾロ
[5,4−d]ピリミジン誘導体及びこれを有効成分と
して含有する農園芸用殺菌剤である。
【0010】次に本発明化合物の具体的な例を表1〜7
にあげる。尚、化合物番号は以後の記載において参照さ
れる。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】
【表4】
【0015】
【表5】
【0016】
【表6】
【0017】
【表7】
【0018】本発明化合物〔I〕は、例えば一般式〔I
I〕にて表される化合物
【0019】
【化3】
【0020】(式中、X、Y及びRは前記と同じ意味を
表す。)を酸化することによって製造することができ
る。
【0021】一般式〔II〕にて表される化合物の酸化
は、有機スルフィド類の酸化に際して通常使用されてい
る方法で行うことができる。使用しうる酸化剤として
は、例えば過酸化水素、あるいはm−クロロ過安息香酸
などの有機過酸などをあげることができる。また酸化剤
とともに、例えば酢酸などの酸触媒を用いて酸化反応を
加速することができる。
【0022】酸化を行うに際して使用しうる溶媒として
は、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類、酢
酸、プロピオン酸などの脂肪酸類、アセトン、メチルエ
チルケトンなどのケトン類、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミドなどのアミド類、ヘキサン、石油エ
ーテル、ベンゼンなどの炭化水素類および水をあげるこ
とができる。酸化の際の温度は−20℃から溶媒の沸点
の範囲で行う。酸化剤の使用量は、一般式〔II〕にて表
される化合物に対してnが1の場合は通常当量で行い、
nが2の場合は通常2当量以上で行うが、これらに限定
されない。
【0023】出発原料として用いる一般式〔II〕にて表
される化合物の製造は、ピリミジン誘導体から製造する
方法(製法A)とチアゾ−ル誘導体から製造する方法
(製法B)の2つに大きく分類することができる。製法
Aは、更に製造原料としてピリミジンの4位または6位
のいずれかに1つのヒドロキシ基を有する場合(製法A
−1)、ピリミジンの4位、6位に2つのヒドロキシ基
を有する場合(製法A−2)及び2位、4位に2つのヒ
ドロキシ基、6位にメルカプト基を有する場合(製法A
−3)に分けることができる。以下に各々の製法につい
て説明する。
【0024】製法A−1
【0025】
【化4】
【0026】
【化5】
【0027】{式中、X1は水素原子、アルキル基、ハ
ロアルキル基、フェニル基、ヒドロキシ基またはメルカ
プト基を示し、X2は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、ハロアルキル基またはフェニル基を示し、X3
ハロゲン原子、アルコキシ基、フェノキシ基(該基はハ
ロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基で置換されても
よい。)またはアニリノ基を示し、Y1は水素原子、ア
ルキル基またはフェニル基を示し、Uはハロゲン原子、
置換されてもよいベンゼンスルホニルオキシ基を示し、
Rは前記と同じ意味を示し、R1は低級アルキル基、R2
はアルキル基、アルケニル基、ベンジル基、アルコキシ
カルボニルアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、シク
ロアルキル基、フェニルアルキル基またはアルコキシア
ルキル基を示し、R3はアルキル基、フェニル基(該基
はハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ基で置換
されてもよい。)を示す。}
【0028】上記反応において、化合物〔VI〕は、例え
ばジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサ
エティー(J.Am.Chem.Soc.)、第41
巻、783頁(1919年)に記載されている方法に準
じて、化合物〔III〕を発煙硝酸、必要があれば濃硝酸
と濃硫酸の混酸などでニトロ化することにより製造する
ことができる。
【0029】また、化合物〔VI〕のX1がアルキル基、
フェニル基またはハロアルキル基を示し、Y1が水素原
子の場合には、例えばジャーナル・オブ・ヘテロサイク
リック・ケミストリー(J.Heterocycl.C
hem.)、第22巻、337頁(1985年)に記載
されている方法に準じて、化合物〔IV〕と化合物〔V〕
との環化反応で製造することもできる。
【0030】次に、例えばジャーナル・オブ・ジ・アメ
リカン・ケミカル・ソサエティー(J.Am.Che
m.Soc.)、1565頁(1951年)に記載され
ている方法に準じて、化合物〔VI〕をN,N−ジメチル
アニリンあるいはN,N−ジエチルアニリンなどの脱ハ
ロゲン化水素剤の存在下に、オキシ塩化リンなどで塩素
化することにより、化合物〔VII〕を製造することがで
きる。この際、2位がヒドロキシ基あるいはメルカプト
基の場合は2位も同時に塩素化される。
【0031】このようにして得られた化合物〔VII〕
を、例えばケミカル・アンド・ファーマシューティカル
・ブリティン(Chem.Pharm.Bull.)、
第6巻、343頁(1958年)に記載されている方法
に準じて、酢酸、塩酸などの酸の存在下に鉄などによっ
てニトロ基を還元して、化合物〔VIII〕を製造すること
ができる。化合物〔VIII〕にアルキルキサントゲン酸カ
リウム、あるいはアルコール溶媒中水酸化カリウム存在
下に二硫化炭素を反応させて化合物〔X〕を製造するこ
とができる。
【0032】一方、例えばケミカル・アンド・ファーマ
シューティカル・ブリティン(Chem.Pharm.
Bull.)、第6巻、343頁(1958年)に記載
されている方法に準じて、化合物〔VIII〕と水硫化カリ
ウムあるいは水硫化ナトリウムから化合物〔IX〕を製造
することができる。
【0033】さらにこの化合物〔IX〕を、例えば、ケミ
カル・アンド・ファーマシューティカル・ブリティン
(Chem.Pharm.Bull.)、第16巻、7
41頁(1968年)に記載されている方法に準じて、
アルキルキサントゲン酸カリウムあるいはアルコール溶
媒中水酸化カリウム存在下に二硫化炭素と反応させて化
合物〔X〕とし、化合物〔X〕と化合物〔XIII〕とを塩
基の存在下に反応させて、化合物〔XV〕を製造すること
ができる。
【0034】更に、化合物〔IX〕とホスゲンあるいはク
ロロ蟻酸トリクロロメチルとを反応させて化合物〔XI〕
を製造することができる。また、化合物〔XI〕をN,N
−ジメチルアニリンあるいはN,N−ジエチルアニリン
などの脱ハロゲン化水素剤の存在下に、オキシ塩化リン
などで塩素化することにより化合物〔XII〕とし、化合
物〔XII〕に塩基の存在下、化合物〔XIV〕を反応させて
化合物〔XV〕を製造することができる。
【0035】化合物〔XV〕は置換基X2がハロゲン原子
の場合に、フッ化カリウムなどを使用することによって
ハロゲン交換することができる。また、化合物〔XV〕は
ホルムアニリドとアルカリ金属、アルカリ金属水素化物
等、塩基の存在下に反応させて、化合物〔XVII〕とし、
次いで化合物〔XVII〕を単離もしくは単離することなく
酸またはアルカリで加水分解することにより、X3がア
ニリノ基の化合物〔XVIII〕を製造することができる。
【0036】一方、化合物〔X〕の置換基X2がハロゲ
ン原子の場合、化合物〔X〕を塩基の存在下にアルコー
ル類あるいはフェノール類と反応させて化合物〔XVI〕
を製造し、さらに化合物〔XVI〕を塩基の存在下に化合
物〔XIII〕と反応させて、置換基X3がアルコキシ基あ
るいはフェノキシ基の化合物〔XVIII〕を製造すること
ができる。
【0037】製法A−2
【0038】
【化6】
【0039】
【化7】
【0040】(式中、X4は水素原子、アルキル基、ハ
ロアルキル基、フェニル基、Y2は塩素原子、アルコキ
シ基、フェノキシ基、メチル基、Y3は水素原子、OR3
基、メチル基、Y4はOR3基、アニリノ基、Y5は水素
原子、OR3基、メチル基、アニリノ基、R、R2、R3
及びUは前記と同じ意味を表す。)
【0041】反応式に示した各々の反応のほとんどは製
法A−1の方法と同様に行うことができる。以下に製法
A−1と異なる反応を説明する。
【0042】化合物〔XXII〕は化合物〔XXI〕とアルコ
ール類あるいはフェノール類とを塩基の存在下に反応さ
せて製造することができる。一方、化合物〔XXI〕を塩
基の存在下に、マロン酸エステルと反応させ、次に酸で
加水分解することにより化合物〔XXIII〕を製造し、化
合物〔XXIII〕をN,N−ジメチルアニリンあるいはN,
N−ジエチルアニリンなどの脱ハロゲン化水素剤の存在
下に、オキシ塩化リンなどで塩素化することにより化合
物〔XXIV〕を製造し、次に化合物〔XXIV〕のニトロ基を
還元することによりY2がメチル基である化合物〔XXV〕
を製造することができる。
【0043】化合物〔XXVI〕のY2が塩素原子の場合、
還元することにより化合物〔XXVII〕を製造し、次いで
化合物〔XXVII〕を環化することによりY3が水素原子の
化合物〔XXVIII〕を製造することができる。化合物〔XX
XII〕は新規な化合物であり、Y4がアルコキシ基あるい
はフェノキシ基の場合は、化合物〔XXX〕とアルコール
類あるいはフェノール類とを塩基存在下に反応させて製
造することができる。Y4がアニリノ基の場合には、化
合物〔XXX〕とホルムアニリドをアルカリ金属、アルカ
リ金属水素化物等、塩基の存在下に反応させて化合物
〔XXXI〕とし、次いで化合物〔XXXI〕を単離または単離
することなく酸またはアルカリで加水分解することによ
り製造することができる。
【0044】製法A−3
【0045】
【化8】
【0046】(式中、U、R2は前記と同じ意味を表
す。)
【0047】ジャスタス・リービッヒ・アンナーレン・
デア・ヘミー(Liebigs Ann.Che
m.)、第288巻、159頁(1895年)に記載さ
れている既知化合物〔XXXIV〕からの化合物〔XXXVII〕
の製造は、例えば、ケミカル・アンド・ファーマシュー
ティカル・ブリティン(Chem.Pharm.Bul
l.)、第16巻、750頁(1968年)に記載され
ている方法に準じて行うことができる。
【0048】製法B
【0049】
【化9】
【0050】(式中、Z1はアルコキシカルボニル基、
カルバモイル基、X5は水素原子、アルキル基、R1、R
2、R3、Y4及びUは前記と同じ意味を表す。)
【0051】ジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサエ
ティー(J.Chem.Soc.)、1598頁(19
47年)あるいは、ジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・
ソサエティー(J.Chem.Soc.)、1440頁
(1949年)に記載されている既知化合物〔XXXVII
I〕と化合物〔XIII〕とを塩基の存在下に反応させて化
合物〔XXXIX〕を製造することができる。
【0052】化合物〔XXXIX〕からインディアン・ジャ
ーナル・オブ・ケミストリー(Indian J.Ch
em.)、SECTION B、18B、30頁(19
79年)に記載されている方法に準じて化合物〔XLII
I〕、〔XLIV〕を製造することができる。すなわち、化
合物〔XXXIX〕と化合物〔XLI〕またはホルムアミドを反
応させ、X5が水素原子、アルキル基の化合物〔XLIII〕
を製造する。また、化合物〔XXXIX〕と化合物〔XL〕を
反応させ、中間体として化合物〔XLII〕を製造し、次い
で化合物〔XLII〕をポリリン酸、硫酸などで縮合環化さ
せてX5がフェニル基の化合物〔XLIII〕を製造すること
ができる。
【0053】化合物〔XLIII〕をN,N−ジメチルアニリ
ンあるいはN,N−ジエチルアニリンなどの脱ハロゲン
化水素剤の存在下、あるいは非存在下にオキシ塩化リン
などで塩素化することによって、化合物〔XLIV〕を製造
することができる。Y4がR3Oの化合物〔XLIV〕は、化
合物〔XLIV〕とアルコール類あるいはフェノール類とを
塩基の存在下に反応させて製造することができる。Y4
がアニリノ基の化合物〔XLVI〕は、化合物〔XLIV〕とホ
ルムアニリドをアルカリ金属、アルカリ金属水素化物等
塩基の存在下に反応させ、化合物〔XLV〕とし、化合物
〔XLV〕を単離もしくは、単離することなく酸またはア
ルカリで加水分解し、製造することができる。
【0054】
【実施例】次に実施例をあげて本発明の製造法、製剤法
及び効果を具体的に説明する。
【0055】製造例1 5−クロロ−2−エチルスルホニルチアゾロ[5,4−
d]ピリミジン(化合物番号4)の製造 5−クロロ−2−エチルチオチアゾロ[5,4−d]ピ
リミジン47g、タングステン酸ナトリウム2水塩2.8
gを酢酸250mlに溶解し、これに31%過酸化水素水
67gを滴下した。反応液を20分間還流下攪拌し、反
応液を水600mlにあけた。析出物を濾取し亜硫酸水素
ナトリウム水溶液、水で洗浄した後、エタノールで再結
晶して5−クロロ−エチルスルホニルチアゾロ[5,4
−d]ピリミジン39gを得た。融点106〜109
℃、収率72%。
【0056】製造例2 5−クロロ−2−イソペンチルスルフィニルチアゾロ
[5,4−d]ピリミジン(化合物番号17)の製造 5−クロロ−2−イソペンチルチオチアゾロ[5,4−
d]ピリミジン2.1gをジクロロメタン50mlに溶解
し、これにm−クロロ過安息香酸3.8gを加え、室温で
2時間攪拌した。反応液を5%炭酸カリウム水溶液、水
で洗浄し、有機溶媒層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製して5−クロロ−2−イソペンチル
スルフィニルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン1.4g
を得た。融点110〜116℃、収率64%。
【0057】製造例3 5−クロロ−2−sec−ブチルスルホニルチアゾロ
[5,4−d]ピリミジン(化合物番号12)の製造 5−クロロ−2−sec−ブチルチオチアゾロ[5,4
−d]ピリミジン1.4g、m−クロロ過安息香酸2.7g
をジクロロメタン40mlに溶解し、室温で10時間攪拌
した。反応液を5%炭酸カリウム水溶液、水で洗浄し、
有機溶媒層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去後、残渣をエタノールで再結晶して、5−クロロ−
2−sec−ブチルスルホニルチアゾロピリミジン1.
2gを得た。融点83〜89℃、収率75%。
【0058】製造例4 2−エチルスルホニル−5−メトキシチアゾロ[5,4
−d]ピリミジン(化合物番号36)の製造 2−エチルチオ−5−メトキシチアゾロ[5,4−d]
ピリミジン3.0g、m−クロロ過安息香酸6.2gをジク
ロロメタン100mlに溶解し、室温で2時間攪拌した。
反応液を5%炭酸カリウム水溶液、水で洗浄し、有機溶
媒層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
後、残渣をエタノールで再結晶して、2−エチルスルホ
ニル−5−メトキシチアゾロ[5,4−d]ピリミジン
2.5gを得た。融点122〜124℃、収率73%。
【0059】製造例5 2−エチルスルホニル−7−メトキシチアゾロ[5,4
−d]ピリミジン(化合物番号48)の製造 2−エチルチオ−7−メトキシチアゾロ[5,4−d]
ピリミジン0.7g、m−クロロ過安息香酸1.5gをジク
ロロメタン60mlに溶解し室温で2時間攪拌した。反応
液を5%炭酸カリウム水溶液、水で洗浄し、有機溶媒層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、残
渣をエタノールで再結晶して、2−エチルスルホニル−
7−メトキシチアゾロ[5,4−d]ピリミジン0.7g
を得た。融点114〜117℃、収率88%。
【0060】製造例6 2−ベンジルスルホニル−5,7−ジメチルチアゾロ
[5,4−d]ピリミジン(化合物番号57)の製造 2−ベンジルチオ−5,7−ジメチルチアゾロ[5,4−
d]ピリミジン0.9g、m−クロロ過安息香酸1.6gを
ジクロロメタン60mlに溶解し、室温で4時間攪拌し
た。反応液を5%炭酸カリウム水溶液、水で洗浄し、有
機溶媒層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製して、2−ベンジルスルホニル−5,7−ジメチ
ルチアゾロ[5,4−d]ピリミジン0.7gを得た。融
点167〜170℃、収率70%。
【0061】本発明の農園芸用殺菌剤はチアゾロ[5,
4−d]ピリミジン誘導体を有効成分として含有してな
る。本発明化合物を農園芸用殺菌剤として使用する場合
には、その目的に応じて有効成分を適当な剤型で用いる
ことができる。通常は有効成分を不活性な液体または固
体の担体で希釈し、必要に応じて界面活性剤、その他を
これに加え、粉剤、水和剤、乳剤、粒剤等の製剤形態で
使用できる。
【0062】好適な担体としては、例えばタルク、ベン
トナイト、クレー、カオリン、珪藻土、ホワイトカーボ
ン、バーミキュライト、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の
個体担体、イソプロピルアルコール、キシレン、シクロ
ヘキサノン、メチルナフタレン等の液体担体等があげら
れる。界面活性剤及び分散剤としては、例えばジナフチ
ルメタンスルホン酸塩、アルコール硫酸エステル塩、ア
ルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、
ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノアルキレート等があげられる。補助剤と
しては、カルボキシメチルセルロース等があげられる。
これらの製剤を適宜な濃度に希釈して散布するか、また
は直接施用する。
【0063】本発明の農園芸用殺菌剤は種子浸漬、種子
粉衣、茎葉散布、土壌施用または水面施用等により使用
することができる。有効成分の配合割合は必要に応じ適
宜選ばれるが、粉剤及び粒剤とする場合は0.1〜20
%(重量)、また乳剤及び水和剤とする場合は5〜80
%(重量)が適当である。
【0064】本発明の農園芸用殺菌剤の施用量は、使用
される化合物の種類、対象病害、発生傾向、被害の程
度、環境条件、使用する剤型などによって変動する。例
えば、粉剤及び粒剤のようにそのまま使用する場合に
は、有効成分で10アール当り0.1g〜5kg、好ましく
は1g〜1kgの範囲から適宜選ぶのがよい。また、乳剤
及び水和剤のように液状で使用する場合には、0.1ppm
〜10,000ppm、好ましくは10ppm〜3,000ppm
の範囲から適宜選ぶのがよい。
【0065】本発明による化合物は上記の施用形態によ
り、藻菌類(Oomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、
不完全菌類(Deuteromycetes)及び担子菌類(Basidiom
ycetes)に属する菌に起因する植物病を防除できる。次
に具体的な菌名を非限定例としてあげる。シュウドペロ
ノスポラ(Pseudoperonospora)属、例えば、べと病菌
(Pseudoperonospora cubensis)、スフェロテカ(Spha
erotheca)属、例えば、うどんこ病菌(Sphaerotheca f
uliginea)、ベンチュリア(Venturia)属、例えば、黒
星病菌(Venturia inaequalis)、ピリキュラリア(Pyr
icularia)属、例えば、いもち病菌(Pyricularia oryz
ae)、ジベレラ(Gibberella)属、例えば、ばか苗病菌
(Gibberella fujikuroi)、ボトリチス(Botrytis)
属、例えば、灰色かび病菌(Botrytis cinerea)、アル
タナリア(Alternaria)属、例えば、コマツナ黒すす病
菌(Alternaria brassicicola)、リゾクトニア(Rhizo
ctonia)属、例えば、紋枯病菌(Rhizoctonia solan
i)、パクシニア(Puccinia)属、例えば、さび病菌(P
uccinia recondita)。
【0066】さらに、本発明の化合物は必要に応じて殺
虫剤、他の殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料等と
混用してもよい。次に本発明の農園芸用殺菌剤の代表的
な製剤例あげて製剤方法を具体的に説明する。以下の説
明において「%」は重量百分率を示す。
【0067】製剤例1 粉剤 化合物(8)2%、珪藻土5%及びクレー93%を均一
に混合粉砕して粉剤とした。
【0068】製剤例2 水和剤 化合物(4)50%、珪藻土45%、ジナフチルメタン
ジスルホン酸ナトリウム2%及びリグニンスルホン酸ナ
トリウム3%を均一に混合粉砕して水和剤とした。
【0069】製剤例3 乳剤 化合物(12)30%、シクロヘキサノン20%、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル11%、アル
キルベンゼンスルホン酸カルシウム4%及びメチルナフ
タリン35%を均一に溶解して乳剤とした。
【0070】製剤例4 粒剤 化合物(94)5%、ラウリルアルコール硫酸エステル
のナトリウム塩2%、リグニンスルホン酸ナトリウム5
%、カルボキシメチルセルロース2%及びクレー86%
を均一に混合粉砕する。この混合物に水20%を加えて
練合し、押出式造粒機を用いて14〜32メッシュの粒
状に加工したのち、乾燥して粒剤とした。
【0071】
【発明の効果】本発明の農園芸用殺菌剤はイネばか苗
病、キュウリ灰色かび病、イネいもち病に対して高い防
除効果を有し、しかも公知化合物と比較しても明らかに
優る防除効果を有している。
【0072】次に本発明の農園芸用殺菌剤の奏する効果
を試験例をあげて具体的に説明する。 試験例1 イネばか苗病効果試験 製剤例2に準じて調製した水和剤を、有効成分濃度が3
0ppmになるように水で希釈した薬液50mlにイネばか
苗病罹病水稲種子(品種:静玉)15gを、20℃で2
4時間浸漬した。風乾後、再び50mlの水に20℃で4
8時間浸漬した。次に、32℃で20時間置いて催芽し
た後、イネ育苗箱に播種し、30℃の育苗器に2日間入
れた。その後温室で育苗し、播種後20日目にイネばか
苗病の発病苗数を調査し、数1に従い発病苗率を求め、
さらに数2により防除価を算出した。結果を表8に示し
た。尚、比較薬剤として次の2化合物を同様に製剤して
供試した。
【0073】比較薬剤A:特開昭62−129,282
号明細書記載の化合物
【0074】
【化10】
【0075】比較薬剤B:特開昭63−10,794号
明細書記載の化合物
【0076】
【化11】
【0077】
【数1】
【0078】
【数2】
【0079】
【表8】
【0080】試験例2 ベンゾイミダゾール系薬剤耐性
イネばか苗病罹病種籾に対する防除効果試験 ベンゾイミダゾール系薬剤に耐性のイネばか苗病菌に感
染した水稲種子(品種:短銀坊主)を供試した。試験
は、試験例1に記載の方法と全く同様に行なった。結果
を表9に示した。尚、比較薬剤としては、メチル−1−
(ブチルカルバモイル)−2−ベンゾイミダゾールカー
バメイト及びビス(ジメチルカルバモイル)ジスルフィ
ド(20%+20%)混合水和剤を有効成分濃度が10
00ppm+1000ppmになるよう希釈して供試した。
【0081】
【表9】
【0082】試験例3 キュウリ灰色かび病予防効果試
験 9cm×9cmの塩ビ製鉢各々にキュウリ種子(品種:相模
半白)を12粒づつ播種し、温室内で7日間育成させ
た。子葉が展開したキュウリ幼苗に製剤例2に準じて調
製した水和剤を有効成分で500ppmになるよう水で希
釈し、1鉢当たり10mlを散布した。風乾後、キュウリ
灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の菌糸磨砕液を噴霧
接種し、直ちに22℃湿室内に入れた。接種3日後に下
記基準により鉢全体の発病程度を調査し、評価した。結
果を表10に示した。
【0083】 発病指数 0 : 発病を認めず 発病指数 1 : 25%未満の発病面積 発病指数 2 : 25%以上50%未満の発病面積 発病指数 3 : 50%以上75%未満の発病面積 発病指数 4 : 75%以上の発病面積
【0084】 評 価 A : 発病指数 0 評 価 B : 発病指数 1 評 価 C : 発病指数 2 評 価 D : 発病指数 3及び4
【0085】
【表10】
【0086】試験例4 イネいもち病予防効果試験 直径7cmの素焼鉢に水稲種子(品種:愛知旭)約15粒
ずつ播種し、温室内で2〜3週間育成した。第4葉が完
全に展開したイネ苗に製剤例2に準じて調製した水和剤
を有効成分濃度が500ppmになるように水で希釈し、
1鉢当り10ml散布した。風乾後、イネいもち病菌(Py
ricularia oryzae)の分生胞子懸濁液を噴霧接種し、直
ちに25℃の湿室内に24時間入れた。その後温室内に
移し、接種5日後に第4葉の病斑数を数え、数3に従い
防除価を算出した。結果を表11に示した。
【0087】
【数3】
【0088】 評 価 A : 防除価 100% 評 価 B : 防除価 80%以上100%未満 評 価 C : 防除価 50%以上80%未満 評 価 D : 防除価 50%未満
【0089】
【表11】
【0090】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 茂寿 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 江口 克己 静岡県藤枝市天王町308番地の3 (72)発明者 林 茂 静岡県小笠郡浜岡町新野970番地の1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 {式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ア
    ルコキシ基、フェニル基、ハロアルキル基、アニリノ基
    またはフェノキシ基(該基はハロゲン原子、アルキル基
    またはアルコキシ基で置換されてもよい。)を示し、Y
    は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
    基、フェニル基、フェノキシ基またはアニリノ基を示
    し、Rはアルキル基、ベンジル基、フェニル基、アルケ
    ニル基、シクロアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、
    アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシアルキル
    基またはフェニルアルキル基を示し、nは1または2の
    整数を示す。}にて表されるチアゾロ[5,4−d]ピ
    リミジン誘導体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のチアゾロ[5,4−d]
    ピリミジン誘導体を有効成分として含有する農園芸用殺
    菌剤。
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