JPH06179195A - ハニカムコアの切削加工方法 - Google Patents

ハニカムコアの切削加工方法

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Publication number
JPH06179195A
JPH06179195A JP4333196A JP33319692A JPH06179195A JP H06179195 A JPH06179195 A JP H06179195A JP 4333196 A JP4333196 A JP 4333196A JP 33319692 A JP33319692 A JP 33319692A JP H06179195 A JPH06179195 A JP H06179195A
Authority
JP
Japan
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honeycomb core
cutting
cell
core
cutter
Prior art date
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Pending
Application number
JP4333196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Ando
藤 博 之 安
Takahisa Hasegawa
高 久 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP4333196A priority Critical patent/JPH06179195A/ja
Publication of JPH06179195A publication Critical patent/JPH06179195A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切削時のハニカムコアの変形を防止し、切削
面の面精度の向上を達成することのできるハニカムコア
の切削加工方法を提供する。 【構成】 セル壁12により区画される中空のセル14
が多数集合したハニカムコア10をカッタを用いて切削
する切削加工方法において、ハニカムコア10をその片
面で両面粘着テープ13などにより治具13に接着し、
ハニカムコア10のセル14の内部に微粒子状の非金属
小球体Bを充填した後、切削加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合材ハニカムサンド
イッチパネルなどの芯材に適用されるハニカムコアの切
削加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハニカムコアはサンドイッチ構造用芯材
として広く利用されている。このハニカムコアの機械的
特性は、特に、重量比強度に優れているため、軽量かつ
高剛性が要求される航空機の機体の構造材に適してい
る。このようなハニカムコアは、セルが無数に形成され
た蜂の巣状の形状をしているため、加工が簡単ではな
く、複合材との組合せなどによって新素材が開発される
につれ、加工方法の開発が重要な課題となっている。し
かし、従来の加工技術では、カッタの刃が剛性の低いセ
ル壁に当ると、変形してバリが発生しやすいためハニカ
ムコア切削面の面精度が悪いこと、また、ハニカムコア
を治具上で両面粘着テープ等を介して固定する場合に、
カッターの送り速度を増すと、ハニカムコアが変形しハ
ニカムコアが剥がれるなどの問題があった。
【0003】そこで、この欠点を改良するため、この種
のハニカムコアの切削加工技術としては、例えば、特開
平4−41115号公報に開示されているように、ハニ
カムコアの片面に気密材料からなるシート材を接合して
から、真空引きにより切削加工治具上にハニカムコアを
固定し、高速回転する切削工具を用いて切削する方法が
提案されている。
【0004】また、この種の加工技術として、図3、図
4に示す示すような切削加工方法も知られている(特開
平3−251329号公報参照)。この従来技術は、予
め被切削物の各セル内に硬質発泡プラスチック材を圧入
しておき、カッタで加工するときに硬質発泡プラスチッ
クといっしょにハニカムコアを切削し、加工後セル内か
ら硬質発泡プラスチックを除去する方法である。
【0005】ここで、図3は、ハニカムコアの平面図
で、図4はハニカムコアのセルを拡大した断面図であ
る。このハニカムコアは、中空柱状のセル1の平面的集
合体であるハニカムコア2で、各セル壁4によって、正
六角形に区画されるセルのうち、切削加工対象部分3の
範囲にあるセル1内に硬質発泡プラスチック材Aが予め
充填されているものである。この硬質発泡プラスチック
材Aの充填は、セル端面側から押圧することによって、
硬質発泡プラスチック材Aを各セル1の形状に細かく切
断した状態で圧入することにより行われる。
【0006】このように硬質発泡プラスチック材Aを充
填しておくことにより、セル1を形成するセル壁4の剛
性、強度が高まるので、切削加工対象部分3のセル壁4
をスムーズに切削することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハニカ
ムコアの片面に気密材料からなるシート材を接合する従
来技術では、ハニカムコアの加工終了後、気密材料を除
去する工程が増え、例えば、気密材料層として外皮材を
接着するものでは、オートクレーブ等を用いた硬化工程
が必要となり、加工コストが上昇する問題点が指摘され
ている。
【0008】他方、図3および図4に示したように、予
め各セル1内に硬質発泡プラスチック材Aを圧入してお
く従来技術では、セル1内に硬質発泡プラスチックAを
圧入するときに、セル壁4に潰れが生じるおそれがあ
り、また、板厚の厚いハニカムコアでは、加工後のプラ
スチック材の除去が困難で、その作業に非常に時間がか
かる問題があった。そこで、本発明の目的は、前記従来
技術の有する問題点を解消し、簡易、安価な方法で切削
時のハニカムコアの変形を防止し、切削面の面精度の向
上を達成することのできるハニカムコアの切削加工方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、ハニカムコアをその片面で例えば粘着層
として両面粘着テープにより治具面に接着し、ハニカム
コアのセル内部に微粒子状の非金属小球を充填した後、
切削加工することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、ハニカムコアの全体が両面粘
着テープに接着して固定されるとともに、セル壁は小球
体に接触して補強されるので、切削中にもその形状を保
持することになる。したがって、カッタに切削されてい
る間のセル壁の倒れ、バリの発生、その他の不良変形を
防止できるので、切削面の面精度を向上させることがで
きる。また、小球体は非金属材料の微粒子であるので、
吹き飛ばされて切削中にカッタの刃に損傷を与えないと
ともに、軽量な球状体であるので、セル内へ挿入が容易
であり、しかも、切削後に簡単に除去されるようになっ
ている。
【0011】
【実施例】以下、本発明によるハニカムコアの切削加工
方法の一実施例について添付の図面を参照して説明す
る。図1は、切削加工に供されるハニカムコアの平面図
で、図2は、ハニカムコアの断面図である。ハニカムコ
ア10は、セル壁12によって区画された正六角形のセ
ル14が多数集合している一般的なハニカムコア10
で、その片面側で両面粘着テープ13を介して治具15
に接着することによって、位置決め固定されている。
【0012】次いで、ハニカムコア10のセル14が開
口している側から小球体Bとしてのペレットをすべての
セル14に挿入する。このペレットとしては、非金属材
料、例えば、ポリカーボネートを材料にセルの内径より
も小さな直径1〜2mmの微小粒状のペレットが用いられ
る。この小球体Bは、各セルの内径よりも小さく、また
粒子状のものであるので、セル14への挿入をハニカム
コア10の上から落とすようにして簡単に行うことがで
きる。
【0013】しかして、切削は、図2の切断線16に沿
って高速回転するカッタを所定の送り速度で移動させて
行う。このとき、小球体Bは、非金属材料からなる微粒
子であるため、カッタに当っても吹き飛ばされるため、
カッタの刃に損傷を与えるようなことはない。
【0014】その後、カッタによる切断が終了したら、
ハニカムコア10を両面粘着テープ13から剥がすこと
によって、治具15から取り出す。
【0015】こうして切断されたハニカムコア10のセ
ル14には、小球体Bが残っているが、この小球体B
は、細かい粒子であるので、これを吸引装置またはエア
吹出し装置を用い、吸引または吹き飛ばすようにして簡
単に除去することができる。また、静電気によって小球
体Bが強固にセル14壁に付着しているような場合は、
イオン発生装置とエア吹出し装置とを組み合わせること
によって、大気をイオン化して付着の原因となる静電気
を中和し容易に除去することができる。このようにして
取り除いた小球体Bは回収され、ふるいにかけられてハ
ニカムコア10の不要部分と分離される。ハニカムコア
10の不要部分は廃棄され、一方、小球体Bは再利用に
供されて繰り返し使用される。
【0016】以上のように、本実施例によれば、予め、
ハニカムコア10のセル14の中に小球体Bを挿入して
おくことによって、セル壁12が小球体Bに接触して補
強されるので、切削中にもその形状を保持することにな
る。したがって、カッタに切削されている間のセル壁の
倒れ、バリの発生、その他の不良変形を防止できるの
で、円滑に切削が進み、切削面の面精度を向上させるこ
とができる。
【0017】また、両面粘着テープによる固定の他に、
粘着剤が付いたシートをコアに貼り付け、治具面に固定
する方法や、粘着剤を治具面に塗布し、コアをセットす
る方法等にも有効であるがコア着脱の作業性や取扱上、
両面粘着テープが最も良好である。ハニカムコアのセル
形状として、正六角形の他に、OVEREXPANDED CORE,FLEX
CORE 等があり、本発明は、どのセル形状のハニカムコ
アに対しても、適用できるものである。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、治具面にハニカムコアの片面を粘着層により
接着し、ハニカムコアのセル内部に粒子状の非金属小球
体を充填してから切削加工するようにしているので、セ
ル壁が小球体に接触して補強されるので、切削中にもそ
の形状を保持することになる。したがって、カッタに切
削されている間のセル壁の倒れ、バリの発生、その他の
不良変形を防止できるので、簡易かつ安価な方法で切削
面の面精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例による切削加工に供するハニカムコアの
平面図。
【図2】本実施例による切削加工に供するハニカムコア
の断面図。
【図3】従来の切削加工方法を説明するハニカムコアの
平面図。
【図4】従来の切削加工方法を説明するハニカムコアの
断面図。
【符号の説明】
10 ハニカムコア 12 セル壁 13 両面粘着テープ 14 セル 15 治具 B 小球体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セル壁により区画される中空のセルが多数
    集合したハニカムコアをカッタを用いて切削する切削加
    工方法において、ハニカムコアをその片面で接着層によ
    り治具面に接着し、ハニカムコアのセル内部に微粒子状
    の非金属小球体を充填した後、切削加工することを特徴
    とするハニカムコアの切削加工方法。
JP4333196A 1992-12-14 1992-12-14 ハニカムコアの切削加工方法 Pending JPH06179195A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6740268B2 (en) * 2000-08-22 2004-05-25 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Method for cutting honeycomb core
EP2011601A1 (de) * 2007-03-10 2009-01-07 MTU Aero Engines GmbH Verfahren und Vorrichtung zum Bearbeiten von Bauteilen einer Gasturbine sowie Verbundwerkstoff und dessen Verwendung bei Verfahren zum Bearbeiten oder Verbinden von Bauteilen einer Gasturbine
JP2013001006A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 補強ハニカムコア及びサンドイッチパネルの製造方法
KR20200009289A (ko) * 2018-07-18 2020-01-30 한국항공우주산업 주식회사 허니콤 코어의 가공 방법

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JP2013001006A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 補強ハニカムコア及びサンドイッチパネルの製造方法
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