JPH0617842A - 多板締結要素 - Google Patents

多板締結要素

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JPH0617842A
JPH0617842A JP4176526A JP17652692A JPH0617842A JP H0617842 A JPH0617842 A JP H0617842A JP 4176526 A JP4176526 A JP 4176526A JP 17652692 A JP17652692 A JP 17652692A JP H0617842 A JPH0617842 A JP H0617842A
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groove
wave
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Yasushi Mori
泰志 森
Yoshimi Yahiro
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Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Abstract

(57)【要約】 【目的】 間に異種プレートを挟んで隣接する同種のプ
レート(例えばドリブンプレート同志)間にプレート間
隔を均一に保つ線材により形成されたウェーブスプリン
グが介装された多板締結要素において、確実にクラッチ
解放時の引き摺りトルク防止を図ること。 【構成】 ハブ1とドラム3の一方に複数のドライブプ
レート2がスプライン結合され、他方に複数のドリブン
プレート4がスプライン結合され、2つのプレート2,
4群の少なくとも一方の隣接するプレート4間に線材に
より形成されたウェーブスプリング51が介装された多
板締結要素において、前記ウェーブスプリング51の端
部のピッチを他の荷重点のピッチより短くすることとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機等に適用さ
れ、クラッチ解放時に引き摺りトルク防止手段として隣
接するプレート間に間隔を均一に保つウェーブスプリン
グが介装された多板締結要素に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、隣接するドリブンプレート間にウ
ェーブスプリングが介装された自動変速機用多板締結要
素としては、例えば、『Automobile Engineer, Novemb
er1965』の470ページに記載のものが知られている。
【0003】上記従来出典には、線材を円形に曲げつつ
波形に形成しているウェーブスプリングが示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術にあっては、円形に形成されるウェーブスプリ
ングの開口部は自由端となり、他の波の山と比べて荷重
が低くなる為、例えば、このウェーブスプリングを2本
以上使用するようなクラッチ、ブレーキの場合、端部の
位置が一致していないと、図7に示すように、クラッ
チ、ブレーキ解放時でもドリブプンレート群が擦れてし
まうという問題点がある。
【0005】また、このウェーブスプリングは周方向に
位置決めがない為、仮に図8に示すように、1枚のプレ
ートの表裏で荷重作用点が交互にあらわれる状態で組付
けられた場合、ウェーブスプリングの荷重に対してドリ
ブンプレートの板厚が薄いとドリブンプレートを波状に
変形させ、ドライブプレートに対する摺動抵抗が発生
し、引き摺りトルクを防止するどころか却って増加させ
る結果となってしまうという問題点がある。
【0006】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、間に異種プレートを挟んで隣接する同種
のプレート(例えばドリブンプレート同志)間にプレー
ト間隔を均一に保つ線材により形成されたウェーブスプ
リングが介装された多板締結要素において、確実にクラ
ッチ解放時の引き摺りトルク防止を図ることを第1の課
題とする。
【0007】また、上記第1の課題に加えて、多板締結
要素において、簡単な組付けで、確実にクラッチ解放時
の引き摺りトルク防止を図ることを第2の課題とする。
【0008】さらに、上記第2の課題に加えて、多板締
結要素において、ウェーブスプリングの誤組付けの防止
を図ることを第3の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るため請求項1記載の多板締結要素では、ウェーブスプ
リングの端部のピッチを他の荷重点のピッチより短くす
る手段とした。
【0010】即ち、ハブとドラムの一方に複数のドライ
ブプレートがスプライン結合され、他方に複数のドリブ
ンプレートがスプライン結合され、2つのプレート群の
少なくとも一方の隣接するプレート間に線材により形成
されたウェーブスプリングが介装された多板締結要素に
おいて、前記ウェーブスプリングの端部のピッチを他の
荷重点のピッチより短くすることとした。
【0011】上記第2の課題を解決するため請求項2記
載の多板締結要素では、ウェーブスプリングの所定位置
に設けられた径方向の突起をトルクを伝達するための溝
に嵌合させる手段とした。
【0012】即ち、ハブとドラムの一方に複数のドライ
ブプレートがスプライン結合され、他方に複数のドリブ
ンプレートがスプライン結合され、2つのプレート群の
少なくとも一方の隣接するプレート間に線材により形成
されたウェーブスプリングが介装された多板締結要素に
おいて、前記ウェーブスプリングに、プレートに作用す
る荷重作用点に対して少なくとも1箇所以上の所定位置
で、径方向に少なくとも1つ以上の突起を設け、該突起
を、前記ウェーブスプリングによって位置決めされるプ
レートと嵌合しトルクを伝達するための溝に嵌合させる
こととした。
【0013】上記第3の課題を解決するため請求項3記
載の多板締結要素では、前記突起とは別の第2の突起を
前記溝とは別の第2の溝に嵌合させ、第2の突起は、そ
の幅を第2の溝幅の1/2より狭く、第2の溝の中心に
対してどちらか一方に片寄っていて、かつ軸方向に伸び
ている手段とした。
【0014】即ち、請求項2記載の多板締結要素におい
て、前記突起とは別の第2の突起を有し、該第2の突起
は、前記ウェーブスプリングによって位置決めされるプ
レートと嵌合しトルクを伝達するための溝のうち前記溝
とは別の第2の溝に嵌合され、また、前記第2の突起
は、その幅が前記第2の溝幅の1/2より狭く、かつ、
前記第2の溝の中心に対してどちらか一方に片寄ってい
て、かつ軸方向に伸びていることとした。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明の作用を説明する。
【0016】締結時には、締結力の印加により、ドライ
ブプレートとドリブンプレートの各プレート間隔が短縮
され、ウェーブスプリングをプレート間隔の短縮に応じ
て弾性変形して各プレート間隔を零にし、その後、両プ
レートが締結力の大きさに応じて圧接されることにより
多板締結要素が締結される。
【0017】解放時には、締結力の解除により、ウェー
ブスプリングの復元荷重が隣接するプレートを引き離
し、隣接するプレートの間隔をウェーブスプリングによ
り一定に保つことで、ウェーブスプリングが設けられた
プレート間に配置される他方のプレートに対して所定の
隙間が確保されることにより多板締結要素が解放され
る。
【0018】そして、多板締結要素の解放状態では、ウ
ェーブスプリングの端部のピッチを他の荷重点のピッチ
より短くした為、ウェーブスプリンブ端部の変形量が大
きくなり、ウェーブスプリング開口部の荷重が他の部分
と同じになるので、ウェーブスプリングが設けられた各
プレート間隔が均一に保たれ、隣接するプレートが接触
することによる引き摺りの発生が確実に防止される。
【0019】請求項2記載の発明の作用を説明する。
【0020】多板締結要素の組付け時、径方向に少なく
とも1つ以上の突起を設けたウェーブスプリングを、プ
レートに作用する荷重作用点に対して少なくとも1箇所
以上の所定位置で、ウェーブスプリングによって位置決
めされるプレートと嵌合しトルクを伝達するための溝に
嵌合させた為、ウェーブスプリングの荷重の低い開口部
同志が作用し、多板締結要素の締結時や開放時や解放状
態では、上記請求項1記載と全く同じ作用が達成され
る。
【0021】さらに、組み付け時に隣り合うウェーブス
プリングを交互に表、裏、表…と組み付ければ、ウェー
ブスプリングの荷重作用点が一致するようになり、ドリ
ブンプレートが薄い場合でもドリブンプレートを変形さ
せることがない。
【0022】請求項3記載の作用を説明する。
【0023】多板締結要素の組付け時、前記突起とは別
の第2の突起を、ウェーブスプリングによって位置決め
されるプレートと嵌合しトルクを伝達するための溝のう
ち前記溝とは別の第2の溝に嵌合し、また、第2の突起
は、その幅が第2の溝幅の1/2より狭く、かつ、第2
の溝の中心に対してどちらか一方に片寄っていて、かつ
軸方向に伸びている為、突起によってウェーブスプリン
グの周方向の回転が規制され(ガタも所定値以下にされ
る)、第2の突起によって隣り合うウェーブスプリング
の向きが交互に裏表になるようにできるので、ウェーブ
スプリングは裏表を間違えることなく組付けられる。
【0024】そして、多板締結要素の締結時や開放時や
解放状態では、上記請求項1記載と全く同じ作用が達成
される。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0026】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0027】図1は請求項1記載の発明の実施例に相当
する第1実施例の自動変速機用の多板クラッチ(多板締
結要素の一例)を示す断面図、図2は第1実施例のウェ
ーブスプリングを示す側面図、図3は第1実施例のウェ
ーブスプリングを示す展開図である。
【0028】第1実施例の多板クラッチは、図1に示す
ように、クラッチハブ1に複数枚のドライブプレート2
がスプライン結合され、クラッチドラム3に複数枚のド
リブンプレート4がスプライン結合され、交互に配置さ
れたドライブプレート2とドリブンプレート4のうち隣
接するドリブンプレート4,4間にそれぞれウェーブス
プリング51が介装され、一端部にはクラッチピストン
6が配置され、他端部にはリテーニングプレート7がス
ナップリング8により軸方向に固定されている。
【0029】前記ドリブンプレート4にはフェーシング
9,10を貼っている。
【0030】前記ウェーブスプリング51は、図2に示
すように、円形に形成され、その端部a,a’は自由端
と成っている。そして、このウェーブスプリング51
は、多板クラッチに組付けた時に同じ荷重になるように
端部ab,fa’のピッチL1を他の荷重点b〜fのピ
ッチL2より短くしている。
【0031】次に、作用を説明する。
【0032】(A) クラッチ組付け時 クラッチ組付けは、ドリブンプレート4とドライブプレ
ート2との交互にスプライン結合作業と並行に、ドリブ
ンプレート4,4間に端部ab,fa’のピッチL1を
他の荷重点b〜fのピッチL2より短くしたウェーブス
プリング51を介装する作業が行われ、最後に、リテー
ニングプレート7をスプライン結合し、リテーニングプ
レート7をスナップリング8により移動を許さないよう
に固定することで組付けられる。
【0033】このクラッチ組付け時には、ウェーブスプ
リング51のウェーブ幅が自由長からセット長へと短縮
され、この短縮に伴う弾性復元荷重がドリブンプレート
4に付与される。
【0034】(B) クラッチ作動時 クラッチ作動時には、クラッチピストン6からの締結力
の印加により、ドライブプレート2とドリブンプレート
4の各プレート間隔が短縮され、ウェーブスプリング5
1をプレート間隔の短縮に応じて弾性変形して各プレー
ト間隔を零にし、その後、両プレート2,4が締結力の
大きさに応じて圧接されることにより多板クラッチが締
結される。
【0035】クラッチ解放時には、クラッチピストン6
からの締結力の解除にょり、ウェーブスプリング51の
復元荷重が隣接するドリブンプレート4,4を引き離
し、隣接するドリブンプレート4,4の間隔をウェーブ
スプリング51により一定に保つことで、ドリブンプレ
ート4,4間に配置されるドライブプレート2に対して
所定の隙間が確保されることにより多板クラッチが解放
される。
【0036】(C) 引き摺りトルク低減作用 多板クラッチの解放状態では、ウェーブスプリング51
が設けられた各ドリブンプレート4の間隔が均一に保た
れ、隣接するドライブプレート2とドリブンプレート4
が接触することによる引き摺りの発生が確実に防止され
る。
【0037】次に、効果を説明する。
【0038】(1)隣接するドリブンクラッチ4間にプ
レート間隔を均一に保つ線材により形成されたウェーブ
スプリング51が介装された多板クラッチにおいて、ウ
ェーブスプリング51の端部ab,fa’のピッチL1
を他の荷重点b〜fのピッチL2より短くした為、ウェ
ーブスプリンブ51端部の変形量が大きくなり、ウェー
ブスプリング51端部の荷重が他の部分と同じになるの
で、ウェーブスプリンブ51が設けられた各ドリブンプ
レート4の間隔が周方向においても均一に保たれ、確実
にクラッチ解放時の引き摺りトルク防止を図ることがで
きる。
【0039】(第2実施例)図4は請求項2記載の発明
の実施例に相当する第2実施例のウェーブスプリングを
クラッチドラムに嵌合した状態を示す正面図である。
【0040】第1実施例はウェーブスプリング51を、
その端部ab,fa’のピッチL!を他の荷重点b〜f
のピッチL2より短くした構成としているのに対し、こ
の第2実施例は、ウェーブスプリング52を、その所定
位置に設けられた径方向の突起11をトルクを伝達する
ための溝12に嵌合させる構成とした点で第1実施例と
異なる。
【0041】つまり、図4に示すように、ウェーブスプ
リング52の所定位置(本実施例では端部a)で径方向
に突起11を設け、この突起11をクラッチドラム3の
スプライン溝(上記した「トルクを伝達するための溝」
に相当)12に嵌合させることで、ウェーブスプリング
52の位置決めが行われる構成としている。また、突起
11は、ウェーブスプリング52を裏返してもクラッチ
ドラム3のスプライン溝12に嵌合する位置に設けられ
ている。尚、他の構成は、第1実施例と同様であるの
で、図示並びに説明を省略する。
【0042】作用的には、クラッチ組付け時にクラッチ
ドラム3のスプライン溝12にウェーブスプリング52
の端部に径方向に設けられた突起11を嵌合すること
で、ウェーブスプリング52は多板クラッチに位置決め
されて組付けられる。尚、他の作用は第1実施例の作用
と同様である。
【0043】次に、効果を説明する。
【0044】上記(1)の効果に、下記の効果が加えら
れる。
【0045】(2)クラッチドラム3のスプライン溝1
2にウェーブスプリング52の端部に径方向に設けられ
た突起11を嵌合した為、ウェーブスプリング52は多
板クラッチに位置決めされて組付けされるので、ウェー
ブスプリング52の荷重の低い端部同志が作用し、ドリ
ブンプレート4の周方向間隔が均一になる。
【0046】さらに、次の効果が加えられる。隣り合う
ウェーブスプリング52を交互に表、裏、表…と組み付
けることによって、ウェーブスプリング52の荷重作用
点が一致するようになり、ドリブンプレート4が薄い場
合でもドリブンプレート4を変形させることなく、確実
にクラッチ解放時の引き摺りトルク防止を図ることがで
きる。
【0047】(第3実施例)図5(イ)は請求項3記載
の発明の実施例に相当する第3実施例のウェーブスプリ
ングの正面図、図5(ロ)は同ウェーブスプリングの側
面図、図6(イ)は第3実施例のウェーブスプリングを
クラッチドラムに嵌合した状態を示す正面図、図6
(ロ)は同ウェーブスプリングを隣接するドリブンプレ
ート間に配置した状態を示す側面図、図6(ハ)は同ウ
ェーブスプリングを隣接するドリブンプレート間に配置
した状態を示す平面図である。
【0048】この第3実施例は、第2実施例の変形例で
あって、図5(イ)に示すように、第2実施例のウェー
ブスプリング52に設けられた突起11とは別の第2の
突起13を設け、図6(イ)に示すように、この第2の
突起13は、第2実施例のクラッチドラム3のスプライ
ン溝12とは別の第2の溝であるスプライン溝14に嵌
合され、また、第2の突起13は、その幅が第2の溝1
4幅の1/2より狭く、かつ、第2の溝14の中心に対
してどちらか一方に片寄っていて、かつ軸方向に伸びて
いるようにした点で第2実施例と異なる。また、図6
(ロ)に示すように、ドリブンプレート4のスプライン
溝のうち、ウェーブスプリング53の第2の突起13に
当接する部分は切り欠かれている。尚、他の構成は、第
1実施例と同様であるので、図示並びに説明を省略す
る。
【0049】作用的には、突起11によってウェーブス
プリング53の周方向の回転が規制され(ガタも所定値
以下にされる)、第2の突起13によって隣り合うウェ
ーブスプリング53の向きが交互に裏表になるようにで
きるので、ウェーブスプリング53は裏表を間違えるこ
となく組付けられる。すなわち、ウェーブスプリング5
3の組付けに際し、隣り合うウェーブスプリング53の
向きが同じだと第2の突起13が干渉して組付けられな
いが、図6(ロ),(ハ)に示すように、向きが逆だと
第2の突起13が干渉せず組付けられる。尚、他の作用
は第1実施例の作用と同様である。
【0050】次に、効果を説明する。
【0051】上記(1),(2)の効果に、下記の効果
が加えられる。
【0052】(3)ウェーブスプリング53の所定位置
で径方向に設けられた突起11とは別の第2の突起13
を設け、この第2の突起13は、クラッチドラム3のス
プライン溝12とは別の第2の溝14に嵌合され、ま
た、第2の突起13は、その幅が第2の溝14幅の1/
2より狭く、かつ、第2の溝14の中心に対してどちら
か一方に片寄っていて、かつ軸方向に伸びている為、第
2の突起13によって隣り合うウェーブスプリング53
の向きが交互に裏表になるようにできるので、ウェーブ
スプリング53は裏表を間違えることなく組付けられ、
ウェーブスプリング53の誤組付けの防止を図ることが
できる。
【0053】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0054】例えば、実施例では、自動変速機の多板ク
ラッチへの適用例を示したが、多板ブレーキ等にも適用
することができる。
【0055】また、第1実施例のウェーブスプリングに
第2実施例の突起を施しても良く、この場合には突起の
位置をあわせて裏表が交互になるように組付ければ、ド
リブンプレートに対する裏表の荷重点が一致する。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の本発明にあっては、隣接
するプレート間に線材により形成されたウェーブスプリ
ングが介装された多板締結要素において、ウェーブスプ
リングの端部のピッチを他の荷重点のピッチより短くし
た為、周方向の荷重ばらつきが抑えられ、周方向の間隔
が均一となり、確実にクラッチ解放時の引き摺りトルク
防止を図ることができるという効果が得られる。
【0057】請求項2記載の本発明にあっては、隣接す
るプレート間に線材により形成されたウェーブスプリン
グが介装された多板締結要素において、ウェーブスプリ
ングの所定位置に設けられた径方向の突起をトルクを伝
達するための溝に嵌合させた為、簡単な組付けで、低荷
重位置を一致させることができ、よって周方向の間隔が
均一となり、確実にクラッチ解放時の引き摺りトルク防
止を図ることができるという効果が得られる。
【0058】さらに、ウェーブスプリングの荷重が作用
する側のプレート厚さが、荷重に相対して薄い場合であ
っても、隣り合うウェーブスプリングを交互に表、裏、
表…と組み付けることによりプレートの変形を防ぎ、簡
単な組付けで確実にクラッチ解放時の引き摺りトルク防
止を図ることができるという効果が得られる。
【0059】請求項3記載の本発明にあっては、隣接す
るプレート間に線材により形成されたウェーブスプリン
グが介装された多板締結要素において、前記突起とは別
の第2の突起を有し、該第2の突起は、前記ウェーブス
プリングによって位置決めされるプレートと嵌合しトル
クを伝達するための溝のうち前記溝とは別の第2の溝に
嵌合され、また、前記第2の突起は、その幅が前記第2
の溝幅の1/2より狭く、かつ、前記第2の溝の中心に
対してどちらか一方に片寄っていて、かつ軸方向に伸び
ている為、ウェーブスプリングの誤組付けの防止を図
り、確実に荷重点を一致させることができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の自動変速機の多板クラッチ
を示す断面図である。
【図2】本発明第1実施例のウェーブスプリングを示す
側面図である。
【図3】本発明第1実施例のウェーブスプリングを示す
展開図である。
【図4】本発明第2実施例のウェーブスプリングをクラ
ッチドラムに嵌合した状態を示す正面図である。
【図5】(イ)は本発明第3実施例のウェーブスプリン
グの正面図、(ロ)は同ウェーブスプリングの側面図で
ある。
【図6】(イ)は本発明第3実施例のウェーブスプリン
グをクラッチドラムに嵌合した状態を示す正面図、
(ロ)は同ウェーブスプリングを隣接するドリブンプレ
ート間に配置した状態を示す側面図、(ハ)は同ウェー
ブスプリングを隣接するドリブンプレート間に配置した
状態を示す平面図である。
【図7】従来技術のウェーブスプリングを有する多板ク
ラッチでのウェーブスプリングの端部荷重が低い場合に
おけるドリブンプレート状態を示す説明図である。
【図8】従来技術のウェーブスプリングを有する多板ク
ラッチでドリブンプレートの厚さがスプリング荷重に対
して薄い場合にウェーブスプリングの荷重作用点が不一
致となった場合におけるドリブンプレート変形状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 クラッチハブ 2 ドライブプレート 3 クラッチドラム 4 ドリブンプレート 51,52,53 ウェーブスプリング 6 クラッチピン 7 リテーニングプレート 8 スナップリング 9 フェージング 10 フェージング 11 突起 12 スプライン溝 13 第2の突起 14 スプライン溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブとドラムの一方に複数のドライブプ
    レートがスプライン結合され、他方に複数のドリブンプ
    レートがスプライン結合され、2つのプレート群の少な
    くとも一方の隣接するプレート間に線材により形成され
    たウェーブスプリングが介装された多板締結要素におい
    て、 前記ウェーブスプリングの端部のピッチを他の荷重点の
    ピッチより短くしたことを特徴とする多板締結要素。
  2. 【請求項2】 ハブとドラムの一方に複数のドライブプ
    レートがスプライン結合され、他方に複数のドリブンプ
    レートがスプライン結合され、2つのプレート群の少な
    くとも一方の隣接するプレート間に線材により形成され
    たウェーブスプリングが介装された多板締結要素におい
    て、 前記ウェーブスプリングに、プレートに作用する荷重作
    用点に対して少なくとも1箇所以上の所定位置で、径方
    向に少なくとも1つ以上の突起を設け、 該突起を、前記ウェーブスプリングによって位置決めさ
    れるプレートと嵌合しトルクを伝達するための溝に嵌合
    させることを特徴とする多板締結要素。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の多板締結要素において、 前記突起とは別の第2の突起を有し、 該第2の突起は、前記ウェーブスプリングによって位置
    決めされるプレートと嵌合しトルクを伝達するための溝
    のうち該溝とは別の第2の溝に嵌合され、 また、前記第2の突起は、その幅が前記第2の溝幅の1
    /2より狭く、かつ、前記第2の溝の中心に対してどち
    らか一方に片寄っていて、かつ軸方向に伸びていること
    を特徴とする多板締結要素。
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