JPH0617837B2 - 分布型圧覚センサ - Google Patents

分布型圧覚センサ

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JPH0617837B2
JPH0617837B2 JP11810286A JP11810286A JPH0617837B2 JP H0617837 B2 JPH0617837 B2 JP H0617837B2 JP 11810286 A JP11810286 A JP 11810286A JP 11810286 A JP11810286 A JP 11810286A JP H0617837 B2 JPH0617837 B2 JP H0617837B2
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JP
Japan
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pressure sensor
film
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metal substrate
distributed pressure
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JP11810286A
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光男 小林
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばロボットハンドに取りつけてハンドに
対して垂直方向に加わる圧力の分布を検出することので
きる分布型圧覚センサに関する。
【従来技術とその問題点】
従来、このような分布型圧覚センサとして、検出素止に
導電性を有したゴムまたはプラスチックを用いたものが
提案されている。第2図はその一例で、互いに直角方向
をなす細い導電性ゴム条21,22を2層にして組合わせた
ものである。この圧覚センサのゴム条配列面に対して垂
直方向の力が加われば導電性ゴム条21,22の接触部分の
面積が増加し抵抗が変化する。従って第3図に示したよ
うに電圧端子23に、例えば5Vの電圧を1000Ωの抵抗24
を介して印加しておき、出力点25の電圧変化を測定する
ことにより、加えられた力の大きさを知ることができ
る。 ところがこのような導電性ゴムを用いた分布型圧覚セン
サでは、力検出のダイナミックレンジが狭いことおよび
ヒステリシス特性を有することという欠点がある。 一方、特開昭60−195402号および195403号公報により可
撓性基板上に形成した非晶質シリコン層よりなる歪ゲー
ジを用いた歪分布センサが公知となっており、ここでは
前に述べたようなダイナミックレンジやヒステリシスに
関する欠点は除かれている。しかし、その原理は第4図
に示すように、分布型圧覚センサ26をロボットハンド27
に貼付けて、ロボットハンド27が被把持物を把持した時
にロボットハンドに生じる歪を圧覚センサ26によって検
出するものであり、被把持物が圧覚センサ26に及ぼす力
を直接検出するものではない。そのためロボットハンド
に小さい力が加わるときには検出できない。
【発明の目的】
本発明は、非晶質シリコン層を用い、加わった力を直接
感度よく検出できる分布型圧覚センサを提供することを
目的とする。
【発明の要点】
本発明は、金属基板に厚さの厚い支持部に連結された厚
さの薄い梁構造をマトリクス状に分散して設け、各梁構
造部の表面に絶縁層を介してp型およびn型の非晶質シ
リコン膜を被着し、両膜を電気的に直列接続し、両端に
それぞれ電圧端子、接続点に出力端子を接続したもの
で、金属基板の一部に垂直方向に力が加わった時、片持
梁または両持梁に形成された梁が変形し、梁の面上に被
着された非晶質シリコンの抵抗が変化するが、抵抗変化
率ΔR/Rはp型ではプラス,n型ではマイナスの特性
を有するため、その接続点より大きな出力信号を取り出
すことができ、上記の目的が達成される。
【発明の実施例】
第1図(a)〜(c)は本発明の一実施例を示すもので、図
(b)は図(a)のX−X断面,図(c)は図(a)のY−Y断面を
表わしている。図において、金属基板1は厚さ0.1〜0.3
mm程度で、基板材料としては耐腐食性の点から考えてス
テンレス鋼が最適と考えられるが、その使用条件により
他の金属であっても差しつかえない。この金属基板1に
エッチングまたは機械加工によりスリット状でコ字形の
貫通孔2をあけて片持梁3を形成する。片持梁3の厚さ
は第1図(b),(c)に示すようにやはりエッチングまたは
機械加工により基板1より薄くされ、梁3の端部近くに
取り付けられた荷重印加部4に力5が加わったときに、
梁が変形できるすきま18が支持面17との間に生ずる。さ
らに、片持梁3の根元の下面には溝19が形成され、梁の
変形を大きくしている。 金属基板1の上にはポリイミドなどの絶縁樹脂層6を塗
布する。この上に電源用電極71,出力用電極72,グラン
ド用電極73を電子ビーム蒸着またはスパッタリング蒸着
により1000〜5000Åの厚さに形成する。このとき第1図
(b)に示すように電源用電極71と出力用電極72は絶縁樹
脂層6により金属基板1から絶縁されているが、グラン
ド用電極73は第1図(c)に示すように金属基板1に接触
しており、金属基板1は共通のグランド電位となってい
る。このようなグランド電極73の形成方法は、絶縁樹脂
層6を感光性ポリイミド等で形成し、グランド電極の位
置に露光によって貫通孔をあけ、しかるのちにその部分
にグランド電極73を蒸着すればよい。 次にグロー放電分解法によってp型非晶質シリコン(以
下a−Siと記す)膜81とn型a−Si膜82を形成する。a
−Si膜は水素により10〜30倍に希釈されたシランガスを
用いて、1〜10Torrの真空中で高周波電界を加える公知
の方法で生成される。a−Si膜をp型にする場合はジボ
ランガス,n型にする場合はフォスフィンガスをシラン
ガスに添加する。高周波の電力を上げていくと50〜200
Åの大きさの微結晶粒が膜の中に成長して微結晶化膜が
形成される。a−Si膜81,82はそれぞれ成膜後、フォト
リソグラフィにより図示のように線状にパターニングさ
れる。a−Si膜81,82の保護のために、エポキシ,フェ
ノール系塗料を印刷などの方法でパターン状に塗布して
10μm程度の厚さの遮光性の保護膜9により被覆する。
a−Si膜81,82の導電型は逆にしてもよい。 さらに、出力用電極72に直列にダイオード10を形成す
る。ダイオード10は出力信号のまわり込みを防ぐための
ブロッキング・ダイオードであり、このうよなダイオー
ドはa−Si膜のpin構造で形成することができるが、
出力信号の大きさや安定性から考えてFETなどのアナ
ログ・スイッチを用いてもよい。このようなa−Si膜8
1,82を有する梁構造が第1図(a)に示すように金属基板
6の上に複数個マトリクス状に形成され、一つの片持梁
3の上の二つのダイオード10は絶縁層6の上に形成され
る配線導体11を介して電圧増幅器12に接続される。 このような構成において、基板1の厚さの部分を、例え
ばロボットハンドの内面に接着またはねじ止めした場
合、いま力が加わると片持梁3にすきま31を減少させる
曲げ変形を生じ、溝19の作用によりa−Si膜81,82が形
成してある梁3の根元部分の表面およびそれに伴い膜自
体に大きな引張り歪を生じる。第5図は引張り歪が生じ
た時その歪方向と平行のp型a−Si膜の抵抗変化51とn
型a−Si膜の抵抗変化52を示している。引張り歪εが生
じた時p型a−Siの抵抗は増加し、n型a−Siの抵抗は
減少している。第6図は、a−Si膜81,82とダイオード
10が形成するホイートストーンブリッジの等価回路を示
す。歪が生じない時にすべてのa−Si膜の抵抗値が同じ
であると仮定すれば、電圧端子Aに電圧を印加してもB
端子とC端子は同電位であり、電位増幅器12に出力は生
じない。次に力5により片持梁3が変形すると、a−Si
膜81の抵抗は増加し、n型a−Si膜82の抵抗は減少する
ため、B端子の電位は下がり、C端子の電位は上がって
これらの間の電位差が電圧増幅器12に大きな出力電圧と
して現われ、これにより力5の大きさを知ることができ
る。このようなホイートストーンブリッジがマトリクス
配置の各片持梁3の上に存在するので、マトリクスの各
列毎に順次電圧を印加し、各行の電圧増幅器12の出力を
順次測定すれば、基板上の各荷重印加部4に加わる力5
の分布を知ることができる。 第7図は別の実施例を示すものであり、第1図のものと
相違する点は、金属基板1に平行溝状の貫通孔2を開け
て片持梁3の代わりに両持梁31を形成したことである。
荷重印加点4に力を加えたときの梁の変形は片持梁のと
きより小さくなり、a−Si膜81,82に生じる歪も小さく
なってその結果電圧増幅器12に生ずる出力信号が小さく
なるが、貫通孔2の加工が容易になり、また配線11のク
ロスオーバが少なくなる利点が得られる。 第8図はさらに別の実施例を示すもので、第1図のもの
と相違する点は、一つの片持梁3の上にp型a−Si膜81
とn型a−Si膜82を1個ずつのみ形成して直列接続し、
ハーフブリッジを構成している点でしる。梁3の表面に
引張り歪が生ずることによりp型a−Si膜81の抵抗が増
加し、n型a−Si膜82の抵抗が減少するので出力用電極
72の電位が低下する。この場合は同相ノイズ成分を除去
する効果は失われるが、回路構成が簡略化されるという
利点が得られる。
【発明の効果】
本発明によれば次のような効果が得られる。 (1)金属基板に梁構造を形成し、金属基板に対して垂直
方向の力を梁の曲げによって基板表面に生じる引張り歪
に変換するので、金属基板に対して垂直方向に加わる力
を直接検出できる。 (2)梁の表面に生じる歪をその表面に被着したp型とn
型のa−Si膜の相反する抵抗変化率を利用して検出する
ため、大きな出力信号が得られる。 (3)梁構造を金属基板上にマトリクス状に形成すること
により、金属基板に対して垂直方向に加わる力の基板面
における分布状態を知ることができる。 (4)金属基板にマトリクス状に多数の梁構造をエッチン
グ等により製作し、a−Si膜や電極をグロー放電分解法
や蒸着により一括して形成することができるので、製造
工程が簡単である。 (5)金属基板の厚さやa−Si膜等の寸法を小さくできる
ので、全体を薄く製作することが可能である。 (6)金属基板は弾性を有するので、圧覚センサをある程
度可撓性にすることができ、曲面状への固定が可能であ
る。あるいはあらかじめ円筒状などの任意の形状を有す
る金属基板を用いることによって、平板状以外の形状を
した圧覚センサを製作することもできるので、ロボット
ハンドへの取付けが容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示し、(a)が平面構成図、
(b)が(a)のX−X線断面図、(c)が(a)のY−Y線断面
図、第2図は従来の分布型圧覚センサの斜視図、第3図
はその測定方法の説明図、第4図はa−Si膜を用いた歪
分布センサの使用状態を示す斜視図、第5図は本発明の
a−Si膜の歪による抵抗変化を示す線図、第6図は第1
図の実施例の等価回路図、第7図,第8図はそれぞれ本
発明の異なる実施例の平面構成図である。 1:金属基板、2:貫通孔、3:片持梁、31:両持梁、
4:荷重印加部、6:絶縁樹脂層、71:電源用電極、7
2:出力用電極、73:グランド用電極、81:p型a−Si
膜、82:n型a−Si膜、10:ダイオード、17:支持面、
18:すき間、19:溝。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属基板に厚さの厚い支持部に連結された
    厚さの薄い梁構造をマトリクス状に分散して設け、各梁
    構造部の表面に絶縁層を介してp型およびn型の非晶質
    シリコン膜を被着し、両膜を電気的に直列接続し、両端
    にそれぞれ電圧端子、接続点に出力端子に接続してなる
    ことを特徴とする分布型圧覚センサ。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載のセンサにおい
    て、金属基板が接地され、一方の電圧端子を兼ねること
    を特徴とする分布型圧覚センサ。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    センサにおいて、出力端子にダイオードあるいはアナロ
    グスイッチが接続されたことを特徴とする分布型圧覚セ
    ンサ。
JP11810286A 1986-05-22 1986-05-22 分布型圧覚センサ Expired - Lifetime JPH0617837B2 (ja)

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JPH0797056B2 (ja) * 1990-03-02 1995-10-18 株式会社富士電機総合研究所 分布型触覚センサ
JP2715738B2 (ja) * 1991-09-30 1998-02-18 日産自動車株式会社 半導体応力検出装置
JP2669216B2 (ja) * 1991-09-30 1997-10-27 日産自動車株式会社 半導体応力検出装置
JP2737479B2 (ja) * 1991-09-30 1998-04-08 日産自動車株式会社 半導体応力検出装置
JPH07146192A (ja) * 1993-11-25 1995-06-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧力センサ

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JPS62274229A (ja) 1987-11-28

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