JPH06177398A - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH06177398A
JPH06177398A JP4352717A JP35271792A JPH06177398A JP H06177398 A JPH06177398 A JP H06177398A JP 4352717 A JP4352717 A JP 4352717A JP 35271792 A JP35271792 A JP 35271792A JP H06177398 A JPH06177398 A JP H06177398A
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gate electrode
floating gate
memory device
semiconductor memory
film
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JP4352717A
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Takashi Nakajima
貴志 中島
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細化しても誤動作なく動作することができ
るメモリトランジスタを備えた不揮発性半導体記憶装置
とその製造方法を得る。 【構成】 ポリシリコン膜3aをパターニングしてゲー
ト電極部19を構成する浮遊ゲート電極3bを形成する
際、その端部がテーパ状に成形されるようにエッチング
を行い、この後、低温熱処理にて浮遊ゲート電極3bの
端部下とシリコン基板1との間にゲート・バーズ・ビー
ク酸化膜10,11を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不揮発性半導体記憶
装置及びその製造方法に関し、特に、メモリトランジス
タの誤動作を防止できる不揮発性半導体記憶装置及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のEEPROMにおけるメモ
リトランジスタの構造を示す断面図であり、図におい
て、1は半導体基板、2は第1ゲート酸化膜、3は浮遊
ゲート電極、4はインターポリ絶縁膜、5は制御ゲート
電極、6はドレイン不純物拡散層、7はソース不純物拡
散層、8は層間熱酸化膜、9は層間絶縁膜、10はドレ
イン側ゲート・バーズ・ビーク酸化膜、11はソース側
ゲート・バーズ・ビーク酸化膜、12はドレイン側イン
ターポリ・バーズ・ビーク、13はソース側インターポ
リ・バーズ・ビーク、14は金属配線層である。
【0003】ここで、第1ゲート酸化膜2,浮遊ゲート
電極3,インターポリ絶縁膜4,制御ゲート電極5,ド
レイン不純物拡散層6,及びソース不純物拡散層7によ
り二層ゲート型のメモリトランジスタが構成され、電気
配線を行うための金属配線層14が浮遊ゲート電極3や
制御ゲート電極5と電気的に接触しないように層間絶縁
膜9上に形成されている。また、層間絶縁膜9には、そ
の平坦性を向上して金属配線層14の加工性を向上させ
るためにボロンやリンなどの不純物が含まれている。ま
た、層間絶縁膜9内のボロンやリンなどの不純物が半導
体基板1や制御ゲート電極5や浮遊ゲート電極3等に入
ると電気特性を変動させるため、これを防ぐ目的で、浮
遊ゲート電極3、制御ゲート電極5、ドレイン不純物拡
散層6及びソース不純物拡散層7と層間絶縁膜9との間
に層間熱酸化膜8が形成されている。また、層間絶縁膜
9は、金属配線層14の加工性を更に向上させるため
に、その成膜後、熱処理によってリフローされ、平坦性
を更に向上させている。また、この層間絶縁膜9の熱処
理時、層間熱酸化膜8は更に酸化されて膜厚が厚くなる
とともに、浮遊ゲート電極3の端部及び半導体基板1表
面が酸化されてドレイン不純物拡散層6の側にドレイン
側ゲート・バーズ・ビーク酸化膜10が、ソース不純物
拡散層7の側にソース側ゲート・バーズ・ビーグ酸化膜
11が形成される。更に、この熱処理により、制御ゲー
ト電極5と浮遊ゲート電極3の端部でもドレイン不純物
拡散層6側にドレイン不純物拡散層6側にドレイン側イ
ンターポリ・バーズ・ビーク12が、ソース不純物拡散
層7側にインターポリ・バーズ・ビーク13が形成され
る。
【0004】次に、動作について説明する。EEPRO
Mにおいては電気的に情報を書き込みまたは消去する
“書き込み消去モード”と情報を読み出す“読み出しモ
ード”があり、書込み消去モードには情報を電気的に書
き込む“書込みモード”と、電気的に消去する“消去モ
ード”がある。
【0005】消去モードは、上記ドレイン不純物拡散層
6からなるドレイン電極の電位を浮かせた状態にし、制
御ゲート電極5を接地状態にし、ソース不純物拡散層7
からなるソース電極に例えば12V程度の高電圧を印加
することにより、ソース不純物拡散層7近傍の浮遊ゲー
ト電極3の端部下にあるソース側ゲート・バーズ・ビー
ク酸化膜11を介してソース不純物拡散層7から浮遊ゲ
ート電極3へファウラー・ノルドハイム・トンネル電流
が流れ、このファウラー・ノルドハイム・トンネル電流
により、浮遊ゲート電極3の電子が引き抜かれる。
【0006】書込みモードは、ソース不純物拡散層7か
らなるソース電極を接地状態にし、ドレイン不純物拡散
層6からなるドレイン電極に例えば7V程度、制御ゲー
ト電極5に例えば12V程度の電圧を印加することによ
り、浮遊ゲート電極3の端部下のドレイン不純物拡散層
6近傍でアバランシェ現象が起こり、このアバランシェ
現象によって発生したホットエレクトロンがドレイン側
ゲート・バーズ・ビーク酸化膜10を介して半導体基板
1から浮遊ゲート電極3に注入される。
【0007】読み出しモードでは、ソース不純物拡散層
7からなるソース電極を接地状態にし、ドレイン不純物
拡散層6からなるドレイン電極に例えば1V程度、制御
ゲート電極5に例えば3V程度の電圧を印加し、ドレイ
ン不純物拡散層6からソース不純物拡散層7に電流が流
れるか否かにより、“1”,“0”の状態を判断して読
み出しが行われる。この際、浮遊ゲート電極3に電子が
あればドレイン不純物拡散層6からソース不純物拡散層
7に電流が流れず“書込み状態”が読み出され、逆に浮
遊ゲート電極3から電子が引き抜かれておればドレイン
不純物拡散層6からソース不純物拡散層7に電流が流れ
ることにより“消去状態”が読み出される。
【0008】ところで、この種の装置に用いられるポリ
シリコン膜は通常SiH4 の熱分解法によって堆積形成
され、その際の堆積温度によって結晶粒の大きさが変化
し、更に堆積後の熱処理によって結晶粒が増大する。こ
のため、ポリシコンを熱酸化した場合、酸化は多結晶粒
界に沿って進行し、微視的には酸化膜とポリシリコンと
の界面が非常に急峻な遷移になり、この界面には多結晶
粒界を反映した細かい凹凸(surface asperity)が形成
される。尚、この熱酸化時の温度が高い程多結晶粒界に
沿って進む酸化の影響は小さく、上記凹凸が少なくなる
ことが知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】EEPROMのメモリ
トランジスタを構成する浮遊ゲート電極はポリシリコン
膜によって形成されており、その端部に上記のような凹
凸が形成されると、動作時にこの凹凸によって局部的な
電界集中が生じ、トランジスタを誤動作させてしまう。
即ち、消去時に過剰に電子が引き抜かれ、トランジスタ
が常時オンする“過消去”や、書込み時に選択されてい
ないメモリー・ビットにかかる電圧によって、誤って非
選択ビットの浮遊ゲート電極からファウラー・ノルドハ
イム・トンネル電流によって電子を引き抜く誤消去、所
謂“ドレイン・ディスターブ”が起こってしまう。この
ため、上記図3に示した従来のEEPROMでは、第1
ゲート酸化膜2,浮遊ゲート電極3,インター・ポリ絶
縁膜4及び制御ゲート電極5の形成後に行われる酸化雰
囲気での熱処理(層間絶縁膜9の熱処理によるリフロ
ー)を高温で行うことにより、浮遊ゲート電極3の端部
を高温下で酸化し、酸化を促進させてゲート・バーズ・
ビーク酸化膜10,11を厚く形成し、浮遊ゲート電極
3と酸化膜との界面に生ずる凹凸を少なくし、メモリト
ランジスタの誤動作を防止している。
【0010】しかるに、装置の小型化、即ち、メモリト
ランジスタの微細化が進むにつれて、上記不純物拡散層
6,7の横方向拡散を抑制するために、上記熱処理は低
温化せざるをえず、浮遊ゲート電極3端部下のゲート・
バーズ・ビーク酸化膜10,11は浮遊ゲート電極3端
部の凹凸をなくす程度に高温酸化して膜厚を厚く形成す
ることができず、メモリトランジスタの微細化を図ると
同時に、メモリトランジスタの誤動作を防止することが
できないという問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、微細化しても誤動作することな
く動作できるメモリトランジスタを備えた不揮発性半導
体記憶装置とその製造方法を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる不揮発
性半導体記憶装置及びその製造方法は、メモリトランジ
スタを構成する浮遊ゲート電極の端部をテーパ状に形成
し、この後、熱処理を行って、該浮遊ゲート電極の端部
下にゲート・バーズ・ビーク酸化膜を形成するようにし
たものである。
【0013】
【作用】この発明においては、浮遊ゲート電極の端部に
テーパを設けたから、浮遊ゲート電極3の端部下にかか
る応力が小さくなり、比較的に低温で熱処理を行って
も、酸化が効率よく進行し、浮遊ゲート電極3の端部と
生成する酸化膜との界面に凹凸が生じない程度にゲート
・バーズ・ビーク酸化膜を厚く形成することができる。
【0014】
【実施例】実施例1.図3は、この発明の第1の実施例
によるフラッシュEEPROMのメモリセル部の構成を
示す断面図であり、図1はメモリセルを構成するメモリ
トランジスタの構造を示す断面図である。これらの図に
おいて、図5と同一符号は同一または相当する部分を示
し、3bは浮遊ゲート電極、17はフィールド酸化膜、
18はチャネルストッパー、24は層間絶縁膜9と層間
熱酸化膜8を貫通して形成されたコンタクトホール、2
5はコンタクト部不純物拡散層である。尚、図3では明
確に図示していないが、このフラッシュEEPROMで
は図1に示すようにメモリトランジスタを構成する浮遊
ゲート電極3aの両端部がテーパ状に形成され、この端
部の下のソース側,ドレイン側のゲート・バーズ・ビー
ク酸化膜の膜厚が厚く形成されている。
【0015】一方、図4は、上記フラッシュEEPRO
Mのメモリセルの製造工程を示す工程別断面図であり、
図において、3a,5aは多結晶ポリシリコン、4aは
インターポリ絶縁膜形成用の絶縁膜、15は下敷酸化
膜、16は窒化膜、19はゲート電極部、20,22は
ホトレジスト、21はソース形成用不純物イオン、23
はドレイン形成用不純物イオンである。
【0016】以下、メモリセルの製造工程を説明する。
先ず、第1導電型のシリコン基板1表面に熱酸化法にて
下敷酸化膜15を例えば50nm程度形成し、続いてC
VD法にて窒化膜16を例えば100nm程度形成し、
この後窒化膜16を所望のパターンにパターニングし、
窒化膜16が取り除かれた領域に第1導電型不純物をイ
オン注入し、この後、熱拡散技術及び熱酸化技術により
チャネルストッパー層18とフィールド酸化膜17を形
成すると図4(a) に示す状態になる。
【0017】次に、窒化膜16と下敷酸化膜15を除去
した後、図4(b) に示すように、熱酸化によりゲート酸
化膜2を例えば10nm程度形成した後、図4(c) に示
すように、ゲート酸化膜2上に100nm程度の浮遊ゲ
ート電極形成用の多結晶ポリシリコン膜3a,10nm
程度のインターポリ絶縁膜となる絶縁膜4a,及び20
0nm程度の制御ゲート電極用の多結晶ポリシリコン膜
5aを順次堆積形成する。
【0018】次に、通常の写真製版技術により、多結晶
ポリシリコン膜5a上のゲート電極が形成されるべき領
域にのみ、図示しないホトレジストを形成した後、この
ホトレジストをマスクにしてRIE(反応性イオンエッ
チング)技術により、図4(d) に示すように、多結晶ポ
リシリコン膜5a,絶縁膜4a,多結晶ポリシリコン膜
3a及び下敷酸化膜2を所定幅にパターニングすると、
ゲート酸化膜2上に浮遊ゲート電極3が配設され、該浮
遊ゲート電極3上にインターポリ絶縁膜4を介して制御
ゲート電極5が配設されて構成されたゲート電極部19
が形成される。
【0019】ここで、多結晶ポリシリコン膜3aのエッ
チングには、例えばSF6 等のフッ素をその構成元素と
して含むガスと、例えばC2 HClF3 等の炭素と塩素
をその構成元素として含むガスとの混合ガスが用いら
れ、炭素と塩素をその構成元素として含むガスを、フッ
素をその構成元素として含むガスより多い割合で使用す
ることにより(例えばSF6 :C2 HClF3 を2:8
〜4:6の範囲に設定して使用することにより)、図1
に示すように、先にパターニングされて形成された制御
ゲート電極5とインターポリ絶縁膜4の端部からそのテ
ーパ部が突き出した状態に浮遊ゲート電極3bが形成さ
れる。これは、炭素と塩素を多く含むガスを多く用いる
ことにより、C−Fx結合を有する反応生成物が多く生
成し、この反応生成物がエッチング面に堆積した状態で
エッチングが進行するためである。
【0020】次に、図4(e) に示すように、基板1のソ
ース不純物拡散層7を形成すべき領域を除く基板1表面
にホトレジスト20を形成した後、該ホトレジスト20
をマスクにして第2導電型のソース不純物イオン21を
基板1に対してイオン注入する(例えば、Nチャネルの
場合、Asイオンを1×1016個/cm2 程度注入す
る。)。
【0021】次に、上記ホトレジスト20を除去した
後、図4(f) に示すように、基板1のドレイン不純物拡
散層6を形成すべき領域を除く基板表面にホトレジスト
22を形成した後、該ホトレジスト22をマスクにして
第2導電型のドレイン不純物イオン23を基板1に対し
てイオン注入する(例えば、Nチャネルの場合、Asイ
オンを5×1015個/cm2 程度注入する。)。
【0022】次に、図4(g) に示すように、熱拡散技術
により、基板1内に注入されたソース不純物イオン21
及びドレイン不純物イオン23を拡散し、ドレイン不純
物拡散層6及ソース不純物拡散層7を形成し、更に、熱
酸化技術により基板1表面と制御ゲート電極5と、浮遊
ゲート電極3bの表面部を酸化して層間絶縁膜8を形成
する。
【0023】次に、図4(h) に示すように、素子領域全
体に例えば常圧CVD法を用いて層間絶縁膜9を形成し
た後、後の工程で形成される金属配線層の加工性を向上
させるために、該層間絶縁膜9を熱処理してリフローす
る。この熱処理時、上述したように(図1に示すよう
に)浮遊ゲート電極3の端部がテーパ状に形成されてい
ることから、浮遊ゲート電極3bの端部下にかかる応力
が小さなり、従来のようなドレイン不純物拡散層6とソ
ース不純物拡散層7の横方向拡散が顕著に進行するよう
な高温熱処理を行う必要なく、横方向拡散が抑制できる
程度の低温熱処理にて、このゲート電極3bの端部下を
効率良く酸化することができ、ゲート電極3の端部の凹
凸が無くなる程度に、ゲート・バーズ・ビーク酸化膜1
0,11を厚く形成することができる。
【0024】次に、図4(i) に示すように、ドレイン不
純物拡散層6上の層間絶縁膜9と層間熱酸化膜8の一部
にコンタクトホール24を形成した後、図4(j) に示す
ように、該コンタクトホール24を通して第2導電型の
不純物をイオン注入技術によりイオン注入して、後に形
成される金属配線層が基板1を突き抜けるのを防止する
ためのコンタクト部不純物拡散層25を形成し、次い
で、例えば100nm程度のアルミ配線層を形成し、こ
れを所定の形状にパターニングすることにより、ドレイ
ン不純物拡散層6に導通するビット線となる金属配線1
4が形成され、図3に示したメモリセル部が完成する。
【0025】このような本実施例のフラッシュEEPR
OMでは、RIE技術によりその端部がテーパ状になる
ように浮遊ゲート電極3bを形成したため、層間絶縁膜
9を熱処理してリフローする際の熱処理温度を低温にし
ても、浮遊ゲート電極3bの端部下で酸化が効率良く進
行し、その結果、浮遊ゲート電極3bの端部と生成する
酸化膜との間に凹凸を生ずることなく、膜厚の厚いゲー
ト・バーズ・ビーク酸化膜10,11を形成することが
できる。従って、メモリトランジスタを微細化し、ドレ
イン不純物拡散層6とソース不純物拡散層7との間を狭
く形成した場合も、これら不純物拡散層6,7の横方向
拡散を抑制しつつ、浮遊ゲート電極3bの端部へ局部的
な電界集中を抑制できる構造にメモリトランジスタを形
成することができ、装置を小型化でき、且つ、安定した
動作特性で動作させることができる。
【0026】実施例2.図2はこの発明の第2の実施例
によるフラッシュEEPROMのメモリセルを構成する
メモリトランジスタの構造を示す断面図であり、図にお
いて、図1と同一符号は同一または相当する部分を示
し、3cは浮遊ゲート電極であり、該浮遊ゲート電極3
cはその端部にテーパが形成され、且つ、その幅が制御
ゲート電極5と同程度の幅に形成されている。
【0027】このフラッシュEEPROMの製造工程は
上記第1の実施例のフラッシュEEPROMの製造工程
と基本的に同じであるが、このフラッシュEEPROM
では、メモリトランジスタの浮遊ゲート電極3cを形成
する際、上記第1の実施例とは逆に、例えばSF6 等の
フッ素をその構成元素として含むガスを、例えばC2H
ClF3 等の炭素と塩素をその構成元素として含むガス
より多い割合で使用して(例えば、SF6 :C2 HCl
F3 を、8:2〜6:2の範囲に設定して使用して)、
エッチングが行われる。このエッチングでは、F原子が
Si原子と反応してSiF4 となって熱脱離する化学反
応が多く起こり、イオン化エネルギーがあまり高くなら
ず、制御ゲート電極5(マスク)下でエッチングが進行
して、制御ゲート電極5とほぼ同一幅で且つその端部に
テーパが形成された浮遊ゲート電極3cが形成される。
【0028】このような本実施例のフラッシュEEPR
OMでは、上記第1の実施例と同様に、層間絶縁膜9を
熱処理してリフローする際の熱処理温度を低温にして
も、浮遊ゲート電極3cの端部下で酸化が効率良く進行
し、その結果、浮遊ゲート電極3cの端部と生成する酸
化膜との間に凹凸を生ずることなく、膜厚の厚いゲート
・バーズ・ビーク酸化膜10,11を形成することがで
き、しかも、ゲート部の幅をより小さく形成することが
できる。従って、上記第1の実施例と同様の効果が得ら
れるとともに、メモリトランジスタをより微細化できる
ため、装置を一層小型化することができる。
【0029】尚、上記何れの実施例もフラッシュEEP
ROMを用いて説明したが、本発明はEPROMやEE
PROM等の他の不揮発性半導体記憶装置にも適用でき
ることはいうまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、浮遊
ゲート電極の端部にテーパを形成したので、熱処理温度
を低温にしても、浮遊ゲート電極端部下における酸化が
効率良く進行し、メモリトランジスタを微細化した場合
も、ソース−ドレイン間が繋がったり、浮遊ゲート電極
端部への局部的な電界集中が生じたりすることをなくす
ことができ、その結果、不揮発性半導体装置の小型化と
動作特性の安定化(信頼性の向上)とを同時に図ること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例によるフラッシュEE
PROMのメモリトランジスタの構造を示す断面図であ
る。
【図2】この発明の第2の実施例によるフラッシュEE
PROMのメモリトランジスタの構造を示す断面図であ
る。
【図3】この発明の第1の実施例によるフラッシュEE
PROMのメモリセル部の構成を示す断面図である。
【図4】図3に示したメモリセル部の製造工程を示す工
程別断面図である。
【図5】従来のフラッシュEEPROMのメモリトラン
ジスタの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ゲート酸化膜 3,3b,3c 浮遊ゲート電極 4 インター・ポリ絶縁膜 5 制御ゲート電極 6 ドレイン不純物拡散層 7 ソース不純物拡散層 8 層間熱酸化膜 9 層間絶縁膜 10 ドレイン側ゲート・バーズ・ビーク酸化膜 11 ソース側ゲート・バーズ・ビーク酸化膜 12 ドレイン側インターポリ・バーズ・ビーク酸化膜 13 ソース側インターポリ・バーズ・ビーク酸化膜 14 金属配線層 15 下敷き酸化膜 16 窒化膜 17 フィールド酸化膜 18 チャネルストッパー 19 ゲート電極部 20,22 ホトレジスト 21 ソース形成用不純物イオン 23 ドレイン形成用不純物イオン 24 コンタクトホール 25 コンタクト不純物拡散層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に、そのゲート電極が浮遊
    ゲート電極と制御ゲート電極とから構成されるメモリト
    ランジスタを複数形成してなる不揮発性半導体記憶装置
    において、 上記浮遊ゲート電極の端部がテーパ状に成形され、該浮
    遊ゲート電極の端部と上記半導体基板との間に、これら
    の熱酸化により生成したゲート・バーズ・ビーク酸化膜
    が設けられていることを特徴とする不揮発性半導体記憶
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装
    置において、 上記浮遊ゲート電極の幅は、上記制御ゲート電極の幅よ
    り大きいことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装
    置において、 上記浮遊ゲート電極の幅は、上記制御ゲート電極と同一
    幅であることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 第1導電型のシリコン基板上にゲート酸
    化膜,浮遊ゲート電極形成用の第1の多結晶シリコン
    膜,インターポリ絶縁膜及び制御ゲート電極形成用の第
    2の多結晶シリコン膜をこの順に形成する工程と、 これら形成された多層膜をパターニングしてゲート電極
    部を形成する工程と、 該ゲート電極部の両側の上記第1導電型のシリコン基板
    の所定領域にソース及びドレイン形成用の第2導電型不
    純物イオンをイオン注入する工程と、 上記ゲート電極部と上記第1導電型のシリコン基板表面
    とを絶縁膜で覆った後、この絶縁膜をリフローして上記
    第1導電型のシリコン基板内に注入された第2導電型不
    純物イオンを拡散して、ソース不純物拡散層とドレイン
    不純物拡散層を形成する工程とを有する不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法において、 上記第1の多結晶シリコン膜のパターニングを、フッ素
    をその構成元素として含む第1のガスと、炭素と塩素を
    その構成元素として含む第2のガスとの混合ガスを用い
    た反応性イオンエッチングによって行うことを特徴とす
    る不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の製造方法において、 上記炭素と塩素をその構成元素として含む第2のガス
    を、上記フッ素をその構成元素として含む第1のガスよ
    り多い割合で使用することを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の製造方法において、 上記フッ素をその構成元素として含む第1のガスを、上
    記炭素と塩素をその構成元素として含む第2のガスより
    多い割合で使用することを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5972750A (en) * 1996-05-24 1999-10-26 Nec Corporation Nonvolatile semiconductor memory device and manufacturing method of the same

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