JPH06176940A - 樹脂モールドコイル - Google Patents
樹脂モールドコイルInfo
- Publication number
- JPH06176940A JPH06176940A JP4329751A JP32975192A JPH06176940A JP H06176940 A JPH06176940 A JP H06176940A JP 4329751 A JP4329751 A JP 4329751A JP 32975192 A JP32975192 A JP 32975192A JP H06176940 A JPH06176940 A JP H06176940A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- resin
- mold
- molded
- cylindrical space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 冷却ダクト5に電界が生じないようにして外
形寸法を小さくする。 【構成】 樹脂モールドコイル6のモールド樹脂層2に
筒状の空間部からなる冷却ダクト5を形成し、この冷却
ダクト5の内表面部を導電層で覆う。
形寸法を小さくする。 【構成】 樹脂モールドコイル6のモールド樹脂層2に
筒状の空間部からなる冷却ダクト5を形成し、この冷却
ダクト5の内表面部を導電層で覆う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコイルを樹脂でモールド
してなるモールド変圧器等に使用される樹脂モールドコ
イルに関する。
してなるモールド変圧器等に使用される樹脂モールドコ
イルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来エポキシ樹脂モールド絶縁は耐湿
性,耐塵性,絶縁性に優れることから碍子,ブッシング
や変圧器等の重電機器に多く用いられている。
性,耐塵性,絶縁性に優れることから碍子,ブッシング
や変圧器等の重電機器に多く用いられている。
【0003】ところで、この種機器の容量が増大すると
内部の発熱による温度上昇が問題となり、容量増加の制
限要素となる。そのため機器の内部を冷却する目的でモ
ールド絶縁層に筒状の空間部からなる冷却ダクトが設け
られる。機器の冷却を行う目的で、機器にダクトを設け
ることは通常行われることであるが、このダクトを変圧
器の高圧コイルと低圧コイルのような大きな電位差を有
する部分に設けると、一般に注型に用いるエポキシ樹脂
の比誘電率は4程度であるため、冷却ダクト中の空気部
分でほとんどの電位分担をすることとなる。
内部の発熱による温度上昇が問題となり、容量増加の制
限要素となる。そのため機器の内部を冷却する目的でモ
ールド絶縁層に筒状の空間部からなる冷却ダクトが設け
られる。機器の冷却を行う目的で、機器にダクトを設け
ることは通常行われることであるが、このダクトを変圧
器の高圧コイルと低圧コイルのような大きな電位差を有
する部分に設けると、一般に注型に用いるエポキシ樹脂
の比誘電率は4程度であるため、冷却ダクト中の空気部
分でほとんどの電位分担をすることとなる。
【0004】例えば、冷却ダクトの半径方向の寸法が1
0 ,内側コイル側,外側コイル側を合わせてエポキシ
樹脂によるモールド絶縁層の厚さが10 であると仮定
すると、冷却ダクトの内部の空気層で80%の電圧を分
担することになる。
0 ,内側コイル側,外側コイル側を合わせてエポキシ
樹脂によるモールド絶縁層の厚さが10 であると仮定
すると、冷却ダクトの内部の空気層で80%の電圧を分
担することになる。
【0005】樹脂モールドコイルのように有機材料で絶
縁を行う場合、部分放電による絶縁物の損傷を防ぐため
部分放電が発生しないように構成する必要があり、冷却
ダクトの寸法は部分放電が発生しないように設定しなけ
ればならない。
縁を行う場合、部分放電による絶縁物の損傷を防ぐため
部分放電が発生しないように構成する必要があり、冷却
ダクトの寸法は部分放電が発生しないように設定しなけ
ればならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従ってコイルの電圧階
級が高くなるに従い冷却効率だけでなく電圧によりダク
トの寸法が規定されるため、特別高圧級以上では樹脂モ
ールドコイルの外形寸法が大きくなる欠点を有してい
た。本発明の目的は、冷却ダクトの寸法が冷却効率だけ
で決定でき、外形寸法を小さくできる樹脂モールドコイ
ルを提供することにある。
級が高くなるに従い冷却効率だけでなく電圧によりダク
トの寸法が規定されるため、特別高圧級以上では樹脂モ
ールドコイルの外形寸法が大きくなる欠点を有してい
た。本発明の目的は、冷却ダクトの寸法が冷却効率だけ
で決定でき、外形寸法を小さくできる樹脂モールドコイ
ルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、コイルを樹脂でモールドし、そのモールド樹
脂層に筒状の空間部を形成してなる樹脂モールドコイル
において、筒状の空間部の内表面部に導電層を形成した
ことを特徴とする。
本発明は、コイルを樹脂でモールドし、そのモールド樹
脂層に筒状の空間部を形成してなる樹脂モールドコイル
において、筒状の空間部の内表面部に導電層を形成した
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の樹脂モールドコイルによれば、冷却ダ
クトを構成する筒状の空間部が導電層により静電シール
ドされるため、筒状の空間部には電界が生じない。従っ
て筒状の空間部の寸法は電圧階級に依存することなく決
定できる。
クトを構成する筒状の空間部が導電層により静電シール
ドされるため、筒状の空間部には電界が生じない。従っ
て筒状の空間部の寸法は電圧階級に依存することなく決
定できる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の一実施例の樹脂モールドコイルの要
部を示す断面図、図2は内側コイルと外側コイルの間に
冷却ダクトを有する樹脂モールドコイルの一例を示す断
面斜視図である。
る。図1は本発明の一実施例の樹脂モールドコイルの要
部を示す断面図、図2は内側コイルと外側コイルの間に
冷却ダクトを有する樹脂モールドコイルの一例を示す断
面斜視図である。
【0010】図2に示すように樹脂モールドコイル6は
内側コイル3,外側コイル4をエポキシ樹脂等で樹脂モ
ールドし、その内側コイル3と外側コイル4の間に位置
するモールド樹脂層2に複数個の冷却ダクト5を設けて
いる。
内側コイル3,外側コイル4をエポキシ樹脂等で樹脂モ
ールドし、その内側コイル3と外側コイル4の間に位置
するモールド樹脂層2に複数個の冷却ダクト5を設けて
いる。
【0011】この冷却ダクト5の内表面部に導電層1を
形成する。導電層1は樹脂モールドコイル6のモールド
成形する際、冷却ダクト5を形成する金型に予め導電性
の塗料を塗布しておき、樹脂モールド後、金型を引き抜
くと、その導電塗料がモールド樹脂層2の内表面に付着
するようにして形成する。これにより、図1に示すよう
に冷却ダクト5の内表面部に導電層1を有する樹脂モー
ルドコイル6を製作することができる。
形成する。導電層1は樹脂モールドコイル6のモールド
成形する際、冷却ダクト5を形成する金型に予め導電性
の塗料を塗布しておき、樹脂モールド後、金型を引き抜
くと、その導電塗料がモールド樹脂層2の内表面に付着
するようにして形成する。これにより、図1に示すよう
に冷却ダクト5の内表面部に導電層1を有する樹脂モー
ルドコイル6を製作することができる。
【0012】冷却ダクト5は導電層1により静電シール
ドされるため冷却ダクト5の内部に電界が生じない。従
って冷却ダクト5の径寸法は内側コイル3と外側コイル
4の間の電圧に依存することなく決定できたため、内側
コイル3と外側コイル4の間の電圧が高くなっても樹脂
モールドコイル6の寸法を大きくする必要がない。
ドされるため冷却ダクト5の内部に電界が生じない。従
って冷却ダクト5の径寸法は内側コイル3と外側コイル
4の間の電圧に依存することなく決定できたため、内側
コイル3と外側コイル4の間の電圧が高くなっても樹脂
モールドコイル6の寸法を大きくする必要がない。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明の樹脂モール
ドコイルによれば、冷却ダクトの寸法が冷却効率だけで
決定できて樹脂モールドコイルの外形寸法を小さくでき
る効果がある。
ドコイルによれば、冷却ダクトの寸法が冷却効率だけで
決定できて樹脂モールドコイルの外形寸法を小さくでき
る効果がある。
【図1】本発明の一実施例による樹脂モールドコイルの
要部を示す断面図
要部を示す断面図
【図2】内側コイルと外側コイルの間に冷却ダクトを有
する樹脂モールドコイルの一例を示す断面斜視図
する樹脂モールドコイルの一例を示す断面斜視図
1は導電層、2はエポキシ樹脂、3は内側コイル、4は
外側コイル、5は冷却ダクト、6は樹脂モールドコイル
を示す。
外側コイル、5は冷却ダクト、6は樹脂モールドコイル
を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 コイルを樹脂でモールドし、そのモール
ド樹脂層に筒状の空間部を形成してなる樹脂モールドコ
イルにおいて、前記筒状の空間部の内表面部に導電層を
形成したことを特徴とする樹脂モールドコイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4329751A JPH06176940A (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 樹脂モールドコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4329751A JPH06176940A (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 樹脂モールドコイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06176940A true JPH06176940A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18224878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4329751A Pending JPH06176940A (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 樹脂モールドコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06176940A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002508585A (ja) * | 1998-03-27 | 2002-03-19 | アライドシグナル・インコーポレイテッド | 略矩形の樹脂包囲コイルを有する乾式変圧器 |
JP2003533005A (ja) * | 1998-03-27 | 2003-11-05 | アライドシグナル インコーポレイテッド | 略矩形のコイルを有する非晶質金属製の変圧器 |
JP2018182200A (ja) * | 2017-04-19 | 2018-11-15 | 株式会社東芝 | コイル |
WO2019000836A1 (zh) * | 2017-06-30 | 2019-01-03 | 广东合一新材料研究院有限公司 | 一种电磁线圈液冷系统 |
-
1992
- 1992-12-10 JP JP4329751A patent/JPH06176940A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002508585A (ja) * | 1998-03-27 | 2002-03-19 | アライドシグナル・インコーポレイテッド | 略矩形の樹脂包囲コイルを有する乾式変圧器 |
JP2003533005A (ja) * | 1998-03-27 | 2003-11-05 | アライドシグナル インコーポレイテッド | 略矩形のコイルを有する非晶質金属製の変圧器 |
JP2010212721A (ja) * | 1998-03-27 | 2010-09-24 | Metglas Inc | 略矩形のコイルを有する非晶質金属製の変圧器 |
JP2018182200A (ja) * | 2017-04-19 | 2018-11-15 | 株式会社東芝 | コイル |
WO2019000836A1 (zh) * | 2017-06-30 | 2019-01-03 | 广东合一新材料研究院有限公司 | 一种电磁线圈液冷系统 |
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