JPH06175862A - 電子計算機装置 - Google Patents

電子計算機装置

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JPH06175862A
JPH06175862A JP32217292A JP32217292A JPH06175862A JP H06175862 A JPH06175862 A JP H06175862A JP 32217292 A JP32217292 A JP 32217292A JP 32217292 A JP32217292 A JP 32217292A JP H06175862 A JPH06175862 A JP H06175862A
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JP
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Application number
JP32217292A
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English (en)
Inventor
Hironori Nagatomo
宏憲 長友
Masanobu Shigeta
雅信 繁田
Yasutaka Tominaga
保隆 富永
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マルチタスクシステムでタスクの追加や削除を
行う際に、他のタスクにタスク間の連絡のための修正を
行う必要がないようなタスク切換え手段を提供する。 【構成】RAM4内に各タスクの動作結果を示す値、外
部からの入力値,外部への出力値,定期的に増減される
タイマ値等の状態値の現実の値を保持する状態値記憶手
段11を設けると共に、ROM3内に予めタスク起動の
条件となる状態値をタスク毎に設定記憶させた設定状態
値記憶手段12を設ける。そしてOS内の比較手段15
はタスクの処理に基づき状態値変更手段13によって状
態値記憶手段11内の状態値が変更されるごとに、この
現実の状態値と設定状態値記憶手段12内の状態値とを
比較し両者が一致したときは一致した設定状態値に該当
するタスクを起動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数のタスクを持つマ
ルチタスクシステムにおいて、CPUが実行すべきタス
クの切り換え起動を行う手段を備えた電子計算機装置に
関する。なお以下各図において同一の符号は同一もしく
は相当部分を示す。
【0002】
【従来の技術】従来のタスク切り換え(1つのタスクに
着目すれば、そのタスクの開始または再開)は、OS
(オペレーティングシステム)によって、主に以下の
ないしのイベントをきっかけにして行われていた。 実行中のタスクのCPU連続使用時間が一定時間を越
えた。
【0003】実行中のタスクから他のタスクへメー
ル、イベントフラグ、セマフォ等の形で通知が行われ
た。 外部機器からなんらかの通知が行われた。 実行中のタスクが外部機器へなんらかの通知を行っ
た。 内部で持つタイマが特定の値となった。
【0004】このようなイベントをOSが検出すると、
OSは現在実行中のタスクを中断し、イベントの結果を
含めて、各タスクが実行可能かどうかを判定し,実行可
能なタスクの中から何らかの基準(優先順位の高い順
等)で次に実行するタスクを決定し、そのタスクの実行
を開始あるいは再開していた。また、タスク間の連絡手
段である上記イベントのタスクメール,イベントフラ
グ,セマフォ等は、タスクの実行手順を作成する段階
で、通知するタスクと通知されるタスクが決定され、作
り込まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来では、タスク間の
上記の連絡手段が実行手順の作成時に作り込まれていた
ため、システムの設計変更等でタスクの追加や削除を行
おうとした場合、そのタスクを加え、あるいは削除して
システムを作り直す必要があるだけでなく、そのタスク
と連絡を行っていたタスクの実行手順にも修正を施す必
要があった。例えば、メールを受けていたタスクを削除
する場合は、そのメールを送信するタスクにメールを送
信しないような修正を行う、といったことである。
【0006】そこで本発明は、このようなタスクの追加
や削除が行われても、他のタスクを修正しないで済むよ
うなタスク切り換え手段を備えた電子計算機装置を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の電子計算機装置は、複数のタスクが存
在する電子計算機装置において、各タスクの動作結果を
示す値、外部からの入力値、外部への出力値および定期
的に増減させるタイマ値等(以下これらを総称して状態
値と呼ぶ)を保持する第1の記憶手段(状態値記憶手段
11など)と、個々のタスクごとに予め想定して設定し
た、そのタスクを動作開始あるいは再開させる条件とな
る前記状態値の一部または全部の状態値(以下設定状態
値という)を保持する第2の記憶手段(設定状態値記憶
手段12など)と、各タスクから第1の記憶手段内の状
態値を変更する状態値変更手段(13など)と、第1の
記憶手段の状態値と第2の記憶手段の設定状態値とをタ
スクごとに比較する状態値比較手段(14など)と、前
記状態値変更手段の実行を検出し、前記状態値比較手段
を起動する比較起動手段(15など)と、前記状態値比
較手段による第1の記憶手段の状態値と第2の記憶手段
の設定状態値との一致の検出に基づいて、一致した設定
状態値を持つタスクの動作を開始あるいは再開させるタ
スク動作開始手段(16など)とを備えたものである。
【0008】また請求項2の電子計算機装置では、請求
項1に記載の電子計算機装置において、前記第2の記憶
手段の内容は、タスクの実行手順と、そのタスクの起動
条件となる前記設定状態値とを、タスクごとに編集可能
な形で保持する第3の記憶手段(21など)の内容から
作られるものであるようにする。
【0009】
【作用】タスクを切り換える(つまり別のタスクを開始
または再開する)ためのイベント(きっかけ)として、
状態値の一致の検出を用いる。なおここで状態値とは、
各タスクの動作結果を示す値、外部からの入力値、外部
への出力値および定期的に増減されるタイマ値等をい
う。
【0010】そこでこの状態値の一致検出のため常に変
化する現実の状態値を記憶する状態値記憶手段と、タス
クの起動条件となる状態値(設定状態値)をタスク別に
予め設定記憶させた設定状態値記憶手段とを設け、タス
クの動作によって現実の状態値が変更されたことを判別
するつど、現実の状態値と設定状態値を比較し,設定状
態値が一致したタスクの起動をを行わせる。
【0011】このようにすると、タスクを追加する場合
は、そのタスクを開始あるいは再開する時の状態値を用
意し、その状態値をタスク切り換え手段に渡せばよい。
他のタスクの修正は必要ない。また、タスクを削除しよ
うとする場合も、タスク切り換え手段からそのタスクに
関する状態値を取り除き、状態値の一致の検出の対象外
とすればよく、他のタスクの修正は必要ない。
【0012】一方、この比較のための設定状態値をタス
クの実行手順と共に編集単位(タスク単位)で保持し、
システムを構成する際、それらの値をシステム構成に使
用される編集単位から取り出し、タスク切り換え手段で
使用できるようにする。このようにすると、実行時のタ
スク間の連絡を実行手順上で意識する必要はなく、タス
ク間の連絡をシステム作成時に作り込むことができる。
【0013】
【実施例】先ず図1ないし図15に基づいて請求項1に
関わる発明の実施例(便宜上第1の実行例ともいう)を
説明する。図1は本発明の一実施例としての小規模マル
チタスクシステムのハードウェア構成を示すブロック
図、図2は同じくソフトウェア構成を示すブロック図で
ある。図1において1はCPU、2はバス、3はRO
M、4はRAMである。また11〜16は本発明を構成
する主要手段であり、11はRAM4内において、各タ
スクの動作結果を示す値、外部からの入力値、外部への
出力値および定期的に増減させるタイマ値等(以下これ
らを総称して状態値とよぶ)を保持する状態値記憶手
段、12はROM3内において、個々のタスクごとに予
め想定して設定した、そのタスクを動作開始あるいは再
開させる条件となる前記状態値の一部または全部の状態
値(以下設定状態値という)を保持する設定状態値記憶
手段である。
【0014】また13〜16はROM3内に格納されて
いるOS部分のプログラムによって実現される手段であ
り、13は各タスクから状態値記憶手段11内の状態値
を変更する状態値変更手段、14は記憶手段11の状態
値と記憶手段12の設定状態値とを、タスクごとに比較
する状態値比較手段、15は前記状態値変更手段13の
実行を検出し、前記状態値比較手段14を起動する比較
起動手段、16は前記状態値比較手段14による記憶手
段11の状態値と記憶手段12の設定状態値との一致の
検出に基づいて、一致した設定状態値を持つタスクの動
作を開始あるいは再開させるタスク動作開始手段であ
る。
【0015】また本発明では図2に示すようにOSによ
って起動(または再開)されるタスクはタスクA,タス
クB,タスクCの3つである場合を考える。図3は図1
の各手段の動作説明用のブロック図である。この例では
状態値記憶手段11には、2個のデータ(イ),(ロ)
が含まれる。これらのデータはソフトウェアが実行して
いくうちに値が変化する。データ(イ),(ロ)共1ワ
ードの大きさを持つ。設定状態値記憶手段12には、デ
ータ(ハ),(ニ),(ホ)および(チ)が含まれる。
これらのデータはソフトウェアの実行中には変化しな
い。その構造は図4で示すようになっている。データ
(ハ),(ニ),(ホ)はタスク番号d1で示されたタ
スクが実行可能状態に移るために、状態値d3がどのよ
うな値を持てばよいかを示すデータであり、データ
(チ)はデータ(ハ),(ニ),(ホ)のようなデータ
がどこに、何個あるかを示すデータである。図4中のヌ
ルアドレスd4,d14とは、データがないと規定され
ているアドレスの値である。
【0016】変更手段13はタスクからOSに対して要
求を行うSVC(スーパバイザコール)の形で実現され
ている。SVCはCPUの内部割り込み処理を利用した
サブルーチンコールの1種である。SVCはレジスタの
1つにSVCの種類を示すデータを持つ。このデータは
SVCの処理が終了するまで、OS内の作業用データ
(ヘ)に保持される。変更手段13のSVCは記憶手段
11を変更するだけでなく、SVCを行ったタスクをそ
のまま停止状態に移す役割を持っている。また、このS
VCは別のレジスタの1つに図5で示すデータのアドレ
スを持つ。記憶手段11の変更はこのデータを基に行
う。
【0017】図6は変更手段13の動作フローを示し、
S1〜S4の符号はそのステップを示す。図3の比較手
段14は記憶手段11のデータ(イ),(ロ)と記憶手
段12のデータ(ハ),(ニ),(ホ)と作業用のデー
タ(ト)を使用する。データ(ト)は値の一致が検出さ
れ、実行可能状態に変更すべきタスクを示すデータであ
る。その構造はタスクを実行可能状態に変更すべきか、
そうでないかを示せばよいので、ここでは1タスクにつ
き1ビットを割りつけた構造としている。
【0018】図7は比較手段14の動作フローを示し、
S11〜S20の符号はそのステップを示す。図3の起
動手段15はOSの作業用データ(ヘ)を使用する。図
8はその動作フローを示し、S31〜S33の符号はそ
のステップを示す。図3の開始手段16はOSの作業用
データ(ト)を使用する。図9はその動作フローを示
し、S41〜S46の符号はそのステップを示す。なお
図9でタスクを実行可能状態にする(S44)、とはO
Sの内部に持つタスクの状態を示すデータを特定の値に
書き換えることである。
【0019】図10は以上の変更手段13から開始手段
16を含めたOSの動作フローを示し、S51〜S56
の符号はそのステップを示す。以下、本発明の下でタス
クAが変更手段13のSVCを発行してから、タスクC
が実行準備状態になるまでを説明する。まず、図3のデ
ータ(イ),(ロ)のアドレスの値を、1000,10
02とし、またそのデータ値を夫々0,0とする。ま
た、タスクA,B,Cはタスク番号として1,2,3を
それぞれ持つものとする。ヌルアドレスとしては000
0を定義する。タスクAがその動作を行い、データ
(ロ)の値を1にすることとなったと考える。そこで、
タスクAはデータ(ロ)が記憶手段11にあることか
ら、変更手段13を使って、データ(ロ)の書き換えを
行う。この時、SVCのレジスタで示されるアドレスの
データは図11のようになる。SVCの発行により、C
PUの制御はOSに移る。OSではまず、SVCの種類
をデータ(ヘ)に保存し、次にその種類に応じたプログ
ラムを実行する。ここでは変更手段13の動作が図6の
手順により開始される(S51)。変更手段13では、
レジスタで示されるアドレスのデータ(図11のデー
タ)に従い、まず最初のデータ1002が書き換えるデ
ータのアドレスとして読み込まれる(S11)。次に書
き換える値として1が読み込まれ(S3)、アドレス=
1002の値を1に変更する(S4)。このようにし
て、データ(ロ)が1に書き換えられる。次にまた書き
換えるデータのアドレスとして0を読み込む。しかし、
この値をヌルアドレスであるため(S2,分岐Y)、変
更手段13を終了する。
【0020】次にOSは起動手段15の動作を図8の手
順により実行する(S52)。即ちデータ(ヘ)の内容
を調べ(S31)、これが変更手段13の実行を要求す
る値であり、その実行が終っていることから(S32,
分岐Y)、比較手段14を呼び出す(S33および図1
0のS53)。そこで比較手段14は図7の手順により
記憶手段12のデータ(ハ),(ニ),(ホ),(チ)
を使って、記憶手段11のデータ(イ),(ロ)の値を
調べていく。各データ(ハ),(ニ),(ホ),(チ)
の内容を図12〜15に示す。まず、準備作業として,
値の一致したタスクがあるかどうかを示す作業用データ
(ト)を、どのタスクについても一致していないように
初期化(すべてのビットを0に)する(S11)。次に
比較作業を行う。データ(チ)の先頭データが示す比較
用データとして、データ(ハ)を取り出す(S12→S
13,分岐N)。次にデータ(ハ)の先頭データをタス
クを示す値として読み込む(S14)。この値はタスク
番号と同じ番号とする。この場合、2であるからタスク
Bを示している。次に、比較するデータのアドレスとし
て値1000を読み込む(S15)。さらに比較するデ
ータの値として0を読み込む(S17)。そして、実際
のアドレス=1000のデータ値、つまりデータ(イ)
の値と読み込んだ値である0を比較する(S18)。こ
の場合、値が一致するので(S19,分岐Y)、さらに
他の値も一致しているか調べる必要がある。そこでまた
比較するデータのアドレスとして次の値である1002
を読み込む(S15)。同様に比較する値として0を読
み込む(S17)。そして、実際のアドレス=1002
の値と読み込んだ値である0を比較する(S18)。し
かし、実際のアドレス=1002のデータ値、つまりデ
ータ(ロ)の値は1であることから値は一致しない(S
19,分岐N)。そのため、比較手段14はこれ以上、
データ(ハ)に関してデータの比較を行わず、次のデー
タ(ニ)についての比較に移る。
【0021】データ(ニ)はデータ(チ)から次の比較
用データとして取り出される(S12)。データ(ニ)
についてもデータ(ハ)と同様にタスクを示す値を読み
込んだ後、比較するデータのアドレスとして1000を
読み込み(S15)、比較する値として1を読み込む
(S17)。この場合、実際のアドレス=1000のデ
ータ値、つまりデータ(イ)の値が異なるため、このデ
ータ(ニ)についてもこれ以上の比較を行う必要がない
ことがわかる。最後にデータ(ホ)について比較を行
う。
【0022】データ(ホ)はデータ(チ)から次の比較
用データとして取り出される。データ(ホ)についても
データ(ハ)と同様にタスクを示す値を読み込んだ後、
比較するデータのアドレスとして1000を読み込み、
比較する値として0を読み込む。アドレス=1000の
データ値、つまりデータ(イ)の値が一致するのでさら
に他の値も一致しているか調べる。次は比較するデータ
のアドレスとして1002を読み込み、比較する値とし
て1を読み込む。アドレス=1002のデータ値、つま
りデータ(ロ)の値も一致する。次に比較するデータの
アドレスとしてして0を読み込む。しかし、この値はヌ
ルアドレスであるため(S16,分岐Y)、これ以上、
比較するデータがないことがわかる。したがって、最初
に読み込んだ値で示されるタスクの起動条件が満たされ
たこととなる。そこでこのタスクについて、データ
(ト)に一致したことを記憶する(S20)。ここで
は、データ(ト)はタスクの番号を添え字とするビット
配列で表されている。したがって、タスクCのタスク番
号である3のビットを1にする。次にデータ(チ)から
次の比較用データを取り出すが、これがヌルアドレスで
あることから(S13,分岐Y)、比較手段14で比較
すべきデータが終了したことがわかる。
【0023】比較手段14は以上の作業を終了すると、
開始手段16を呼び出す(図10のS54)。開始手段
16は図9の手順により動作を実行する。即ち開始手段
16は比較手段14が作成したデータ(ト)を調べ(S
42)、起動条件が満たされたタスクがあれば(S4
3,分岐Y)、OSの管理デーブルにあるタスク状態を
示すデータを、実行可能状態を示すように書き換える
(S44)。OSの管理テーブルの構成やタスク状態等
については、一般に知られているのでここでは述べな
い。以上でタスクCが実行可能状態に変化する。
【0024】次に図16ないし図27に基づいて請求項
2に関わる発明の実施例(便宜上第2の実施例ともい
う)を説明する。ここでは、図16に示すようなパソコ
ンシステムを考える。ここで5はパソコンシステムのC
PU、6は補助記憶装置、7はCRT付のキーボードで
ある。図17は図16のシステムにおいて本発明に関わ
る主要な手段の動作説明用のブロック図である。図17
の記憶手段21と記憶手段22は、補助記憶装置6上の
テキストファイルとして実現され、第1の実施例で述べ
た設定状態値記憶手段12の内容を作成する作成手段2
3は、パソコンのCPU5上の実行プログラムとして実
現されている。記憶手段21であるテキストファイルは
図18に示すように大きく2領域に別れ、1つはコメン
ト(実行手順ではなく)として記述され、もう一方は実
行手順となっている。実行開始あるいは再開時の状態の
値はコメント部に書かれている。値は「AT」をキーワ
ードとして同時に満たすべきものを1まとまりに記述す
る。図18の箱は単語を示している。実行手順のほう
は、言語はC言語で記述している。このうよなテキスト
ファイルはタスクごとにある。
【0025】記憶手段22と記憶手段21と同様にテキ
ストファイルで図19に示すようなフォーマットで記述
されている。このファイルは各タスクについて、記述手
段21であるテキストファイルの識別子(通常のOSで
はファイル名)を示すものである。作成手順23は、記
憶手順21と記憶手順22のテキストファイルを入力と
し、図20に示すようなデータ定義ファイルを作成す
る。このデータ定義ファイルは第1の実施例の記憶手段
12の内容を定義している。即ち図20(A)は比較手
段14で使用されるデータ(ハ),(ニ),(ホ)の内
容を定義し、図20(B)は同じくデータ(チ)の内容
を定義している。このデータ定義ファイルをコンパイル
・リンク等してシステムを構築すると第1の実施例の図
12〜15で示したデータとなる。
【0026】図21,図22は作成手段23の動作手順
を示し、S61〜S72の符号はそのステップを示す。
以下、本発明の下で図23に示すテキストファイルから
図24に示すデータ定義ファイルを作成するまでの動作
を説明する。図23にあるテキストファイルはタスクA
の開始条件と実行手順を示したものである。ここではタ
スクAのテキストファイルの処理を例にとる。このファ
イルのの部分は、このタスクの実行を開始する時、状
態が示す値を定義している。この部分は、C言語におい
てはコメント、すなわち対象外とみなされるように記述
する。1つの「AT」に続いてタスク開始時に同時に満
たすべき状態として、データ名、値の順に、必要であれ
ば複数組(図23の2〜3行目のように)記述してあ
る。この例の場合、「AT」が2個あることからタスク
Aは2種類の開始条件を持つことになる。1つは、「デ
ータ1」の値が0、かつ、「データ2」の値が1の時、
もう1つは、「データ1」の値が1の時、である。ま
た、の部分はタスクAの実行手順を示したもので、C
言語の文法で記述されている。このような記述が各タス
クにある。
【0027】作成手段23は、このようなテキストファ
イルを以下のように走査して、図23のの部分だけを
図24のようなデータ定義ファイルにまとめる。このフ
ァイルはC言語でコンパイル可能である。作成手段23
は作業用のデータとして(イイ),(ロロ),(ハハ)
の3データを使う。図25,図26,図27は夫々この
作業用データ(イイ),(ロロ),(ハハ)の例を示
す。ここでデータ(イイ)は各状態データのデータ名を
示す単語を保持するデータであり、データ(ロロ)は各
状態データの値を示す単語を保持するデータであり、デ
ータ(ハハ)はデータ(イイ)とデータ(ロロ)をまと
めたデータ名を示す単語を保持するデータである。図2
5〜図27の例ではデータ(イイ),(ロロ),(ハ
ハ)とも単語を空白で区切った文字列として実現してい
る。
【0028】図21,図22においてまず、記憶手段2
2のファイルの先頭を読み、タスクの番号(この場合は
タスクA)を得る(S61)。次のデータを読み込む
と、このタスクの記述ファイルの名称を得る。これか
ら、タスクAの記述テキストファイルの名称がわかり、
タスクAの記述ファイルを読み込むことができる(S6
3)。ファイルからデータを読み込む手段は、パソコン
のOSでは一般的な手段であることから、ここでは述べ
ない。テキストファイルを先頭から1文字ずつ読み込む
ことで、その文字がコメントの文字か、そうでないかを
判定することができることから、作成手段23は、テキ
ストファイルを先頭から読み込み、コメント中の「A
T」の単語を検索する(S64)。このような文字列検
索の手法は一般的であるため、ここでは述べない。
【0029】この例では、2行目に最初の「AT」が見
付かる。そこで、次の単語を比較対象のデータ名として
読み込む(S65)。この場合は「データ1」が読み込
まれる。そしてこのデータ名を作業用データ(イイ)に
格納する(S66,分岐N→S67)。さらに次の単語
を比較する値として読み込む。この場合は「0」であ
る。そしてこの値を作業用データ(ロロ)に格納する
(S68)。これを3行目についても行う。図25,図
26は夫々この時のデータ(イイ)(ロロ)の内容を示
す。
【0030】4行目に入ると次の「AT」が同様に読み
込まれる(S66,分岐Y)。そこでデータ(イイ)、
データ(ロロ)のデータを図24のようにデータ定義フ
ァイルに書き出す。作成するフォーマットは図20
(A)のものである(S69)。そして、この時、定義
したデータの名称を作業用データ(ハハ)に格納する
(S70)。なお図24においてデータ1,データ2の
前に付いている「&」はC言語の演算子で、アドレスを
示す働きを持っている。データの読み込み処理や書出し
処理は、パソコンのOSにおいて一般的な処理であるた
め、ここでは説明しない。
【0031】続いて、4行目のデータを読み込む。する
と比較対象のデータ名として「データ1」、比較する値
として「1」が得られる。次の5行目の単語はコメント
の終了記号であることから(S66,分岐Y)、再びデ
ータ(イイ)、データ(ロロ)のデータをデータ定義フ
ァイルに書き出し、定義したデータの名称を作業用デー
タ(ハハ)に格納し、このタスクの記述ファイルに対す
る処理を終了する。この時のデータ(ハハ)の内容を図
27に示す。
【0032】記憶手段22のデータがまだ残っている場
合は、それぞれの記述ファイルに関して同様の処理を行
う。記憶手段22のデータが無くなったならば(S6
2,分岐Y)、データ(ハハ)のデータをデータ定義フ
ァイルに書き出す(S72)。作成するフォーマットは
図20(B)のものである。この時、定義するデータ名
は、第1の実施例の比較手段14で使用するため、あら
かじめ決定したものとする。以上の処理で第1の実施例
の記憶手段12の内容を表すテキストファイルが作成さ
れる。
【0033】
【発明の効果】マルチタスクシステムにおいてCPUが
実行するタスクを切り換えるきっかけとなるイベントの
中に、個々のタスクごとに、予め設定状態値記憶手段1
2に記憶したそのタスク起動の条件となる状態値と現実
の状態値との状態値の一致検出を加えることにしたの
で、設計変更等によるタスクの追加、削除が容易とな
る。また、この一致を比較する状態の名前と値を予め当
該タスクのプログラムと共に記述し、タスク別のこのよ
うな記述を持つテキストファイルとしての記憶手段21
を設け、この記憶手段21の内容から設定状態値記憶手
段12の内容をプログラム(作成手順23)により自動
的に作成し得るようにしたので、設定状態値記憶手段1
2の作成も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に関わる発明の実施例としてのハード
ウェア構成を示すブロック図
【図2】同じくソフトウェア構成を示すブロック図
【図3】同じく図1の動作説明用のブロック図
【図4】同じく図1の設定状態値記憶手段の設定データ
の構成図
【図5】同じくSVCに渡すアドレスにあるデータの構
造図
【図6】同じく図1の状態値変更手段の動作手順を示す
フローチャート
【図7】同じく図1の状態値比較手段の動作手順を示す
フローチャート
【図8】同じく図1の比較起動手順の動作手順を示すフ
ローチャート
【図9】同じく図1のタスク動作開始手段の動作手順を
示すフローチャート
【図10】同じくOSの要部の動作手順を示すフローチ
ャート
【図11】同じく図2のタスクAからSVCに渡される
データの内容を示す図
【図12】同じく図3のデータ(ハ)の内容を示す図
【図13】同じく図3のデータ(ニ)の内容を示す図
【図14】同じく図3のデータ(ホ)の内容を示す図
【図15】同じく図3のデータ(チ)の内容を示す図
【図16】請求項2に関わる発明の実施例としてのパソ
コンシステムのブロック図
【図17】同じく主要手段の動作説明用のブロック図
【図18】同じく図17の記憶手段21の構成図
【図19】同じく図17の記憶手段22の構成図
【図20】同じく図17の作成手段が作成するデータ定
義ファイルの構成図
【図21】同じく図17の作成手段の動作手順を示すフ
ローチャート
【図22】同じく図21に続くフローチャート
【図23】同じく図17の記憶手段21のタスクAの記
述ファイルの内容を示す図
【図24】同じく図17の作成手段が作成するデータ定
義ファイルの内容を示す図
【図25】同じく図21のデータ(イイ)の内容を示す
【図26】同じく図21のデータ(ロロ)の内容を示す
【図27】同じく図21,図22のデータ(ハハ)の内
容を示す図
【符号の説明】
1 CPU 2 バス 3 ROM 4 RAM 5 CPU 6 補助記憶装置 7 キーボード 11 状態値記憶手段 12 設定状態値記憶手段 13 状態値変更手段 14 状態値比較手段 15 比較起動手段 16 タスク動作開始手段 21 記憶手段 22 記憶手段 23 作成手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のタスクが存在する電子計算機装置に
    おいて、 各タスクの動作結果を示す値、外部からの入力値、外部
    への出力値および定期的に増減させるタイマ値等(以下
    これらを総称して状態値と呼ぶ)を保持する第1の記憶
    手段と、 個々のタスクごとに予め想定して設定した、そのタスク
    を動作開始あるいは再開させる条件となる前記状態値の
    一部または全部の状態値(以下設定状態値という)を保
    持する第2の記憶手段と、 各タスクから第1の記憶手段内の状態値を変更する状態
    値変更手段と、 第1の記憶手段の状態値と第2の記憶手段の設定状態値
    とをタスクごとに比較する状態値比較手段と、 前記状態値変更手段の実行を検出し、前記状態値比較手
    段を起動する比較起動手段と、 前記状態値比較手段による第1の記憶手段の状態値と第
    2の記憶手段の設定状態値との一致の検出に基づいて、
    一致した設定状態値を持つタスクの動作を開始あるいは
    再開させるタスク動作開始手段とを備えたことを特徴と
    する電子計算機装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電子計算機装置におい
    て、 前記第2の記憶手段の内容は、タスクの実行手順と、そ
    のタスクの起動条件となる前記設定状態値とを、タスク
    ごとに編集可能な形で保持する第3の記憶手段の内容か
    ら作られるものであることを特徴とする電子計算機装
    置。
JP32217292A 1992-12-02 1992-12-02 電子計算機装置 Pending JPH06175862A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009070141A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Nec Corp 計算機システムおよびジョブステップ並列処理方法

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