JPH0617577Y2 - インキ吸入式万年筆 - Google Patents
インキ吸入式万年筆Info
- Publication number
- JPH0617577Y2 JPH0617577Y2 JP6453688U JP6453688U JPH0617577Y2 JP H0617577 Y2 JPH0617577 Y2 JP H0617577Y2 JP 6453688 U JP6453688 U JP 6453688U JP 6453688 U JP6453688 U JP 6453688U JP H0617577 Y2 JPH0617577 Y2 JP H0617577Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- casing
- pipe
- attachment
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pens And Brushes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、インキ吸入式の万年筆に関するものである。
インキを補給するために、使用済みのカートリッヂイン
キ筒を取外し、新しいカートリッヂインキ筒を万年筆の
突刺管に突き刺して使用するカートリッヂ式万年筆が多
用されている。しかしながら、インキ補給用のカートリ
ッヂインキ筒は、世界各地方に完全に行き渡っている訳
ではなく、入手しがたい場合もしばしば起る。このた
め、かかる地域においては、ペン芯にインキ吸入機構を
有するアタッチメントが接続されたインキ吸入式の万年
筆が使用されている。ところで、従来のアタッチメント
は、インキ吸入機構を付与するために、例えばピストン
がケーシング内を移動することによって内容積が増減す
る構造になっており、カートリッヂインキ筒のような使
い捨て型ではないものの、カートリッヂインキ筒に比べ
て構造が複雑で製造コストの高いものになっていた。
キ筒を取外し、新しいカートリッヂインキ筒を万年筆の
突刺管に突き刺して使用するカートリッヂ式万年筆が多
用されている。しかしながら、インキ補給用のカートリ
ッヂインキ筒は、世界各地方に完全に行き渡っている訳
ではなく、入手しがたい場合もしばしば起る。このた
め、かかる地域においては、ペン芯にインキ吸入機構を
有するアタッチメントが接続されたインキ吸入式の万年
筆が使用されている。ところで、従来のアタッチメント
は、インキ吸入機構を付与するために、例えばピストン
がケーシング内を移動することによって内容積が増減す
る構造になっており、カートリッヂインキ筒のような使
い捨て型ではないものの、カートリッヂインキ筒に比べ
て構造が複雑で製造コストの高いものになっていた。
そこで本考案は、構造が簡単なアタッチメントを有する
インキ吸入式の万年筆を提供することを目的とする。
インキ吸入式の万年筆を提供することを目的とする。
本考案の構成は、ペン芯にインキ吸入機構を有するアタ
ッチメントが接続されたインキ吸入式万年筆において、
前記アタッチメントのケーシングは可撓性の大きな軟質
プラスチックからなり、区画部に排気吸インキ用のパイ
プが突設された入子が、このパイプを後方にしてケーシ
ング内に圧入されてケーシング内が前室と後室に区画さ
れ、かつ前室と後室との間に微小なインキ通過部が設け
られたことを特徴とする。
ッチメントが接続されたインキ吸入式万年筆において、
前記アタッチメントのケーシングは可撓性の大きな軟質
プラスチックからなり、区画部に排気吸インキ用のパイ
プが突設された入子が、このパイプを後方にしてケーシ
ング内に圧入されてケーシング内が前室と後室に区画さ
れ、かつ前室と後室との間に微小なインキ通過部が設け
られたことを特徴とする。
アタッチメントのケーシングが可撓性の大きな軟質プラ
スチックからなるので、このケーシングの後室部分を指
先で押圧すると内容積が減少し、空気がパイプおよび前
室を通って排気される。続いてペン先をインキ容器内に
入れて押圧を解除するとケーシングが復元し、インキは
パイプ内を上昇して後端開口から後室に吐出され、落下
してパイプの周囲に貯る。そして、この操作を繰り返す
と、後室内のインキ量が多くなるが、このとき、前室と
後室との間に設けられたインキ通過部は微小であるた
め、ケーシングの後室部分を指先で押圧して容積を瞬間
的に減少させても、後室のパイプの周囲に貯ったインキ
はほとんど前室に移行せず、空気のみがパイプを通って
排気される。そして、パイプの後端開口のレベルまでイ
ンキが吸入されと、もう一度この操作を行いインキ吸入
を完了する。そして、吸入されたインキは徐々にインキ
通過部を通って前室に入り、更にペン芯を通ってペン先
に伝達され、筆記に供される。すなわち、アタッチメン
トのケーシング内に前記構成の入子を圧入するのみでイ
ンキ吸入機構を付与することができ、構造が非常に簡単
なインキ吸入式万年筆とすることができる。
スチックからなるので、このケーシングの後室部分を指
先で押圧すると内容積が減少し、空気がパイプおよび前
室を通って排気される。続いてペン先をインキ容器内に
入れて押圧を解除するとケーシングが復元し、インキは
パイプ内を上昇して後端開口から後室に吐出され、落下
してパイプの周囲に貯る。そして、この操作を繰り返す
と、後室内のインキ量が多くなるが、このとき、前室と
後室との間に設けられたインキ通過部は微小であるた
め、ケーシングの後室部分を指先で押圧して容積を瞬間
的に減少させても、後室のパイプの周囲に貯ったインキ
はほとんど前室に移行せず、空気のみがパイプを通って
排気される。そして、パイプの後端開口のレベルまでイ
ンキが吸入されと、もう一度この操作を行いインキ吸入
を完了する。そして、吸入されたインキは徐々にインキ
通過部を通って前室に入り、更にペン芯を通ってペン先
に伝達され、筆記に供される。すなわち、アタッチメン
トのケーシング内に前記構成の入子を圧入するのみでイ
ンキ吸入機構を付与することができ、構造が非常に簡単
なインキ吸入式万年筆とすることができる。
以下に図面に示す実施例に基づいて本考案を具体的に説
明する。
明する。
第１図において、アタッチメント１のケーシング11は、
ポエチレンなどの軟質プラスチックからなり、可撓性が
大きくて復元性に富んだものである。そして、ケーシン
グ11の後面には詰め栓12が固着され、前方の接続部13が
開口した有底筒状体である。このケーシング11内に入子
20が圧入されているが、入子20は、ケーシング11の内径
に等しい区画部21とその背面の突設された排気吸インキ
用のパイプ22とからなり、パイプ22が詰め栓12側になる
ように圧入されている。従って、ケーシング11内は、入
子20によって接続部13側の前室30と詰め栓12側の後室40
に区画されている。そして、区画部21には小孔が設けら
れており、これがインキ通過部23である。もっとも、イ
ンキ通過部23は、ケーシング11の内壁と区画部21の間に
微小な隙間を設けて構成してもよいが、いずれにしても
インキ通過部23は筆記に必要なインキ流量よりもやゝ多
いインキを通過させる程度の大きさである。
ポエチレンなどの軟質プラスチックからなり、可撓性が
大きくて復元性に富んだものである。そして、ケーシン
グ11の後面には詰め栓12が固着され、前方の接続部13が
開口した有底筒状体である。このケーシング11内に入子
20が圧入されているが、入子20は、ケーシング11の内径
に等しい区画部21とその背面の突設された排気吸インキ
用のパイプ22とからなり、パイプ22が詰め栓12側になる
ように圧入されている。従って、ケーシング11内は、入
子20によって接続部13側の前室30と詰め栓12側の後室40
に区画されている。そして、区画部21には小孔が設けら
れており、これがインキ通過部23である。もっとも、イ
ンキ通過部23は、ケーシング11の内壁と区画部21の間に
微小な隙間を設けて構成してもよいが、いずれにしても
インキ通過部23は筆記に必要なインキ流量よりもやゝ多
いインキを通過させる程度の大きさである。
かかるアタッチメント１は、従来と同じく、接続部13を
大先５の管51に嵌合する。大先５内に嵌着されたペン芯
６の背部には軸線方向の細いインキ溝61が設けられ、こ
こを通ってインキがペン先７に伝達される。また、ペン
芯６の腹部には櫛歯状のインキ貯溜部62が設けられ、過
剰に吐出したインキはペン芯６と大先５の間を通ってこ
こに貯溜される。
大先５の管51に嵌合する。大先５内に嵌着されたペン芯
６の背部には軸線方向の細いインキ溝61が設けられ、こ
こを通ってインキがペン先７に伝達される。また、ペン
芯６の腹部には櫛歯状のインキ貯溜部62が設けられ、過
剰に吐出したインキはペン芯６と大先５の間を通ってこ
こに貯溜される。
次に、アタッチメント１の吸入機構を説明すると、矢印
で示すように、ケーシング11の後室40部分を指先で押圧
し、容積を減少させる。これによって、空気はパイプ2
2、前室30およびインキ溝61を通って排気される。次に
ペン先７をインキ容器内に入れて押圧を解除するとケー
シング11が復元し、この吸引力によってインキはパイプ
22内を上昇して後端開口22aから後室40に吐出され、落
下してパイプ22の周囲に貯る。そして、この操作を繰り
返すと、後室40内のインキ量が多くなり、インキのレベ
ルが順次上昇するが、このとき、前室30と後室40との間
に設けられたインキ通過部23は微小であるため、ケーシ
ング11の後室40部分を指先で押圧して内容積を瞬間的に
減少させても、後室40のパイプ22の周囲に貯ったインキ
はほとんど前室30に移行せず、空気のみがインキ通過部
23に比べて大きく流量抵抗の少ないパイプ22を通って排
気される。そして、パイプ22の後端開口22aの直下まで
インキが吸入されと、もう一度この操作を行いインキ吸
入を完了する。インキのレベルが後端開口22aより高く
なると、ケーシング11の後室40部分を押圧したときに、
インキがパイプ22を通って排出されてしまう。そして、
吸入されたインキは徐々にインキ通過部23を通って前室
30に入り、更にインキ溝61を通ってペン先７に伝達さ
れ、筆記に供される。
で示すように、ケーシング11の後室40部分を指先で押圧
し、容積を減少させる。これによって、空気はパイプ2
2、前室30およびインキ溝61を通って排気される。次に
ペン先７をインキ容器内に入れて押圧を解除するとケー
シング11が復元し、この吸引力によってインキはパイプ
22内を上昇して後端開口22aから後室40に吐出され、落
下してパイプ22の周囲に貯る。そして、この操作を繰り
返すと、後室40内のインキ量が多くなり、インキのレベ
ルが順次上昇するが、このとき、前室30と後室40との間
に設けられたインキ通過部23は微小であるため、ケーシ
ング11の後室40部分を指先で押圧して内容積を瞬間的に
減少させても、後室40のパイプ22の周囲に貯ったインキ
はほとんど前室30に移行せず、空気のみがインキ通過部
23に比べて大きく流量抵抗の少ないパイプ22を通って排
気される。そして、パイプ22の後端開口22aの直下まで
インキが吸入されと、もう一度この操作を行いインキ吸
入を完了する。インキのレベルが後端開口22aより高く
なると、ケーシング11の後室40部分を押圧したときに、
インキがパイプ22を通って排出されてしまう。そして、
吸入されたインキは徐々にインキ通過部23を通って前室
30に入り、更にインキ溝61を通ってペン先７に伝達さ
れ、筆記に供される。
以上説明したように、本考案のインキ吸入式万年筆は、
ペン芯に接続されるアタッチメントのケーシング内に区
画部に排気吸インキ用のパイプが突設された入孔を圧入
し、かつ入子に微小なインキ通過部を設けることによっ
てインキ吸入機構を付与したので、構造が非常に簡単に
なり、製造コストを低減できる利点がある。
ペン芯に接続されるアタッチメントのケーシング内に区
画部に排気吸インキ用のパイプが突設された入孔を圧入
し、かつ入子に微小なインキ通過部を設けることによっ
てインキ吸入機構を付与したので、構造が非常に簡単に
なり、製造コストを低減できる利点がある。
第１図は本考案実施例の断面図である。 １……アタッチメント、11……ケーシング、20……入
子、21……区画部、22……パイプ、23……インキ通過
部、30……前室、40……後室、５……大先、６……ペン
芯、61……インキ溝、７……ペン先
子、21……区画部、22……パイプ、23……インキ通過
部、30……前室、40……後室、５……大先、６……ペン
芯、61……インキ溝、７……ペン先
Claims (1)
- 【請求項１】ペン芯にインキ吸入機構を有するアタッチ
メントが接続された万年筆において、 前記アタッチメントのケーシングは可撓性の大きな軟質
プラスチックからなり、区画部に排気吸インキ用のパイ
プが突設された入子が、当該パイプを後方にして該ケー
シング内に圧入されてケーシング内が前室と後室に区画
され、かつ前室と後室との間に微小なインキ通過部が設
けられたことを特徴とするインキ吸入式万年筆。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6453688U JPH0617577Y2 (ja) | 1988-05-18 | 1988-05-18 | インキ吸入式万年筆 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6453688U JPH0617577Y2 (ja) | 1988-05-18 | 1988-05-18 | インキ吸入式万年筆 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01169382U JPH01169382U (ja) | 1989-11-29 |
| JPH0617577Y2 true JPH0617577Y2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=31290001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6453688U Expired - Lifetime JPH0617577Y2 (ja) | 1988-05-18 | 1988-05-18 | インキ吸入式万年筆 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0617577Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013517968A (ja) * | 2010-01-28 | 2013-05-20 | ルカ マラグティ，ジャン | 万年筆 |
-
1988
- 1988-05-18 JP JP6453688U patent/JPH0617577Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013517968A (ja) * | 2010-01-28 | 2013-05-20 | ルカ マラグティ，ジャン | 万年筆 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01169382U (ja) | 1989-11-29 |
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