JPH06175077A - 光偏向装置 - Google Patents

光偏向装置

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JPH06175077A
JPH06175077A JP4352360A JP35236092A JPH06175077A JP H06175077 A JPH06175077 A JP H06175077A JP 4352360 A JP4352360 A JP 4352360A JP 35236092 A JP35236092 A JP 35236092A JP H06175077 A JPH06175077 A JP H06175077A
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JP
Japan
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light
deflecting
driving
optical
transparent material
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JP4352360A
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English (en)
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Hiroyuki Wada
宏之 和田
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光偏向手段を駆動するためのトルクを小さく
すると共に、光軸方向の厚みを薄くする。 【構成】 入射する光を偏向する、光が入射する側と出
射する側に透明材を有する光偏向手段と、該光偏向手段
の前記一方の透明材を球状に回動させる球状ガイド手段
2,3,4と、該球状ガイド手段を駆動し、前記一方の
透明材を傾けて前記光偏向手段に偏向作用を持たせる駆
動手段5とを備え、光偏向手段の構成要素の一部材であ
る一方の透明材のみを駆動することで、光偏向手段に偏
向作用を持たせるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチルカメラやビデオ
カメラ等の撮影装置、或は、光通信、立体視、双眼鏡等
の光学機器装置において用いられる可変頂角プリズム等
の光偏向手段を備えた光偏向装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、スチルカメラやビデオカメラ等の
撮影装置の自動化が進み、自動露出や自動焦点調節機能
等を備えたものが広く実用化されきているが、更に、装
置全体の振れに起因する像振れを補正する振れ補正機能
を実現する技術も提案され、幾つか実用化されている。
【0003】その一例として、実開昭63−13877
2号に開示されている像振れ補正手段を備えた撮影装置
を挙げることができるが、この撮影装置においては、撮
影レンズ、及び、CCDなどの撮像手段が、回動手段に
より撮影光軸を略中心とするピッチ方向とヨー方向へ回
動させられることで、像振れの補正を行う構成となって
いた。
【0004】また、図8は光偏向手段を用いて振れ補正
を行う従来の撮影装置の概略構成を示す図である。
【0005】図8において、102a,102bは対向
する二枚の透明板であり、これとその外周を封止するフ
ィルム103とによって密封された空間に高屈折率の液
体(不図示)が満たされており、これらによって可変頂
角プリズムが構成される。
【0006】104a,104bは前記可変頂角プリズ
ムを挟持する枠体であり、可変頂角プリズムの一部を成
す各透明板102a,102bをピッチ軸105a,ヨ
ー軸105b回りに回動自在に保持している。106a
は前側枠体104aの一端に固着された偏平形コイルで
あり、その両面に対向して永久磁石107a並びに継鉄
108a,109aが配置され、これらによって閉じた
磁気回路を構成している。111aは枠体4aに一体的
に構成された腕部であり、ここにスリット110aを有
している。112a及び113aは前記スリット110
aを挟んで対向した位置に配置される例えばIRED等
の発光素子及び受光した光束のスポットの位置によって
出力が変化する例えばPSD等の受光素子であり、投光
素子112aから発射された光束はスリット110aを
透過した後に受光素子113aへ照射されるようになっ
ている。
【0007】114a,114bは装置全体のピッチ方
向、ヨー方向の振れ量を検出できるよう該装置の支持部
に取り付けられた振れ検出器である。115は該装置全
体の制御を司るマイクロコンピュータ等の制御回路、1
16は前記制御回路115からの駆動信号にしたがって
前記偏平形コイル106aを駆動するコイル駆動回路、
117は偏平形コイル106aの作用点であり、空間上
の表われない点である。
【0008】なお、図8では省略しているが、ヨー方向
にもそれぞれ偏平形コイル106b、永久磁石107
b、継鉄108b,109b、スリット110b、腕部
111b、発光素子112b、受光素子113bが配置
されている。
【0009】次に、上記構成における装置の動作につい
て説明する。
【0010】制御回路115からの駆動信号に従ってコ
イル駆動回路116にてコイル駆動量が決定される。そ
して、この駆動量は上記の如き構成より成るピッチ,ヨ
ー方向それぞれの磁気回路に入力され、ここで発生した
駆動力は枠体104a,114bに伝達され、これら枠
体104a,114bに保持された可変頂角プリズムは
ピッチ軸105a及びヨー軸105bそれぞれの回りに
回動することになる。これにより、前側枠体104aの
前方から入射した光は可変頂角プリズムを通過すること
によりその光軸が変化せられ、結果として像振れ補正が
なされることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において、
前者の実開昭63−138772号に開示されている撮
影装置では、像振れ補正に際しては、撮影レンズだけで
なくCCDなどの撮像手段をも撮影光軸を略中心とする
ピッチ方向とヨー方向へ回動させることになるので、像
振れ補正の為に回動させる部分の重量が大きくなり、大
きなトルクを持った回動手段、すなわちアクチュエータ
を備える必要があった。
【0012】また、後者の可変頂角プリズムなどの光偏
向装置を備えた撮影装置では、例えばピッチ補正用透明
板側が物体側であるとすると、回転軸や透明板、或はこ
れらを駆動するアクチュエータなどを保護するために、
透明板102aの前(物体側)にさらに不図示の透明板
を配置しなくてはならず、その分光軸方向への厚みが大
きくなってしまっていた。
【0013】また、ピッチ軸105aとヨー軸105b
それぞれを独立に駆動していたために、別々の機構が必
要であり、部品点数の増大や機械的構成の複雑さを招い
ていた。
【0014】(発明の目的)本発明の第1の目的は、光
偏向手段を駆動するためのトルクを小さくすると共に、
光軸方向の厚みを薄くすることのできる光偏向装置を提
供することである。
【0015】本発明の第2の目的は、部品点数を減少さ
せ、機械的構成の簡素化を図ることのできる光偏向装置
を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、入射する光を
偏向する、光が入射する側と出射する側に透明材を有す
る光偏向手段と、該光偏向手段の前記一方の透明材を球
状に回動させる球状ガイド手段と、該球状ガイド手段を
駆動し、前記一方の透明材を傾けて前記光偏向手段に偏
向作用を持たせる駆動手段とを備え、光偏向手段の構成
要素の一部材である一方の透明材のみを駆動すること
で、光偏向手段に偏向作用を持たせるようにしている。
【0017】また、本発明は、球状ガイド手段を介して
光偏向手段の一方の透明材の少なくとも2点を駆動する
駆動手段を設け、それぞれの透明材を独立して、例えば
互いに直交する方向に駆動するのではなく、一方の透明
材の少なくとも2点を駆動することで、互いに直交する
方向にそれぞれ駆動するようにしている。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例における光偏
向装置の要部の機構及び回路構成を示す図であり、ここ
では防振機能付撮影装置へ具備されている場合を想定し
て説明を進める。
【0020】図1において、1は固定枠、2は二枚の透
明板等より構成される可変頂角プリズムを挟持する物体
側の枠体であり、該枠体2は可変頂角プリズムの片側の
透明板を保持すると共に、前記固定枠1に保持されてい
る。これに対して、撮像面側の枠体3は、可変頂角プリ
ズムのもう一方の透明板を保持すると共に、その外周部
である凹型球面3aの中心が、可変頂角プリズムの中心
6と略一致した点に配される。凹型球面3aの中心は、
光軸上の任意の点が可能であるが、該実施例では、より
可変頂角プリズムの透明板の回転トルクを抑えるため
に、可変頂角プリズム中心と一致した点に配している。
また、固定枠1の内壁にも撮像面側枠体3と嵌合するよ
うに凸型球面1aが設けられており、これら凸型球面1
aと凹型球面3aが滑らかに摺動することにより、像側
の透明板がピッチ,ヨー方向に自在に回動可能となって
いる。
【0021】前記撮像面側の枠体3には、図中3bで示
したような腕部が一体的に構成されている。この腕部3
bは、断面形状が半径方向を向いた「コの字」型をして
おり、この部分にジョイント部である球部4aを嵌込む
ことにより、該球部4aは光軸と平行な方向のみを拘束
され、半径方向と周方向にはフリーな状態となる。この
球部4aは、パルスモータ5に螺子結合するラック4の
先端に一体に設けられている。なお、「コの字」形状
は、図2に示した様に、球面軸受け中心を通り、半径方
向に延びた仮想線71に略平行に構成することが、アク
チュエータであるパルスモータ5の推力ロスが少なくな
り、望ましい。
【0022】前記パルスモータ5は、可変頂角プリズム
の周上におよそ90度の位相間隔を持って、該可変頂角
プリズムの下側と横側に二箇所設けられており(図中一
つは不図示)、これら二つのパルスモータ5にはそれぞ
れ別のラック4(図中一つは不図示)が螺子結合されて
いる。そして、各々のラック4は別々の像側の枠体腕部
3と結合されており、合計二箇所のジョイント部が構成
されている。
【0023】次に、以上の様に構成された可変頂角プリ
ズム駆動機構について、その動作を順を追って説明す
る。
【0024】どちらか一方(例えばヨー側)のパルスモ
ータが固定され、もう一方(例えばピッチ側)のパルス
モータが駆動される場合を考える。
【0025】ピッチ側のパルスモータ5が駆動される
と、螺子のリードにしたがってラック4が光軸方向(図
中左方向)に移動し、これに伴って撮像面側の枠体腕部
3bも光軸方向に移動することとなる。この時、ラック
4の先端部に設けられた球部4aは撮像面側の枠体腕部
3bと、光軸と平行方向のみを拘束した状態で結合され
ているので、ラック4の直進運動は可変頂角プリズムの
中心6を軸とする回転運動に変換される。さらに、ヨー
側のパルスモータ5の働きは固定であるので、撮像面側
の枠体3はピッチ方向の回転運動を行うこととなる。
【0026】すなわち、可変頂角プリズムの片方の透明
板は、球面軸受け中心(中心6)と二つのラック4の先
端部に設けられた球部4aの中心の計3点によって、撮
像面に対する傾きが決定されることになる。
【0027】次に、この様な可変頂角プリズム駆動機構
を用いた防振システムについて説明する。
【0028】防振システムには、ピッチ,ヨー両方向の
振れを検出する振れ検出器8(片側の振れ検出器は不図
示)と、その出力を基にパルスモータ5を制御するマイ
クロコンピュータなどの制御回路7、更にはこの制御回
路7にしたがってパルスモータ5を駆動するパルスモー
タ駆動回路6が先に述べた機構に付加される。なお、ピ
ッチ,ヨー両方向の振れ検出器8には、ジャイロなどの
角速度検出器とその出力を積分する積分回路といったも
のが考えられる。
【0029】パルスモータ5の1パルス当りのローター
回転角と螺子ピッチの関係、すなわちパルスモータ5の
1パルス当りのラック4の移動量及び可変頂角プリズム
の構成部材の一つである透明板の回転角は、所定の値が
予め設定されており、可変頂角プリズムの撮像素子側に
介在するレンズの焦点距離が既知であれば、1パルス当
りに生じる撮像面上の像ずれ量も既知となる(1パルス
当りの透明板回転角は、その回転によって生じる撮像面
上の像ずれが1画素よりも十分に小さいことが望まし
い)。したがって、振れ検出器8の出力からレンズの像
振れ量を検知し、それをキャンセルするようマイクロコ
ンピュータなどの制御回路7で演算し、パルスモータ5
を駆動すれば、像振れを補正することが可能である。な
お、制御回路7は、アナログ回路によって構成されるも
のであってもよい。
【0030】上記の第1の実施例によれば、二つのラッ
ク4の先端に設けられた球部4aと球面軸受けの中心に
よって、可変頂角プリズムの撮像面に対するピッチ,ヨ
ー両方向の傾きを形成するように構成しているため、傾
きを形成する為の(可変頂角プリズムを駆動する為の)
トルクを小さくすることができると共に、機械的構成の
簡素化を達成することができる。
【0031】また、前記可変頂角プリズムの傾き形成
は、撮像面側の透明板を傾ける構造としているため、光
軸方向の厚みを薄くすることができ、コンパクトな像振
れ補正手段を有した撮影装置を実現することが可能とな
る。
【0032】(第2の実施例)図3は本発明の第2の実
施例における光偏向装置の要部の機構を示す分解斜視図
であり、ここでも防振機能付撮影装置へ具備されている
場合を想定して説明を進める。
【0033】この実施例では、球面軸受の代りに、ジン
バル機構により可変頂角プリズムの撮像面側の透明板を
駆動する例を示している。
【0034】図3において、11は可変頂角プリズムの
物体側の透明板を固定保持する枠体、12は可変頂角プ
リズム、13は可変頂角プリズム12の撮像面側の透明
板を保持する可動枠体であり、ピッチ回転軸13b回り
に回動自在に保持している。14も可動枠体であり、前
記可動枠体13を保持すると共に、自身で持つヨー回転
軸14b回りに回動自在に保持される。
【0035】ここで、可動枠体13のピッチ回転軸13
bは、可動枠体14の内周に設けられた軸穴14cに嵌
合されており、ヨー回転軸14bと共に光軸に対して直
交し、且つそれぞれも直交している。そのため、各々の
軸の交点は光軸上で交わり、二つの軸によって成る面
は、光軸と直交する任意の面に形成可能であるが、第1
の実施例において述べたのと同じ理由で、可変頂角プリ
ズム中心と一致した面に配される。
【0036】それぞれの可動枠体13,14には、図3
で示す様に、腕部13a,14aが枠体と一体的に構成
されている。この腕部13a,14aは、第1の実施例
において述べた様に、半径方向を向いた「コの字」型を
している。そして、この腕部13a,14aに、ラック
15a,15bの先端に一体的に設けられたジョイント
部である球部を嵌込み、不図示の振れ検出器の出力に基
づいて駆動されるピッチ,ヨー方向のアクチュエータ1
6a,16bによって該ラック15a,15bを駆動す
ることにより、可動枠体13を回動運動させることが可
能となる。
【0037】(第3の実施例)図4は本発明の第3の実
施例における光偏向装置の要部の機構及び回路構成を示
す図であり、ここでも防振機能付撮影装置へ具備されて
いる場合を想定して説明を進める。
【0038】この実施例では、パルスモータの代りにリ
ニアモータ、例えばボイスコイルモータ(VCM)を用
いて駆動する例について述べる。したがって、機械的構
成は第1の実施例とは、パルスモータの代りにボイスコ
イルモータを用いた点以外は同様である。
【0039】図4の21〜23は、図1と全く同じ形状
であり、21は固定枠、22,23は可変頂角プリズム
の構成部材の一つである物体側透明板及び撮像面側透明
板を保持する枠体である。24はボビンであり、コイル
25が適当な長さに巻かれている。また、このボビン2
4は先端に球部24aが設けられており、撮像面側の枠
体腕部23aと結合している。26は円筒形状をしてお
り、内周から外周へ半径方向に着磁された永久磁石であ
り、27は断面が「コの字」形状の継鉄であり、永久磁
石26と図4に示す如く結合している。前記ボビン24
から継鉄27までによってボイスコイルモータが構成さ
れる。
【0040】28は前記ボビン24の光軸方向の位置を
検出するセンサ28であり、該センサ28には、従来例
において述べたPSD等の発光素子とIRED等の受光
素子の組み合わせによるものや、MR素子やホール素子
等の磁気抵抗素子と磁石の組み合わせによるもの、ボリ
ュームなどが考えられる。29はボイスコイルモータを
駆動するVCM駆動回路、30はマイクロコンピュータ
などの制御回路、31はピッチ方向とヨー方向の振れ検
出器である。なお、図4では、24〜29及び31は片
側のみ示し、もう一方については図示を省略している。
【0041】この第3の実施例では、駆動機構とその動
作は、第1の実施例と同じであるのでその詳細は省略
し、上記構成により防振システムを構成した時の動作に
ついて説明する。
【0042】永久磁石26と継鉄27が先に述べた様に
配されることで、継鉄27の空隙には半径方向に磁束が
発生している。この空隙の中にコイル25を配し電流を
流すと、フレミングの左手の法則にしたがってコイル2
5に光軸平行な方向に力が発生する。これにより、ボビ
ン24は光軸と平行な方向に移動する。この際のボビン
24の光軸方向の位置はセンサ28により検出されてお
り、また、センサ出力と透明板回転角、さらには撮像素
子上の像揺れ量は、予め既知となるように構成してある
ので、振れ検出器31から得られたレンズの振れ量と一
致するようフィードバックをかけ、制御回路30でボイ
スコイルモータを制御することで、像振れを補正するこ
とが可能である。
【0043】この第3の実施例においても、二つのボビ
ン24の先端に設けられた球部と球面軸受け中心(枠体
23の回動中心)によって、可変頂角プリズムの撮像面
に対するピッチ,ヨー両方向の傾きを形成するように構
成しているため、第1及び第2の実施例と同様の効果を
得ることが可能である。
【0044】さらに、この実施例においては、第1,第
2の実施例に比べ、パルスモータの代りにリニアモータ
(実施例ではボイスコイルモータ)を用いるようにして
いる為、低騒音化が図られることとなる。
【0045】(第4の実施例)図5は本発明の第4の実
施例における光偏向装置の要部の機構及び回路構成を示
す図であり、ここでも防振機能付撮影装置へ具備されて
いる場合を想定して説明を進める。
【0046】この実施例では、可変頂角プリズムの代り
に、少なくとも二枚のレンズから成る光偏向手段を用い
て像振れ補正を行う例について述べる。
【0047】図5において、32は固定枠、33は固定
レンズ保持枠、34は可動レンズ保持枠、35はラック
である。36は凸レンズ、37は凹レンズ、38は凸レ
ンズ36を凹レンズ37に光軸平行な方向に付勢するた
めのバネであり、図中は不図示であるが、円周上に複数
個配されている。
【0048】また、前記可動レンズ保持枠34には、3
4aで示したような腕部が一体的に構成されている。こ
の腕部34aは断面形状が半径方向を向いた「コの字」
型をしており、パルスモータ39と螺子結合したラック
35の先端に一体的に設けられたジョイント部である球
部35aと結合しており、該球部35aは、光軸と平行
な方向のみ拘束されている。また、凸凹二枚のレンズ3
6,37が接する部分の曲率は、略一致しており、固定
レンズ保持枠33に保持された凹レンズ37に対して凸
レンズ36は、接した球面の略中心を軸として球状に回
動可能である。したがって、パルスモータ39を駆動す
ると、凸レンズ36が回動することとなる。
【0049】パルスモータ39を駆動するシステムは、
第1の実施例で述べたのと同様のものとし、パルスモー
タ39の1パルス当りの撮像面での像ずれ量も既知であ
るとすると、振れ検出器42の出力からレンズの像振れ
量を検知し、それをキャンセルするようマイクロコンピ
ュータなどの制御回路41で演算し、パルスモータ駆動
回路40を介してパルスモータ39を駆動すれば、像振
れを補正することが可能である。
【0050】なお、図5では、35,39,40,42
は片側のみ示し、もう一方については図示を省略してい
る。
【0051】この第4の実施例においても、二つのラッ
ク35の先端に設けられた球部35aと光偏向手段を成
す凸凹二枚のレンズ36,37の中心(凹レンズ37の
球面に対する凸レンズ36の回動中心)によって、光偏
向手段の撮像面に対するピッチ,ヨー両方向の傾きを形
成するように構成しているため、第1の実施例等と同様
の効果を得ることが可能である。
【0052】(第5の実施例)図6は本発明の第5の実
施例における光偏向装置の要部の機構及び回路構成を示
す図であり、ここでも防振機能付撮影装置へ具備されて
いる場合を想定して説明を進める。
【0053】上記第4の実施例では、球状にガイドする
ガイド手段(図5の凹レンズ37に相当する)のガイド
軌跡が、物体側に凹であったが、この実施例では、撮像
面側に凹となるように構成した例を示している。
【0054】図6において、45a〜45dはそれぞれ
レンズであり、一つの撮影光学系を成している。これら
のレンズのうち、例えば凸レンズ45aを光軸上の設計
上得られる一点を中心として撮像面側に凹となるよう回
動させることにより、光を偏向させることが可能であ
り、これにより像振れが補正できることは、公知であ
る。したがって、本実施例によって得られる構成を応用
することにより、像振れ補正装置を構成することが可能
である。
【0055】43は固定枠、44はレンズ保持枠、46
はラックである。48はレンズ保持枠44を固定枠43
に付勢するためのバネであり、図中は不図示であるが、
円周上に複数個配されている。49は前記固定枠43及
びバネ48の一端を保持する固定部材である。
【0056】前記固定枠43の内壁とレンズ保持枠44
の外周部はその曲率が略一致し、撮影光学系の光軸上の
任意な点を中心とした球状を成している。また、レンズ
保持枠43には、44aで示した様な腕部が一体的に構
成されている。この腕部44aは断面形状が半径方向を
向いた「コの字」型をし、パルスモータ47と螺子結合
したラック46の先端に一体的に設けられたジョイント
部である球部46aと結合しており、該球部46aは光
軸と平行な方向のみ拘束されている。したがって、パル
スモータ47を駆動すると、凸レンズ45aが撮影光学
系の光軸上の任意な点を中心として回動することとな
る。
【0057】パルスモータ47を駆動するシステムは、
第1の実施例で述べたのと同様のものとし、パルスモー
タ47の1パルス当りの撮像面での像ずれ量も既知であ
るとすると、振れ検出器52の出力からレンズの像振れ
量を検知し、それをキャンセルするようマイクロコンピ
ュータなどの制御回路51で演算し、パルスモータ駆動
回路50を介してパルスモータ47を駆動すれば、像振
れを補正することが可能である。
【0058】なお、図6では、46,47,50,52
は片側のみ示し、もう一方については図示を省略してい
る。
【0059】この第5の実施例においても、二つのラッ
ク46の先端に設けられた球部46aと光偏向手段を成
すレンズ45a,45bの中心(凹レンズ45bの球面
に対する凸レンズ45aの回動中心)によって、光偏向
手段の撮像面に対するピッチ,ヨー両方向の傾きを形成
するように構成しているため、第1の実施例等と同様の
効果を得ることが可能である。
【0060】(第6の実施例)上記の第1から第5の実
施例までにおいては、本発明が防振機能付撮影装置へ具
備されている場合を想定して説明を進めてきたが、ここ
では第6の実施例として、光通信における光交換器に本
発明を適用した例について述べる。
【0061】図6は第2の実施例で示したものと同様の
構成から成る光偏向装置を具備した光交換器を示す斜視
図であり、62は光偏向装置(第2の実施例と同様であ
るので、ここでは構成の詳細は省略する)で、この光軸
上の前後に、投光側と受光側の「n×m」本束ねられた
光ファイバーケーブル束61,63が配置される。
【0062】投光側の光ファインバーケーブル束61の
任意の一本から受光側の光ファイバーケーブル束63の
任意の一本へ、光が伝わる様に、可変頂角プリズムの透
明板を傾け、光を曲げるのが、該光交換器としての役割
である。
【0063】次に、光交換器の動作手順について説明す
る。
【0064】パルスモータ16a,16bの1パルス当
りの撮像面での像ずれは既知であり、投光側と受光側の
任意の光ファイバーケーブルの位置も既知である様にこ
れら光ファイバーケーブルを配置していれば、繋げたい
光ファイバーケーブル同志が決定されることにより、パ
ルスモータ16a,16bのピッチ方向とヨー方向の送
りパルス量が決定される。
【0065】そこで、先に述べた様に、パルスモータ1
6a,16bをマイクロコンピュータなどの制御回路
(不図示)で制御し、パルスモータ駆動回路(不図示)
を介して所定の送り量だけ送るよう駆動することによ
り、光交換器としての役割を果たすことになる。
【0066】(変形例)以上の各実施例では、カメラ等
の撮影装置や光交換器へ光偏向装置を用いた例を示した
が、その他、望遠鏡の像振れ防止、立体視の輻輳調節、
トンネル工事など不可視部への適用、更にはバーコード
リーバー等にも適用可能である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入射する光を偏向する、光が入射する側と出射する側に
透明材を有する光偏向手段と、該光偏向手段の前記一方
の透明材を球状に回動させる球状ガイド手段と、該球状
ガイド手段を駆動し、前記一方の透明材を傾けて前記光
偏向手段に偏向作用を持たせる駆動手段とを備え、光偏
向手段の構成要素の一部材である一方の透明材のみを駆
動することで、光偏向手段に偏向作用を持たせるように
している。
【0068】よって、光偏向手段を駆動するためのトル
クを小さくすることができ、しかも光軸方向の厚みを薄
くすることが可能となる。
【0069】また、本発明によれば、球状ガイド手段を
介して光偏向手段の一方の透明材の少なくとも2点を駆
動する駆動手段を設け、それぞれの透明材を独立して、
例えば互いに直交する方向に駆動するのではなく、一方
の透明材の少なくとも2点を駆動することで、互いに直
交する方向にそれぞれ駆動するようにしている。
【0070】よって、部品点数を減少させることがで
き、機械的構成の簡素化を達成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における光偏向装置の要
部の機構及び回路構成を示す機構図である。
【図2】図1の可変頂角プリズムの理想とする保持につ
いて説明するための機構図である。
【図3】本発明の第2の実施例における光偏向装置の要
部の機構を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施例における光偏向装置の要
部の機構及び回路構成を示す機構図である。
【図5】本発明の第4の実施例における光偏向装置の要
部の機構及び回路構成を示す機構図である。
【図6】本発明の第5の実施例における光偏向装置の要
部の機構及び回路構成を示す機構図である。
【図7】本発明の第6の実施例における光偏向装置の構
成示す分解斜視図である。
【図8】従来の光偏向装置であるところの可変頂角プリ
ズム及びその駆動手段を示す機構図である。
【符号の説明】
2,3,13,14,33,34 枠体 3b,23a,34a,44a 腕部 4,24,35,46 ラック 4a,24a,35a,46a 球部 5,39,47 パルスモータ 12,16a,16b 可変頂角プリズム 22,23 可変頂角プリズム
保持枠 36,37,45a〜45d レンズ 44 レンズ保持枠

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射する光を偏向する、光が入射する側
    と出射する側に透明材を有する光偏向手段と、該光偏向
    手段の前記一方の透明材を球状に回動させる球状ガイド
    手段と、該球状ガイド手段を駆動し、前記一方の透明材
    を傾けて前記光偏向手段に偏向作用を持たせる駆動手段
    とを備えた光偏向装置。
  2. 【請求項2】 駆動手段は、球状ガイド手段を介して光
    偏向手段の一方の透明材の少なくとも2点を駆動する手
    段であることを特徴とする請求項1記載の光偏向装置。
  3. 【請求項3】 被写体側と撮像面側それぞれに透明材を
    有する光偏向手段と、撮影光学系の光軸上に実質的な中
    心部を有し、これを中心にして前記光偏向手段の前記一
    方の透明材を球状に回動させる球状ガイド手段と、該球
    状ガイド手段を介して前記一方の透明材の少なくとも2
    点を駆動し、この2点と前記中心部によって、撮像面に
    対して前記一方の透明材を傾けて前記光偏向手段に偏向
    作用を持たせる駆動手段とを備えた光偏向装置。
  4. 【請求項4】 光偏向手段は、凹レンズと、該凹レンズ
    の凹面に同一の曲率を持つ凸レンズより構成されること
    を特徴とする請求項1,2又は3記載の光偏向装置。
  5. 【請求項5】 球状ガイド手段は、駆動手段からの駆動
    力を光偏向手段の一方の透明材の回動力として伝達する
    ための球軸受け部を具備していることを特徴とする請求
    項1,2又は3記載の光偏向装置。
  6. 【請求項6】 駆動手段は、パルスモータであることを
    特徴とする請求項1,2又は3記載の光偏向装置。
  7. 【請求項7】 駆動手段は、ボイスコイルモータである
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の光偏向装
    置。
JP4352360A 1992-12-11 1992-12-11 光偏向装置 Pending JPH06175077A (ja)

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JP4352360A JPH06175077A (ja) 1992-12-11 1992-12-11 光偏向装置
US08/736,962 US5844719A (en) 1992-12-11 1996-10-25 Light deflection apparatus

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009025481A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Samsung Electronics Co Ltd 像ぶれ補正装置および撮像装置
JP2014137379A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Olympus Corp ぶれ補正装置及びそれを備えた撮像装置

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