JPH06174970A - モリブデンパイプ及びその製造方法 - Google Patents

モリブデンパイプ及びその製造方法

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Publication number
JPH06174970A
JPH06174970A JP33041292A JP33041292A JPH06174970A JP H06174970 A JPH06174970 A JP H06174970A JP 33041292 A JP33041292 A JP 33041292A JP 33041292 A JP33041292 A JP 33041292A JP H06174970 A JPH06174970 A JP H06174970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molybdenum
pipe
pressed body
sintered
rubber
Prior art date
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Pending
Application number
JP33041292A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Tsuchiya
満 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Tungsten Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Tungsten Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Tungsten Co Ltd filed Critical Tokyo Tungsten Co Ltd
Priority to JP33041292A priority Critical patent/JPH06174970A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光コネクターのフェルールとして使用可能な
モリブデンパイプを安価に提供する。 【構成】 ラバー11内底部にナイロン糸13の一端を
固定した重り12を固定する。ナイロン糸の上端を固定
部に固定し、張力を与える。ラバー内にモリブデン粉1
4を充填し、口金15でラバー上部を閉じる。これを水
圧プレスしてプレス体を得る。プレス体を中焼してナイ
ロン糸を除去して中穴を形成し、焼結する。この後、管
引き加工を行いモリブデンパイプを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モリブデンパイプに関
し、特に光ファイバーの接続部に使用されるフェルール
用モリブデンパイプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ファイバー同志を接続する光
コネクターには、フェルールという部材が含まれてい
る。このフェルールは、光ファイバーの端部に固定さ
れ、フェルール同志を対向接触させて光ファイバーを接
続するものである。
【0003】ところで、今後の光通信ネットワークの発
展を考えると、大量の光コネクターが必要になることが
予想される。しかし、現在光コネクターに使用されてい
るフェルールはZrO2 製であり、高価で、大量に必要
とされる場合にはコストの面で問題が生じてくる。そこ
で、ZrO2 フェルールに代わる安価な素材を考える
と、光ファイバーの素材である石英に近い熱膨張率を有
し、かつ高い硬度を有するモリブデン(Mo)が適当か
と思われる。
【0004】従来から知られているモリブデン加工法を
用いて、フェルールを作成する工程として、次のような
方法が考えられる。即ち、棒状モリブデンにガンドリル
を用いて中心軸に沿った中穴を開け、素管を得る。そし
て、この素管に管引き加工を施して所定サイズのモリブ
デンパイプを得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガンド
リルを用いてモリブデン素材に中穴を形成する方法で
は、長さ200mmのモリブデン素材に対して直径4.5
mm以下の中穴を形成することができない。即ち、中穴の
直径が大きいので、素管をそのまま管引き加工して、外
径2.5mm、内径0.125mmのMoパイプを得ようと
すると、管の内側に大きな圧縮力が働き、割れを生じる
という問題点がある。
【0006】また、素管の中穴に芯金を挿入し、素管と
芯金のクリアランスを0.1mmとして、内径が0.12
5mmとなるように管引き加工を施すと、外径が2.5mm
以下となり、所定の肉厚が得られないという問題点があ
る。
【0007】本発明は、光ファイバー接続用フェルール
として使用可能な、肉厚が厚く、かつ内径が極めて小さ
いモリブデンパイプを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、繊維が
芯材となるようにモリブデン粉を配する工程と、前記繊
維に張力を与え、前記モリブデン粉を静水圧でプレスし
てプレス体とする工程と、前記プレス体を中焼すること
により前記繊維を炭化させ中穴を形成する工程と、前記
プレス体を焼結させ焼結体を得る工程と、焼結させた前
記プレス体を管引き加工してモリブデンパイプを得る工
程とを含むことを特徴とするモリブデンパイプの製造方
法が得られる。
【0009】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1に示すように、まず、直径15mmの円筒型ラ
バー11の底部に重り12を位置させ、重り12を外部
からラバー11に固定する。重り12の中心軸上の一点
には、直径1mmのナイロン糸13の一端が固定されてお
り、ナイロン糸13の他端はラバー11の上部から外部
へ引き出され固定部(図示せず)に固定されている。こ
れによりナイロン糸13には張力が与えられ、ナイロン
糸13は真っ直ぐになる。この状態で、ラバー11内に
平均粒径3マイクロメートルのモリブデン粉14を入
れ、ナイロン糸13の周囲にモリブデン粉14を配置さ
せる。そして、ラバー11の上部を口金15で閉じる。
この状態で、245MPaの圧力にて水圧プレスして、
外径約10mm、長さ約400mmのプレス体を得る。
【0010】次に、ナイロン糸が中心にくるようにプレ
ス体の外周を加工して、外径7.5mmのプレス体とす
る。このプレス体を水素雰囲気中で室温から5℃/min
の昇温速度で1100℃まで昇温し、4時間この状態を
保持して中焼を行う。この中焼によってナイロン糸13
は炭化し、原形をとどめなくなり、中穴が形成される。
【0011】続いて、中穴に直径0.5mmのタングステ
ンワイヤーを通し、中穴内を掃除する。そして、水素雰
囲気中において1800℃で10時間の焼結を行う。こ
こで、焼結時に反りの発生を抑制するために、プレス体
は、保持材によって保持されている。こうして得られた
焼結体の比重は、9.75で、反りは長さ400mmで
0.1mm以下であった。また、中穴の直線性も良好であ
った。
【0012】最後に、焼結体を加熱しながらその中穴に
芯金を入れ、管引き加工を行って、外径2.5mm、内径
0.125mmのモリブデンパイプを得ることができた。
【0013】上述のように、本実施例によれば、肉厚が
厚く、内径の小さいモリブデンパイプを得ることがで
き、光ファイバー接続用フェルールとして使用できる。
【0014】なお、上記実施例では、芯材としてナイロ
ン糸を使用したが、中焼により分解または炭化するもの
であれば良く、綿などのカーボンを主成分とする糸、或
いは、金属線に炭素を主成分とするもの等で被覆した糸
であっても良い。換言すれば、芯材は、厳密な意味での
繊維ではなく糸状の形状を有し、加熱により除去が可能
になる物であればよい。
【0015】また、上記実施例では、モリブデンを使用
したが、高融点金属のTaやNbを用いても同様に肉厚
が厚く、内径の小さいパイプを得ることができる。
【0016】さらに上記実施例では、中焼及び焼結を水
素雰囲気下で行ったが、不活性ガス雰囲気下または真空
雰囲気下で行っても良い。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、繊維を芯材として使用
することで、中穴の径が小さいモリブデン焼結体が得ら
れ、このモリブデン焼結体を管引き加工することにより
肉厚が厚く内径の小さいモリブデンパイプを安価にかつ
容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための図である。
【符号の説明】
11 ラバー 12 重り 13 ナイロン糸 14 モリブデン粉 15 口金

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維が芯材となるようにモリブデン粉を
    配する工程と、前記繊維に張力を与え、前記モリブデン
    粉を静水圧でプレスしてプレス体とする工程とを含むこ
    とを特徴とするモリブデンパイプの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の工程に引き続き、前記プレス
    体を中焼することにより前記繊維を炭化させ中穴を形成
    する工程と、前記プレス体を焼結させ焼結体を得る工程
    と、焼結させた前記プレス体を管引き加工してモリブデ
    ンパイプを得る工程とを含むことを特徴とするモリブデ
    ンパイプの製造方法。
  3. 【請求項3】 繊維を芯材として有することを特徴とす
    るモリブデンプレス体。
  4. 【請求項4】 請求項2のモリブデンプレス体を中焼
    し、前記繊維を炭化させた後、焼結させたことを特徴と
    するモリブデン焼結体。
  5. 【請求項5】 請求項3のモリブデン焼結体に管引き加
    工を施して得られるモリブデンパイプ。
JP33041292A 1992-12-10 1992-12-10 モリブデンパイプ及びその製造方法 Pending JPH06174970A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6241302A (ja) * 1985-08-09 1987-02-23 ユニ・チヤ−ム株式会社 使い捨て吸収性パンツおよびその製法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6241302A (ja) * 1985-08-09 1987-02-23 ユニ・チヤ−ム株式会社 使い捨て吸収性パンツおよびその製法

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970204