JPH06173195A - 紙コーティング方法 - Google Patents

紙コーティング方法

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JPH06173195A
JPH06173195A JP4350442A JP35044292A JPH06173195A JP H06173195 A JPH06173195 A JP H06173195A JP 4350442 A JP4350442 A JP 4350442A JP 35044292 A JP35044292 A JP 35044292A JP H06173195 A JPH06173195 A JP H06173195A
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resin
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川 秋 夫 北
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紙の表面強度、印刷適性、バリヤー性等の表面
特性を向上させ、更には、塗工作業時における塗工液の
発泡や塗工ムラ等が起こりにくく、各種紙のコーティン
グに有用な紙コーティング方法を提供すること。 【構成】結晶化度30%以上、平均重合度3000以
上、平均粒径50μ以下のポリビニルアルコール系樹脂
微粒子を0.1重量%以上の濃度で水に分散させたポリ
ビニルアルコール系樹脂の水性分散液を紙に塗工後、紙
面上で130〜250℃でポリビニルアルコール系樹脂
を溶解させる紙コーティング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリビニルアルコール
系樹脂の水性分散液を用いた紙コーティング方法に関
し、更に詳しくは、塗工中の発泡が少なく、バリヤー性
・表面強度・印刷適性に優れたコーティング紙を得るこ
とのできる紙コーティング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりポリビニルアルコール系樹脂
は、紙の表面強度、印刷適性、バリヤー性等の表面特性
を改良するために、紙コーティング剤として広く用いら
れている。そして、近年その諸特性をより向上させるた
めに、比較的重合度の高いポリビニルアルコール系樹脂
が多用される傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる用途においてポ
リビニルアルコール系樹脂は、水溶液として用いられる
ことが多いが、重合度が高くなるにつれてポリビニルア
ルコール系樹脂の粘度は非常に高くなり、例えば、平均
重合度3000、平均ケン化度99モル%のポリビニル
アルコール系樹脂4重量%の水溶液の場合、粘度(B型
粘度計にて測定)は、約100cps(20℃)にも達
し、その取り扱いや塗工操作等に著しい障害、例えば塗
工作業時における塗工液の発泡や塗工ムラ等が起こり易
いのである。又、上記のポリビニルアルコール系樹脂水
溶液の場合、その溶解速度が遅く水溶液自体を得ること
も必ずしも容易でない。これらの問題を解決すべく、変
性ポリビニルアルコール系樹脂を用いたり、低濃度のポ
リビニルアルコール系樹脂水溶液を使用したりしている
が、満足できる解決策がないのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
かかる問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、結晶化
度30%以上、平均重合度3000以上、平均粒径50
μ以下のポリビニルアルコール系樹脂微粒子を0.1重
量%以上の濃度で水に分散させたポリビニルアルコール
系樹脂の水性分散液を紙に塗工後、紙面上で130〜2
50℃でポリビニルアルコール系樹脂を溶解させる紙コ
ーティング方法は、紙の表面強度、印刷適性、バリヤー
性等の表面特性を向上させ、更には、塗工作業時におけ
る塗工液の発泡や塗工ムラ等が起こりにくいことを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0005】以下、本発明について詳述する。本発明で
用いるポリビニルアルコール系樹脂とは、ポリ酢酸ビニ
ルをケン化して得られるもので、更には、酢酸ビニルを
主成分としてこれと重合可能な単量体の共重合体ケン化
物が挙げられる。該単量体としては、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩、モ
ノ又はジアルキルエステル等、アクリロニトリル等のニ
トリル類、アクリルアミド、メタアクリルアミド等のア
ミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタ
アリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸等のオレフ
ィンスルホン酸あるいはその塩、エチレン、プロピレ
ン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−
オクタデセン等のオレフィン類、アルキルビニルエーテ
ル類、ビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、オキシアルキレン類等の共重合体
ケン化物が挙げられ、また、かかる樹脂をグラフト変
性、又はブロック共重合した樹脂も含まれるが、これら
に限定されるものではない。
【0006】本発明に用いるポリビニルアルコール系樹
脂は、上記のいずれであっても良いが、結晶化度30%
以上、平均重合度3000以上、平均粒子径50μ以下
のものが用いられる。ポリビニルアルコール系樹脂の結
晶化度が30%未満では、水分散性が著しく低下し、良
好な流動性が得られず、コーティング用途には不適当で
ある。通常、工業的に製造された平均重合度3000を
越えるポリビニルアルコール系樹脂の結晶化度は0〜2
5%程度であるので、本発明では熱処理等の処理を施し
てかかる範囲内に結晶化度を調整しなければならない。
なお、本発明に言う結晶化度とは、示差走査型熱量計に
よる結晶融解熱測定値(x)を、式(x/1.64)×
100(%)に代入し算出した値である。[1.64;
ポリビニルアルコール系樹脂の融解潜熱(kcal/m
ol)R.K.Tubbs,J.Polym.Sc
i.,A3,418(1965)より]
【0007】また、平均重合度が3000未満になる
と、従来のポリビニルアルコール系樹脂とほぼ同様の紙
物性しか得られず、本発明の効果を期待する意味がな
い。更に、ポリビニルアルコール系樹脂の平均粒子径が
50μを越えるとポリビニルアルコール系樹脂水分散液
の安定性が低下し、ブロッキング、ゲル化等が起こり易
くなるとともにコーティング後の塗膜の均質性が劣り、
薄くて均一な膜生成性が損なわれる恐れが生じてくる。
上記の中でも、結晶化度35%以上、平均重合度350
0以上、平均粒子径30μ以下の時、本発明の効果が最
大限に発揮される。本発明に用いるポリビニルアルコー
ル系樹脂は、上記条件を満足していれば良く、平均ケン
化度は特に限定されないが水分散性を考慮すれば、90
モル%以上が好ましく、さらに好ましくは95モル%以
上のものが好適に用いられる。
【0008】本発明に用いるポリビニルアルコール系樹
脂微粒子は、通常の工業的製法で得られるポリビニルア
ルコール系樹脂を前記した様に特定の結晶化度に調整す
ることと、微粒子化することが必要となる。結晶化度の
調整と粒度調整とは同時に行っても、別々に行ってもよ
い。例えば、上記のポリビニルアルコール系樹脂の粗粒
を機械的粉砕法により微粒子化する方法やケン化触媒を
含むポリ酢酸ビニル系樹脂のアルコール溶液を噴霧・乾
燥処理するというケン化と微粒子化を同時に行う方法等
がある。前者の方法においては、常法に従ってポリ酢酸
ビニル樹脂あるいは前述の酢酸ビニルと共重合可能な単
量体との共重合体をケン化してポリビニルアルコール系
樹脂の微粒子を得るのである。
【0009】具体的には、以下の通りである。ポリ酢酸
ビニル系樹脂を製造するに当たっては、特に制限はなく
公知の重合方法が任意に用いられるが普通メタノールや
エタノール等のアルコールを溶媒とする溶液重合が実施
される。かかる方法に於いて単量体の仕込み方法として
は、単量体の一部を仕込み、重合を開始し、残りの単量
体を重合期間中に連続的に又は分割的に添加する方法、
両者を一括仕込みする方法等任意の手段を用いることが
できる。重合反応は、アゾビスブチロニトリル、過酸化
アセチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイルなどの
公知のラジカル重合触媒を用いて行われる。また、反応
温度は50℃〜沸点程度の範囲から選択される。上記の
ごとく得られるポリ酢酸ビニル系樹脂は、次にケン化さ
れる。ケン化に当たっては、該ポリ酢酸ビニル系樹脂を
アルコールに溶解しアルカリ触媒の存在下にケン化が行
われる。アルコールとしては、メタノール、エタノー
ル、ブタノール等が挙げられる。アルコール中の樹脂濃
度は、通常20〜70重量%の範囲から選ばれる。
【0010】ケン化触媒としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、ナトリウムメチラート、ナトリウムエ
チラート、カリウムメチラート等のアルカリ金属の水酸
化物やアルコラートのごときアルカリ触媒を用いること
が通常であるが、硫酸等の酸触媒も使用可能である。か
かる触媒の使用量は、酢酸ビニルに対して5〜200ミ
リモル当量にすることが必要である。また、ケン化温度
は、特に制限はないが、通常20〜60℃が好ましく、
さらに好ましく30〜50℃の範囲が適している。反応
は、通常数分〜2,3時間にわたって行われる。かくし
て得られたポリビニルアルコール系樹脂は、200〜3
00μ程度の粗粒として得られるので、次に機械的な粉
砕によって微粒子化される。さらに必要に応じて熱処理
等を行うことも可能である。
【0011】粉砕方法に特に制限はなく任意の方法が採
用され、例えばロールミル、スタンプミル、エッジラン
ナー、切断・せん断ミル、ロッドミル、自生粉砕機、ロ
ーラミル、高速回転粉砕機(ハンマーミル、ゲージミ
ル、ピンミル、ディスインテグレーター、スクリーンミ
ル、ターボ型ミル、遠心分級ミル等)、ボールミル(転
動ミル、振動ボールミル、遊星ミル)、撹拌ミル(タワ
ーミル、撹拌槽型ミル、流通管型ミル、アニュラーミ
ル)、ジェットミル、せん断ミル、圧縮摩砕型粉砕機、
コロイドミル等が用いられる。後者の方法(噴霧・乾燥
処理)においては、ポリ酢酸ビニルと前記のアルコール
及びケン化触媒とのペースト物をディスクタイプあるい
はノズルタイプの噴霧装置より50〜200℃の空気中
にスプレー噴霧することによりポリビニルアルコール系
樹脂の微粒子を得ることができる。必要に応じて、再ケ
ン化を行いケン化度を調整することも可能である。かく
して本発明に用いるポリビニルアルコール系樹脂微粒子
が得られるのである。
【0012】ポリビニルアルコール系樹脂微粒子の製造
方法は、上記の方法に限定されるものではないが、本発
明においては、上記の噴霧・乾燥処理による方法(スプ
レードライ法)がケン化及び微粒子化が同時に行え、か
つ球状の均一な粒子が得られるのでより効果的である。
本発明のコーティングに用いるポリビニルアルコール系
樹脂の水性分散液は、上記の如くして得られたポリビニ
ルアルコール系樹脂微粒子を0.1重量%以上の濃度で
水に分散させたもので、該微粒子濃度が0.1重量%未
満では、紙コーティング用途において目的とする物性が
得難くなる。好ましくは、2〜60重量%の範囲から選
択される。該分散液の調整法としては、公知の方法が用
いられ、通常は、50℃以下の水に撹拌下で該微粒子を
添加する方法が採用される。また、上記の分散液には、
必要に応じて各種の保護コロイド類、界面活性剤、増粘
剤、消泡剤、防腐剤等適宜他の助剤を添加することもで
きる。また、該分散液は、一般にクリアーコーティング
に好適に用いられるが、適宜、クレー、二酸化チタン、
サチン白等の顔料を添加して、顔料コーティング用に用
いることもできる。
【0013】かくして得られたポリビニルアルコール系
樹脂の水性分散液は、以下の要領で紙にコーティングさ
れるのである。コーティングに用いられる紙としては、
特に制限はないが、例えばマニラボール,白ボール,ラ
イナー等の板紙、一般上質紙,グラビア用紙等の印刷
紙、感熱記録紙又は感圧記録紙又はインクジェット記録
紙等の各種記録紙が用いられる。中でも、感熱記録紙又
は感圧記録紙等の加工用原紙やバリヤー性を必要とする
剥離紙や耐油紙、撥水紙の如き特殊紙が好適に用いられ
る。かかる紙に上記のポリビニルアルコール系樹脂水性
分散液を塗工するに当たっては、サイズプレス法、カレ
ンダーサイズ法、ダブサイズ法、ゲートロールコーター
法、ナイフコーター法、ブレードコーター法等の公知の
任意のコーティング方法が採用され得るが、中でもサイ
ズプレイス法、カレンダーサイズ法、ゲートロールコー
ター法が好適に採用される。該コーティング液の塗工量
は、0.5〜30g/mなかんずく1〜20g/m
程度になるようにするのが好ましい。次に、上記の如く
コーティングされた紙は、表面上にポリビニルアルコー
ル系樹脂の均一な膜を生成させるために、加熱処理に供
される。この加熱処理により、表面上の分散液中のポリ
ビニルアルコール系樹脂微粒子が溶解し、ポリビニルア
ルコール系樹脂溶液となり均一なポリビニルアルコール
系樹脂塗工膜を形成できるのである。
【0014】かかる加熱処理においては、熱風乾燥機、
赤外線乾燥機、ドラムドライヤー等の公知の処理方法が
用いられ、処理温度としては130〜250℃で、好ま
しくは150〜230℃である。処理温度が、130℃
未満では、ポリビニルアルコール系樹脂の溶解が不十分
となり、また、250℃を越えるとポリビニルアルコー
ル系樹脂が熱分解を受け不適である。また、処理時間
は、5〜30秒なかんずく7〜20秒の間で好適に選択
される。こうして加熱処理された紙は、その後必要に応
じて乾燥処理される。かかる乾燥処理は、紙の坪量によ
っても異なるが、例えば坪量が64g/mの場合80
〜130℃、10〜120秒程度から好適に条件設定が
なされる。
【0015】
【作用】本発明の紙コーティング方法は、紙の表面強
度、印刷適性、バリヤー性等の表面特性を向上させ、更
には、塗工作業時における塗工液の発泡や塗工ムラ等が
起こりにくく、各種紙のコーティングに大変有用であ
る。
【0016】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、実施例中、「部」、「%」とあるのは、特に
ことわりのない限り重量基準を示す。 実施例1 平均重合度3500のポリ酢酸ビニル100部、メタノ
ール300部及び水酸化ナトリウム1部を撹拌機付の反
応缶で混合撹拌し、ポリ酢酸ビニルのペーストを得た。
次に該ペーストを20℃に保ち、ノズル(φ=0.5m
m)より、噴霧圧1.0kg/cmで180℃の窒素
ガス雰囲気中に噴霧し、同時に乾燥させてポリビニルア
ルコール系樹脂の粉末を得た後、該粉末を更にメタノー
ル中で再ケン化を行い、結晶化度35%、平均重合度3
500、ケン化度97モル%、平均粒子径10μのポリ
ビニルアルコール系樹脂微粒子を得た。得られた該ポリ
ビニルアルコール系樹脂100部を1900部の水に撹
拌下に充分分散させ、粘度が、1.6cps(20℃)
の安定なポリビニルアルコール系樹脂の水性分散液を得
た。次に、上質紙(坪量64g/m2)にサイズプレス
で20℃にて該水性分散液を塗工(ポリビニルアルコー
ル系樹脂着量1.0g/m2)し、熱風乾燥機で温度2
00℃,10秒間溶解処理を行った後、ドラムドライヤ
ーで110℃で1分間乾燥を行いコーティング紙を得
た。
【0017】実施例2 常法により製造された平均重合度5000、ケン化度9
9.8モル%、平均粒子径430μのポリビニルアルコ
ール系樹脂を180℃で5分間熱処理を行い、結晶化度
を40%として、該樹脂をジェットミル(日本ニューマ
チック工業社製、超音速ジェット粉砕機 LABO J
ET LJ)で粉砕し、平均粒子径25μのポリビニル
アルコール系樹脂とした。該樹脂を用いて実施例1と同
様にポリビニルアルコール系樹脂の水性分散液を調製
し、同様にコーティング紙を得た。
【0018】実施例3,4 実施例1に準じて表1に示すポリビニルアルコール系樹
脂製造し、同様に水性分散液を調製し、紙コーティング
を行った。 実施例5,6 実施例1で得られたポリビニルアルコール系樹脂の水分
散液を用い、実施例1と同様の装置を用いて、表2に示
す条件で紙コーティング(ポリビニルアルコール系樹脂
着量1.0g/m2)を行った。 実施例7,8 実施例2で得られたポリビニルアルコール系樹脂の水分
散液を用い、実施例1と同様の装置を用いて、表2に示
す条件で紙コーティング(ポリビニルアルコール系樹脂
着量1.0g/m2)を行った。 比較例1〜3 表1に示すポリビニルアルコール系樹脂を用いて実施例
1と同様にポリビニルアルコール系樹脂の水性分散液を
得て、同様に紙コーティングを行った。
【0019】比較例4 常法により得られた平均重合度3500、ケン化度9
9.0モル%、平均粒子径430μのポリビニルアルコ
ール系樹脂を90℃にて加熱溶解させて5%のポリビニ
ルアルコール系樹脂の水溶液を得て、実施例1と同様に
紙コーティングを行った。 比較例5〜6 実施例1で得られたポリビニルアルコール系樹脂の水性
分散液を用い、実施例1と同様の装置を用いて、表2に
示す条件で紙コーティング(ポリビニルアルコール系樹
脂着量1.0g/m2)を行った。実施例及び比較例で
得られたコーティング紙について以下の評価を行った。
【0020】(透気度)JIS P 8117に準じて
測定した。なお、コーティング前の上質紙の透気度は、
5.7(sec)であった。 (IGTピック)JIS P 8129(1976)に
規定されるIGT印刷適性試験機により、TV−20
(大日本インキ化学工業株式会社製)のインクを用い、
印圧50kg/cm、スプリング駆動Bにより実施し
た。(数値の大きいほど表面強度が高いことを示す)な
お、コーティング前の上質紙のIGTピック値は、50
(cm/sec)であった。
【0021】(発泡発生性)サイズプレスコーティング
を実施する際、液の循環経路における泡の発生状況を観
察した。なお、評価基準は、以下の通り。 ○ −−− 発泡が認められない。 △ −−− 発泡が僅かに認められる。 × −−− 激しい発泡が認められる。 (塗工性)サイズプレスコーティングを実施する際、ロ
ール上における液の均一塗工性を観察した。なお、評価
基準は、以下の通り。 ○ −−− 塗工液の飛散及びロールパターンの発現が
認められる。 × −−− 塗工液の飛散及びロールパターンの発現が
認められない。 評価結果を表3に示す。
【0022】
【表1】 ポリビニルアルコール系樹脂 微粒子化法 平均粒径 平均重合度 ケン化度 結晶化度 (μ) (モル%) (%) 実施例1 3500 97.0 35 噴霧乾燥法 10 〃 2 5000 99.8 40 機械粉砕法 25 〃 3 3000 98.0 36 噴霧乾燥法 20 〃 4 4000 99.0 45 〃 15 〃 5 3500 97.0 35 〃 10 〃 6 3500 97.0 35 〃 10 〃 7 5000 99.8 40 機械粉砕法 25 〃 8 5000 99.8 40 〃 25 比較例1 3500 97.0 20 噴霧乾燥法 10 〃 2 1700 97.0 35 〃 25 〃 3 3500 97.0 35 〃 80 〃 4 3500 97.0 35 加熱溶解法 − 〃 5 3500 97.0 35 噴霧乾燥法 10 〃 6 3500 97.0 35 〃 10 〃 7 3500 97.0 35 〃 10 〃 8 3500 97.0 35 〃 10
【0023】
【表2】 分 散 液 溶 解 処 理 乾 燥 処 理 濃度(%) 粘度(cps) 温度(℃) 時間(秒) 温度(℃) 時間(分) 実施例1 5.0 1.6 200 10 110 1 〃 2 4.8 1.5 200 10 110 1 〃 3 7.0 1.6 200 10 110 1 〃 4 10.0 3.9 200 10 110 1 〃 5 5.0 1.6 150 15 110 1 〃 6 5.0 1.6 230 7 110 1 〃 7 4.8 1.5 150 15 110 1 〃 8 4.8 1.5 230 7 110 1 比較例1 5.0 8.5 200 10 110 1 〃 2 5.0 2.7 200 10 110 1 〃 3 5.0 1.9 200 10 110 1 〃 4 5.0 300 200 10 110 1 〃 5 5.0 1.6 100 10 110 1 〃 6 5.0 1.6 280 10 110 1 註)分散液の粘度測定は、20℃で行った。
【0024】
【表3】 透気度 IGTピック 発泡発生性 塗工性 (sec) (cm/sec) 実施例1 480 180 ○ ○ 〃 2 500 195 ○ ○ 〃 3 950 230 ○ ○ 〃 4 2000 290 ○ ○ 〃 5 460 175 ○ ○ 〃 6 430 175 ○ ○ 〃 7 480 185 ○ ○ 〃 8 470 180 ○ ○ 比較例1 300 150 △ ○ 〃 2 10 100 △ ○ 〃 3 100 105 ○ × 〃 4 270 140 × × 〃 5 120 120 ○ ○ 〃 6 220 130 ○ ○
【0025】
【発明の効果】本発明の紙コーティング方法は、高重合
度のポリビニルアルコール系樹脂の分散液を用いて、特
定の温度で溶解を行っているため、紙の表面強度、印刷
適性、バリヤー性等の表面特性を向上させ、更には、塗
工作業時における塗工液の発泡や塗工ムラ等が起こりに
くく、各種紙のコーティングに大変有用である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】具体的には、以下の通りである。ポリ酢酸
ビニル系樹脂を製造するに当たっては、特に制限はなく
公知の重合方法が任意に用いられるが普通メタノールや
エタノール等のアルコールを溶媒とする溶液重合が実施
される。かかる方法に於いて単量体の仕込み方法として
は、単量体の一部を仕込み、重合を開始し、残りの単量
体を重合期間中に連続的に又は分割的に添加する方法、
両者を一括仕込みする方法等任意の手段を用いることが
できる。重合反応は、アゾビスブチロニトリル、過酸化
アセチル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイルなどの
公知のラジカル重合触媒を用いて行われる。また、反応
温度は50℃〜沸点程度の範囲から選択される。上記の
ごとく得られるポリ酢酸ビニル系樹脂は、次にケン化さ
れる。ケン化に当たっては、該ポリ酢酸ビニル系樹脂を
アルコールに溶解しアルカリ触媒の存在下にケン化が行
われる。アルコールとしては、メタノール、エタノー
ル、ブタノール等が挙げられる。アルコール中の樹脂濃
度は、通常10〜70重量%の範囲から選ばれる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】ポリビニルアルコール系樹脂微粒子の製造
方法は、上記の方法に限定されるものではないが、本発
明においては、上記の噴霧・乾燥処理による方法(スプ
レードライ法)がケン化及び微粒子化が同時に行え、か
つ球状の均一な粒子が得られるのでより効果的である。
本発明のコーティングに用いるポリビニルアルコール系
樹脂の水性分散液は、上記の如くして得られたポリビニ
ルアルコール系樹脂微粒子を0.1重量%以上の濃度で
水に分散させたもので、該微粒子濃度が0.1重量%未
満では、紙コーティング用途において目的とする物性が
得難くなる。好ましくは、0.5〜60重量%の範囲か
ら選択される。該分散液の調整法としては、公知の方法
が用いられ、通常は、50℃以下の水に撹拌下で該微粒
子を添加する方法が採用される。また、上記の分散液に
は、必要に応じて各種の保護コロイド類、界面活性剤、
増粘剤、消泡剤、防腐剤等適宜他の助剤を添加すること
もできる。また、該分散液は、一般にクリアーコーティ
ングに好適に用いられるが、適宜、クレー、二酸化チタ
ン、サチン白等の顔料を添加して、顔料コーティング用
に用いることもできる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】かかる加熱処理においては、熱風乾燥機、
赤外線乾燥機、ドラムドライヤー等の公知の処理方法が
用いられ、処理温度としては130〜250℃で、好ま
しくは150〜230℃である。処理温度が、130℃
未満では、ポリビニルアルコール系樹脂の溶解が不十分
となり、また、250℃を越えるとポリビニルアルコー
ル系樹脂が熱分解を受け不適である。また、処理時間
は、5〜30秒なかんずく7〜20秒の間で好適に選択
される。こうして加熱処理された紙は、その後必要に応
じて乾燥処理される。かかる乾燥処理は、紙の坪量によ
っても異なるが、例えば坪量が64g/mの場合80
〜130℃、3〜60秒程度から好適に条件設定がなさ
れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】実施例3,4,5 実施例1に準じて表1に示すポリビニルアルコール系
脂を製造し、同様に水性分散液を調製し、紙コーティン
グを行った。 実施例6,7 実施例1で得られたポリビニルアルコール系樹脂の水分
散液を用い、実施例1と同様の装置を用いて、表2に示
す条件で紙コーティング(ポリビニルアルコール系樹脂
着量1.0g/m2)を行った。 実施例8,9 実施例2で得られたポリビニルアルコール系樹脂の水分
散液を用い、実施例1と同様の装置を用いて、表2に示
す条件で紙コーティング(ポリビニルアルコール系樹脂
着量1.0g/m2)を行った。 比較例1〜3 表1に示すポリビニルアルコール系樹脂を用いて実施例
1と同様にポリビニルアルコール系樹脂の水性分散液を
得て、同様に紙コーティングを行った。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】(発泡発生性)サイズプレスコーティング
を実施する際、液の循環経路における泡の発生状況を観
察した。なお、評価基準は、以下の通り。 ○ −−− 発泡が認められない。 △ −−− 発泡が僅かに認められる。 × −−− 激しい発泡が認められる。 (塗工性)サイズプレスコーティングを実施する際、ロ
ール上における液の均一塗工性を観察した。なお、評価
基準は、以下の通り。 ○ −−− 塗工液の飛散及びロールパターンの発現が
認めらない。 × −−− 塗工液の飛散及びロールパターンの発現が
認められる。 評価結果を表3に示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【表1】 ポリビニルアルコール系樹脂 微粒子化法 平均粒径 平均重合度 ケン化度 結晶化度 (μ) (モル%) (%) 実施例1 3500 97.0 35 噴霧乾燥法 10 〃 2 5000 99.8 40 機械粉砕法 25 〃 3 3000 98.0 36 噴霧乾燥法 20 〃 4 4000 99.0 45 〃 〃 5 4000 99.0 4540.8 〃 6 3500 97.0 35 〃 10 〃 7 3500 97.0 35 10 〃 8 5000 99.8 40 機械粉砕法 25 〃 9 5000 99.8 40 25 比較例1 3500 97.0 20 噴霧乾燥法 10 〃 2 1700 97.0 35 〃 25 〃 3 3500 97.0 35 〃 80 〃 4 3500 97.0 35 加熱溶解法 − 〃 5 3500 97.0 35 噴霧乾燥法 10 〃 6 3500 97.0 35 〃 10
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【表2】 分 散 液 溶 解 処 理 乾 燥 処 理 濃度(%) 粘度(cps) 温度(℃) 時間(秒) 温度(℃) 時間(分) 実施例1 5.0 1.6 200 10 110 1 〃 2 4.8 1.5 200 10 110 1 〃 3 7.0 1.6 200 10 110 1 〃 4 10.0 3.9 200 10 110 1 〃 5 5.0 1.5 200 10 110 1 〃 6 5.0 1.6 150 15 110 1 〃 7 5.0 1.6 230 110 1 〃 8 4.8 1.5 150 15 110 1 〃 9 4.8 1.5 230 110 比較例1 5.0 8.5 200 10 110 1 〃 2 5.0 2.7 200 10 110 1 〃 3 5.0 1.9 200 10 110 1 〃 4 5.0 300 200 10 110 1 〃 5 5.0 1.6 100 10 110 1 〃 6 5.0 1.6 280 10 110 1 )分散液の粘度測定は、20℃で行った。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【表3】 透気度 IGTピック 発泡発生性 塗工性 (sec) (cm/sec) 実施例1 480 180 ○ ○ 〃 2 500 195 ○ ○ 〃 3 950 230 ○ ○ 〃 4 2000 290 ○ ○ 〃 5 500 185 ○ ○ 〃 6 460 175 ○ ○ 〃 7 430 175 ○ ○ 〃 8 480 185 ○ ○ 〃 9 470 180 比較例1 300 150 △ ○ 〃 2 10 100 △ ○ 〃 3 100 105 ○ × 〃 4 270 140 × × 〃 5 120 120 ○ ○ 〃 6 220 130 ○ ○

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶化度30%以上、平均重合度300
    0以上、平均粒径50μ以下のポリビニルアルコール系
    樹脂微粒子を0.1重量%以上の濃度で水に分散させた
    ポリビニルアルコール系樹脂の水性分散液を紙に塗工
    後、紙面上で130〜250℃でポリビニルアルコール
    系樹脂を溶解させることを特徴とする紙コーティング方
    法。
  2. 【請求項2】 ポリ酢酸ビニルのメタノール溶液にケン
    化触媒を添加した組成物をノズルより噴霧及び乾燥処理
    することによって得られたポリビニルアルコール系樹脂
    球形粉末をポリビニルアルコール系樹脂微粒子として用
    いることを特徴とする請求項1記載の紙コーティング方
    法。
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