JPH06172973A - 薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成装置

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JPH06172973A
JPH06172973A JP32557792A JP32557792A JPH06172973A JP H06172973 A JPH06172973 A JP H06172973A JP 32557792 A JP32557792 A JP 32557792A JP 32557792 A JP32557792 A JP 32557792A JP H06172973 A JPH06172973 A JP H06172973A
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JP
Japan
Prior art keywords
substrate
target
thin film
film forming
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP32557792A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Taki
正佳 滝
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成膜速度を高める。 【構成】 チャンバ1内にターゲット3を配置すると共
にターゲット3に対向して基板6を配置する。ターゲッ
ト3と基板6間に形成される空間は防着板13によって
包囲される。チャンバ1内を減圧しターゲット3にレー
ザー光Lを照射するとターゲット3から原子が飛び出
す。この原子の一部は基板6に向かって飛行し、他は防
着板13内壁面に向かって飛行する。防着板13の内壁
面にはフッ素系オイルが塗布されているために防着板1
3内壁面に向かって飛行した原子は防着板13内壁面に
付着することなく基板6に向かって飛行するようにな
る。その結果ターゲット3から飛び出した原子は最終的
にはすべて基板6に向かって飛行するようになるために
基板6上に形成される薄膜の成膜速度が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】減圧容器内に薄膜形成用粒子の発生源を
配置すると共に該発生源と間隔を隔てて基板を配置し、
上記発生源から発生せしめられた粒子が上記基板上に堆
積して薄膜を形成する薄膜形成装置において、発生源と
基板間に形成される空間を防着板によって包囲した薄膜
形成装置が公知である(特開昭61−30662号公報
参照)。ところで、薄膜形成用粒子の発生源から発生せ
しめられた粒子はさまざまな方向に向かって飛行するた
めにこの粒子の一部は薄膜を形成すべき基板上以外に、
例えば減圧容器内壁に付着するようになる。ところが、
減圧容器内壁に付着した粒子は凝集して粒径が比較的大
きくなっているためにこの粒径の大きな粒子が減圧容器
内壁から剥離し基板上に堆積すると基板上に形成される
薄膜の品質が悪化するという問題がある。この問題点を
解決するために、上記の薄膜形成装置では発生源と基板
間に形成される空間を防着板によって包囲することによ
り粒子が減圧容器内壁等に付着するのを阻止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
薄膜形成装置におけるように減圧容器内に薄膜形成用粒
子の発生源を配置すると共に該発生源と間隔を隔てて基
板を配置し、上記発生源から発生せしめた粒子を上記基
板上に堆積せしめるようにすると発生源から発生した粒
子はさまざまな方向に向かって飛行しこの粒子の一部が
防着板内壁に付着するために発生源から発生せしめた粒
子を薄膜形成のために有効に利用できないという問題が
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、減圧容器内に薄膜形成用粒子の発
生源を配置すると共に該発生源と間隔を隔てて基板を配
置し、上記発生源から発生せしめられた粒子が上記基板
上に堆積して薄膜を形成する薄膜形成装置において、発
生源と基板間に形成される空間を防着板によって包囲す
ると共に該防着板内壁面にフッ素系オイルを塗布してい
る。
【0005】
【作用】防着板内壁面には濡れ性の低いフッ素系オイル
が塗布されているために発生源から飛び出した粒子は防
着板内壁面に堆積せずに反射されて基板に向かい飛行す
るようになり、その結果成膜速度が高められる。
【0006】
【実施例】図1を参照すると、1は減圧可能なチャン
バ、2は図示しない固定部材によってチャンバ1内に固
定されたターゲットホルダ、3はターゲットホルダ2内
の凹部内に保持されたターゲット、4は基板回転シャフ
ト5によってチャンバ1内に支持された基板ホルダ、6
は基板ホルダ4内の凹部内に保持された基板をそれぞれ
示す。チャンバ1にはチャンバ1内を減圧するための真
空ポンプ7が接続され、またチャンバ1内の圧力を測定
するための圧力計8が接続される。ターゲット3には形
成すべき薄膜と同じ組成の材料が選ばれる。
【0007】チャンバ1の一側面からは円筒部9が突出
しており、この円筒部9の先端には、例えば透明ガラス
から成る光入射窓10が取付けられる。図示しないレー
ザー光発振器によって発振されたレーザー光L、例えば
エキシマレーザー光Lは光入射窓10前方に配置された
集光レンズ11によって集光される。集光レンズ11に
よって集光されたレーザー光Lは光入射窓10を通って
チャンバ1内に入射され、次いでチャンバ1内に配置さ
れたターゲット3に照射される。
【0008】図1に示されるように、ターゲット3はレ
ーザー光Lの入射方向とターゲット3の表面間のなす角
がほぼ45度になるように配置される。一方、基板6は
ターゲット3と対向するよう配置され、レーザー光Lを
遮らないようにターゲット3と間隔を隔てて配置され
る。基板ホルダ4を支持する基板回転シャフト5はチャ
ンバ1外部において駆動装置12に接続され、このため
基板ホルダ4および基板6を基板回転シャフト5の軸線
周りに回転させることができる。また、ターゲット3と
基板6間には円筒形状の防着板13が配置され、この防
着板13はターゲット3と基板6間に形成される空間を
包囲している。防着板13側面には光透過窓14が光入
射窓10に向けて開口するよう形成され、その結果レー
ザー光Lが防着板13によって遮られることが阻止され
る。光透過窓14を、例えばレーザー光Lが透過可能な
透明ガラスにより覆ってもよい。なお、防着板13は図
示しない固定部材によってチャンバ1内に固定されてい
る。
【0009】基板6上に薄膜を形成すべきときにはまず
チャンバ1内が真空ポンプ7によって減圧され、本実施
例では約1×10-8Torrまで減圧される。次いでレ
ーザー光発振器が作動され、このレーザー光は集光レン
ズ11によって集光されチャンバ1の光入射窓10およ
び防着板13の光透過窓14を通ってターゲット3に照
射される。ターゲット3にレーザー光Lを照射するとタ
ーゲット3表面からターゲット3を構成する原子が飛び
出すようになる。ターゲット3から飛び出した原子は順
次基板6上に堆積し、その結果基板6上にはターゲット
3と同じ組成の薄膜が形成される。このとき基板6は駆
動装置12によって基板回転シャフト5の軸線方向に回
転されているためにターゲット3から飛び出した原子が
基板6上の全面にわたって均一に堆積することができ
る。
【0010】ところで、ターゲット3にレーザー光Lを
照射したときターゲット3表面から飛び出した原子はさ
まざまな方向に向かって飛行する。このため、図2
(B)に示されるようにターゲット3から飛び出した原
子Aの一部は防着板13内壁面に堆積するようになり、
その結果ターゲット3から発生せしめた原子Aを薄膜形
成のために有効に利用できない。また、このようにして
防着板13内壁面に堆積した堆積物Dが防着板13から
剥離し基板6上に付着すると基板6上に形成される薄膜
の品質が悪化するという問題がある。そこで本発明では
防着板13内壁面にフッ素系オイル、例えば〔化1〕に
示されるフォンブリンオイル(登録商標)を塗布してタ
ーゲット3から飛び出した原子Aが防着板13内壁面に
付着しないようにしている。
【化1】 フォンブリンオイルの構造の終端はすべてフッ素になっ
ているためにこのフォンブリンオイルのオイル膜Fの濡
れ性は悪くなっている。このフォンブリンオイルを防着
板13内壁面に塗布してオイル膜Fを形成するとターゲ
ット3から飛び出した原子Aがオイル膜F上に付着しに
くいために、図2(A)に示されるように防着板13内
壁面に向かって飛行してきた原子Aは防着板13内壁面
に堆積せずに反射して基板6に向かい飛行するようにな
る。その結果、ターゲット3から飛び出した原子Aは最
終的にはすべて基板6に向かって飛行するようになるた
めにターゲット3から飛び出した原子Aを薄膜形成のた
めに有効に利用できることができる。なお、フォンブリ
ンオイルの蒸気圧は5×10-13 Torr(20゜C)
であるので、本実施例におけるようにチャンバ1内の圧
力を約1×10-8Torrとする場合にはフォンブリン
オイルが気化するという問題は生じない。
【0011】基板6に向かって飛行した原子Aは順次基
板6上に堆積する。このとき、ターゲット3から飛び出
した原子Aは最終的にはすべて基板6に向かって飛行す
るようになるために基板6上に形成される薄膜の成膜速
度が高められる。また、図2(B)に示される堆積物D
のような粒径の大きい粒子が基板6上に堆積することが
ないために、基板6上には品質のよい薄膜が形成され
る。基板6上に形成された薄膜の膜厚が予め定められた
膜厚になったときにはレーザー光発振器が停止され、真
空ポンプ7が停止されて工程が完了される。
【0012】図3には図1に示される薄膜形成装置によ
ってFe−Si−B系の磁性膜を基板6上に形成したと
きの成膜速度が示される。図3を参照すると、フォンブ
リンオイルを塗布しない防着板を配置しても成膜速度の
向上はみられない。しかしながら、本実施例のようにフ
ォンブリンオイルを塗布した防着板を配置すると成膜速
度は約3倍に高められることがわかる。このように本実
施例ではレーザー光の出力を増加することなく成膜速度
を向上せしめることが可能である。
【0013】これまで述べてきた実施例ではターゲット
3にエキシマレーザー光Lを照射してターゲット3から
原子を飛び出させていた。しかしながらエキシマレーザ
ー光Lの代わりにAr+ レーザー光、YAGレーザー光
あるいはCO2 レーザー光などを用いてもよい。また、
レーザー光の代わりに電子ビームを用いてもよい。さら
に、これまで述べてきた実施例ではチャンバ1内におけ
る気相反応を行っていないがチャンバ1内の雰囲気を制
御してチャンバ1内における気相反応を行ってもよい。
【0014】
【発明の効果】成膜速度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を適用した薄膜形成装置の全体図であ
る。
【図2】防着板内壁面における粒子の挙動を説明する図
である。
【図3】従来の薄膜形成装置および本実施例の薄膜形成
装置における薄膜の成膜速度をそれぞれ示す線図であ
る。
【符号の説明】
1…減圧容器 3…ターゲット 6…基板 13…防着板 F…オイル膜 L…レーザー光

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧容器内に薄膜形成用粒子の発生源を
    配置すると共に該発生源と間隔を隔てて基板を配置し、
    上記発生源から発生せしめられた粒子が上記基板上に堆
    積して薄膜を形成する薄膜形成装置において、発生源と
    基板間に形成される空間を防着板によって包囲すると共
    に該防着板内壁面にフッ素系オイルを塗布した薄膜形成
    装置。
JP32557792A 1992-12-04 1992-12-04 薄膜形成装置 Pending JPH06172973A (ja)

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JP32557792A JPH06172973A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 薄膜形成装置

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JP32557792A JPH06172973A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 薄膜形成装置

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JPH06172973A true JPH06172973A (ja) 1994-06-21

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2425035A1 (de) * 2009-04-29 2012-03-07 Theva Dünnschichttechnik GmbH Verfahren und vorrichtung zur hochratenbeschichtung durch hochdruckverdampfen
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