JPH06172685A - 抗菌性アクリルイソシアヌル酸架橋粒子含有塗料 - Google Patents
抗菌性アクリルイソシアヌル酸架橋粒子含有塗料Info
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- JPH06172685A JPH06172685A JP35176792A JP35176792A JPH06172685A JP H06172685 A JPH06172685 A JP H06172685A JP 35176792 A JP35176792 A JP 35176792A JP 35176792 A JP35176792 A JP 35176792A JP H06172685 A JPH06172685 A JP H06172685A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
〔目的〕 成型体を金属イオン処理して抗菌性を持たせ
る方法ではなく、種々の成型体に簡単に抗菌性を付与出
来る方法で、且つその抗菌特性が優れ、しかも安定で、
長時間持続する優れた抗菌性付与可能な有用な抗菌材を
開発する。 〔構成〕 有機酸銅、もしくは、有機酸銀0.5〜20
重量部、アクリル酸または、メタクリル酸3〜15重量
部、下記化1(構造式1)で示される三官能性アクリル
(メタクリル)イソシアヌル酸20〜60重量部、これ
らと共重合可能な単量体5〜76.5重量部の混合物を
懸濁重合して得られた粒子径0.1〜300ミクロンの
球状粒子を塗料固形分100重量部当り10〜300重
量部含有する組成からなる抗菌性を有するアクリルイソ
シアヌル酸架橋粒子含有塗料 【化1】
る方法ではなく、種々の成型体に簡単に抗菌性を付与出
来る方法で、且つその抗菌特性が優れ、しかも安定で、
長時間持続する優れた抗菌性付与可能な有用な抗菌材を
開発する。 〔構成〕 有機酸銅、もしくは、有機酸銀0.5〜20
重量部、アクリル酸または、メタクリル酸3〜15重量
部、下記化1(構造式1)で示される三官能性アクリル
(メタクリル)イソシアヌル酸20〜60重量部、これ
らと共重合可能な単量体5〜76.5重量部の混合物を
懸濁重合して得られた粒子径0.1〜300ミクロンの
球状粒子を塗料固形分100重量部当り10〜300重
量部含有する組成からなる抗菌性を有するアクリルイソ
シアヌル酸架橋粒子含有塗料 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗菌性に富んだアクリ
ル(メタクリル)イソシアヌル酸系架橋粒子を含有する
樹脂塗料に関するものである。更に詳しく述べると、有
機酸銅、もしくは、有機酸銀を特定の構造の3官能アク
リル(メタクリル)イソシアヌル酸モノマーを主成分と
する特定されたモノマーに混合された抗菌性に富んだア
クリルイソシアヌル酸系架橋粒子を含有する樹脂塗料に
関するものである。
ル(メタクリル)イソシアヌル酸系架橋粒子を含有する
樹脂塗料に関するものである。更に詳しく述べると、有
機酸銅、もしくは、有機酸銀を特定の構造の3官能アク
リル(メタクリル)イソシアヌル酸モノマーを主成分と
する特定されたモノマーに混合された抗菌性に富んだア
クリルイソシアヌル酸系架橋粒子を含有する樹脂塗料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】銅イオン、銀イオンが優れた抗菌性を示
すことは、公知のことである。これら金属イオンは塩の
形で殺菌剤または、消毒剤として、各分野で用いられて
いる。一方、高分子に金属イオンを結合させ、抗菌性材
料を得ようとの研究もなされている。例えば、特公昭6
0ー45643号等がそれである。これは、スルフォン
酸基含有のアクリル酸アルキルエステルを重合すること
によって得られた重合体を成型後、硝酸銀水溶液で処理
して銀イオンを結合させようとの提案である。しかし、
塩の形で殺菌剤または、消毒剤として、用いる場合は、
溶液状でしか存在し得ないため用途が限定されるのが現
状である。又、特公昭60ー45643号等において
は、成型物を成型した後、金属溶液処理を行ってはじめ
て金属イオンを結合させるものであるため、成型体全体
の抗菌性はなく、表面の抗菌性も脱落による効果の低下
を招くという問題点がある。更に、一般にスルフォン酸
基は耐熱性に乏しく、樹脂の成型にあたって多くのスル
フォン酸基を含有することが困難で、結果的に、金属イ
オンを多く結合することは困難であった。即ち、種々の
成型体に簡単に抗菌性を付与出来る方法で、且つその抗
菌特性が優れ、しかも安定で、長時間持続する材料が求
められている。
すことは、公知のことである。これら金属イオンは塩の
形で殺菌剤または、消毒剤として、各分野で用いられて
いる。一方、高分子に金属イオンを結合させ、抗菌性材
料を得ようとの研究もなされている。例えば、特公昭6
0ー45643号等がそれである。これは、スルフォン
酸基含有のアクリル酸アルキルエステルを重合すること
によって得られた重合体を成型後、硝酸銀水溶液で処理
して銀イオンを結合させようとの提案である。しかし、
塩の形で殺菌剤または、消毒剤として、用いる場合は、
溶液状でしか存在し得ないため用途が限定されるのが現
状である。又、特公昭60ー45643号等において
は、成型物を成型した後、金属溶液処理を行ってはじめ
て金属イオンを結合させるものであるため、成型体全体
の抗菌性はなく、表面の抗菌性も脱落による効果の低下
を招くという問題点がある。更に、一般にスルフォン酸
基は耐熱性に乏しく、樹脂の成型にあたって多くのスル
フォン酸基を含有することが困難で、結果的に、金属イ
オンを多く結合することは困難であった。即ち、種々の
成型体に簡単に抗菌性を付与出来る方法で、且つその抗
菌特性が優れ、しかも安定で、長時間持続する材料が求
められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、成型体を金属イオン処理して抗菌性を持たせる方
法ではなく、種々の成型体に簡単に抗菌性を付与出来る
方法で、且つその抗菌特性が優れ、しかも安定で、長時
間持続する優れた抗菌性付与可能な有用な抗菌材を開発
することである。
点は、成型体を金属イオン処理して抗菌性を持たせる方
法ではなく、種々の成型体に簡単に抗菌性を付与出来る
方法で、且つその抗菌特性が優れ、しかも安定で、長時
間持続する優れた抗菌性付与可能な有用な抗菌材を開発
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、この解決策
として、成型体を金属イオン処理して抗菌性を持たせる
方法ではなく、特定の組成からなる三次限に架橋された
アクリルイソシアヌル酸系架橋微粒子内に抗菌性を有す
る金属イオンを固定させることにより、又、スルフォン
酸基でなくカルボキシル基に金属イオンを結合させる事
により、種々の材料からなる塗料に簡単に混合してなる
抗菌性に富んだアクリルイソシアヌル酸系架橋粒子を含
有する樹脂塗料を提供するものである。
として、成型体を金属イオン処理して抗菌性を持たせる
方法ではなく、特定の組成からなる三次限に架橋された
アクリルイソシアヌル酸系架橋微粒子内に抗菌性を有す
る金属イオンを固定させることにより、又、スルフォン
酸基でなくカルボキシル基に金属イオンを結合させる事
により、種々の材料からなる塗料に簡単に混合してなる
抗菌性に富んだアクリルイソシアヌル酸系架橋粒子を含
有する樹脂塗料を提供するものである。
【0005】以下に本発明の詳細を述べる。本発明は、
抗菌性が求められている種々の塗料に抗菌性を付与させ
るにあたり、有機酸銅、もしくは、有機酸銀を後述する
特定の組成のモノマーに溶解させた混合物を懸濁重合
し、三次限に高度に架橋されたアクリルイソシアヌル酸
系架橋微粒子内に抗菌性を有する金属イオンを有する微
粒子を混合させることにより、抗菌性を有する塗料を得
る方法を採用している。即ち、本発明の抗菌性を与える
基本の樹脂は、アクリルイソシアヌル酸系架橋微粒子で
ある。一般に、抗菌性を示す銅イオンや、銀イオンを含
むこれら金属化合物は、アクリル系樹脂に容易に混合せ
ず、加温下にロ−ル等により長時間混練りしても均一な
材料となりにくい。
抗菌性が求められている種々の塗料に抗菌性を付与させ
るにあたり、有機酸銅、もしくは、有機酸銀を後述する
特定の組成のモノマーに溶解させた混合物を懸濁重合
し、三次限に高度に架橋されたアクリルイソシアヌル酸
系架橋微粒子内に抗菌性を有する金属イオンを有する微
粒子を混合させることにより、抗菌性を有する塗料を得
る方法を採用している。即ち、本発明の抗菌性を与える
基本の樹脂は、アクリルイソシアヌル酸系架橋微粒子で
ある。一般に、抗菌性を示す銅イオンや、銀イオンを含
むこれら金属化合物は、アクリル系樹脂に容易に混合せ
ず、加温下にロ−ル等により長時間混練りしても均一な
材料となりにくい。
【0006】先ず本発明では、後述する特定のアクリル
イソシアヌル酸系モノマ−混合物に、有機酸銅、もしく
は、有機酸銀を溶解させ、それをラジカル懸濁重合する
ことにより抗菌性を示す微粒子を作製する。本発明で用
いられる特定のアクリルイソシアヌル酸系モノマ−と
は、アクリル酸、または、メタクリル酸、下記化2(構
造式1)で示される3官能アクリル(メタクリル)イソ
シアヌル酸単量体、及びこれらと共重合可能な単量体か
ら構成される。アクリル基を官能基とするアクリル酸エ
ステルモノマ−は、比較的容易にラジカル重合し、良好
な樹脂として知られる。しかし、アクリル酸エステルを
主成分とするモノマ−には、銅イオンや銀イオンを多量
に溶解させる事は出来ない。この為、本発明では、銅イ
オンや銀イオンを多量に溶解させる為に、特定量のアク
リル酸、または、メタクリル酸を用い、且つ、これら混
合モノマ−に溶解し易い銅及び銀化合物として、有機酸
銅、もしくは、有機酸銀を本発明では、使用する。
イソシアヌル酸系モノマ−混合物に、有機酸銅、もしく
は、有機酸銀を溶解させ、それをラジカル懸濁重合する
ことにより抗菌性を示す微粒子を作製する。本発明で用
いられる特定のアクリルイソシアヌル酸系モノマ−と
は、アクリル酸、または、メタクリル酸、下記化2(構
造式1)で示される3官能アクリル(メタクリル)イソ
シアヌル酸単量体、及びこれらと共重合可能な単量体か
ら構成される。アクリル基を官能基とするアクリル酸エ
ステルモノマ−は、比較的容易にラジカル重合し、良好
な樹脂として知られる。しかし、アクリル酸エステルを
主成分とするモノマ−には、銅イオンや銀イオンを多量
に溶解させる事は出来ない。この為、本発明では、銅イ
オンや銀イオンを多量に溶解させる為に、特定量のアク
リル酸、または、メタクリル酸を用い、且つ、これら混
合モノマ−に溶解し易い銅及び銀化合物として、有機酸
銅、もしくは、有機酸銀を本発明では、使用する。
【0007】本発明で使用される有機酸銅、もしくは、
有機酸銀の具体例を示すと、例えば次のような化合物を
挙げることが出来る。ギ酸銅、酢酸銅、酪酸銅、シュウ
酸銅、クエン酸銅、アクリル酸銅、安息香酸銅、シクロ
ヘキサン酪酸銅、オレイン酸銅、酒石酸銅、ナフテン酸
銅、ステアリン酸銅、トルエンスルフォン酸銅、等の有
機カルボン酸の銅化合物、更に、酢酸銀、安息香酸銀、
クエン酸銀、シクロヘキサン酪酸銀、デカン酸銀 トリ
フロロ酢酸銀、等の有機カルボン酸の銀化合物等を挙げ
ることが出来る。本発明では、これらの他、有機酸銅、
もしくは、有機酸銀の水和物も用いることが出来る。し
かし、本発明は、これらのみに限定されない。
有機酸銀の具体例を示すと、例えば次のような化合物を
挙げることが出来る。ギ酸銅、酢酸銅、酪酸銅、シュウ
酸銅、クエン酸銅、アクリル酸銅、安息香酸銅、シクロ
ヘキサン酪酸銅、オレイン酸銅、酒石酸銅、ナフテン酸
銅、ステアリン酸銅、トルエンスルフォン酸銅、等の有
機カルボン酸の銅化合物、更に、酢酸銀、安息香酸銀、
クエン酸銀、シクロヘキサン酪酸銀、デカン酸銀 トリ
フロロ酢酸銀、等の有機カルボン酸の銀化合物等を挙げ
ることが出来る。本発明では、これらの他、有機酸銅、
もしくは、有機酸銀の水和物も用いることが出来る。し
かし、本発明は、これらのみに限定されない。
【0008】これら該有機酸銅ないし、有機酸銀の使用
量は、その目的とするコート材の抗菌性の程度にもよる
が、本発明では、固形分総量100重量部当り、該有機
酸銅ないし、有機酸銀の使用量は、0.5〜20重量部
が好ましい範囲として用いられる。0.5重量部より少
ないと、顕著な抗菌性は、認められないし、20 重量
部を超えると、溶解しない場合も有り、本発明では、固
形分総量100重量部当り、0.5〜20重量部が好ま
しい範囲として用いられる。
量は、その目的とするコート材の抗菌性の程度にもよる
が、本発明では、固形分総量100重量部当り、該有機
酸銅ないし、有機酸銀の使用量は、0.5〜20重量部
が好ましい範囲として用いられる。0.5重量部より少
ないと、顕著な抗菌性は、認められないし、20 重量
部を超えると、溶解しない場合も有り、本発明では、固
形分総量100重量部当り、0.5〜20重量部が好ま
しい範囲として用いられる。
【0009】次に、本発明で用いられる特定のアクリル
イソシアヌル酸系モノマ−について述べる。本発明で用
いられる特定のアクリル系モノマ−とは、アクリル酸、
または、メタクリル酸、下記構造式1で示される3官能
アクリル(メタクリル)イソシアヌル酸、及びこれ等と
共重合可能な単量体から構成される。本発明で用いられ
る構造式1で示される3官能アクリル(メタクリル)イ
ソシアヌル酸は、重合官能基がアクリル基(メタクリル
基)であり、ラジカル重合開始剤により容易に重合され
る。 又、3官能性であるので、高度の架橋構造を作る
ことを可能にし、この架橋構造の中に有機酸銅ないし、
有機酸銀を閉じ込める事が出来、樹脂の抗菌性を長期間
保つ事が出来極めて有用である。更に、構造式1で示さ
れる3官能アクリル(メタクリル)イソシアヌル酸は、
この様な優れた架橋効果と種々の塗料材料に対する親和
性を与えるが、これだけでは、架橋が強すぎ、樹脂粒子
は、脆いものとなる。この為本発明では、これらと共重
合可能な単量体も本発明の必須成分として用いられる。
イソシアヌル酸系モノマ−について述べる。本発明で用
いられる特定のアクリル系モノマ−とは、アクリル酸、
または、メタクリル酸、下記構造式1で示される3官能
アクリル(メタクリル)イソシアヌル酸、及びこれ等と
共重合可能な単量体から構成される。本発明で用いられ
る構造式1で示される3官能アクリル(メタクリル)イ
ソシアヌル酸は、重合官能基がアクリル基(メタクリル
基)であり、ラジカル重合開始剤により容易に重合され
る。 又、3官能性であるので、高度の架橋構造を作る
ことを可能にし、この架橋構造の中に有機酸銅ないし、
有機酸銀を閉じ込める事が出来、樹脂の抗菌性を長期間
保つ事が出来極めて有用である。更に、構造式1で示さ
れる3官能アクリル(メタクリル)イソシアヌル酸は、
この様な優れた架橋効果と種々の塗料材料に対する親和
性を与えるが、これだけでは、架橋が強すぎ、樹脂粒子
は、脆いものとなる。この為本発明では、これらと共重
合可能な単量体も本発明の必須成分として用いられる。
【0010】
【化2】
【0011】しかし、本発明で用いられるこれら構造式
1で示される3官能アクリル(メタクリル)イソシアヌ
ル酸だけでは、該金属イオンは溶解しない。この為、本
発明では、溶解力を高めるために、特定量のアクリル酸
または、メタクリル酸が必須成分として用いられる。ラ
ジカルにより重合可能なアクリル酸をまたは、メタクリ
ル酸を添加使用することにより、該有機酸銅、もしくは
有機酸銀は構造式1で示される3官能アクリル(メタク
リル)イソシアヌル酸に容易に可溶となる。
1で示される3官能アクリル(メタクリル)イソシアヌ
ル酸だけでは、該金属イオンは溶解しない。この為、本
発明では、溶解力を高めるために、特定量のアクリル酸
または、メタクリル酸が必須成分として用いられる。ラ
ジカルにより重合可能なアクリル酸をまたは、メタクリ
ル酸を添加使用することにより、該有機酸銅、もしくは
有機酸銀は構造式1で示される3官能アクリル(メタク
リル)イソシアヌル酸に容易に可溶となる。
【0012】これら構造式1で示される3官能アクリル
(メタクリル)イソシアヌル酸とアクリル酸(メタクリ
ル酸)との比は用いられる該有機酸銅、もしくは有機酸
銀の種類、及び量によって異なるが、本発明では、通
常、アクリル酸または、メタクリル酸3〜15重量部、
該構造式1で示される3官能アクリル(メタクリル)イ
ソシアヌル酸20〜60重量部からなる組成の混合物が
使用される。アクリル酸が3重量部未満であると該有機
酸金属を簡単に溶解することは出来ない。又、15重量
部を超えると、該有機酸金属の溶解性は向上するが、共
重合が起こり難く、また重合された樹脂粒子の硬度が極
端に低下する為である。
(メタクリル)イソシアヌル酸とアクリル酸(メタクリ
ル酸)との比は用いられる該有機酸銅、もしくは有機酸
銀の種類、及び量によって異なるが、本発明では、通
常、アクリル酸または、メタクリル酸3〜15重量部、
該構造式1で示される3官能アクリル(メタクリル)イ
ソシアヌル酸20〜60重量部からなる組成の混合物が
使用される。アクリル酸が3重量部未満であると該有機
酸金属を簡単に溶解することは出来ない。又、15重量
部を超えると、該有機酸金属の溶解性は向上するが、共
重合が起こり難く、また重合された樹脂粒子の硬度が極
端に低下する為である。
【0013】又、3官能性アクリル(メタクリル)イソ
シアヌル酸は、20重量部未満であると相対的に架橋密
度が低下し、架橋効果が弱く、樹脂粒子の耐熱性が低
く、又、該金属イオンを多量に、安定して長期間含有す
ることが出来ない。又、60重量部を超える逆に、架橋
が強すぎ、樹脂粒子は、脆いものとなる。この意味か
ら、本発明では、通常、アクリル酸(メタクリル酸)3
〜15重量部、該構造式1で示される3官能性アクリル
(メタクリル)イソシアヌル酸20〜60重量部からな
る組成の混合物が多用される。
シアヌル酸は、20重量部未満であると相対的に架橋密
度が低下し、架橋効果が弱く、樹脂粒子の耐熱性が低
く、又、該金属イオンを多量に、安定して長期間含有す
ることが出来ない。又、60重量部を超える逆に、架橋
が強すぎ、樹脂粒子は、脆いものとなる。この意味か
ら、本発明では、通常、アクリル酸(メタクリル酸)3
〜15重量部、該構造式1で示される3官能性アクリル
(メタクリル)イソシアヌル酸20〜60重量部からな
る組成の混合物が多用される。
【0014】本発明では、これらアクリル酸(メタクリ
ル酸)、該構造式1で示される3官能性アクリル(メタ
クリル)イソシアヌル酸の他に、本発明の主旨を損なわ
ない限りに於て、これらモノマーとラジカルによる共重
合可能な単量体を目的に応じて5〜76.5重量部迄の
範囲において本発明の成分として用いることが出来る。
この第三成分のモノマーが用いられる理由は、共重合体
粒子の特性を、改良するためである。具体的には、共重
合性を向上させるため、屈折率を調節するため、他の塗
料樹脂との密着相溶性を高めるため、耐熱性を更に向上
させるため、塗料コート塗布性を、向上させるため、よ
り染色性を高めたり、表面の艶を向上させたり、溶媒に
対する溶解性を向上させたり、紫外線による硬化速度を
調節したりするためであり、種々の目的にあったモノマ
ーが使用される。
ル酸)、該構造式1で示される3官能性アクリル(メタ
クリル)イソシアヌル酸の他に、本発明の主旨を損なわ
ない限りに於て、これらモノマーとラジカルによる共重
合可能な単量体を目的に応じて5〜76.5重量部迄の
範囲において本発明の成分として用いることが出来る。
この第三成分のモノマーが用いられる理由は、共重合体
粒子の特性を、改良するためである。具体的には、共重
合性を向上させるため、屈折率を調節するため、他の塗
料樹脂との密着相溶性を高めるため、耐熱性を更に向上
させるため、塗料コート塗布性を、向上させるため、よ
り染色性を高めたり、表面の艶を向上させたり、溶媒に
対する溶解性を向上させたり、紫外線による硬化速度を
調節したりするためであり、種々の目的にあったモノマ
ーが使用される。
【0015】これら目的の為に用いられるモノマーの具
体例を示すと、メチルメタクリレート、メチルアクリレ
ート エチルアクリレート、nー ブチルアクリレート、
2 ーエチルヘキシルアクリレート、2 ー ヒドロキシエチ
ルアクリレート、フェニルアクリレート、フェノキシエ
チルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート
(メタクリレート)、プロピレングリコールジアクリレ
ート(メタクリレート)、 1、4ー ブタンジオールジ
アクリレート(メタクリレート)、 1、6ヘキサンジ
オールジアクリレート(メタクリレート)、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート(メタクリレート)、
1、9ー ノナンジオールジアクリレート(メタクリレー
ト)、 1、10ー デカンジオールジアクリレート(メ
タクリレート)、ジエチレングリコールジアクリレート
(メタクリレート)、トリエチレングリコールジアクリ
レート(メタクリレート)、テトラエチレングリコール
ジアクリレート(メタクリレート)、ビスフェノールA
ジアクリレート(メタクリレート)、 2、2ビス(4
ー アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、 2、2
ビス(4ー アクリロキシジエトキシフェニル)プロパ
ン、2、2ビス(4ー アクリロキシトリエトキシフェニ
ル)プロパン、2、2ビス(4ー アクリロキシテトラエ
トキシフェニル)プロパン、2、2ビス(4ー メタクリ
ロキシエトキシフェニル)プロパン、2、2ビス(4ー
メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2、2
ビス(4ー メタクリロキシトリエトキシフェニル)プロ
パン、グリセリントリアクリレート、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート等の種々の単官能、多官能アクリレート
(メタクリレート)を挙げることが出来る。更に、スチ
レン、αメチルスチレン、クロルスチレン、ジビニルベ
ンゼン等のビニル基を有する単量体も効果的に、使用す
ることが出来る。これらは、ほんの一例であり、本発明
は、これらのみに限定されない。
体例を示すと、メチルメタクリレート、メチルアクリレ
ート エチルアクリレート、nー ブチルアクリレート、
2 ーエチルヘキシルアクリレート、2 ー ヒドロキシエチ
ルアクリレート、フェニルアクリレート、フェノキシエ
チルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート
(メタクリレート)、プロピレングリコールジアクリレ
ート(メタクリレート)、 1、4ー ブタンジオールジ
アクリレート(メタクリレート)、 1、6ヘキサンジ
オールジアクリレート(メタクリレート)、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート(メタクリレート)、
1、9ー ノナンジオールジアクリレート(メタクリレー
ト)、 1、10ー デカンジオールジアクリレート(メ
タクリレート)、ジエチレングリコールジアクリレート
(メタクリレート)、トリエチレングリコールジアクリ
レート(メタクリレート)、テトラエチレングリコール
ジアクリレート(メタクリレート)、ビスフェノールA
ジアクリレート(メタクリレート)、 2、2ビス(4
ー アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、 2、2
ビス(4ー アクリロキシジエトキシフェニル)プロパ
ン、2、2ビス(4ー アクリロキシトリエトキシフェニ
ル)プロパン、2、2ビス(4ー アクリロキシテトラエ
トキシフェニル)プロパン、2、2ビス(4ー メタクリ
ロキシエトキシフェニル)プロパン、2、2ビス(4ー
メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2、2
ビス(4ー メタクリロキシトリエトキシフェニル)プロ
パン、グリセリントリアクリレート、トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
アクリレート等の種々の単官能、多官能アクリレート
(メタクリレート)を挙げることが出来る。更に、スチ
レン、αメチルスチレン、クロルスチレン、ジビニルベ
ンゼン等のビニル基を有する単量体も効果的に、使用す
ることが出来る。これらは、ほんの一例であり、本発明
は、これらのみに限定されない。
【0016】次に、本発明では、各種の塗料と混合しや
すい微粒子とするために、これら特定組成の有機酸金属
化合物、アクリル酸または、メタクリル酸、該構造式1
で示される3官能アクリル(メタクリル)イソシアヌル
酸、更に必要に応じてこれらモノマーと共重合可能なモ
ノマー組成物が混合されて、ラジカル懸濁共重合され
る。懸濁重合方法は、通常用いられる方法と何等変わり
はない。ポリビニルアルコ−ル、メチルセルロ−ス、ポ
リエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ポリビ
ニルピロリドンなどの水溶性高分子懸濁剤を適量水に溶
解させ、この中に、適量のラジカル重合開始剤を含む該
モノマ−混合物を入れ、系内を窒素置換後、攪はんしな
がら、加温下に重合を進めればよい。加温は、通常40
℃〜80℃程度で行われる。
すい微粒子とするために、これら特定組成の有機酸金属
化合物、アクリル酸または、メタクリル酸、該構造式1
で示される3官能アクリル(メタクリル)イソシアヌル
酸、更に必要に応じてこれらモノマーと共重合可能なモ
ノマー組成物が混合されて、ラジカル懸濁共重合され
る。懸濁重合方法は、通常用いられる方法と何等変わり
はない。ポリビニルアルコ−ル、メチルセルロ−ス、ポ
リエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ポリビ
ニルピロリドンなどの水溶性高分子懸濁剤を適量水に溶
解させ、この中に、適量のラジカル重合開始剤を含む該
モノマ−混合物を入れ、系内を窒素置換後、攪はんしな
がら、加温下に重合を進めればよい。加温は、通常40
℃〜80℃程度で行われる。
【0017】本発明で出来る懸濁共重合粒子の適当な大
きさは、0.1〜300ミクロン程度が用いられるの
で、懸濁剤の種類と量、モノマ−と水の割合、攪はん速
度、重合速度等を適当に選ぶことにより容易に、達成さ
れる。本発明で、懸濁共重合粒子の適当な大きさが0.
1〜300ミクロン程度が好ましいとする理由は、各種
の塗料にこの粒子を混合した時に、均一に混合され易
く、塗料の表面に極端な凹凸がないためである。0.1
ミクロン以下には、懸濁重合で粒径を揃えることが困難
であるし、重合後の濾過や乾燥時の取り扱いが難しく、
又、300ミクロン以上であると各種塗料と混合した
際、不均一になり、抗菌性塗料として好ましいものでは
ない。この為、本発明で用いられる懸濁共重合粒子の適
当な大きさは、0.1〜300ミクロン程度が良好であ
る。
きさは、0.1〜300ミクロン程度が用いられるの
で、懸濁剤の種類と量、モノマ−と水の割合、攪はん速
度、重合速度等を適当に選ぶことにより容易に、達成さ
れる。本発明で、懸濁共重合粒子の適当な大きさが0.
1〜300ミクロン程度が好ましいとする理由は、各種
の塗料にこの粒子を混合した時に、均一に混合され易
く、塗料の表面に極端な凹凸がないためである。0.1
ミクロン以下には、懸濁重合で粒径を揃えることが困難
であるし、重合後の濾過や乾燥時の取り扱いが難しく、
又、300ミクロン以上であると各種塗料と混合した
際、不均一になり、抗菌性塗料として好ましいものでは
ない。この為、本発明で用いられる懸濁共重合粒子の適
当な大きさは、0.1〜300ミクロン程度が良好であ
る。
【0018】このようにして得られた本発明の有機酸金
属化合物を含む懸濁共重合微粒子は、種々の塗料に簡単
に混合されコートされ、加熱や紫外線により硬化され、
塗膜に抗菌性を付与出来る。本発明では、通常、該有機
酸金属化合物を含む懸濁共重合微粒子は、塗料固形分1
00重量部当り10〜300重量部含有する組成が好ま
しい範囲として使用される。10重量部未満であると、
塗膜に好ましい有効な抗菌性を付与出来出来ないし、3
00重量部を超えて含有する場合には、塗料の塗膜性が
悪くなり、好ましくない。この意味から、本発明では、
通常、該有機酸金属化合物を含む懸濁共重合微粒子は、
塗料固形分100重量部当り10〜300重量部含有す
る組成が好ましい範囲として使用される。
属化合物を含む懸濁共重合微粒子は、種々の塗料に簡単
に混合されコートされ、加熱や紫外線により硬化され、
塗膜に抗菌性を付与出来る。本発明では、通常、該有機
酸金属化合物を含む懸濁共重合微粒子は、塗料固形分1
00重量部当り10〜300重量部含有する組成が好ま
しい範囲として使用される。10重量部未満であると、
塗膜に好ましい有効な抗菌性を付与出来出来ないし、3
00重量部を超えて含有する場合には、塗料の塗膜性が
悪くなり、好ましくない。この意味から、本発明では、
通常、該有機酸金属化合物を含む懸濁共重合微粒子は、
塗料固形分100重量部当り10〜300重量部含有す
る組成が好ましい範囲として使用される。
【0019】以上の方法で得られたコート塗膜は、基材
との密着性、その抗菌特性が優れ、しかも安定で、長時
間持続する優れた抗菌性付与可能な有用な抗菌材を提供
するものである。以下、本発明を、実施例で説明する。
との密着性、その抗菌特性が優れ、しかも安定で、長時
間持続する優れた抗菌性付与可能な有用な抗菌材を提供
するものである。以下、本発明を、実施例で説明する。
【0020】実施例(1) 下記化3(構造式2)で示される3官能メタクリルイソ
シアヌル酸30重量部アクリル酸12重量部、メチルメ
タクリレート50重量部、酢酸銅(3水和物)8重量部
を加え、50℃で溶解させ塗料モノマー混合液とした。
更に、重合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド
0.8重量部を加えた。
シアヌル酸30重量部アクリル酸12重量部、メチルメ
タクリレート50重量部、酢酸銅(3水和物)8重量部
を加え、50℃で溶解させ塗料モノマー混合液とした。
更に、重合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド
0.8重量部を加えた。
【0021】
【化3】
【0022】このモノマ−溶液を均一に混合された懸濁
剤としての0.12%のポリビニルアルコ−ル水溶液4
20重量部中に入れ、系内を窒素置換した後、強く攪伴
しながら温度を50℃とし、26時間重合させた。濾過
水で洗浄後の共重合体は、淡青色透明な平均粒子径、約
20ミクロンの球状を呈していた。次に、この共重合体
微粒子を乾燥した。次に、本発明のこの微粒子を市販の
UV硬化型のアクリル系塗料固形分100重量部当り、
40重量部混合し、厚さ約1.2mmのアクリル板にコ
ートし、約10分間風乾させた。これに照射距離10c
mで80Wの高圧水銀灯を12秒間照射したところ、完
全に固化した。コート膜表面は均一で良好な艶消し状を
示していた。次に、アクリル板上の塗膜の JIS K
5400(鉛筆引っかき試験)に準じる鉛筆硬度を求め
たところ、2Hを示し、強い硬度を示した。又、JIS
K5400(碁盤目試験)に準じる密着テストを行っ
たところ、全く剥離は認められず、強い密着性を示し
た。更に、この板の表面を蛍光エックス線分析により銅
含有率を求めたところ、0.51%含有していることが
確認された。次に、この板から試験片を作製し、抗菌テ
ストを行った。上記試験片(100mmディスク)及
び、通常のPMMA100mmディスクを用いて、細菌
(Escherichia coli.Staphyl
ococcus aureus)及び、かび(Aspe
rgillus niger)に対する抗菌効果を調べ
た。細菌については、35℃で24時間培養した培養液
を測定用寒天培地に添加してその上にディスクをのせ、
35℃で24時間、かびについては、25℃で7日間培
養後、胞子を0.05%ポリソルベート水溶液に約10
6 〜107 /mlとなるように遊離したものを測定用寒
天加ブドウ糖ペプトン培地に添加してその上にディスク
をのせ、25℃で5日間培養した後、ディスクの周りの
阻止帯形成の有無を観察した結果、本発明によるディス
クの周りには、阻止帯が形成されていたが、通常のPM
MAの周りには、阻止帯が全く形成されて居らず、本発
明による抗菌材は優れた効果が確認出来た。
剤としての0.12%のポリビニルアルコ−ル水溶液4
20重量部中に入れ、系内を窒素置換した後、強く攪伴
しながら温度を50℃とし、26時間重合させた。濾過
水で洗浄後の共重合体は、淡青色透明な平均粒子径、約
20ミクロンの球状を呈していた。次に、この共重合体
微粒子を乾燥した。次に、本発明のこの微粒子を市販の
UV硬化型のアクリル系塗料固形分100重量部当り、
40重量部混合し、厚さ約1.2mmのアクリル板にコ
ートし、約10分間風乾させた。これに照射距離10c
mで80Wの高圧水銀灯を12秒間照射したところ、完
全に固化した。コート膜表面は均一で良好な艶消し状を
示していた。次に、アクリル板上の塗膜の JIS K
5400(鉛筆引っかき試験)に準じる鉛筆硬度を求め
たところ、2Hを示し、強い硬度を示した。又、JIS
K5400(碁盤目試験)に準じる密着テストを行っ
たところ、全く剥離は認められず、強い密着性を示し
た。更に、この板の表面を蛍光エックス線分析により銅
含有率を求めたところ、0.51%含有していることが
確認された。次に、この板から試験片を作製し、抗菌テ
ストを行った。上記試験片(100mmディスク)及
び、通常のPMMA100mmディスクを用いて、細菌
(Escherichia coli.Staphyl
ococcus aureus)及び、かび(Aspe
rgillus niger)に対する抗菌効果を調べ
た。細菌については、35℃で24時間培養した培養液
を測定用寒天培地に添加してその上にディスクをのせ、
35℃で24時間、かびについては、25℃で7日間培
養後、胞子を0.05%ポリソルベート水溶液に約10
6 〜107 /mlとなるように遊離したものを測定用寒
天加ブドウ糖ペプトン培地に添加してその上にディスク
をのせ、25℃で5日間培養した後、ディスクの周りの
阻止帯形成の有無を観察した結果、本発明によるディス
クの周りには、阻止帯が形成されていたが、通常のPM
MAの周りには、阻止帯が全く形成されて居らず、本発
明による抗菌材は優れた効果が確認出来た。
【0023】実施例(2) 下記化4(構造式3)で示される3官能アクリルイソシ
アヌル酸22重量部、ジエチレングリコールジアクリレ
ート25重量部、メタクリル酸10重量部、nブチルメ
タクリレート40重量部をよく混合し、これにラク酸銀
3重量部を50℃で溶解させ、更に、ラジカル重合開始
剤として、アゾビスイソブチロニトリル1.0重量部を
添加し、モノマー溶液とした。
アヌル酸22重量部、ジエチレングリコールジアクリレ
ート25重量部、メタクリル酸10重量部、nブチルメ
タクリレート40重量部をよく混合し、これにラク酸銀
3重量部を50℃で溶解させ、更に、ラジカル重合開始
剤として、アゾビスイソブチロニトリル1.0重量部を
添加し、モノマー溶液とした。
【0024】
【化4】
【0025】この混合物を実施例(1)と同じ方法で懸
濁重合を行い、淡黄色透明な平均粒子径、約22ミクロ
ンの球状微粒子を得た。次に、この共重合体微粒子を乾
燥した。次に、本発明のこの微粒子を市販の熱硬化型の
ウレタン系塗料に固形分100重量部当り、40重量部
混合し、実施例(1)と同様に厚さ約1.2mmのアク
リル板にコートし、約10分間風乾させた。これを更
に、60℃で5時間乾燥硬化させた。コート膜表面は均
一で良好な艶消し状を示していた。これを実施例(1)
と同様の評価を行った。 結果 鉛筆引っかき試験 2H 碁盤目試験 剥離なし コート面は、比較的硬度があり、密着性の良好な塗膜が
形成されていることが確認できた。更に、この塗膜を蛍
光エックス線分析により銀含有率を求めたところ、0.
41%含有していることが確認された。この試験片を用
いて実施例(1)に準ずる方法で抗菌テストを行った。
実施例(1)と同等または、それ以上に優れた効果があ
ることが確認された。
濁重合を行い、淡黄色透明な平均粒子径、約22ミクロ
ンの球状微粒子を得た。次に、この共重合体微粒子を乾
燥した。次に、本発明のこの微粒子を市販の熱硬化型の
ウレタン系塗料に固形分100重量部当り、40重量部
混合し、実施例(1)と同様に厚さ約1.2mmのアク
リル板にコートし、約10分間風乾させた。これを更
に、60℃で5時間乾燥硬化させた。コート膜表面は均
一で良好な艶消し状を示していた。これを実施例(1)
と同様の評価を行った。 結果 鉛筆引っかき試験 2H 碁盤目試験 剥離なし コート面は、比較的硬度があり、密着性の良好な塗膜が
形成されていることが確認できた。更に、この塗膜を蛍
光エックス線分析により銀含有率を求めたところ、0.
41%含有していることが確認された。この試験片を用
いて実施例(1)に準ずる方法で抗菌テストを行った。
実施例(1)と同等または、それ以上に優れた効果があ
ることが確認された。
【0026】実施例(3) 実施例(2)と同じ構造式3で示される3官能アクリル
イソシアヌル酸40重量部、 2、2ビス(4ー アクリ
ロキシジエトキシフェニル)プロパン15重量部、アク
リル酸15重量部、スチレン15重量部、メチルメタク
リレート12重量部をよく混合し、これに酢酸銅(3水
和物)3重量部を50℃で溶解させ、更に、ラジカル重
合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド1.0重量
部を添加し、モノマー溶液とした。この混合物を実施例
(1)と同じ方法で懸濁重合を行い、淡青色透明な平均
粒子径、約16ミクロンの球状微粒子を得た。次に、こ
の共重合体微粒子を乾燥した。 次に、本発明のこの微
粒子を市販の熱硬化型のウレタン系塗料に固形分100
重量部当り、40重量部混合し、実施例(1)と同様に
厚さ約1.2mmのアクリル板にコートし、約10分間
風乾させた。これを更に、60℃で5時間乾燥硬化させ
た。コート膜表面は均一で良好な艶消し状を示してい
た。これを実施例(1)と同様の評価を行った。 結果 鉛筆引っかき試験 2H 碁盤目試験 剥離なし コート面は、比較的硬度があり、密着性の良好な塗膜が
形成されていることが確認できた。更に、この塗膜を蛍
光エックス線分析により銅含有率を求めたところ、0.
19%含有していることが確認された。この試験片を用
いて実施例(1)に準ずる方法で抗菌テストを行った。
実施例(1)と同等または、それ以上に優れた効果があ
ることが確認された。
イソシアヌル酸40重量部、 2、2ビス(4ー アクリ
ロキシジエトキシフェニル)プロパン15重量部、アク
リル酸15重量部、スチレン15重量部、メチルメタク
リレート12重量部をよく混合し、これに酢酸銅(3水
和物)3重量部を50℃で溶解させ、更に、ラジカル重
合開始剤として、ベンゾイルパーオキサイド1.0重量
部を添加し、モノマー溶液とした。この混合物を実施例
(1)と同じ方法で懸濁重合を行い、淡青色透明な平均
粒子径、約16ミクロンの球状微粒子を得た。次に、こ
の共重合体微粒子を乾燥した。 次に、本発明のこの微
粒子を市販の熱硬化型のウレタン系塗料に固形分100
重量部当り、40重量部混合し、実施例(1)と同様に
厚さ約1.2mmのアクリル板にコートし、約10分間
風乾させた。これを更に、60℃で5時間乾燥硬化させ
た。コート膜表面は均一で良好な艶消し状を示してい
た。これを実施例(1)と同様の評価を行った。 結果 鉛筆引っかき試験 2H 碁盤目試験 剥離なし コート面は、比較的硬度があり、密着性の良好な塗膜が
形成されていることが確認できた。更に、この塗膜を蛍
光エックス線分析により銅含有率を求めたところ、0.
19%含有していることが確認された。この試験片を用
いて実施例(1)に準ずる方法で抗菌テストを行った。
実施例(1)と同等または、それ以上に優れた効果があ
ることが確認された。
Claims (1)
- 【請求項1】 有機酸銅、もしくは、有機酸銀0.5〜
20重量部、アクリル酸または、メタクリル酸3〜15
重量部、下記化1(構造式1)で示される三官能性アク
リル(メタクリル)イソシアヌル酸20〜60重量部、
これらと共重合可能な単量体5〜76.5重量部の混合
物を懸濁重合して得られた粒子径0.1〜300ミクロ
ンの球状粒子を塗料固形分100重量部当り10〜30
0重量部含有する組成からなる抗菌性を有するアクリル
イソシアヌル酸架橋粒子含有塗料 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35176792A JPH06172685A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 抗菌性アクリルイソシアヌル酸架橋粒子含有塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35176792A JPH06172685A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 抗菌性アクリルイソシアヌル酸架橋粒子含有塗料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06172685A true JPH06172685A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18419474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35176792A Pending JPH06172685A (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 抗菌性アクリルイソシアヌル酸架橋粒子含有塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06172685A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022099581A (ja) * | 2020-12-23 | 2022-07-05 | 日本ペイントマリン株式会社 | 抗菌又は抗ウイルス用樹脂組成物、並びに、抗菌性又は抗ウイルス性を付与するための方法 |
-
1992
- 1992-12-08 JP JP35176792A patent/JPH06172685A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022099581A (ja) * | 2020-12-23 | 2022-07-05 | 日本ペイントマリン株式会社 | 抗菌又は抗ウイルス用樹脂組成物、並びに、抗菌性又は抗ウイルス性を付与するための方法 |
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