JPH0617266A - 銅および銅合金の表面処理剤 - Google Patents
銅および銅合金の表面処理剤Info
- Publication number
- JPH0617266A JPH0617266A JP17547592A JP17547592A JPH0617266A JP H0617266 A JPH0617266 A JP H0617266A JP 17547592 A JP17547592 A JP 17547592A JP 17547592 A JP17547592 A JP 17547592A JP H0617266 A JPH0617266 A JP H0617266A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper
- water
- soluble
- treating agent
- surface treating
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 2価の銅イオンを持つ水溶性無機化合物と水
溶性アルカノールアミンから形成される錯体の水溶液か
らなる銅および銅合金の表面処理剤。 【効果】 銅および銅合金の表面を迅速に清浄化するこ
とが可能であり、特にエッチング後の表面の清浄化には
有用である。また、刺激臭により作業環境を悪化させる
こともない。
溶性アルカノールアミンから形成される錯体の水溶液か
らなる銅および銅合金の表面処理剤。 【効果】 銅および銅合金の表面を迅速に清浄化するこ
とが可能であり、特にエッチング後の表面の清浄化には
有用である。また、刺激臭により作業環境を悪化させる
こともない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は銅および銅合金の表面処
理剤に関するもので、特にエッチング後の銅および銅合
金の表面処理剤に関する。
理剤に関するもので、特にエッチング後の銅および銅合
金の表面処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】銅および銅合金はエッチング加工され、
各種の機械部品、リードフレームなどの電子部品として
使用されている。
各種の機械部品、リードフレームなどの電子部品として
使用されている。
【0003】エッチング液としては主に塩化第二鉄の水
溶液が使用されているが、このエッチング後の水洗工程
で水酸化物が表面に残り、外見上好ましくないばかりで
なく、後工程、例えばメッキ工程への悪影響がある。特
に銅合金である燐青銅ではこの現象が顕著であり、エッ
チング表面は灰色から黒色の皮膜が生成する。
溶液が使用されているが、このエッチング後の水洗工程
で水酸化物が表面に残り、外見上好ましくないばかりで
なく、後工程、例えばメッキ工程への悪影響がある。特
に銅合金である燐青銅ではこの現象が顕著であり、エッ
チング表面は灰色から黒色の皮膜が生成する。
【0004】水洗時に生成するこの皮膜除去剤はこれま
で適当なものはなく、アンモニアの水溶液が使用されて
いるが、著しい刺激臭があり、作業環境を悪化させ周辺
機器を腐食した。また、処理に長時間を必要とし、生産
効率を落とす要因にもなっていた。
で適当なものはなく、アンモニアの水溶液が使用されて
いるが、著しい刺激臭があり、作業環境を悪化させ周辺
機器を腐食した。また、処理に長時間を必要とし、生産
効率を落とす要因にもなっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の銅および銅合金
の表面処理剤は2価の銅イオンを持つ水溶性無機化合物
と水溶性アルカノールアミンから形成される錯体の水溶
液であり、以下の特徴を有しており、これまでの問題点
を一挙に解決するものである。即ち、臭気はほとんどな
く、処理時間も極く短時間でよく、また、処理後の銅表
面は極めて清浄化されたものとなる。
の表面処理剤は2価の銅イオンを持つ水溶性無機化合物
と水溶性アルカノールアミンから形成される錯体の水溶
液であり、以下の特徴を有しており、これまでの問題点
を一挙に解決するものである。即ち、臭気はほとんどな
く、処理時間も極く短時間でよく、また、処理後の銅表
面は極めて清浄化されたものとなる。
【0006】本発明で使用する2価の銅イオンを持つ水
溶性無機化合物としては、塩化第二銅、硫酸第二銅、硝
酸第二銅などが挙げられる。
溶性無機化合物としては、塩化第二銅、硫酸第二銅、硝
酸第二銅などが挙げられる。
【0007】水溶性アルカノールアミンとしては、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリイソプロ
パノールアミンなどが挙げられる。更に、エチレンジア
ミン又はジエチレントリアミンのエチレンオキシド又は
/及びプロピレンオキシド付加物が挙げられる。
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリイソプロ
パノールアミンなどが挙げられる。更に、エチレンジア
ミン又はジエチレントリアミンのエチレンオキシド又は
/及びプロピレンオキシド付加物が挙げられる。
【0008】本発明の表面処理剤水溶液における上記水
溶性アルカノールアミンの濃度は1〜30重量%とするこ
とが好ましく、これより低い濃度では処理性能が低下し
て実用的ではなく、これより高い濃度では水溶液の粘度
が高くなり、スプレー法で使用する場合に支障を来す恐
れがあり好ましくない。
溶性アルカノールアミンの濃度は1〜30重量%とするこ
とが好ましく、これより低い濃度では処理性能が低下し
て実用的ではなく、これより高い濃度では水溶液の粘度
が高くなり、スプレー法で使用する場合に支障を来す恐
れがあり好ましくない。
【0009】2価の銅イオンを持つ水溶性無機化合物の
配合量は、錯体形成上、上記アルカノールアミン1モル
に対して1/4モル以下が好ましく、これより多いと銅
の水酸化物が沈澱する。実用上はアルカノールアミンの
配合量との兼ね合いから、表面処理剤水溶液100g当たり
0.001〜0.1モルが好ましい。
配合量は、錯体形成上、上記アルカノールアミン1モル
に対して1/4モル以下が好ましく、これより多いと銅
の水酸化物が沈澱する。実用上はアルカノールアミンの
配合量との兼ね合いから、表面処理剤水溶液100g当たり
0.001〜0.1モルが好ましい。
【0010】本発明の表面処理剤は水溶液の形態である
から、銅および銅合金にスプレーしても、銅および銅合
金を浸漬しても、所望の形態で使用することができる。
から、銅および銅合金にスプレーしても、銅および銅合
金を浸漬しても、所望の形態で使用することができる。
【0011】また、その使用量は特に限定されず、表面
皮膜が完全に除去されるまで使用することができる。表
面処理する際の温度も特に限定されないが、処理性能の
維持、水の蒸発などを考慮すると10〜60℃で行うことが
好ましい。
皮膜が完全に除去されるまで使用することができる。表
面処理する際の温度も特に限定されないが、処理性能の
維持、水の蒸発などを考慮すると10〜60℃で行うことが
好ましい。
【0012】本発明の表面処理剤の使用はエッチング後
の表面処理に限定されるものではなく、例えばエッチン
グレジスト塗布前にも使用される。
の表面処理に限定されるものではなく、例えばエッチン
グレジスト塗布前にも使用される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によって
詳述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。尚、以下の例における原料配合比は重量比で
ある。
詳述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。尚、以下の例における原料配合比は重量比で
ある。
【0014】実施例1 モノエタノールアミン10部、塩化第二銅・2水和物5部
を水85部に溶解した。この溶液は深青色となった。燐青
銅の試験片を比重1.4の塩化第二鉄水溶液で45℃で5分
間エッチングし、次いで水洗、乾燥を行った。エッチン
グ表面は灰色から黒色であった。この試験片を上記の溶
液に浸漬し、45℃で30秒間処理したところ、表面の皮膜
は完全に除去され、光沢のある燐青銅の表面が顕れた。
を水85部に溶解した。この溶液は深青色となった。燐青
銅の試験片を比重1.4の塩化第二鉄水溶液で45℃で5分
間エッチングし、次いで水洗、乾燥を行った。エッチン
グ表面は灰色から黒色であった。この試験片を上記の溶
液に浸漬し、45℃で30秒間処理したところ、表面の皮膜
は完全に除去され、光沢のある燐青銅の表面が顕れた。
【0015】実施例2〜9 実施例1と同様にエッチング処理した銅または銅合金の
試験片を表1記載の本発明の表面処理剤で同表記載の条
件下で浸漬したところ、すべて光沢のある金属表面が顕
れた。
試験片を表1記載の本発明の表面処理剤で同表記載の条
件下で浸漬したところ、すべて光沢のある金属表面が顕
れた。
【0016】
【表1】
【0017】比較例1 48%アンモニア溶液10部、水10部を取り混合した。実施
例1と同様に処理した燐青銅の試験片を上記溶液に室温
で浸漬したところ表面生成物を除去するのに17分を要し
た。また、表面生成物の除去は完全ではなく、金属表面
の光沢にはむらがあった。尚、アンモニアの刺激臭は著
しいものであり、作業に当たっては防毒マスクの着用が
必要であった。
例1と同様に処理した燐青銅の試験片を上記溶液に室温
で浸漬したところ表面生成物を除去するのに17分を要し
た。また、表面生成物の除去は完全ではなく、金属表面
の光沢にはむらがあった。尚、アンモニアの刺激臭は著
しいものであり、作業に当たっては防毒マスクの着用が
必要であった。
【0018】
【発明の効果】本発明の表面処理剤を使用すれば、銅お
よび銅合金の表面を迅速に清浄化することが可能であ
る。特にエッチング後の表面の清浄化には有用である。
また、刺激臭により作業環境を悪化させることもない。
よび銅合金の表面を迅速に清浄化することが可能であ
る。特にエッチング後の表面の清浄化には有用である。
また、刺激臭により作業環境を悪化させることもない。
Claims (1)
- 【請求項1】 2価の銅イオンを持つ水溶性無機化合物
と水溶性アルカノールアミンから形成される錯体の水溶
液からなる銅および銅合金の表面処理剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17547592A JPH0617266A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 銅および銅合金の表面処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17547592A JPH0617266A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 銅および銅合金の表面処理剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0617266A true JPH0617266A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15996709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17547592A Pending JPH0617266A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 銅および銅合金の表面処理剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617266A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6426020B1 (en) | 1999-11-10 | 2002-07-30 | Mec Co., Ltd. | Etchant for copper or copper alloys |
US20170060282A1 (en) * | 2014-03-25 | 2017-03-02 | 3M Innovative Properties Company | Method of selectively etching a metal layer from a microstructure |
-
1992
- 1992-07-02 JP JP17547592A patent/JPH0617266A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6426020B1 (en) | 1999-11-10 | 2002-07-30 | Mec Co., Ltd. | Etchant for copper or copper alloys |
US20170060282A1 (en) * | 2014-03-25 | 2017-03-02 | 3M Innovative Properties Company | Method of selectively etching a metal layer from a microstructure |
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