JPH06172521A - 両性界面活性剤 - Google Patents

両性界面活性剤

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JPH06172521A
JPH06172521A JP4350332A JP35033292A JPH06172521A JP H06172521 A JPH06172521 A JP H06172521A JP 4350332 A JP4350332 A JP 4350332A JP 35033292 A JP35033292 A JP 35033292A JP H06172521 A JPH06172521 A JP H06172521A
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満信 高田
Masami Kurihara
正己 栗原
Yukiro Kamata
幸郎 釜田
Masafumi Moriya
雅文 守屋
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Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
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Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 起泡性、表面張力低下能等の界面活性及びタ
ンパク質変性等の安全性に優れ、シャンプー、リンス、
化粧料、ローション、クリームのような香粧品に適した
両性界面活性剤を提供する。 【構成】 平均分子量が200〜100,000のポリ
エチレンイミン1モルに、炭素数が8〜22の脂肪酸を
1モル〜ポリエチレンイミンの重合度×1モルと、モノ
クロル酢酸ナトリウムを1モル〜ポリエチレンイミンの
重合度×2モルを付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は両性界面活性剤に関する
ものである。さらに詳しくは、起泡性、表面張力低下能
等の界面活性及びタンパク質変性性等の安全性に優れ、
シャンプー、リンス、化粧料、ローション、クリームの
ような香粧品に適した両性界面活性剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】両性界面活性剤は、乳化性、分散性、可
溶化性、起泡性、浸透性、抗菌性、潤滑性、防錆性、緩
染性、均染性、縮絨性、帯電防止性等の性質に優れ、製
紙工業分野における紙力の増強剤、紙質改善剤、サイズ
剤、各種充填材、顔料、染料などの歩留まり向上剤とし
て、接着工業分野における接着促進剤、繊維工業分野に
おける各種繊維の染色性改善、防縮、防燃加工処理、帯
電防止処理などに、また化粧品組成物、洗浄剤組成物、
潤滑油添加剤、防錆剤、防曇剤等に広く用いられてい
る。
【0003】従来、両性界面活性剤としては、アミノエ
チルエタノールアミンと脂肪酸との縮合物を、モノクロ
ル酢酸ソーダで両性化して得られるイミダゾリン型両性
界面活性剤(USP2528378)、脂肪酸多価アル
コールエステルとポリアミンとの反応物に不飽和脂肪族
モノカルボン酸を反応させて得られるベタイン型両性界
面活性剤(特開昭53−122689)が知られてお
り、さらにポリエチレンイミンにエポキアルカンを付加
した後、エステル結合又はニトリル基を有するエチレン
性不飽和単量体を付加し、ついで酸又はアルカリでケン
化して得られる高分子型両性界面活性剤(特公平2−9
623)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来知ら
れているこれらのものには、種々の問題点があった。例
えば、イミダゾリン型両性界面活性剤やベタイン型両性
界面活性剤等は、起泡性等の界面活性には優れている
が、皮膚や毛髪を傷めたりするタンパク質変性性が石鹸
やリン酸エステル塩型界面活性剤に比べて高い。タンパ
ク質変性性は香粧品分野で使用する原料の安全性を比較
する目安となるもので、タンパク質変性性が高いと安全
性が低く、香粧品等に適していないことが知られてい
る。一方、高分子型の両性界面活性剤はタンパク質変性
性等の安全性には優れているものの、起泡性等の界面活
性が劣り、界面活性剤として十分な性能を発揮していな
い。
【0005】本発明は、上記の点に着目し行ったもの
で、タンパク質変性性等の安全性に優れ、かつ起泡性等
の界面活性が良好な両性界面活性剤を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するため鋭意研究を行った結果、特定なポリエチレン
イミンに脂肪酸を反応したあと両性化した化合物が、優
れたタンパク質変性性等の安全性を有し、起泡性等の良
好な界面活性を発揮することができることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、平均分子量が200〜1
00,000のポリエチレンイミン1モルに、炭素数が
8〜22の脂肪酸を1モル〜ポリエチレンイミンの重合
度×1モルと、モノクロル酢酸ナトリウムを1モル〜ポ
リエチレンイミンの重合度×2モルを反応して得られる
両性界面活性剤である。
【0008】本発明の両性界面活性剤は次のようにして
製造することができる。まず、ポリエチレンイミンに脂
肪酸を反応し、ポリ−N−アシルポリエチレンイミンを
得る。ポリエチレンイミンと脂肪酸との反応は、両者を
混合もしくは一方を他方に滴下しながら100〜200
℃に1〜10時間加熱して行うことができる。この反応
において、分子量が200〜20,000のポリエチレ
ンイミンを用いる場合には、溶媒が無くても反応を行う
ことができるが、分子量が20,000〜100,00
0のポリエチレンイミンを用いる場合には、溶媒の存在
下に反応を行うことが好ましい。
【0009】次いで、得られたポリ−N−アシルポリエ
チレンイミンにモノクロル酢酸ナトリウムを反応して、
酸性基と塩基性基を備え、かつ分子量の大きい両性界面
活性剤が得られる。ポリ−N−アシルポリエチレンイミ
ンとモノクロル酢酸ナトリウムとの反応は、アルカリの
存在下、水又は溶媒中、ポリ−N−アシルポリエチレン
イミンに、モノクロル酢酸ナトリウムを添加し、50〜
100℃で1〜20時間加熱して行うことができる。こ
の反応において、アルカリの添加は、必要な量の全てを
一度に添加しても良いが、必要な量を約2回に分け、反
応を始める時と、反応後のPHが9以下になった時の、
二度に渡って添加することが好ましく、こうすることに
より、アミノ基へのモノクロル酢酸ソーダの付加反応を
順調に行うことができる。
【0010】ポリエチレンイミンに脂肪酸とモノクロル
酢酸ナトリウムを反応した後、そのまま、若しくは必要
により溶媒を除去したものを両性界面活性剤として用い
ることができ、また塩化カルシウム、塩化マグネシウム
等によりカルシウム塩やマグネシウム塩の形にして用い
ることも、ヘキサン、ジオキサン、アセトン等により精
製して用いることもできる。
【0011】上記各反応において、ポリエチレンイミン
と脂肪酸とモノクロル酢酸ナトリウムとの反応比は、ポ
リエチレンイミン1モルに対し、脂肪酸は1モル以上ポ
リエチレンイミンの重合度×1で示されるモル数、モノ
クロル酢酸ナトリウムは1モル以上ポリエチレンイミン
の重合度×2で示されるモル数以下であることが好まし
く、この範囲にて反応して得られる両性界面活性剤は、
親水性と親油性とのバランスが良く、かつ良好な両イオ
ン性の界面活性能を発揮する。ポリエチレンイミン1モ
ルに対する脂肪酸の付加量が1モル未満の場合、得られ
る両性界面活性剤は親油性の低いものとなり、またポリ
エチレンイミンの重合度×1モルを越えて付加すること
はできない。ポリエチレンイミン1モルに対し、モノク
ロル酢酸ナトリウムの付加モル数が1モル未満の場合、
親水性の劣るものとなり、またポリエチレンイミンの重
合度×2モルを越えて付加することはできない。なおモ
ノクロル酢酸ナトリウムの反応性においてその反応性が
若干劣るので、付加するモル数の1〜1.5倍量用いる
ことが好ましい。モノクロル酢酸ナトリウムを反応する
ときのアルカリの量は、モノクロル酢酸ナトリウムと等
モルもしくはそれ以下であることが好ましい。
【0012】本発明において用いるポリエチレンイミン
の分子量は、200〜100,000のものが好まし
く、脂肪酸とモノクロル酢酸ナトリウムとを均一に付加
することができ、親水性と親油性とのバランスのとれた
両性界面活性剤が得られる。ポリエチレンイミンの分子
量が200未満では親水性と親油性とのバランスの整っ
た両性界面活性剤が得られず、また100,000を越
えるとその粘度が大き過ぎて、脂肪酸及びモノクロル酢
酸ナトリウムを均一に付加することが難しく好ましくな
い。
【0013】本発明において用いる脂肪酸は、総炭素数
8〜22のものが好ましく、水に溶解して 起泡性、乳
化性、分散性及び洗浄性等の優れた界面活性及びタンパ
ク質変性率が低い等の優れた皮膚刺激緩和性を発揮する
両性界面活性剤が得られる。脂肪酸の総炭素数が8未満
では起泡性、洗浄性及び皮膚刺激性が劣る両性界面活性
剤となり、22を越えると水に溶解しにくくなり、また
合成物自体の外観が不均一になり易く、商品価値が低下
し好ましくない。脂肪酸は、上記範囲の総炭素数のもの
を単独、もしくは二種以上を混合して用いることができ
る。炭素数8〜22の脂肪酸としては、カプリル酸、ペ
ラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、
トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミ
チン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、
アラキン酸、ベヘン酸、デセン酸、ウンデセン酸、ドデ
セン酸、テトラデセン酸、ヘキサデセン酸、オクタデセ
ン酸、エイコセン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキ
ドン酸等が挙げられ、これらの脂肪酸は炭素鎖が直鎖
状、分岐鎖状のいずれであっても良く、またこれらの脂
肪酸は単独でもまた2種以上併用しても良い。
【0014】脂肪酸の反応、モノクロル酢酸ナトリウム
を付加する反応において必要により用いることのできる
溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、ブタノール等が挙げられ、これらは単独も
しくは二種以上を混合して用いることができる。
【0015】モノクロル酢酸ナトリウムを反応するとき
に用いるアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等が挙げられ、これらのアルカリは単独若しく
は二種以上を混合して用いることができる。
【0016】本発明の両性界面活性剤は製紙工業分野に
おける紙力の増強剤、紙質改善剤、サイズ剤、各種充填
材、顔料、染料などの歩留まり向上剤として、接着工業
分野における接着促進剤、繊維工業分野における各種繊
維の染色性改善剤、防縮剤、防燃加工処理剤、帯電防止
処理剤などに、また化粧品組成物、洗浄剤組成物、潤滑
油添加剤、防錆剤、防曇剤等に用いることができ、特に
タンパク質変性率が低く、安全性が高いので化粧品等の
基剤に適している。
【0017】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これらに
限定されない。以下「%」は「重量%」を表す。
【実施例】
実施例1 窒素気流下、溶解したラウリン酸100g(0.5モ
ル)に平均分子量300のポリエチレンイミン(日本触
媒化学工業株式会社製)150g(0.5モル)を加
え、撹拌下130〜180℃で5時間反応した。次に別
の反応釜にて、モノクロル酢酸ナトリウム407.8g
(3.5モル)を水1712gに溶解した後、50%濃
度の苛性ソーダ水溶液132g(1.7モル)を加え、
均一に混合し、これにポリエチレンイミンとラウリン酸
との反応物を加えて、70〜80℃で3時間反応後、さ
らに50%濃度の苛性ソーダ水溶液128g(1.6モ
ル)を加えて5時間反応して、本発明の両性界面活性剤
の30%水溶液を得た。得られた両性界面活性剤の起泡
性と泡の安定性、表面張力及びタンパク質変性率を測定
し、その結果を表1に示す。
【0018】・起泡性及び泡の安定性試験方法 起泡性及び泡の安定性はJIS−K−3362−6.5
(ロスマイスル氏法)に準拠し、水溶液のPH6.0、
両性界面活性剤の濃度(食塩を除いた固形分濃度)1.
0%、液温25℃で行った。 ・表面張力試験方法 表面張力はJISK−3362−6.4(デュヌイ法)
に準拠し、水溶液のPH6.0、両性界面活性剤の濃度
(食塩を除いた固形分濃度)0.1%、液温25℃で行
った。 ・タンパク質変性性試験方法 タンパク質変性性は、HPLC法(宮崎等、J.Soc.Cosm
et.Chem.Japan.Vol.18.No.2)により、両性界面活性剤の
濃度(食塩を除いた固形分濃度)0.1%、卵白アルブ
ミンを使用し、タンパク質変性率を測定した。
【0019】実施例2 窒素気流下、溶解したラウリン酸171.3g(0.8
6モル)に平均分子量600のポリエチレンイミン(日
本触媒化学工業株式会社製)150g(0.25モル)
を加え、撹拌下130〜180℃で5時間反応した。次
に別の反応釜にて、モノクロル酢酸ナトリウム122
3.4g(10.5モル)を水4097gに溶解し、5
0%濃度の苛性ソーダ水溶液408g(5.1モル)を
加え、均一に混合し、これにポリエチレンイミンとラウ
リン酸との反応物を加えて、70〜80℃で3時間反応
後、さらに50%濃度の苛性ソーダ水溶液382g
(4.8モル)を加えて5時間反応して、本発明の両性
界面活性剤の30%水溶液を得た。得られた両性界面活
性剤を用いて実施例1と同様に、その起泡性と泡の安定
性、表面張力及びタンパク質変性率を測定し、その結果
を表1に示す。
【0020】実施例3 窒素気流下、溶解したラウリン酸30g(0.15モ
ル)に平均分子量2000のポリエチレンイミン(日本
触媒化学工業株式会社製)150g(0.075モル)
及びトルエン150gを加え、撹拌下120〜180℃
で5時間反応し、反応終了後、減圧下に、トルエンを留
去した。次に別の反応釜にて、モノクロル酢酸ナトリウ
ム305.8g(2.6モル)を水1260gに溶解
し、50%濃度の苛性ソーダ102g(1.28モル)
を加えて均一に混合した後、これにポリエチレンイミン
のラウリン酸との反応物を加えて、70〜80℃で3時
間反応後、さらに50%苛性ソーダ水溶液96g(1.
2モル)を加えて5時間反応して、本発明の両性界面活
性剤の30%水溶液を得た。得られた両性界面活性剤を
用いて実施例1と同様に、その起泡性と泡の安定性、表
面張力及びタンパク質変性率を測定し、結果を表1に示
す。
【0021】実施例4 窒素気流下、溶解したステアリン酸4.28g(0.0
15モル)に平均分子量10000のポリエチレンイミ
ン(日本触媒化学工業株式会社製)150g(0.01
5モル)及びトルエン150gを加え、撹拌下120〜
180℃で5時間反応し、反応終了後、減圧下に、トル
エンを留去した。次に別の反応釜にて、モノクロル酢酸
ナトリウム611.5g(5.25モル)を水2050
gで溶解した後、あらかじめ溶解しておいた50%濃度
の苛性ソーダ水溶液204g(2.55モル)を加え、
均一に混合した後、先程反応したポリエチレンイミンと
ステアリン酸との反応物を加えて、70〜80℃で3時
間反応後、さらに50%濃度の苛性ソーダ水溶液192
g(2.4モル)を加えて5時間反応して、本発明の両
性界面活性剤の30%水溶液を得た。得られた両性界面
活性剤を用いて、実施例1と同様に、その起泡性と泡の
安定性、表面張力及びタンパク質変性率を測定し、結果
を表1に示す。
【0022】実施例5 窒素気流下、溶解したラウリン酸2g(0.01モル)
に平均分子量100000のポリエチレンイミン(日本
触媒化学工業株式会社製)150g(0.0015モ
ル)及びトルエン200gを加え、撹拌下120〜18
0℃で5時間反応し、反応終了後、減圧下に、トルエン
を留去した。次に別の反応釜にて、モノクロル酢酸ナト
リウム611.9g(5.25モル)を水2045gで
溶解した後、あらかじめ溶解しておいた50%苛性ソー
ダ水溶液204g(2.55モル)を加え、均一に混合
した後、先程反応したポリエチレンイミンとラウリン酸
との反応物を加えて、70〜80℃で3時間反応後、さ
らに50%苛性ソーダ水溶液192g(2.4モル)を
加えて5時間反応して、本発明の両性界面活性剤の30
%水溶液を得た。得られた両性界面活性剤を用いて、実
施例1と同様に、その起泡性と泡の安定性、表面張力及
びタンパク質変性率を測定し、結果を表1に示す。
【0023】比較例1 平均分子量600のポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業株式会社製)150g(0.25モル)に、撹拌下
および窒素気流下、75〜85℃に保ちながら、総炭素
数12と14の1,2−エポキシアルカンを1:1の比
で混合したもの20.5g(0.1モル)を1時間で滴
下し、同温度で4時間反応した。次に別の反応釜にて、
モノクロル酢酸ナトリウム1223g(10.5モル)
を水1742gで溶解した後、あらかじめ溶解しておい
た40%苛性ソーダ510gを加え、均一に混合した
後、先程反応したポリエチレンイミンのエポキシアルカ
ン付加反応物199.5gを加えて、70〜80℃で1
時間30分反応後、さらに40%苛性ソーダ480g
(4.8モル)を加えて5時間反応して、両性界面活性
剤の45%水溶液を得た。得られた両性界面活性剤を用
いて実施例1と同様に、その起泡性と泡の安定性、表面
張力及びタンパク質変性率を測定し、その結果を表1に
示す。
【0024】比較例2 平均分子量600のポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業株式会社製)150(0.25モル)gに、撹拌下
および窒素気流下、75〜85℃に保ちながら、総炭素
数12と14の1,2−エポキシアルカンを1:1で混
合したもの154g(0.75モル)を1時間で滴下
し、同温度で4時間反応した。得られたポリ−N−ヒド
ロキシアルキルポリエチレンイミンを用いて、実施例1
と同様に起泡性と泡の安定性、表面張力及びタンパク質
変性率を測定し、その結果を表1に示す。
【0025】比較例3 モノクロル酢酸ナトリウム1223g(10.5モル)
を水1896gで溶解した後、あらかじめ溶解しておい
た40%苛性ソーダ510g(5.1モル)を加え、均
一に混合した後、平均分子量600のポリエチレンイミ
ン(日本触媒化学工業株式会社製)150g(0.25
モル)を加えて、70〜80℃で1時間30分反応後、
さらに40%苛性ソーダ480g(4.8モル)を加え
て5時間反応して、両性界面活性剤の35%水溶液を得
た。得られた両性界面活性剤を用いて実施例1と同様
に、その起泡性と泡の安定性、表面張力及びタンパク質
変性率を測定し、その結果を表1に示す。
【0026】比較例4 ラウリン酸アミドプロピルジメチル酢酸ベタインを用い
て、実施例1と同様に起泡性と泡の安定性、表面張力及
びタンパク質変性率を測定し、その結果を表1に示す。
【0027】比較例5 平均分子量600のポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業株式会社製)150g(0.25モル)に、撹拌下
および窒素気流下、75〜85℃に保ちながら、総炭素
数12と14の1,2−エポキシアルカンを1:1の比
で混合したもの191.5g(0.93モル)を1時間
で滴下し、同温度で4時間反応した。次にアクリル酸メ
チル180.8gを75〜80℃、1時間で滴下し、同
温度で3時間反応を行った後、95〜100℃に加熱
し、40%苛性ソーダ水溶液92.4gを2時間で滴下
し、滴下後、同温度で2時間熟成して、両性界面活性剤
の20%水溶液を得た。得られた両性界面活性剤の起泡
性と泡の安定性、表面張力及びタンパク質変性率を測定
し、その結果を表1に示す。
【0028】比較例6 平均分子量600のポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業株式会社製)150g(0.25モル)に、撹拌下
および窒素気流下、75〜80℃に保ちながら、アクリ
ル酸メチル120.5gを75〜80℃、1時間で滴下
し、同温度で3時間反応を行った後、95〜100℃に
加熱し、40%苛性ソーダ水溶液61.6gを2時間で
滴下し、滴下後、同温度で2時間熟成して、両性界面活
性剤の30%水溶液を得た。得られた両性界面活性剤の
起泡性と泡の安定性、表面張力及びタンパク質変性率を
測定し、その結果を表1に示す。
【0029】比較例7 平均分子量600のポリエチレンイミン(日本触媒化学
工業株式会社製)を用いて、実施例1と同様に起泡性と
泡の安定性、表面張力及びタンパク質変性率を測定し、
その結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の両性界面活
性剤は、その分子中に炭素数8〜22のアシル基、アミ
ノ基及びカルボキシル基を有し、アシル基が親油性を、
アミノ基とカルボキル基が両性イオン性の親水性を発現
し、従来知られている両性界面活性剤と比べて、親油性
と親水性とのバランスが整っており、かつタンパク質変
性性が優れ、良好な泡立ち性等、優れた界面活性を発揮
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 15/20 C11D 1/10 D06M 15/61 D21H 17/46 // C09K 3/18 8318−4H 21/14 8318−4H C10M 149/12 9159−4H D06P 1/52 9160−4H C10N 20:04 30:00 A 8217−4H 8615−4C A61K 7/06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均分子量が200〜100,000の
    ポリエチレンイミン1モルに、炭素数が8〜22の脂肪
    酸を1モル〜ポリエチレンイミンの重合度×1モルと、
    モノクロル酢酸ナトリウムを1モル〜ポリエチレンイミ
    ンの重合度×2モルを反応して得られることを特徴とす
    る両性界面活性剤。
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