JPH06172285A - N−アシル−n−フェニルマレアミド酸誘導体およびその製造法ならびにそれを有効成分とする除草剤 - Google Patents
N−アシル−n−フェニルマレアミド酸誘導体およびその製造法ならびにそれを有効成分とする除草剤Info
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- JPH06172285A JPH06172285A JP4323469A JP32346992A JPH06172285A JP H06172285 A JPH06172285 A JP H06172285A JP 4323469 A JP4323469 A JP 4323469A JP 32346992 A JP32346992 A JP 32346992A JP H06172285 A JPH06172285 A JP H06172285A
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- A01N37/30—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids containing the group —CO—N<, e.g. carboxylic acid amides or imides; Thio analogues thereof containing the groups —CO—N< and, both being directly attached by their carbon atoms to the same carbon skeleton, e.g. H2N—NH—CO—C6H4—COOCH3; Thio-analogues thereof
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- C07C233/90—Carboxylic acid amides having nitrogen atoms of carboxamide groups further acylated
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(I)
(式中、X、Yは独立に水素原子、またはハロゲン原子
を表わし、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アル
コキシアルキル基または低級アルコキシカルボニルアル
キル基を表わし、R2は低級アルキル基、ハロゲン化低
級アルキル基、または置換もしくは非置換のフェニル基
を表わし、R3は水素原子または低級アルキル基を表わ
し、R4はヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アル
ケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級アルコ
キシアルコキシ基、ベンジルオキシ基または低級アルコ
キシカルボニルアルコキシ基を表わす。)で示されるN
−アシル−N−フェニルマレアミド酸誘導体、その製造
法およびそれを含有する除草剤。 【効果】 各種の雑草に対し優れた除草活性を示し、か
つ作物にたいして安全性が高い。
を表わし、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アル
コキシアルキル基または低級アルコキシカルボニルアル
キル基を表わし、R2は低級アルキル基、ハロゲン化低
級アルキル基、または置換もしくは非置換のフェニル基
を表わし、R3は水素原子または低級アルキル基を表わ
し、R4はヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アル
ケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級アルコ
キシアルコキシ基、ベンジルオキシ基または低級アルコ
キシカルボニルアルコキシ基を表わす。)で示されるN
−アシル−N−フェニルマレアミド酸誘導体、その製造
法およびそれを含有する除草剤。 【効果】 各種の雑草に対し優れた除草活性を示し、か
つ作物にたいして安全性が高い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除草活性を有する新規
なN−アシル−N−フェニルマレアミド酸誘導体および
その製造方法ならびにそれを有効成分として含有する除
草剤に関するものである。
なN−アシル−N−フェニルマレアミド酸誘導体および
その製造方法ならびにそれを有効成分として含有する除
草剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術と解決すべき課題】マレアミド酸誘導体の
殺草活性については現在まで、余り報告されていない。
本発明は、各種強害雑草に対して、優れた除草活性を有
し、かつ作物に対して安全性の高い新規な化合物、その
製造法およびそれを有効成分として含有する除草剤を提
供することを目的とする。
殺草活性については現在まで、余り報告されていない。
本発明は、各種強害雑草に対して、優れた除草活性を有
し、かつ作物に対して安全性の高い新規な化合物、その
製造法およびそれを有効成分として含有する除草剤を提
供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決する手段】本発明者らは、アミド窒素原子
上に特定のアシル置換基およびアリール置換基を有する
新規なマレアミド酸誘導体が極めて優れた除草活性と選
択性、殺草スペクトルを有することを見出し、本発明を
完成した。
上に特定のアシル置換基およびアリール置換基を有する
新規なマレアミド酸誘導体が極めて優れた除草活性と選
択性、殺草スペクトルを有することを見出し、本発明を
完成した。
【0004】すなわち、本発明は、一般式
【0005】
【化6】
【0006】(式中、X、Yは独立に水素原子、または
ハロゲン原子を表わし、R1は水素原子、低級アルキル
基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルコ
キシアルキル基または低級アルコキシカルボニルアルキ
ル基を表わし、R2は低級アルキル基、ハロゲン化低級
アルキル基、または置換もしくは非置換のフェニル基を
表わし、R3は水素原子または低級アルキル基を表わ
し、R4はヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アル
ケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級アルコ
キシアルコキシ基、ベンジルオキシ基または低級アルコ
キシカルボニルアルコキシ基を表わす。)で示されるマ
レアミド酸誘導体およびその製造法ならびにそれを有効
成分として含有する除草剤である。
ハロゲン原子を表わし、R1は水素原子、低級アルキル
基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルコ
キシアルキル基または低級アルコキシカルボニルアルキ
ル基を表わし、R2は低級アルキル基、ハロゲン化低級
アルキル基、または置換もしくは非置換のフェニル基を
表わし、R3は水素原子または低級アルキル基を表わ
し、R4はヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アル
ケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級アルコ
キシアルコキシ基、ベンジルオキシ基または低級アルコ
キシカルボニルアルコキシ基を表わす。)で示されるマ
レアミド酸誘導体およびその製造法ならびにそれを有効
成分として含有する除草剤である。
【0007】本発明の化合物は、例えば、次の方法によ
って合成することができる。 [合成法(a)]本発明化合物[I]は、式[II]で
示されるイミドイルクロリドと、式[III]で示され
るカルボン酸とを、適当な溶媒中、例えば、ベンゼン、
トルエン、キシレン、塩化メチレン、クロロホルム、酢
酸エチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド等、適当な脱酸剤、例えば、トリエチルアミン、ピリ
ジン等の有機塩基、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム
等の無機塩基を加えて反応させることにより合成するこ
とができる。
って合成することができる。 [合成法(a)]本発明化合物[I]は、式[II]で
示されるイミドイルクロリドと、式[III]で示され
るカルボン酸とを、適当な溶媒中、例えば、ベンゼン、
トルエン、キシレン、塩化メチレン、クロロホルム、酢
酸エチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド等、適当な脱酸剤、例えば、トリエチルアミン、ピリ
ジン等の有機塩基、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム
等の無機塩基を加えて反応させることにより合成するこ
とができる。
【0008】反応温度は、通常、0℃〜200℃が適当
であるが、40〜100℃がより好ましい。
であるが、40〜100℃がより好ましい。
【0009】
【化7】
【0010】(式中、X、Y、R1、R2、R3、R4は前
記と同じ。) [合成法(b)]本発明化合物[I]は、式[II]で
示されるイミドイルクロリドと、式[III]で示され
るカルボン酸の対応するアルカリ金属塩[III’]
とを、適当な溶媒中、例えば、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、塩化メチレン、クロロホルム、酢酸エチル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、水等、必
要ならば四級アンモニウム塩等の相間移動触媒を加えて
反応させることにより合成することができる。
記と同じ。) [合成法(b)]本発明化合物[I]は、式[II]で
示されるイミドイルクロリドと、式[III]で示され
るカルボン酸の対応するアルカリ金属塩[III’]
とを、適当な溶媒中、例えば、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、塩化メチレン、クロロホルム、酢酸エチル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、水等、必
要ならば四級アンモニウム塩等の相間移動触媒を加えて
反応させることにより合成することができる。
【0011】反応温度は、通常、0℃〜200℃が適当
であるが、0℃〜100℃がより好ましい。
であるが、0℃〜100℃がより好ましい。
【0012】
【化8】
【0013】(式中、X、Y、R1、R2、R3、R4は前
記と同じ。Mはアルカリ金属を表わす。) [合成法(c)]本発明化合物[I]は、脱水塩素化剤
としてのポリマー担持トリフェニルホスフィンおよび四
塩化炭素を無溶媒、または、塩化メチレン、クロロホル
ム、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、エー
テル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシド、スルホラン等の溶媒中、式[I
V]で示されるアニリドと反応させることにより、式
[II]で示されるイミドイルクロリドを得、単離精製
することなく式[III]で示されるカルボン酸、およ
び、適当な脱酸剤、例えば、トリエチルアミン、ピリジ
ン等の有機塩基、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等
の無機塩基を加え、無溶媒、または、塩化メチレン、ク
ロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、
酢酸エチル、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ア
セトン、メチルエチルケトン等の溶媒中、−20℃〜2
50℃好ましくは0℃〜100℃にて反応させることに
より合成できる。
記と同じ。Mはアルカリ金属を表わす。) [合成法(c)]本発明化合物[I]は、脱水塩素化剤
としてのポリマー担持トリフェニルホスフィンおよび四
塩化炭素を無溶媒、または、塩化メチレン、クロロホル
ム、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、エー
テル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルホキシド、スルホラン等の溶媒中、式[I
V]で示されるアニリドと反応させることにより、式
[II]で示されるイミドイルクロリドを得、単離精製
することなく式[III]で示されるカルボン酸、およ
び、適当な脱酸剤、例えば、トリエチルアミン、ピリジ
ン等の有機塩基、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等
の無機塩基を加え、無溶媒、または、塩化メチレン、ク
ロロホルム、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、
酢酸エチル、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ア
セトン、メチルエチルケトン等の溶媒中、−20℃〜2
50℃好ましくは0℃〜100℃にて反応させることに
より合成できる。
【0014】
【化9】
【0015】(式中、X、Y、R1、R2、R3、R4は前
記と同じ。) 反応に用いられる脱水塩素化剤の好ましい例としては、
前述のポリマー担持トリフェニルホスフィン−四塩化炭
素系の外、五塩化リン、三塩化リン−塩素系、チオニル
クロリド、アリールスルホニルクロリド、ホスゲンおよ
びトリフェニルホスフィン−四塩化炭素系などを挙げる
ことができる。また、反応に用いられる溶媒の好ましい
例として、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロホル
ム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭
化水素類、およびアセトニトリル、ジメチルスルホキシ
ド等の極性溶媒等を挙げることができる。
記と同じ。) 反応に用いられる脱水塩素化剤の好ましい例としては、
前述のポリマー担持トリフェニルホスフィン−四塩化炭
素系の外、五塩化リン、三塩化リン−塩素系、チオニル
クロリド、アリールスルホニルクロリド、ホスゲンおよ
びトリフェニルホスフィン−四塩化炭素系などを挙げる
ことができる。また、反応に用いられる溶媒の好ましい
例として、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロホル
ム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭
化水素類、およびアセトニトリル、ジメチルスルホキシ
ド等の極性溶媒等を挙げることができる。
【0016】本発明化合物製造のための原料である式
[II]で示されるイミドイルクロライドの合成につい
ては特開平4−803407号公報明細書にしたがい容
易に合成することができる。
[II]で示されるイミドイルクロライドの合成につい
ては特開平4−803407号公報明細書にしたがい容
易に合成することができる。
【0017】
【実施例】 以下、実施例により本発明を具体的に説明
する。 実施例1 N−ベンゾイル−N−(2−フルオロ−4−クロロ−5
−メトキシフェニル)−2,3−ジメチルマレアミド酸
メチルエステル(表1における化合物番号3の化合物、
一般式[I]の化合物) N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−メトキシ)フェ
ニルベンズイミドイルクロリド1.57g(6.63m
mol)および2,3−ジメチルマレイン酸モノメチル
エステルカリウム塩1.30g(6.63mmol)を
N,N−ジメチルホルムアミド10ml中に混合し、6
0℃で1時間加熱攪拌した。室温まで冷却後、氷水に注
ぎ込み、ベンゼンで3回抽出後、有機層を合わせ、水、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。揮発成分を減圧下、留去し、残渣にメタノールを加
え、析出した沈殿をろ別した。ろ液を濃縮した後、再度
メタノールを加え、冷蔵庫中に放置し、析出した結晶を
ろ別し、N−ベンゾイル−N−(2−フルオロ−4−ク
ロロ−5−メトキシフェニル)−2,3−ジメチルマレ
アミド酸メチルエステル0.72gを得た。融点は14
2〜145℃であった。
する。 実施例1 N−ベンゾイル−N−(2−フルオロ−4−クロロ−5
−メトキシフェニル)−2,3−ジメチルマレアミド酸
メチルエステル(表1における化合物番号3の化合物、
一般式[I]の化合物) N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−メトキシ)フェ
ニルベンズイミドイルクロリド1.57g(6.63m
mol)および2,3−ジメチルマレイン酸モノメチル
エステルカリウム塩1.30g(6.63mmol)を
N,N−ジメチルホルムアミド10ml中に混合し、6
0℃で1時間加熱攪拌した。室温まで冷却後、氷水に注
ぎ込み、ベンゼンで3回抽出後、有機層を合わせ、水、
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。揮発成分を減圧下、留去し、残渣にメタノールを加
え、析出した沈殿をろ別した。ろ液を濃縮した後、再度
メタノールを加え、冷蔵庫中に放置し、析出した結晶を
ろ別し、N−ベンゾイル−N−(2−フルオロ−4−ク
ロロ−5−メトキシフェニル)−2,3−ジメチルマレ
アミド酸メチルエステル0.72gを得た。融点は14
2〜145℃であった。
【0018】以上の合成方法に準じて得た本発明化合物
[I]の融点および 1H−NMR吸収スペクトル値を表
1に示したが、本発明化合物はこれらに限定されるもの
ではない。また化合物番号は、以下の実施例、試験例に
おいても適用する。
[I]の融点および 1H−NMR吸収スペクトル値を表
1に示したが、本発明化合物はこれらに限定されるもの
ではない。また化合物番号は、以下の実施例、試験例に
おいても適用する。
【0019】
【表1】
【0020】本発明化合物を有効成分として含む本発明
除草剤は、水田における湛水土壌処理において問題とな
る種々の雑草、例えばノビエ等のイネ科雑草、アゼナ、
キカシグサ、ミゾハコベ等の広葉雑草、タマガヤツリ、
ホタルイ等のカヤツリグサ科雑草およびコナギ等の雑草
に対して除草活性を有し、また、畑地の茎葉処理、およ
び土壌処理のいずれにおいても問題となる種々の雑草、
例えばカラシナ、アオビユ、ハコベ、シロザ、オナモ
ミ、マルバアサガオ、ヤエムグラ、スベリヒユ、イチ
ビ、アメリカツノクサネム、エビスグサ、イヌホウズ
キ、イヌノフグリ類、タデ類、スミレ類等の広葉雑草、
イヌビエ、エノコログサ、カラスムギ、メヒシバ、セイ
バンモロコシ、エンバク等のイネ科雑草、コゴメガヤツ
リ、ハマスゲ類等のカヤツリグサ科雑草およびツユクサ
類等のツユクサ科雑草に対しても除草活性を有し、かつ
本発明の除草剤は、イネ、コムギ、トウモロコシ、ダイ
ズ等の主要作物に対して問題となる薬害をほとんど示さ
ない。
除草剤は、水田における湛水土壌処理において問題とな
る種々の雑草、例えばノビエ等のイネ科雑草、アゼナ、
キカシグサ、ミゾハコベ等の広葉雑草、タマガヤツリ、
ホタルイ等のカヤツリグサ科雑草およびコナギ等の雑草
に対して除草活性を有し、また、畑地の茎葉処理、およ
び土壌処理のいずれにおいても問題となる種々の雑草、
例えばカラシナ、アオビユ、ハコベ、シロザ、オナモ
ミ、マルバアサガオ、ヤエムグラ、スベリヒユ、イチ
ビ、アメリカツノクサネム、エビスグサ、イヌホウズ
キ、イヌノフグリ類、タデ類、スミレ類等の広葉雑草、
イヌビエ、エノコログサ、カラスムギ、メヒシバ、セイ
バンモロコシ、エンバク等のイネ科雑草、コゴメガヤツ
リ、ハマスゲ類等のカヤツリグサ科雑草およびツユクサ
類等のツユクサ科雑草に対しても除草活性を有し、かつ
本発明の除草剤は、イネ、コムギ、トウモロコシ、ダイ
ズ等の主要作物に対して問題となる薬害をほとんど示さ
ない。
【0021】従って、本発明の除草剤は、畑地、水田、
果樹園、牧草地、芝生地、森林あるいは非農耕地等に対
して安全かつ広範に用いることができる。本発明の除草
剤は、上記した本発明化合物である有効成分と、この分
野において一般に用いられている農薬補助剤つまり、不
活性な固体担体、液体担体および、乳化分散剤を用いて
水和剤、乳剤、粒剤、粉剤、フロアブル剤などの任意の
剤型にして使用することができる。これらの不活性な担
体としては例えばタルク、クレー、ベントナイト、カオ
リン、珪そう土、炭酸カルシウム、木粉、澱粉、アラビ
アゴム、水、アルコール、ケロシン、ベンゼン、キシレ
ン、n−ヘキサン、アセトン、N,N−ジメチルホルム
アミド、グリコールエーテル、N−メチルピロリドン等
が挙げられる。また、製剤上の補助剤、例えば、展着
剤、希釈剤、界面活性剤、溶剤等を適宜配合することが
できる。
果樹園、牧草地、芝生地、森林あるいは非農耕地等に対
して安全かつ広範に用いることができる。本発明の除草
剤は、上記した本発明化合物である有効成分と、この分
野において一般に用いられている農薬補助剤つまり、不
活性な固体担体、液体担体および、乳化分散剤を用いて
水和剤、乳剤、粒剤、粉剤、フロアブル剤などの任意の
剤型にして使用することができる。これらの不活性な担
体としては例えばタルク、クレー、ベントナイト、カオ
リン、珪そう土、炭酸カルシウム、木粉、澱粉、アラビ
アゴム、水、アルコール、ケロシン、ベンゼン、キシレ
ン、n−ヘキサン、アセトン、N,N−ジメチルホルム
アミド、グリコールエーテル、N−メチルピロリドン等
が挙げられる。また、製剤上の補助剤、例えば、展着
剤、希釈剤、界面活性剤、溶剤等を適宜配合することが
できる。
【0022】本発明化合物を除草剤として使用する方法
は、目的、時期、雑草の発生状況により適宜選択できる
が、通常有効成分として10アール当り0.1〜300
g、好ましくは1〜300gである。0.1g以下では
充分な除草効果が得られず、また300g以上では経済
的に不利であるばかりでなく薬害の発生する場合もある
ので好ましくない。
は、目的、時期、雑草の発生状況により適宜選択できる
が、通常有効成分として10アール当り0.1〜300
g、好ましくは1〜300gである。0.1g以下では
充分な除草効果が得られず、また300g以上では経済
的に不利であるばかりでなく薬害の発生する場合もある
ので好ましくない。
【0023】また本発明化合物を含有する除草剤に他種
の除草剤、植物生長調節剤、殺菌剤、殺虫剤およびその
他の農薬、肥料、土壌改良剤等を混合して使用すること
ができる。
の除草剤、植物生長調節剤、殺菌剤、殺虫剤およびその
他の農薬、肥料、土壌改良剤等を混合して使用すること
ができる。
【0024】次に本発明の除草剤の実施例を挙げるが、
化合物、担体、補助剤および使用割合は、本実施例に限
られるものではない。なお、本実施例中の成分の構成比
は、重量部を示す。
化合物、担体、補助剤および使用割合は、本実施例に限
られるものではない。なお、本実施例中の成分の構成比
は、重量部を示す。
【0025】 実施例2(水和剤) 化合物番号1 10部 リグニンスルホン酸ナトリウム 1.5部 ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 1.5部 クレー 87部 これらの各成分を均一になるまで混合し、粉砕して水和
剤を得た。
剤を得た。
【0026】 実施例3(粒剤) 化合物番号1 7部 ベントナイト 30部 アルキル硫酸ソーダ 2部 クレー 61部 これらの成分を均一になるまで混合し、練り合わせ、通
常の造粒方法で造粒し、粒剤を得た。
常の造粒方法で造粒し、粒剤を得た。
【0027】次に試験例により本発明化合物の除草効果
を説明する。 試験例1(湛水土壌処理) 1/15500アールのポットに水田土壌(埴壌土)を
充填し、表層にノビエ、広葉雑草、ホタルイ、タマガヤ
ツリおよびコナギの各種雑草種子を均一に混合して播種
し、2〜3葉期の水稲幼苗を2cmの深さに移植し、 3
cmの深さに湛水した。3日後のノビエ発生始期に各化
合物の水和剤希釈液の所定量を水面に滴下処理した。そ
の後ガラス室で育成し、処理4週間後に除草効果および
水稲薬害を評価した。この結果を表2に示した。なお、
表中の数値は、水稲薬害および除草効果を示すもので、
具体的には下記の通りである。
を説明する。 試験例1(湛水土壌処理) 1/15500アールのポットに水田土壌(埴壌土)を
充填し、表層にノビエ、広葉雑草、ホタルイ、タマガヤ
ツリおよびコナギの各種雑草種子を均一に混合して播種
し、2〜3葉期の水稲幼苗を2cmの深さに移植し、 3
cmの深さに湛水した。3日後のノビエ発生始期に各化
合物の水和剤希釈液の所定量を水面に滴下処理した。そ
の後ガラス室で育成し、処理4週間後に除草効果および
水稲薬害を評価した。この結果を表2に示した。なお、
表中の数値は、水稲薬害および除草効果を示すもので、
具体的には下記の通りである。
【0028】5:完全枯死 4:大害 3:中害 2:小害 1:僅少害 0.5:極微少害 0:
無害(正常発育)
無害(正常発育)
【0029】
【表2】
【0030】試験例2(茎葉処理) 1/15500アールのポットで土耕により育成したイ
ネ、食用ビエ、ダイコン、アオビユ、およびメヒシバの
各植物の幼植物期(2〜3葉期)に各化合物の水和剤希
釈液を噴霧処理した。その後ガラス室において、育成し
処理4週間後に除草効果を評価した。この結果を表3に
示した。なお、除草効果の評価は試験例1と同様に行っ
た。
ネ、食用ビエ、ダイコン、アオビユ、およびメヒシバの
各植物の幼植物期(2〜3葉期)に各化合物の水和剤希
釈液を噴霧処理した。その後ガラス室において、育成し
処理4週間後に除草効果を評価した。この結果を表3に
示した。なお、除草効果の評価は試験例1と同様に行っ
た。
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】本発明の新規な化合物であるN−アシル
−N−フェニル−マレアミド酸誘導体は、優れた除草活
性を有し、畑地、水田、果樹園、牧草地、芝生地、森林
あるいは非農耕地などに広く適用できる除草剤を提供す
るものであり、かつ作物に対して安全性の高いものであ
る。
−N−フェニル−マレアミド酸誘導体は、優れた除草活
性を有し、畑地、水田、果樹園、牧草地、芝生地、森林
あるいは非農耕地などに広く適用できる除草剤を提供す
るものであり、かつ作物に対して安全性の高いものであ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、X、Yは独立に水素原子、またはハロゲン原子
を表わし、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アル
コキシアルキル基または低級アルコキシカルボニルアル
キル基を表わし、R2は低級アルキル基、ハロゲン化低
級アルキル基、または置換もしくは非置換のフェニル基
を表わし、R3は水素原子または低級アルキル基を表わ
し、R4はヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アル
ケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級アルコ
キシアルコキシ基、ベンジルオキシ基または低級アルコ
キシカルボニルアルコキシ基を表わす。)で示されるN
−アシル−N−フェニルマレアミド酸誘導体。
を表わし、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アル
コキシアルキル基または低級アルコキシカルボニルアル
キル基を表わし、R2は低級アルキル基、ハロゲン化低
級アルキル基、または置換もしくは非置換のフェニル基
を表わし、R3は水素原子または低級アルキル基を表わ
し、R4はヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アル
ケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級アルコ
キシアルコキシ基、ベンジルオキシ基または低級アルコ
キシカルボニルアルコキシ基を表わす。)で示されるN
−アシル−N−フェニルマレアミド酸誘導体。
【化2】 (式中、X、Y、R1、R2は前記と同じ。)で表される
イミドイルクロリドと、一般式、
イミドイルクロリドと、一般式、
【化3】 (式中、R3、R4は前記と同じ。Mは水素原子またはア
ルカリ金属を表わす。)で表されるマレイン酸誘導体を
溶媒中反応させることを特徴とする請求項1記載のN−
アシル−N−フェニルマレアミド酸誘導体の製造方法。
ルカリ金属を表わす。)で表されるマレイン酸誘導体を
溶媒中反応させることを特徴とする請求項1記載のN−
アシル−N−フェニルマレアミド酸誘導体の製造方法。
【化4】 (式中、X、Y、R1、R2は前記と同じ。)で表される
アニリドを脱水塩素化し、ついで生成物を単離精製する
ことなく一般式
アニリドを脱水塩素化し、ついで生成物を単離精製する
ことなく一般式
【化5】 (式中、R3、R4は前記と同じ。)で表されるマレイン
酸誘導体と溶媒中反応させることを特徴とする請求項1
記載のN−アシル−N−フェニルマレアミド酸誘導体の
製造方法。
酸誘導体と溶媒中反応させることを特徴とする請求項1
記載のN−アシル−N−フェニルマレアミド酸誘導体の
製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 清志 栃木県宇都宮市平松本町775−23 (72)発明者 池田 幸雄 栃木県河内郡河内町下岡本3741−11 (72)発明者 河村 松江 埼玉県川越市今福中台2805番地 セントラ ル硝子株式会社東京研究所内 (72)発明者 森 馨 埼玉県川越市今福中台2805番地 セントラ ル硝子株式会社東京研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、X、Yは独立に水素原子、またはハロゲン原子
を表わし、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アル
コキシアルキル基または低級アルコキシカルボニルアル
キル基を表わし、R2は低級アルキル基、ハロゲン化低
級アルキル基、または置換もしくは非置換のフェニル基
を表わし、R3は水素原子または低級アルキル基を表わ
し、R4はヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アル
ケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ基、低級アルコ
キシアルコキシ基、ベンジルオキシ基または低級アルコ
キシカルボニルアルコキシ基を表わす。)で示されるN
−アシル−N−フェニルマレアミド酸誘導体。 - 【請求項2】 請求項1記載のN−アシル−N−フェニ
ルマレアミド酸誘導体を有効成分として含有することを
特徴とする除草剤。 - 【請求項3】 不活性な担体を含有する水和剤、粒剤ま
たは乳剤として調剤された請求項2記載の除草剤。 - 【請求項4】 N−アシル−N−フェニルマレアミド酸
誘導体がN−アセチル−N−(2−フルオロ−4−クロ
ロ−5−メトキシフェニル)マレアミド酸メチルエステ
ル、N−アセチル−N−(2−フルオロ−4−クロロ−
5メトキシフェニル)−2,3−ジメチルマレアミド酸
メチルエステル、N−ベンゾイル−N−(2−フルオロ
−4−クロロ−5−メトキシフェニル)−2,3−ジメ
チルマレアミド酸メチルエステルおよびN−アセチル−
N−[2−フルオロ−4−クロロ−5−(1−メチルプ
ロパルギロキシ)フェニル]−2,3−ジメチルマレア
ミド酸メチルエステルから選ばれた化合物である請求項
2記載の除草剤。 - 【請求項5】 一般式 【化2】 (式中、X、Y、R1、R2は前記と同じ。)で表される
イミドイルクロリドと、一般式、 【化3】 (式中、X、Y、R1、R2、R3、R4は前記と同じ。M
は水素原子またはアルカリ金属を表わす。)で表される
マレイン酸誘導体を溶媒中反応させることを特徴とする
請求項1記載のN−アシル−N−フェニルマレアミド酸
誘導体の製造方法。 - 【請求項6】 一般式 【化4】 (式中、X、Y、R1、R2は前記と同じ。)で表される
アニリドを脱水塩素化し、ついで生成物を単離精製する
ことなく一般式 【化5】 (式中、X、Y、R1、R2、R3、R4は前記と同じ。M
は水素原子を表わす。)で表されるマレイン酸誘導体と
溶媒中反応させることを特徴とする請求項1記載のN−
アシル−N−フェニルマレアミド酸誘導体の製造方法。
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---|---|---|---|
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US08/256,683 US5510317A (en) | 1992-12-02 | 1993-12-02 | N-acyl-N-phenylmaleamic acid derivatives, methods of producing same, and herbicides containing same as effective components |
BR9305891A BR9305891A (pt) | 1992-12-02 | 1993-12-02 | Derivados do ácido N-acila-N-fenilmaleâmico métodos de produção dos mesmos e herbicida contendo os mesmos como componentes ativos |
EP94901026A EP0627408A4 (en) | 1992-12-02 | 1993-12-02 | N-ACYL-N-PHENYLMALEAMIC ACID DERIVATIVE, PREPARATION METHOD AND HERBICIDE CONTAINING THIS DERIVATIVE AS ACTIVE INGREDIENT. |
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CA002129017A CA2129017C (en) | 1992-12-02 | 1993-12-02 | N-acyl-n-phenylmaleamic acid derivatives, methods of producing same, and herbicides containing same as effective components |
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---|---|---|---|
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---|---|
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---|---|
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KR100665794B1 (ko) | 2004-12-31 | 2007-01-09 | 주식회사유한양행 | 4-(4-플루오르페닐)-2-이소부티릴-3-페닐-4-옥소-n-페닐-부틸아미드의 신규한 제조방법 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1992
- 1992-12-02 JP JP4323469A patent/JP2650824B2/ja not_active Expired - Lifetime
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EP0627408A4 (en) | 1995-04-05 |
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