JPH061720A - 抗炎、抗潰瘍剤 - Google Patents
抗炎、抗潰瘍剤Info
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- JPH061720A JPH061720A JP18317592A JP18317592A JPH061720A JP H061720 A JPH061720 A JP H061720A JP 18317592 A JP18317592 A JP 18317592A JP 18317592 A JP18317592 A JP 18317592A JP H061720 A JPH061720 A JP H061720A
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- inflammatory
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 抗炎,抗潰瘍剤として有効な新規化合物を提
供すること。 【構成】 式 【化1】 〔式中、R1 およびR2 は互に独立して水素原子,水酸
基または低級アルキル基を、nは0ないし3を示す〕で
表わされる脂肪族カルボン酸亜鉛キレート化合物を有効
成分とする抗炎,抗潰瘍剤。 【効果】 上記の化合物は優れた抗炎,抗潰瘍作用を示
し、毒性も極めて低く、かつ異味,異臭および刺激性が
ないので投与し易い。
供すること。 【構成】 式 【化1】 〔式中、R1 およびR2 は互に独立して水素原子,水酸
基または低級アルキル基を、nは0ないし3を示す〕で
表わされる脂肪族カルボン酸亜鉛キレート化合物を有効
成分とする抗炎,抗潰瘍剤。 【効果】 上記の化合物は優れた抗炎,抗潰瘍作用を示
し、毒性も極めて低く、かつ異味,異臭および刺激性が
ないので投与し易い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は脂肪族ジカルボン酸亜鉛
キレート化合物を有効成分とする抗炎,抗潰瘍剤に関す
る。
キレート化合物を有効成分とする抗炎,抗潰瘍剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】これまで
種々の化合物が抗炎,抗潰瘍剤として用いられて来た
が、効果や副作用の面でいずれも充分満足できるとは言
い難い。
種々の化合物が抗炎,抗潰瘍剤として用いられて来た
が、効果や副作用の面でいずれも充分満足できるとは言
い難い。
【0003】また、脂肪族ジカルボン酸亜鉛キレート化
合物の抗潰瘍作用および抗胃炎・十二指腸炎等の抗炎作
用に関する報告はなく、課題として残されている。
合物の抗潰瘍作用および抗胃炎・十二指腸炎等の抗炎作
用に関する報告はなく、課題として残されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、優れた抗
潰瘍剤および抗胃炎・十二指腸炎剤を開発するため多く
の亜鉛化合物を合成し、その治療効果を検討した結果、
特に脂肪族ジカルボン酸亜鉛キレート化合物に著明な作
用を示すことを見いだし、更に研究を重ねて本発明を完
成した。
潰瘍剤および抗胃炎・十二指腸炎剤を開発するため多く
の亜鉛化合物を合成し、その治療効果を検討した結果、
特に脂肪族ジカルボン酸亜鉛キレート化合物に著明な作
用を示すことを見いだし、更に研究を重ねて本発明を完
成した。
【0005】本発明は、式(I)
【化2】 〔式中、R1 およびR2 は互に独立して水素原子,水酸
基または低級アルキル基を、nは0ないし3を示す〕で
表わされる脂肪族ジカルボン酸亜鉛キレート化合物を有
効成分とする抗炎,抗潰瘍剤に関する。
基または低級アルキル基を、nは0ないし3を示す〕で
表わされる脂肪族ジカルボン酸亜鉛キレート化合物を有
効成分とする抗炎,抗潰瘍剤に関する。
【0006】式(I)の化合物は式(II)
【化3】 〔式中、R1 およびR2 は互に独立して水素原子,水酸
基または低級アルキル基を、nは0ないし3を示す〕で
表わされる化合物、またはこの化合物のアルカリ金属塩
に亜鉛化合物を反応させることにより製造することがで
きる。
基または低級アルキル基を、nは0ないし3を示す〕で
表わされる化合物、またはこの化合物のアルカリ金属塩
に亜鉛化合物を反応させることにより製造することがで
きる。
【0007】式(II)の中、低級アルキル基としてはC
1 〜C5 アルキルが好ましく、その例としてメチル,エ
チル,プロピルまたはブチルなどがあげられる。亜鉛化
合物としては、通常酢酸亜鉛,塩化亜鉛,臭化亜鉛また
はヨウ化亜鉛等の反応溶媒に可溶の亜鉛塩が使用され
る。反応は水,メタノール,エタノール等の適当な溶媒
中にて室温あるいは加温下数分ないし数時間行い、反応
後、析出した式(I)の化合物は常法手段によって精製
することができる。
1 〜C5 アルキルが好ましく、その例としてメチル,エ
チル,プロピルまたはブチルなどがあげられる。亜鉛化
合物としては、通常酢酸亜鉛,塩化亜鉛,臭化亜鉛また
はヨウ化亜鉛等の反応溶媒に可溶の亜鉛塩が使用され
る。反応は水,メタノール,エタノール等の適当な溶媒
中にて室温あるいは加温下数分ないし数時間行い、反応
後、析出した式(I)の化合物は常法手段によって精製
することができる。
【0008】本発明の式(I)の化合物は優れた抗潰瘍
作用および抗胃炎・十二指腸炎作用を有し、毒性も低
い。また本発明の化合物は、酢酸亜鉛,硫酸亜鉛等のよ
うな異味,異臭がなく、刺激性もないので投薬し易くま
た消化管への刺激が少ない利点がある。
作用および抗胃炎・十二指腸炎作用を有し、毒性も低
い。また本発明の化合物は、酢酸亜鉛,硫酸亜鉛等のよ
うな異味,異臭がなく、刺激性もないので投薬し易くま
た消化管への刺激が少ない利点がある。
【0009】本発明の化合物は、それ自体または薬理学
上許容されうる適宜の添加剤等と混合し、錠剤,カプセ
ル剤,顆粒剤,粉末剤など種々の形態で経口または非経
口的に投与することができる。各種添加剤としては、賦
形剤(乳糖,コーンスターチ,ショ糖,ブドウ糖,ソル
ビット,セルロース等),結合剤(ポリビニルピロリド
ン,メチルセルロース,ヒドロキシプロピルセルロー
ス,アラビアゴム,ゼラチン等),崩壊剤(カルボキシ
メチルセルロースカルシウム,乾燥デンプン,結晶セル
ロース等),滑沢剤(タルク,ステアリン酸マグネシウ
ム,ポリエチレングリコール等),安定剤,湿潤剤,着
色剤,矯味剤などが挙げられる。上記各製剤は、日本薬
局方製剤総則に従い、または他の公知の方法により製造
することができる。
上許容されうる適宜の添加剤等と混合し、錠剤,カプセ
ル剤,顆粒剤,粉末剤など種々の形態で経口または非経
口的に投与することができる。各種添加剤としては、賦
形剤(乳糖,コーンスターチ,ショ糖,ブドウ糖,ソル
ビット,セルロース等),結合剤(ポリビニルピロリド
ン,メチルセルロース,ヒドロキシプロピルセルロー
ス,アラビアゴム,ゼラチン等),崩壊剤(カルボキシ
メチルセルロースカルシウム,乾燥デンプン,結晶セル
ロース等),滑沢剤(タルク,ステアリン酸マグネシウ
ム,ポリエチレングリコール等),安定剤,湿潤剤,着
色剤,矯味剤などが挙げられる。上記各製剤は、日本薬
局方製剤総則に従い、または他の公知の方法により製造
することができる。
【0010】本発明の化合物の投与量は患者の症状,年
令,体重,投与ルートその他により異なるが、経口投与
の場合、通常成人に対して、1回50〜300mgを1
日3回投与することができる。
令,体重,投与ルートその他により異なるが、経口投与
の場合、通常成人に対して、1回50〜300mgを1
日3回投与することができる。
【0011】以下、本発明の合成および試験を実施例お
よび試験例の形で記載して、本発明を更に詳細に説明す
る。
よび試験例の形で記載して、本発明を更に詳細に説明す
る。
【0012】
実施例1 メチルマロン酸5.9g(0.05モル)をメタノール
20mlに溶かし、この液に酢酸亜鉛・二水和物11.
0g(0.05モル)をメタノール110mlに溶かし
た液を加えて、室温で1時間攪拌した。析出した沈澱物
を濾集しメタノールで洗浄後乾燥して無色粉末のメチル
マロン酸亜鉛・一水和物9.6gを得た。収率96.3
%、融点250℃以上。
20mlに溶かし、この液に酢酸亜鉛・二水和物11.
0g(0.05モル)をメタノール110mlに溶かし
た液を加えて、室温で1時間攪拌した。析出した沈澱物
を濾集しメタノールで洗浄後乾燥して無色粉末のメチル
マロン酸亜鉛・一水和物9.6gを得た。収率96.3
%、融点250℃以上。
【0013】元素分析値(%):C4 H6 O5 Zn 計算値 C:24.08 H:3.03 Zn:32.
78 実測値 C:23.78 H:3.09 Zn:32.
60 1R(KBr,cm-1):3324,3168,295
1,1651,1556,1455,1391,129
1,1265,1096,1062,1005
78 実測値 C:23.78 H:3.09 Zn:32.
60 1R(KBr,cm-1):3324,3168,295
1,1651,1556,1455,1391,129
1,1265,1096,1062,1005
【0014】実施例2 ブチルマロン酸8.0g(0.05モル)に水酸化ナト
リウム4.0g(0.1モル)を50%メタノール20
mlに溶かした溶液を加え30分間室温で攪拌した後、
酢酸亜鉛・二水和物11.0g(0.05モル)をメタ
ノール120mlに溶かした溶液を滴下し同温度で一昼
夜攪拌した。析出した沈澱物を濾取し、これをメタノー
ルで洗浄して無色粉末のブチルマロン酸亜鉛11.5g
を得た。収率95.4%、融点250℃以上。
リウム4.0g(0.1モル)を50%メタノール20
mlに溶かした溶液を加え30分間室温で攪拌した後、
酢酸亜鉛・二水和物11.0g(0.05モル)をメタ
ノール120mlに溶かした溶液を滴下し同温度で一昼
夜攪拌した。析出した沈澱物を濾取し、これをメタノー
ルで洗浄して無色粉末のブチルマロン酸亜鉛11.5g
を得た。収率95.4%、融点250℃以上。
【0015】元素分析値(%):C7 H10O4 Zn 計算値 C:37.61 H:4.51 Zn:29.
25 実測値 C:37.40 H:4.76 Zn:29.
12 1R(KBr,cm-1):2957,2930,286
1,1625,1414,1347,1320,122
0,1113,1073,960
25 実測値 C:37.40 H:4.76 Zn:29.
12 1R(KBr,cm-1):2957,2930,286
1,1625,1414,1347,1320,122
0,1113,1073,960
【0016】実施例3〜11 対応するジカルボン酸を用いるほかは実施例1および2
に準じて、式(I)に包含される種々の脂肪族ジカルボ
ン酸亜鉛キレート化合物を得た。その生成物の融点,元
素分析値を表1に示す。
に準じて、式(I)に包含される種々の脂肪族ジカルボ
ン酸亜鉛キレート化合物を得た。その生成物の融点,元
素分析値を表1に示す。
【0017】
【化5】
【表1】
【0018】〔試験例〕 被験化合物 1.マロン酸亜鉛・一水和物(実施例3の製品、以下U
−301と略記する) 2.メチルマロン酸亜鉛・一水和物(実施例1の製品、
以下U−302と略記する) 3.ジメチルマロン酸亜鉛・一水和物(実施例4の製
品、以下U−303と略記する) 4.エチルマロン酸亜鉛・一水和物(実施例5の製品、
以下U−304と略記する) 5.ジエチルマロン酸亜鉛・一水和物(実施例6の製
品、以下U−305と略記する) 6.L−リンゴ酸亜鉛・一水和物(実施例9の製品、以
下U−306と略記する)
−301と略記する) 2.メチルマロン酸亜鉛・一水和物(実施例1の製品、
以下U−302と略記する) 3.ジメチルマロン酸亜鉛・一水和物(実施例4の製
品、以下U−303と略記する) 4.エチルマロン酸亜鉛・一水和物(実施例5の製品、
以下U−304と略記する) 5.ジエチルマロン酸亜鉛・一水和物(実施例6の製
品、以下U−305と略記する) 6.L−リンゴ酸亜鉛・一水和物(実施例9の製品、以
下U−306と略記する)
【0019】1.抗潰瘍試験 使用動物:6週齢の雄性KBLウィスター系ラットを購
入し、約1週間馴化後、一般状態に異常を認めなかった
動物を実験に供した。
入し、約1週間馴化後、一般状態に異常を認めなかった
動物を実験に供した。
【0020】(1)塩酸・エタノール胃損傷 給水下で24時間絶食させた体重193〜228gのラ
ットを使用した。ラットの体重の平均がほぼ均一になる
ように群分けし、1群8匹または10匹を使用した。塩
酸・エタノール(80%エタノールに0.15モル塩酸
を含む)を5ml/kg経口投与し、投与1時間後にラ
ットを頚椎脱臼にて致死せしめた。胃を摘出しホルマリ
ン処理後、腺胃部に発生している個々の潰瘍の長さ(m
m)を測定し、1匹当たりの潰瘍の長さを合計した。被
験化合物は、0.5%カルボキシメチルセルロースナト
リウム水よりなる媒体中に懸濁して、10ml/kgを
塩酸・エタノール投与30分前に経口投与した。対照群
には媒体のみを投与した。以上の結果を表2に示す。
ットを使用した。ラットの体重の平均がほぼ均一になる
ように群分けし、1群8匹または10匹を使用した。塩
酸・エタノール(80%エタノールに0.15モル塩酸
を含む)を5ml/kg経口投与し、投与1時間後にラ
ットを頚椎脱臼にて致死せしめた。胃を摘出しホルマリ
ン処理後、腺胃部に発生している個々の潰瘍の長さ(m
m)を測定し、1匹当たりの潰瘍の長さを合計した。被
験化合物は、0.5%カルボキシメチルセルロースナト
リウム水よりなる媒体中に懸濁して、10ml/kgを
塩酸・エタノール投与30分前に経口投与した。対照群
には媒体のみを投与した。以上の結果を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】(2)水浸拘束ストレス胃損傷 給水下で24時間絶食させた体重183〜235gのラ
ットを使用した。ラットの体重の平均がほぼ均一になる
ように群分けし、1群8匹または10匹を使用した。ラ
ットを東大薬作型ストレス箱に入れ23℃の水槽内に剣
状突起の高さまで浸し、ストレス負荷した。7時間後に
ラットを頚椎脱臼にて致死せしめた。胃を摘出しホルマ
リン処理後、腺胃部に発生している個々の潰瘍の長さ
(mm)を測定し、1匹当たりの潰瘍の長さを合計し
た。被験化合物は、0.5%カルボキシメチルセルロー
スナトリウム水で懸濁して、10ml/kgを水浸拘束
30分前に経口投与した。対照群には媒体のみを投与し
た。以上の結果を表3に示す。
ットを使用した。ラットの体重の平均がほぼ均一になる
ように群分けし、1群8匹または10匹を使用した。ラ
ットを東大薬作型ストレス箱に入れ23℃の水槽内に剣
状突起の高さまで浸し、ストレス負荷した。7時間後に
ラットを頚椎脱臼にて致死せしめた。胃を摘出しホルマ
リン処理後、腺胃部に発生している個々の潰瘍の長さ
(mm)を測定し、1匹当たりの潰瘍の長さを合計し
た。被験化合物は、0.5%カルボキシメチルセルロー
スナトリウム水で懸濁して、10ml/kgを水浸拘束
30分前に経口投与した。対照群には媒体のみを投与し
た。以上の結果を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】本発明の化合物は、抗潰瘍試験において対
照化合物のジエチルマロン酸およびL−リンゴ酸に比べ
て優れた抑制作用を示した。
照化合物のジエチルマロン酸およびL−リンゴ酸に比べ
て優れた抑制作用を示した。
【0025】2.急性毒性試験 体重20gのSLC:ICR(SPE)雄性マウスを1
群3匹用い、被験化合物をアラビアゴム末と水に懸濁し
たものを被験化合物が600mg/kgおよび1200
mg/kgの割合となるように経口投与し、観察した。
その結果、本発明の化合物は1200mg/kgまで1
匹も死亡しなかった。故に本発明の化合物は、有効量に
比べて高い安全性が確認された。この結果を表4に示
す。
群3匹用い、被験化合物をアラビアゴム末と水に懸濁し
たものを被験化合物が600mg/kgおよび1200
mg/kgの割合となるように経口投与し、観察した。
その結果、本発明の化合物は1200mg/kgまで1
匹も死亡しなかった。故に本発明の化合物は、有効量に
比べて高い安全性が確認された。この結果を表4に示
す。
【0026】
【表4】
【0027】実施例12 錠剤 以下の成分をとり、第十二改正日本薬局方製剤総則15
項に従い錠剤を製造した。 成 分 配合量(mg) メチルマロン酸亜鉛・一水和物 50 コーンスターチ 73 カルボキシメチルセルロース 25 ステアリン酸マグネシウム 2 ─────────────────────────── 計 150 上記の製剤は成人1回2〜3錠を1日3回服用する。
項に従い錠剤を製造した。 成 分 配合量(mg) メチルマロン酸亜鉛・一水和物 50 コーンスターチ 73 カルボキシメチルセルロース 25 ステアリン酸マグネシウム 2 ─────────────────────────── 計 150 上記の製剤は成人1回2〜3錠を1日3回服用する。
【0028】実施例13 顆粒剤 以下の成分をとり、第十二改正日本薬局方製剤総則7項
に従い顆粒剤を製造した。 成 分 配合量(mg) エチルマロン酸亜鉛・一水和物 100 乳糖 50 バレイショデンプン 40 ヒドロキシプロピルセルロース 10 ─────────────────────────── 計 200 上記の製剤は成人1回1包を1日3回服用する。
に従い顆粒剤を製造した。 成 分 配合量(mg) エチルマロン酸亜鉛・一水和物 100 乳糖 50 バレイショデンプン 40 ヒドロキシプロピルセルロース 10 ─────────────────────────── 計 200 上記の製剤は成人1回1包を1日3回服用する。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば優れた抗炎,抗潰瘍効果
を有し、また毒性試験でも極めて高い安全性が確認され
た化合物が提供される。更に本発明の化合物は、硫酸亜
鉛,酢酸亜鉛等のような異味,異臭がなく、刺激性もな
いので投与し易く、また消化管への刺激が少ない利点が
ある。
を有し、また毒性試験でも極めて高い安全性が確認され
た化合物が提供される。更に本発明の化合物は、硫酸亜
鉛,酢酸亜鉛等のような異味,異臭がなく、刺激性もな
いので投与し易く、また消化管への刺激が少ない利点が
ある。
【化4】
Claims (3)
- 【請求項1】 式 【化1】 〔式中、R1 およびR2 は互に独立して水素原子,水酸
基または低級アルキル基を、nは0ないし3を示す〕で
表わされる脂肪族ジカルボン酸亜鉛キレート化合物を有
効成分とする抗炎,抗潰瘍剤。 - 【請求項2】 消化管内の炎症または潰瘍に用いる請求
項1記載の抗炎,抗潰瘍剤。 - 【請求項3】 胃または十二指腸の炎症または潰瘍に用
いる請求項1または2記載の抗炎,抗潰瘍剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18317592A JP3356304B2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 抗炎、抗潰瘍剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18317592A JP3356304B2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 抗炎、抗潰瘍剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061720A true JPH061720A (ja) | 1994-01-11 |
JP3356304B2 JP3356304B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=16131094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18317592A Expired - Fee Related JP3356304B2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 抗炎、抗潰瘍剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3356304B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002060432A1 (fr) * | 2001-01-31 | 2002-08-08 | Japan Science And Technology Corporation | Agent hypoglycemique |
JP2009526864A (ja) * | 2006-02-14 | 2009-07-23 | プレジデント アンド フェロウズ オブ ハーバード カレッジ | 二官能性ヒストンデアセチラーゼインヒビター |
US8895284B2 (en) | 2000-03-03 | 2014-11-25 | President And Fellows Of Harvard College | Class II human histone deacetylases, and uses related thereto |
US8999289B2 (en) | 2005-03-22 | 2015-04-07 | President And Fellows Of Harvard College | Treatment of protein degradation disorders |
US9434686B2 (en) | 2008-07-23 | 2016-09-06 | President And Fellows Of Harvard College | Deacetylase inhibitors and uses thereof |
US9540317B2 (en) | 2009-08-11 | 2017-01-10 | President And Fellows Of Harvard College | Class- and isoform-specific HDAC inhibitors and uses thereof |
-
1992
- 1992-06-16 JP JP18317592A patent/JP3356304B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7226935B2 (en) | 2001-01-31 | 2007-06-05 | Japan Science And Technology Corporation | Hypoglycemic agent |
US8999289B2 (en) | 2005-03-22 | 2015-04-07 | President And Fellows Of Harvard College | Treatment of protein degradation disorders |
US9572854B2 (en) | 2005-03-22 | 2017-02-21 | President And Fellows Of Harvard College | Treatment of protein degradation disorders |
US10172905B1 (en) | 2005-03-22 | 2019-01-08 | President And Fellows Of Harvard College | Treatment of protein degradation disorders |
JP2009526864A (ja) * | 2006-02-14 | 2009-07-23 | プレジデント アンド フェロウズ オブ ハーバード カレッジ | 二官能性ヒストンデアセチラーゼインヒビター |
US9434686B2 (en) | 2008-07-23 | 2016-09-06 | President And Fellows Of Harvard College | Deacetylase inhibitors and uses thereof |
US9540317B2 (en) | 2009-08-11 | 2017-01-10 | President And Fellows Of Harvard College | Class- and isoform-specific HDAC inhibitors and uses thereof |
US10059657B2 (en) | 2009-08-11 | 2018-08-28 | President And Fellows Of Harvard College | Class-and isoform-specific HDAC inhibitors and uses thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3356304B2 (ja) | 2002-12-16 |
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