JPH0617136U - コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 差込み操作が容易で、プラグの電極部分に触
れたりすることがなく、感電事故を防止する。 【構成】 コンセント１１の前面に嵌合凹部１４を凹設
し、この嵌合凹部１４の底面に接続孔６を形成する。差
込みプラグ１２は、接続端子７を一体に備えたプラグ本
体１２Ａと、このプラグ本体１２Ａを出没自在に収納す
るプラグカバー１５と、このプラグカバー１５内に配設
され前記プラグ本体１２Ａを反突出方向に付勢するばね
１９とで構成し、接続時にプラグカバー１５を嵌合凹部
１４に嵌合し、しかる後プラグ本体１２Ａをばね１９に
抗して前進移動させ、接続端子７を接続孔６に圧入接続
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電気器具と配線との電気的接続に用いられるコネクタに関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

電気器具と配線との電気的接続に際しては、通常図３に示すようにコンセント １と、差込みプラグ２とからなるコネクタ３を用いて行っている。コンセント１ は、差込みプラグ２の受口として配線側に設けられ、壁面等に止めねじ４によっ て固定されている。差込みプラグ２は、電気器具のコード５の先端に取り付けら れ、コンセント１の前面に設けられた一対の接続孔６に圧入接続される接続端子 ７を一体に備えている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記した従来のコネクタ３においては、コンセント１の接続孔 ６が差込みプラグ２の前面に開口し、接続端子７と略同一の断面形状をしている ため、接続端子７を接続孔６に差し込み難く、差し違いを起こし易いという問題 があった。特に、部屋の照明が暗かったり、コンセント１が家具、電気器具等の 影になる見え難い位置に設置されているとなおさらで、また手探りで操作する時 、指先が接続端子７に触れると感電するおそれがあり、危険であった。

【０００４】 本考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とす るところは、周囲が暗かったり、障害物のためコンセントが見え難い場所でも差 込み操作が容易で、差し違いを起こすことがなく、また感電したりするおそれの ないコネクタを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、差込みプラグを、接続端子を含むプラグ本 体と、このプラグ本体を出没自在に収納するプラグカバーと、このプラグカバー 内に配設され前記プラグ本体を反突出方向に付勢するばねとで構成し、コンセン トに、前記プラグカバーが嵌合する嵌合凹部と、この嵌合凹部の底面に設けられ 前記接続端子が圧入される接続孔を設けたものである。

【０００６】

【作用】

本考案において、プラグ本体は接続時にばねに抗してプラグカバーから突出さ れ、接続端子がコンセントの接続孔に圧入接続される。プラグカバーは、コンセ ントの嵌合凹部に嵌合されることで、接続孔と接続端子を一致させる。ばねは通 常プラグ本体をプラグカバー内に引き込み、接続端子が外部に突出するのを防止 する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図１は本考案に係るコネクタの不使用時の断面図、図２は同コネクタの使用時 の断面図である。これらの図において、コネクタ１０は、壁面等にねじ止め固定 されるコンセント１１と、電気器具のコード５の先端に取り付けられた差込みプ ラグ１２とを備えている。

【０００８】 前記コンセント１１は、絶縁樹脂製のコンセント本体１１Ａと、配線の一端が 接続される一対の雌型端子１３とからなり、コンセント本体１１Ａの前面中央に は嵌合凹部１４が凹設され、またこの嵌合凹部１４の底面中央部には一対の接続 孔６が形成されており、この接続孔６より一対の雌型端子１３の先端が嵌合凹部 １４に露呈させている。

【０００９】 前記差込みプラグ１２は、ブロック状に形成された絶縁樹脂製のプラグ本体１ ２Ａと、このプラグ本体１２Ａを出没自在に収納する同じく絶縁樹脂製のプラグ カバー１５とを備えている。プラグ本体１２Ａの前面には前記接続孔６に圧入さ れ端子１３に接続される一対の接続端子７が突設され、また両側面には一対のピ ン１６ａ、１６ｂが突設されている。前記プラグ本体１２Ａを収納するプラグカ バー１５は、絶縁性樹脂によって前面が開放する角筒状体に形成され、背面中央 には前記コード５が挿通されるコード挿通孔１７が形成されている。プラグカバ ー１５の前端部は、前記嵌合凹部１４と相似形で若干小さい断面形状を有し、両 側面には前記ピン１６ａ、１６ｂが移動自在に挿入される前後方向に長いガイド 孔１８ａ、１８ｂが形成されており、これによってプラグ本体１２Ａのプラグカ バー１５からの脱落を防止している。そして、プラグカバー１５の内奥部にはプ ラグ本体１２Ａを反突出方向に付勢し、不使用時においてプラグ本体１２Ａをプ ラグカバー１５内に収納する比較的ばね力の小さい引張りコイルばね１９が配設 されている。このばね１９の一端はプラグカバー１５の内壁面に固定され、他端 はプラグ本体１２Ａの背面に固定されている。

【００１０】 このような構成からなるコネクタ１０において、差込みプラグ１２をコンセン ト１１に接続する際には、先ずプラグカバー１５の前端部をコンセント１１の嵌 合凹部１４にその前端面が凹部底面に当接するまで嵌合挿入し、しかる後ピン１ ６ａ、１６ｂをガイド孔１８ａ、１８ｂに沿って前方にスライドさせると、プラ グ本体１２Ａがばね１９に抗して前方に移動して接続端子７がプラグカバー１５ の前面開口部から突出して接続孔６に圧入接続される。

【００１１】 この場合、本考案におけるコネクタにあってはいきなり接続端子７を接続孔６ に圧入接続するのではなく、プラグカバー１５と嵌合凹部１４との嵌合によって 接続孔６と接続端子７とを一致させ、しかる後この状態でプラグ本体１２Ａを前 方に移動させて接続端子７を接続孔６に圧入する構成を採っているため、暗い部 屋や狭い場所でも接続端子７の差し違いがなく、簡単かつ容易に接続することが でき、また接続端子７に触れることなく差し込むことができるので、感電事故を 防止することができる。 なお、ばね１９のばね力は端子１３と接続端子７との結合力より小さく設定さ れることで、差込みプラグ１２がコンセント１１から抜けることはない。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案に係るコネクタは、コンセントに嵌合凹部を設け、 この嵌合凹部の底面に接続孔を設け、差込みプラグを接続端子を含むプラグ本体 と、このプラグ本体を出没自在に収納するプラグカバーと、プラグ本体を反突出 方向に付勢するばねとで構成し、プラグカバーと嵌合凹部との嵌合によって接続 端子を接続孔と一致させ、しかる後プラグ本体の前進移動によって接続端子を接 続孔に圧入接続するように構成したので、コンセントと差込みプラグの接続作業 が容易で、接続端子の差し違いおよび感電事故を確実に防止することができ、そ の実用的効果は大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るコネクタの一実施例を示す不使用
時の断面図である。

【図２】同コネクタの使用時の断面図図である。

【図３】コネクタの従来例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ コンセント ２ 差込みプラグ ６ 接続孔 ７ 接続端子 １０ コネクタ １１ コンセント １２ 差込みプラグ １２Ａ プラグ本体 １３ 端子 １４ 嵌合凹部 １５ プラグカバー １６ａ、１６ｂ ピン １８ａ、１８ｂ ガイド孔 １９ 引張りコイルばね

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 差込みプラグの接続端子をコンセントの
   接続孔に圧入して電気的接続を行うコネクタにおいて、 前記差込みプラグは、接続端子を含むプラグ本体と、こ
   のプラグ本体を出没自在に収納するプラグカバーと、こ
   のプラグカバー内に配設され前記プラグ本体を反突出方
   向に付勢するばねとからなり、 前記コンセントは、前記プラグカバーが嵌合する嵌合凹
   部と、この嵌合凹部の底面に設けられ前記接続端子が圧
   入される接続孔を有することを特徴とするコネクタ。