JPH06170846A - 樹脂ワニス含浸基材の乾燥度調整法および乾燥装置 - Google Patents

樹脂ワニス含浸基材の乾燥度調整法および乾燥装置

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JPH06170846A
JPH06170846A JP32830592A JP32830592A JPH06170846A JP H06170846 A JPH06170846 A JP H06170846A JP 32830592 A JP32830592 A JP 32830592A JP 32830592 A JP32830592 A JP 32830592A JP H06170846 A JPH06170846 A JP H06170846A
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Haruji Kawasaki
治次 川崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】樹脂ワニスを含浸した長尺のシート状基材の幅
方向の乾燥度の分布を適宜調整できるようにする。ま
た、そのための乾燥装置を提供する。 【構成】シート状基材1の幅(1255mm)に対して十
分に広い幅(2200mm)の輻射熱盤2が設置されてお
り、シート状基材1の移送方向(図に矢印で示した方
向)に熱風を供給する熱風吹出し口3を備えている。熱
風吹出し口3は最大幅1700mmであり、幅方向中心線
はシート状基材1の幅方向中心線と一致している。熱風
吹出し口3には、その幅方向両側からせり出す吹出し幅
調整手段4を備えており、図に示した幅A,B,Cを変
えて熱風吹出し口3の幅と位置を適宜調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂ワニスを含浸した
シート状基材の幅方向の乾燥度を調整する方法およびそ
れに用いる乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】積層板の製造では、フェノール樹脂やエ
ポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂ワニスをシート状基材に含
浸乾燥して調製したプリプレグを用意する。そして、こ
のプリプレグを重ねて加熱加圧成形する。前記樹脂ワニ
スを含浸したシート状基材の乾燥は、長尺のシート状基
材に樹脂ワニスを連続的に含浸した後シート状基材を輻
射熱盤の間に通し、同時にシート状基材の移送方向に熱
風を供給して行なう。輻射熱板はシート状基材の幅より
広い幅のものが使用されており、熱風の吹出し口もシー
ト状基材の幅より広い幅で固定的に設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の乾燥方
法では、次のような理由で、シート状基材の幅方向の中
央部が乾燥不足(樹脂の架橋反応が所定のところまで進
まない)となり、調製したプリプレグはシート状基材幅
方向中央部の樹脂フロー値が大きくなる。すなわち、乾
燥中のシート状基材は、熱風や輻射熱盤からの熱量をワ
ニス溶剤の気化熱として奪われやすく、特に、基材幅方
向の中央部はこの傾向が大きく、シート状基材の温度が
上がらないために乾燥不足となる。尚、シート状基材の
側部では、輻射熱盤の幅と熱風吹出し幅とがシート状基
材の幅より広いことから、輻射や乱流により熱が補わ
れ、乾燥不足となることはない。積層板の成形条件に応
じてシート状基材幅方向の乾燥度を適宜調整できること
が望まれるが、従来の乾燥方法では常にシート状基材の
幅方向中央部の乾燥が不足する。本発明が解決しようと
する課題は、樹脂ワニスを含浸した長尺のシート状基材
の幅方向の乾燥度を適宜調整できるようにすることであ
る。また、そのための乾燥装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る方法では、樹脂ワニスを含浸した長
尺のシート状基材を輻射熱盤の間に通しシート状基材の
移送方向に熱風を供給して乾燥を行なう方法において、
前記熱風の吹出し幅をシート状基材の幅に対して変える
ことを特徴とする。また、乾燥装置は、輻射熱盤で挾ま
れた空間に樹脂ワニスを含浸した長尺のシート状基材を
通しシート状基材の移送方向に熱風を供給する吹出し口
を備えたものにおいて、前記熱風の吹出し口にはシート
状基材の幅方向に対してその吹出し口の幅を両側から変
える吹出し幅調整手段を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0005】
【作用】シート状基材の幅方向側部は、含浸されている
樹脂ワニス中の溶剤が早く揮散するので乾燥が進みやす
い。従来の乾燥法では、シート状基材の幅より広い幅で
熱風が吹出しているので、シート状基材の幅方向側部の
乾燥の進行が一層顕著になっている。本発明にかかる方
法では、熱風の吹出し幅をシート状基材の幅方向中央部
の狭い幅にしぼったり或いは広げたりして、シート状基
材幅方向の乾燥度を適宜調整することができる。
【0006】
【実施例】本発明に係る方法を図2に示すような竪型の
乾燥装置に適用した。この乾燥装置は、樹脂ワニスを含
浸した長尺のシート状基材1を逆U字型の乾燥炉に通し
て乾燥を行なうものである。シート状基材1が通る経路
には輻射熱盤2が設置され、シート状基材1にその両面
から相対する。そして、乾燥炉は、第1室〜第4室に区
切られている。図1はその詳細を示したものである。シ
ート状基材1の幅(1255mm)に対して十分に広い幅
(2200mm)の輻射熱盤2が設置されており、シート
状基材1の移送方向(図1に矢印で示した方向)に熱風
を供給する熱風吹出し口3を備えている。熱風吹出し口
3は最大幅1700mmであり、幅方向中心線はシート状
基材1の幅方向中心線と一致している。熱風吹出し口3
には、その幅方向両側からせり出す吹出し幅調整手段4
を備えており、図1に示した幅A,B,Cを変えて熱風
吹出し口3の幅と位置を適宜調整することができるもの
である。
【0007】上記で説明した構成を図2に示した乾燥装
置の第1室と第2室に適用し、幅A,B,Cを表1に示
したように変えて樹脂ワニス(エポキシ樹脂)を含浸し
たシート状基材(ガラス不織布,1255mm幅)を乾燥
して得られたプリプレグの樹脂フロー値のシート状基材
幅方向分布を図3に示した。樹脂フロー値は、プリプレ
グを所定の条件で加熱加圧して基材の周囲にはみ出た樹
脂の重量を元のプリプレグの重量で除したものである。
【0008】
【表1】
【0009】表1および図3から明らかなように、シー
ト状基材幅方向の乾燥度を調整して、プリプレグの樹脂
フロー値のシート状基材幅方向分布を、プリプレグの成
形条件に応じて変えることができる。例えば、樹脂フロ
ー値を5〜10%にすることが望まれるときには、表1
のNo.4のような設定がよいわけである。
【0010】次に、図2に示した第1室および第2室に
加えて、第3室と第4室にも熱風吹出し口3にその幅方
向両側からせり出す吹出し幅調整手段4を備えて乾燥を
行なった。第1室および第2室は表1のNo.4の設定と
し、第3室と第4室は、幅A,B,Cを表2に示したよ
うに変えて乾燥を行なった。シート状基材(ガラス不織
布)は、幅1255mmもの(タイプW)と、幅1047
mmのもの(タイプS)の2種類を使用した。得られたプ
リプレグの樹脂フロー値のシート状基材幅方向分布を図
4に示した。
【0011】
【表2】
【0012】図4から明らかなように、シート状基材の
幅が異なるタイプWとタイプSとでは、吹出し口の幅の
設定が同じであると得られるプリプレグの特性は異なる
ものになってしまう。例えば、樹脂フロー値を5〜10
%にすることが望まれるときには、タイプWでは表2の
No.8、タイプSではNo.13のような設定がよいわけで
ある。このようにシート状基材の幅に変更があっても、
所定の特性のプリプレグを簡単に得ることができる。
【0013】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る方法および
装置によれば、樹脂ワニスを含浸したシート状基材の幅
方向の乾燥度の分布を調整することが容易であり、目的
に応じて所定の特性のプリプレグを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の乾燥装置の要部説明図で
ある。
【図2】本発明を適用する乾燥装置の全体を示す説明図
である。
【図3】本発明に係る実施例において得たプリプレグの
シート状基材幅方向における樹脂フロー値の分布を示す
曲線図である。
【図4】本発明に係る他の実施例において得たプリプレ
グのシート状基材幅方向における樹脂フロー値の分布を
示す曲線図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂ワニスを含浸した長尺のシート状基材
    を輻射熱盤の間に通しシート状基材の移送方向に熱風を
    供給して乾燥を行なう方法において、前記熱風の吹出し
    幅をシート状基材の幅に対して変えることを特徴とする
    樹脂ワニス含浸基材の乾燥度調整法。
  2. 【請求項2】輻射熱盤で挾まれた空間に樹脂ワニスを含
    浸した長尺のシート状基材を通しシート状基材の移送方
    向に熱風を供給する吹出し口を備えた乾燥装置におい
    て、前記熱風の吹出し口にはシート状基材の幅方向に対
    してその吹出し口の幅を両側から変える吹出し幅調整手
    段を備えたことを特徴とする乾燥装置。
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JP2016034763A (ja) * 2013-05-15 2016-03-17 東芝機械株式会社 成形品の製造方法及び成形品製造装置
CN105773873A (zh) * 2016-04-14 2016-07-20 长沙万荣粉体设备科技有限公司 一种粉体复合改性机的生产线
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