JPH0617075Y2 - 液体クロマトグラフ等における反応槽 - Google Patents

液体クロマトグラフ等における反応槽

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JPH0617075Y2
JPH0617075Y2 JP1986098492U JP9849286U JPH0617075Y2 JP H0617075 Y2 JPH0617075 Y2 JP H0617075Y2 JP 1986098492 U JP1986098492 U JP 1986098492U JP 9849286 U JP9849286 U JP 9849286U JP H0617075 Y2 JPH0617075 Y2 JP H0617075Y2
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JP
Japan
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heating block
cassette
reaction
reaction coil
opening
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JPS635468U (ja
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明 岡口
悟 工藤
三郎 吉見
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Jeol Ltd
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Jeol Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は試料と試薬とを化学反応させるための反応槽の
改良に関する。
[従来の技術] 液体クロマトグラフ等においては、カラムで分離された
試料成分の検出に際し、試料成分に発色試薬を加えて化
学反応を起させ、それによる吸光度の変化を光学的に測
定する方法が採用されている。
ところで、試料成分と発色試薬との化学反応を効率良く
行なうためには、例えば140度程度の高温の雰囲気内
で行なう必要がある。そこで、発色試薬が加えられた試
料成分を高温に保つための反応槽が用意されている。
かかる反応槽の従来例としては、密閉された容器内に液
体、例えば油を満たすと共に、この液体中に発色試薬を
含む試料成分が通過する反応コイルと加熱ヒータを浸漬
させ、加熱ヒータにて油を加熱することにより反応コイ
ルを例えば140度程度の高温に保ち、試料成分と発光
試薬とを高温状態で化学反応させるようになした構造の
ものが広く一般的に使用されている。尚、容器の外周に
は水冷パイプが巻回されており、高温に保たれた油を冷
却できるようになしてある。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、このような油を加熱して反応コイルを加
熱するような方式では容器の上端にガス抜きの穴を形成
しなければならず、そのためこの穴から前記油が蒸発し
て放出される。従って油を定期的に補給する必要があ
り、また、放出された蒸気が容器外周部分に凝縮される
ことによってこの容器を汚すため、掃除が必要となり、
取扱いが非常に面倒である。さらに、油漏れ対策が必要
となるため、装置が複雑化する。さらに、また、反応コ
イルを容器内から取り出すたびに、この反応コイルに付
着した油を拭き取らなくてはならないため、反応コイル
の交換及び保守,点検が非常に厄介である。さらに、ま
た、油はその比熱が比較的に大きくて熱伝導率が小さい
ため、水冷パイプによって油の温度を低くする場合、所
望の温度に達するまでに時間がかかり、次の分析を迅速
に行なうことができない。
そこで、本考案はかかる不都合を解決することのできる
新規な反応槽を提供することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案の反応槽は、加熱手段
を内蔵し頂部がテーパー状にされた加熱ブロックと、上
部に開口を有し前記加熱ブロックを頂部が該開口に向く
ようにして底部に収容する熱シールド体と、該熱シール
ド体内部に収容され前記加熱ブロック頂部のテーパー部
に嵌合する筒状のカセットであって、嵌合する先端内面
に前記加熱ブロック頂部のテーパー部に対応したテーパ
ー部を有する筒状のカセットと、前記カセットの外周部
に取り付けられると共に両端部が前記開口を介して熱シ
ールド体外部へ取り出される反応コイルと、前記カセッ
トを加熱ブロックへ着脱可能に密着嵌合させるための係
止体と、前記開口を塞ぐ蓋体とを備えたことを特徴とす
る。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づき詳説する。
添附図面は本考案の一実施例を示す断面図である。
同図において、1は加熱ブロックであり、この加熱ブロ
ックは例えば銅の如き熱伝導率の大きい金属で形成され
ている。また、この加熱ブロックの左側の外周にはその
先端に向うにつれて径が細くなるになしたテーパ2が形
成されており、さらに、この加熱ブロックの右側端部に
はアルミ製のフィン3が固定してある。
4はこの加熱ブロック1の中央部に組込まれた加熱ヒー
タで、図示外の加熱電源に接続され、加熱ブロック1を
高温(100〜150度)に加熱するためのものであ
る。
5は前記加熱ブロック1のテーパ2部分に着脱可能に嵌
合されたカセットで、このカセットの加熱ブロック1と
の嵌合部分にはテーパ2に対応したテーパ6が設けてあ
り、また、このカセットは例えばアルミの如き比熱が小
さく、しかも熱伝導率の大きい金属で構成されている。
さらに、このカセットの外周には螺旋状の溝7とこの溝
を横ぎるようになした長溝8が夫々形成してある。さら
に、また、このカセットはビス9を締付けることにより
加熱ブロック1に対して密着した状態で固定される。
10はこの螺旋状の溝7内に嵌合された反応コイルで、
一端は図示外のカラムで分離された試料成分に発光試薬
を混ぜるためのミキサーに接続されており、他端は図示
外の検出器に接続されている。また、この反応コイルの
カセット5への巻回に際し、カセットの右側における溝
7から取り出された反応コイルは折り曲げて再びカセッ
トに形成した長溝8内に嵌合し、カセットの左側から取
り出すようになしてある。ここで、溝7及び長溝8の大
きさは反応コイル10の外径の大きさと略同一となし、
反応コイルが各溝に密着するようにしてある。
11は前記加熱ブロック1及びカセット5を熱シールド
するための断熱材で形成されたシールド体で、このシー
ルド体は加熱ブロック1及びカセット5の外周部を包囲
した筒体11aと、この筒体に対して着脱可能に嵌合さ
れる蓋体11bと、加熱ブロック1の右側面(フィン
3)だけを大気中に露出させる底部11cとから構成さ
れている。前記蓋体11bに反応コイル10の取り出し
用穴が設けてある。
12は前記フィン3を強制的に冷却するためのファン
で、モータ13の出力軸に連結されている。
今、図の状態において、加熱ヒータ4に加熱電流を流せ
ば、加熱ブロック1が加熱され、さらに、加熱ブロック
の温度がカセット5に伝達されるため、反応コイル10
が加熱される。そして、反応コイル10が所定の温度に
達成すると、図示外の加熱ブロック1等に組込んだ温度
センサーからの検出信号によって作動する温度制御回路
が働き加熱ヒータへの通電が停止される。この状態にお
いて、液体クロマトグラフによる分析を開始し、分離さ
れた試料成分に発色試薬を加えた後、その試料成分を反
応コイル10内を通過させることにより試料成分と発色
試薬とが所望の温度で反応する。
ところで、試料成分と試薬とを反応させる最適温度は分
析する試料によって異なる。従って、測定する試料が変
わり、反応槽を高い温度から低い温度に変化させること
が必要になることがある。このような場合には、モータ
13でファン12を回すことによってフィン3を強制的
に冷却すれば、迅速に所望の温度に設定することができ
る。
また、反応コイル10の長さも分析する試料によって異
なることから、長さの異なった反応コイルを巻回したカ
セット5が数個用意してある。そこで、蓋体11bを開
放してビス9を緩めることによりカセット5を加熱ブロ
ック1から引き抜いた後、所望の反応コイルを巻回した
カセットとを加熱ブロック1に嵌合させてビス9を締付
ける。その後、蓋体を閉じれば、カセット交換を行なう
ことができる。
尚、前述の説明は本考案の一例であり、実施にあたって
は幾多の変形が考えられる。例えば、反応コイルはカセ
ットの外周に巻回したが、このカセットの側面に取り付
けても良いことは言うまでもない。
[考案の効果] 以上のような構成の本考案では、従来のように液体を加
熱して反応コイルを加熱する必要がなくなるため、液体
の補給を必要とせず、また、容器が液体によって汚され
ることがなく、しかも液漏れ対策を行なう必要がなくな
る。従って、掃除等が不要となるため、取扱いが非常に
容易となり、かつ装置の小形化を図ることができる。
また、熱伝導率の大きい金属を加熱することにより反応
コイルを加熱するようになしてあるため、加熱時間の短
縮化が図られ、しかも温度変化も短時間で行なうことが
可能となる。従って、分析を迅速に行なうことができ
る。
さらに、本実施例では、反応コイルはカセットに巻回し
た状態で加熱ブロックに着脱可能に嵌合させるようにな
してあるため、反応コイルの交換を迅速に行なうことが
できると共に、保守,点検が容易となる。
さらに、また、本実施例では、カセットと加熱ブロック
との接触面をテーパとなし両者の接触を密接にしている
ため、熱伝達を効率良く行なうことができる。
さらに、また、本実施例のようにカセットに形成した溝
に反応コイルを嵌合するようになせば、両者の接触面積
を増大させることができるため、反応コイルへの熱伝達
の効率を向上させることができる。従って、反応コイル
内に多量の試料を供給しても安定な状態で化学反応を行
なわせることが可能となり、しかも反応コイルの短縮化
を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
添附図面は本考案の一実施例を示す断面図である。 1:加熱ブロック、2,6:テーパ 3:フィン、4:加熱ヒータ 5:カセット、7:溝 8:長溝、9:ビス 10:反応コイル、11:シールド体 12:ファン、13:モータ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱手段を内蔵し頂部がテーパー状にされ
    た加熱ブロックと、上部に開口を有し前記加熱ブロック
    を頂部が該開口に向くようにして底部に収容する熱シー
    ルド体と、該熱シールド体内部に収容され前記加熱ブロ
    ック頂部のテーパー部に嵌合する筒状のカセットであっ
    て、嵌合する先端内面に前記加熱ブロック頂部のテーパ
    ー部に対応したテーパー部を有する筒状のカセットと、
    前記カセットの外周部に取り付けられると共に両端部が
    前記開口を介して熱シールド体外部へ取り出される反応
    コイルと、前記カセットを加熱ブロックへ着脱可能に密
    着嵌合させるための係止体と、前記開口を塞ぐ蓋体とを
    備えたことを特徴とする液体クロマトグラフ等における
    反応槽。
  2. 【請求項2】前記カセットの外周に反応コイルを嵌合さ
    せるための螺旋状の溝を形成したことを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の液体クロマトグラフ等
    における反応槽。
JP1986098492U 1986-06-27 1986-06-27 液体クロマトグラフ等における反応槽 Expired - Lifetime JPH0617075Y2 (ja)

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JPS635468U JPS635468U (ja) 1988-01-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2586554Y2 (ja) * 1992-10-30 1998-12-09 株式会社島津製作所 液体クロマトグラフ用反応槽

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5383679A (en) * 1976-12-29 1978-07-24 Kyoto Daiichi Kagaku Kk Constant temperature reactor

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JPS5383679A (en) * 1976-12-29 1978-07-24 Kyoto Daiichi Kagaku Kk Constant temperature reactor

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JPS635468U (ja) 1988-01-14

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