JPH06170689A - タッピングにおけるタップへの切削油供給装置 - Google Patents
タッピングにおけるタップへの切削油供給装置Info
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- JPH06170689A JPH06170689A JP4350333A JP35033392A JPH06170689A JP H06170689 A JPH06170689 A JP H06170689A JP 4350333 A JP4350333 A JP 4350333A JP 35033392 A JP35033392 A JP 35033392A JP H06170689 A JPH06170689 A JP H06170689A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 多軸用タッピングマシンに装備されたタップ
でワ−クに対してタッピングを行うにあたり、タップに
供給する切削油を、タップを冷却し、かつ摩耗を防止で
きる程度の極少量の切削油の供給で、しかもワ−クへの
タッピングが支障なく適正にでき、タッピング後はワ−
クに対してフロン系洗浄液による洗浄工程を不要にする
ことを目的とする。 【構成】 作業台1上で多軸用タッピングマシン6のタ
ップ装着位置に対応して取付位置調節自在に固定される
ワ−ク支持体4を設け、該ワ−ク支持体4の一側部に切
削油カップ9を穿設し、その空胴部9aに弾性多孔質部
材10を挿填し、該カップ9の上端部に被冠されるキャ
ップ11の中心部にタップの挿通孔11aを開口すると
ともに、上記空胴部9aとワ−ク支持体4の他側部間に
切削油供給路12を貫設し、キャップ11の上面とワ−
ク支持体4の上面とによって水平状のワ−ク載置面20
を形成したものである。
でワ−クに対してタッピングを行うにあたり、タップに
供給する切削油を、タップを冷却し、かつ摩耗を防止で
きる程度の極少量の切削油の供給で、しかもワ−クへの
タッピングが支障なく適正にでき、タッピング後はワ−
クに対してフロン系洗浄液による洗浄工程を不要にする
ことを目的とする。 【構成】 作業台1上で多軸用タッピングマシン6のタ
ップ装着位置に対応して取付位置調節自在に固定される
ワ−ク支持体4を設け、該ワ−ク支持体4の一側部に切
削油カップ9を穿設し、その空胴部9aに弾性多孔質部
材10を挿填し、該カップ9の上端部に被冠されるキャ
ップ11の中心部にタップの挿通孔11aを開口すると
ともに、上記空胴部9aとワ−ク支持体4の他側部間に
切削油供給路12を貫設し、キャップ11の上面とワ−
ク支持体4の上面とによって水平状のワ−ク載置面20
を形成したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タッピングにおけるタ
ップへの切削油供給装置に係り、詳しくは、ワ−ク(工
作物)を上下に貫通してタッピングを行なう多軸用タッ
ピングマシンに装備されたタップへの切削油供給装置に
関するものである。
ップへの切削油供給装置に係り、詳しくは、ワ−ク(工
作物)を上下に貫通してタッピングを行なう多軸用タッ
ピングマシンに装備されたタップへの切削油供給装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワ−ク(工作物)へのタッピング
を行なう場合は、タップとワ−クとの間に生ずる摩擦を
減少させ、摩擦に伴って発生する熱を除去するために切
削油が使用されている。切削油はその潤滑性によってタ
ップの摩耗を防止し、その流動性によって発生熱を除去
する冷却材となるものであるが、タッピングマシンに装
備された給油装置からタップに切削油を供給すると、タ
ッピング作業中に切削油が随時ワ−クに付着して全面に
拡散するので、次段の工程でワ−クに付着した切削油を
洗浄液によって除去しなければならず、切削油の洗浄液
としてフロンが使用されているのが実状である。
を行なう場合は、タップとワ−クとの間に生ずる摩擦を
減少させ、摩擦に伴って発生する熱を除去するために切
削油が使用されている。切削油はその潤滑性によってタ
ップの摩耗を防止し、その流動性によって発生熱を除去
する冷却材となるものであるが、タッピングマシンに装
備された給油装置からタップに切削油を供給すると、タ
ッピング作業中に切削油が随時ワ−クに付着して全面に
拡散するので、次段の工程でワ−クに付着した切削油を
洗浄液によって除去しなければならず、切削油の洗浄液
としてフロンが使用されているのが実状である。
【0003】ところが、近年フロンがオゾン層を破壊す
ることから地球環境の保全問題が注目されるようにな
り、このため、産業界におけるフロンの使用問題が厳し
く取り上げられるようになって、洗浄液としては規制を
受けて廃止に向かう傾向にあり、どうしてもフロンの代
替品による洗浄技術を使用する必要があるが、フロンの
代替品を使用する場合は、当然のことながらコストの上
昇を招くので、加工業者としては、安易な使用が許され
なくなっており、これに対応する新しい技術の出現が強
く要望されている。
ることから地球環境の保全問題が注目されるようにな
り、このため、産業界におけるフロンの使用問題が厳し
く取り上げられるようになって、洗浄液としては規制を
受けて廃止に向かう傾向にあり、どうしてもフロンの代
替品による洗浄技術を使用する必要があるが、フロンの
代替品を使用する場合は、当然のことながらコストの上
昇を招くので、加工業者としては、安易な使用が許され
なくなっており、これに対応する新しい技術の出現が強
く要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
実状に鑑み、近年におけるフロンの厳しい使用規制に対
処できるように創案されたものであって、タッピングに
必要な切削油の供給を、タップを冷却し、かつ摩耗を防
止できる程度の極少量の供給で、ワ−クへのタッピング
が支障なく適正にでき、タッピング後はワ−クに対して
フロン系洗浄液による洗浄工程を全く不要とすることが
できるタッピングにおけるタップへの切削油供給装置を
提供することを課題とするものである。
実状に鑑み、近年におけるフロンの厳しい使用規制に対
処できるように創案されたものであって、タッピングに
必要な切削油の供給を、タップを冷却し、かつ摩耗を防
止できる程度の極少量の供給で、ワ−クへのタッピング
が支障なく適正にでき、タッピング後はワ−クに対して
フロン系洗浄液による洗浄工程を全く不要とすることが
できるタッピングにおけるタップへの切削油供給装置を
提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明が採用した第1の技術的手段は、ワ−クを上
下に貫通してタッピングを行う多軸用タッピングマシン
に装備されたタップへの切削油供給装置であって、上記
供給装置は、架台に支持されて水平状に固定される作業
台と、該作業台上で多軸用タッピングマシンのタップ装
着位置に対応して取付位置調節自在に固定されるワ−ク
支持体とからなり、上記作業台は板状に形成されて緯経
方向に所定間隔を存してワ−ク支持体の取付用螺子孔が
穿設され、ワ−ク支持体は略直方体に形成された本体
と、該本体の長手方向一側部に形成した段部の縦方向に
穿設された切削油カップと、該切削油カップの空胴部内
に嵌挿自在に挿填された弾性多孔質部材と、カップの上
端部に着脱自在に被冠されて中心部にタップの挿通孔を
開口したキャップと、上記空胴部の下端部側と本体の長
手方向他側部下端側との間に貫設された切削油供給路
と、本体の底面を側方に延出して本体の長手方向に沿っ
て長溝を穿設した取付腕とによって構成され、上記切削
油カップの上端部に被冠したキャップの上面と本体の上
面とによって水平状のワ−ク載置面が形成されているこ
とを特徴とするものである。本発明が採用した第2の技
術的手段は、第1の技術手段を前提として、ワ−ク支持
体の切削油カップの上端部外周には、切削油供給路から
供給された切削油のオ−バ−フォロ−時に該切削油を貯
溜する受溝が隔壁を介して周設され、上記受溝と本体の
長手方向他側部上端側との間には、切削油回収路が貫設
されていることを特徴とするものである。
め、本発明が採用した第1の技術的手段は、ワ−クを上
下に貫通してタッピングを行う多軸用タッピングマシン
に装備されたタップへの切削油供給装置であって、上記
供給装置は、架台に支持されて水平状に固定される作業
台と、該作業台上で多軸用タッピングマシンのタップ装
着位置に対応して取付位置調節自在に固定されるワ−ク
支持体とからなり、上記作業台は板状に形成されて緯経
方向に所定間隔を存してワ−ク支持体の取付用螺子孔が
穿設され、ワ−ク支持体は略直方体に形成された本体
と、該本体の長手方向一側部に形成した段部の縦方向に
穿設された切削油カップと、該切削油カップの空胴部内
に嵌挿自在に挿填された弾性多孔質部材と、カップの上
端部に着脱自在に被冠されて中心部にタップの挿通孔を
開口したキャップと、上記空胴部の下端部側と本体の長
手方向他側部下端側との間に貫設された切削油供給路
と、本体の底面を側方に延出して本体の長手方向に沿っ
て長溝を穿設した取付腕とによって構成され、上記切削
油カップの上端部に被冠したキャップの上面と本体の上
面とによって水平状のワ−ク載置面が形成されているこ
とを特徴とするものである。本発明が採用した第2の技
術的手段は、第1の技術手段を前提として、ワ−ク支持
体の切削油カップの上端部外周には、切削油供給路から
供給された切削油のオ−バ−フォロ−時に該切削油を貯
溜する受溝が隔壁を介して周設され、上記受溝と本体の
長手方向他側部上端側との間には、切削油回収路が貫設
されていることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】したがって本発明によれば、タップに供給され
る切削油は、作業台上に固定されたワ−ク支持体に形成
した切削油供給路から、該ワ−ク支持体のキャップ下方
に設けた切削油カップ内に供給されて収容され、かつカ
ップの空胴部には弾性多孔質部材が挿填されているの
で、ワ−ク支持体上に載置固定したワ−クにタッピング
を行なう際、ワ−クを貫通して切削油カップ内に突入し
たタップの先端部には、該タップを冷却し、かつ摩耗を
防止できる程度の極少量で、しかもタッピングに支障の
ない程度の切削油が付着するのみであるから、従来技術
のように切削油がワ−ク上面で拡散することが全くな
い。このため、タッピング後においては、フロン系の洗
浄液による洗浄工程が不要となり、環境問題に影響され
ることはなく極めて効率的にタッピング作業を行なうこ
とができる。
る切削油は、作業台上に固定されたワ−ク支持体に形成
した切削油供給路から、該ワ−ク支持体のキャップ下方
に設けた切削油カップ内に供給されて収容され、かつカ
ップの空胴部には弾性多孔質部材が挿填されているの
で、ワ−ク支持体上に載置固定したワ−クにタッピング
を行なう際、ワ−クを貫通して切削油カップ内に突入し
たタップの先端部には、該タップを冷却し、かつ摩耗を
防止できる程度の極少量で、しかもタッピングに支障の
ない程度の切削油が付着するのみであるから、従来技術
のように切削油がワ−ク上面で拡散することが全くな
い。このため、タッピング後においては、フロン系の洗
浄液による洗浄工程が不要となり、環境問題に影響され
ることはなく極めて効率的にタッピング作業を行なうこ
とができる。
【0007】また、切削油カップの上端部外周に受溝を
周設し、該受溝に連通して切削油回収路を形成したワ−
ク支持体を使用した場合いには、仮りに切削油タンクに
連通するバルブの故障などのトラブルにより、切削油供
給路から切削油カップに供給される切削油がオ−バ−フ
ォロ−になったとしても、該切削油は受溝を介して切削
油回収路から切削油回収タンクに回収されるので、切削
油カップには常に適正レベルの切削油を収容することが
でき、ワ−ク下面への切削油の付着を未然に防止するこ
とができる。
周設し、該受溝に連通して切削油回収路を形成したワ−
ク支持体を使用した場合いには、仮りに切削油タンクに
連通するバルブの故障などのトラブルにより、切削油供
給路から切削油カップに供給される切削油がオ−バ−フ
ォロ−になったとしても、該切削油は受溝を介して切削
油回収路から切削油回収タンクに回収されるので、切削
油カップには常に適正レベルの切削油を収容することが
でき、ワ−ク下面への切削油の付着を未然に防止するこ
とができる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を添付図面に基いて詳細に説
明する。図1は切削油供給装置の平面図、図2は同上側
面図を示し、図3ないし図6は、それぞれワ−ク支持体
の斜視図、平面図、側面図および要部断面図を示し、図
7ないし図9は、それぞれ他の実施例を示すワ−ク支持
体の平面図、側面図および要部断面図を示している。先
ず図1におよび図2において、1は板状に形成された作
業台であって、該作業台1は架台2に水平状に支持され
緊締具3を介して固定されている。そして、作業台1に
は緯経方向に所定間隔を存してワ−ク支持体4の取付用
螺子孔5が穿設されている。上記作業台1の一側には、
ワ−ク(工作物)を上下に貫通してタッピングを行なう
多軸用タッピングマシン6が配設されているが、本実施
例では4本のタップを装着したタッピングマシンが使用
されている。
明する。図1は切削油供給装置の平面図、図2は同上側
面図を示し、図3ないし図6は、それぞれワ−ク支持体
の斜視図、平面図、側面図および要部断面図を示し、図
7ないし図9は、それぞれ他の実施例を示すワ−ク支持
体の平面図、側面図および要部断面図を示している。先
ず図1におよび図2において、1は板状に形成された作
業台であって、該作業台1は架台2に水平状に支持され
緊締具3を介して固定されている。そして、作業台1に
は緯経方向に所定間隔を存してワ−ク支持体4の取付用
螺子孔5が穿設されている。上記作業台1の一側には、
ワ−ク(工作物)を上下に貫通してタッピングを行なう
多軸用タッピングマシン6が配設されているが、本実施
例では4本のタップを装着したタッピングマシンが使用
されている。
【0009】上記ワ−ク支持体4は、作業台1上で多軸
用タッピングマシン6のタップ装着位置に対応して、そ
の取付位置がタッピング可能な状態となるように、取付
用螺子孔5、5…を介して調節自在に固定できるように
なっているが、その具体的構成は次のとおりである。す
なわち、ワ−ク支持体4は、図3ないし図6に示すよう
に、その本体7が略直方体に形成されており、該本体7
の長手方向一側部には段部8が形成され、該段部8の縦
方向には円筒状の切削油カップ9が穿設されている。そ
して、該カップ9の空胴部9aにはスポンヂのような弾
性多孔質部材10が挿脱自在に挿填されており、さらに
カップ10の上端部には中心部にタップの挿通孔11a
を開口した円形状のキャップ11が着脱自在に被冠され
ている。上記空胴部9aの下端部側と本体7の長手方向
他側部下端側との間には切削油供給路12が貫通され、
該切削油供給路12は作業台1の一側に連結具13によ
って連結されたスティ−14上に配設した切削油供給タ
ンク15に可撓性パイプ16バルブ17を介して連通接
続されている。18は本体7の底面を側方に延出して形
成された取付腕であって、該取付腕18には本体7の長
手方向に沿って長溝19が穿設されており、この長溝1
9の範囲内でワ−ク支持体4の取付位置が調節され、緊
締具19aを介して作業台1の取付用螺子孔5に螺着さ
れるようになっている。そして、上記切削油カップ9の
上端部に被冠したキャップ11の上面と本体7の上面と
によって水平状のワ−ク載置面20が形成され、したが
ってワ−クへのタッピングは該ワ−クを載置面20に載
置固定してから行なわれるようになっている。
用タッピングマシン6のタップ装着位置に対応して、そ
の取付位置がタッピング可能な状態となるように、取付
用螺子孔5、5…を介して調節自在に固定できるように
なっているが、その具体的構成は次のとおりである。す
なわち、ワ−ク支持体4は、図3ないし図6に示すよう
に、その本体7が略直方体に形成されており、該本体7
の長手方向一側部には段部8が形成され、該段部8の縦
方向には円筒状の切削油カップ9が穿設されている。そ
して、該カップ9の空胴部9aにはスポンヂのような弾
性多孔質部材10が挿脱自在に挿填されており、さらに
カップ10の上端部には中心部にタップの挿通孔11a
を開口した円形状のキャップ11が着脱自在に被冠され
ている。上記空胴部9aの下端部側と本体7の長手方向
他側部下端側との間には切削油供給路12が貫通され、
該切削油供給路12は作業台1の一側に連結具13によ
って連結されたスティ−14上に配設した切削油供給タ
ンク15に可撓性パイプ16バルブ17を介して連通接
続されている。18は本体7の底面を側方に延出して形
成された取付腕であって、該取付腕18には本体7の長
手方向に沿って長溝19が穿設されており、この長溝1
9の範囲内でワ−ク支持体4の取付位置が調節され、緊
締具19aを介して作業台1の取付用螺子孔5に螺着さ
れるようになっている。そして、上記切削油カップ9の
上端部に被冠したキャップ11の上面と本体7の上面と
によって水平状のワ−ク載置面20が形成され、したが
ってワ−クへのタッピングは該ワ−クを載置面20に載
置固定してから行なわれるようになっている。
【0010】図7ないし図9はワ−ク支持体4の他の実
施例を示すものであって、このものと前記実施例のワ−
ク支持体4との構成上の相違点は、切削油カップ9の上
端部外周に、切削油供給路12から供給される切削油の
オ−バ−フォロ−時に、該切削油を貯溜する受溝21を
隔壁22を介して周設し、上記受溝21と本体7の長手
方向他側部上端側との間に切削油回収路23を貫設し、
該切削油回収路23を別途配設した切削油回収タンク2
4に可撓性パイプ16を介して連通接続した点であっ
て、その余の構成は同一である。
施例を示すものであって、このものと前記実施例のワ−
ク支持体4との構成上の相違点は、切削油カップ9の上
端部外周に、切削油供給路12から供給される切削油の
オ−バ−フォロ−時に、該切削油を貯溜する受溝21を
隔壁22を介して周設し、上記受溝21と本体7の長手
方向他側部上端側との間に切削油回収路23を貫設し、
該切削油回収路23を別途配設した切削油回収タンク2
4に可撓性パイプ16を介して連通接続した点であっ
て、その余の構成は同一である。
【0011】叙上の構成において、いま、多軸用タッピ
ングをおこなうにあたっては、先ずワ−ク支持体4のキ
ャップ11のタップ挿通孔11aを経て切削油カップ9
にタップが上方から下降して突入できるようにワ−ク支
持体4の取付位置を調節して作業台1の取付用螺子孔5
に緊締具19aを介して取付ける。次いでワ−クをワ−
ク支持体4のキャップ11の上面と本体7の上面とによ
って形成した水平状のワ−ク載置面20に載置し、治具
などを利用して固定してからタッピングを行なう。この
場合、作業台1に固定されたワ−ク支持体4の切削油カ
ップ9内には切削油供給路12から切削油が供給されて
収容され、かつカップ9の空胴部9aにはスポンヂのよ
うな弾性多孔質部材10が挿填されているので、ワ−ク
を貫通して切削油カップ9内に突入したタップの先端部
には、該タップを冷却し、かつ摩耗を防止する程度の極
少量で、しかもタッピングに支障のない程度の切削油が
付着するのみであっるから、タッピング中切削油がワ−
クの上面に拡散することがなく、また切削油は揮発性を
有するものを使用しているので、加工したネジ穴に付着
した微量の切削油は速かに乾燥することになる。このた
め、タッピング後においては、フロン系の洗浄液による
ワ−クの洗浄工程が不要となり、環境問題に影響される
ことなく、極めて効率的にタッピング作業を行なうこと
ができる。
ングをおこなうにあたっては、先ずワ−ク支持体4のキ
ャップ11のタップ挿通孔11aを経て切削油カップ9
にタップが上方から下降して突入できるようにワ−ク支
持体4の取付位置を調節して作業台1の取付用螺子孔5
に緊締具19aを介して取付ける。次いでワ−クをワ−
ク支持体4のキャップ11の上面と本体7の上面とによ
って形成した水平状のワ−ク載置面20に載置し、治具
などを利用して固定してからタッピングを行なう。この
場合、作業台1に固定されたワ−ク支持体4の切削油カ
ップ9内には切削油供給路12から切削油が供給されて
収容され、かつカップ9の空胴部9aにはスポンヂのよ
うな弾性多孔質部材10が挿填されているので、ワ−ク
を貫通して切削油カップ9内に突入したタップの先端部
には、該タップを冷却し、かつ摩耗を防止する程度の極
少量で、しかもタッピングに支障のない程度の切削油が
付着するのみであっるから、タッピング中切削油がワ−
クの上面に拡散することがなく、また切削油は揮発性を
有するものを使用しているので、加工したネジ穴に付着
した微量の切削油は速かに乾燥することになる。このた
め、タッピング後においては、フロン系の洗浄液による
ワ−クの洗浄工程が不要となり、環境問題に影響される
ことなく、極めて効率的にタッピング作業を行なうこと
ができる。
【0012】また、切削油回収路23を形成したワ−ク
支持体4を使用した場合いには、仮りに切削油タンク9
に連通するバルブ17の故障などのトラブルにより、切
削油供給路12から切削油カップ9に供給される切削油
がオ−バ−フォロ−になったとしても、該切削油は受溝
21を介して切削油回収路23から切削油回収タンク2
4に回収されるので、切削油カップ9には常に適正レベ
ルの切削油を収容することができ、ワ−ク仮面への切削
油の付着を未然に防止することができる。
支持体4を使用した場合いには、仮りに切削油タンク9
に連通するバルブ17の故障などのトラブルにより、切
削油供給路12から切削油カップ9に供給される切削油
がオ−バ−フォロ−になったとしても、該切削油は受溝
21を介して切削油回収路23から切削油回収タンク2
4に回収されるので、切削油カップ9には常に適正レベ
ルの切削油を収容することができ、ワ−ク仮面への切削
油の付着を未然に防止することができる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本
発明の第1の技術手段によれば架台に支持されて水平状
に固定される作業台と、該作業台上で多軸用タッピング
マシンのタップ装着位置に対応して取付位置調節自在に
固定されるワ−ク支持体とからなり、上記作業台は板状
に形成されて緯経方向に所定間隔を存してワ−ク支持体
の取付用螺子孔が穿設され、ワ−ク支持体は略直方体に
形成された本体と、該本体の長手方向一側部に形成した
段部の縦方向に穿設された切削油カップと、該切削油カ
ップの空胴部内に嵌挿自在に挿填された弾性多孔質部材
と、カップの上端部に着脱自在に被冠されて中心部にタ
ップの挿通孔を開口したキャップと、上記空胴部の下端
部側と本体の長手方向他側部下端側との間に貫設された
切削油供給路と、本体の底面を側方に延出して本体の長
手方向に沿って長溝を穿設した取付腕とによって構成さ
れ、上記切削油カップの上端部に被冠したキャップの上
面と本体の上面とによって水平状のワ−ク載置面が形成
されているものであり、また第2の技術手段によれば、
第1の技術手段を前提として、上記ワ−ク支持体の切削
油カップの上端部外周には、切削油供給路から供給され
た切削油のオ−バ−フォロ−時に該切削油を貯溜する受
溝が隔壁を介して周設され、上記受溝と本体の長手方向
他側部上端側との間には、切削油回収路が貫設されてい
るものであるから、タップに供給される切削油は、弾性
多孔質部材を挿填した切削油カップからワ−クへのタッ
ピングに支障がなく、しかもタップを冷却し、かつ摩耗
を防止できる程度の極少量が供給されるので、切削油が
ワ−ク面に拡散したり、逸散したりする惧れがないとと
もに、切削油カップへの切削油供給時に、切削油が切削
油供給路から切削油カップに供給される切削油がオ−バ
−フォロ−になっても、該切削油を受溝を介して切削油
回収路から回収できるため、切削油カップには常に適正
レベルの切削油を収容することができ、ワ−ク下面への
切削油の付着を未然に防止することができ、したがっ
て、タッピング後はワ−クに対するフロン系洗浄液によ
る洗浄工程を全く不要とすることができる等、極めて有
用な効果を奏する。
発明の第1の技術手段によれば架台に支持されて水平状
に固定される作業台と、該作業台上で多軸用タッピング
マシンのタップ装着位置に対応して取付位置調節自在に
固定されるワ−ク支持体とからなり、上記作業台は板状
に形成されて緯経方向に所定間隔を存してワ−ク支持体
の取付用螺子孔が穿設され、ワ−ク支持体は略直方体に
形成された本体と、該本体の長手方向一側部に形成した
段部の縦方向に穿設された切削油カップと、該切削油カ
ップの空胴部内に嵌挿自在に挿填された弾性多孔質部材
と、カップの上端部に着脱自在に被冠されて中心部にタ
ップの挿通孔を開口したキャップと、上記空胴部の下端
部側と本体の長手方向他側部下端側との間に貫設された
切削油供給路と、本体の底面を側方に延出して本体の長
手方向に沿って長溝を穿設した取付腕とによって構成さ
れ、上記切削油カップの上端部に被冠したキャップの上
面と本体の上面とによって水平状のワ−ク載置面が形成
されているものであり、また第2の技術手段によれば、
第1の技術手段を前提として、上記ワ−ク支持体の切削
油カップの上端部外周には、切削油供給路から供給され
た切削油のオ−バ−フォロ−時に該切削油を貯溜する受
溝が隔壁を介して周設され、上記受溝と本体の長手方向
他側部上端側との間には、切削油回収路が貫設されてい
るものであるから、タップに供給される切削油は、弾性
多孔質部材を挿填した切削油カップからワ−クへのタッ
ピングに支障がなく、しかもタップを冷却し、かつ摩耗
を防止できる程度の極少量が供給されるので、切削油が
ワ−ク面に拡散したり、逸散したりする惧れがないとと
もに、切削油カップへの切削油供給時に、切削油が切削
油供給路から切削油カップに供給される切削油がオ−バ
−フォロ−になっても、該切削油を受溝を介して切削油
回収路から回収できるため、切削油カップには常に適正
レベルの切削油を収容することができ、ワ−ク下面への
切削油の付着を未然に防止することができ、したがっ
て、タッピング後はワ−クに対するフロン系洗浄液によ
る洗浄工程を全く不要とすることができる等、極めて有
用な効果を奏する。
【図1】切削油供給装置の平面図
【図2】同上側面図
【図3】ワ−ク支持体の斜視図
【図4】キャップを取外した状態のワ−ク支持体の平面
図
図
【図5】同上側面図
【図6】キャップを被冠した状態の同上要部断面図
【図7】キャップを取外した状態の他の実施例を示すワ
−ク支持体の側面図
−ク支持体の側面図
【図8】同上側面図
【図9】キャップを被冠した状態の同上要部断面図
1 作業台 2 架台 3 緊締具 4 ワ−ク支持体 5 取付用螺子孔 6 多軸用タッピングマシン 7 本体 8 段部 9 切削油カップ 9a 空胴部 10 弾性多孔質部材 11aタップ挿通孔 11 キャップ 12 切削油供給路 13 連結具 14 スティ− 15 切削油供給タンク 16 可撓性パイプ 17 バルブ 18 取付腕 19 長溝 19a緊締具 20 ワ−ク載置面 21 受溝 22 隔壁 23 切削油回収路 24 切削油回収タンク
Claims (2)
- 【請求項1】 ワ−クを上下に貫通してタッピングを行
う多軸用タッピングマシンに装備されたタップへの切削
油供給装置であって、上記供給装置は、架台に支持され
て水平状に固定される作業台と、該作業台上で多軸用タ
ッピングマシンのタップ装着位置に対応して取付位置調
節自在に固定されるワ−ク支持体とからなり、上記作業
台は板状に形成されて緯経方向に所定間隔を存してワ−
ク支持体の取付用螺子孔が穿設され、ワ−ク支持体は略
直方体に形成された本体と、該本体の長手方向一側部に
形成した段部の縦方向に穿設された切削油カップと、該
切削油カップの空胴部内に嵌挿自在に挿填された弾性多
孔質部材と、カップの上端部に着脱自在に被冠されて中
心部にタップの挿通孔を開口したキャップと、上記空胴
部の下端部側と本体の長手方向他側部下端側との間に貫
設された切削油供給路と、本体の底面を側方に延出して
本体の長手方向に沿って長溝を穿設した取付腕とによっ
て構成され、上記切削油カップの上端部に被冠したキャ
ップの上面と本体の上面とによって水平状のワ−ク載置
面が形成されていることを特徴とするタッピングにおけ
るタップへの切削油供給装置。 - 【請求項2】 上記ワ−ク支持体の切削油カップの上端
部外周には、切削油供給路から供給された切削油のオ−
バ−フォロ−時に該切削油を貯溜する受溝が隔壁を介し
て周設され、上記受溝と本体の長手方向他側部上端側と
の間には、切削油回収路が貫設されていることを特徴と
する請求項1記載のタッピングにおけるタップへの切削
油供給装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35033392A JP2759731B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | タッピングにおけるタップへの切削油供給装置 |
KR1019930010380A KR960013239B1 (ko) | 1992-08-11 | 1993-06-09 | 태핑작업할때 탭으로의 절삭유 공급장치 |
US08/080,921 US5333973A (en) | 1992-08-11 | 1993-06-22 | Cutting oil supplying device for a tap |
EP93202225A EP0592020B1 (en) | 1992-08-11 | 1993-07-27 | A cutting oil supply device for a tap |
DE69314427T DE69314427D1 (de) | 1992-08-11 | 1993-07-27 | Schmiereinrichtung für Gewindebohrer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35033392A JP2759731B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | タッピングにおけるタップへの切削油供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06170689A true JPH06170689A (ja) | 1994-06-21 |
JP2759731B2 JP2759731B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35033392A Expired - Fee Related JP2759731B2 (ja) | 1992-08-11 | 1992-12-03 | タッピングにおけるタップへの切削油供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2759731B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP35033392A patent/JP2759731B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2759731B2 (ja) | 1998-05-28 |
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