JPH06170662A - 自動ねじ締め機 - Google Patents

自動ねじ締め機

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JPH06170662A
JPH06170662A JP1317392A JP1317392A JPH06170662A JP H06170662 A JPH06170662 A JP H06170662A JP 1317392 A JP1317392 A JP 1317392A JP 1317392 A JP1317392 A JP 1317392A JP H06170662 A JPH06170662 A JP H06170662A
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JP
Japan
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tightening
screw
work
torque
information
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Application number
JP1317392A
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English (en)
Inventor
Masatomo Adachi
正知 足立
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Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 締め付けワーク毎にねじの材質や種類等に応
じて最適の締め付け条件でねじ締めを行うことができる
高速かつ高精度な自動ねじ締め機を提供することを目的
とする。 【構成】 ドライバビットの反力トルクを検出するトル
ク検出手段と、複数のねじ締め情報を締め付けワークの
締め付けポイント毎に設定する設定手段と、上記設定手
段により設定されたねじ締め情報を締め付けワーク番号
毎に記憶する記憶手段と、締め付けワークのねじ締めが
終了する度にワーク番号を切り換えるワーク番号切り換
え手段と、上記ワーク番号切り換え手段により指定され
たワーク番号に相当するねじ締め情報を上記記憶手段か
ら読み出す読み出し手段と、上記読み出し手段により読
み出された締め付けワーク毎のねじ締め情報に基づいて
モータの回転を制御するモータ制御手段とを有すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動ねじ締め機に関し、
特に締め付けワーク毎に最適な締め付け条件を選択して
高速かつ高精度にねじ締めを行うことができる自動ねじ
締め機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ねじ締めトルクの制御方法として
は、トルクセンサを用いない方法とトルクセンサを用い
る方法とがある。トルクセンサを用いない方法として
は、モータに印加する電圧を予めボリュームで設定しモ
ータの回転速度を変えてねじ締めを行う方法や,モータ
に流れる負荷電流に相当する電圧を予めボリュームで設
定しモータに流れる負荷電流を検出してねじ締めを行う
方法等が知られている。
【0003】一方、トルクセンサを用いたトルク制御方
法としては、モータによりドライバビットを回転させ、
このドライバビットに加わるトルクを歪みゲージ等のト
ルク検出部により検出し、この検出値が予め設定した値
に達すれば締め付け完了としてモータを停止させ、その
時の検出値を締め付けトルク値として表示するのが一般
的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
トルクセンサを用いる方法では、予め設定した締め付け
トルク値に達した後、モータに直ちに停止指令を送って
もモータは直ちに停止しないため、実際の締め付けトル
ク値はモータの停止指令発信時のトルク値ではなく、そ
の停止指令発信時点のモータの持っている運動エネルギ
ーがなす仕事量、即ちオーバーシュート分の影響による
トルク増加分をも含んだトルク値で締め上がることにな
る。その結果、このオーバシュート分のモータの運動エ
ネルギーによって締め付け完了以後に首とび等が発生す
るおそれがある。
【0005】一方、従来のトルクセンサを用いない方法
は、トルクと負荷電流とが比例関係にある静的な状態の
時を利用するものであるから、通常のねじ締め動作のよ
うに動的な状態の場合には正確に締め付けトルクを設定
・検出できない。また、締め付けトルクを設定すること
ができたとしても、上記と同様の欠点を有する。したが
って、いずれの方法を用いてもこれらの欠点を解消する
ことができないため、高速かつ高精度にねじ締めを行う
ことが困難である。
【0006】更に、製品の少量多品種化に伴い、パレッ
ト上に種々のワークがコンベア等で搬送されてきて、そ
のパレットの位置決めが完了するとその種々のワークに
応じて所定のトルクでねじ締めを行う場合等には締め付
けワーク毎にそれぞれ締め付け条件を設定してねじ締め
を行う必要がある。この場合、トルクを設定するボリュ
ーム等の設定手段を複数設けることも考えられるが、単
にトルクを設定しただけでは締め付けワーク毎に最適の
締め付け条件でねじ締めを行うことが困難であり、ま
た、スペース上の問題もある。
【0007】本発明は上記課題に鑑み、締め付けワーク
毎にねじの材質や種類等に応じて最適の締め付け条件で
ねじ締めを行うことができる高速かつ高精度な自動ねじ
締め機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の自動ねじ締め機
は上記課題を解決するため、モータの回転を受けて回転
するドライバビットの反力トルクを検出するトルク検出
手段と、本締めトルク値,ねじ込み開始時の速度オフセ
ット値,本締め時の速度勾配及び最高回転,逆転トルク
値,逆転開始時の速度オフセット値,食い付き解除時の
速度勾配及び最高回転の中から任意に選択される複数の
ねじ締め情報を締め付けワークの締め付けポイント毎に
設定する設定手段と、上記設定手段により設定されたね
じ締め情報を締め付けワーク番号毎に記憶する記憶手段
と、締め付けワークのねじ締めが終了する度にワーク番
号を切り換えるワーク番号切り換え手段と、上記ワーク
番号切り換え手段により指定されたワーク番号に相当す
るねじ締め情報を上記記憶手段から読み出す読み出し手
段と、上記読み出し手段により読み出された締め付けワ
ーク毎のねじ締め情報に基づいてモータの回転を制御す
るモータ制御手段とを有することを特徴とする。
【0009】また、上記設定手段は、本締めトルク値,
ねじ込み開始時の速度オフセット値,本締め時の速度勾
配及び最高回転,逆転トルク値,逆転開始時の速度オフ
セット値,食い付き解除時の速度勾配及び最高回転,仮
締めトルク値,本締め開始時の速度オフセット値,仮締
め時の速度勾配及び最高回転,仮締め完了後の再スター
ト指令値の中から任意に選択される複数のねじ締め情報
を締め付けポイント毎に設定する設定手段であることを
特徴とする。
【0010】更に、上記自動ねじ締め機は、予めワーク
毎に締め付けポイント数を設定するポイント数設定手段
と、締め付けワークの最終締め付けポイントのねじ締め
が完了したことを検出するサイクル完了検出手段とを有
することを特徴とする。加えて、上記設定手段は、テン
キーによるマニュアル・データ・インプット(MDI)
方式であることを特徴とする。
【0011】更に加えて、上記設定手段は、ホストから
の通信手段であることを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成によれば、予め設定した締め付けワー
クの締め付けポイント毎のねじ締め情報に基づいてモー
タの回転を制御することにより、締め付けワークに応じ
た最適な締め付け条件でねじ締めができる。その結果、
高速かつ高精度にねじ締めを行うことができる。
【0013】このように、締め付けワーク毎に、しかも
締め付けポイント毎にねじの材質や種類等に応じた最適
なねじ締め情報を予め設定すれば、設定したねじ締め情
報に基づいてモータの回転及びトルクを制御することに
より締め付けワーク毎に高速かつ高精度にねじ締めを行
うことができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る自動ねじ締め
機の構成を示すブロック図であり、このねじ締め機は自
動ねじ締め機本体1と制御装置24とから構成されてい
る。上記自動ねじ締め機本体1は、昇降駆動源26の作
動により昇降するドライバ台2にギアケース3を介して
固定されたドライバ本体4を有しており、このドライバ
本体4内には潤滑オイルが充填されている。前記ドライ
バ本体4の一端には回転駆動源のモータ5(例えば、D
Cサーボモータ)が固定されている。このモータ5は、
ドライバ本体4内の減速機(図示せず)を介してドライ
バ本体4の一部に回転自在に保持された出力軸17が、
またこの出力軸17には連接具18を介して後述する太
陽ギア19aが連結されており、前記モータ5,出力軸
17及び太陽ギア19aが一体に回転するように構成さ
れている。前記出力軸17の下端には前記ギアケース3
内に位置する差動遊星ギア機構19の太陽ギア19aが
連結されており、この太陽ギア19aに等間隔をおいて
噛合する3個の遊星ギア19bが遊星ギア台19cに支
持されて配置されている。また、前記遊星ギア19bは
ギアケース3内で回転自在に保持された内歯ギアを有す
るリングギア部19dの内歯ギアに歯合しており、出力
軸17の回転が所定比に減速されて遊星ギア台19cに
伝達されるように構成されている。前記リングギア部1
9dには前記出力軸17を内包するように配置されたト
ルク検出部の一例である歪み管20が固定されている。
前記歪み管20にはその歪み量を検出するストレンゲー
ジ21が貼付されており、歪み管20の歪み量を検出し
てリングギア部19dに加わる反力トルクを検出できる
ように構成されている。前記遊星ギア台19cには、伝
達機構22を介してドライバビット23が連結されてお
り、モータ5の回転がドライバビット23に伝達される
ように構成されている。
【0015】上記制御装置24は作業スタート指令を出
力する作業スタート部25と,作業スタート指令を受け
て作動を開始する昇降駆動源駆動部26aと,モータ5
を駆動するモータ駆動部27と,ねじ締め情報を設定す
る設定部29と,締め付けワーク番号を切り換えるワー
ク番号切り換え部7と,サイクル完了検出部8と,A/
D変換部30と,S/H回路31と,表示部34と,良
否判定出力部35と,モータ端子電圧検出部36と,ド
ライバビット23が原位置にあるかどうか検出する原位
置検出部37と,前記モータ駆動部27にパワーを供給
するパワー供給部38と,フォトカプラ39と,入力回
路40と,バッテリ41と,補正部42と,前記ストレ
ンゲージ21により検出された検出値を増幅する増幅部
43と,フィルタ部44と,制御部45とから構成され
ている。
【0016】上記制御部45は、前記モータ駆動部27
にモータ5の速度指令値を与える速度指令部6と,RA
M32と,ROM33とを有している。前記ROM33
は、自動ねじ締め機を動作させるプログラムの他に締め
付けワーク毎のねじ締め情報の標準データを格納してい
る。また、前記RAM32は、前記ROM33に格納さ
れた締め付けワーク毎のねじ締め情報の標準データや、
書き換えられたねじ締め情報を締め付けワーク番号毎に
記憶することができる所定のエリアを有している。各締
め付けワーク毎のねじ締め情報としては、例えば図11
に示す如く、小ねじ(M6×15)を平座金を介在させ
て焼き入れナットにねじ込んだ場合の高速かつ高精度な
ねじ締めを示すトルク特性(図12参照)が得られるよ
う仮締めトルク値,本締めトルク値,ねじ込み開始時の
速度オフセット値,仮締め時の速度勾配及び最高回転,
仮締め完了後の再スタート指令値(仮締め完了後のオー
バーシュート分の影響を受けて後のトルクの降下を検出
する仮締めトルク値,或いは仮締め完了時から作動する
タイマの時間),本締め開始時の速度オフセット値,本
締め時の速度勾配及び最高回転,逆転トルク値,逆転開
始時の速度オフセット値,食い付き解除時の速度勾配及
び最高回転等のねじ締め情報が設定される。
【0017】上記設定部29は、締め付けワーク毎のね
じ締め情報を設定するためのテンキー29aを有してい
る。ここで、ねじ締め情報とは上述した本締めトルク値
等をいうが、これらの情報は必ずしもすべて設定する必
要はなく、必要な情報だけを設定することも可能であ
る。なお、必要に応じ、仮締めトルク値,本締め開始時
の速度オフセット値,仮締め時の速度勾配及び最高回
転,仮締め完了後の再スタート指令値を除くことも可能
である。
【0018】上記ワーク番号切り換え部7は、1つの締
め付けワークの物理的なねじ締めが終了する度に、ねじ
締め情報を指定するためプログラム番号を切り換え、R
AM32内の締め付け情報を読み出す。具体的には、こ
のワーク番号切り換え部7はパレット上にワークを置い
てパレットをコンベア上で搬送させる場合、予めワーク
の種類に応じて決められたドグの位置を判別するセンサ
からの信号によって値を変更するレジスタで構成されて
いる。
【0019】上記サイクル完了検出部8は、同じワーク
に複数ポイントのねじ締めを行う場合に必要なもので、
ワークがセットされてワーク番号が切り換えられた時点
で、締め付けポイント数をカウントするレジスタの値を
リセットし、以後締め付け完了毎にレジスタの値に+1
を加算するように構成されている。また、このサイクル
完了検出部8は前記レジスタの値が予め設定されたワー
クの締め付けポイント数のねじ締め、即ち締め付けワー
クの最終締め付けポイントのねじ締めが完了したかどう
かを検出するものであり、完了すればそのワークについ
てのねじ締めを終了し、次のワークが搬送されてくるま
でねじ締め動作を停止させる。
【0020】上記モータ駆動部27は、モータ5の正逆
駆動に適するようにトランジスタ4個或いは8個を使っ
たH回路を採用しているので、モータの正逆転に対し迅
速に応答することができる。上記A/D変換部30は、
高速A/Dコンバータ(例えば、精度12bit,変換
時間12μsec)を採用しているので、ねじ締めトル
クの変動に対して正確に追従することができる。
【0021】上記良否判定出力部35は、ねじ締め結果
の良否判定出力の他にトルク値のデジタル信号を出力し
たり、ねじ締めトルクをアナログ出力できるので、ねじ
締め過程のモニタリングを行うことが可能である。ま
た、上記表示部34はねじ締め結果のトルク値表示の
他,ねじ締め結果の良否判定等のイルミネーション表示
等もすることができるのでねじ締めの品質管理を担って
いる。
【0022】図2〜5は本発明の一実施例に係る自動ね
じ締め機の動作を示すフローチャートであり、図6はそ
のタイムチャート及び出力トルク波形を示している。先
ず、♯1においてROM33の中に格納されている締め
付けワーク毎のねじ締め情報の標準データが、RAM3
2の所定エリアに書き込まれているか判断し、書き込ま
れていなければ書き込み指令を待って(♯2)、ROM
33の中の締め付けワーク毎の標準データをRAM32
の所定エリアに書き込み(♯3)、♯4に戻る。
【0023】♯4において、締め付けワーク毎の標準デ
ータの変更指令がなければ直ちに♯10に進む一方、標
準データの変更指令があれば、変更する締め付けワーク
番号及び締め付けポイント番号が入力されるのを確認し
て(♯5,♯6)、変更する締め付けワークの変更する
締め付けポイントのねじ締め情報の標準データを読み込
み表示部34に表示する(♯7)。ここで、後述するよ
うに(図7〜9)テンキー29aによりねじ締め情報の
標準データの変更を行うと(♯8)、この変更されたね
じ締め情報をその締め付けワークの新しい標準データと
してRAM32の所定エリアに書き込み(♯9)、更に
後述するようにテンキー29aにより締め付けポイント
数の変更を行うと、締め付けワーク毎の締め付けポイン
ト数の変更指令がなければ直ちに♯4に戻り(♯1
0)、締め付けポイント数の変更指令があれば、変更す
るワークの締め付けポイント数を読み込み、表示部34
に表示する(♯11)。ここで、テンキー29aにより
締め付けポイント数の変更を行うと(♯12)、この変
更された締め付けポイント数をその締め付けワークの新
しい締め付けポイント数としてRAM32の所定エリア
に書き込み(♯13)、♯4に戻る。
【0024】♯14で原位置検出部37によりドライバ
ビット23が所定ワークの原位置にあるのを確認する
と、ワーク番号切り換え部7からのワーク番号切り換え
指令に基づいて(♯15)、切り換えられた締め付けワ
ーク番号のねじ締め情報を読み込み(♯16)、締め付
けポイントのカウント数を1にセットし(♯17)、締
め付け1ポイント目のデータをセットする(♯18)。
【0025】ここで、作業スタート部25からの作業ス
タート指令があれば(♯19)、昇降駆動原26からの
ドライバビット下降指令に基づいてドライバビット23
を下降させ(♯20)、RAM32の所定エリアにねじ
締め情報(仮締めトルク値,ねじ込み開始時の速度オフ
セット値,仮締め開始時の速度勾配・最高回転)を読み
込む(♯21)。
【0026】次に、モータ駆動部27からのモータ正転
指令があれば(♯22)、前記ねじ締め情報に基づいて
モータ5を正転させてねじ込みを開始する(図6におけ
るt 0 )。そして、ねじの頭部座面がワークに到達する
と(図6におけるt1 )、ねじ締めの負荷トルクが増加
し、この負荷トルクをA/D変換部30でA/D変換し
てトルク値として読み込み(♯23)、予め設定した仮
締めトルク値に達したかどうか判断する(♯24)。仮
締めトルク値に達していなければ、モータ5が最高回転
に達するのを待って(♯25)、速度勾配を0にセット
するし(♯26)、モータ5が最高回転に達していなけ
れば、これまでの読み込んだ速度勾配をそのまま指示し
(♯27)、♯22に戻る。
【0027】♯24において、検出値が予め設定した仮
締めトルク値に達すると(図6におけるt2 )、モータ
5等の回転駆動系の持つ運動エネルギーを減少させるた
めモータ停止指令を送り(♯28)、直ちにタイマの時
間計上を行い(♯29)、この時の負荷トルクをA/D
変換部30でA/D変換してトルク値として読み込む
(♯30)。
【0028】ここで、仮締め完了後のオーバーシュート
分の影響を受けて後のトルクが降下してそのトルク値が
予め設定した仮締めトルク値に達していなければ(♯3
1)、♯32のタイムアップを待って♯33に進む一
方、仮締めトルク値に達したならば直ちに♯33に進
む。♯33では、RAM32の所定エリアにねじ締め情
報(本締めトルク値,本締め開始時の速度オフセット
値,本締め時の速度勾配・最高回転)を読み込み、♯3
4のモータ正転指令を待って、前記ねじ締め情報に基づ
いてモータ5を正転させて本締めを開始する(図6にお
けるt3 )。本締めに伴って負荷トルクが増加し、この
負荷トルクをA/D変換部30でA/D変換してトルク
値として読み込む(♯35)。
【0029】トルク値が予め設定した本締めトルク値に
達していなければ(♯36)、モータ5が最高回転に達
するのを待って(♯37)、速度勾配を0にセットする
一方(♯38)、モータ5が最高回転に達していなけれ
ば読み込んだ速度勾配になるよう指示し(♯39)、♯
34に戻る。♯36において、検出値が予め設定した本
締めトルク値に達すると(図6におけるt4 )、モータ
5に停止指令を送り(♯40)、この時の負荷トルクを
A/D変換部30でA/D変換してトルク値として読み
込み、ピークトルク値を検出する(♯41)。
【0030】ここで、モータ5が完全に停止するのを確
認すると(♯42)、モータ5の完全停止時(図6にお
けるt5 )までのオーバーシュート分を含んだピークト
ルク値を表示部34に表示する(♯43)。♯44及び
♯45において、前記ピークトルク値が予め設定したト
ルク値の許容範囲内(上限又は下限)にあるか判断し、
許容範囲内になければ上限又は下限の異常表示を行う一
方(♯46,♯47)、許容範囲内にあれば表示部34
にOK表示を行い(♯48)、良否判定出力部35によ
り良否判定が出力される(♯49)。
【0031】♯50では、ねじ締め情報(逆転トルク
値,逆転開始時の速度オフセット値,食い付き解除時の
速度勾配・最高回転)をRAM32の所定エリアに読み
込み、♯51のモータ逆転指令に基づいてモータ5を短
時間逆転させ(図6におけるt 6 〜t7 の間)、ねじ頭
とドライバビット23の食い付きを解除する。♯52で
は、逆転時の負荷トルクをA/D変換部30でA/D変
換してトルク値として読み込み、このトルク値が予め設
定した逆転トルク値に達したかどうか判断する(♯5
3)。
【0032】ここで、検出値が予め設定した逆転トルク
値に達していなければ、モータ5が最高(逆転)回転に
達するのを待って(♯54)、速度勾配を0にセットす
る(♯55)一方、モータ5が最高(逆転)回転に達し
ていなければ、これまでの読み込んだ速度勾配をそのま
ま指示し(♯56)、♯51に戻る。♯53において、
検出値が予め設定した逆転トルク値に達すると、モータ
停止指令を待って(♯57)、モータ5を停止させ、ド
ライバビット上昇復帰指令に基づいてドライバビット2
3を上昇させ(♯58)、♯59でドライバビット23
が原位置にあるのを確認する。
【0033】以上で、最初の締め付けポイントに対する
ねじ締めを終了する。次に、締め付けワークの最終ポイ
ントの締め付けが完了したかを判断し(♯60)、完了
していなければ締め付けポイントのカウント値を+1し
(♯61)、次の締め付けポイントのデータをセットし
(♯62)、プログラムは再び♯4に戻り、次のポイン
トのねじ締めに備える。一方、完了したのを確認すると
サイクル完了検出部8にサイクル完了指令を出力し(♯
63)、そのワークの締め付けが終了したことを確認し
てワークを次の工程に送り、次の新しいワークがセット
されるのを待つ。
【0034】図7〜9は、ワークに応じた締め付けポイ
ント毎の標準データの変更動作を示すフローチャートで
ある。RAM32の所定エリアに書き込まれたねじ締め
情報の標準データを変更する場合は、ねじ締め情報(ね
じ込み開始時の速度オフセット値,仮締め時の速度勾配
及び最高回転,仮締めトルク値,仮締め完了後の再スタ
ート指令,本締め開始時の速度オフセット値,本締め時
の速度勾配及び最高回転,本締めトルク値,下限トルク
値,上限トルク値,逆転開始時の速度オフセット値,食
い付き解除時の速度勾配・最高回転,逆転時の最大トル
ク値,表示補正値)の中の変更したい情報を読み出し、
テンキー29aで所定の値に変更することが可能である
(♯81〜112)。
【0035】図10は、ワーク番号毎の締め付けポイン
ト数の変更動作を示すフローチャートである。RAM3
2の所定エリアに書き込まれた締め付けポイント数を変
更する場合は、変更したいワーク番号の締め付けポイン
ト数を読み出し、そのデータを表示し、テンキー29a
で所望の値に変更することが可能である(♯121・♯
122)。
【0036】上記実施例によれば、テンキー29aによ
るマニュアル・データ・インプット(MDI)方式によ
って締め付けワーク毎のねじ締め情報,或いは締め付け
ポイント数を容易に書き換えることが可能である。ま
た、例えば、RS232C等の通信手段を介してホスト
から締め付けワーク毎のねじ締め情報,或いは締め付け
ポイント数を設定することも可能である。
【0037】更に、締め付けワーク毎の各締め付けポイ
ントのねじ締め情報,或いは締め付けポイント数を複数
(例えば、数100ワーク)設定したとしても、これら
の情報はすべてRAM32に記録することができるので
スペース上の制約がない。加えて、FMS生産システ
ム,ねじ締めロボット等としても有用である。
【0038】
【発明の効果】以上の本発明によれば、締め付けワーク
毎にねじの材質や種類等に応じた最適なねじ締め情報を
予め設定することができるので、設定したねじ締め情報
に基づいてモータの回転及びトルクを制御することによ
り各締め付けワークに最適な締め付け条件でねじ締めを
行うことができる。その結果、締め付けワーク毎に高速
かつ高精度にねじ締めを行うことができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の動作
を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の動作
を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の動作
を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の動作
を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の動作
を示すタイムチャート及び出力トルク波形である。
【図7】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の締め
付けポイント毎の標準データの変更動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の締め
付けポイント毎の標準データの変更動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の締め
付けポイント毎の標準データの変更動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機のワ
ーク番号毎の締め付けポイント数の変更動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】小ねじ(M6×15)に平座金を介在させて
焼き入れナットにねじ込んだ状態を示す図である。
【図12】図11におけるトルク特性図である。
【符号の説明】
1 自動ねじ締め機本体 5 モータ 7 ワーク番号切り換え部 23 ドライバビット 27 モータ駆動部 29 設定部 29a テンキー 32 RAM

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転を受けて回転するドライ
    バビットの反力トルクを検出するトルク検出手段と、 本締めトルク値,ねじ込み開始時の速度オフセット値,
    本締め時の速度勾配及び最高回転,逆転トルク値,逆転
    開始時の速度オフセット値,食い付き解除時の速度勾配
    及び最高回転の中から任意に選択される複数のねじ締め
    情報を締め付けワークの締め付けポイント毎に設定する
    設定手段と、 上記設定手段により設定されたねじ締め情報を締め付け
    ワーク番号毎に記憶する記憶手段と、 締め付けワークのねじ締めが終了する度にワーク番号を
    切り換えるワーク番号切り換え手段と、 上記ワーク番号切り換え手段により指定されたワーク番
    号に相当するねじ締め情報を上記記憶手段から読み出す
    読み出し手段と、 上記読み出し手段により読み出された締め付けワーク毎
    のねじ締め情報に基づいてモータの回転を制御するモー
    タ制御手段とを有することを特徴とする自動ねじ締め
    機。
  2. 【請求項2】 上記設定手段は、本締めトルク値,ね
    じ込み開始時の速度オフセット値,本締め時の速度勾配
    及び最高回転,逆転トルク値,逆転開始時の速度オフセ
    ット値,食い付き解除時の速度勾配及び最高回転,仮締
    めトルク値,本締め開始時の速度オフセット値,仮締め
    時の速度勾配及び最高回転,仮締め完了後の再スタート
    指令値の中から任意に選択される複数のねじ締め情報を
    締め付けポイント毎に設定する設定手段であることを特
    徴とする請求項1記載の自動ねじ締め機。
  3. 【請求項3】 上記自動ねじ締め機は、予めワーク毎
    に締め付けポイント数を設定するポイント数設定手段
    と、締め付けワークの最終締め付けポイントのねじ締め
    が完了したことを検出するサイクル完了検出手段とを有
    することを特徴とする請求項1又2記載の自動ねじ締め
    機。
  4. 【請求項4】 上記設定手段は、テンキーによるマニ
    ュアル・データ・インプット(MDI)方式であること
    を特徴とする請求項1,2又は3記載の自動ねじ締め
    機。
  5. 【請求項5】 上記設定手段は、ホストからの通信手
    段であることを特徴とする請求項1,2又は3記載の自
    動ねじ締め機。
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