JPH05192826A - 自動ねじ締め機 - Google Patents

自動ねじ締め機

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Publication number
JPH05192826A
JPH05192826A JP784392A JP784392A JPH05192826A JP H05192826 A JPH05192826 A JP H05192826A JP 784392 A JP784392 A JP 784392A JP 784392 A JP784392 A JP 784392A JP H05192826 A JPH05192826 A JP H05192826A
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JP
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tightening
screw
information
motor
torque value
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Application number
JP784392A
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English (en)
Inventor
Masatomo Adachi
正知 足立
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Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手作業によらずに締め付け異常を効率的に処
理することができる自動ねじ締め機を提供することを目
的とする。 【構成】 ドライバビット23の反力トルクを検出する
トルク検出手段と、複数のねじ締め情報を設定する設定
手段29aと、上記設定手段29aにより設定されたね
じ締め情報を記憶する記憶手段33と、上記ねじ締め情
報に基づいてモータ5の回転を制御するモータ制御手段
37と、締め付け完了までの締め付けトルク値のピーク
トルク値が設定トルク値の許容範囲内にあるかにより締
め付け状態が正常か異常かを検出する締め付け状態検出
手段と、上記締め付け状態検出手段により締め付け異常
が検出されると、モータ5を逆転して締め付け異常のね
じを緩める処理を行う締め付け異常処理手段とを有する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動ねじ締め機に関し、
特に締め付け異常を効率的に処理することができる自動
ねじ締め機に関する。
【0002】
【従来の技術】製品の少量多品種化に伴い、ロボットで
複数のポイントのねじ締めを行う場合や,パレット上に
種々のワークが混在してコンベア等で搬送されてきて、
そのパレットの位置決めが完了するとそのワークに応じ
て所定のトルクでねじ締めを行う場合等には締め付けポ
イント毎に或いはワーク毎に異なるトルクでねじ締めを
行う必要がある。この場合、締め付けポイント毎に或い
はワーク毎に異なるトルクでねじ締めを行ったとして
も、何らかの原因で締め付け異常が生じることがある。
【0003】従来、複数のポイントのねじ締めを行う場
合、締め付け異常が発生した場合の処理としては、その
ポイントの締め付け異常が発生してもそのポイントの異
常を処理せずにそのワークの次のポイントのねじ締めを
行い、全てのポイントのねじ締めが終了した後に締め付
け異常が発生したことと、そのポイントを表示し、作業
者がこの表示を見て手作業で修復する方法や,或いは締
め付け異常が発生すると直ちに締め付け異常を作業者に
警告し、作業者によって締め付け異常を修復した後、次
のポイントのねじ締めを行う方法等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記締め付
け異常の処理方法は、締め付け異常が発生したことを表
示,或いは作業者に警告するにすぎず、異常が生じた締
め付けポイントの修復は、作業者が手作業で行うため修
復に時間がかかる。また、近年の人手不足により作業者
を確保するのが困難である。
【0005】本発明は上記課題に鑑み、手作業によらず
に締め付け異常を効率的に処理することができる自動ね
じ締め機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の自動ねじ締め機
は上記課題に鑑み、モータの回転を受けて回転するドラ
イバビットの反力トルクを検出するトルク検出手段と、
本締めトルク値,ねじ込み開始時の速度オフセット値,
本締め時の速度勾配及び最高回転,逆転トルク値,逆転
開始時の速度オフセット値,食い付き解除時の速度勾配
及び最高回転の中から任意に選択される複数のねじ締め
情報を設定する設定手段と、上記設定手段により設定さ
れたねじ締め情報を記憶する記憶手段と、上記ねじ締め
情報に基づいてモータの回転を制御するモータ制御手段
と、締め付け完了までの締め付けトルク値のピークトル
ク値が設定トルク値の許容範囲内にあるかにより締め付
け状態が正常か異常かを検出する締め付け状態検出手段
と、上記締め付け状態検出手段により締め付け異常が検
出されると、モータを逆転して締め付け異常のねじを緩
める処理を行う締め付け異常処理手段とを有することを
特徴とする。
【0007】更に、上記締め付け異常処理手段は、異常
発生時点のトルク値からねじ緩め情報を自動的に算出す
るねじ緩め情報算出手段と、このねじ緩め情報に基づい
てモータを逆転させるモータ逆転手段とから成ることを
特徴とする。加えて、上記自動ねじ締め機は、更に締め
付け異常処理指令手段を有し、前記締め付け異常処理指
令手段から異常処理指令があれば上記締め付け異常処理
手段の起動を行う一方、異常処理指令がなければ上記締
め付け異常処理手段の起動を行うことなくそのワークの
次の締め付けポイントのねじ締め作業に移行することを
特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成によれば、締め付け異常処理手段によ
って異常発生時点の締め付けトルク値からねじ緩め情報
(逆転時の最大トルク値等)を自動的に算出し、ねじ緩
め情報に基づいて締め付け異常を処理することができ
る。したがって、締め付け異常を作業者によらずに処理
することができるので、処理に要する時間を短縮するこ
とができる。その結果、効率的に締め付け異常を処理す
ることができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る自動ねじ締め
機の構成を示すブロック図であり、このねじ締め機は自
動ねじ締め機本体1と制御装置24とから構成されてい
る。上記自動ねじ締め機本体1は、昇降駆動源26の作
動により昇降するドライバ台2にギアケース3を介して
固定されたドライバ本体4を有しており、このドライバ
本体4内には潤滑オイルが充填されている。前記ドライ
バ本体4の一端には回転駆動源のモータ5(例えば、D
Cサーボモータ)が固定されている。このモータ5は、
ドライバ本体4内の減速機(図示せず)を介してドライ
バ本体4の一部に回転自在に保持された出力軸17が、
またこの出力軸17には連接具18を介して後述する太
陽ギア19aが連結されており、前記モータ5,出力軸
17及び太陽ギア19aが一体に回転するように構成さ
れている。前記出力軸17の下端には前記ギアケース3
内に位置する差動遊星ギア機構19の太陽ギア19aが
連結されており、この太陽ギア19aに等間隔をおいて
噛合する3個の遊星ギア19bが遊星ギア台19cに支
持されて配置されている。また、前記遊星ギア19bは
ギアケース3内で回転自在に保持された内歯ギアを有す
るリングギア部19dの内歯ギアに歯合しており、出力
軸17の回転が所定比に減速されて遊星ギア台19cに
伝達されるように構成されている。前記リングギア部1
9dには前記出力軸17を内包するように配置されたト
ルク検出部の一例である歪み管20が固定されている。
前記歪み管20にはその歪み量を検出するストレンゲー
ジ21が貼付されており、歪み管20の歪み量を検出し
てリングギア部19dに加わる反力トルクを検出できる
ように構成されている。前記遊星ギア台19cには、伝
達機構22を介してドライバビット23が連結されてお
り、モータ5の回転がドライバビット23に伝達される
ように構成されている。
【0010】上記制御装置24は作業スタート指令を出
力する作業スタート部25と,作業スタート指令を受け
て作動を開始する昇降駆動源駆動部26aと,モータ5
を駆動するモータ駆動部27と,ねじ締め情報を設定す
る設定部29と,締め付けプログラム番号を切り換える
プログラム番号切り換え部7と,サイクル完了検出部8
と,A/D変換部30と,S/H回路31と,表示部3
4と,良否判定出力部35と,モータ端子電圧検出部3
6と,ドライバビット23が原位置にあるかどうか検出
する原位置検出部37と,前記モータ駆動部27にパワ
ーを供給するパワー供給部38と,フォトカプラ39
と,入力回路40と,バッテリ41と,補正部42と,
前記ストレンゲージ21により検出された検出値を増幅
する増幅部43と,フィルタ部44と,制御部45とか
ら構成されている。
【0011】上記制御部45は、前記モータ駆動部27
にモータ5の速度指令値を与える速度指令部6と,RA
M32と,ROM33とを有している。前記ROM33
は、自動ねじ締め機を動作させるプログラムの他に締め
付けプログラム毎のねじ締め情報の標準データ,及び締
め付け異常を処理するプログラムを格納している(図2
〜図6参照)。また、前記RAM32は、前記ROM3
3に格納された締め付けプログラム毎のねじ締め情報の
標準データや、書き換えられたねじ締め情報を締め付け
プログラム番号毎に記憶する所定のエリアを有してい
る。各締め付けプログラム毎のねじ締め情報としては、
例えば図11に示す如く、小ねじ(M6×15)を平座
金を介在させて焼き入れナットにねじ込んだ場合の高速
かつ高精度なねじ締めを示すトルク特性(図12参照)
が得られるよう仮締めトルク値,本締めトルク値,ねじ
込み開始時の速度オフセット値,仮締め時の速度勾配及
び最高回転,仮締め完了後の再スタート指令値(仮締め
完了後のオーバーシュート分の影響を受けた後のトルク
の降下を検出する仮締めトルク値,或いは仮締め完了時
から作動するタイマの時間),本締め開始時の速度オフ
セット値,本締め時の速度勾配及び最高回転,逆転トル
ク値,逆転開始時の速度オフセット値,食い付き解除時
の速度勾配及び最高回転等のねじ締め情報が設定され
る。
【0012】上記設定部29は、締め付けプログラム毎
のねじ締め情報を設定するためのテンキー29aを有し
ている。ここで、ねじ締め情報とは上述した本締めトル
ク値等をいうが、これらの情報は必ずしもすべて設定す
る必要はなく、必要な情報だけを設定することも可能で
ある。なお、必要に応じ、仮締めトルク値,仮締め時の
速度勾配及び最高回転,仮締め完了後の再スタート指令
値,本締め開始時の速度オフセット値を除くことも可能
である。
【0013】上記プログラム番号切り換え部7は、1つ
の締め付けポイントの物理的なねじ締めが終了する度
に、ねじ締め情報を指定するためプログラム番号を切り
換え、RAM32内の締め付け情報を読み出す。その
際、同じ締め付け条件であれば同じプログラム番号が指
定されている。上記サイクル完了検出部8は、同じワー
クに複数の異なる締め付け条件でねじ締めを行う場合に
必要なもので、プログラム番号切り換え信号、作業スタ
ート信号夫々は、先ず新しいワークがセットされ、次に
ロボット等が締め付けポイント位置に移動し、その位置
合わせ完了毎に、先ず所定のプログラム番号に切り換え
られ、次に作業スタート信号が入力されるように構成さ
れる。また、ワークの最初の締め付けポイント位置での
締め付け前に、予め或いは最終の締め付けが完了した時
点でリセットされる締め付けポイントの数をカウントす
るカウンタの値は締め付けに応じて、順次+1に変更す
るレジスタで構成され、前記レジスタの値が予め設定さ
れた締め付けポイント数のねじ締め、即ち最終締め付け
ポイントのねじ締めが完了したかどうかを検出するもの
であり、完了すればそのワークについてのねじ締めを終
了し、前記レジスタの値をリセットし、次のワークが搬
送されてくるまでねじ締め動作を停止させる。
【0014】上記モータ駆動部27は、モータ5の正逆
駆動に適するようにトランジスタ4個或いは8個を使っ
たH回路を採用しているので、モータの正逆転に対し迅
速に応答することができる。上記A/D変換部30は、
高速A/Dコンバータ(例えば、精度12bit,変換
時間25μsec)を採用しているので、ねじ締めトル
クの変動に対して正確に追従することができる。
【0015】上記良否判定出力部35は、ねじ締め結果
の良否判定出力の他にトルク値のデジタル信号を出力し
たり、ねじ締めトルクをアナログ出力できるので、ねじ
締め過程のモニタリングを行うことが可能である。ま
た、上記表示部34はねじ締め結果のトルク値表示の
他,ねじ締め結果の良否判定等のイルミネーション表示
等もすることができるのでねじ締めの品質管理を担って
いる。
【0016】図2〜6は本発明の一実施例に係る自動ね
じ締め機の動作を示すフローチャートであり、図7はそ
のタイムチャート及び出力トルク波形を示している。先
ず、♯1においてROM33の中に格納されている締め
付けプログラム毎のねじ締め情報の標準データが、RA
M32の所定エリアに書き込まれているか判断し、書き
込まれていなければ書き込み指令を待って(♯2)、R
OM33の中の締め付けプログラム毎の標準データをR
AM32の所定エリアに書き込む(♯3)。
【0017】♯4において、締め付けプログラム毎の標
準データの変更指令がなければ直ちに♯9に進む一方、
標準データの変更指令があれば変更する締め付けプログ
ラム番号が入力されるのを確認して(♯5)、変更する
締め付けプログラム番号のねじ締め情報の標準データを
読み込みそのデータを表示部34に表示する(♯6)。
ここで、後述するように(図8〜10)テンキー29a
によりねじ締め情報の標準データの変更を行うと(♯
7)、この変更されたねじ締め情報をそのプログラム番
号の新しい標準データとしてRAM32の所定エリアに
書き込み(♯8)、♯4に戻る。
【0018】♯9で原位置検出部37によりドライバビ
ット23が所定ワークの原位置にあるのを確認すると、
締め付けポイントのカウント値を1にセットし(♯9
A)、プログラム番号切り換え部7からの締め付けプロ
グラム番号切り換え指令に基づいて(♯10)、切り換
えられた締め付けプログラム番号のねじ締め情報を読み
込む(♯11)。
【0019】ここで、作業スタート部25からの作業ス
タート指令があれば(♯12)、昇降駆動原駆動部26
aからのドライバビット下降指令に基づいてドライバビ
ット23を下降させ(♯13)、RAM32の所定エリ
アにねじ締め情報(仮締めトルク値,ねじ込み開始時の
速度オフセット値,仮締め開始時の速度勾配・最高回
転)を読み込む(♯14)。
【0020】次に、モータ駆動部27からのモータ正転
指令があれば(♯15)、前記ねじ締め情報に基づいて
モータ5を正転させてねじ込みを開始する(図7におけ
るt 0 )。そして、ねじの頭部座面がワークに到達する
と(図7におけるt1 )、ねじ締めの負荷トルクが増加
し、この負荷トルクをA/D変換部30でA/D変換し
てトルク値として読み込み(♯16)、予め設定した仮
締めトルク値に達したかどうか判断する(♯17)。仮
締めトルク値に達していなければ、モータ5が最高回転
に達するのを待って(♯18)、速度勾配を0にセット
する一方(♯19)、モータ5が最高回転に達していな
ければ、これまでの読み込んだ速度勾配をそのまま指示
し(♯20)、♯15に戻る。
【0021】♯17において、検出値が予め設定した仮
締めトルク値に達すると(図7におけるt2 )、モータ
5等の回転駆動系の持つ運動エネルギーを減少させるた
めモータ停止指令を送ってモータ5を停止させ(♯2
1)、直ちにタイマの時間計上を行い(♯22)、この
時の負荷トルクをA/D変換部30でA/D変換してト
ルク値として読み込む(♯23)。
【0022】ここで、仮締め完了後のオーバーシュート
分の影響を受けた後トルクが降下してそのトルク値が予
め設定した仮締めトルク値に達していなければ(♯2
4)、♯25のタイムアップを待って♯26に進む一
方、仮締めトルク値に達していれば直ちに♯26に進
む。♯26では、RAM32の所定エリアにねじ締め情
報(本締めトルク値,本締め開始時の速度オフセット
値,本締め時の速度勾配・最高回転)を読み込み、♯2
7のモータ正転指令を待って、前記ねじ締め情報に基づ
いてモータ5を正転させて本締めを開始する(図7にお
けるt3 )。本締めに伴って負荷トルクが増加し、この
負荷トルクをA/D変換部30でA/D変換してトルク
値として読み込む(♯28)。
【0023】トルク値が予め設定した本締めトルク値に
達していなければ(♯29)、モータ5が最高回転に達
するのを待って(♯30)、速度勾配を0にセットする
し(♯31)、モータ5が最高回転に達していなけれ
ば、これまでの読み込んだ速度勾配をそのまま指示し
(♯32)、♯27に戻る。♯29において、検出値が
予め設定した本締めトルク値に達すると(図7における
4 )、モータ5に停止指令を送り(♯33)、この時
の負荷トルクをA/D変換部30でA/D変換してトル
ク値として読み込み、ピークトルク値を検出する(♯3
4)。
【0024】ここで、モータ5が完全に停止するのを確
認すると(♯35)、モータ5の完全停止時(図7にお
けるt5 )までのオーバーシュート分を含んだピークト
ルク値を表示部34に表示する(♯36)。♯37及び
♯38において、前記ピークトルク値が予め設定したト
ルク値の許容範囲内(上限又は下限)にあるか判断し、
許容範囲内になければ上限又は下限の異常表示を行う
(♯39,♯40)。一方、許容範囲内にあれば表示部
34にOK表示を行い(♯41)、良否判定出力部35
により良否判定が出力される(♯42)。
【0025】♯43で締め付け状態が正常であることが
検出されると直ちに♯55に進む一方、締め付け状態が
異常であることが検出されると異常処理指令部(図示ぜ
ず)からの異常処理指令があるかどうかを判断する(♯
44)。♯45において、ねじがない場合は直ちに♯5
2に進む一方、ねじがある場合は、異常発生時の締め付
けトルク値からねじ緩め情報(逆転時の最大トルク値,
逆転開始時の速度オフセット値等)を自動的に算出し
(♯46)、このねじ緩め情報をセットした後(♯4
7)、♯48のモータ逆転指令に基づいてモータ5を逆
転させ、逆転時の負荷トルクをA/D変換部30でA/
D変換してトルク値として読み込む(♯49)。
【0026】♯50でねじ緩めが完了したのを確認する
と、♯51のモータ停止指令に基づいてモータ5を停止
させ、♯52のドライバビット上昇復帰指令に基づいて
ドライバビット23を上昇させる。この際、ねじを別の
新しいねじに交換するねじ交換手段を設けることも可能
である。次に、♯53でドライバビット23が異常発生
時の締め付けポイントでの原位置にあるのを確認する
と、異常発生時の締め付けプログラム番号のねじ締め情
報を再び読み込み(♯54)、♯12に戻り締め付け状
態が正常になるまで一連の動作を何度も繰り返す。
【0027】♯55では、ねじ締め情報(逆転トルク
値,逆転開始時の速度オフセット値,食い付き解除時の
速度勾配・最高回転)をRAM32の所定エリアに読み
込み、♯56のモータ逆転指令に基づいてモータ5を短
時間逆転させ(図7におけるt 6 〜t7 の間)、ねじ頭
とドライバビット23の食い付きを解除する。♯57で
は、逆転時の負荷トルクをA/D変換部30でA/D変
換してトルク値として読み込み、このトルク値が予め設
定した逆転トルク値に達したかどうか判断する(♯5
8)。
【0028】ここで、検出値が予め設定した逆転トルク
値に達していなければ、モータ5が最高(逆転)回転に
達するのを待って(♯59)、速度勾配を0にセットす
る(♯60)。一方、モータ5が最高(逆転)回転に達
していなければ、これまでの読み込んだ速度勾配をその
まま指示する(♯61)。♯58において、検出値が予
め設定した逆転トルク値に達すると、モータ停止指令を
待って(♯62)、モータ5を停止させ、ドライバビッ
ト上昇復帰指令に基づいてドライバビット23を上昇さ
せ(♯63)、ドライバビット23が原位置に達するの
を待つ(♯64)。
【0029】以上で、最初の締め付けポイントに対する
ねじ締めを終了する。♯65において、最終締め付けポ
イントのねじ締めの完了が検出されなければ締め付けポ
イントのカウント値に+1して(♯66)、♯10に戻
る。このねじ締めを終了すると、プログラムは再び♯4
に戻り、♯10,♯11で次プログラム番号のねじ締め
情報をRAM32から読み出し、次ポイントのねじ締め
を実行する。
【0030】このようなねじ締め動作を全てのポイント
に対して実行する。そして、♯65において、最終締め
付けポイントのねじ締めが完了したことを検出すると、
サイクル完了指令を出力し(♯67)、制御動作を終了
する。以後は、例えばドライバビット23が原位置の時
に新たなワークが搬送されてくる度に図2〜6までのフ
ローチャートがコールされ、そのワークに対する各締め
付けポイントのねじ締めを実行する。
【0031】図8〜10は、締め付けプログラム毎の標
準データの変更動作を示すフローチャートである。RA
M32の所定エリアに書き込まれたねじ締め情報の標準
データを変更する場合は、ねじ締め情報(ねじ込み開始
時の速度オフセット値,仮締め時の速度勾配及び最高回
転,仮締めトルク値,仮締め完了後の再スタート指令,
本締め開始時の速度オフセット値,本締め時の速度勾配
及び最高回転,本締めトルク値,下限トルク値,上限ト
ルク値,逆転開始時の速度オフセット値,食い付き解除
時の速度勾配及び最高回転,逆転時の最大トルク値,表
示補正値)の中の変更したい情報を読み出し、テンキー
29aで所定の値に変更することが可能である(♯71
〜102)。
【0032】上記実施例によれば、テンキー29aによ
るマニュアル・データ・インプット(MDI)方式によ
って締め付けプログラム毎のねじ締め情報を容易に書き
換えることが可能である。また、例えば、RS232C
等の通信手段を介してホストから締め付けプログラム毎
のねじ締め情報を設定することも可能である。
【0033】更に、締め付けプログラム毎のねじ締め情
報を締め付けポイントに応じて複数(例えば、数100
ポイント)設定したとしても、これらの情報はすべてR
AM32に記録することができるのでスペース上の制約
がない。加えて、FMS生産システム,ねじ締めロボッ
ト等としても有用である。なお、締め付け異常処理手段
としては上記実施例に限定されるものではなく、例え
ば、異常処理専用の締め付けプログラム番号(締め付け
ポイントと対応しない別個独立の締め付けプログラム番
号)を設け、このプログラム番号に締め付け異常が発生
した場合に異常発生時の処理を行うことができるねじ緩
め情報(逆転時の最大トルク値,逆転開始時の速度オフ
セット値等)を予め記憶させ、プログラム番号切り換え
部からの締め付けプログラム番号切り換え指令に基づい
て締め付け異常が発生した時に切り換えられた前記締め
付けプログラム番号のねじ締め情報を読み出してその情
報に基づいてねじを処理することも可能である。前記異
常処理用のねじ緩め情報としては、全締め付けポイント
共通とすることも可能であるし、締め付けプログラム毎
にそれぞれ設定することも可能である。ここで、締め付
け異常の処理の方法としては、以下の又はの方法が
考えられるが何れの処理を行うかは予め設定することが
できる。 締め付け異常時に締め付け異常を処理するのではな
く、そのワークの次の締め付けポイントのねじ締めを行
いそのワークのねじ締めが全て終了した時点で、締め付
け異常が発生した締め付けポイントの異常を処理する。 締め付け異常が発生した場合は次の締め付けポイン
トに進まず、前記締め付けポイントの異常を処理してか
ら、次の締め付けポイントのねじ締めを行う。
【0034】また、設定手段,記憶手段としては上記実
施例に限定されるものではなく、例えば、締め付けワー
クの締め付けポイント毎にねじ締め情報を設定,記憶さ
せることも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上の本発明によれば、締め付け異常処
理手段によって異常発生時点の締め付けトルク値からね
じ緩め情報(逆転時の最大トルク値等)を自動的に算出
し、ねじ緩め情報に基づいて締め付け異常を処理するこ
とができる。したがって、締め付け異常を作業者によら
ずに処理することができるので、処理に要する時間を短
縮することができる。その結果、効率的に締め付け異常
を処理することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の動作
を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の動作
を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の動作
を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の動作
を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の動作
を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の動作
を示すタイムチャート及び出力トルク波形である。
【図8】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の締め
付けプログラムの標準データの変更動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の締め
付けプログラムの標準データの変更動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明の一実施例に係る自動ねじ締め機の締
め付けプログラムの標準データの変更動作を示すフロー
チャートである。
【図11】小ねじ(M6×15)に平座金を介在させて
焼き入れナットにねじ込んだ状態を示す図である。
【図12】図11におけるトルク特性図である。
【符号の説明】
1 自動ねじ締め機本体 5 モータ 23 ドライバビット 27 モータ駆動部 29 設定部 29a テンキー 32 RAM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転を受けて回転するドライ
    バビットの反力トルクを検出するトルク検出手段と、 本締めトルク値,ねじ込み開始時の速度オフセット値,
    本締め時の速度勾配及び最高回転,逆転トルク値,逆転
    開始時の速度オフセット値,食い付き解除時の速度勾配
    及び最高回転の中から任意に選択される複数のねじ締め
    情報を設定する設定手段と、 上記設定手段により設定されたねじ締め情報を記憶する
    記憶手段と、 上記ねじ締め情報に基づいてモータの回転を制御するモ
    ータ制御手段と、 締め付け完了までの締め付けトルク値のピークトルク値
    が設定トルク値の許容範囲内にあるかにより締め付け状
    態が正常か異常かを検出する締め付け状態検出手段と、 上記締め付け状態検出手段により締め付け異常が検出さ
    れると、モータを逆転して締め付け異常のねじを緩める
    処理を行う締め付け異常処理手段とを有することを特徴
    とする自動ねじ締め機。
  2. 【請求項2】 上記締め付け異常処理手段は、異常発
    生時点のトルク値からねじ緩め情報を自動的に算出する
    ねじ緩め情報算出手段と、このねじ緩め情報に基づいて
    モータを逆転させるモータ逆転手段とから成ることを特
    徴とする請求項1記載の自動ねじ締め機。
  3. 【請求項3】 上記自動ねじ締め機は、更に締め付け
    異常処理指令手段を有し、前記締め付け異常処理指令手
    段から異常処理指令があれば上記締め付け異常処理手段
    の起動を行う一方、異常処理指令がなければ上記締め付
    け異常処理手段の起動を行うことなくそのワークの次の
    締め付けポイントのねじ締め作業に移行することを特徴
    とする請求項1又2記載の自動ねじ締め機。
JP784392A 1992-01-20 1992-01-20 自動ねじ締め機 Pending JPH05192826A (ja)

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