JP3677416B2 - 電動チャックの制御方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械のチャックを駆動モータによって開閉駆動する電動チャックの制御方法および装置に関し、特に、主軸を駆動する主軸モータによってチャックを開閉駆動する電動チャックの制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
旋盤等の工作機械の主軸端には工作物をつかむためのチャックが取り付けられている。このチャックの把持爪の開閉を油圧シリンダにより行うものが公知である。しかしながら、油圧シリンダにより駆動するチャックは把持爪の開閉ストロークが短く、直径が大きく異なる工作物を把持するには把持爪の位置調整や交換が必要であり、そのための作業が面倒であり作業能率や工作機械の稼働率も低下していた。
【0003】
また、チャックには実公昭63−38968号公報に記載されているような把持爪の開閉をサーボモータによって駆動するものもあった。これは把持爪の位置をセンサーにより間接的に検出し、把持開始時や把持解放時における把持爪の開き位置を工作物の寸法に応じて適宜の位置に制御しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の把持爪の開閉をサーボモータによって駆動するものにおいては、把持爪の開き位置の制御を行うことはできるが、工作物の把持力の制御は行うことができなかった。また、把持爪の閉じ側の位置(把持位置)とサーボモータの駆動トルクとを組み合わせたきめ細かい制御や、把持爪の位置により把持爪の移動速度を切り換えたりする制御についても行うことができなかった。
【0005】
そこで、本発明は、工作機械のチャックを駆動モータによって開閉駆動する電動チャックにおいて、工作物の把持力の制御や把持爪の移動速度の制御等のきめ細かい制御の可能な電動チャックの制御方法および装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電動チャックの制御方法は、工作機械の機体に設けられたフレームに支持されたチャックの把持爪を、位置制御可能な駆動モータによって開閉して工作物を把持する電動チャックの制御方法であって、前記把持爪の把持動作の開始位置の設定値を入力し、当該設定値を記憶手段に記憶させる手順と、前記工作物の把持径の設定値を入力し、当該設定値を前記記憶手段に記憶させる手順と、前記駆動モータを回転制御して、前記記憶手段に記憶されている前記把持動作の開始位置の設定値と前記把持径の設定値との間で、前記把持爪を開閉移動させる制御を行う手順とを有する。そして、前記把持動作の開始位置を前記工作物に応じて変更および設定することが可能である。
【0007】
また、本発明の電動チャックの制御方法は、工作機械の主軸台に回転可能に支持された主軸に設けられたチャックの把持爪を、前記主軸を主軸軸線の回りに回転および位置決めする駆動モータによって開閉して工作物を把持する電動チャックの制御方法であって、前記駆動モータは、前記把持爪の位置および移動速度を制御可能、かつ、駆動トルクを制御可能なものであり、前記把持爪の把持動作の開始位置の設定値を入力し、当該設定値を記憶手段に記憶させる手順と、前記工作物の把持径の設定値を入力し、当該設定値を前記記憶手段に記憶させる手順と、前記把持爪が工作物を把持する力である把持力の設定値を入力し、当該設定値を前記記憶手段に記憶させる手順と、前記チャックの本体部を前記工作機械の機体に対して回転不能の固定状態とする手順と、前記本体部を前記固定状態としたまま、前記駆動モータを回転制御して、前記記憶手段に記憶されている前記把持動作の開始位置の設定値と前記把持径の設定値との間で、前記把持爪の位置および移動速度を制御する手順と、前記駆動モータの前記駆動トルクが前記把持力設定値に対応する値に到達したことによって、前記把持爪の移動を停止させる手順と、前記駆動モータの前記駆動トルクが前記把持力設定値に対応する値に到達し、前記把持爪が前記把持径設定値から所定範囲内の位置に停止したことによって、前記工作物の把持を確認する把持信号を出力する手順とを有する。そして、前記把持動作の開始位置を前記工作物に応じて変更および設定することが可能である。
【0009】
また、上記の電動チャックの制御方法において、前記把持爪の移動速度を切り換える変速位置の設定値を入力し、当該設定値を前記記憶手段に記憶させる手順と、前記把持爪の位置が前記変速位置の設定値を把持方向に超えると、前記駆動モータを回転制御して、前記把持爪の前記移動速度を低速度に切換制御する手順とを有することが好ましい。
【0010】
また、上記の電動チャックの制御方法において、既知の被把持部寸法を有する工作物の前記被把持部寸法を入力する手順と、前記被把持部寸法を入力した前記工作物を前記チャックの前記把持爪の把持部に把持させる手順と、前記把持部の現在の径方向の位置データを前記被把持部寸法に対応する位置データに一致させる手順とを有することが好ましい。
【0019】
また、上記の電動チャックの制御方法において、NC加工プログラムの指令により、前記設定値の選択および変更の少なくともどちらか一方を行う手順を有することが好ましい。
【0020】
また、本発明の電動チャックの制御装置は、工作機械の機体に設けられたフレームに支持され、把持爪を開閉して工作物を把持するチャックを制御する電動チャックの制御装置であって、前記チャックの前記把持爪を開閉駆動し、前記把持爪の位置を制御可能な駆動モータと、前記工作物の把持径の設定値および前記把持爪の把持動作の開始位置の設定値を入力する入力手段と、前記入力手段から入力された前記工作物の把持径の設定値および前記把持爪の把持動作の開始位置の設定値を記憶する設定値記憶手段を備え、前記駆動モータを回転制御して、前記設定値記憶手段に記憶されている前記把持動作の開始位置の設定値と前記把持径の設定値との間で、前記把持爪を開閉駆動する把持爪制御手段とを有する。そして、前記把持動作の開始位置を前記工作物に応じて変更および設定することが可能である。
【0021】
また、本発明の電動チャックの制御装置は、工作機械の主軸台に回転可能に支持された主軸に設けられ、把持爪を開閉して工作物を把持するチャックを制御する電動チャックの制御装置であって、前記主軸を主軸軸線の回りに回転および位置決めするとともに、前記チャックの前記把持爪を開閉駆動し、前記把持爪の位置および速度を制御可能、かつ、前記把持爪が工作物を把持する力である把持力を制御可能な駆動モータと、前記チャックの本体部を前記工作機械の機体に対して回転不能とする固定状態と、前記本体部を前記工作機械の機体に対して回転可能とする解放状態とを切り換えるチャック回転固定切換手段と、前記工作物の把持径の設定値、前記把持爪の把持動作の開始位置の設定値および前記把持力の設定値を入力可能な入力手段と、前記入力手段から入力された前記把持径の設定値、前記把持動作の開始位置の設定値および前記把持力の設定値を記憶する設定値記憶手段を備え、前記駆動モータを回転制御して、前記設定値記憶手段に記憶されている前記把持動作の開始位置の設定値と前記把持径の設定値との間で、前記把持爪を開閉駆動する把持爪制御手段とを有し、前記把持爪制御手段は、前記チャックの本体部を前記工作機械の機体に対して回転不能の固定状態とする手順と、前記本体部を前記固定状態としたまま、前記把持径の設定値に従って前記駆動モータを回転制御して、前記把持爪の位置および移動速度を制御する手順と、前記駆動モータの前記駆動トルクが前記把持力設定値に対応する値に到達したことによって、前記把持爪の移動を停止させる手順と、前記駆動モータの前記駆動トルクが前記把持力設定値に対応する値に到達し、前記把持爪が前記把持径設定値から所定範囲内の位置に停止したことによって、前記工作物の把持を確認する把持信号を出力する手順とを実行するものであり、前記把持動作の開始位置を前記工作物に応じて変更および設定することが可能である。
【0022】
また、上記の電動チャックの制御装置において、前記チャック回転固定切換手段は、前記固定状態では前記本体部と前記主軸との相対回転を可能とし、前記解放状態では前記本体部と前記主軸との相対回転を不可能とするものであることが好ましい。
【0024】
また、上記の電動チャックの制御装置において、前記入力手段は、前記把持爪の移動速度を切り換える変速位置の設定値を入力可能なものであり、前記把持爪制御手段は、前記駆動モータを回転制御して前記把持爪を把持方向に移動させている時、前記把持爪の位置が前記変速位置の設定値を超えると、前記把持爪の移動速度を低速度に切換制御する手順を実行するものであることが好ましい。
【0025】
また、上記の電動チャックの制御装置において、前記入力手段は、既知の被把持部寸法を有する工作物の前記被把持部寸法を入力可能なものであり、前記把持爪制御手段は、前記被把持部寸法を入力した前記工作物を前記チャックの前記把持爪の把持部に把持させ、前記把持部の現在の径方向の位置データを前記被把持部寸法に対応する位置データに一致させる手順を実行するものであることが好ましい
【0034】
また、上記の電動チャックの制御装置において前記設定値の選択または変更を行う指令を含むNC加工プログラムにより、前記設定値記憶手段からの前記設定値の選択および前記設定値の変更の少なくともどちらか一方を行うことができる設定値選択変更手段有することが好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用する工作機械としてのNC(数値制御)旋盤の主軸2の先端に取り付けられたチャック15の断面図である。図1(b)は、図1(a)のB−B矢視拡大断面図である。なお、工作機械はターニングセンタ、研削盤などであってもよい。
【0036】
主軸2は、主軸台(図示せず)に回転可能に支持され、主軸モータ4(図2参照)によって回転駆動される。主軸2の主軸端10の前方には、面板12がボルトで固定されている。主軸端10に固定された面板12の前面81には、駆動歯車固定板82がボルト83により固定されている。駆動歯車固定板82の中心孔には、ニードルベアリングである転動体87を介して円筒状のスクロール支持筒90が回転可能に支持されて配置されている。スクロール支持筒90は、その前方に延びた第1部材21と一体である。
【0037】
駆動歯車固定板82と一体の駆動歯車本体85の外周には、駆動歯車86が形成されている。結局、主軸2に駆動歯車本体85が固定されていることになる。スクロール支持筒90の前方外周には、軸受95を介してスクロール96が回転可能に支持されて配置されている。スクロール96の前端面には、主軸2の中心線を中心とする渦巻き状のスクロール溝19が形成されている。このスクロール溝19にマスタージョー26の後面に形成されたスクロール歯28が噛み合っている。マスタージョー26は第1部材21に形成された案内溝によって半径方向に移動可能になっている。また、マスタージョー26は所定角度ごとに複数個(例えば3個)設けられている。マスタージョー26には把持爪30が固定されている。
【0038】
スクロール支持筒90と一体の第1部材21の内周面には、内歯歯車97が形成されている。前述した駆動歯車86と内歯歯車97との間には、3個の中間歯車100が等角度位置に配置され、両者に噛み合っている。中間歯車100の軸100aは、スクロール96にニードルベアリングである転動体102を介して回転自在に支持され配置されている。結局、駆動歯車86、中間歯車100及び内歯歯車97は遊星歯車機構を構成し、一種の減速機構の役割を果たす。
【0039】
第1部材21と一体に固定された第2部材22には、位置決め穴41が形成されている。位置決め穴41には固定ピン45が挿入され、第1部材21、第2部材22などから構成される本体部20の主軸台等の工作機械の機体に対する回転を阻止する。固定ピン45の中心には加圧空気を供給するための供給通路を備えている。位置決め穴41に固定ピン45が挿入されると、制御弁(図示せず)を開にして加圧空気が固定ピン45から位置決め穴41に供給される。
【0040】
第2部材22には、環状の形をしたシリンダ筒111が配置固定されている。第2部材22とシリンダ筒111との間で環状の空間であるシリンダ室110が区画されており、このシリンダ室110は断面が矩形をしたものである。シリンダ室110には、環状のピストン112が挿入されている。シリンダ室110とピストン112とは、空気圧で作動するシリンダ機構を構成する。
【0041】
固定ピン45から位置決め穴41に供給された加圧空気は、第2部材22とシリンダ筒111に形成された空気供給路101を通り、ピストン112を駆動する。一方、ピストン112の端面の突起に接するようにその後方には、クラッチ板113が配置されている。また、駆動歯車固定板82の前方には、3本の案内ピン114が等角度位置に配置固定されている。案内ピン114には、環状の形をしたクラッチ板113が前後動可能に配置されている。
【0042】
クラッチ板113の後方には、等角度位置にコイルスプリング115が配置されている。コイルスプリング115は、クラッチ板113を介してピストン112を前方に付勢するものである。クラッチ板113の前方の端面には、クラッチ歯116が形成されている。クラッチ歯116と対向する位置の第2部材22の後方には、クラッチ歯117が形成されている。クラッチ歯116とクラッチ歯117とが噛み合うと第2部材22と主軸2とは相対移動しないように固定される。加工時にはコイルスプリング115の付勢力により、クラッチ歯116とクラッチ歯117とが噛み合い、主軸2とチャック15の本体部20とは固定されている。
【0043】
次に、このチャック15の作動を説明する。チャック15に工作物を把持させるには、まずNC装置50(図2参照)からC軸/主軸制御部410に主軸割り出し指令を送出し、主軸2をあらかじめ定められた角度位置のところに位置決め停止させる。次に、位置決め穴41に固定ピン45を挿入し、本体部20を主軸台、ベッド等の工作機械の機体に対して回転不可能な固定状態とする。位置決め穴41に固定ピン45を挿入すると、続いて制御弁を開にして加圧空気を固定ピン45から位置決め穴41に供給する。
【0044】
固定ピン45の中心を通って位置決め穴41に供給された加圧空気は、第2部材22とシリンダ筒111に形成された空気供給路101に供給され、ピストン112を駆動する。ピストン112の駆動により、クラッチ板113がコイルスプリング115を圧縮し後方に移動される。この移動により、クラッチ歯116とクラッチ歯117との噛み合いが解除される。この解除により本体部20の第2部材22と主軸2とは相対回転が可能となる。
【0045】
チャック15の本体部20を固定状態としたまま、主軸モータにより主軸2を回転駆動して、駆動歯車86、中間歯車100、内歯歯車97の減速機構を介してスクロール96を回転させ、把持爪30を開閉動作させて工作物の解放または把持を行う。この減速機構により主軸2の駆動トルクは増大されてスクロール96に伝達される。工作物の解放または把持動作が終了すれば、固定ピン45を位置決め穴41から引き抜いて、チャック15の本体部20を主軸台等の工作機械の機体に対して回転可能な解放状態とする。それと同時に、加圧空気の圧力がなくなるため、ピストン112はコイルスプリング115の付勢力により前方に移動され、クラッチ歯116とクラッチ歯117が噛み合って主軸2とチャック15の本体部20とが固定される。これでチャック15に把持された工作物は加工可能な状態となる。
【0046】
なお、上記の実施の形態においては、加圧空気によりピストン112を駆動するようにしているが、固定ピン45が位置決め穴41に挿入されたとき、機械的な伝達機構によりピストン112を移動させるようにしても良い。
【0047】
図2は、NC装置50および各制御モータ等の構成を示すブロック図である。NC装置50としては、NC専用機や、個人用小型コンピュータ(以下、パソコンという)の拡張スロットにサーボモータの制御、シーケンス制御等を行うNCボード等を装備して数値制御機能とパソコン機能とを有するいわゆるパソコンNC装置が使用できる。NC装置50には、種々のデータ処理を行う情報処理手段としてのCPU51が設けられており、CPU51にはバス52を介して主記憶装置としてROM53およびRAM54が接続されている。
【0048】
CPU51は、ROM53に記憶されているシステムプログラムおよびデータと、RAM54にロード(メモリ中に読み込むこと)されたプログラムおよびデータに従って動作する。このようにRAM54にロードされるプログラムとしては、基本プログラムであるOS(オペレーティング・システム)や数多くあるNC指令の各NC指令に応じた処理を行うNC指令処理プログラム、NC指令の中でも特にチャック開閉制御に関連するNC指令の処理を行うチャック制御プログラム541、把持爪位置演算プログラム542、把持力演算プログラム543、表示手段58に対して文字や図形の表示を行う表示制御プログラム等がある。
【0049】
把持爪位置演算プログラム542は、チャック15の把持爪30の位置と主軸2のC軸座標値との対応関係を演算するプログラムであり、一方から他方を演算して求める。ここでC軸とは、主軸2の主軸軸線回りの角度位置を制御するための制御軸である。把持爪30の位置は、直径表示により表示、入力されるが、NC装置50の内部ではC軸座標値に変換して記憶され管理される。C軸座標値と把持爪30の位置は、原点を適当にとれば比例関係にある。
【0050】
すなわち、C軸座標値cと把持爪位置dとは、c=k・dの関係にある。kは変換定数であり、主軸2からの駆動の減速比、スクロール96のピッチ等に依存する定数である。移動量、速度についても同じ変換定数kによって変換される。把持爪位置演算プログラム542は、変換定数kによって、C軸と把持爪の座標値、移動量、速度を互いに変換する。把持爪位置の表示手段58への表示は直径値に変換されて表示され、把持爪位置の入力も直径値によるので作業者にとってわかりやすい。
【0051】
把持力演算プログラム543は、主軸モータ4の駆動トルクと把持爪30による把持力との対応関係により、一方から他方を演算して求めるプログラムである。トルクと把持力との関係にはチャック15ごとに個体差がある等のため、トルクと把持力の対応関係が後述するトルク較正パラメータ552にテーブルとして記憶されている。そして、設定値選択変更プログラム544は、NC加工プログラムの指令によりチャッキングデータメモリ57に記憶されているチャッキングデータの組の選択を行ったり、チャッキングデータの変更を行うためのプログラムである。
【0052】
また、CPU51にはバス52を介してパラメータメモリ55が接続されている。パラメータメモリ55には、加工に必要な各種パラメータを記憶しておく。パラメータメモリ55は、不揮発メモリを使用することによりNC装置50の電源をオフにしても記憶内容を保持しておくことができる。パラメータメモリ55には、チャック基本パラメータ551の領域、トルク較正パラメータ552の領域が設定されている。
【0053】
チャック基本パラメータ551は、表示手段58のチャック保守画面(図4参照)に表示される種々のチャック固有のパラメータであり、工作機械メーカが設定するものである。通常、ユーザがチャック基本パラメータ551を変更することはない。トルク較正パラメータ552は、主軸モータ4のトルク制限値とチャック15の把持爪30による把持力との関係を演算するためのパラメータである。例えば、主軸モータ4の最大トルクと最小トルクとの間を10等分して10,20,30,…,100%のトルクに対する把持力を実測し、それらを記憶しておく。中間のトルクに対する把持力は直線上にあるものとして補間演算する。
【0054】
実測および記憶するトルクの間隔は10%に限らず任意の間隔でもよく、等間隔でなくともよい。また、トルクと把持力との関係式を数式で記憶するようにしてもよい。トルク較正パラメータ552も、工作機械メーカが設定するチャック固有のパラメータである。通常、ユーザがこれを変更することはないが、変更することは可能である。
【0055】
さらに、CPU51にはバス52を介してNC加工プログラムメモリ56、チャッキングデータメモリ57が接続されている。NC加工プログラムメモリ56には、工作物をチャック15から解放したり、工作物をチャック15に把持したり、刃物台(図示せず)と主軸台とを相対的にZ軸(主軸軸線と平行な方向)、X軸(Z軸と直交する方向)方向に移動制御して加工を行うためのNC加工プログラムが記憶されている。チャッキングデータメモリ57は、表示手段58のチャック保守画面(図5参照)に表示される種々のデータが記憶されるメモリである。チャッキングデータは、工作物の種類ごとにユーザが設定するものである。
【0056】
CPU51にはバス52を介して入出力機器が接続されている。入出力機器としては、文字および図形を表示する表示手段58、作業者がデータを入力するための入力手段59がインターフェース回路を介してバス52に接続されている。表示手段58としてはCRT、EL表示パネルや液晶ディスプレイ等が使用でき、入力手段59としてはキーボード、表示手段58と一体に組み合わせたタッチパネル等が使用できる。
【0057】
また、CPU51にはバス52を介して補助記憶装置としての固定ディスク装置を接続するようにしてもよい。その場合、固定ディスク装置にはCPU51によって実行されるべき種々のプログラム等を記憶しておき、適宜、これらのプログラム等を固定ディスク装置からRAM54やNC加工プログラムメモリ56にロードすればよい。
【0058】
NC装置50は、C軸/主軸制御部410、アンプ411を介してNC旋盤の主軸モータ4に接続されている。主軸モータ4の回転数は検出器412を介してアンプ411にフィードバックされ、所定の回転数が維持される。主軸2のC軸回りの角度位置は、検出器412からC軸/主軸制御部410にフィードバックされ、主軸2を所望の角度位置に位置決めすることが可能である。
【0059】
同様にNC装置50は、X軸位置決め制御部61、アンプ62を介してNC旋盤のX軸モータ6に接続されており、工作物と刃物台とのX軸方向(Z軸方向と直交する方向)の相対移動を制御する。X軸モータ6の回転数と回転角度は検出器63を介してアンプ62とX軸位置決め制御部61にフィードバックされ、刃物台の相対移動のX軸方向の速度と位置の制御に用いられる。Z軸モータ7、Z軸位置決め制御部71、アンプ72、検出器73の機能もX軸に対するものと同様であり、工作物と刃物台とのZ軸方向(主軸軸線方向と平行な方向)の相対移動を制御する。
【0060】
また、NC装置50は、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)500を介して、フットスイッチ501、ドア閉確認スイッチ502、モード切換スイッチ511、内外締め切換スイッチ512が接続されている。フットスイッチ501は、チャック15を手動操作で開閉するための足踏みスイッチである。ドア閉確認スイッチ502は、NC旋盤の加工領域を遮蔽する開閉ドアが閉状態であることを確認するためのセンサである。
【0061】
モード切換スイッチ511は、チャック15の運転モードを手動で加工モードとチャッキングモードに切り換えるためのスイッチである。内外締め切換スイッチ512は、工作物の把持方向(内径で把持するか、外径で把持するか)を切り換えるためのスイッチである。また図示していないが、固定ピン45を駆動するアクチュエータ、固定ピン45の挿入または抜き出し状態を検出する位置センサ等もPLC500に接続されている。
【0062】
図3は、チャック15の操作パネル510の構成を示す図である。操作パネル510には、前述のモード切換スイッチ511が設けられている。切り欠き部511aを「加工」と「チャッキング」のいずれかに合わせ、モード切換スイッチ511の中央部を押圧すると有効になる。チャッキングモードはチャック15に工作物を把持したり把持を解放したりするモードであり、加工モードは把持した工作物の加工を行うモードである。加工モードではLED515が点灯し、チャッキングモードではLED516が点灯する。また、チャッキングモードへの切り換え操作時には、ドア閉確認スイッチ502の状態が検出され、開閉ドアが閉状態でないと警告表示となりチャッキング動作は行われない。このため作業者の安全が確保される。
【0063】
段取開閉スイッチ514は、押しボタンスイッチであり、押圧するごとに段取開閉モードが「入」と「切」とに切り換えられる。段取開閉モードが「入」の状態の場合は押しボタン自体が点灯状態となる。段取開閉モードは、作業者が手動で把持爪30の移動を行うモードである。内外締め切換スイッチ512は、工作物を内径側から把持するか(内締め)、外径側から把持するか(外締め)を切り換えるスイッチである。
【0064】
把持解放切換スイッチ513は、工作物を把持するか解放するかの移動方向を切り換えるトグルスイッチである。レバーを「締め」側に倒すと把持方向、「ゆるめ」側に倒すと解放方向を選択することになる。段取開閉モードでは、作業者は内外締め切換スイッチ512、把持解放切換スイッチ513により把持爪30の移動方向を選択し、フットスイッチ501を足で押圧することにより把持爪30を移動させる。把持爪30はフットスイッチ501がオンの間だけ移動する。
【0065】
図4は、NC装置50の表示手段58に表示されるチャック保守画面を示す図である。この画面は、工作機械メーカがチャック基本パラメータ551の設定を行うため、あるいは工作機械のメンテナンスを行うための画面であり、ユーザがこの画面からチャック基本パラメータ551を変更することはできないようにされている。チャック基本パラメータ551には、画面に示されているように、ハードウェア基本パラメータとソフトウェア基本パラメータがある。
【0066】
これらは個々の工作機械のチャック固有のパラメータである。図示しないカーソルキーにより、カーソル位置を変更し、各パラメータを変更、設定することができる。カーソル位置の行は、先頭の見出しキャラクタが反転表示されるとともに下線が付加表示される。図4では、C軸指令速度V1の行にカーソルがあり、この値が設定可能である。また、この画面から機能キーの「設定」キーを押すと、図5のチャック設定画面を表示する。
【0067】
ハードウェア基本パラメータについて説明する。最大入力トルクは、主軸モータ4の最大駆動トルクの値である。最大把持力は主軸モータ4の最大駆動トルク発生時の把持力であり、最小把持力は工作物を把持可能な把持力の下限値である。把持力設定単位は、把持力設定の単位量である。これらの力の単位は図4では、kgf(キログラム重)となっているが、N(ニュートン)として設定することも可能である。
【0068】
チャック内減速比は、主軸2からスクロール96への回転伝達の減速比である。スクロールピッチは、スクロール96のスクロール溝19のピッチである。内部クラッチ歯ピッチは、クラッチ板113および第2部材22のクラッチ歯116,117のピッチである。主軸2の停止位置は、内部クラッチ歯ピッチの角度ごとの位置(クラッチ歯116,117が噛み合い可能な位置)としなければならない。
【0069】
次に、ソフトウェア基本パラメータについて説明する。ストローク上限は、把持爪30の最大径側のストローク限界値である。ストローク下限は、把持爪30の最小径側のストローク限界値である。トルク制限値T1は、把持爪30の高速移動時やゆるめ動作時のトルク制限値である。T1は、最大トルクに対する百分率で入力する。C軸指令速度V1は、把持爪30の高速移動時のC軸移動速度であり、例えば、C軸の早送り速度である。C軸指令速度V2は、把持爪30の低速移動時(把持動作時等)のC軸移動速度である。C軸指令速度V3は、把持爪30の極低速移動時(停止点から把持点への移動時等)のC軸移動速度である。V1,V2,V3の単位は回転/毎分である。
【0070】
図5は、NC装置50の表示手段58に表示されるチャック設定画面を示す図である。このチャック設定画面には、チャッキングデータメモリ57に記憶されている種々のチャッキングデータが表示されている。これらのチャッキングデータは、工作物の種類(加工の種類)ごと等に1組のチャッキングデータが記憶されており、さらにそのチャッキングデータの組が複数組記憶されている。チャッキングデータはユーザが自由に設定可能である。
【0071】
チャッキングデータについて説明する。パラメータグループNoは、チャッキングデータの組に付けられた番号である。加工プログラムNoは、このチャッキングデータの組を使用するNC加工プログラムのプログラム番号(O番号)である。把持力は、工作物を把持する把持力の設定値である。設定単位はkgf(キログラム重)またはN(ニュートン)とすることが可能である。この把持力のデータが主軸モータ4のトルク制限値T2に変換されて記憶される。
【0072】
把持径は、工作物の把持位置の設定値である。変速点は、把持爪30を高速移動から低速移動に変速する位置の設定値である。退避点は、把持爪30の退避位置すなわち把持動作の開始位置の設定値である。変速点、退避点とも直径表示の値である。芯金径は、把持爪を生爪として加工する際に使用する芯金の直径値である。エラー検出レベルは、工作物を把持した時点での把持爪30の位置と、設定した把持径との誤差を算出して把持エラーとする際に使用する。誤差がエラー検出レベルの設定値外であれば、把持エラーとする。エラー検出レベルは、把持径に対する百分率で入力する。なお、エラー検出レベルは、百分率でなく許容設定値(mm)を入力するようにしてもよい。
【0073】
作業者は、これらのチャッキングデータを設定し、所望のパラメータグループNoを付与して保存することができる。また、いつでもその保存したチャッキングデータの組を呼び出すことができる。チャッキングデータの入力は、図示しないカーソルキーにより、カーソル位置を変更し、各データを入力または変更することができる。カーソル位置の行は、先頭の見出しキャラクタが反転表示されるとともに下線が付加表示される。図5では、把持径の行にカーソルがあり、この値が入力可能である。チャッキングデータの下方には、把持爪の30の現在位置と停止点のデータが表示されている。画面の右側には、退避点、変速点、停止点の位置関係を示す画像が表示されている。
【0074】
なお、これらのチャッキングデータはNC加工プログラムから変更することもできる。さらに、パラメータグループの選択もNC加工プログラムから行うことができる。これらの、NC加工プログラムの指令によるパラメータグループの選択およびチャッキングデータの変更は、設定値選択変更プログラム544により行われる。
【0075】
図5の画面から機能キーの「保守」キーを押すと、図4のチャック保守画面を表示する。「教示」キーは、把持爪30の把持部で把持した工作物の直径を教示して、NC装置50が管理している把持爪位置と実際の把持爪30の把持部位置を一致させる動作を行うためのものである。例えば、把持爪30が生爪の場合、工作物の形状に合わせて把持部を成形加工するので、加工の度に把持部の形状、把持位置寸法がずれてくる。
【0076】
把持爪30を成形加工して把持位置寸法等がずれた場合、チャック15の把持爪30の成形加工した把持部に直径が既知の被把持物を把持して、このチャック設定画面で把持径として既知の直径値を入力する。それから「教示」キーを押すと、把持爪30の現在位置が入力した既知の直径値に書き換えられ、NC装置50内の把持爪位置と実際の把持爪30の把持部位置とが一致する。この教示の処理はチャック制御プログラム541によって行われる。
【0077】
機能キーの「一覧」キーは、登録されている複数組のチャッキングデータの組を一覧表示するものである。チャッキングデータメモリ57には複数組(例えば、40組)のチャッキングデータを登録しておくことが可能である。その複数組の中から、実行しようとする加工で使用するものを選択して画面上に呼び出すことができる。「消去」キーは、現在表示しているチャッキングデータの組を消去するためのものである。「消去」キーを押すと、現在表示しているチャッキングデータの組をチャッキングデータメモリ57から消去する。
【0078】
図6は、チャック15の通常開閉における把持爪30の位置と速度の制御を示す図である。通常開閉とは、操作パネル510のモード切換スイッチ511をチャッキングモードに切り換えて、自動的に工作物の把持および解放を行う場合の動作である。図6(a)は通常開閉における外締めの正常な把持の場合を示す。把持爪30を退避位置として、工作物をセットし、開閉ドアを閉じて操作パネル510のモード切換スイッチ511をチャッキングモードに切り換える。そして、フットスイッチ501を1回踏むと、把持爪30は、退避点から変速点まで高速度V1で移動し、さらに変速点から停止点まで低速度V2で移動する。
【0079】
把持爪30が工作物を把持し、主軸モータ4の駆動トルクが把持力に対応するトルク制限値T2に達したときに移動が停止される。主軸2の停止位置(把持爪30の把持点)は、クラッチ歯116,117が噛み合い可能な所定角度ごとの位置としなければならない。そのために、トルク制限値T2による停止点から、これらの所定角度ごとの把持点まで極低速度V3で把持爪30が移動し、一番近い把持点に停止するように制御する。
【0080】
図6(b)は通常開閉における外締めの把持がエラーとなる場合の例を示す。把持爪30は、退避点から変速点まで高速度V1で移動し、変速点から停止点まで低速度V2で移動する。正常であれば、主軸モータ4の駆動トルクが把持力に対応するトルク制限値T2に達したときに移動が停止されるが、この場合停止点から所定量離れた位置を超えてもトルク制限値T2に達せず、エラーが発生したものである。このエラーは、空加工(工作物をチャックに取り付けずに工作機械を動作させ加工動作の確認を行う作業)の場合もあるので、エラー信号等を出力しなくともよい。
【0081】
図6(c)は通常開閉における外締めの解放の場合を示す。把持爪30は、把持点から退避点まで高速度V1により移動する。なお、以上のような通常開閉の動作は、フットスイッチ501等の操作に換えてNC加工プログラムの指令(例えば補助機能の指令)により動作を行うようにしてもよい。
【0082】
図7は、チャック15の段取開閉モードにおける把持爪30の位置と速度の制御を示す図である。段取開閉モードは、操作パネル510の段取開閉スイッチ514を「入」にして、作業者が手動で把持爪30の移動を行うモードである。作業者は内外締め切換スイッチ512、把持解放切換スイッチ513により把持爪30の移動方向を選択し、フットスイッチ501を足で押圧(オン)することにより把持爪30を移動させる。把持爪30はフットスイッチ501がオンの間だけ移動する。
【0083】
図7(a)は段取開閉における外締め把持の場合を示す。把持爪30は現在位置から、フットスイッチ501の押圧により低速度V2で停止点まで移動する。把持爪30が工作物を把持し、主軸モータ4の駆動トルクが把持力に対応するトルク制限値T2に達したときに移動が停止される。トルク制限値T2による停止点から、所定角度ごとの把持点まで極低速度V3で把持爪30が移動し、一番近い把持点に停止する制御は、図6(a)と同様である。
【0084】
図7(b)は段取開閉において、把持爪30を単に閉方向に移動する場合を示す。把持爪30は現在位置から、フットスイッチ501の押圧により低速度V2で閉方向に移動し、フットスイッチ501を離した位置で停止する。図7(c)は段取開閉における内締め把持の場合を示す。移動方向が異なるだけで、図7(a)の速度制御と同様である。図7(d)は段取開閉において、把持爪30を単に開方向に移動する場合を示す。これも移動方向が異なるだけで、図7(b)の速度制御と同様である。
【0085】
図8は、チャック15の通常開閉における把持の制御を示すフローチャートである。これは、図6(a),(b)の制御の場合の処理を示すものである。この処理を行うプログラムは、チャック制御プログラム541に含まれるものであり、チャック制御プログラム541のメインルーチンから呼び出されるものである。通常把持の動作が開始されると、処理601において、退避点から変速位置まで高速度V1、トルク制限値T1で把持爪30の移動を開始する。
【0086】
次の判断602では、主軸モータ4の駆動トルクがトルク制限値T1に到達したか否かを判断する。トルク制限値T1に達した場合は、処理615に進む。この時点でトルク制限値T1に達するのは工作物の種類が異なる等の異常状態である。処理615では移動停止指令をC軸/主軸制御部410に送出し、把持爪30を異常停止させる。次に判断616で停止が完了するまで待ち、停止が完了すれば処理617でアラーム信号を出力してから、呼び出し元に戻る。
【0087】
判断602において、トルク制限値T1に達していない場合は、判断603で変速点までの移動が完了したか否かを判断する。完了していなければ判断602に戻り、完了していれば処理604に進む。処理604では把持径に対応するC軸上の位置に停止位置許容誤差を加算した位置である把持位置を算出する。なお、停止位置許容誤差にかえて、所定の値を加算するようにしてもよい。算出は把持爪位置演算プログラム542により行う。次の処理605では、算出した把持位置まで低速度V2、トルク制限値T2で把持爪30の移動を開始する。
【0088】
次の判断606では、主軸モータ4の駆動トルクがトルク制限値T2に到達したか否かを判断する。トルク制限値T2に達していない場合は、判断607に進み、把持位置までの移動が完了したか否かを判断する。完了していなければ判断606に戻り、完了していれば呼び出し元に戻る。この時点で移動が完了するのは、工作物がセットされていない等の異常状態であり、エラー信号等を出力するようにしてもよいが、ここでは空加工の場合等も考慮してエラー信号は出力していない。この場合でも、後述する把持信号が出力されないので、正常な把持が行われていないことが認識できる。
【0089】
判断606において、主軸モータ4の駆動トルクがトルク制限値T2に達した場合は、正常な場合であり、処理608に進む。処理608では、把持爪30のC軸上の真の現在位置を算出する。真の現在位置は、現在のC軸座標値からC軸サーボ遅れ量を引いた値となる。次に処理609に進み、真の現在位置に最も近いクラッチ噛み合い位置を算出する。クラッチ噛み合い位置は、クラッチ歯116,117が噛み合い可能な位置である。次に処理610に進み、最も近いクラッチ噛み合い位置まで、極低速度V3、トルク制限は無しで把持爪30の移動を開始する。
【0090】
次に判断611で移動が完了するまで待ち、移動が完了すれば判断612に進み、停止位置が許容誤差(エラー検出レベル)内であるか否かを判断する。許容誤差内であれば、処理613で正常に把持を終了したことを確認する把持信号を出力してから、呼び出し元に戻る。許容誤差内でなければ、処理614で把持径異常を表す把持エラー信号を出力してから、呼び出し元に戻る。
【0091】
このように、主軸モータ4の駆動トルクがトルク制限値T2に達し、かつ、把持爪30が設定した把持位置から許容誤差内に停止した場合に、正常な把持を確認する把持信号が出力されるので、把持動作の信頼性が向上する。例えば、従来のように把持爪の位置のみで把持確認を行うと、工作物なしで把持動作をしてしまういわゆる空つかみ状態が検出できない。また、駆動トルクのみで把持確認を行うと、工作物の種類の取り違え等を検出することができない。駆動トルクと把持爪の位置の両方により把持確認を行うことによって、把持動作を確認するための信頼性の高い把持信号を出力することが可能となった。
【0092】
そして、この把持信号を検出することで主軸の回転を許可するように制御すれば、工作機械の動作の安全性が向上する。なお、把持信号を確認して主軸の回転を許可するか、把持信号の有無にかかわらず主軸の回転を許可するかは、作業者が選択的に切り換えることができるようにしておく。さらに、NC加工プログラムからこの切り換えを行えるようにすることが好ましい。
【0093】
以上のような制御を行うので、把持位置から離れた位置では把持爪30の移動が高速で行われ、しかも把持位置近傍では把持爪30が低速で確実に工作物を把持し、かつ設定した把持力での工作物の把持が可能となる。これにより、短時間で工作物の剛性に応じた最適な把持を行うことができる。また、主軸モータ4の駆動トルク(把持力)と把持爪30の位置の両方により、工作物の正常な把持の確認を行っているので、工作機械の信頼性および安全性が向上する。
【0094】
なお、ここでは停止位置からクラッチ噛み合い位置までの移動を、最も近いクラッチ噛み合い位置に対して行うようにしたが、設定把持力に応じて変えるようにしてもよい。すなわち、把持力が最大トルク付近では把持爪がゆるむ方向のクラッチ噛み合い位置に移動し、把持力が最小トルク付近では把持爪が締まる方向のクラッチ噛み合い位置に移動する。中間トルクでは現在位置に最も近いクラッチ噛み合い位置に移動する。このような移動制御としてもよい。
【0095】
図9は、チャック15の通常開閉における解放の制御を示すフローチャートである。これは、図6(c)の制御の場合の処理を示すものである。この処理を行うプログラムは、チャック制御プログラム541に含まれるものであり、チャック制御プログラム541のメインルーチンから呼び出されるものである。通常解放の動作が開始されると、処理621において、把持位置から退避点まで高速度V1、トルク制限値T1で把持爪30の移動を開始する。
【0096】
次の判断622では、主軸モータ4の駆動トルクがトルク制限値T1に到達したか否かを判断する。トルク制限値T1に達した場合は、処理624に進む。この時点でトルク制限値T1に達するのは切屑による詰まり等の異常状態である。処理624では移動停止指令をC軸/主軸制御部410に送出し、把持爪30を異常停止させる。次に判断625で停止が完了するまで待ち、停止が完了すれば処理626でアラーム信号を出力してから、呼び出し元に戻る。判断622において、トルク制限値T1に達していない場合は、判断623で退避点までの移動が完了したか否かを判断する。完了していなければ判断622に戻り、完了していれば呼び出し元に戻る。
【0097】
図10は、チャック15の段取開閉における把持の制御を示すフローチャートである。これは、図7(a),(c)の制御の場合の処理を示すものである。この処理を行うプログラムは、チャック制御プログラム541に含まれるものであり、チャック制御プログラム541のメインルーチンから呼び出されるものである。段取把持の動作が開始されると、処理631において、現在位置から把持方向に低速度V2、トルク制限値T2で把持爪30の移動を開始する。把持方向は、外締めであればストローク下限方向であり、内締めであればストローク上限方向である。
【0098】
次の判断632では、主軸モータ4の駆動トルクがトルク制限値T2に到達したか否かを判断する。トルク制限値T2に達していない場合は、判断633に進み、ストローク限界に達したか否かを判断する。ストローク限界に達していなければ判断634に進み、達していれば呼び出し元に戻る。この時点で移動が完了するのは、マスタージョー26のスクロール歯28とスクロール96のスクロール溝19との噛み合いが外れたり、噛み合いが少なくなって駆動トルクに対して予定の把持力が出ない等の問題を生じさせないためである。
【0099】
判断634では、作業者から停止指令があるかどうか、すなわち、フットスイッチ501を踏むのをやめたか否かを判断し、停止指令がなければ判断632に戻り、停止指令があれば処理635に進んで移動停止指令をC軸/主軸制御部410に送出し、把持爪30を停止させる。この停止位置は、クラッチ歯の噛み合いを考慮した位置としなくてもよいが、その場合には、固定ピン45を位置決め穴41から抜く動作の前にクラッチ歯の噛み合いを考慮した位置に移動させる必要が生じる。次に判断636で停止が完了するまで待ち、停止が完了すれば呼び出し元に戻る。
【0100】
判断632において、主軸モータ4の駆動トルクがトルク制限値T2に達した場合は、工作物を把持した場合であり、処理637に進む。処理637では、把持爪30のC軸上の真の現在位置を算出する。次に処理638に進み、真の現在位置に最も近いクラッチ噛み合い位置を算出する。次に処理639に進み、最も近いクラッチ噛み合い位置まで、極低速度V3、トルク制限は無しで把持爪30の移動を開始する。次に判断640で移動が完了するまで待ち、移動が完了すれば処理641で正常に把持を終了したことを表す把持信号を出力してから、呼び出し元に戻る。
【0101】
図11は、チャック15の段取開閉における解放の制御を示すフローチャートである。この処理を行うプログラムは、チャック制御プログラム541に含まれるものであり、チャック制御プログラム541のメインルーチンから呼び出されるものである。段取解放は段取開閉モードで工作物を解放する動作である。段取解放の動作が開始されると、処理651において、現在位置から解放方向に低速度V2、トルク制限値T1で把持爪30の移動を開始する。解放方向は、外締めであればストローク上限方向であり、内締めであればストローク下限方向である。
【0102】
次の判断652では、主軸モータ4の駆動トルクがトルク制限値T1に到達したか否かを判断する。トルク制限値T1に達した場合は、処理657に進む。この時点でトルク制限値T1に達するのは切屑による詰まり等の異常状態である。処理657では移動停止指令をC軸/主軸制御部410に送出し、把持爪30を異常停止させる。次に判断658で停止が完了するまで待ち、停止が完了すれば処理659でアラーム信号を出力してから、呼び出し元に戻る。
【0103】
判断652において、トルク制限値T1に達していない場合は、判断653でストローク限界に達したか否かを判断する。ストローク限界に達していなければ判断654に進み、達していれば呼び出し元に戻る。判断654では、作業者から停止指令があるかどうかを判断し、なければ判断652に戻り、停止指令があれば処理655に進んで移動停止指令をC軸/主軸制御部410に送出し、把持爪30を停止させる。次に判断656で停止が完了するまで待ち、停止が完了すれば呼び出し元に戻る。このように段取開閉においては、作業者が開閉操作するので安全のために、把持爪30を低速度V2で移動し、高速度V1での移動は行わない。
【0104】
設定値選択変更手段としての設定値選択変更プログラム544は、NC加工プログラムに所定の指令がプログラムされ、その指令を実行したときにチャッキングデータを選択したり、変更したりする処理を行う。チャッキングデータの組を選択する指令(例えば、「G10 L130 Pnn」)がきたとき、チャッキングデータメモリ57に記憶されているnn番の組のチャッキングデータを選択する。また、所定のチャッキングデータの組のチャッキングデータを変更する指令(例えば、「G10 L131 Pnn Qmm Rdd」)がきたとき、nn番のチャッキングデータの組のmm番のチャッキングデータをddに変更して記憶する。
【0105】
図12、図13に従って、NC加工プログラムからのチャッキングデータの組(パラメータグループNo.)の選択、把持力等のデータの変更について、さらに詳しく説明を行う。NC加工プログラムからのチャッキングデータの組の選択は、図12(a)に示した指令で行う。ここで、「Pnn」の「nn」がチャッキングデータの組の番号である。
【0106】
図12(b)に示すプログラム例で詳細に説明を行う。ただし、点線から左側の部分がプログラムであり、点線から右側の部分はコメントである。工作物Aのプログラム(O2000)では、チャッキングデータの組の番号10を選択しているので、把持力5000kgf、把持径100.0mm等のチャッキングデータが指定される。チャッククランプ指令(例えば、M68)実行時に、このチャッキングデータに従って工作物Aが把持される。図12(c)に、パラメータグループNo.10のチャッキングデータの組の各データの内容を示す。
【0107】
また、工作物Bのプログラム(O2200)では、チャッキングデータの組の番号12を選択しているので、把持力1000kgf、把持径82.0mm等のチャッキングデータが指定され、チャッククランプ指令(例えば、M68)実行時に、このチャッキングデータに従って工作物Bが把持される。図12(d)に、パラメータグループNo.12のチャッキングデータの組の各データの内容を示す。
【0108】
また、同一の工作物の一次加工(表加工)、二次加工(裏加工)等を連続して行うときにも、このようなチャッキングデータの組を選択することにより、その工作物の把持に最適な条件を選択することができる。また、荒切削加工時と仕上げ切削加工時にも、それぞれに対して最適なチャッキングデータの組を選択することによって、最適な把持条件による工作物の把持を行うことができる。すなわち、荒切削加工時には工作物を強固な把持力で把持し、仕上げ切削加工時には工作物を変形させないような軽い把持力で把持することができる。
【0109】
NC加工プログラムからのチャッキングデータの変更は、図13(a)に示す指令により行う。ここで、「Pnn」の「nn」がチャッキングデータの組の番号であり、「Qmm」の「mm」がデータ番号であり、「Rdd」の「dd」が変更後のデータである。データ番号「mm」は、「1」が把持力、「2」が把持径、「3」が変速点、「4」が退避点、「5」がエラー検出レベルをそれぞれ示しており、それぞれの番号を指定してそれぞれのデータを変更できる。データ番号とデータ種類の対応関係は、図13(c)に示す。
【0110】
図13(b)に従ってさらに説明を行う。「G10 L131 P10 Q1R2000.;」は、チャッキングデータの組番号10の把持力のデータを2000kgfに変更する指令となる。次の指令は、同じ組番号10の退避点のデータを108mmに変更するものである。このようにして、チャッキングデータを順次変更しながら使用することもできる。すなわち、チャッキングデータメモリ57にチャッキングデータの組を少なくとも一組設ければ、全種類の工作物の把持を行うことも可能である。
【0111】
このように、広範囲に把持爪の移動が可能なチャックを、NC加工プログラムでチャッキングデータの選択、変更を行いながら制御できるようにしたため、複数の種類の工作物の連続加工等も可能になる。また、工作機械の無人運転による連続加工が可能となるため、生産性の向上および自動化が図れる。
【0112】
以上のように、把持爪の移動ストロークが大きく広範囲の工作物に適用可能な電動チャックにおいて、把持爪の位置に応じて把持爪の速度を高速、低速に切換制御するようにしたので、ストロークが大きいにもかかわらず把持時間を短縮することができる。また、主軸モータにより開閉駆動を行うものでは、把持爪の高速、低速をC軸送りの早送り、加工送りにより行うことができ制御が簡素化される。さらに、把持爪の把持動作の開始位置(退避点)と把持径とを任意の値に設定することができるので、把持爪の全移動ストロークが大きく広範囲な直径の工作物を把持可能な電動チャックであっても、実際の把持動作での移動ストロークを必要最小限の量とすることができ、把持および開放動作時間を短縮することができる。
【0113】
また、工作物の直径が許容誤差範囲外の場合にエラー信号を出力したり、駆動モータの駆動トルクと把持爪位置とを組み合わせて工作物の把持を確認するための把持信号を出力することができる。さらに、駆動モータの駆動トルクと把持爪位置とを組み合わせてその他のアラーム信号を出力したりすることができる。これにより、チャッキング動作の信頼性および安全性が向上する。
【0114】
なお、以上の実施の形態においては、把持爪の開閉駆動を主軸モータによって行うものとしたが、把持爪の開閉駆動を主軸モータとは別の専用モータによって行うようにしてもよい。さらに、チャックを回転可能な主軸に設けるものとしたが、マシニングセンタ等工作機械のテーブル等のフレームに、または、フレーム上の取り付け部材にチャックを設けたものであってもよい。
【0115】
【発明の効果】
工作物の把持力を入力可能とし、把持力の設定値に従って駆動モータにより把持爪の開閉を制御するようにしたので、工作物の種類に応じた適切な把持力で把持することができ、過大な把持力により工作物が変形してしまったり、把持力が過小で工作物がチャックから脱落したりすることがない。
【0116】
把持力と駆動モータのトルクとを換算するようにしたので、作業者に対してチャックの把持力そのもので表示することができ、作業者が分かり易く設定ミスも少なくなる。
【0117】
工作物の把持径を入力可能とし、把持径の設定値に従って駆動モータにより把持爪の開閉を制御するようにしたので、工作物の直径が許容誤差範囲外の場合にエラー信号を出力することができ、チャッキング作業における安全性を向上できる。また、把持爪位置を制御可能としたので、把持爪位置と駆動モータの駆動トルクとを組み合わせてその他のアラーム信号を出力したりすることができ、チャッキング作業における安全性を向上できる。
【0118】
駆動モータの駆動トルクが設定値に到達したことによって、把持爪の移動を停止させるようにしたので、過大な把持力によりチャックや工作物に損傷を与えてしまうことが防止できる。
【0119】
駆動モータの駆動トルクが設定値に到達し、把持爪が把持径から所定範囲内の位置に停止したことによって、工作物の把持を確認する把持信号を出力するようにしたので、把持動作および把持確認の信頼性が向上する。これにより、工作物なしで把持動作をしてしまういわゆる空つかみ状態も検出でき、また、工作物の種類の取り違え等を検出することもできる。
【0120】
把持爪の把持動作の開始位置と把持動作の終了位置である把持径とを設定可能としたので、把持爪の全移動ストロークが大きくても、実際の把持動作での移動ストロークを必要最小限の量とすることができ、把持および開放動作時間を短縮することができる。
【0121】
把持爪の位置に応じて把持爪の速度を高速度、低速度に切換制御するようにしたので、把持時間を短縮するとともに確実な把持を行うことができる。
【0122】
既知の把持径の工作物を把持して把持径を入力し、把持径を制御手段に教示するようにしたので、制御手段の内部の把持爪の位置データと実際の把持爪の位置データとを簡単に一致させることができ、把持爪の正確な位置制御を行うことができる。
【0123】
把持爪の位置と駆動モータの回転位置とを換算するようにしたので、作業者に対して把持爪の位置を直径表示で表示することができ、作業者が分かり易く設定ミスも少なくなる。
【0124】
主軸モータにより把持爪の開閉駆動を行うようにしたので、把持爪の駆動機構を簡素なものとすることができ、また駆動モータの数も増やさずに済み、工作機械のコストを低減できる。さらに、把持爪の高速移動、低速移動をC軸送りの早送り、加工送りにより行うことができ制御が簡素化される。
【0125】
NC加工プログラムからチャッキングデータの選択、変更ができるので、工作機械の自動運転機能が向上し、自動化、無人化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用するNC旋盤のチャックの断面図である。
【図2】図2は、NC装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、チャックの操作パネルの構成を示す図である。
【図4】図4は、NC装置の表示手段に表示されるチャック保守画面を示す図である。
【図5】図5は、表示手段に表示されるチャック設定画面を示す図である。
【図6】図6は、チャックの通常開閉における把持爪の位置と速度の制御を示す図である。
【図7】図7は、チャックの段取開閉における把持爪の位置と速度の制御を示す図である。
【図8】図8は、チャックの通常把持の制御を示すフローチャートである。
【図9】図9は、チャックの通常解放の制御を示すフローチャートである。
【図10】図10は、チャックの段取把持の制御を示すフローチャートである。
【図11】図11は、チャックの段取解放の制御を示すフローチャートである。
【図12】図12は、チャッキングデータの組を選択するNC加工プログラムの例を示す図である。
【図13】図13は、チャッキングデータを変更するNC加工プログラムの例を示す図である。
【符号の説明】
2…主軸
4…主軸モータ
6…X軸モータ
7…Z軸モータ
10…主軸端
12…面板
15…チャック
19…スクロール溝
20…本体部
21…第1部材
22…第2部材
26…マスタージョー
28…スクロール歯
30…把持爪
41…位置決め穴
45…固定ピン
50…NC装置
82…駆動歯車固定板
85…駆動歯車本体
86…駆動歯車
90…スクロール支持筒
96…スクロール
97…内歯歯車
100…中間歯車
101…空気供給路
110…シリンダ室
111…シリンダ筒
112…ピストン
113…クラッチ板
114…案内ピン
115…コイルスプリング
116…クラッチ歯
117…クラッチ歯
510…操作パネル
511…モード切換スイッチ
512…内外締め切換スイッチ
513…把持解放切換スイッチ
514…段取開閉スイッチ

Claims (11)

  1. 工作機械の機体に設けられたフレームに支持されたチャック(15)の把持爪(30)を、位置制御可能な駆動モータ(4)によって開閉して工作物を把持する電動チャックの制御方法であって、
    前記把持爪(30)の把持動作の開始位置の設定値を入力し、当該設定値を記憶手段(57)に記憶させる手順と、
    前記工作物の把持径の設定値を入力し、当該設定値を前記記憶手段(57)に記憶させる手順と、
    前記駆動モータ(4)を回転制御して、前記記憶手段(57)に記憶されている前記把持動作の開始位置の設定値と前記把持径の設定値との間で、前記把持爪(30)を開閉移動させる制御を行う手順とを有し、
    前記把持動作の開始位置を前記工作物に応じて変更および設定することが可能である電動チャックの制御方法。
  2. 工作機械の主軸台に回転可能に支持された主軸(2)に設けられたチャック(15)の把持爪(30)を、前記主軸(2)を主軸軸線の回りに回転および位置決めする駆動モータ(4)によって開閉して工作物を把持する電動チャックの制御方法であって、
    前記駆動モータ(4)は、前記把持爪(30)の位置および移動速度を制御可能、かつ、駆動トルクを制御可能なものであり、
    前記把持爪(30)の把持動作の開始位置の設定値を入力し、当該設定値を記憶手段(57)に記憶させる手順と、
    前記工作物の把持径の設定値を入力し、当該設定値を前記記憶手段(57)に記憶させる手順と、
    前記把持爪(30)が工作物を把持する力である把持力の設定値を入力し、当該設定値を前記記憶手段(57)に記憶させる手順と、
    前記チャック(15)の本体部(20)を前記工作機械の機体に対して回転不能の固定状態とする手順と、
    前記本体部(20)を前記固定状態としたまま、前記駆動モータ(4)を回転制御して、前記記憶手段(57)に記憶されている前記把持動作の開始位置の設定値と前記把持径の設定値との間で、前記把持爪(30)の位置および移動速度を制御する手順と、
    前記駆動モータ(4)の前記駆動トルクが前記把持力設定値に対応する値に到達したことによって、前記把持爪(30)の移動を停止させる手順と、
    前記駆動モータ(4)の前記駆動トルクが前記把持力設定値に対応する値に到達し、前記把持爪(30)が前記把持径設定値から所定範囲内の位置に停止したことによって、前記工作物の把持を確認する把持信号を出力する手順とを有し、
    前記把持動作の開始位置を前記工作物に応じて変更および設定することが可能である電動チャックの制御方法。
  3. 請求項1,2のいずれか1項に記載した電動チャックの制御方法であって、
    前記把持爪(30)の移動速度を切り換える変速位置の設定値を入力し、当該設定値を前記記憶手段(57)に記憶させる手順と、
    前記把持爪(30)の位置が前記変速位置の設定値を把持方向に超えると、前記駆動モータ(4)を回転制御して、前記把持爪(30)の前記移動速度を低速度に切換制御する手順とを有する電動チャックの制御方法
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載した電動チャックの制御方法であって、
    既知の被把持部寸法を有する工作物の前記被把持部寸法を入力する手順と、
    前記被把持部寸法を入力した前記工作物を前記チャック(15)の前記把持爪(30)の把持部に把持させる手順と、
    前記把持部の現在の径方向の位置データを前記被把持部寸法に対応する位置データに一 致させる手順とを有する電動チャックの制御方法
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載した電動チャックの制御方法であって、
    NC加工プログラムの指令により、前記設定値の選択および変更の少なくともどちらか一方を行う手順を有する電動チャックの制御方法。
  6. 工作機械の機体に設けられたフレームに支持され、把持爪(30)を開閉して工作物を把持するチャック(15)を制御する電動チャックの制御装置であって、
    前記チャック(15)の前記把持爪(30)を開閉駆動し、前記把持爪(30)の位置を制御可能な駆動モータ(4)と、
    前記工作物の把持径の設定値および前記把持爪(30)の把持動作の開始位置の設定値を入力する入力手段(59)と、
    前記入力手段(59)から入力された前記工作物の把持径の設定値および前記把持爪(30)の把持動作の開始位置の設定値を記憶する設定値記憶手段(57)を備え、前記駆動モータ(4)を回転制御して、前記設定値記憶手段(57)に記憶されている前記把持動作の開始位置の設定値と前記把持径の設定値との間で、前記把持爪(30)を開閉駆動する把持爪制御手段(50)とを有し、
    前記把持動作の開始位置を前記工作物に応じて変更および設定することが可能である電動チャックの制御装置
  7. 工作機械の主軸台に回転可能に支持された主軸(2)に設けられ、把持爪(30)を開閉して工作物を把持するチャック(15)を制御する電動チャックの制御装置であって、
    前記主軸(2)を主軸軸線の回りに回転および位置決めするとともに、前記チャック(15)の前記把持爪(30)を開閉駆動し、前記把持爪(30)の位置および速度を制御可能、かつ、前記把持爪(30)が工作物を把持する力である把持力を制御可能な駆動モータ(4)と、
    前記チャック(15)の本体部(20)を前記工作機械の機体に対して回転不能とする固定状態と、前記本体部(20)を前記工作機械の機体に対して回転可能とする解放状態とを切り換えるチャック回転固定切換手段と、
    前記工作物の把持径の設定値、前記把持爪(30)の把持動作の開始位置の設定値および前記把持力の設定値を入力可能な入力手段(59)と、
    前記入力手段(59)から入力された前記把持径の設定値、前記把持動作の開始位置の設定値および前記把持力の設定値を記憶する設定値記憶手段(57)を備え、前記駆動モータ(4)を回転制御して、前記設定値記憶手段(57)に記憶されている前記把持動作の開始位置の設定値と前記把持径の設定値との間で、前記把持爪(30)を開閉駆動する把持爪制御手段(50)とを有し、
    前記把持爪制御手段(50)は、
    前記チャック(15)の本体部(20)を前記工作機械の機体に対して回転不能の固定状態とする手順と、
    前記本体部(20)を前記固定状態としたまま、前記把持径の設定値に従って前記駆動モータ(4)を回転制御して、前記把持爪(30)の位置および移動速度を制御する手順と、
    前記駆動モータ(4)の前記駆動トルクが前記把持力設定値に対応する値に到達したことによって、前記把持爪(30)の移動を停止させる手順と、
    前記駆動モータ(4)の前記駆動トルクが前記把持力設定値に対応する値に到達し、前記把持爪(30)が前記把持径設定値から所定範囲内の位置に停止したことによって、前記工作物の把持を確認する把持信号を出力する手順とを実行するものであり、
    前記把持動作の開始位置を前記工作物に応じて変更および設定することが可能である電動チャックの制御装置。
  8. 請求項7に記載した電動チャックの制御装置であって、
    前記チャック回転固定切換手段は、前記固定状態では前記本体部(20)と前記主軸( 2)との相対回転を可能とし、前記解放状態では前記本体部(20)と前記主軸(2)との相対回転を不可能とするものである電動チャックの制御装置
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載した電動チャックの制御装置であって、
    前記入力手段(59)は、前記把持爪(30)の移動速度を切り換える変速位置の設定値を入力可能なものであり、
    前記把持爪制御手段(50)は、前記駆動モータ(4)を回転制御して前記把持爪(30)を把持方向に移動させている時、前記把持爪(30)の位置が前記変速位置の設定値を超えると、前記把持爪(30)の移動速度を低速度に切換制御する手順を実行するものである電動チャックの制御装置
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載した電動チャックの制御装置であって、
    前記入力手段(59)は、既知の被把持部寸法を有する工作物の前記被把持部寸法を入力可能なものであり、
    前記把持爪制御手段(50)は、前記被把持部寸法を入力した前記工作物を前記チャック(15)の前記把持爪(30)の把持部に把持させ、前記把持部の現在の径方向の位置データを前記被把持部寸法に対応する位置データに一致させる手順を実行するものである電動チャックの制御装置
  11. 請求項6〜10のいずれか1項に記載した電動チャックの制御装置であって、
    前記設定値の選択または変更を行う指令を含むNC加工プログラムにより、前記設定値記憶手段(57)からの前記設定値の選択および前記設定値の変更の少なくともどちらか一方を行うことができる設定値選択変更手段(544)を有する電動チャックの制御装置
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