JP4047984B2 - 主軸モータで開閉するチャックの制御方法および主軸モータで開閉するチャックを備えた工作機械 - Google Patents

主軸モータで開閉するチャックの制御方法および主軸モータで開閉するチャックを備えた工作機械 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械の主軸モータを駆動することにより主軸をチャックに対して回転駆動し、チャックの把持爪を開閉駆動する主軸モータで開閉するチャックの制御方法および主軸モータで開閉するチャックを備えた工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
旋盤等の工作機械の主軸端には工作物をつかむためのチャックが取り付けられている。このチャックの把持爪の開閉を自動化するために、手動に換えて動力による開閉が行われている。チャックの把持爪を駆動する動力は、油圧シリンダ、電動機等が使用されている。しかしながら、チャックの把持爪の駆動に動力を用いるためには、チャックの把持爪の駆動のために専用の油圧シリンダ、電動機等の駆動手段が必要であった。このような駆動手段の設置台数の増加は、チャック機構の複雑化およびコストアップの要因ともなっていた。
【0003】
このため、本発明者等は、チャックの駆動手段を主軸の駆動電動機と共用し、チャック専用の駆動手段を必要としない電動チャックを提案した(特開平8−150531号公報)。この電動チャックは、専用の駆動手段は必要ないがチャックボディの外周位置に配置した環状の歯車、伝達方向の切り換えのためのシフト機構等の複雑な動力伝達機構が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
チャックを、主軸台に対して回転不能とする固定状態と、主軸台に対して回転可能とする解放状態とに切り換え可能とし、固定状態のチャックに対して主軸を回転駆動させることにより把持爪の開閉駆動を行うことができる。このようにすれば、チャック専用の駆動源も不要となり、動力伝達機構も極めて簡素なものとすることができる。しかし、このようにすると主軸と把持爪が設けられたチャックの本体部(チャックボディ)とが相対的に回転してしまうため、主軸の角度位置等でフィードバック制御しているC軸(主軸軸線回りの角度位置を制御するための制御軸)等の位置データが、チャックの本体部の把持爪の角度位置すなわち工作物の角度位置と整合しなくなってしまうという問題点があった。
【0005】
図6〜9の概略図によりチャックの動作を具体的に説明する。この説明は、工作物(被把持物)を把持するための動作で行うが、解放等の他の動作でも同様のことが生じる。チャック15の本体部(チャックボディ)20には、位置決め穴41が形成されている。本体部20に対して把持爪30を開閉するため主軸モータの駆動により回転する主軸にはエンコーダ部91が固定されている。主軸台等の工作機械の機体側には、固定ピン45が進退移動可能に設けられている。エンコーダ部91に対向する位置には、検出ヘッド92が設けられており、主軸の回転角度を検出している。エンコーダ部91と検出ヘッド92とからなる検出器からは、回転角度位置を検出するための所定角度毎のパルス信号と、主軸(エンコーダ部91)の一回転毎に出力される一回転信号とが出力される。
【0006】
図6において、C軸原点Oは一回転信号位置QからC軸原点シフト量SH1だけ離れた角度位置の本体部20上の本体部原点位置Rと一致するように設定されているものとして説明を行う。把持動作を開始するためには、まず図7のように、主軸をC軸制御して開始角度位置C1に位置決めする。そして本体部20の位置決め穴41に固定ピン45を挿入し、本体部20を回転方向に固定状態とする。次に、工作物(被把持物)Wを把持爪30内に挿入し、本体部20の固定状態を維持して、主軸モータにより主軸およびエンコーダ部91を回転させる。
【0007】
それにより、把持爪30が閉方向に移動し、工作物Wを把持する。図8に工作物Wの把持動作の完了状態を示す。工作物Wを把持したか否かは、主軸モータの駆動トルクが把持爪30の移動停止により上昇することで検出できる。なお、工作物Wを把持したときの主軸の角度位置である終了角度位置C2は、工作物Wの直径が同一でないため変化する。特に、工作物Wが素材のときには素材径寸法のばらつきが大きいため、終了角度位置C2の変化の幅が大きい。このように、本体部20が固定状態で主軸(エンコーダ部91)が回転したため、本体部20と主軸(エンコーダ部91)の終了角度位置C2は開始角度位置C1に対し差分(C2−C1)だけ変化している。
【0008】
この状態で固定ピン45を抜き出し、そのままC軸制御を行うと不具合を生じる。図9がその状態の一例を示すものであり、主軸モータにより主軸を開始角度位置C1に位置決めしても、本体部20はもはや図7と同じ角度位置には停止しない。したがって、固定ピン45と本体部20の位置決め穴41の位置が整合せず、固定ピン45を位置決め穴41に挿入することができない。
【0009】
このように、C軸の位置データと本体部20の角度位置とが不整合を起こしてしまうという問題点があった。さらに、工作物着脱動作時に主軸オリエンテーション動作を行っても本体部は同じ位置に停止しないので、把持爪30と搬送手段のハンドとが干渉するおそれがあった。また、C軸を制御して加工を行っている時に把持爪30と工具とが干渉するおそれもあった。
【0010】
そこで、本発明は、主軸モータの駆動により工作機械の主軸をチャックの本体部に対して回転させることによりチャックの把持爪を開閉駆動する主軸モータで開閉するチャックにおいて、主軸の角度位置とチャックの本体部の角度位置とを常に正しく整合させて制御することのできる主軸モータで開閉するチャックの制御方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の主軸モータで開閉するチャックの制御方法は、工作機械の主軸台に回転可能に支持された主軸の先端に設けられ、把持爪を開閉して工作物を把持するチャックであって、前記主軸を主軸軸線の回りに回転および位置決めするとともに、前記主軸を回転することにより前記チャックの前記把持爪を開閉駆動する主軸モータと、前記チャックの本体部を前記工作機械の機体に対して回転不能とする固定状態と、前記本体部を前記工作機械の機体に対して回転可能とする解放状態とを切り換えるチャック回転固定切換手段とを備えた主軸モータで開閉するチャックにおいて、前記チャック回転固定切換手段により、前記本体部を前記固定状態とする手順と、前記把持爪の開閉動作の開始時の前記主軸の前記主軸軸線の回り方向の角度位置である開始角度位置を読み取る手順と、前記本体部を前記固定状態のまま、前記主軸モータを駆動制御し前記チャックの前記把持爪の開閉動作を行う手順と、前記把持爪の開閉動作の終了時の前記主軸の前記主軸軸線の回り方向の角度位置である終了角度位置を読み取る手順と、前記本体部の定点を示すC軸原点位置の設定量を前記開始角度位置と前記終了角度位置の差分だけ補正する手順と、前記終了角度位置の座標値を前記開始角度位置の座標値に一致させるようにC軸座標値を補正する手順と、前記把持爪の開閉動作の終了後に、前記チャック回転固定切換手段により、前記本体部を前記解放状態とする手順とを有するものである。
【0012】
また、上記の主軸モータで開閉するチャックの制御方法において、前記本体部を前記主軸軸線の回り方向のあらかじめ決められた角度位置に停止させるための主軸オリエンテーション位置の設定量を前記開始角度位置と前記終了角度位置の差分だけ補正する手順を有することが好ましい。
【0014】
また、本発明の主軸モータで開閉するチャックを備えた工作機械は、主軸台に回転可能に支持された主軸の先端に設けられ、把持爪を開閉して工作物を把持するチャックを備えた工作機械であって、前記主軸を主軸軸線の回りに回転および位置決めするとともに、前記主軸を回転することにより前記チャックの前記把持爪を開閉駆動する主軸モータと、前記チャックの本体部を前記工作機械の機体に対して回転不能とする固定状態と、前記本体部を前記工作機械の機体に対して回転可能とする解放状態とを切り換えるチャック回転固定切換手段と、前記主軸モータと前記チャック回転固定切換手段を制御して前記把持爪の開閉動作を行う制御手段とを有し、前記制御手段は、前記チャック回転固定切換手段により、前記本体部を前記固定状態とする手順と、前記把持爪の開閉動作の開始時の前記主軸の前記主軸軸線の回り方向の角度位置である開始角度位置を読み取る手順と、前記本体部を前記固定状態のまま、前記主軸モータを駆動制御し前記チャックの前記把持爪の開閉動作を行う手順と、前記把持爪の開閉動作の終了時の前記主軸の前記主軸軸線の回り方向の角度位置である終了角度位置を読み取る手順と、前記本体部の定点を示すC軸原点位置の設定量を前記開始角度位置と前記終了角度位置の差分だけ補正する手順と、前記終了角度位置の座標値を前記開始角度位置の座標値に一致させるようにC軸座標値を補正する手順と、前記把持爪の開閉動作の終了後に、前記チャック回転固定切換手段により、前記本体部を前記解放状態とする手順とを実行するものである。
【0015】
また、上記の主軸モータで開閉するチャックを備えた工作機械において、前記制御手段は、前記本体部を前記主軸軸線の回り方向のあらかじめ決められた角度位置に停止させるための主軸オリエンテーション位置の設定量を前記開始角度位置と前記終了角度位置の差分だけ補正する手順を実行するものであることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用する工作機械としてのNC(数値制御)旋盤の主軸台1の断面図である。NC旋盤の主軸台1の前面の内孔には、円筒状のベアリングリテーナ1aがボルト(図示せず)で固定されている。ベアリングリテーナ1aの内孔には軸受3の外輪が挿入支持され、軸受3の内輪はナット9により主軸2に固定されている。転がり軸受である軸受3により主軸2が回転可能に主軸台1に支持されている。ベアリングリテーナ1aの前面には、フロントカバー1bが図示しないボルトで固定されている。
【0018】
主軸2の外周には、ビルトイン構造の主軸モータ4のロータ5が固定されている。ロータ5の外周位置には、コイルが巻かれているステータ6が配置され、ステータ6は主軸台1に固定されている。ステータ6のケース7の外周には、冷却油を通すための冷却路8が形成されている。冷却路8に冷却装置(図示せず)によって所定の温度に冷却された冷却油を通すことにより、主軸モータ4からの発熱を冷却油が吸収して冷却する。主軸モータ4としてのビルトインモータの構造、機能は公知であり、その詳細な説明はここでは省略する。
【0019】
主軸2および主軸台1の後部には、図1には図示していないが、主軸2の回転速度(回転数)および回転角度位置を検出するための検出器(例えば、光学式エンコーダ、磁気式エンコーダ等)が設けられている。さらに、この検出器からは、主軸2の1回転毎に所定の位置で一回転信号が出力される。
【0020】
すなわち、この主軸モータ4は、NC装置50(図2参照)により、検出器412からアンプ411への速度フィードバック信号で主軸2を所定の回転速度で回転させることができ、また検出器412からC軸/主軸制御部410への位置フィードバック信号で主軸2を主軸軸線回りの所望の角度位置に割り出すことができる。検出器412からの一回転信号は、C軸/主軸制御部410に出力される。すなわち、主軸2を所定の回転速度で連続回転させたり、主軸2をC軸方向(主軸2の軸線の回り方向)の所定の角度位置に所定の回転速度で移動・位置決めすることができる。さらに、後述するように主軸モータ4によりチャック15の把持爪30の移動位置決めを行い、チャック15の開閉動作を行うことができる。
【0021】
主軸2の前端部には他の部分より直径が大きい主軸端10が一体に形成されている。主軸端10は、面板、チャック、センタ等を取り付けるための部分である。主軸端10の前端面11には、円形の面板12がボルト13により固定されている。面板12には、チャック15が取り付けられている。面板12の前端面16には、チャック15を構成する部品であるスクロール17がボルト18で固定されている。スクロール17の前端面には、主軸2の中心軸線を中心とする渦巻き状のスクロール溝19が形成されている。
【0022】
スクロール17の外周には本体部(チャックボディ)20が配置されている。本体部20は、前端面が閉じた円筒状の第1部材21とこれに係合する環状の第2部材22とで構成されている。第1部材21の開放された後面にはボルト23で環状の第2部材22が固定されている。第1部材21の前端面には円周方向に均等角度(120度)で、半径方向の3本のマスタージョー案内溝が形成されている。
【0023】
第2部材22は、スクロール17の外周の軸受29により回転可能に支持されている。すなわち、本体部20は、スクロール17の外周に相対回転可能に支持されている。マスタージョー案内溝には、マスタージョー26の摺動部25が摺動可能に挿入されている。マスタージョー26の後面には、スクロール歯28が形成されている。マスタージョー26の前面には、工作物を直接つかむ把持爪30がボルト31で固定されている。
【0024】
マスタージョー26のスクロール歯28とスクロール17の前面のスクロール溝19とは噛み合っている。このため、本体部20の回転を止めて主軸2を主軸モータ4で駆動するとスクロール17が回転し、マスタージョー26はマスタージョー案内溝に案内されて半径方向に移動する。マスタージョー26の移動に伴って把持爪30が移動し、工作物を把持および解放(把持解除)する。ここでは把持爪30をマスタージョー26に固定するものとしているが、把持爪とマスタージョーを一体のものとしてもよい。
【0025】
チャック回転固定切換手段40は、本体部20を工作機械の機体に対して回転不能にする固定状態と、本体部20を工作機械の機体に対して回転可能にする解放状態とを切り換えるための機構である。第2部材22の外周には、位置決め穴41が主軸2の中心線と直交する方向(半径方向)に形成されている。また、主軸台1の前面でかつチャック15の外周位置には、位置決め部材駆動機構42が配置されている。位置決め部材駆動機構42は、ピストン44を備えた位置決め部材43を圧力流体により駆動するものである。なお、工作機械の機体とは、工作物を回転する主軸2を備えている主軸台1、機体の本体を構成する基台であるベッド等を含むものであり、チャック15の本体部20を相対的に固定可能な工作機械を構成する部分である。
【0026】
位置決め部材43の先端には固定ピン45が設けられている。この固定ピン45が位置決め穴41に挿入されるとチャック15は固定状態となり、固定ピン45が位置決め穴41から抜き出されるとチャック15は解放状態となる。ピストン44は、シリンダ46内に摺動可能に挿入されている。シリンダ46には、方向切換弁である固定ピン動作用電磁弁49(図2参照)により供給方向が制御された圧縮空気、圧油等の圧力流体が圧力流体路47から供給され、ピストン44を駆動する。位置決め部材43の固定ピン45が、位置決め穴41に挿入された位置にあるか、または抜き出された位置にあるかは、固定ピン位置センサ48で検知される。固定ピン位置センサ48としては、例えば、近接スイッチ、リミットスイッチ等を使用することができる。
【0027】
次に、チャック15の開閉動作を説明する。チャック15に工作物を把持させるには、まずNC装置50(図2参照)からC軸/主軸制御部410にC軸移動指令を送出し、主軸2をあらかじめ定められた角度位置のところに位置決め停止させる。次に、固定ピン動作用電磁弁49を制御して圧力流体路47に圧力流体を供給し、シリンダ46内に圧力流体を流入させてピストン44を駆動する。そして、固定ピン45を本体部20の位置決め穴41に挿入させてチャック15の本体部20を固定状態とする。この状態で主軸モータ4を回転駆動して、主軸2とともにスクロール17を回転させ、把持爪30を開閉動作させて工作物の解放または把持を行う。
【0028】
マスタージョー26のスクロール歯28とスクロール17のスクロール溝19とは噛み合っているので、本体部20を固定状態として主軸モータ4を駆動して主軸2を回転させると、マスタージョー26は第1部材21のマスタージョー案内溝内を半径方向に駆動され、把持爪30が移動し工作物を解放または把持する。工作物の解放と把持を切り換えるには、主軸モータ4の回転方向を正逆切り換えて回転駆動すればよい。
【0029】
図2は、NC装置50の構成を示すブロック図である。NC装置50としては、NC専用機や、個人用小型コンピュータ(以下、パソコンという)の拡張スロットにサーボモータの制御、シーケンス制御等を行うNCボード等を装備して数値制御機能とパソコン機能とを有するいわゆるパソコンNC装置が使用できる。NC装置50には、種々のデータ処理を行う情報処理手段としてのCPU51が設けられており、CPU51にはバス52を介して主記憶装置としてROM53およびRAM54が接続されている。
【0030】
CPU51は、ROM53に記憶されているシステムプログラムおよびデータと、RAM54にロード(メモリ中に読み込むこと)されたプログラムおよびデータに従って動作する。このようにRAM54にロードされるプログラムとしては、基本プログラムであるOS(オペレーティング・システム)や数多くあるNC指令の各NC指令に応じた処理を行うNC指令処理プログラム541、NC指令の中でも特にチャック開閉制御に関連するNC指令の処理を行うチャック開閉制御プログラム542、表示手段57に対して文字や図形の表示を行う表示制御プログラム等がある。
【0031】
また、CPU51にはバス52を介してパラメータメモリ55が接続されている。パラメータメモリ55には、加工に必要な各種パラメータを記憶しておく。パラメータメモリ55は、不揮発メモリを使用することによりNC装置50の電源をオフにしても記憶内容を保持しておくことができる。パラメータメモリ55には、C軸原点Oの一回転信号位置Qからのシフト量を記憶するC軸原点シフト量メモリ551の領域、主軸オリエンテーション位置の一回転信号位置Qからのシフト量を記憶する主軸オリエンテーションシフト量メモリ552の領域が設定されている。
【0032】
主軸オリエンテーション機能は、通常、主軸2をあらかじめ決められた角度位置に停止させるものであるが、このNC旋盤の場合には、チャック15の本体部20をあらかじめ決められた角度位置に停止させるものである。また、主軸オリエンテーション位置は一つまたは複数の位置に設定される。C軸とは、主軸2の主軸軸線回りの角度位置を制御するための制御軸である。C軸は通常、主軸2の所定の角度位置である原点を基準として制御するが、このNC旋盤の場合にはチャック15の本体部20の所定の角度位置を原点として制御するものである。
【0033】
さらに、CPU51にはバス52を介してNC加工プログラムメモリ56が接続されている。NC加工プログラムメモリ56には、工作物をチャック15から解放(把持解除)したり、工作物をチャック15に把持したり、刃物台(図示せず)と主軸台1とを相対的にZ軸(主軸軸線と平行な方向)、X軸(Z軸と直交する方向)方向に移動制御して加工を行うためのNC加工プログラムが記憶されている。
【0034】
CPU51にはバス52を介して入出力機器が接続されている。入出力機器としては、文字および図形を表示する表示手段57、作業者がデータを入力するための入力手段58がインターフェース回路を介してバス52に接続されている。表示手段57としてはCRT、EL表示パネルや液晶ディスプレイ等が使用でき、入力手段58としてはキーボード、表示手段57と一体に組み合わせたタッチパネル等が使用できる。
【0035】
また、CPU51にはバス52を介して補助記憶装置としての固定ディスク装置を接続するようにしてもよい。その場合、固定ディスク装置にはCPU51によって実行されるべき種々のプログラム等を記憶しておき、適宜、これらのプログラム等を固定ディスク装置からRAM54やNC加工プログラムメモリ56にロードすればよい。
【0036】
NC装置50は、C軸/主軸制御部410、アンプ411を介してNC旋盤の主軸モータ4に接続されている。主軸モータ4の回転数は検出器412を介してアンプ411にフィードバックされ、所定の回転数が維持される。主軸2のC軸回りの角度位置は、検出器412からC軸/主軸制御部410にフィードバックされ、主軸2を所望の角度位置に位置決めすることが可能である。また、NC装置50は、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)413を介して固定ピン位置センサ48からの位置信号を入力し、固定ピン動作用電磁弁49に動作信号を出力して、チャック回転固定切換手段40をシーケンス制御し、チャック15の固定状態、解放状態を切り換える。
【0037】
図3は、チャック開閉開始指令の処理を示すフローチャートである。NC加工プログラム中にチャック開閉開始指令が出現すると、NC指令処理プログラム541は、図3の「チャック開閉開始」の処理を呼び出す。この「チャック開閉開始」の処理は、チャック開閉制御プログラム542に含まれている。チャック開閉開始指令を実行すると、まず処理301で主軸2をC軸制御して所定の角度位置に位置決めし、チャック15の位置決め穴41に固定ピン45を挿入可能とする。
【0038】
処理302では、固定ピン動作用電磁弁49に動作信号を出力して固定ピン45を位置決め穴41に挿入し、チャック15を主軸台1等の機体に対して回転不能な固定状態とする。次に処理303において、チャック15が固定状態であって、かつ主軸2を回転駆動する以前に、主軸2のC軸座標値を開始角度位置C1としてRAM54中の所定の領域に記憶する。そして、チャック開閉開始処理を終了し、呼び出し元であるNC指令処理プログラム541に戻る。NC指令処理プログラム541は、次のNC指令の処理を行う。
【0039】
図4は、チャック開閉動作指令の処理を示すフローチャートである。NC加工プログラム中のチャック開閉開始指令の後には、通常、チャック開閉動作指令がある。チャック開閉動作指令には、工作物の直径に対応した把持爪30の閉位置に関するデータ、工作物の直径に対応した把持爪30の開位置に関するデータ等が含まれている。NC指令処理プログラム541は、チャック開閉動作指令により、図4の「チャック開閉動作」の処理を呼び出す。この「チャック開閉動作」の処理も、チャック開閉制御プログラム542に含まれている。チャック開閉動作指令を実行すると、処理401において、チャック15の本体部20を固定状態のまま、主軸モータ4により主軸2およびスクロール17を回転駆動して把持爪30を開方向または閉方向に移動させる。
【0040】
そして判断402において、チャック開閉動作指令で指定された把持爪30の開閉方向への移動が完了したか否かを判断する。工作物の把持が外締め、すなわち把持爪30の閉方向移動が把持方向となる場合で説明すると、閉方向(把持方向)については、把持爪30が閉方向に移動動作している時よりも工作物を把持して移動停止した時のほうが主軸モータ4の駆動トルクが上昇するので、駆動トルクが所定のトルク値に上昇したことを検出して移動完了したものと判断する。開方向については、指定の開位置まで移動したか否かを判断し、開位置まで達していれば移動完了と判断する。もし、判断402において、移動が完了していなければ処理401に戻って把持爪30の移動を継続し、完了していればチャック開閉動作処理を終了し、呼び出し元であるNC指令処理プログラム541に戻る。NC指令処理プログラム541は、次のNC指令の処理を行う。
【0041】
チャック15の開閉動作のパターンとしては、未加工の工作物を把持するために把持爪30の閉動作を単独で行う、加工済みの工作物を解放するために把持爪30の開動作を行う、加工済みの工作物を解放し続いて未加工の工作物を把持するために開動作、閉動作を連続して行う等の種々のパターンがある。
【0042】
図5は、チャック開閉終了指令の処理を示すフローチャートである。NC加工プログラム中の種々のパターンのチャック開閉動作指令の後には、チャック開閉終了指令がプログラムされている。NC指令処理プログラム541は、チャック開閉終了指令により、図5の「チャック開閉終了」の処理を呼び出す。この「チャック開閉終了」の処理も、チャック開閉制御プログラム542に含まれている。チャック開閉終了指令を実行すると、まず処理501で、把持爪30の開閉移動を行うための主軸2の回転駆動を完了した時点での、主軸2のC軸座標値を終了角度位置C2としてRAM54中の所定の領域に記憶する。
【0043】
次に処理502で、主軸2の回転開始時と回転終了時のC軸座標の差を移動量(C2−C1)として演算し、RAM54中の所定の領域に記憶する。そして処理503において、C軸座標のC軸原点シフト量SH1を移動量(C2−C1)だけ補正(C軸原点シフト量をSH2に補正)してC軸原点Oの位置を移動させ、終了角度位置C2が開始角度位置C1と等しくなるようにする。
【0044】
本体部20は開閉動作の間固定状態であるから、終了角度位置と開始角度位置とが等しくなるようにC軸原点Oを設定するためのC軸原点シフト量を補正すればよい。具体的には、パラメータメモリ55のC軸原点シフト量メモリ551のC軸原点シフト量のデータSH1を読み出し、このデータに対して移動量(C2−C1)を加算して新しいデータSH2としてC軸原点シフト量メモリ551に記憶させる。これによりC軸原点Oは本体部原点位置Rに一致した位置となる。
【0045】
次に処理504で、主軸オリエンテーション位置のシフト量をC軸原点シフト量と同様に、移動量(C2−C1)だけ補正する。具体的にはパラメータメモリ55の主軸オリエンテーションシフト量メモリ552のデータを読み出し、このデータに対して移動量(C2−C1)を加算して新しいデータとして主軸オリエンテーションシフト量メモリ552に記憶させる。この際、主軸オリエンテーションシフト量のデータは360/4096度単位であり、C軸座標のデータ(C1,C2)およびC軸原点シフト量のデータは1/1000度単位なので、必要な換算を行って補正する。主軸オリエンテーションはチャック15の本体部20(工作物)をあらかじめ決められた位置(オリエンテーションシフト量の位置)に停止させる動作であり、工作物の授受動作時等に使用されるものであるから、割り出し角度の単位もC軸座標に比較して粗くなっている。
【0046】
次に処理505で、現在のC軸座標値を記憶するRAM54中の領域のデータを新しいC軸原点に対する座標値に補正する。具体的には、本体部20(工作物)は回転していないので、開始角度位置C1のデータを、現在のC軸座標値を記憶しているの領域に複写して記憶させる。そして処理506で、固定ピン動作用電磁弁49に動作信号を出力して固定ピン45を位置決め穴41から抜き出し、チャック15の本体部20を主軸台1等の機体に対して回転可能な解放状態とする。そしてチャック開閉終了処理を終了し、呼び出し元であるNC指令処理プログラム541に戻る。NC指令処理プログラム541は、次のNC指令の処理を行う。
【0047】
図10、図11の概略図により角度位置補正の動作を説明する。この発明では、把持動作終了時(開閉動作終了時)の角度位置の座標値を把持動作開始時(開閉動作開始時)の角度位置の座標値に一致させている。したがって、C軸原点Oは本体部原点位置Rと一致した位置となり、図10のように主軸モータ4により主軸2を開始角度位置C1の角度位置に位置決めすると、本体部20の角度位置も把持開始状態に戻り、位置決め穴41と固定ピン45の位置が整合するようになり、位置決め穴41に固定ピン45を挿入して固定状態とすることができる。図11は、主軸2をC軸原点Oに位置決めした状態を示すものであり、一回転信号位置QとC軸原点Oとの間の角度が補正後のC軸原点シフト量SH2を示す。C軸原点シフト量SH2は、{SH2=SH1+(C2−C1)}により計算され、C軸原点シフト量メモリ551に記憶されている。
【0048】
なお、C軸原点シフト量を計算し、C軸原点シフト量メモリ551に記憶させる手順は、主軸をC軸制御モードから旋削加工用の連続回転モードに移行後、連続回転モードからC軸制御モードに戻る時、NC装置50の電源が遮断された後の電源投入時などC軸の原点復帰を行うときに必要なものである。すなわち、C軸原点シフト量メモリ551の記憶内容は電源遮断時等にも保持されているからである。チャックの開閉動作後、C軸を制御して加工を行っているときには必ずしも必要でなく、C軸制御モードを抜けるときにC軸原点シフト量メモリ551に新C軸原点シフト量を記憶させるようにしてもよい。すなわち、チャック開閉動作後、C軸制御モードで加工を行う場合は、把持動作終了時(開閉動作終了時)の角度位置の座標値を把持動作開始時(開閉動作開始時)の角度位置の座標値に一致させるだけでよい。
【0049】
このように、C軸原点シフト量メモリ551、主軸オリエンテーションシフト量メモリ552の各シフト量が変更されたので、C軸原点復帰指令、主軸オリエンテーション指令が指令されたとき、次のように制御される。C軸の原点復帰動作は、検出器412から出力される一回転信号と、C軸原点シフト量メモリ551に記憶されているデータとが、C軸/主軸制御部410に送出され制御される。主軸オリエンテーション動作は、検出器412から出力される一回転信号と、主軸オリエンテーションシフト量メモリ552に記憶されているデータとが、C軸/主軸制御部410に送出され制御される。
【0050】
以上のように、チャック15の本体部20を主軸台1等の機体に対して固定状態として、主軸モータ4によって主軸2を回転駆動してチャック15の開閉動作を行う主軸モータ開閉駆動式チャックを有する工作機械において、チャック15の開閉動作の前後で、チャック15の本体部20(工作物)におけるC軸座標値や主軸オリエンテーション位置が変化しないようにそれぞれ補正するようにしたので、主軸2の角度位置データとチャック15の本体部20の角度位置とが一致し、支障なく加工や主軸オリエンテーションを行うことができる。また、NC加工プログラムも主軸モータ開閉駆動型でないチャックを有する従来の工作機械に比較して複雑なものとならず、プログラム作成上のミスが増えることもない。
【0051】
なお、この実施の形態では、主軸モータ4をビルトインモータ構造のものとして説明を行っているが、主軸に直結され主軸を回転駆動する主軸モータ、歯車列機構、歯付プーリ・歯付ベルト機構等の回転伝達手段を介して主軸を回転駆動する主軸モータであってもよい。さらに、この実施の形態では、検出器412から一回転信号が出力されているものとして説明を行っているが、一回転出力用センサを別途設けた構成のものであってもよい。
【0052】
【発明の効果】
チャックの把持爪の開閉動作の前後での主軸の先端に設けられたチャックの本体部の座標値が同じになるように座標系の原点の位置を補正するようにしたので、チャックの開閉動作で主軸とチャックの本体部の位置関係がずれても、支障なく加工を継続することができ、また主軸オリエンテーション動作にも問題が生じない。NC加工プログラムも主軸開閉駆動型でないチャックを有する従来の工作機械に比較して複雑なものとならず、プログラム作成上のミスが増えることもない。そして、チャック開閉動作のためのチャック専用の駆動源も不要となり、動力伝達機構も極めて簡素なものとすることができる。
【0053】
主軸の角度位置の座標系の原点のシフト量を開始角度位置と終了角度位置との差分だけ補正するようにしたので、簡単な演算で開閉動作の前後での主軸の座標値を同じになるように補正することができる。すなわち、チャックの本体部、把持爪、工作物の角度位置をC軸指令等でいつも同じ位置に制御することができる。
【0054】
主軸オリエンテーション位置のシフト量を開始角度位置と終了角度位置との差分だけ補正するようにしたので、補正を簡単な演算で行うことができる。すなわち、チャックの本体部、把持爪の角度位置を主軸オリエンテーション指令でいつも同じ位置に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用するNC旋盤の主軸台の断面図である。
【図2】図2は、NC装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、チャック開閉開始指令の処理を示すフローチャートである。
【図4】図4は、チャック開閉動作指令の処理を示すフローチャートである。
【図5】図5は、チャック開閉終了指令の処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、チャックの動作を示す概略図である。
【図7】図7は、チャックの動作を示す概略図である。
【図8】図8は、チャックの動作を示す概略図である。
【図9】図9は、チャックの動作を示す概略図である。
【図10】図10は、チャックの動作を示す概略図である。
【図11】図11は、チャックの動作を示す概略図である。
【符号の説明】
1…主軸台
2…主軸
4…主軸モータ
5…ロータ
6…ステータ
7…ケース
8…冷却路
9…ナット
10…主軸端
12…面板
15…チャック
17…スクロール
19…スクロール溝
20…本体部
25…摺動部
26…マスタージョー
28…スクロール歯
30…把持爪
40…チャック回転固定切換手段
41…位置決め穴
42…位置決め部材駆動機構
43…位置決め部材
44…ピストン
45…固定ピン
46…シリンダ
47…圧力流体路
48…固定ピン位置センサ
49…固定ピン動作用電磁弁
50…NC装置
51…CPU
52…バス
53…ROM
54…RAM
55…パラメータメモリ
56…NC加工プログラムメモリ
57…表示手段
58…入力手段
410…C軸/主軸制御部
411…アンプ
412…検出器
541…NC指令処理プログラム
542…チャック開閉制御プログラム
551…C軸原点シフト量メモリ
552…主軸オリエンテーションシフト量メモリ

Claims (4)

  1. 工作機械の主軸台(1)に回転可能に支持された主軸(2)の先端に設けられ、把持爪(30)を開閉して工作物を把持するチャック(15)であって、
    前記主軸(2)を主軸軸線の回りに回転および位置決めするとともに、前記主軸(2)を回転することにより前記チャック(15)の前記把持爪(30)を開閉駆動する主軸モータ(4)と、
    前記チャック(15)の本体部(20)を前記工作機械の機体に対して回転不能とする固定状態と、前記本体部(20)を前記工作機械の機体に対して回転可能とする解放状態とを切り換えるチャック回転固定切換手段(40)とを備えた主軸モータで開閉するチャックにおいて、
    前記チャック回転固定切換手段(40)により、前記本体部(20)を前記固定状態とする手順と、
    前記把持爪(30)の開閉動作の開始時の前記主軸(2)の前記主軸軸線の回り方向の角度位置である開始角度位置を読み取る手順と、
    前記本体部(20)を前記固定状態のまま、前記主軸モータ(4)を駆動制御し前記チャック(15)の前記把持爪(30)の開閉動作を行う手順と、
    前記把持爪(30)の開閉動作の終了時の前記主軸(2)の前記主軸軸線の回り方向の角度位置である終了角度位置を読み取る手順と、
    前記本体部(20)の定点を示すC軸原点(O)位置の設定量(SH1)を前記開始角度位置と前記終了角度位置の差分だけ補正する手順と、
    前記終了角度位置の座標値を前記開始角度位置の座標値に一致させるようにC軸座標値を補正する手順と、
    前記把持爪(30)の開閉動作の終了後に、前記チャック回転固定切換手段(40)により、前記本体部(20)を前記解放状態とする手順とを有する主軸モータで開閉するチャックの制御方法。
  2. 請求項1に記載した主軸モータで開閉するチャックの制御方法であって、
    前記本体部(20)を前記主軸軸線の回り方向のあらかじめ決められた角度位置に停止させるための主軸オリエンテーション位置の設定量を前記開始角度位置と前記終了角度位置の差分だけ補正する手順を有する主軸モータで開閉するチャックの制御方法。
  3. 主軸台(1)に回転可能に支持された主軸(2)の先端に設けられ、把持爪(30)を開閉して工作物を把持するチャック(15)を備えた工作機械であって、
    前記主軸(2)を主軸軸線の回りに回転および位置決めするとともに、前記主軸(2)を回転することにより前記チャック(15)の前記把持爪(30)を開閉駆動する主軸モータ(4)と、
    前記チャック(15)の本体部(20)を前記工作機械の機体に対して回転不能とする固定状態と、前記本体部(20)を前記工作機械の機体に対して回転可能とする解放状態とを切り換えるチャック回転固定切換手段(40)と、
    前記主軸モータ(4)と前記チャック回転固定切換手段(40)を制御して前記把持爪(30)の開閉動作を行う制御手段(50)とを有し、
    前記制御手段(50)は、
    前記チャック回転固定切換手段(40)により、前記本体部(20)を前記固定状態とする手順と、
    前記把持爪(30)の開閉動作の開始時の前記主軸(2)の前記主軸軸線の回り方向の角度位置である開始角度位置を読み取る手順と、
    前記本体部(20)を前記固定状態のまま、前記主軸モータ(4)を駆動制御し前記チャック(15)の前記把持爪(30)の開閉動作を行う手順と、
    前記把持爪(30)の開閉動作の終了時の前記主軸(2)の前記主軸軸線の回り方向の角度位置である終了角度位置を読み取る手順と、
    前記本体部(20)の定点を示すC軸原点(O)位置の設定量(SH1)を前記開始角度位置と前記終了角度位置の差分だけ補正する手順と、
    前記終了角度位置の座標値を前記開始角度位置の座標値に一致させるようにC軸座標値を補正する手順と、
    前記把持爪(30)の開閉動作の終了後に、前記チャック回転固定切換手段(40)により、前記本体部(20)を前記解放状態とする手順とを実行するものである主軸モータで開閉するチャックを備えた工作機械。
  4. 請求項3に記載した主軸モータで開閉するチャックを備えた工作機械であって、
    前記制御手段(50)は、前記本体部(20)を前記主軸軸線の回り方向のあらかじめ決められた角度位置に停止させるための主軸オリエンテーション位置の設定量を前記開始角度位置と前記終了角度位置の差分だけ補正する手順を実行するものである主軸モータで開閉するチャックを備えた工作機械。
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